Brilliant Classics ドイツ3大B:作品全集6

Disc. 4 Brahms
悲劇的序曲
ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

† ブラームスの作品でとても好きなのが悲劇的序曲である。いろいろと実況盤やスタジオ録音を聴いてきた。途中で弱奏の弦の中でオーボエが悲しい旋律を奏でるところが一番ぐっとくるね。

‡ この作品の演奏に関しては、決して一様な演奏にはならないことと、どれもが自己主張をできる不思議な曲だと思っている。だから名盤とかは私には考えられない。


Otto Klemperer "Tragic Overture" Brahms

Philharmonia Orchestra
Otto Klemperer, conductor
London, 29.III.1957

《ドイツ3大B探究メモ》
「悲劇的序曲」は1880年にオーストリアのイシルで「大学祝典序曲」と同時期に作曲され、1880年12月26日にハンス・リヒター指揮、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団によって初演された。ブラームスは、友人のフリッツ・ジムロックへの手紙の中で、「学生歌を使ったり、様々な技巧を凝らしたりして、この陽気な大学祝典序曲を書いた」そして「悲劇的序曲も書かないではいられなかった」と述べている。また2つの作品の標題に悩んでいた彼は、作曲家のライネッケに宛てた手紙の中で、「一方は涙を誘い、もう一方は陽気な笑いを誘う」と表現している。

曲は2分の2拍子の厳格なソナタ形式で書かれ、Allegro non troppoで演奏される。力強い2つの和音から始まり、弦楽器による第1主題が提示され、管楽器によって緊迫感が増幅していく。柔らかく穏やかな第2主題の後、激しい跳躍による力強い第1主題が再び現れ、結尾に入る。クラリネットのわびしい旋律とともに速度が緩むとすぐに元に戻り、管楽器の行進曲風の律動と弦楽器の三連音で力強く進んで、激しい4つの和音で終わる。悲しみに打ちひしがれるのではなく、人生に立ち向かう意志の強さに満ちている曲である。
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