ノルウェー連続テロ容疑者、無罪主張「イスラムの支配を防ぐ」

ノルウェー連続テロ容疑者、無罪主張「イスラムの支配を防ぐ」
2011年7月26日 CNN.co.jp

 ノルウェーの爆弾テロと銃乱射事件で逮捕されたアンネシュ・ブレイビク容疑者は25日、裁判所に出廷し、両事件について犯行を認める一方で無罪を主張した。

審理は非公開で行われた。判事の話によると、ブレイビク容疑者は、攻撃の標的となった与党・労働党を多文化主義を促す「裏切り者」だと非難し、両事件は同国がイスラム教徒に支配されるのを阻止するために必要だったと述べたという。非常に落ち着いた様子で、動機を簡潔に説明したとされる。同容疑者は次回の出廷まで8週間勾留される。

警察報道官によると、ブレイビク容疑者は両事件でそれぞれテロ行為の容疑に問われている。同国では死刑が廃止されていて、有罪となった場合の刑は最大21年。ただし刑を終えた時点で脅威と認められた場合は、裁判所が延長を命じることもできる。ブレイビク容疑者の弁護士は地元テレビ局に対し、同容疑者が一生を刑務所で送る覚悟だと語った。

地元紙によると、同容疑者は取り調べに対し、自分は欧州からのイスラム排除を掲げる国際的なキリスト教武装組織「テンプル騎士団」の代表者だなどと供述している。

当局は25日の時点で、両事件での死者を76人に修正した。首都オスロの爆弾テロで8人、ウトヤ島で68人の死亡が確認されたという。ただし、島の周辺などで行方不明者の捜索が続いていることから、死者数はまた増える恐れもある。



・大量殺人をした容疑者が英雄扱いされるのだろうか。

この背景が、いろいろと報道されているが、イスラム化への恐怖感があったことは間違いないところだ。それをもってキリスト原理主義かどうかは分からない。

記事にあるように、死刑を廃止したノルウェーは禁固刑が一番厳しい刑罰のようだ。彼は犯行後も自死することなく、法廷を公開し自らの主張を全世界に広めたいという希望を持っている。

この点で、容疑者に対する扱いがしっかりとしている欧米諸国は違うね。思想のために無差別に殺すことを選んだ容疑者だが、彼の思想に、それを応える説得力が果たしてあるのだろうか。

ノルウェー国民の議論が、これからも延々と続くことは間違いなく、一石を投じるには余りある犠牲になってしまった。


ノルウェー、テロの容疑者出廷 無罪主張
2011年07月26日 MBSニュース

 容疑者の主張は「ノルウェーと西ヨーロッパを守るため」でした。ノルウェーで多くの若者が犠牲になった乱射・爆弾テロ事件で25日、出廷した容疑者の男は犯行を認める一方で、無罪を主張しました。

 アンネシェ・ブレイビク容疑者(32)。25日の勾留延長審問で自らの大量殺人について「ノルウェーと西ヨーロッパをイスラム化から守るため、移民に寛容な労働党を攻撃した」などと述べ、無罪を主張しました。

 裁判所は異例の長さとなる8週間の勾留を認めましたが、ブレイビク容疑者が受ける刑が現行法では最高で禁固21年ということに対しては疑問の声が多く上がっていて、司法制度に今後、影響を与えそうです。

 25日になって犠牲者の数が前日までの93人から76人に減少。警察も混乱ぶりを露呈しました。

 「発生当日のウトヤ島は混とんとしていました。死者の何人かが2回カウントされたのかもしれません」(警察の会見)

 市民感情も動揺しています。この男性は容疑者を移送する車を襲おうとしました。

 「ノルウェー人ならヤツに自分の感情をぶつけるべきだ。でも、これはノルウェーにとって“新しい感情”なんだ。みんなどう反応していいか分からないんだ」(容疑者の車を襲おうとした男性)

 25日夕方、追悼集会に10万人が詰めかけたのは社会の動揺の表れとも言えそうです。政治、司法、警察といったレベルから一般国民の感情に至るまで、この事件をどう受け止め、どう消化していくか、ノルウェーの歩みが始まります。



ノルウェー連続テロ:責任能力否定の鑑定 検察「容疑者は統合失調症」
2011年11月30日 毎日新聞

 77人が犠牲になった今年7月のノルウェーの連続テロ事件を起こしたアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)に対する検察当局の精神鑑定の結果が29日、オスロの裁判所に提出された。報告書は、容疑者が統合失調症だったとして犯行時の責任能力を否定した。

 裁判所は鑑定結果を拒否して再鑑定を指示できるが、その可能性は低いと見られている。裁判所が受け入れれば、容疑者が刑事裁判にはかけられず、治療施設に拘束される。

 オスロからの報道によると、2人の精神科医が鑑定。容疑者は「妄想の世界に住み、その思考と行動はその世界に支配されていた」と結論づけた。

 容疑者は7月22日、首都オスロの官庁街で爆弾テロを実行し、8人が死亡。その後、与党・労働党の青年キャンプが行われていた近郊のウトヤ島に向かい、約1時間にわたって銃を乱射し、69人を殺した。容疑者は犯行を認める一方で無罪を主張。動機について「イスラム教徒の侵略からノルウェーと西欧を守るため」などと主張した。【ロンドン笠原敏彦】


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