「世界初」…震災犠牲者の身元確認へ保管献血利用 日赤が提供へ

「世界初」…震災犠牲者の身元確認へ保管献血利用 日赤が提供へ
2011年05月11日 産経新聞

 警察庁は11日、東日本大震災の犠牲者の身元確認を行うため、日本赤十字社から保管献血の提供を受けることを明らかにした。遺体の状態悪化に伴い、遺体と照合できるDNA型の採取が不可欠と判断、日赤も不明者の家族の了解を前提に特例として認めたという。
 警察庁は身元確認作業を強化するため、13日から10日間、岩手、宮城、福島の3県に計106人の警察官を派遣。避難所などに窓口を設置し、不明者の家族から献血事実や職場などに不明者のDNA型が採取できるものが残っていないかなど改めて聞き取りを行う。
 警察庁によると、11日現在で身元が確認できていない遺体は岩手802体、宮城1161体、福島207体の計2170体。所持品や衣服、指紋、DNA型などをデータベース化しているが、損傷が激しい遺体が増え、目視での確認作業が難しくなっているという。
 今回の震災では、津波で自宅などが流されたケースが多く、遺体と照合できる指紋やDNA型が残っていないのが実情。一方、日赤では、輸血後感染などが起きた場合の原因を調べるため、採血から11年間血液を保存しており、警察庁が照合可能な資料として提供を要請していた。
 警察庁は今後、献血などから得た不明者のDNA型もデータベース化。新たに見つかった遺体のDNA型と照合できるようにする方針で、遺留物がない場合は家族のDNA型の提供を受け、親子鑑定的手法も活用するという。
 警察庁は「身元確認のために保管血液の提供を受けるのは世界でも初めてではないか。遺体の収容や身元確認作業は長期間に及ぶことが予想されるが、1人でも多くの遺体を家族に返すため、あらゆる手を尽くしたい」としている。



・ご遺体だけは確認したいという遺族の思いは良く分かる。

震災では津波で家屋そのものが押し流されて試料となる組織片が手に入らないという前例のない事態。そのために、家族のDNAからの推計や、献血時の保存血などからも調べるという。それは膨大な作業なることは予想できる。


不明者家族にDNA提供呼び掛け=13日から3県41カ所に窓口―警察庁
2011年05月11日 時事通信社

 警察庁は11日、東日本大震災の行方不明者の家族に対し、DNA型試料の提供を呼び掛けると明らかにした。13日午前10時から岩手、宮城、福島3県の遺体安置所や避難所など41カ所に窓口を設け、民事裁判で使われる親子鑑定の手法も活用しながら、遺体の身元確認を急ぐ。
 日本赤十字社(日赤)が保管する過去11年分の献血者の中から不明者の血液提供を受け、DNA型を照合する作業も進める。
 警察庁によると10日現在、3県で家族などから届け出があった行方不明者は9880人。身元が判明していない遺体も2170人に上る。震災から2カ月が経過し、今後発見される遺体は損傷が進み身元確認が一層難しくなるとみられる。
 遺体は、くしや歯ブラシなどに付着する本人のDNA型と照合して身元を確認。自宅などが津波で流されて試料がない場合は、両親や子供、きょうだいなどの口の中にある細胞を採取し、複数人のDNA型を照合。歯型や身体的特徴などと組み合わせ、精度を高めて身元確認をする。



犠牲者確認、DNAで2383人 被災3県、全体の15%
2011年12月29日 共同通信

 東日本大震災の犠牲者のうち、DNA鑑定で身元確認された人は、岩手、宮城、福島3県で2383人に上り、全体の約15%になったことが29日、警察庁のまとめで分かった。津波で死亡した人がほとんど。警察は行方不明者の家族からDNAを採取してデータベース化するなどして、身元特定に結び付けた。身体的特徴や歯型、運転免許証などの所持品も併用して確認した。


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