洗脳体験をナラティヴに5

「自分の本や公式をわきに退けよう。思い切って、それがだれであろうと自分の先生を捨て去り、物事を自分で見よう。思い切って、恐れも公式もなしに周囲のすべてを見つめる。そうすれば、ほどなく見えてくるのだ」(アントニー・デ・メロ)3-93

† デ・メロ師のもっとも強いメッセージである。そして、自分の師事する人をも乗り越える必要を語る。例えそれが、イエスであろうとブッダであろうと。自分の目で見ること、それも判断を挟まずにしっかりと見ること。デ・メロ師は、これだけだと語っている。自分自身の思い込みや知識が、ものごとの存在を見えなくしてしまっている。

‡ 洗脳体験とは、Aという見方をBという見方に完全に変えてしまって訂正不能になることだろう。とある宗教教団に入信するプロセスは、その教えに殉じる人間を作り出すことであった。巧みに経典の教えの都合のよい部分だけを組み合わせて、これが真実だと繰り返し教え込まれた。そこには疑問を挟むことは許されなかった。しかし、疑問を最後まで感じていた故に、自分の非力に苦しむといった、さらなる圧力に苦しんでいた。
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