NHKこころの時代 福島を支えるということ。(安斎育郎)

こころの時代 シリーズ 私にとっての“3.11”「福島を支えるということ。」
2015年6月7日 Eテレ

安斎育郎さんは放射線防護学者。毎月福島に通って放射線を測定、子どもたちのため安全な散歩道を探し、自らスコップを振るって除染するなどボランティア活動を続けている。

放射線防護学者の安斎育郎さん75歳は、原発事故の後、毎月福島に通って住民を支えるボランティア活動を続けている。「反原発を主張する異色の原子力研究者」として知られる存在だったが、原発事故が現実のものになると、専門家として事故を食い止められなかった責任を痛感。住民の安全を確保するため除染などに取り組んできた。原子力の未来を夢みた若い時代から、次第に危険性に気づく過程、現在の思いなどを聞く。

【出演】放射線防護学者、立命館大学名誉教授、安斎育郎


・安斎先生は東京大学原子力工学科第一期生。専門は放射線防護学。

こころの時代ではシリーズとして著名な方々の活動を取り上げている。今回は福島での除染活動の様子が多く、安斎先生発言はかなりマイルドな感じになっていた(編集されていた!?)。

安斎先生が語ったように、「信」が崩れた。電力会社、政府、専門家、マスコミという今まで安全を担保していた言説がおよそ嘘であったということ。その信頼崩壊が、今後とも社会を混乱させていく。

安斎先生らが現在福島で行っている除染活動も、原子力に少なくとも関わってきたものとしての反省であるとし、愚直な努力しか信頼を回復する術はないという。批判的な学者でさえこのような思いを抱いていることと、体制側にあった学者らは、そうした努力をしているのだろうかと問われれるだろう。

安斎先生も語っていたように、誰も答えを持っていないからこそ、それぞれの立場で福島の汚染濃度を減らす努力をすること。それは原発推進派だろうが反対派だろうがすべきことというのは正論。

電気の恩恵を受ける私たち世代の意思決定だけで、管理が困難で危険な放射性廃棄物を今後とも産み出し続けてよいものだろうか、その答えは難しい。それも原発から遠く、中間貯蔵施設からも程遠い私が何かを言える立場にはない。

安斎先生は、経歴を見れば分かるが東大助手として長年干されていた。こうした学者は何人かいる。この道に進むきっかけは、大学時代にネズミに致死量の放射線を浴びさせて、どのように死んでいくかや臓器解剖から影響を知るという授業の実験であったという。

放射線が管理されて閉じ込められることが完全にできるならば外界に対する影響はないだろうが、一端事故があった時にはどうなるのか、そのような当たり前の議論が海外ではあった。日本では原発は絶対に安全であるという神話に思考停止していた。

今では絶対に安全などと言うバカげた主張をする人はいなくなったが、それでも安全は確保されるだろうという期待から技術を信頼するしかないという。福島原発の事故で、首都圏壊滅という事態も予想されたほどの過酷事故だったが、壊滅的な事態まで進行しなかったのは幸運だったというだけのこと。

安斎先生は、オカルト批判の著書多数で、こちらの方の著作を持っている。それは私の関心である騙す・騙されるという心理と科学の裏付けを導く、数少ない専門家の一人ということがいえる。

反体制の学者という評価も間違いではないだろうが、筋の通った真面目な学者らしい学者ということだろう。精悍で眼光鋭く、切れのよい思考をみると、こうした学者が科学・技術をリードすれば日本は大きく変わったことだろと感じる。

東日本大震災による原発事故だが、すでに脳裏から離れていく。現在、安全保障問題という難題があって国民不在のところで着々と実績が作られていく。歴史を直視できず学べない日本人は致命的だ。この番組で実はもっと過激な発言があったのではないかと推測するが、今のNHKではそれを放送する勇気はないかもしれない。

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人生いろいろ:内閣支持率と株価

† 政権運営には二つの指標を見つつ行っていると言われている。それは内閣支持率と株価で、支持率は50%を切ると一気に低落するし株価は海外の不安要因もあり操作できるものとできないものがある。支持率調査の基礎となるメディアの世論調査も、調査手法に限界があることとメディアでの数字が違うことなど信頼性が十分とは思えない。この数字を睨みながら、硬軟おりまぜて政策を実行していく。

‡ 多くの国民が理解できないという安保法制だが政府は強引に成立を目指すのは、内閣支持率が未だ50%を超えているからだ。国の将来を大きく左右される重要法案が簡単に決められるとすれば現在の民主主義制度が機能していないことになる。それも国民の多く(25%)が選択したことは間違いない。多くは年金をもらっている世代の支持ということになる。それが禍根を残し苦しんだ戦後を生き抜いた人たちであることを思うと複雑な気持ちとなる。孫の世代以降が大義もない戦争に行き命を落とすことを容認し、生活維持のために若者世代の今後の生活を見捨てる政策に反対しないことは同意したものと見做されても仕方ない。以前、某政治家が「ナチスのやり方をまねる」と発言し問題となったが現実的にそれは着実に完成しつつある。それこもれも国民一人一人の責任というしかなく、それを支持しない人も等しく汚名を被ることが日本人の限界なのだろう。

介護主夫始末記:ネット社会と高齢者

† ネット社会の拡大で情報格差が浮き彫りとなった。情報は、その入手方法と判断方法が難しく、特に子どもたちと高齢者には扱いにくいことははっきりしている。ただ、全ての情報伝達手段がネットに接続されいく現状では、アナログ的な情報伝達での再送信や扱いやすい情報端末の普及とリテラシー教育が不可欠となっている。

‡ 以下の記事にあるように、操作方法が簡単ではない機器の普及で情報格差が進んでいくことが心配される。このブログでは特に消費生活情報を掲載しているのは、その被害に合わないための注意喚起なのだが、それを知るにはネット環境に馴染んている必要が前提なのだ。つまりネットにつながることと検索方法だけは必要最小限できないと情報にアクセスすらできない。その点で、テレビ・ラジオ・新聞の役割は未だ大きいといえる。


60歳以上、ネット未利用67% 15年版高齢社会白書
2015年6月12日 中日新聞

 政府は12日午前の閣議で、2015年版「高齢社会白書」を決定した。60歳以上の日常生活に関する調査では、インターネットやスマートフォンなどの情報端末を「全く利用していない」「あまり利用していない」が合わせて67・2%に上り、高齢世代には浸透していない実態が浮き彫りになった。

 情報端末を「利用したい」と答えた人は60~64歳が59・2%。70~74歳は30・4%、80~84歳は16・2%で、年齢が高くなるにつれて割合が下がる傾向にあった。調査担当者は「現役時代にネットを利用したことのない世代は、なじみがないのではないか」と分析している。(共同)



見守り新鮮情報 第224号    平成27年6月9日
◇発行:独立行政法人国民生活センター◇

   日本年金機構の個人情報流出に便乗した電話に注意

消費生活センターを名乗る人から電話があり「年金の個人情報が流出しており、
空き巣に入られるケースが増えている。あなたの情報が新聞に全部書いてある。
消費生活センターなら無料で削除することができる」と言われたので、「あや
しい」と思い、こちらから電話を切った。(70歳代 女性)

<ひとこと助言>
☆「あなたの年金情報が流出している」「流出した年金情報を削除できる」な
 どといった不審な電話や勧誘があっても、相手にせずすぐに電話を切ってく
 ださい。
☆この件に関して、日本年金機構や消費者庁、国民生活センター、消費生活セ
 ンター等の職員から消費者へ電話やメールで連絡をすることはありません。
☆少しでも不安を感じたら、すぐにお住まいの自治体の消費生活センター等に
 ご相談ください。

イラスト入りリーフレット(PDF形式)

詳細は、「日本年金機構における個人情報流出に便乗した不審な電話にご注意
ください!」



オレオレならぬ「ワタシワタシ詐欺」 東京で13件被害
2015年6月11日 朝日新聞

 「息子」ではなく「娘」を装い、高齢者から現金をだまし取る「ワタシワタシ詐欺」が首都圏で出始めている。「オレオレ」で多い会社の金の使い込みではなく、「株で失敗した」など個人的なことを名目にすることが多い。警察は「女性の声でも油断しないで」と注意を呼びかけている。

 「お金を返さないと捕まる」。東京都北区の70代の女性方に4月、長女を名乗る女から電話があった。「銀行から金を借りて株を買ったが、会社と連絡がつかなくなった」と言い、近くの駅前まで現金を持っていくよう求めた。女性は、弁護士の秘書を名乗る男に500万円を手渡した。その後、長女に連絡し、だまされたと気付いた。

 警視庁によると、娘や妹をかたる詐欺事件(未遂を含む)は今年に入り、今月1日までに都内で少なくとも13件発生。計2500万円がだまし取られた。犯罪抑止対策本部の担当者は「統計はないが、実感として増えている」と話す。埼玉県内でも同様の電話が9日までに12件、神奈川県内でも1件あった。いずれも未遂に終わっているという。

 ほぼ共通しているのは、「会社の金を使い込んだ」など、勤務先とのトラブルを訴えることが多い「オレオレ詐欺」に対し、「ワタシワタシ詐欺」は株のほか「友人から金を返せと言われている」など個人的な事情をかたることが多いという点だ。担当者は「詐欺グループは手を替え品を替え、何とかだまそうと必死。『娘』だから詐欺ではないと思わないで」と注意を呼びかける。


人生いろいろ:ライブと録音

† クラシック音楽が子どもの頃から好きでずっと聴き続けている。音楽一般だが、最近はCDなどの売り上げが低迷している一方でライブなどの興行売り上げが大きく伸びている。想像するにライブでの演者・観客の一体感やハプニングを楽しむことがより大きな充足感を与えることなのだろう。クラシック音楽では、演奏家が会心の満足を得る演奏会は100回やって一回あるかないかと口を揃えて言う。それほど気持ちを高める体調管理は難しく、観客と会場の音響などの相乗効果が見事に調和した時にだけ伝説的なライブとなるようだ。

‡ 私はほぼライブには行かない。理由はお金がないこと、録音を繰り返して聴く方が曲を隅々まで把握できるからだ。むろんライブに行ってCDを買って聴くことがベストなのだろう。名古屋は地方都市であるが大物演奏家は名古屋公演をしないことが多い。ただ地元テレビ局などが国際音楽祭と称して海外の有名演奏家を招聘することは毎年のことだ。そして私の大きな問題として、自分の耳で雰囲気に飲まれずに音楽を記憶し把握することができるのかという恐れが強い。私はライブに行くと演奏よりも周りのことが気になってしまい集中できない性質なのだ。鳴っている音よりも、演奏家や観客の挙動、配置や構成など裏方の動きなどに神経がいってしまうのだ。だからライブは非常に疲れて音楽そのものの記憶が薄くなってしまう。音の振動を身体で感じて同化するような体験をしたいと思うのだが・・・今年はオーケストラ演奏を聴きに行きたい。

「花祭り」

「花祭り」
2014年4月 8日 トクする日本語ブログ NHK アナウンスルーム

4月8日は釈迦の生誕を祝う『花祭り』が行われます。花で飾られた「花御堂(はなみどう)」というお堂に、釈迦の誕生仏(たんじょうぶつ:うまれた時の姿の像)が安置されます。釈迦がうまれたのは、今のネパールのルンビニーの花園とされています。この「花御堂」はその花園を表わしたもので、そこから「花祭り」と呼ばれるようになりました。また、甘茶をそそぐのは、釈迦が生れたとき甘露の雨が降り注いだという故事にちなんだもので、釈迦の産湯も意味しているということです。このほか仏教にまつわることばは、普段使う言葉の中にも多くあります。『ないしょ』は「内証」が変化したことばで、[証]には〔さとる〕という意味があります。仏教では【自らこころのうちで真理を悟ること。またその悟った真理】をさし、悟りは外からうかがい知ることができないことから「秘密」という意味になりました。また『出世』は、仏教語の「出世間」の省略の形で、本来は【俗世間の煩悩を解脱して悟りに入ることや、出家すること】をいいます。かつて貴族出身のお坊さんを「出世者」と呼び、昇進が早く、高い位に昇ることを「出世」と呼ぶようになったのが、一般に広がったとされています。最後に『機嫌』。もとは「譏嫌」と書きました。[譏]は〔そしる・非難する〕で、「譏嫌」は「そしりきらう」という意味です。仏教では【譏嫌戒(きげんかい)という、人に非難を受けないための戒律】があります。非難を受けないようにすることは、人の気持ちに配慮することにも通じることから、「譏嫌」が人の気持ちや気分を表わすようになり、字も〔兆し〕などの意味の[機]に変わったということです。



東北・祭りの掛け声
2013年6月10日 トクする日本語ブログ NHK アナウンスルーム

今月1日2日に福島市で『東北六魂祭』が行われました。東日本大震災からの復興の誓いをこめて、東北6県を代表する祭が一堂に集まったお祭りです。祭りにはそれぞれ独特な掛け声があります。『青森ねぶた祭』では、【ラッセラー、ラッセラー】と声を掛けながら、ハネト(跳人)と呼ばれる踊り子たちが跳ねて歩きます。ねぶた祭は、七夕の灯籠流しが由来といわれ、古く、灯籠に使うろうそくを求めて「出せ出せ、ろうそく出せ、出さねばかっちゃくぞ」と囃しながら家々をめぐったそうです。その「出せ出せ」が「らせ、らせ」となり「らっせらー、らっせらー」に変化したというのですね。ねぶた祭では、衣装を着れば誰でもハネトとして参加でき、音頭取りの【ラッセラー、ラッセラー】に対し、【ラッセ、ラッセ、ラッセラー】と答えるのがコツだそうですよ。さて、『山形花笠まつり』の掛け声は、【ヤッショ、マカショ】。これは昔の土木工事で土を突き固めるときの掛け声。山形の民謡・花笠音頭は「土突(どつき)歌」がもとになっているので、【ヤッショ、マカショ】と声を掛けるのですね。花笠を持っていなくても、当日踊りに参加できるコーナーがあるので、ぜひ【ヤッショ、マカショ】と息を合せてください。さて、岩手県の代表するお祭りは『盛岡さんさ踊り』。『さんさ』は「さぁさ踊れ」の“さぁさ”が変化したとか、“三十三”種類の踊りがあったことからなど言われています。『盛岡さんさ踊り』も踊りの合間に【サッコラ、チョイワヤッセ】と掛け声をかけます。【サッコラ】は漢字で書くと「幸呼来」。“幸せを呼ぶ”という意味のことばです。『さんさ』も“さんか”できるお祭りですので、輪踊りに参加して【サッコラ、チョイワヤッセ】と幸せを呼びましょう。


<バチカン>フランシスコ法王2年 保守派抵抗…改革正念場

<バチカン>フランシスコ法王2年 保守派抵抗…改革正念場
2015年3月12日 毎日新聞

 フランシスコ・ローマ法王(78)がバチカン(ローマ法王庁)の法王選挙会議(コンクラーベ)で選出され、キリスト教カトリック史上初の中南米出身の法王が誕生してから13日で丸2年となる。法王は信徒の高い人気を支えにバチカンの改革を推進。カトリックの教義至上主義を戒め、個々の信徒を重視する「人物本位」の姿勢で独自色を打ち出している。だが、急激な変化を望まない勢力や保守派の抵抗が表面化しており、改革の取り組みは正念場を迎えている。

 法王は就任以来、バチカン改革のための委員会を作り、財政と資産管理を統括する「経済省」を新設。資金洗浄(マネーロンダリング)疑惑のあった宗教事業協会(通称・バチカン銀行)の立て直しと、財務部門のスリム化に取り組んでいる。社会的弱者を支援する「貧者の教会」路線に沿うように組織を刷新するのが狙いだ。

 信仰面では「家族」を中心課題に据え、昨年10月、教会が現代の家族問題にいかに取り組むかを話し合う世界代表司教会議を招集。伝統的な家族の価値観を重視する立場は維持しつつ、男女による結婚を神聖視するカトリック教会でタブー扱いされてきた同性愛者への対応や、離婚した信徒に対して取るべき配慮などに光を当てた。

 法王にとっての「追い風」は絶大な人気だ。法王がインターネット上で短文を発信するツイッターの読者(フォロワー)数は1900万人を突破。米世論調査機関によると、米国における法王の支持率は今年2月、就任以来最高の70%を記録した。

 だが、歯に衣(きぬ)着せぬ言動や、性急な改革は教会の内部で物議も醸している。世界代表司教会議では、同性愛者などに融和的な姿勢に保守派が反発。伊誌レスプレッソは、法王が「経済省」長官に任命したジョージ・ペル枢機卿に対し、法王庁高官から不満が出ている現状をすっぱ抜いた。

 バチカン日刊機関紙オッセルバトーレ・ロマーノの元副編集長、ジャンフランコ・ズビデルコスキー氏は「法王は(教会の)『外』にいる時は強大だが、『内』では弱い」と指摘する。【ローマ福島良典】

          ◇

 フランシスコ・ローマ法王が取り組むバチカン改革について、ローマ法王庁で結婚や離婚の問題を扱う法文評議会議長のフランチェスコ・コッコパルメリオ枢機卿(77)に聞いた。

 --フランシスコ法王の特色は?

 法王は(個々の)人物を通して現実を見る。問題を解決しなければならない時に、抽象的な規律から考えるのではなく、人々が抱える具体的な心配事から出発する。教義は不変だが、(カトリックで罪の状態にあるとされてきた)事実婚カップルや離婚信徒などを助ける必要がある。

 --法王の「貧者の教会」との関係は?

 「貧者のための教会」は法王の人物本位の一側面と言える。貧しい人々のことを考えれば、苦しみを分かち合い、共感を覚える。

 --法王選出後の2年間で一番の変化は?

 法王はカトリック教会の「中央政府」である法王庁を改革しようと決心している。経済面の改革で法王は「貧者のため」という教会の目的に沿う形で資産を活用するよう心を砕いている。だが、現状維持にこり固まる人々がいるのではないか。

 --法王庁内の抵抗はどの程度か。

 反対意見の人や(現状の変更を嫌う)保守派もいるが、カトリック教会では法王への忠誠心が強い。抵抗している人々もいずれ(法王に)協力するようになるだろう。【ローマ福島良典】


・バチカン改革が進んでいる。いろいろな問題を抱えたことで一気に改革の気風が生まれ、期待を込めて見守る。


ツイッター上の影響力、ローマ法王が最大 研究
2014/06/27 時事通信社

 マイクロブログのツイッター上で最も強い影響力を持っているのは、投稿内容が広くリツイート(共有)されているローマ・カトリック教会のフランシスコ法王――ソーシャルネットワークの政治利用に関する研究報告書で25日、発表された。

 インターネットを積極的に活用する法王の「@Pontifex」アカウントには9言語のバージョンある。そのフォロワー数は1400万人に上るが、この数字はバラク・オバマ米大統領のフォロワー数に比べれば3分の1程度だ。

 しかし、米広告代理大手バーソン・マーステラのソーシャルメディア専門家で、「ツイッター」と英語で外交を意味する「ディプロマシー」という言葉をかけた「ツイプロマシー(ツイッター外交の意)」調査を毎年行っているマティアス・リュフケンス氏は、鍵となる目安はフォロワー数ではないとみている。

 「極めて重要なのはフォロワーの数ではなく、その範囲と関わり方だ」と指摘するリュフケンス氏は、各フォロワーがそれぞれのネットワークに向けて共有するリツイート数こそが真の指標になると述べる。

 その観点からすれば、フランシスコ法王の影響力は圧倒的に大きい。母国語であるスペイン語のツイートは平均1万回以上リツイートされ、英語では6400回以上。これに対しオバマ米大統領のツイートは、2012年大統領選で再選を果たした際にミシェル夫人と抱き合う写真とともに投稿された「あともう4年」という勝利メッセージが80万6066回という驚異のリツイート回数を誇ったものの、他の一般的なツイートの共有回数は平均1400回程度にとどまっている。

 ■テレビに次ぐポテンシャル
 リュフケンス氏によると、最も多くのオーディエンスに伝えることのできるコミュニケーション手段は、昔も今もテレビだという。ツイッターについては、徐々に強力なツールになりつつあるとみており、「(ツイッターは)自己発信を助けてくれ、発信先さえ正しければ巨大な影響力を持つ」と説明する。

 政治家は、ツイッターの利用を通じて、人々に親近感を抱かせることができるほか、一般市民との個別の交流も可能となる。また、ウクライナ問題をめぐるロシア外務省とエストニア、スウェーデン両首脳によるツイート合戦でみられたような、正規の外交ルート外での意見交換もできる。

 各国首脳レベルで相互フォローを行うことで、その行為自体が一つの自己表現にもなる。ツイプロマシー調査によると、相互フォロー数が最も多いのはローラン・ファビウス仏外相の91件。その後に欧州連合の欧州対外行動局(「@eu_eeas」)の71件、3位はスウェーデン外相の68件が続いた。

 一方、米国のホワイトハウスとオバマ大統領が相互フォローしているのは、ロシア・ノルウェー両首相と英政府の3件だけ。【ジュネーブAFP=時事】



バチカンに「75歳定年制」…退職「奨励」改め
2014年11月06日 読売新聞

 ローマ法王フランシスコは5日、法王庁の行政組織で働く枢機卿に対し、「75歳定年制」を命じた。これまで75歳以上は退職が「奨励される」だった。

 各地の教区を管轄する司教についても適切な理由がある場合、周囲が退職を要請できるとした。組織の若返りを図るのが狙いとみられ、引退を拒む司教には、退職を促す公式な手続きが義務化される見込みだ。

 法王は、85歳で異例の生前退位を表明した前法王ベネディクト16世について、「偉大な勇気と謙遜の人」とたたえており、自身も生前退位をする可能性を示唆したことがある。【ローマ=青木佐知子】


人生いろいろ:混沌

† 21世紀を前にいろいろな予測が出ていた。その中でも地域紛争の激化が現前化している。世界大戦から70年、その経験を知る世代の減少は勢い戦争への道を再び歩む危険を孕んでいる。政治・宗教など組織の論理で末端の人たちが殺し合う。そんな混沌とした状態が続いている。

‡ キャンベル教授は神話無き人類を見通して混沌を予想していた。それは祖先から引き継いだ智慧とも呼ぶべきで、人間がどう生きるべきかを示してきた。それは非科学的であり隠喩であるので現代から忌避されてしまった。ただその伝える心を知り考えることは大切なことだ。昔話に秘められた智慧が伝えられない現実だが、その神話の後を継ぐものがない。では新たな神話とは何か。キャンベル教授は宇宙意識を持ったものになるのではないかと予想していた。国家を超えた宇宙的な視点を持ったもの、それが求められるのだろう。

テレメンタリー2015 審判だって甲子園に行きたい~夢に挑んだスリランカ人~

テレメンタリ―2015
「審判だって甲子園に行きたい~夢に挑んだスリランカ人~」
2015年5月18日放送 テレビ朝日
2015年5月23日 名古屋テレビ

2015年3月、1人の外国人が甲子園のグラウンドに立っていた。選手としてではなく、審判として。スジーワ・ウィジャヤナーヤカさん(31)は、スリランカ人で初めて高校野球の甲子園大会で審判を務める事になった。野球と出会って13年、日本に来て9年が経っていた。「夢は叶うということを見せたい」内戦で傷付いた母国スリランカの子どもたちのため、そう語った男は高校球児の夢の舞台で何を思い、その先に何を見据えているのか・・・。

技術協力:放送技術社
制作:OAB大分朝日放送
ナレーター:笹野高史
取材・構成・編集・ディレクター:岩本和也


・過去に放映された資料映像と今回の取材映像を加えた構成である。スジーワさんの72歳審判の師との交流や地道に行っている母国スリランカ野球への貢献などを通して、夢を叶えていく道程を描いた。

実は私自身、高校野球にまったく興味がなく、このタイトルを見た時も意味不明でした。「審判だって甲子園に行きたい」!? つまり、題名の付けかたでも内容が分からず見ないで終えた可能性が高い。審判さんがチームを作って甲子園で試合でもするのか・・・!? そして見だしたら全く面白くて一気に見終えた。題名はもっと工夫があってもいいだろう。

視聴後に関連を調べたら記事が多く出てきた。つまり主人公は、ちょっとした話題になっていたということだ。高校野球に関心のある人ならば、彼の存在も知っていたろう。高校野球の全国大会で審判をした外国人は珍しいということだ。

今回、ディレクターは主人公が審判に選ばれるだろう前後からカメラを回して決定の電話が入る瞬間をとらえた。ところが高野連の取り決めで審判に対する取材は全国大会の試合前、2週間は禁止されるということで取材ができなかった。穴埋めとして主人公のメールを映したのみ。一番決定的な時間を取材していないことは致命的だ。

そして春の選抜大会映像で主人公の審判する初試合を使った。試合後に彼のマスコミインタビューの場が設けられていたが、多くの取材カメラが回っており、大きな話題であったことが理解できる。彼への取材は多くのマスコミが行っていたようだ。

このように独占取材というわけでもなく密着取材というわけでもないのだが、最大の収穫はずばり!主人公のキャラクターなのだ。謙遜で朗らかスポーツマンらしい屈託ないものを全身から感じさせられる。母国のために野球道具を送り続ける姿勢や野球を通して学べるものを伝えたいという思いは共感する。

常々思うのだが、ジョーゼフ・キャンベル教授の言う通り、生き生きした人間が大勢いることが社会を向上させるだろうということだ。あまりにも日常生活に埋没し自分の人生を呪って生きている人が多すぎます。だから主人公はじめとする生き生きと生をまっとうする人が社会に活気を与えて勇気づけ、社会を変えていく原動力となるのです。

ドキュメンタリーの一つの役割は、社会の不条理・不公正を描くことですが、もう一つは生き生きとした人間を描くことです。そして後者こそが、見る人に力を与えるのではないでしょうか。だから伝えるべき魅力のある人の発掘と寄り添いこそ、制作者に求められることだと思います。


さらにYoutubeでの映像を調べると・・・

2010年にOAB大分朝日放送で特集されと思う番組映像がYoutubeにあった。この延長でOABは彼の活動を記録し始めたのだろう。その後2012年の野球場建設、そして今回とつながったということだろう。このような映像の蓄積が、今回のドキュメンタリー構成の要素となっている。


Sujeewa on TV (OAB)Jan 26th 2010


テレメンタリ―2011「白球よ、母国へ届け」OAB大分朝日放送

 スリランカ野球 ( スジーワ ) ~白球よ、母国へ届け!~ 2011年10月2日
 https://www.youtube.com/watch?v=IWZqda0_yuw

「広がれ野球の輪! 日本・スリランカ 6000㎞のキャッチボール」BS朝日

 スリランカ野球 (スジーワ) ~広がれ野球の輪~  2014年3月23日
 https://www.youtube.com/watch?v=1iMuPNn5MXU

ドキュメント九州「夢は二つの甲子園 野球に魅せられたスリランカ人」テレビ西日本

 スリランカ野球 (スジーワ) ~夢は二つの甲子園~ 2014年4月13日
 https://www.youtube.com/watch?v=_gfm1gDi5jE

ということで、主人公を題材にした番組はいくつもあり、高校野球関係の取材にも旺盛に応えている。だが天狗になることなく仕事もきちんと審判もきちんと母国への気配りも欠かさない。彼の性格なのだろうが凄いことだと思う。


DREAMS COME TRUE - 志をかたちにする卒業生
APU 立命館アジア太平洋大学

夢の甲子園で堂々ジャッジ スリランカ人、二塁塁審に 「野球を通じアジア結ぶ」
2015/3/24 日経新聞

 21日に開幕した選抜高校野球で外国人審判が登場した。23日の仙台育英(宮城)―神村学園(鹿児島)で二塁塁審を務めたのがスリランカ出身のスジーワ・ウィジャヤナーヤカさん(31)。「スコアボードに名前が出ていて涙が出るくらいうれしかった。今日は忘れられない日」。念願の甲子園デビューを果たして感無量の面持ちだった。

 憧れの聖地で、きびきびとした動作や冷静なジャッジを繰り返した。「選手とともに私も胸を張って一生懸命できた」。見せ場がやってきたのは三回裏2死一、三塁。神村学園が仕掛けた二盗で堂々とアウトをコールした。「自信があったし、よく見えていた」。際どいタイミングだったが判定に迷いはなかった。

 高校時代に母国で野球を始め、2006年に立命館アジア太平洋大学に留学。選手としての道を断念して本格的に審判を志した。「ルールを勉強することで母国のレベルアップにもつながると考えた」

 5年前に選抜大会を観戦して感銘を受け、甲子園で審判員を務めることが目標に。都市対抗野球などで実績を積み、今回、所属する福岡県高校野球連盟の推薦を受けて派遣された。審判に関する記録はないが、外国出身者が務めるのは珍しい。スジーワさんは「ほかの外国人にも夢を与えることができた」とさらに外国人審判が続いてくれることも期待する。

 クリケットがさかんなスリランカに野球道具を届けて野球の普及に努めるなど国際交流にも貢献してきたスジーワさん。「今日は大きなスタート。野球を通じてアジアや世界を結ぶ力になりたい」。甲子園で得た大きな経験を糧に、新たな夢を追う。 (渡辺岳史)



憧れの甲子園でジャッジ スリランカ出身の審判、スジーワさん
2015年03月24日 西日本新聞

 23日に行われた第87回選抜高校野球大会第3日の仙台育英(宮城)対神村学園(鹿児島)戦で、福岡県高校野球連盟から派遣されたスリランカ出身の審判委員スジーワ・ウィジャヤナーヤカさん(31)=福岡県春日市=が二塁塁審を務め、初めて甲子園球場でジャッジをした。海外から来た外国人が大会で審判を務めたのは異例。「忘れられない日。楽しかった」と感慨に浸った。

 1999年に野球を始めたスジーワさんは、立命館アジア太平洋大(大分県別府市)の留学生として2006年に来日し、審判を志した。09年の選抜大会で初めて甲子園で試合を観戦。華やかな大会を見て「審判として、このグラウンドに立ちたい」と憧れを抱いた。

 福岡県朝倉市のホテルにある飲食店の店長として働く傍ら、アマ野球の審判を務めた。都市対抗や全日本大学選手権など日本一を争う大会も経験したが、「高校球児の聖地」での審判を前に「(5日に)派遣が決まってから長かった。試合前の夜はなかなか寝付けなかった」と緊張していた。グラウンドに入り、スコアボードの「スジーワ」の文字を見て「涙が出そうになった」。一回表、仙台育英の2番打者が放った右中間三塁打で、両腕を水平に広げるジェスチャーをしたのが最初の判定。「盗塁時の選手のプレーがよく見えた。自信になった」と振り返った。

 今大会ではあと数試合審判に入る予定。「許してもらえるなら甲子園の土を持って帰りたい」。スリランカでは国で初めての球場建設に尽力するなど野球の普及に努める。「野球を通して日本、スリランカ、世界の平和に貢献したい」と目を輝かせた。


徳島の僧侶の男を殺人容疑で逮捕 松山の女性殺害

徳島の僧侶の男を殺人容疑で逮捕 松山の女性殺害
2015年6月5日 朝日新聞

 松山市のアパートで昨年12月、住人の女性(当時37)が刺殺された事件で、愛媛県警は4日夜、浄土真宗本願寺派の僧侶、来見佳典(くるみよしのり)容疑者(29)=徳島市八万町千鳥=を殺人容疑で逮捕し、発表した。「間違いありません」と容疑を認めているという。

 捜査1課によると、来見容疑者は昨年12月16日午後4時半~午後8時半ごろ、松山市千舟(ちふね)町1丁目のアパート3階の一室で、黒田美貴(みき)さんの首を刃物で刺し、殺害した疑いがある。黒田さんは仕事で徳島へ出向くことがあり、来見容疑者と顔見知りだったという。

 来見容疑者は事件当日、車で徳島から松山へ向かい、殺害後に徳島へ戻ったと説明しているという。その夜、黒田さんが自室居間で血を流して倒れているのを訪れた知人男性が見つけた。凶器や黒田さんの携帯電話がなく、県警は交友関係を中心に捜査していた。


・僧侶は容疑を認めているという。報道映像と報道から寺に住んではいないようだ。

容疑者は殺害から、どのように過して仏事を行っていたのであろうか。宗教者が、家族や知人を殺すことの報道が増えている。

情報番組によると被害者はネイリストの仕事をしていた。容疑者は一昨年、結婚したばかり、被害者を中傷する書き込みをネットにしていたという。170キロも離れた松山市と徳島市、二人の接点や動機は今後の捜査による。潮見寺は13代続くお寺で檀家は200程度だという。周辺住民の容疑者に対する評価は高く、賢く優しい人柄だという。容疑者は進学校から岡山大学教育学部、大学院修了。

調べたところ、教育学研究科では「発達障害のある子どもの保護者に対する支援の動向と実践的課題」(2009)の紀要論文が共著で発表されている。発達支援学専攻と思われる。恵まれた環境で国立大学へ進学できる知性もあり、障がい児教育を専攻するという優しさも感じる。

追記
NHK松山放送局の取材では、この事件で容疑対象者は約60人に及び、当日の足取りを慎重に捜査した。被害者は保険勧誘や接客関係の仕事をし徳島や高知にも知人がおり交友関係は広かった。容疑者は被害者から保険の勧誘を受けていた。決め手となったのは容疑者の車が犯行現場近くの防犯カメラに映っていたこと。

他の報道では、凶器は自宅から持って行き犯行後に海に捨てたと供述しているという。仕事上のトラブルか容疑者は被害者の接客態度が悪いとインターネット上に不満を書いていた。被害者は友人にストーカーされていると漏らしたらしいが、県警にストーカー被害の相談はなかった。被害者は離婚歴があり複数の仕事をしていた。またネイリストの勉強をしていたという報道もある。

容疑者は記録の残る高速道路を使わず一般道で現場に行った。「刃物や黒田さんの携帯電話など事件に関わるものは全て別々の場所に捨てた」と供述。6月8日、容疑者立ち会いのもと、徳島市の吉野川の河口付近を捜索したところ供述通り、凶器とみられるナイフが見つかった。

追記 やはり・・・という動機
警察では、2人の間に男女間のトラブルがあり、僧侶が女性に強い恨みを持っていたことが犯行の動機とみられると発表しました。(6/12NHK松山)

追記 僧侶起訴
松山地方検察庁は、25日、徳島市の僧侶を殺人などの罪で起訴しました。僧侶が女性に一方的な好意を抱いていたことなどが捜査関係者への取材で新たに分かり、今後の裁判では動機の解明が焦点となります。これまでの調べで、僧侶が黒田さんに対して一方的な好意を抱いていたうえ、金銭的な援助をしていたとみられることが、捜査関係者への取材で新たに分かりました。(6/25NHK鳥取、NHK徳島)


浄土真宗本願寺派・西・潮見寺
徳島市西二軒屋町2-31

徳島の僧侶を逮捕、女性刺殺容疑で愛媛県警
2015.6.5 産経WEST

 昨年12月に松山市千舟町1丁目のマンションで住人の黒田美貴さん(37)の遺体が見つかった事件で、愛媛県警松山東署捜査本部は4日、殺人容疑で徳島市八万町千鳥、僧侶来見佳典容疑者(29)を逮捕した。

 捜査関係者によると、2人は黒田さんの仕事先で知り合った。マンション付近の防犯カメラに来見容疑者の車が写っており、県警が関与を調べていた。

 逮捕容疑は昨年12月16日夕方から夜にかけて、黒田さんの首を刃物で突き刺して殺害した疑い。

 捜査本部によると、同日夜に部屋を訪ねた知人男性が、首から血を流して倒れている黒田さんを発見。司法解剖の結果、死因は失血死だった。


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浄土真宗本願寺派トップ「申し訳ない」 僧侶に殺人容疑
2015年6月5日 朝日新聞

 昨年12月に松山市のアパートで住人女性(当時37)を刺殺したとして、徳島市の僧侶、来見佳典(くるみよしのり)容疑者(29)が愛媛県警に殺人容疑で逮捕された事件を受け、所属する浄土真宗本願寺派トップの石上智康(いわがみちこう)総長は5日、「宗派の責任者として申し訳なく、遺憾に思います」とする異例の談話を発表した。

 石上総長は談話で「被害にあわれた女性、ご遺族の思いを考えますと、誠に心が痛み」と陳謝。「僧侶は仏道を歩み、仏法を聴聞して、教えを説く立場」であり、自らを律する生活を送らなければならない、と述べた。そのうえで「このたびのことが事実であるとすれば言語道断であり、筆舌に尽くしがたく、当人に対しては宗派としても厳正に対処いたします」との考えを示した。



追記

元僧侶に懲役18年求刑=女性殺害事件-松山地裁
2015/11/26 時事通信社

 松山市のアパートで住人の女性を殺害したとして、殺人罪などに問われた元僧侶来見佳典被告(30)の裁判員裁判の論告求刑公判が26日、松山地裁(日野浩一郎裁判長)であり、検察側は「計画的で残忍」として懲役18年を求刑した。判決は12月1日。同被告は起訴内容を認めている。

 検察側は論告で「ゴム手袋などを事前に購入し、用意したサバイバルナイフで頸(けい)動脈を切って確実に死なせた」と指摘。弁護側は最終弁論で、被害者が借金や交際相手の存在に関してうそをついていたことがトラブルの原因などとして、懲役14年が相当と主張した。


30歳元僧侶に懲役16年 37歳女性刺殺で
2015.12.1 産経WEST

 昨年12月に松山市のアパートで住人の女性=当時(37)=を刺殺したとして、殺人と銃刀法違反などの罪に問われた徳島市の元僧侶、来見佳典被告(30)の裁判員裁判で、松山地裁は1日、懲役16年(求刑懲役18年)の判決を言い渡した。

 日野浩一郎裁判長は判決理由で「女性への恋愛感情を断ち切れず、金銭を渡したのに会ってもらえないことによる恨みなどの感情にとらわれた犯行で、動機はあまりに未熟だ」と指摘。

 さらに「防犯カメラを避ける経路をあらかじめ調査するなど計画性も高い」とする一方、被害者側にも合計約340万円を受け取りながら被告との約束を破るなどの不誠実な態度がみられたと言及した。

 判決によると、来見被告は昨年12月16日、松山市内の女性方に宅配業者を装い侵入。女性の顔を殴るなどした上、サバイバルナイフで首を刺し殺害した。


<寺院倒壊>築400年以上、老朽化が原因か 阿南/徳島

<寺院倒壊>築400年以上、老朽化が原因か 阿南 /徳島
2015年6月14日 毎日新聞

 13日午後0時10分ごろ、阿南市富岡町の景徳寺(篠原寛海住職)が倒壊したと近くの住民が市役所に連絡した。2〜3日前から建物がきしむ音を住民が聞いており、他に倒壊を引き起こす要因が見当たらないため、阿南署は老朽化が原因で倒壊したとみている。

 篠原住職によると、寺は築400年以上経過していた。1960年ごろから普段は無人で、けが人はいなかった。【立野将弘】


・この寺社だが、無人の状態で管理もされていなかった。幸いにケガ人はなく済んだ。この寺社にも長い歴史と人びとの記憶があるのだろうがさみしい。

今後、人口減少社会と一段の過疎化であちこちで問題が起こっていく。つい最近、空き家対策に関する法律が施行されてマスコミも大きく報道されたことは記憶の新しいだろう。

最近、葬送文化が変質しており、その本質から学ぶべきことが抜けてしまうことが残念である。


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高野山真言宗 景徳寺
徳島県阿南市富岡町阿王谷58

「空家等対策の推進に関する特別措置法」
2015年2月26日一部施行(5月26日完全施行)


「寺の方から地響き」の通報、駆けつけると全壊
2015年06月14日 読売新聞

 13日午後0時10分頃、徳島県阿南市富岡町の景徳寺近くの住民から「寺の方から地響きのような音がして、砂ぼこりが上がっている」と同市役所を通じて徳島県警阿南署に連絡があった。

 同署員が駆けつけると寺が全壊していた。老朽化が原因とみられ、けが人は見つかっていない。

 同署の発表では、寺は木造平屋約170平方メートルで、420~430年前に建てられた。住職を兼任する近くの正福寺の篠原寛海住職によると、約30年前まで管理する人がいたが、長い間無人になっていたという。

 篠原住職は「時々草刈りに行っていたが、床が抜けるなど手の施しようがなかった。ご迷惑をおかけして申し訳ない」と話している。


浄水機販社社長ら在宅起訴=霊感商法で1億円脱税-東京地検

浄水機販社社長ら在宅起訴=霊感商法で1億円脱税-東京地検
2015/03/30 時事通信社

 霊感商法などで得た収入を申告せず計約1億円を脱税したとして、東京地検特捜部は30日、所得税法違反罪で、浄水機販売会社の田中了緒雅社長(35)と鑑定業の男(77)を在宅起訴した。

 起訴状によると、田中社長は2011~12年、会社の所得と装うなどして約1億6500万円の個人所得を隠し、所得税約6000万円を脱税。男も10~12年、約1億700万円の所得を隠し、所得税約3600万円を免れたとされる。

 関係者の話では、田中社長はブログを開設し、男を「霊界と交信できる」と紹介。自身は「案内人」と称して「先祖供養をすれば悩みが解決する」と呼び掛け、悩み相談を仲介していた。その上で男の顧客に対し、観音像や特殊な効能があるとうたった水を販売し、収入を得ていたという。


・脱税に他に霊感商法として被害を訴える方の民事訴訟も一方で起こされている。

報道では、不妊治療やアトピー治療なども霊の仕業として、祈祷グッズや高額浄水器などを販売していた。当初はお布施としていたが、脱税は認めているということだ。祈祷グッズの一例として、8万円で販売した供養塔が、実は某所で1000円で販売されている観光土産だったりする。


脱税容疑:会社代表ら2人を在宅起訴…東京地検
毎日新聞 2015年03月30日 22時16分

 鑑定料などで得た所得を隠して脱税したとして、東京地検特捜部は30日、東京都港区の浄水機販売会社「アール」の田中了緒雅(りょおが)代表(35)=足立区=ら2人を所得税法違反で在宅起訴した。

 起訴状によると、田中被告は2011?12年分の所得約1億6500万円を隠し、所得税約6000万円を脱税したとされる。また無職の池田曠吉(こうきち)被告(77)=横浜市=は10?12年分の所得約1億700万円を隠し、所得税約3600万円を脱税したとされる。

 関係者によると、田中被告はインターネットのブログに「先祖を供養すれば悪い因縁を断ち切れる」などと書き込み、相談者から鑑定料を受け取ったり、お札を販売したりするなどしていた。自らを「霊界案内人」、池田被告を「霊界と人間界の橋渡し役」と紹介していた。お札などを購入した大阪府や大分県などの女性6人が田中被告らに約840万円の賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしている。【山下俊輔】


「小さなお葬式」はネット注文で…追加料金なしの明朗会計で急成長

「小さなお葬式」はネット注文で…追加料金なしの明朗会計で急成長
2015年6月1日 産経新聞

 インターネットで販売する定額、低料金の葬儀「小さなお葬式」を全国展開するユニクエスト・オンライン(大阪市北区)が業績を伸ばしている。追加料金を請求しない明朗会計や通夜を省略する大胆なプランなどが人気だ。昨秋には安心な料金プランのノウハウを生かし、結婚式事業に進出した。(栗井裕美子)

 ◆独自に相場調査

 同社は田中智也社長が平成18年に起業。多くの追加料金を求められる葬儀費用に疑問を抱いたのが、きっかけだ。葬儀の会場や参列人数などに応じて葬儀費用を自動で見積もりできるソフトを開発し、価格順に葬儀社がリストアップされる専用サイト「葬儀本ドットコム」の運営を始めた。

 ところが、検索結果によって同じサービス内容でも葬儀社間の価格差が大きいことが分かり、顧客から「どの葬儀社を選べばいいのか分からない」と問い合わせが寄せられた。同社は「会場の使用料やひつぎの買い取り料などの相場価格が存在しないのが原因」としてひつぎや花などの卸業者に聞き取りを重ね、独自に設定した相場価格を基に定額制プラン「小さなお葬式」を開発。同社がネット販売し、提携先の葬儀社に委託して葬儀を執り行う業界初のビジネスモデルを構築した。

 ◆通夜なしプラン

 通夜、告別式、火葬をセットにしたスタンダードなプラン「小さな家族葬」(49万3千円)、同じ内容で100人までの参列者に対応する「100名までのお葬式」(64万3千円)のほか、通夜を省いた「小さな一日葬」(34万3千円)や、火葬のみの「小さな火葬式」(19万3千円)を販売している。

 日本消費者協会が26年に発表した業界平均(約122万円)に比べ、割安に料金を抑えた。戒名といった寺院関連の手配料などのオプションメニューのほかは、追加料金がかからない明朗会計を徹底。質素な葬儀を求める顧客ニーズに合わせた商品が人気を集める。

 40~60代の問い合わせが多く、利用者からは「表示価格はすべて込みの金額だったので助かった」「追加料金がなく、明確」などの声が寄せられているという。サービスを開始した21年は約5千件を販売し、25年に1万4千件に達した。

 ◆ブライダル進出

 さらに生前に葬儀などの準備を整える「終活」が広まっていることを受け、同社は26年3月、早く購入するほど葬儀費用が安くなる「早割チケット」の販売を始めた。チケットは1枚500円で、購入後31日目以降の3年間、「小さな家族葬」の場合で最大5万円を割り引く。3年の有効期限が過ぎれば、チケットを改めて買い直す仕組みだ。

 販売開始から1年で約5千枚が売れた。今年4月から全国の大手コンビニエンスストアの専用端末で支払いできるようにした。

 これらのノウハウを生かし同社は26年11月、結婚式事業に進出。式場やホテルと提携し、日取りが申し込みから4~2カ月以内の場合は割り引くサービスをブライダル業界で初めて導入したという。式場や宴会場などに空きがある日が間近に迫っている場合、そのまま埋まらない可能性が大きいため、割引の優遇策によって“駆け込み”の利用申し込みを掘り起こす狙いで、申し込みから2カ月以内の挙式が最大の割引となる。

 挙式のみの「挙式プラン」(9万8千円)、披露宴をセットにした「披露宴プラン」(64万8千円)、食事会をセットにした「会食プラン」(19万8千円)がそれぞれの最安値だ。

 同社の田中社長は「不明朗な葬儀価格を明確にするという社会的役割を追求してビジネスモデルを構築した。予算的にも安心して冠婚葬祭に臨んでいただければ」と話している。


<バチカン>同性愛の仏大使を同意せず 3カ月以上も

<バチカン>同性愛の仏大使を同意せず 3カ月以上も
2015年4月12日 毎日新聞

 フランスのオランド大統領が駐バチカン(ローマ法王庁)大使に任命した同性愛者の仏外交官に対し、バチカンが同意を与えず、物議を醸している。最終的な不受理が決まったわけではないが、キリスト教カトリックにとって同性愛者の処遇は敏感な問題だけに、バチカンとしても対応に苦慮しているようだ。

 大使を派遣する際には事前に駐在国から「アグレマン」と呼ばれる同意を得る必要がある。バチカンの場合、同意に必要な期間は通常3~4週間。だが、仏外務省のローラン・ステファニーニ儀典長(54)は1月5日の閣議で駐バチカン大使に任命されたが、3カ月以上が経過してもバチカンから同意の通知が届いていないという。

 同意の遅れを仏週刊紙カナール・アンシェネや仏紙ルモンドが報じ、仏テレビ・新聞が一斉に後追いした。バチカンは事実関係の確認を求める報道陣に対して「ノーコメント」の姿勢を取っている。仏カトリック紙ラクロワによると、オランド大統領は「最良の外交官の一人」として任命撤回には応じない構えを見せている。

 ステファニーニ氏はカトリック信徒。フランシスコ・ローマ法王は一昨年3月の就任以来、「神を求める同性愛者を裁くとしたら私は何者か」と同性愛者に融和的な姿勢を示している。だが、イタリア紙スタンパによると、同性愛者や再婚者らは、男女の結婚を神聖視するカトリックの教義に反するとして駐バチカン大使に就任できないのが通例という。

 フランスは1789年の仏革命以来、政教分離を貫く世俗国家。同性愛を「自然に反する不道徳」とみなすカトリックの総本山・バチカンに対して、フランスは同性愛者を含め事実婚のカップルに正式婚とほぼ同等の権利を認めている。大使任命を巡る対立には双方の文化の違いが横たわっている。【ローマ福島良典】



<ローマ法王>9月キューバ訪問を検討
2015年4月17日 毎日新聞

 バチカン(ローマ法王庁)の報道官は17日、フランシスコ法王が今年9月下旬の訪米時にキューバを訪問する方向で検討を進めていると発表した。法王は米国とキューバの国交正常化に向けた秘密交渉で仲介役を果たした。訪問が実現する場合、1日前後の短期間の旅程になるとみられる。

 南米アルゼンチン出身の法王は昨年、オバマ米大統領とキューバのラウル・カストロ国家評議会議長に書簡を送り、歩み寄りを促した。昨年10月には米国とキューバの代表団による大詰めの協議の場にバチカンを提供した。

 バチカンは1935年にキューバと国交を樹立。フランシスコ法王のキューバ訪問が実現すれば、先々代の故ヨハネ・パウロ2世(98年1月)、前任のベネディクト16世(2012年3月)に続き3人目となる。【ローマ福島良典】



ローマ法王:ダライ・ラマの面会断る 中国との関係配慮
2014年12月13日 毎日新聞

 フランシスコ・ローマ法王が、ローマ訪問中のチベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世からの面会希望を断った。イタリア・メディアが報じた。バチカン(ローマ法王庁)は断交中の中国との関係改善を模索しており、中国政府を刺激しないようにとの配慮があるとみられる。チベット高原一帯で「高度の自治」を求めるダライ・ラマを中国政府は「分離独立主義者」とみなしている。

 ANSA通信によると、ダライ・ラマは11日にローマ到着後、法王との面会をバチカンに申し込んでいたが、「できないと言われた」と述べた。バチカン報道官は法王が「ダライ・ラマを大いに尊敬している」としながらも、中国との「微妙な状況」から面会の予定はないと認めた。

 中国のカトリック教会は政府公認の「中国天主教愛国会」と、法王に忠誠を誓う非公認の地下教会に分かれ、バチカンと中国は聖職者の司教を任命する権限などを巡り対立している。法王は昨年3月の就任以来、中国に対して、関係改善のための対話に応じるよう呼びかけている。

 ダライ・ラマは12日からローマで3日間の日程で始まった「ノーベル平和賞受賞者世界サミット」に出席している。サミットは当初、南アフリカ・ケープタウンで開催予定だったが、対中関係を重視する南ア政府がダライ・ラマへのビザ発給を拒否したため、ローマに変更された。

 ダライ・ラマが最後に法王と面会したのは、前任法王ベネディクト16世時代の2006年。【ローマ福島良典】



被爆から「何も学んでいない」 ローマ法王、戦争や核の脅威憂慮
2014年12月1日 共同通信

 ローマ法王フランシスコは11月30日夜(日本時間12月1日未明)、世界各地で戦争が起きている現状について「第3次世界大戦といえる」と憂慮、核兵器の脅威にもさらされ、長崎や広島などの被爆の歴史から「人類は何も学んでいない」と嘆いた。訪問先のトルコからの帰途、特別機での同行記者団との会見で語った。

 第2次大戦終結から来年で70年になるのを前に、中東をはじめ世界中でテロや紛争が続き、多くの人々が犠牲になっている状況にあらためて警鐘を鳴らした。【ローマ法王特別機中、共同】



ローマ法王 テロ無くすため宗教間対話を
2014年11月29日 NHK

ローマ法王のフランシスコ法王は訪問先のトルコで会見し、戦闘が続くシリアなど中東の現状に懸念を示したうえで、テロ行為を無くすため異なる宗教間の対話を進めるべきだと訴えました。

トルコを訪れているフランシスコ法王は28日、首都アンカラでエルドアン大統領と会談したあと、2人そろって記者会見しました。この中で、フランシスコ法王は「中東で戦闘が続いていることに、われわれは目をつぶってはならない」と述べ、イスラム過激派組織「イスラム国」の台頭などで今も戦闘が続くシリアやイラクの現状に懸念を示しました。

そのうえで「あらゆるテロ行為を終わらせるため、異なる宗教や文化の間での対話が重要だ」と述べ、異なる宗教間の対話を進めるべきだと訴えました。

一方、エルドアン大統領は「法王の訪問はイスラム世界に肯定的な影響を与える」と述べ歓迎したうえで、ヨーロッパなどでイスラム教への偏見が広がらないよう対策を取る必要があるという考えを示しました。

フランシスコ法王は、29日からはトルコの最大都市イスタンブールを訪れ、およそ10世紀前に東西に分裂した東方正教会の総主教と会談するなど、東西の教会の間での対話も進めることにしています。



ローマ法王:移民の受け入れ促す 欧州議会で演説
2014年11月25日 毎日新聞

 フランシスコ・ローマ法王は25日、フランス東部ストラスブールにある欧州連合(EU)の欧州議会で演説し、欧州が「内向き」にならず、高齢者や貧困者、移民に対する連帯の精神を実践するよう呼びかけた。ローマ法王の欧州議会訪問は1988年10月の故ヨハネ・パウロ2世以来、26年ぶり2度目。

 フランシスコ法王は演説で「世界は『欧州中心』でなくなり、欧州はやつれ、世界の主人公ではなくなっている」と述べ、欧州経済危機を受けて高齢者や若者、貧困者の孤独が深まっていると指摘。「(移民船の遭難が続く)地中海が巨大な墓地になるのは容認できない」と語り、移民の受け入れを促した。

 バチカンのお膝元である欧州では近年、宗教離れが進んできたが、フランス人のバチカン専門記者によると、飾らない人柄で人気のフランシスコ法王の就任以来、カトリック信仰回復の傾向が出始めているという。

 フランシスコ法王はカトリック史上初の中南米出身法王。欧州域外出身の法王誕生は約1300年ぶりで、バチカン(ローマ法王庁)の「脱欧州」の流れを印象付けた。昨年3月の就任以来、社会的弱者に寄り添う「貧者の教会」路線を打ち出している。【ローマ福島良典】



<ローマ法王>食糧市場が「飢餓などを克服する戦いの障害」
2014年11月20日 毎日新聞

 フランシスコ・ローマ法王は20日、ローマで開催中の「第2回国際栄養会議」で演説し、穀物などの食糧を金融投資の対象として扱う「市場・利益優先主義」が「飢餓や栄養失調を克服する戦い」の障害になっていると批判した。

 法王は、食料危機など地球規模の問題の解決にあたって「国家主権や国益に基づく取り組みの限界」を露呈していると指摘。国際社会が国家の枠組みを超えて、世界の富や食料の適正な配分に努め、飢餓や栄養失調に苦しむ人々に連帯を示すよう呼びかけた。

 法王は昨年3月の就任以来、「貧者の教会」路線を掲げ、社会的弱者に寄り添う姿勢を打ち出してきた。1992年の第1回国際栄養会議では先々代法王の故ヨハネ・パウロ2世が開幕演説をした。【ローマ福島良典】


NNNドキュメント’15 9条を抱きしめて~元米海兵隊員が語る戦争と平和~

NNNドキュメント2015
9条を抱きしめて ~元米海兵隊員が語る戦争と平和~
2015年5月3日 日本テレビ系 55分枠

戦後70年、日本は国家として他国民を誰一人殺さず、また殺されもしなかった。非戦を貫けたのは、戦争の放棄を定めた憲法9条があったからにほかならない。戦争は、国家間の争いだが、実際に戦闘に携わるのは紛れもなく人間。人殺し、殺し合いに他ならない。アレン・ネルソンさん。ベトナム戦争に従軍した元米海兵隊員だ。戦場で数えきれないくらいの人を殺害し、帰還後PTSDに苦しめられるが、自らの過ちを認めることをきっかけに立ち直った。96年から日本で講演活動を開始した彼が最も大切にしたのが憲法9条。暴力的な方法に頼らない唯一の道は9条の理念にあると訴え続けた。ネルソンさんの半生、証言を通し、‘9条’が日本で、そして国際社会で果たしてきた役割、意味を問い直す。

制作=読売テレビ
ナレーター:藤田千代美(関西芸術座)
ディレクター:阿部祐一


・日本における講演回数は13年回、延べ1200回に及ぶ。

戦争で相手を撃つ時にどこを狙うか!? 講演でネルソンさんは問う。頭、心臓、腕・・・聴衆はそれぞれに挙手をして答える。答えは男性の急所であるという、すると腹部付近に当たり、そこは致命傷とはならず苦しみがずっと続くという。撃ち損じる可能性の高い頭や心臓などを狙うことはないという。

戦闘中は兵士たちは感情のコントロールを失う。本当の戦争は映画とは違うという。ベトナム戦争後、彼はPTSDになった。頼まれてベトナム戦争の話をすることになった時、「あなたは人を殺しましたか」という小学校生徒の質問に逡巡する。

本当の戦争の悲惨な現実とは、子どもたちには本当のことを知らせるべきではないか。本当のことをしゃべると子どもたちは泣いてくれたという。PTSDを克服するまでに18年を要した。1996年に友人から日本国憲法9条の存在を知らされて驚愕したという。

日本の皆さんは憲法9条に守られてきた。そして戦争を知らない。それは核兵器よりも強力な軍隊よりも破壊力があると語る。ネルソンさんの死後、アレン・ネルソン基金沖縄の会(奨学金制度)を創設。

さて、この時期に9条問題を題材としたドキュメンタリーの意図は明白だろう。海兵隊員入隊訓練の映像、そして主人公であるネルソンさんの講演模様を編集したもの、加えて以下の書籍をもとに劇画に声を当てて彼の心中を伝える。

ネルソンさんは既に故人であり過去の映像資料に頼るしかなく、今回のために撮影されたものは多くはなかった。過去にも恐らくドキュメンタリーになっているのだろう。それだけ彼のような存在が貴重であったということ。

劇画を用いたことで55分枠にならざるを得なかったろう。それはナレーションで彼の半生を語るよりインパクトがあるという判断だろう。それはこの番組を見る戦争をまったく知らない若い世代にとっては有益かもしれない。

戦争については恐らくいろいろな考え方があるし政治情勢や背景分析などできるだろう。しかし結局、戦争とは人が人を殺す現実なのだ。映画・テレビでは本当に俳優が死ぬわけではない。兵士のプロとして一通りの訓練と実践経験から、戦場で起こることを語っただけだろう。そこからすべては始まるのかもしれない。

自衛隊員でも、イラク派兵の後方支援を経験しただけで帰国後自殺した人は56人に及ぶ。自殺は複合要因でイラク派兵が原因とは断定できないまでも平均よりも多いことは危惧される。過度の緊張が続き、隊員個人が瞬時に判断して身を守ることが要請されていた。

歴史を伝えるとは、耳にタコができるほと繰り返し語るしかなく、それでも風化していくものだ。日本人も戦争中に人を殺した人がいても語ることをした人は稀だ。それでも平和が守られてきたのは憲法9条が歯止めとなっていたことは見逃せない。その条文を無効化する安保法制の成立に議論が起こるのは当然のこと。

綺麗な戦争などはない。ボタン一つで終わる戦争はない。憎しみが生じない戦争はない。


アレン・ネルソン奨学金(アレン・ネルソン基金沖縄の会)  http://alenokinawa.ti-da.net/


「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」 ベトナム帰還兵が語る「ほんとうの戦争」
アレン・ネルソン

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文庫: 176ページ
出版社: 講談社 (2010/3/12)

アレン・ネルソン Allen Nelson
1947年、ニューヨーク・ブルックリン生まれのアフリカ系アメリカ人。海兵隊員としてベトナム戦争の前線で戦う。帰国後の戦争による精神的後遺症から立ち直った後、日米両国で精力的に講演活動を行い、戦争の現実を訴えつづける。2009年3月逝去。

ベトナム児童に奨学金 故ネルソンさんの遺志継ぐ
2010年2月21日 琉球新報

 2009年3月に多発性骨髄腫で亡くなった元米海兵隊員で平和活動家の故アレン・ネルソンさん=享年61=の遺志を継ぐ「アレン・ネルソン奨学金」がこのほど県内で設置された。ネルソンさんの闘病を支援するため募った寄付金の残金で、ベトナムの子どもの学費の一部を支援するもので、関係者が5日にベトナムを訪ね、奨学金を贈った。
 アレン・ネルソン基金沖縄の会代表の宜野座映子さん(62)は「ネルソンさんは生前、世界平和のためには教育が大切だと語っていた。彼が追い続けた『戦争のない世界』を実現するため奨学金を続けたい」と思いを語った。
 ベトナム青葉奨学会沖縄委員会(高里鈴代代表)の村田光司さん(46)が、ネルソンさんがベトナム戦時に駐留したクアンナム省タムキーを訪ね、小学生100人に各30万ドン(約1500円)とネルソンさんの講演を翻訳した冊子200冊を手渡した。村田さんによると30万ドンは現地農家の収入1カ月分に相当するという。
 ネルソンさんの闘病を支援したアレン・ネルソン基金の残金約240万円について、遺族が「彼の遺志を生かしてほしい」と宜野座さんに持ち掛け、奨学金を立ち上げることになった。
 ネルソンさんは18歳で入隊後、キャンプ・ハンセンで訓練を受け、ベトナム戦の最前線に送られた。退役後、ベトナムでの殺人経験でPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩み、カウンセリングを受け青少年のための活動を始めた。1995年の米兵少女乱暴事件をきっかけに、米兵をアメリカ本国へ連れ戻す運動を開始。全国で2千回以上講演し、反戦を訴え続けた。
 「貧しく教育を十分に受けられなかった彼は『きちんと教育を受け、人を殺す意味を知っていたら軍に入らなかっただろう』と語っていた」。宜野座さんは「支援を受けたベトナムの子が、彼の平和への思いを理解することで平和な世界に近づくはずだ」と期待する。
 宜野座さんらは27日午後6時から8時、那覇市文化テンブス館3階で奨学金立ち上げの経緯を報告し、ネルソンさんの証言を収めたDVDを上映する。(荒井良平)


介護主夫始末記:相続ゾクゾク

† 相続手続きを専門家に依頼しなかった理由は、相続が単純だったという偶然の理由のみだ。ずいぶん以前から研究を開始していたが、いざやってみると取り掛かりに難儀した。名義変更を急いだのち、時間をおいて税・登記という流れを予定していた。名義変更に関しては、ライフライン関係は直ぐに連絡したがインターネットのプロバイダー会社に連絡するのを忘れていた。電話会社は丁寧に連絡してくれないのだ。なお相続関係が複雑な場合は早めに準備をして臨むことが必要だろう。登記については登記事項に抹消すべきものも見つかったが手続き的には問題は発生しなかったので、そのまま相続人名を変えたのみに留めた。

‡ ご承知の通り、2015年1月から相続税の基礎控除が大きく変更となった。改正前だったため、基礎控除を有効に活用できたことは被相続人に感謝すべきことだろう。なお、以下のように「税務署からのお尋ね」なるものが税務署から郵送されてくることもあるそうだ。現時点では送られて来ていないし自身による簡易的な計算では相続税は収める必要がない。今後は、マイナンバー制度が導入されると資産・収入の捕捉が厳格となり、昨今の財政問題で課税強化が必至となろう。資産を保有される方は、それなりの対策を日々実行されているはずで問題ないだろう。特に相続人が複数いる場合は、意志疎通が必要であり簡単に済まないことも予想される。それにしても相続手続きは終わるまで冷や冷やゾクゾクが続くものだ。


「税務署からのお尋ね」
財産の総額が基礎控除以下のため申告をしなかった場合でも、税務署から申告書が送られてくることがあります。これは、申告をする必要があるかどうかを調べるためのものです。その場合は、基礎控除以下のため申告が不要である旨を文書で伝えることになりますが、財産評価等の資料が必要となる場合がありますので、手持ちの資料などは保管しておくようにしましょう。


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参考
「相続税の申告要否判定コーナー」(国税庁の関連情報トップページに)

◆相続財産の金額などを入力することにより、相続税の申告のおおよその要否を判定するものです。
◆相続税の申告書を作成するものではありませんので、ご留意ください。
◆税務署から「相続税についてのお尋ね」が届いた方が、税務署への回答を作成する場合にも利用することができます。

人生いろいろ:国の行く末を考えないなら・・・

† 国の根幹は人づくりであり教育である。長期政権となり愛国や歴史認識の強調が進む一方で、国を支える高等教育はガタガタになっている。全世界の論文引用数などから評価される指標では東京大学も欧米水準に及ばない。むろんユニークな研究者は日本にも多く、一概に断定しづらいが多くは海外への頭脳流出組として日本を去る。文科省の通知素案というものでは、人文社会系の規模縮小を進めようとしている。覚えておられる方もあろうが、国は博士を量産するために大学院課程定員を大幅に拡充していたのだ。今回は理工系学部の産業と直結したものは温存しつつ、お金にもならない人文社会系を縮小する。

‡ いわゆるオーバードクターという博士号を持っていても就職できない人たちの嘆きは各所で聞かれる。基礎研究の大事さが強調されているが、その基礎たる部分の教育が十分に行われていないという現状は変わっていない。昨年度発覚した理研の万能細胞問題も、研究者の養成が上手くいっていない例としても考えていいだろう。法科大学院のように、大こけしたものも含めて、一貫したモノの見方をせずに右往左往する高等教育が大きな成果を生み出すこともなく、いたずらに人材の墓場を作ってしまう現状を憂う。


国立大学の人文系学部・大学院、規模縮小へ転換 文科省が素案提示
2015.5.28 産経ニュース

 文部科学省は27日、全国の国立大学に対して人文社会科学や教員養成の学部・大学院の規模縮小や統廃合などを要請する通知素案を示した。理系強化に重点を置いた政府の成長戦略に沿った学部・大学院の再編を促し、国立大の機能強化を図るのが狙いで、6月上旬に文科相名で大学側へ通知する。

 素案は、同日開かれた国立大の評価手法などを審議する有識者会議で提示された。国立大は6年ごとに中期目標を文科省に提出しなければならず、各大学は通知を参考に6月末に中期目標を文科省へ提出する。

 通知素案では、少子化による18歳人口の減少などを背景として、教員養成や人文社会科学などの学部・大学院について「組織の廃止や社会的要請の高い分野への転換に積極的に取り組むように努めることとする」と明記された。

 政府の試算では、平成3年に207万人だった18歳人口が42年に101万人まで半減する。文科省は少子化に伴う定員縮小の影響を指摘したほか、文系の学部・大学院の人材育成方針が明確でないなどの理由もあげた。

 組織再編の動きはすでに出ている。弘前大(青森県)は来年4月から人文学部(3課程)を人文社会科学部(2課程)に再編。教育学部でも、教員免許を取得せず芸術や体育を学ぶ1課程を廃止し、2学部で定員を計150人減らす。一方、理系の理工学部と農学生命科学部の定員は90人増やす。

 今後、こうした形で他の大学でも、地域性や得意分野に重点を置いた文系学部の廃止や統合を進めることになる見通しだ。

 素案は、実績にばらつきがある法科大学院について、定員規模の適正化や組織の廃止も含めた検討も求めた。


識者の指摘
国立大学改革亡国論「文系学部廃止」は天下の愚策 - 内田 樹
2015年05月30日 PRESIDENT Online  


追記 さらに実学移行への傾斜拍車

政府、職業訓練専用の高等教育機関設立方針 4年後にも開校
2015.6.4 産経ニュース

 政府は4日、産業競争力会議(議長・安倍晋三首相)を開き、経済成長に向けた人材を育成する高等教育機関を設立する方針を示した。今月中にまとめる成長戦略に盛り込み、平成31年度の開校を目指す。安倍首相は「実社会のニーズに合わせた職業教育を行う新たな高等教育機関制度を創設し、学校間の競争を促す」と強調した。

 現行の大学などでは、産業界が求める実務的な教育が行われていないとの指摘がある。新たな教育機関は、ITなど成長が見込まれる産業分野での職業養成に特化したカリキュラムを、産業界と共同で作る。高校の新卒に加え社会人の入学も可能にし、キャリアアップへの活用を促す。大学や短大、専門学校からの移行も認める方針だ。

 また、教育訓練休暇制度を導入した企業や、キャリア変更を希望する中高年を受け入れる企業に対し、助成金を拡充する方針も盛り込んだ。安倍首相は会合で「個人の意思と選択に基づき、必要な能力開発を支援する」と述べた。

 政府は社会の変化に対応した高等教育機関の設立に向け検討を重ねていた。来年に制度の内容を固めて、31年度の開校を目指す。



夕歩道(夕刊コラム)
2015年6月18日 中日新聞

 知の拠点、いかにあるべきか。文部科学省が国立大学に人文社会科学系や教員養成系の学部・大学院の改廃を求めている。お国が次世代に求めるものは、まず実学。教養や洞察力など邪魔ものか。

 入学式や卒業式では国旗掲揚と国歌斉唱を、と下村博文文科相が国立大の学長に。お国が最高学府に求めるは、小中学校のような式典進行ということか。真理の探究よりも上意下達の規律の追求。

 憲法学者の言うことなど聞いていられるか、という政府である。意に沿わぬ答えを出す学問や理屈っぽい人材に何の用もないのだろう。目指すは為政者に都合のよい大学か。学の軽視、極まれり。


人生いろいろ:国益と民益

† 与党副総裁や政府官房長官が安保法案について強引な弁を述べ続けている。特に参考人として憲法学者らが明らかに法案が違憲であると国会で述べてことに対して、それを打ち消すことに汲々とししている。これらの動きに対して閣僚や党幹部などを歴任してきた与党重鎮OBらが懸念を表明している。何よりも安保法案の仕組みが難しくとても国民の理解するところではない。また政府解釈も二転三転していき、これが成立して統一的な運用ができるか、現場レベルで混乱する懸念は払しょくできない。

‡ それらの根本にある想いは、ズバリ国益そして民益をめぐる考え方の違いにある。国益という大局的な判断をする責任と民益という国民の基本的な権利をどう調整するのかが問われる。副総裁が追い詰められて、さらにこの国を牛耳る人たちの構造を明らかにしてしまった。それは内閣解釈と最高裁判断のお墨付きの両輪があれば、どこかの国の利益を最大化でき、かつ国益という権力層の保持が可能であるということだ。そこには民益はなく、国民に対する私権制限を通しての生きづらさが増すのみだ。意志表示の唯一の手段である選挙の包括委任は今や限界にあるのだろう。今でも世論調査の内閣支持率は50%を超えるというのが、この国の哀しい民度。

人生いろいろ:過労死のある国

† 日本では当たり前の過労死だが、欧州の人には不思議に思えるだろう。働くのは生活をエンジョイするためであり、働くことで死んでしまうことは目的が違う。アジアでも、昨今の事情とは違っているかもしれないが働くというよりも時間を潰しているという感じの働き方であろう。確かに働くことは充実感があり結果として成果を手に入れられれば生活も向上するだろう。しかし、そこで失う家族との触れ合いや自分自身の趣味の充実など、大切なことが何かということになろう。

‡ 「残業代ゼロ」法案を閣議決定 裁量労働制も拡大(2015年4月3日朝日新聞)、この国の労働法制も経済界の要請で急速に変化しつつある。政府はいろいろな規制を廃止することで、もっと厳しい環境におこうとしているような気がする。日本でも明治期から富国強兵として、児童労働も含む長時間労働を強いていた時代もあり、過酷な労働から人間らしい働き方を求めて地道な運動の成果があった。それをなし崩しに人間不在という過去に戻るのだろうか。過労死と日本人が結びいて世界から語られるならば、もう一つの印象を持たれることになる。


「掛け持ち勤務で過労死」 月250時間も時間外勤務と店員遺族が経営者とファミリーマートを提訴
2015年6月5日 産経新聞

 大手コンビニ「ファミリーマート」に勤務していた大阪府の男性=当時(62)=が死亡したのは、2店の掛け持ち勤務による過労が原因だったとして、遺族3人が店舗経営者とファミリーマートに計約5800万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。ファミリーマート側は5日の第1回口頭弁論で争う姿勢をみせた。

 訴状によると、男性は平成23年ごろから大阪府大東市内のファミリーマートに勤務していたが、経営者から24年以降は同府門真市内の店舗での勤務も命じられた。男性にはほとんど休日がなく、最長で午後9時から正午まで休憩なしで掛け持ち勤務する状態となった。同年12月に勤務中に意識を失い脚立から転落。頭を強打し搬送先で25年1月に死亡した。

 遺族側は、転落前6カ月間の時間外労働が1カ月当たり約220?250時間だったとして、経営者側に安全配慮義務違反があったと主張。ファミリーマートに対しては「加盟店に過酷な労働をやめさせるよう指導する義務を怠った」と訴えている。


<小倉・天疫神社>拝殿放火容疑で26歳男を再逮捕

<小倉・天疫神社>拝殿放火容疑で26歳男を再逮捕
2015年3月31日 毎日新聞

 北九州市小倉南区の天疫(てんやく)神社で拝殿が全焼する火事があり、福岡県警小倉南署は31日、拝殿に放火したとして住居不定、無職、中西祐輝容疑者(26)=現住建造物等放火未遂容疑で既に逮捕=を非現住建造物等放火容疑などで再逮捕した。

 再逮捕容疑は3月14日午後11時半ごろ、小倉南区下城野2の天疫神社拝殿に放火し、廊下を含む木造平屋計約200平方メートルを全焼させたとしている。

 小倉南署によると「火をつけたことは間違いない」と容疑を認めている。

 小倉南署は3月17日未明に神社から約170メートル離れた市営住宅に放火しようとしたとして20日に中西容疑者を逮捕していた。【田中韻】



<盗撮>遍路姿で 容疑で今治の42歳会社員を逮捕 松山東署 /愛媛
2015年3月31日 毎日新聞

 お遍路さん姿で盗撮をしたとして、松山東署は29日、今治市伯方町木浦、会社員、山本竜容疑者(42)を県迷惑行為防止条例違反(盗撮)容疑で現行犯逮捕した。同署によると、山本容疑者は容疑を認めているという。

 調べでは、山本容疑者は29日午後6時20分ごろ、道後温泉本館近くの土産物店内で、20~30代の女性5人のスカート内をコンパクトカメラで動画撮影したとされる。巡拝袋を手に提げて動き回る不審な動きに女性らが気付き、山本容疑者が逃走したため、約150メートル追いかけて取り押さえ、松山東署員に引き渡した。

 山本容疑者は白衣につえを持っていたほか、カメラは「巡拝袋」と呼ばれる白いショルダーバッグの外ポケットに入れ、ゴム製のフードで見えないようにしていた。巡拝袋は納経帳や納め札、線香など、お遍路に必要な物を入れる袋で、インターネット通販でも売られている。同署は「女性に警戒されないようにお遍路姿をしていたのでは」とみている。【伝田賢史】


性的虐待罪で元大司教起訴 バチカン、初のケース

性的虐待罪で元大司教起訴 バチカン、初のケース
2015年6月15日 中日新聞

 ローマ法王庁(バチカン)は15日、未成年者への性的虐待の罪で、バチカンの駐ドミニカ共和国大使だったヨゼフ・ベゾロフスキ元大司教を起訴したと発表した。7月11日に初の審理が開かれる予定。法王庁によると、バチカン内で高位聖職者が性的虐待の罪で刑事責任を問われる初のケース。

 カトリック教会の聖職者による性的虐待が近年、世界各地で発覚。信者らの批判が強まる中、バチカンは再発防止策や被害者支援への取り組みを強化し、問題を起こした当事者だけでなく、事件の隠蔽に関わった聖職者の責任も追及する司法部門を新設した。

 元大司教はポーランド出身。【ローマ共同】


・この問題に関して、以下の記事に「2004~13年の10年間に3420件の虐待被害の申し立てがあり、848人の聖職者が資格を剥奪された」とある。考えてみると物凄い数字のように思えるが信者数から考えるといいのかもしれない。

この司法的処置だが、きちんと判断ができるのか注目される。

加えて児童虐待も広く知れ渡っているカトリック教会だが、なぜ神を信奉する人たちが神の名のもとに自らの欲望を達成しようとするのか理解に苦しむ。

単に処罰するだけではなく、その心理過程を検討しないと沈潜してしまうだけだろう。これがカトリック教会特有の問題ではないだろうから今後ともに注目されることになろう。


<ローマ法王庁>性的虐待の法廷新設 隠蔽の司教裁く
2015年06月11日 毎日新聞

 キリスト教カトリックの総本山・バチカン(ローマ法王庁)は10日、神父らによる児童への性的虐待を隠蔽(いんぺい)した司教を裁く法廷を新設すると発表した。性的虐待は近年、カトリック教会を揺るがしたスキャンダルの一つ。フランシスコ・ローマ法王の諮問委員会が法廷設置を求める勧告を出し、法王が受け入れを決めた。

 性的虐待を隠蔽したり再発防止を怠ったりした司教は、教会法によって「聖職乱用」の罪を犯したとみなされる。バチカン報道官によると、疑いのある司教はまず法王庁内の担当部局で調査され、裁判にかけられるかどうかが判断される。

 司教を裁く新たな法廷は、カトリック教会の教義と道徳を担当する法王庁教理省内に設置される。法王が新法廷の担当者を任命し、今後5年間の審理状況を踏まえた上で、将来的な対応を検討する。

 バチカンによると、2004~13年の10年間に3420件の虐待被害の申し立てがあり、848人の聖職者が資格を剥奪された。だが、隠蔽した司教の責任を問い、処分を下す組織的な司法制度は整っていなかった。国連・子どもの権利委員会はカトリック教会には虐待関与の聖職者をかばい、隠蔽する「沈黙のおきて」があると批判してきた。

 新法廷設置について、諮問委員会に参加している虐待被害者は「前向きな一歩」と評価。一方、米市民団体「司祭による虐待被害者の会」は「加担した司教の追放と隠蔽抑止につながればよいが、そうなるかどうかを判断するのは時期尚早だ」との声明を出した。【ローマ福島良典】



<ミケランジェロ>20年前バチカン盗難…今ごろ身代金要求
2015年3月11日 毎日新聞

 ルネサンス芸術の巨匠ミケランジェロ(1475~1564年)の書簡がバチカン(ローマ法王庁)から20年近く前に盗まれ、最近になって、返還の条件として約10万ユーロ(約1310万円)の「身代金」の要求があったことが分かった。8日付イタリア紙メッサジェロが伝え、バチカン報道官も盗難と金銭要求を認めた。

 盗まれたのは、サンピエトロ大聖堂管理局の文書館に収められていたミケランジェロ直筆の手紙と、サインの入った文書など数点。バチカン報道官によると、文書館で働いていた修道女が1997年、手紙などが見当たらないことに気が付き、上司に報告した。

 メッサジェロによると、最近、文書館の元男性職員が大聖堂担当の枢機卿のもとを訪れ、「手紙のありかと、誰が持っているかを知っている」と明かし、返還の交換条件として約10万ユーロを要求したという。バチカン報道官によると、盗難であることが明らかになったため、枢機卿は申し出を拒否した。

 バチカンはこれまで、手紙などミケランジェロの文書数点の紛失を公表していなかった。元職員の盗みへの関与の有無や、盗まれた文書の詳細は明らかになっていない。バチカン警察がイタリア警察当局と連携して捜査にあたっている。

 サンピエトロ大聖堂はミケランジェロらが設計。1506年に着工され、約120年がかりで1626年に完成した。文書館は1579年に設立され、大聖堂の建設や歴史に関する書類や書簡、図画などが保管されている。【ローマ福島良典】


人生いろいろ:理髪店の楽しみ方

† 理髪店ですることは置かれているスポーツ紙や雑誌を見ることだ。購読したことのないスポーツ紙を見る機会があるのは理髪店の待ち時間のみ。注目するのは求人広告と風俗からみる景気動向。また一般紙の主要記事の取り上げ方である。スポーツ全般、娯楽にお金を使うことがないのだが大人がする道楽には興味がある。

‡ 地元プロ野球チームすら応援していないので一面から興味が湧かない。そのスポーツ紙の他、週刊現代と写真週刊誌、週刊少年ジャンプそして店長の趣味らしきグッズ雑誌等。以前より冊数が減っている。週刊誌は過激な内容もあるので見出しのみしか見ない。普段接することないものを見ることは理髪店のもう一つの楽しみ方である。

NHKスペシャル 戦後70年 ニッポンの肖像 豊かさを求めて①②

NHKスペシャル
戦後70年 ニッポンの肖像 豊かさを求めて
第1回 "高度成長" 何が奇跡だったのか 
2015年5月30日 49分構成

焦土と化した第二次大戦の敗戦からわずか20年余りで世界第二位の経済大国に上り詰めた日本。世界史上、類を見ないスピードで復興し、高度経済成長を成し遂げたその復活劇は、「奇跡」と称賛された。翻って今の日本は、低迷が続き、未だに再浮上の糸口をつかめないままもがいている。あの「奇跡」はなぜ起こったのか。時代の産物に過ぎなかったのか、それとも日本の真の実力だったのか。奇跡と呼ばれた高度成長の、何が実力で何が幸運だったのか、膨大に残る関係者の音声テープ、新資料から検証。高度成長の真の姿を明らかにし、今に生かせる教訓を探る。

MC:三宅民夫、首藤奈知子
ゲスト:五木寛之、石丸典生
ナレーション:伊東敏恵
映像技術:梅本京平
ディレクター:勝目 卓、荒井俊之

第2回 “バブル”と“失われた20年” 何が起きていたのか
2015年5月31日 85分構成

奇跡ともいえる高度成長を遂げた日本経済は、その後、世界に先駆けて二つの事態に見舞われます。それが「バブルとその崩壊」「“失われた20年”という停滞」です。第2回は、その2つの「事件」を検証し、それがいったい何だったのか、そこから何を教訓とすべきかを解き明かします。
金融が経済の主役となり、「マネー経済」へと世界が突き進んだ70年代以降、各国で繰り返されるバブル生成と崩壊。世界がその怖さを痛感したのが80年代後半、日本が経験した「バブル」でした。今回、取材を通してみえてきたのは、「マネー経済」という新たな変化に対応できなかった日本の姿。マネーゲームにまい進し、バブル崩壊後は不良債権隠しに走る企業。戦後の日本独特のシステムがそれらに拍車をかけていきました。いったい「バブル」とは何だったのでしょうか。
さらにバブル崩壊後に訪れた「失われた20年」と呼ばれる長期に及ぶ経済の停滞。実は、バブル崩壊直後、日本経済を代表する企業のトップたちが、この事態を明治維新、敗戦に次ぐ第三の日本の転換点と位置づけ、早くからその対応について幾度となく議論を重ねていました。さらに、トップたちは、それまでの常識や美徳をかなぐり捨てて、その事態を乗り越えようと様々な模索を続けていたのです。今回、トップへの取材を通して改めて見えてきたのは、“失われた20年”の苦闘と試行錯誤の記録です。そこから、私たちはこれからの日本経済を考える上で、どのような教訓を得ることができるのでしょうか。

MC:三宅民夫、首藤奈知子
ゲスト:堺屋太一、野口悠紀雄
ナレーション:伊東敏恵
ディレクター:廣川 潤、旗手啓介、石原茂雄、篠崎貴志

NHKラジオ第一 とっておきテレビ
2015年5月30日 午前9:05~午前9:55(50分)

5月30日総合21時
NHKスペシャル「戦後70年 ニッポンの肖像」豊かさを求めて 第1回を紹介 
番組ナビゲーター:山田敦子アナウンサー



・第1回放送を前に、担当ディレクターらと構成担当者がNHKラジオで思いを語った。こうしたテレビ・ラジオ連動企画は面白い。今回は高度成長期をどのように描くかということで、その実体験がない世代のディレクターたちが残されている記録だけでなく、その時代を生きた世代へのインタビューを通して感じたものを表現したという。キーワードは「がむしゃら」だった時代ということだ。

その制作においては、NHKに残されている膨大なアーカイブス記録からと当時を生きた企業からのナマの声との照合で立体的に構成しているとする。番組が出来上がるまでに、議論しながら何度も試写を重ねているという。こうしたことはあまり表に出ることはない苦労であり、結果として出来上がったもので勝負するしかない。

構成担当者らの証言では、今回の制作にあたって、今まで使い古された資料映像でなく、新たにアーカイブスから発掘した映像を多く取り入れたことで、視聴者にも新たな発見を与えるだろうとしている。番組導入部は何度も作り直して、納得のいくものに仕上がったと語った。

ディレクターは、過去の映像資料を見て、その時の進行アナウンスに制作者の思いを感じるといい、映像のカットにも考え抜かれたものを感じるという。過去の資料を探す際に、「カップル」の映像を探してみたが見つからず、「アベック」で検索とすると多くの映像がヒットしたと苦労と発見を語った。構成担当者は、当時にカット割りされた完成された映像を再利用するにあたって、今回の番組に合わせて工夫をしたと語った。

これらのことを聞きながら、番組制作の苦労を感じる。一般に膨大な取材映像やインタビューから放送される部分は僅かであり、割愛される部分も多い。そこに価値を見いだすこともできるが放送という枠では困難となる。現代の放送マンが、過去の番組制作に敬意を払いながら、それをどのように活かして番組作りを行うのかという挑戦は続くことだろう。

個人的に思うことは、過去に放送された番組のメッセージ性の強さ、各セクションがプロとして限られた環境下でとても良い仕事をしていたということだ。音楽・ナレーション・構成、それが響くのは伝えたいことがあったからだろう。


小笠原と神奈川県東部で震度5強
5月30日 20時32分 NHK

午後8時24分ごろ地震がありました。この地震による津波の心配はありません。
震源地は、小笠原諸島西方沖で、震源の深さは590km、地震の規模を示すマグニチュードは8.5と推定されます。


放送番組前にアクシデント、地震のために番組延期。かなり混乱のNHK中継となった。これが関東圏への直接被害や津波となったらパニックになっていたかもしれない。このところ地殻変動が顕著になっている日本列島だが、一度に西から東まで揺れた。改めて日本の置かれている環境を想う。

NHK広報局 ‏@NHK_PR
総合テレビNHKスペシャルは21:30から、BS1のJリーグタイムは21:25から放送します。



第1回。さすがに導入部は良くできていた。奇跡の復興ということをどのように描くか。通産官僚が軽工業振興から重工業化政策に舵を切った経緯がよく分かる。米国の政策変更と戦時中にあった戦時品製造の高度な人材を活用した。ゲストの話では、技術者は戦地に赴く人が少なく温存された。技術力は戦後にも引き継がれた。

大蔵官僚・下村 治の経済理論、日本は潜在的な成長力を持つとする。そのためには企業の設備投資を充実させることで可能であるとする。その後、池田勇人が1960年に首相となり彼の理論を具体化した。

「人口ボーナス」という働く世代が階層として多くなるという現象が、好機として日本にやってきた。旺盛な消費と貯蓄と市場規模の拡大がさらに経済成長の後押しをした。

「千載一遇の幸運と、その幸運を100%近く生かせた。」と下村氏は語っている。モノの消費があった時代は国民が欲望を達成できた時代であったし、企業にはそれを作る能力があった。

ラジオで語られたように、初めて見る映像ばかりで、構成担当者が2か月かけて収集・編集した苦労のあとが見て取れた。

戦後70年のトピックを僅かな時間で考えることは難しいだろう。そしてディレクターらが迫ろうとしていたのは過去の栄光を懐かしむのではなく、現代の困難にどのように国民として生きていくのかを一人一人が考えることなのだろう。

個人的にはゲストもMCよりも、その出演時間を報道してほしいのだが・・・、ただゲストの発言は考え方として参考になる。このシリーズ番組を終えてから識者に歓談させる枠組みを作った方が良かったのではないだろうか。


第1回放送の最後に公害について触れていて、高度成長の負の遺産を報道をするかと思っていたが、第2回では全く触れられることはなかった。

第2回では、バブル経済前後とロスト20年の話に終始した。分析を指標で示し歴史的な転換点となった金融自由化、低金利政策、プラザ合意を説明し、日本マネーがどのように膨張し崩壊したかを検証した。

こうした経済現象の理屈を説明されると退屈する。社会現象としてあったバブル景気の時代の風俗などは全くなく、第1回のように市民生活を描くことなく、ひたすらトップ経営者の栄枯盛衰だけになった。

ナレーションでは100人の当事者に取材といい、ディレクターも4人という陣営にも関わらずに伝わったことは少ない。残念だ。むろん取材しているだろうが、それをどう伝えるかだ。

ゲストの話があったが、ことばが急に切れていたりしてズタズタに編集されていると感じた。それはゲストの独特の意見と番組の構成上の問題ではないかと想像する。

以上、NHKを批判的にみているというよりも、歴史の評価という問題が大きいと感じる。まだ20年程度前のことを客観視することは困難で、当事者たちが現存する段階では配慮せざるを得ないだろう。

「気がつかなかった」「やるべきことをやれなかった」「自分たちが愚かであった」、政策や経営のトップたちが反省とも言うべきことを語っているが、それができなかった分析は総じて甘い。

この言葉はバブルを発生させ増長させ、後の混乱を招いたことだけでなく、戦前に日本が戦争に突入し歯止めが効かなかったことと符合し日本社会がずっと引きずっている雰囲気の問題であると感じる。

分かっていても雰囲気に飲みこまれて、言いたいことを自己規制し先延ばしにしていくという同じ姿勢を戦後も政策や経営のトップたちは抱えている。

これから人口減少社会という難局の中で、グローバルスタンダード世界の中で日本人がどのような方向性を持つのか明確なビジョンは示されなかった。「持続可能性のある社会」では、具体的な未来を描くことはできないだろう。それが高度成長期の具体的な生活目標があったこととは違うところだ。

さて、私自身のバブル前後を考えると、いわゆる財テクにもマネーゲームにも関わることは全くなかった。確かに金満な人たちの生き方は見ていたが、己の欲を満たすだけ、金だけの生き方には何の興味もなかった。バブル崩壊に生活崩壊した金満な人を見ても、それは自業自得と言えるべきものだと考える。

番宣に書かれていたが、バブル崩壊後から経済界のトップたちは事態を乗り越えるべく議論をしていたというが、そんなに書くべきことなのだろうか。それで何か変わったのだろうか!? 今の経済状況下、特に格差社会での困難をどのように防ぐのか、会社を守ることのみに主眼を置く視点だけでは庶民は生きられないのではないだろうか。

第1回では、庶民の努力を描くことができた。第2回は庶民を抜きにした経済現象を説明したのみだ。シリーズとして統一性が欠けてしまったことが残念である。

介護主夫始末記:終末期狂騒時代

† 戦後のベビーブーム世代がいよいよ終末期対策に入る。これに対するニーズを満たすべくさまざまなサービスが提供されていく。こうした世代に対する配慮は、日本人が初めて経験していることだろう。姥捨て山なぞ、もはや死語になった。むろん、それは資産を持っているからに他ならない。

‡ 終末期に関して、その際の手順作りが進んでいる。意志がはっきりしない状態にあった場合に、医師らが責任を回避するためと本人の希望を尊重する姿勢もあろう。「スピリチュアルケア」を巡っては宗教界からも専門家を養成を始めたが、個人的には疑問すら感じる。一般的なケアならば可能としてもそれが勉強や研修などを経ればできるのであろうか。人は生きてきたように死んでいくというのが正解、その際に看取りをする誰かがいればベストということだろう。


日本病院会、延命中止で6事例 終末期医療
2015年5月27日 中日新聞

 全国約2400の病院が加盟する「日本病院会」は27日、回復が見込めない終末期医療に関する見解を発表し、延命措置の中止を患者の家族らに提案することが適当なケースをまとめた。

 「高齢、寝たきりで認知症が進み、周囲と意思疎通が取れない」「がんの末期で生命延長を望める有効な治療がない」など六つの事例を列挙。それらに当てはまり、複数の職種による医療チームが「根治できない」と判断した場合には、延命措置の差し控えや中止など「患者に苦痛を与えない最善の選択」を家族らに提案する、としている。(共同)



参考 日本病院会の文書は次のもの
2015.5.28 日本病院会 http://www.hospital.or.jp/
「尊厳死」― 人のやすらかな自然な死についての考察 ―

延命措置について家族と話し合う場合の6事例
 (※神経難病、重症心身障害者は含まない)
 ・高齢で寝たきりで認知症が進み、周囲と意思の疎通がとれないとき
 ・高齢で自力で経口摂取が不能になったとき
 ・胃ろう造設されたが経口摂取への回復もなく意思の疎通がとれないとき
 ・高齢で誤飲に伴う肺炎で意識もなく回復が難しいとき
 ・がん末期で生命延長を望める有効な治療法がないと判断されるとき
 ・脳血管障害で意識の回復が望めないとき


看取り支える「認定援助士」育成へ-在宅医らが一般社団法人設立
2015年5月21日 医療介護CBニュース

 人生の最終段階を迎えた患者や利用者らを精神面からサポートする医療・介護人材を養成するため、在宅の専門医らが一般社団法人「エンドオブライフ・ケア協会」を設立し、21日に東京都内で記者会見を開いた。同法人では今後、7月の横浜市を皮切りに全国6ブロックで養成講座を開催。終末期の看取りを支える「認定エンドオブライフ・ケア援助士」の育成に乗り出す。【敦賀陽平】

 同法人は先月21日の設立。理事には、▽めぐみ在宅クリニック(横浜市)の小澤竹俊院長▽北里大病院・トータルサポートセンター(神奈川県相模原市)の小野沢滋センター長▽長尾クリニック(兵庫県尼崎市)の長尾和宏院長―の3人が名を連ね、専務理事には一般社団法人「フューチャー・ラボ」の田口空一郎代表理事が就任した。また、淀川キリスト教病院(大阪市)の柏木哲夫理事長が顧問を務める。

 認定援助士は、団塊の世代が75歳以上となる2025年に向け、終末期の痛みを和らげる緩和ケアだけでなく、「なぜ自分だけがこんな目に遭うのか」といった患者や利用者らの心の苦しみ(スピリチュアルペイン)にしっかりと耳を傾け、その「支え」を言葉で伝え、相手の理解者となる人材を育てることが目的だ。

 養成講座では、在宅医療の経験の豊富な医療者が講師を務め、実際の場面を想定したロールプレイや事例検討を含め、2日間にわたって「スピリチュアルケア」の基礎などを学ぶ。同法人では、フォローアップ講座も開催し、援助者の輪を全国に広げることを目指す。

■心の苦しみに何ができるか、講座の柱は「言語化」
 この日の会見で小澤氏は、「苦しみに対して何ができるかを、きちんと言葉にすることが、この講座の大きな柱になる」と指摘し、患者や利用者らにきちんと言葉で伝えることができる人材の必要性を強調した。

 また、長尾氏は「モルヒネなどの薬剤、身体的な痛みに対するマニュアル等は在宅でもだいぶ整備されてきたが、肝心の魂の痛みは理屈ではない。不安やおびえみたいなものに対して、どうしていいか分からないというのが現場の本音だと思う」と述べ、看取りを支援する医療・介護従事者の育成に意欲を示した。


人生いろいろ:特攻隊と自爆テロ

† 過激派組織ISによる自爆テロの報道が続く。以下の記事は自爆テロに失敗した兵士にインタビューをしたものだ。宗教的に価値が高いと吹聴されていることは想像通りである。また報道で伝えられているように組織内も恐怖支配の対象であり一度入ると容易に抜け出せない。どうせ死ぬならば・・・という気持ちになるのだろう。このような心理を巧みに使うやり方は簡単だろう。

‡ 第2次世界大戦末期、米軍は日本軍の特攻作戦を恐れた。通常なら戦闘行為が不能となれば降参し捕虜となり、その扱いはある。ところが日本人は捕虜となることを潔しとしないことで死ぬために果敢になる。死を強く覚悟した人ほど強いものはない。ゼロ戦特攻のように片道切符しかもたずに自身を爆弾と一体化する発想を欧米人が理解できないのは当然だろう。それと同じく現代の自爆テロも、宗教的な意向を背景に捨て身攻撃してくることの恐怖は計り知れない。そのように人を追い込む大義が実は指導者らの私利私欲であることを分からないように洗脳することがさらに恐ろしいことだ。


IS戦闘員「自爆は高価値と教わった」
2015年6月10日 NHK

過激派組織IS=イスラミックステートが勢いを盛り返すなか、自爆攻撃を試みて拘束された外国人戦闘員の男がNHKの取材に答え、「『自爆攻撃は、宗教的により高い価値がある』と教えられた」などと証言しました。

NHKは、イラク北部にあるクルド自治政府の収容施設で拘束されているISの戦闘員の男2人に、情報機関の立ち会いのもとでインタビューを行いました。

このうち、爆発物を積んだトラックで自爆攻撃を仕掛けて失敗したチェチェン人の26歳の男は、自爆攻撃の方法について「アラビア語は分からなかったのでビデオで教えられた。トラックの車内にあるボタンを押すと自爆する仕組みだった」と説明しました。

そして「IS幹部からは、『戦闘で単に死亡するよりも、自爆攻撃は宗教的により高い価値がある』と教えられていた」と証言しました。

またクルド部隊との戦闘の際に拘束されたイラク人の20歳の男は、ISに加わった動機について、「イラク政府が、自分たちスンニ派を抑圧しているのを見て、銃を取って戦いたいと思った」と話しました。

戦闘員の証言からは、ISが信仰心や宗派間の対立を利用して、自爆攻撃や前線での戦いに投入する戦闘員を仕立て上げている実態が浮き彫りとなりました。


人生いろいろ:春になると思うこと・・・

† 異動・転勤の季節になり新人の加入もあり組織は新しい歩みを始める。この時期は何かウキウキとする一方で予想外の職場に配属された人たちの苦悩は計り知れない。私も期待に胸を膨らませていた新人時代、配属された職場にショックを受けた。専門性を重視し配属されると思っていたが、全くの異分野であった。この組織は人をどう見ているのか疑問が深まったが、何年かすれば配属希望を出せると信じて続けることになった。

‡ だいたい3年を目途に異動は行われていたが、その3年という時間が人にとっては丁度いいのだろう。慣れるまでに1年、自分らしいスタイルを作るまでに2年、そして課題を整理しているうちに3年という感じだろうか。どんな仕事でもやり方は独自であり、何かしらの発見をできると思う。嫌な上司・部下・新人がいなくなることはなく、その中で学ぶことができればいい。いろいろあった職場だったが、多くのことを学んだことは確かだ。

「ピラミッドは宗教施設」墓説否定…吉村作治氏

「ピラミッドは宗教施設」墓説否定…吉村作治氏
2015年3月6日 読売新聞

 日本のエジプト考古学の第一人者、東日本国際大学の吉村作治副学長は6日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、約50年間続けてきた発掘調査を踏まえ、王の墓とされてきたピラミッドについて自説を披露した。

 吉村さんは「ピラミッドで発掘調査が行われた時、石棺とされる石の箱にミイラも副葬品もなかった」と指摘し、「墓説」を否定。「神が降りてきて、人々がお祝いする宗教施設、日本でいえば神社」と推測した。ピラミッドの近くの地下で見つかった「第2の太陽の船」の発掘や復元の様子も紹介した。


・ピラミッドパワーなど、不可思議な力を手に入れたいという方はいる。オカルト系雑誌には、このような特集が今でもあるのだろうしグッズ販売も続いていることだろう。

このような古代の遺物については、驚異的な建築・建設技術など科学の対象としても面白い。その理屈が全て解明されているわけではないだろう。ただ集金・売名のために脚色されたストーリーが数多く存在しよく分からないのが実情だろう。

吉村博士の言うように墓所でなく礼拝施設なのか、総合的に判断するしかないだろう。

エジプト在住の方からのNHKラジオリポートをたまに聞くことがあるが、日本人に対しては好意的であり長年の友好関係がある。エジプトも一時期混乱していたが、このところは安定しているのだろうか。

在エジプト日本国大使館  http://www.eg.emb-japan.go.jp/j/


『世界ふしぎ発見!』番組史上初ピラミッド登頂 エジプト政府が特例許可
2015年3月5日 オリコン

 14日に放送されるTBS系『世界ふしぎ発見!』(毎週土曜 後9:00)が、1986年の放送開始以来、初めてエジプトにあるクフ王のピラミッドに登頂し、頂上からのリポートに成功したことがわかった。遺跡の保護と安全確保のため1983年に登頂が禁止されて以来、エジプト政府の許可を得て日本人と日本メディアが登るのは今回が初めて。

 放送第1回で扱うなど、これまで70回以上も古代エジプトをテーマとして放送してきた同番組。今回は、番組でもおなじみの名古屋大学・日本学術振興会特別研究員の河江肖剰氏の調査に同行取材することで特別な許可が下り、ミステリーハンターは番組最多出演を誇る竹内海南江が務めた。

 今回の調査とは、201段あるピラミッド全段の石の高さを測ること。クフ王のピラミッドの高さは138.74メートル、傾斜角度は51度で完全に左右対称の四角錐。その四面は正確に東西南北を向いているが、どのように作られたかいまだに謎が多い。全段を計測したのはおよそ100年前と40年前の2回のみだといい、今回調査した最新データに注目が集まる。

 番組では、最下段から201段までの登頂の様子を中心にリポートし、ピラミッドの構造に関するミステリーも紹介する。さらに、空撮も用いたという360度開けた頂上からの景色も放送される。

 自身も登頂に同行した担当ディレクター・岩垣保氏は、命綱をつけずに登ったことを明かし、「最初の段は1メートル50センチくらいあるので大変でした。とにかく這うように登って、僕は上からの画を撮っていたから一番怖かった」と振り返る。竹内は、同番組の原点ともいえるピラミッドの頂点に立ち、「これからも世界の不思議をお届けするという番組の使命への思いを新たにしました」と決意を語っている。



「世界ふしぎ発見!」第1351回
日本初!ピラミッド登頂!!!201段全段計測!
2015年3月14日 TBS

出演:草野仁、出水麻衣、黒柳徹子、野々村真、高橋英樹、伊集院光、武井壮、市川紗椰、竹内海南江

[書評]『寺院消滅――失われる「地方」と「宗教」』

[書評]『寺院消滅――失われる「地方」と「宗教」』(鵜飼秀徳 著 日経BP社)
鵜飼秀徳 著
2015年06月25日 WEBRONZA 松澤 隆

まさに諸行無常、ただしそれだけではない  

 5万2000と7万7000。全国のコンビニエンスストアと仏教寺院の数。「われわれはコンビニほど、寺を必要としているだろうか」。

 これが、本書を貫く著者の問いだ。現代仏教の実情を通して、日本社会の急所を突いた一冊。

 4章から成り、1章は「地方から寺と墓が消える」、2章は「住職たちの挑戦」、3章は「宗教崩壊の歴史を振り返る」、4章は「仏教教団の調査報告」。
 書名と副題から多くの読者が予想し、また、1974年生まれの元「報知新聞」記者で現役の「日経ビジネス」記者という著者の経歴から期待するような内容は、おそらく1章と4章だろう。

 過疎と高齢化は、あらゆる寺と檀家の関係に容赦ない。

 「跡取りがいない」「副業なしで食えない」という住職、「墓さえあれば寺も住職も要らない」という住民。経営と自足。各地で人間臭い本音がこだまする。

 島根県の山間部、長崎県の島嶼部のような世界遺産(と候補)を近くに擁する風光の地も、例外でない。

 また、文字通り瞬時に《消滅》した寺もある。岩手県陸前高田市。しかし、葬礼は残る。多くの死者を弔ったのは寺としての面目。ところが、被災地での本堂再建には、「政教分離」の厚い壁と、供養料の低額固定化という生々しい経済原理がのしかかる。

 本書執筆のきっかけが、2014年に日本創成会議が発表した「消滅可能性都市」と聞けば、著者の問題意識、取材の方向に共感が深まる。「都市が消滅するのに、寺や神社だけが生き残ることはあり得ない」という識者(石井研士國學院大学教授)の発言も、取材から引き出される。

 「消滅可能性都市」に存在する宗教法人数は、6万3000弱。試算では2040年までに35%が「消滅可能性寺院」になるそうだ。冒頭に挙げた7万7000の寺院のうち、住職がいない「無住寺院」は、宗派を超えておよそ2万、すでに宗教活動を停止した「不活動寺院」は2000以上あるという。

 各宗派の本部がテコ入れすればと、つい思う。ところが、「資金援助したり、後継者の面倒を見たりするようなことは不可能」(戸松義晴全日本仏教会元事務総長)。なぜなら、個々の寺院は個別の宗教法人格を持つので、宗門本部は「調査、指導、監督はできても『直接関与』はできない」。結果、滅びを待つか、危ない団体に悪用される。

 本書の読みどころは、こうした、経済記者らしい周到なルポだけではない。実は、著者自身が仏門の出なのだ(実家は京都の寺とか)。その《仏教者としての反省と模索》が、2章と3章。苦く、真剣な自問自答が、聞こえてくる。

 近現代に、転機が2度あった。まず、明治の廃仏毀釈。某国の原理主義にも似た仏像破壊の凄まじさ(逆に、昭和の戦争まで続く従軍僧など各宗門挙げての戦争協力)。そうした「負」の宗教史に僧侶は背を向けるなと、著者はいう。

 一方、政策としての妻帯・肉食が「葬式仏教」を推進したと指摘。今や住職の求婚問題は深刻だが、その裏にある、女性軽視にどう向き合うのか。古都の有名な尼寺ですら尼僧不足が深刻。ここにも、《消滅》の遠因がある。

 2度目の転機は、敗戦後の農地改革。改革は、「地主」でもあった日本中の多くの寺から広大な土地を奪った。その正否を論じることは、著者はしていない。ただ「小作人の寺に対する積年の恨み」と、書く。中には土地を失い「ショックで自殺した」住職も出た。

 その結果、「現在、深刻になっている兼務住職の問題、空き寺問題は、農地改革が起因していることが多い」と報告する。高齢化・過疎化が進行する前の、《消滅》への重い序奏だ。

 そして、今。生き残りをかけて、遺骨を全国から「ゆうパック」で受けつける寺が、登場。火葬場で数分の「釜前読経」に積極的に応じる僧侶も、常態化した。人々が求める《コンビニエンス》に、仏教が順応したというべきか。

 そうした、いかにも今日的現象の一方で、一般人から伝統仏教に入信し、「感動できる葬儀をやりたい」と、一寺を起こした若き住職の格闘、あるいは、東証一部上場会社役員を退任後に得度して、孫ほど年齢差のある指導僧から怒鳴られつつ修行を終え、無住寺院を一般人向け研修センターに変貌させた元企業人の軌跡も、紹介される。

 かくして著者は、吐露するのだ。《消滅》は「結局は僧侶が寺という『安全地帯』にとどまりながら、自分磨きを怠っていることに起因するのではないか」。

 巻末には、キリスト教徒・佐藤優氏の「解説」。こちらも秀逸である。


人生いろいろ:聖職なんて・・・

† 医師・教師・警察官、どれも地位が落ちてしまったという認識を持っている私自身がとても古い価値観の持ち主なのだろう。マスコミはそれらの非行を大きく取り上げるので一端ではあっても全体ではないことは確かだ。ただそもそも論として、それらを志望する人たちの動機が皮相であることに愕然とする。特に医師養成に関しては多額の教育費が出せる階層で、ペーパーテストの成績が優秀だというだけで本人も周りも志望させる。本来であれば、それぞれの関心を見つけて大学に入れば、その分野でも大きな成果を出せる人材になるはずの人たちが単に給与・待遇の良さや見栄だけで医療の道に進むことは不幸なことだ。

‡ 警察官については警察学校で脱落する人が1~2割に上っている。それはすでに高い倍率の採用試験を経てのことなのだ。考えれないことだが警察学校内で他の生徒の金品を盗んだり、カンニングをしたりという考えられないことすら起きている。主に集団生活・行動に問題がある人たちが脱落するのだろうが、それにしても一般の就職では考えにくい。3年で3割辞めるという一般的な就職にしても、警察官は6~10カ月の現場に行く前の警察学校時代に多くの警察官が辞めている。そもそも学生たちは何を事前に職場研究しているのかと思わざるをえない。そして昨今の警察官の不祥事は、もともと素質がない人が警察学校を卒業し現場に少なからずいることを予想させる。高い義務感、倫理観を持って社会のために働くという意志のない時代状況は聖職と呼ばれるものは存在しないのだろう。

人生いろいろ:免疫系促進する薬、ガン治療へ

† 科学の知見には驚かされるものが多く、それらを扱った本や雑誌もある。例えば、近くの書店には科学雑誌『Newton(ニュートン)』の別冊が幾冊も置かれている。以下のコラムにあるように人間など自然のホンの一部に過ぎないことを知らせ、人間の営みへの限界を感じさせるものだ。自然の仕組みを知れば知るほど、卑小な人間がいかに自然と調和する形に仕上げられおり微妙なバランスの上にかろうじて存在することに驚くことだろう。

‡ そして免疫反応だが、がん治療薬に発想を変えた革新的なものが出始めた。記事にあるように、従来の免疫細胞を活性化しガン細胞を殺すのでなく、免疫系を阻害するたんぱく質を減らすことで自身が持っている免疫力を強化し、結果的にガン細胞を封じ込めるというものだ。その効果が著しいと報道された。それもこれも人間本来が持っている機能を発揮させることであり、生物の柔軟性が理解されよう。


中日春秋(朝刊コラム)
2015年5月26日 中日新聞

 私たちの身体は、およそ六十兆個もの細胞で形づくられているそうだ。その一つ一つにあるDNAをすべてつなげると、どれほどの長さになるのか

▼おおよそ千二百億キロ。光でも八分二十秒かかる地球と太陽の間を、四百往復するほどの長さだ。壮大な宇宙の中では私たちはケシ粒のごとき存在だが、その粒の中に生命の小宇宙が広がっているのだ

▼今年出版された『あっと驚く科学の数字』(講談社)に、「六百兆」という数字がある。私たちの体内にはそれほどの数の細菌がすんでいるというのだ。この膨大な細菌と共生するのに欠かせないのが、免疫だ

▼その免疫をめぐっても、驚く数字がある。「一千万」。体内では多様な免疫細胞が巧みな連携プレーを重ねており、実に一千万種類以上もの病原体に対応できるそうだ

▼共生すべき相手を敵と見誤って攻めれば、病につながる。敵味方入り乱れた膨大な数の微生物を前に、絶妙な判断を下す仕組みはどうなっているのか。そういう謎に「哲学的な面白さ」を感じて挑み、免疫反応のブレーキ役を務める細胞を発見した大阪大学の坂口志文(しもん)教授にきのう、中日文化賞が贈られた

▼やたらと攻めたがる仲間を戒めて、待ったを掛ける。そんなブレーキ役がしっかり働くことで、共生が成り立ち、全体の健全が保たれる。確かに「哲学的」であり、「社会的」でもある造物の妙だ。



米大学研究チーム発表のがん治療 末期患者のがん細胞が消滅
2015.05.29 NEWSポストセブン ※週刊ポスト2015年6月5日号

 米ペンシルベニア州フィラデルフィアで4月18~22日、世界最先端のがん治療研究が発表される「米国がん研究会議」(米国がん学会主催)が開かれた。

 そこで、米ジョンズ・ホプキンス大学キンメルがんセンターの研究チームが、新しい治療法の効果について驚くべき発表を行なった。

 研究チームは、それまでの治療法では手の施しようがないタイプの乳がんに冒され、すでに他部位にも転移している患者21人に新薬を投与した。その結果、4分の1以上の患者に効果があり、そのうち2人はがん細胞が縮小、2人は検査でがん細胞が検出されない「寛解」と呼ばれる状態になったという。

 従来の医学ではなす術がなかった末期がん患者のがん細胞が“消滅”した──その発表は多くの研究者に衝撃を与えた。この新薬は「免疫チェックポイント阻害薬」と呼ばれる。

 同会議では、オープニングセッションから新薬の効果についての研究発表が相次いだ。世界中のがん研究者がこの新薬の研究に夢中になっているといっても過言ではない。慶應大学医学部先端医科学研究所長の河上裕教授は、「がん研究・治療の在り方を変える革命的な薬として期待されている」と指摘する。

「免疫チェックポイント阻害薬」とはどんな薬なのか。一般にがん治療法は4つに大別できる。手術などの「外科療法」、放射線を照射しがん細胞を破壊する「放射線療法」、抗がん剤投与による「化学療法」、そして「免疫療法」の4つで、免疫チェックポイント阻害薬は免疫療法の一種だ。

 健康な人の体内でも、がん細胞は日々生成されている。その数は1日およそ5000個。それでもがんにならないのは、免疫細胞ががん細胞を異物と見なして攻撃して死滅させるからだが、免疫力が弱ったり、機能しなかったりすると、がん細胞が増殖する。

 そのように人間がもともと持っている免疫機能を正常に働かせることでがんを治そうとするのが免疫療法の考え方だ。

 従来の免疫療法では、免疫力を高め、がん細胞への攻撃力を強めることに主眼が置かれていた。ところが、新薬はまったく新しい発想が取り入れられている。

「最近の研究で、がん細胞には免疫細胞の攻撃に“ブレーキ”をかけるタンパク質が備わっていることがわかりました。がん細胞の表面にある『PD-L1』というタンパク質が、免疫細胞の『PD-1』に働きかけると免疫の攻撃がストップしてしまう。この対応関係のことを『免疫チェックポイント』と呼んでいます。

 もともと、『PD-1』は免疫系の暴走を防ぐための仕組みなのですが、がん細胞はそれを逆手にとっているわけです。その免疫チェックポイントを無効にして、免疫系が攻撃できるようにするのが、免疫チェックポイント阻害薬のメカニズムです」(前出・河上教授)

 つまり、がん細胞がまとっている“鎧”を破壊し、免疫による攻撃を最大化する治療法なのである。


テレメンタリ―2015 皇軍大笑~“笑い”が国策だった時代~

テレメンタリ―2015
「シリーズ戦後70年(3) 皇軍大笑~“笑い”が国策だった時代~」
2015年5月11日 テレビ朝日
2015年5月16日 名古屋テレビ

戦場で漫才をする“わらわし隊” 日中戦争開戦後、戦場の兵士の戦意高揚のために派遣された戦時演芸慰問団。その名も「わらわし隊」。
そのメンバーは、当時のお笑い界のスーパースター達だった。太平洋戦争が勃発すると、“笑い”への規制は厳しくなり、国や軍部の意向を踏まえた「国策漫才」「国策落語」が多くなり、芸人を辞めさせられたものも現れた。
戦争を生きた芸人たちの真実を、当時を知る証言者、貴重な音源、知られざる台本の再現などで紐解いていく。

制作:テレビ朝日
ナレーター:濱田岳
ディレクター:堀江真平


・以前、NHKスペシャルで取り上げられた「わらわし隊」についてだったが、濃密な取材と資料確認でNHKを超えたレベルの仕上がりとなっている。

NHKで試みられた漫才の再現に加えて、今回は落語でも行ったり、写真・SPレコード・ニュース映像・朝日新聞記事等を加えたもので全体像が鮮明になった。

NHKでは極限されて、ある芸人にスポットをあてたが、今回は落語も加えてたり漫才作家・秋田實氏の漫才原稿まで提供された資料は数多い。

タイトルとなった皇軍大笑だが、朝日新聞の記事に中見出しとして書かれた 「皇軍大笑」の進軍 というものを利用したもの。そして戦時演芸慰問団「わらわし隊」だが、ニュース映像の見出しでは 「笑はし部隊」荒鷲隊笑爆 (中国・上海 1938) ということで、荒鷲隊をもじったものだと説明された。

番組で明らかにしたことは、日中戦争開戦当時と太平洋戦争に入ってからの慰問団の性格が変わったことだろう。それは単に戦地の兵士を慰問するだけのものから、検閲を伴った国内向けにもなる戦意高揚を目的とした国家戦略として使われるようになったということだ。

漫才作家・秋田實氏の例にあるように、次々と出される「スローガン」「標語」を取り入れた漫才の作成を余儀なくされ検閲の上でないと上演できなかった。また漫才師・内海桂子(92歳、1943満州・1944北京で慰問)の証言にあったように、芸人は鑑札なければ営業できないという統制があったことで従うしかなかったという。

参考
昭和15年に発令された「警視庁興行取締規則」により、警視庁公認の協会に所属する者に「技芸者の証」(一種の鑑札)が与えられたとある。警視庁公認の協会には「日本技藝者協会」があり、これは俳優、舞踊、邦楽、長唄、三曲、演奏家、講談落語、漫談、漫才、神楽曲芸、奇術各々の公認団体の会長から組織されているので、これらの職業に従事し各協会に所属していた人々に与えられたもののようである。
昭和15年以前は、明治期の芸能関係の地方税徴収のための鑑札があり、府県により対象となる職業などが異なるが、ほぼ上記の職業と同じものである。


国策漫才、国策落語など、現在では考えらないが当時は国家総動員として様々な仕組みで戦意高揚を図っていたことが分かる。

このドキュメンタリーとは異なるが、戦時中のニュース映像で、戦時国債を買いましょうというキャンペーンを扱ったものを見たが、同様な内容を漫才でも行ったことで、日本が急速に軍事大国化していくありさまが分かる。

当時従軍記者として中国にいたことある、むのたけじ氏(100歳、元朝日新聞記者)、柳家金語楼氏の娘さんなど貴重な証言(1942年 警視庁に落語家の鑑札返上、噺家廃業)も入れてさらに充実した構成となっている。

叶うならば、戦意高揚を指導した側の証言や資料もあれば完璧だったろう。

戦後70年、戦前・戦中に生きた人びとが少なくなっていく中で、戦争体験の伝承が強く求められる。また軍隊として派遣される兵士に、このような慰問団が組織されない時代にありたい。こうした優れた番組が早朝・深夜枠に追いやられて垣間見られることない現実を憂う。

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