発信箱:ネットは人を幸せに?

発信箱:ネットは人を幸せに?=福本容子(論説室)
2010年12月3日 毎日新聞

 インターネットなんかこの世に存在しなきゃよかったのに……。

 ウィキリークスで世界に恥をさらされた人たちのぼやきではない。先週の金曜、自宅のパソコンが突然、ネット接続不能になってしまった。いざ、つながらなくなると一日中、不愉快な気持ち。

 いろいろやってみた。電源を落とし、ていねいに入れ直す。はやぶさ君の例もあるから、モデムを軽くコンコンしてもみる。変化なし。誰に聞こう? 問い合わせるべき先の電話番号を見つけ出すのに半日以上。それでも復旧のめどは立っていない。ネットのない時代は、こんなイライラ、経験することもなかった。憤りはエスカレートする。結局、人間らしいコミュニケーションを奪ったり、いじめを助長したり、ITなんて人類を不幸にするだけじゃない?!

 違います、というのがイギリスの社会学者、マイケル・ウィルモットさんら研究チームの結論だ。世界の3万5000人を調べたら、ネットはくらしを精神的に豊かにする、との結果が出た。年齢や所得による違いはなかったけれど、男性より女性の幸福上昇度が大きく、専門家もびっくり。

 理由の調査はこれから。でも、「ネットを通じて情報を得たり発信したりする自由さ、解放感や、受け身ではなく自分がコントロールしているという満足感が幸福の実感につながる」というウィルモットさんの説明を考えたら、なぜ女性の方が恩恵を受けるのか分かる気になってくる。

 そんなありがたさも忘れ、ITのない時代がよかったなどと思ったから罰が当たったのだ。今度は5年半使った頼みの携帯が瀕死(ひんし)の状態に。さて、パソコンのネット復活と新しい携帯端末の購入、どっちを優先した方がより幸せに? そういう研究なんてないですよね。



・ネットが人間の自由につながるのか、それとも拘束の道具となるのだろうか。ものごとはいつも両面の顔を持っている。人間がネットでつながることが幸福となるかは分からない。記事にあるように、非難中傷に利用されることもあるし国家の存在さえ危うくしなかねない。

私は、今でこそ光回線の恩恵に浴しているがずっとISDNもADLも拒んできたし携帯電話も必要性を感じなかった。確かに情報を発信したりすることは嬉しいと思う反面、制約も大きい。ネットの顔みたいなものが出来てしまい実像と違ってきたりする。

とりあえず流行遅れの生き方しかできないから、十分に普及したら安価に使用してみるのがスタンスだ。
関連記事
スポンサーサイト

コメント


トラックバック

↑