NHK日曜美術館 祈りのまなざし イコン画家・山下りんと東北

NHK日曜美術館
祈りのまなざし イコン画家・山下りんと東北
2015年3月8日 Eテレ

東日本大震災から4年。東北の地で、人々の心の支えとなってきた絵がある。描いたのは、山下りん(1857-1939)。明治時代、聖書の物語や聖人を描く“イコン”と呼ばれる聖像画に生涯をささげた女性画家だ。

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りんのイコンは、震災後の停電の中、教会でろうそくの明かりの下で過ごす信者たちを励ました。町が破壊されてしまった中、慣れ親しんだ姿でそこにあるイコンは、いまだ復興の途上にある人々の心のよりどころとなっている。

りんのイコンが飾られている日本の東方正教会・ハリストス正教会は、その4割近くが東北地方にある。明治時代、戊辰(ぼしん)戦争で敗北した旧東北諸藩の士族たちが、函館のロシア領事館付設の教会で信者となり、郷里にその信仰を広めたためだ。明治の近代化政策から遅れをとっていく東北の地に、新たな時代の光明をもたらしたいとの思いからだった。信者となった人々は、山から切り出した木材や石で建てた聖堂に、りんのイコンを迎え、祈りをささげてきた。どこか日本的な風貌をもつイコンは、誕生や収穫の喜びのときも、飢きんや災害のときも、人々に寄り添い、時を刻んできた。

りんの世界に強くひかれるという姜尚中さんが、東北を訪れ、山下りんのイコンが、今なぜ人々の心を捉えるのかを読み解く。

出演:姜尚中(政治学者/聖学院大学学長)

編集:村上安弘(株式会社キャバレット)
ディレクター:藤村奈保子


・NHKクロニクルで過去の放送番組を見ると次のように特集が組まれていた。

①日曜美術館 イコンにこめられた情熱 明治の女性画家 山下りん
 1986年12月14日
②新日曜美術館 イコンと生きる 山下りん・祈りの美
 2004年6月13日

明治期に西洋画を学び、縁あって正教に入信、ロシアに赴いて修道院でイコンの修得をするも西洋画を志したこととの葛藤があり帰国。その後、イコンを日本人のために書き始めて300点に上るものが現存する。日本人初のイコン画家である。

この番組では、特に東日本大震災の被災地が、山下りんのイコンがある東北地方に重なり、取り上げられた正教会は、津波の被害後に火災で焼失しイコンもなくなった。ただ信者にとっては、信仰の拠り所としてイコンの存在があり、それほど被災地の信者には励ましを与えた。

イコンについては詳しくなかったが、過去のイコンを模して書くことが義務であり、書き手の個性を表す余地はない。この点で、画家としての心境とは大きく異なることは理解できる。彼女が葛藤の末に辿りついたのは、信仰が深まった故なのかは想像するしかない。

絵画の評価は私はできないが、ロシアのイコンと比べると表情があって明るい色調である。研究者によると一般的に光と影を象徴するためにイコンの濃淡がはっきりするらしいのだが、彼女のイコンは明るい。

番組では、教会風景や信者宅にもあるイコンを通して、信仰の風景と日常を描いていた。編集が優れており、一般的なドキュメンタリーのような凹凸がなくスムーズに構成されて、とても見やすいもので、これが芸術番組には相応しい。

以下に、ネット上で調べたものを記すがあくまでも芸術鑑賞用のものではなく、信仰上の対象物として捉えることが相応しい。彼女の生涯については、興味があれば調べてもらいたい。


盛ハリストス正教会
岩手県大船渡市盛町字町1-2

山下りん聖像所蔵教会一覧表(日本正教会) http://www.orthodoxjapan.jp/seizou.html

KIRIN~美の巨人たち~山下りん -「ウラジーミルの聖母」(テレビ東京)
2005年12月24日放送分

山下りんと白凛居 (白凛居 山下りん記念館)
茨城県笠間市笠間1510番地
http://www010.upp.so-net.ne.jp/yamashita-rin/index.html

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ETV特集 頑張るよりしょうがねえ~福島・南相馬 ある老夫婦の日々~

ETV特集 
頑張るよりしょうがねえ~福島・南相馬 ある老夫婦の日々~
2015年3月7日 Eテレ

東日本大震災から4年。若い世代を中心に人口が減り続ける被災地では、一気に高齢化が進み、近い将来にやってくる日本の超高齢社会を先取りした状況が生まれている。

そんななか、大きな問題となり始めているのが介護する側の人材不足だ。福島県南相馬市では、去年2月に大規模高齢者施設が開所したが、原発事故の影響で若い人々が急減したため、介護スタッフが集まらず、新規の入所希望者を受け入れられない非常事態が続いている。長引く避難生活で要介護となる高齢者が急増しているが、施設はどこも満床で、常に200人、300人待ちの状態。町は、行き場のない高齢者であふれている。

追い詰められた老人が、みずからに言い聞かせるように、つぶやく。
「頑張るより、しょうがねえ」。
はいかいを繰り返す認知症の夫を、仮設住宅で介護し続ける妻。
歩けなくなった妻のために、津波で流された自宅の再建に奔走する夫。

番組では、日に日に追い詰められてゆく介護現場の実態を伝えるとともに、震災後の福島で始まった介護予防の新たな取り組みを紹介しながら、逆境の中、なんとか希望を失わずに前を向いて生きようとする人々の姿を描く。

NHK名古屋放送局制作
語り:國村隼
ディレクター:梅内庸平


・59分構成。

2014年2月から取材を開始。86歳と85歳の妻。借り上げ住宅で生活をしているときに妻が転倒し腰痛が悪化し入院へ。次男は津波で死亡。妻は震災後に鬱病も発症。長男はすでに事故死していた。

夫は、退院後の生活に不安を覚えていた折に近所にある老人保健施設がベットを増やした。ところがフタッフが人手不足で入所できない。施設はあっても入所できないという状況が被災地ではある。

夫は新築バリアフリーの住宅を作る決心をした。2014年3月退院し借り上げ住宅に戻る。新居が完成するまでの半年はそこで生活する。人手不足で訪問介護ヘルパーも一日朝昼の二回しか来てもらえない。ヘルパーの来ない時間の介護は夫。

2014年4月。妻は、スタッフの補充ができ申し込んでから2か月して施設入所ができた。同時期に新築住宅の建設が始まった。2014年9月。住宅需要の増加で人手不足、建築の作業が予定通り進まない。

2014年9月、施設で妻の容態が急変し死亡。

2015年1月。新居完成。

以上が時系列に構成された内容である。

番宣を読んで展開を考えることはできなかったが、見はじめてハッピーエンドはないと直感した。その通り、妻は施設で亡くなり新居で生活することはできなかった。

番組で訪問リハビリ事業所の取り組みを通して介護予防の重要性を入れたが、何か希望を入れようとした感が強い。

とても残念なのは、施設入所後の妻の様子が分からないことで急に亡くなった理由もはっきり伝わらなかった。後半部が一気に進んでしまい、夫の心の動きが印象だけになってしまった。

私が思うには、借り上げ住宅の在宅介護期間も少しで施設入所でき妻も重篤な医療を必要としていない点から非常に上手く進んだ事例であると感じる。

そして夫の過去については全く知らされなかった。いったいどのような生活をして来たのか、それが分からないと、なぜ全財産を使って86歳になって新築の家を作る理由が肉付けされない。

予想していたのは在宅介護に悪戦苦闘する夫の姿を通して、被災地における介護環境の悪化を伝えたいのかと思ったが、一人の男の信念、生き方を描いたものだった。ならば、もっと夫に焦点をあて肉薄する必要があったように感じる。

妻が亡くなり希望がないと呟いていた夫だが、半年もすると次のことを考えている。一方で、妻は津波で子どもを亡くし、外見からもウツの様相を示していた。震災という未曽有の事態を経ても、人は受け止め方や考え方の違いで生きることができるのだろう。

亡くなった子どもたちには家族もあり、嫁や孫との交流もあったはずであるが、それが全く描かれなかった。夫と妻だけの生活ではなかった気がするのだが・・・。そして新築の家も相続され全く無駄になるわけではないだろう。新築の住宅を遠望し番組は終わったが、ものさびしい終わり方だ。


ディレクタ- 後記
【取材記】「頑張るよりしょうがねえ」桑折さんその後。
2015年03月21日 NHKハートネット

テレメンタリ―2015「トイレで世界を救え」

テレメンタリ―2015「トイレで世界を救え」
2015年3月9日放送 テレビ朝日(2015年3月14日放送 名古屋テレビ)

電気も水も通っていない南米・ペルーの砂漠に、日本の町工場が手掛けたトイレが設置された。富士山の環境問題の解決に一役買ったと言われる技術が、途上国の衛生環境の改善を担い海を渡る。日本のトイレはペルーに受け入れられるのか。一大プロジェクトに挑むのは、大分市のトイレメーカーの2代目社長。慣れない土地でのトラブルや、言葉の壁を乗り越え、現地で奮闘する姿を追う。

制作:OAB大分朝日放送
ナレーション:佐脇佳子
ディレクター:河崎元成
プロデューサー:家長宗久


・国際協力ODA援助で、日本のトイレ技術製品がペルーに供与された。そのバイオトイレを製造した大分県の企業社長の活動を通して、環境・衛生問題や日本の地方の技術力を示すドキュメントとなる。

その画期的なトイレは、以下にあるように富士山でも採用され環境負荷の少ない工夫がされており、それが今回、ODA事業として採用されペルーに16基運ばれて社長が現地で設置・使用法の指導をしている風景を撮影した。

トイレ問題は、例えば観光地に行って不便を感じることは日本では稀であろう。日本では登山とか設置が難しいところで感じられる問題になった。ただ世界的にはトイレの普及率は低いところも依然として多く、例えばインドのように衛生状態悪化のための感染症で命を失うことが大きな問題となっている上に、夜中に外でようをたすためにレイプ事件のようなことも起きている。

私も以前は家の外に設置されているトイレが普通であったし当たり前のことだった。海外ではトイレすらない、また汚くて使えないために道端、草陰ですることは今でも当たり前のことである。

ペルー取材は大使館が協力とクレジットされており、取材クルーも慣れない外国で苦労したかもしれない。ペルーと聞いて、フジモリ元大統領と大使館人質事件を鮮明に思い出した。日本とのつながりの深い国だけに、今のペルーの話も知りたいところだが話が拡がり過ぎる。

この話だが日本人としてより地方の一企業の努力という捉え方がいいだろうし、日本の物作りの伝統が活かされた例としても数多ある成功例の一つとなるのだろう。

構成は至極シンプルであり青年社長の活動を描いている。これがNHKプロフェッショナルやTBS情熱大陸のようなカラーに構成するとどうなるか考えてみると面白い。

個人的には世界のトイレ問題について詳しく掘り下げてほしいところであるが、私も過去に調べた時に有用な調査データがないことが分かり実証することはなかなか困難であることは理解している。それほどトイレ問題は当たり前のことであり日本は稀にみる状態なのだ。

こうしたODA援助が、日本の印象を良いものにし平和貢献になることが、立派な軍隊を整備するよりも効果があることを知らせてもらいたい。


株式会社ミカサ  http://mikalet.jp/


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2014年8月5日 日刊工業新聞


参考 こちらは九州・沖縄のTBS系列局制作番組

世界一の九州が始まる「世界を射程!トイレ革命」
2014年8月17日放送分
http://www.e-jnn.com/sekakyu/home/contents/2014/20140817

昨年、世界遺産に登録された富士山。実は10数年前まで、山小屋などのトイレでは「し尿」を溜めておき登山シーズン終了後に「垂れ流す」という方法がとられており、環境面で大きな課題となっていた。その状況を一変させたのが、し尿を燃焼して処理をするトイレ「ミカレット」である。1000回使用しても出る灰は、わずか数100グラムという、処理能力に優れた「ミカレット」が年間約30万人の登山客が利用する富士山の「トイレ問題」を解決して、世界遺産登録への大きな後押しとなったのだ。製作するのは、大分県大分市にある「株式会社ミカサ」という従業員8人の小さな会社だが、社長の三笠大志さん(35)は、「やるからには日本の美しい自然を守るために」という志でトイレの開発に取り組んでいる。そして、燃焼式トイレの次に手掛けたのが、微生物の力でし尿を分解して処理をする、「バイオトイレ」だ。さらにソーラーパネルを組合わせることで、燃料や電気、水道のない場所にも設置可能な「完全独立型トイレ」の開発にも成功した。
発展途上国をはじめ、トイレは世界中に需要があると考える三笠さん。大分から富士山、そして世界へ。歩みを止めないミカサのトイレ革命に迫る!


人生いろいろ:連続殺人と大量殺人

† ある専門家の話を聞いていて、連続殺人犯と大量殺人犯は全く異なるということを教えられた。まあ連続大量殺人犯というカテゴリーはない!?かもしれない。連続の場合は殺人を楽しむ・快楽を感じるタイプ、大量は抑圧された感情が一気に噴出するタイプ。よく映画のテーマになるのは連続の方だ。死んでいく姿を冷静に観察することができるそうで、後悔とか感じない人間的な感情がない性格の持ち主らしい。

‡ 私は分類に興味があるのではなく、人間というものは大事な育児期と第二次成長期の大きな課題をきちんと経ないと歪な感情が育ち、コミュニケーション能力に大きなダメージを受ける。そのために環境的に内に籠るか外に出るか、物理的にも心情的にも発散することが犯罪や病気になるのだということだ。その点で、二つの時期をどのように過させるのか親の責任は重く、子育ては実に難しいものだ。

中村天風と積極的成功哲学


中村天風 【超貴重】肉声テープ

・中村天風氏は、実業人などから重用される精神的な指導者である。私はヨガを学んでいた時に、日本のヨガにおける先達として名前を知り、関連する書籍も集めてきた。

ただ中村氏の全体像を知っている訳でもなく、興味の対象とはなっていない。今回、動画で中村氏の肉声があり、その話し方と内容を聞きながら人柄を想像してみた。

「人生と積極性精神」と題する1時間の話。話は至極分かりやすく、くどいほど同じことを繰り返す。積極思考と対極にあるのが消極思考であり、積極思考が健康、運命を生きる上でカギとなるという。

この録音時期は記載されていないが、戦後かなりたってからのものだろう。中村氏の核心である肉体的な訓練や瞑想法の導入として録音されたようだ。

現在、プラス思考やマイナス思考のことはサラリーマンならば誰もが知っており、成功哲学は多くの人が語っているが、この時代に積極思考を大々的に喧伝した人はいないだろう。

テープを聞いても何ら新しいことはなく、至極当然のことばかりなのだが、それが実践できる訳ではない。トップリーダーを多く指導してきたためか、一般の人に対しては自分自身をコントロールできない人たちと見做す傾向が感じられる。

確かにトップリーダーに逡巡する思いがあってはならないし自らの信念を持って行動することが求められる。だから実業人には見倣うべき師匠なのだろう。消極的な思考がなければ全ては上手く運び、成功できるとする哲学は理屈としては正しく、そのために腹を作ることを同時に行うことが中村天風の神髄なのだろう。

欧米にも深層心理学の結果と称して、成功哲学を唱える人たちがおりサラリーマンにも人気が続いている。問題は、人間が自分を信じ切り行動を続けられるかということになる。

私個人は、こうした生き方をできる性格でなく自信もない。少なくとも帝王学としてリーダーたる人たちには持ち合わせていてほしいのだが、それが実現している社会であるとは全く感じられないのは、リーダーたちに決定的に欠けているものが何かあるからだろう。

人生いろいろ:スタートレックと現代社会

† 俳優レナード・ニモイ氏が亡くなった。個性的なバルカン人を演じて多くの人を魅了した。誰もが自分の人生に大きな影響を与えたものがある。私にとっては長大なスタートレックというSFテレビドラマシリーズがそれである。彼は、元祖スタートレックのみでなく、続くテレビシリーズにゲスト出演するとともに映画版スタートレックにも監督・ゲスト俳優として携わっており、人生はスタートレックにより大きく花開いたわけだ。異星人役をした俳優たちは、最初にかなりのプレッシャーを感じると日本人俳優も語っており難しい役柄であろう。感情的なカーク艦長に対しし冷静沈着・合理的な思考を持つという人間の二面性を見事に演じたと感じる。

‡ スタートレックシリーズは、共同脚本であり練りに練られたシナリオが売りであると思う。現代問題を宇宙を舞台にし異星人との交流・戦争、宇宙船内での人間模様を絡めて表徴的に描いた。それは私たちが抱えるタブーとされる問題だからSFを通して考える機会を宇宙的な視点という一歩引いた視点で考える。例えば、ある星の掟で決まった年齢になると安楽死を選ぶことが義務付けられており、それに疑問を抱くテーマ設定であった。普通のドラマであれば、それが何らかの解決策を与えられて万事OKなのだろうが、あえてそれをしないのがスタトレ流の結末なのだ。いろいろな考え方あり合理的な思考であっても、それが長年続く意味の深さを思うと簡単に割り切ることはできないだろう。

英オクスフォード大学が「世界破滅の12のシナリオ」を発表

英オクスフォード大学が「世界破滅の12のシナリオ」を発表
2015年2月25日 DMMニュース

 今月中頃、イギリスの名門、オクスフォード大学にて「世界滅亡の理由になり得る12の科学的評価」の研究成果がまとめられ、話題となっている。この研究はグローバル・チャレンジ財団及びフューチャー・ヒューマニティ研究所の科学者らによって行われた。参加した研究者は「この研究は人類が直面しうる危険について理解することで、それを回避する方法を探し、持続的に発展していく道筋を探す挑戦」であると述べている。今回発表された“人類滅亡危機可能性リスト”は簡潔にまとめると、次のようになっている。

1.極端な気候変化

 極端な環境変化が影響し、飢餓を生み出す。また移民が増加することで、二次的な争いが生ずる。極端な気候変化を止め、環境変化による滅亡を避ける上では、国際的な協力が不可欠である。

2.核戦争

 20世紀に比べれば核戦争が起こる可能性は低くなっているものの、突発的な、あるいは計画的な核による衝突が起こる可能性は依然として無視できない。

3.世界的パンデミック

 研究者らは「現在の世界で感染症の世界的パンデミックが起こる可能性はこれまで想定されていたよりも高い」と見積もっている。そして最も恐ろしい脅威は、人類にコントロール不可能なほどの病原菌がまだ存在するかどうかが、人類にはわからないという点である。

4.隕石の衝突

 直径5kmほどの隕石があればオランダくらいの国土は全滅するが、そのレベルの隕石衝突は20万年に一度の頻度で発生している。研究者らは隕石の衝突そのものによる被害よりも、隕石の衝突によって生じる塵が地球を覆い、生態系を破壊し、世界的飢餓が起こる事の方がより深刻であるとしている。

5.超級火山の爆発

 超級火山の爆発が、隕石の衝突や核戦争と同じような結果をもたらす。塵が空を覆って日光を遮断し、寒冷化現象を引き起こし、世界的な飢餓と政治的混乱をもたらす。

6.環境的カタストロフィ

 ゴミの廃棄などによって環境が汚染され、生態系が破壊されることから環境変化がおとずれる。研究者らは「生物の種の絶滅するまでの速度が急速に早まっている」ことを指摘している。

7.グローバリズムによる破滅

 世界経済のグローバル化により、経済危機や貧富の拡大が引き起こされ社会が不安定化している。どこかで経済破綻が起これば世界全体に大きな社会混乱をまねき、無法状態を作り出す危険がある。

8.合成生物学

 最近ではポリオウィルスを実験で作成するという研究が行われている。もしこうした技術が悪用されれば、人類を破滅させかねない「人工病原」が作り出される危険性は高い。研究の進化とあわせて、どこまでが許され、どこまでを禁止するか明確なルール作成が求められている。

9.ナノテクノロジー

 現在では世界を救う技術として注目されているナノテクノロジーだが、研究者らは「ナノレベルでより可搬性を高めた破壊力の高い武器が作られる可能性がある」と指摘している。特に危険性が高いのは、ナノテクノロジーによって作られた原子爆弾の可能性である。

10.人工知能

 極度に発達した人工知能は、やがて自身によってさらに性能が強化され、莫大な情報を蓄積し、もはや人間によって制御不可能となる。研究者らはそのとき、人類の存続を左右するのは「単一のAI独裁者か、膨大な数のロボット」であると述べている。

11.政治の失敗による国際的影響

 以上のリストに当てはまるような問題が発生した際、その国の政治家が適切に対処しないと、それは単に問題を解決しないだけでなく、政治的災害となって状況をさらに悪化させる。そしてこのグローバル社会において、それは世界に影響する。

12.未知の可能性

 最後に、研究者らはこれらのリストにも当てはまらない「未知」の危険性がまだあるはずであり、そうしたリスクをたえず発見する努力を惜しんではならないとまとめられている。

 研究は有名な物理学者エンリコ・フェルミのパラドックス(地球外文明の存在の可能性の高さと、そのような文明との接触の証拠が皆無である事実の間にある矛盾)を引いてこう結ばれている。「銀河系に異星人が存在しないのは、知的生命体は銀河系へと飛び出す前に、自らを自分たちで破壊してしまうからである」。

 世界破滅のシナリオは、着々と進行中なのかもしれない。


・世界壊滅は宗教のテーマでもある。それは滅亡から再生するという復活の思想があるからだろう。そのために滅亡を早めたいとする宗教グループもあるほどだ。これはもともとは動植物が死んで分解し要素になってまた再生するという自然循環リサイクルによる見通しであろう。

ところが地球そのものが破壊的になれば動植物の存在そのものもなくなるわけであり、楽観的な再生思想は破綻することになる。そこでも生き残る動植物はいるのだろうが、それが人間とは異なる進化を遂げていくことになる。

特にグローバル化した現代では、未開の人たちにも影響が及ぶことが懸念され地球上で安全な所は存在しないのが過去とは違ったことだ。そのような危機のシナリオだが、複数の複合的な事態も起こり得ることで映画・ドラマの主題となって久しい。

1年後のことが予測できない。50年先なんて想像もできない。そのような緊迫した状態にあっても人間は常に見張りをするような性格ではなく、大災害があっても3年すれば過去のことになってしまう。常に地震の備えをしている人がいるわけじゃない。

昔、ローマクラブの報告書「成長の限界」で人類の共通課題が提起されて以来、さまざまな科学的な予想がされてきている。ちょっと脱線するが、西丸震哉『41歳寿命説―死神が快楽社会を抱きしめ出した』(情報センター出版局)1990 は、個人的に面白いと思った。ちょっと面白い学者で、この説も全体を信じることはできないにしても環境悪化が人間にダメージを与えるという当たり前のことを言っているだけだ。

さて聖書の終末預言を書いたヨハネだが、原理主義でなく人間の行く末を黙示的に書いたものに過ぎないという思いがする。それはローマ帝国であったろうし世の中を謳歌する国家ということもいえる。全ては滅び生まれるという無常という実態を表現したに過ぎない。

その延長で考えると、人間を含めて全ての物質は同じものといえ、その真理を深く追求すれば人類は兄弟であろうし動植物や鉱物など有機・無機物質とも同じものということになる。つまり違っていると思っているものが実は同じものであるということなるだろう。

人類はいつか滅亡するのは確かだ。その時には人類の定義すら変わっているのかもしれない。総体として物質が過不足することはなく、破壊しようが分解しようが極限の要素の構成が変わるわけではない。誰も頭では理解するだろうが、あの太陽すら寿命があり、今でもどこかで恒星が生まれ死んでいるはずだ。ただ根源的に見れば物質の根源は変わらずに残っていく。物質の根本は何か、それは未知だ。

ただ人間は有限ではかない生命を意志的に生きることのみ。その時に何かしらの意味を見いだすこともできようが、そもそも意味すらも必要ない。ただ生まれて滅びるのが理なのだろう。


追記

人類を滅亡させるかもしれない12の事象
2015年03月04日 Gigazine (一部分)

これらの解決法としてあげられているのが以下の10個。

01:地球規模の難題に立ち向かうための、リーダーシップ・ネットワークの構築
02:地球規模の難題のための、より良いリスク査定能力を育てる
03:危機探知システムの構築
04:極度に複雑な社会システムの視覚化
05:正しい方向の努力に報いること
06:あらゆる可能性に注意を向ける
07:大きなリスクに対する関心を強める
08:大きなリスクに対しては適切な言語で説明を明記する
09:地球規模のリスクに対する指標を政府が確立
10:Global Risk Organisation(世界リスク機構)の設立の可能性を探る

なお、「12 Risks That Threaten Human Civilisation」を執筆したのは21ST CENTURY FRONTIERSのデニス・パムリンCEOと、オックスフォード大学のスチュアート・アームストロング博士。レポートの本質的なねらいは、行動と対話を促すことにあるそうです。



12 Risks That Threaten Human Civilisation」 PDF

Global Challenges Foundation  http://globalchallenges.org/publications/globalrisks/about-the-project/

小田原駅でスカート内盗撮の疑い 僧侶逮捕

小田原駅でスカート内盗撮の疑い 僧侶逮捕
2015年3月22日 TBS

 神奈川県小田原市の駅のエスカレーターで、女子高校生のスカートの中を盗撮したとして、寺の僧侶が逮捕されました。

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 逮捕されたのは神奈川県秦野市の「長福寺」の僧侶、桝田昌宏容疑者(41)で、21日午後9時半ごろ、小田原駅の上りエスカレーターで、前にいた女子高校生(16)のスカートの中をスマートフォンで撮影した疑いが持たれています。

 警察によりますと、女子高校生が「長いエスカレーターでは盗撮されやすい」と思い、後ろを振り向くと、慌ててスマートフォンを隠す桝田容疑者を発見したということです。

 取り調べに対し、桝田容疑者は容疑を認めたうえで、「今まで若い女性を何回か盗撮したことがある」と余罪についてもほのめかしているということです。


・テレ朝は氏名のみ、NHK、フジテレビは寺院名、TBSは寺院名と寺院正門を、日本テレビは宗派まで報道した。日テレは動画で撮影と細かい。

余罪にも言及している。僧侶の盗撮逮捕は今まで聞いたことがない。


(曹洞宗)阿光山長福寺
神奈川県秦野市柳川381


僧侶を盗撮の疑いで逮捕
2015年3月22日 NHK

神奈川県秦野市の寺の41歳の僧侶が、JR小田原駅の構内で女子高校生のスカートの中を盗撮したとして逮捕されました。逮捕されたのは秦野市柳川にある「長福寺」の僧侶、桝田昌宏容疑者(41)です。

警察の調べによりますと、21日午後9時半ごろ、JR小田原駅構内の上りのエスカレーターで、前に居た高校2年の女子生徒のスカートの中をスマートフォンで盗撮したとして、県条例違反の疑いが持たれています。

女子生徒が盗撮に気付き、一緒に居た父親にその場で取り押さえられたということです。桝田容疑者は調べに対し容疑を認め、「ムラムラしてやった。過去に何回か盗撮をしたことがある」と供述しているということで、警察が詳しく調べています。


人生いろいろ:他人は信頼できるのか!?

† 人間関係の希薄化は誰も信じられない社会を作りだし、それが結果として構造化し社会問題化する。ことわざには「人を見たら泥棒と思え」と反対の「渡る世間に鬼はなし」があり使い分ける。どちらも人間の真実であろうが、マスコミが報道するものは前者のことばかりである。高齢者から詐取する事件、食品表示偽装等、まず疑ってかかることが生きる上で必須な見方となっているのが現状だろう。こうした世の中になってしまったのはなぜなのだろうか。高度成長期前までは国民は貧しく助け合わなければ生きていくことはできなかった。生活や豊かになったけれど失ったものがある。

‡ 以下にあるように国民意識調査、朝日新聞調査、OECD諸国の比較調査、韓国統計庁調査などを揚げた。特にOECDの調査では、先進国と言われるなかで極端に数字が低いのが日本である。ほとんどの人は他人を信頼していないという意識が蔓延すれば、社会は荒廃していく。最近の犯罪では、誰かが見守り関与すれば防ぐことができる事件が多い。それは行き過ぎた個人主義というよりも日本人の曖昧さ、無責任体質からくるのだろう。朝日新聞調査の「天気予報は信頼できる」と回答した数字もにわかには信じられない。北欧の国々は各種調査でも暮らしやすく満足度が高い。それは個人主義の成熟した結果なのだろう。拝金主義のお隣・韓国も日本と同様の道筋をたどっている。


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平成24年度版 厚生労働白書 192頁
 

企業・人「信用できない」6割 本社世論調査
2008年3月21日 朝日新聞(一部分)

いまの世の中には「信用できる人が多い」と思う人は24%で、「信用できない人が多い」が64%にのぼった。「たいていの人は、他人の役に立とうとしている」と受け止める人も22%と少なく、「自分のことだけ考えている」が67%を占めた。

 生活と密接な関係がある12の項目を挙げてどれくらい信用しているかを聞くと、「信用している」と「ある程度信用している」を合わせた信用度は、(1)家族97%(2)天気予報94%(3)新聞91%(4)科学技術86%(5)医者83%と上位5位が8割を超えたが、政治家と官僚はともに18%で最下位だった。



韓国人は人間不信、「他人を信用する」のはわずか2割、大多数が「他人は敵」とみなす―韓国紙
2014年1月3日 Record China(一部分)

国際社会における他人への信頼度は、経済協力開発機構(OECD)加盟国の平均値で32%。韓国の22%という数字は極めて低い。信頼度の最も高かったのはノルウェーで60%、2位はデンマークとスウェーデンの50%だった。個人の側面から見れば、信頼は幸福への第一歩だ。自分の知り合いがすべて敵に見える人間が、幸せを感じることができるだろうか。



香川、物乞い行為配信で書類送検 軽犯罪法違反容疑

香川、物乞い行為配信で書類送検 軽犯罪法違反容疑
2015/02/24 共同通信社

 香川県警生活環境課は24日、インターネット動画配信サイトを使って物乞い(こじき)行為をしたとして、軽犯罪法違反の疑いで高松市の無職の男性(23)を書類送検した。物乞い行為をネットに流し、立件されるケースは珍しいという。

 送検容疑は1月6日午後5時半~6時10分ごろ、高松市浜ノ町のJR高松駅周辺でパソコンを使ってサイトに接続し「僕お年玉もらってないと思う。高松駅周辺にいるのでお年玉をこのカップに入れてください」などと中継、不特定多数の閲覧者に金品を乞うた疑い。

 軽犯罪法1条は、こじきをするか、こじきをさせた者を拘留か科料に処すると規定している。


・動画配信サイトを毎日のように見ている。主にツイキャスというサービスで、パソコンはもちろんiphoneなどの携帯端末があれば誰でもどこでも動画配信ができてしまう。ツイキャスでは時間の制約はあるのだが、誰もが配信できるとともに誰もが世界中から見ることができる。

この書類送検された男性が、どのようなサービスを使ったかは書かれていないが、このようにスマホ一台あれば可能である。別の報道によれば、容疑者は以前にも同様な行為をし警察から注意を受けていたらしい。

彼は、乞食という生き方をしているわけではなく、物乞い行為を不特定多数にしたという犯罪行為にあたるらしい。それで誰かが実際に金品を渡したかどうかは問われないようだ。

昔、自宅に何かめぐんでほしいといって来た男性がいたのを覚えている。かなり前のことだ。年齢は外見では分からないが見た目よりは若いだろう。私はまだ子どもだったので対応できなかった。ああした行為も、厳密には軽犯罪法に抵触するのだろう。法律の施行は戦後すぐだから。

大都市・名古屋にはホームレスになっている人も集まっている。平成24年1月の名古屋市の調査では、名古屋市内で347人が公園・河川・繁華街周辺で確認されているという。ただ、ホームレスは物乞いするわけでない。何か換金できるものを探して生活しているのだろう。また最近ではホームレスを支援する活動もあり名古屋市の調査では、平成15年1月の1788人から大きく減っている。

人が生活するためには、住居・雇用・食糧が必要であり、これが欠けると生活が破たんする。国の支援を受けたくないという生活スタイルを選んでいる以上、それなりの覚悟を必要とするのだろうが、いろいろな生活スタイルができる世の中が結局は暮らしやすいのだろう。


参考
軽犯罪法(昭和二十三年五月一日法律第三十九号)
最終改正:昭和四八年一〇月一日法律第一〇五号

第一条  左の各号の一に該当する者は、これを拘留又は科料に処する。
 二十二  こじきをし、又はこじきをさせた者
第二条  前条の罪を犯した者に対しては、情状に因り、その刑を免除し、又は拘留及び科料を併科することができる。
第三条  第一条の罪を教唆し、又は幇助した者は、正犯に準ずる。

人生いろいろ:卒業式ライブ中継

† 卒業式シーズンになり各地で卒業生が旅立っていく。たまたま関西学院大学で起きた事件を調べていて卒業式がインターネットで中継されることを知って一部を見た。このマンモス大学では午前と午後に分けて卒業式を実施している。着飾った姿でも讃美歌も唄えない学生たちはキリスト教系には寂しい。ネットで検索すると中央大学、立命館アジア太平洋大学、日本大学、同志社大学などが過去・現在行っているようだ。むろん入学式も同様な対応である。

‡ 私個人は現在の大学は大学とは感じないので厳かな雰囲気があっても、卒業生が学士に相応しい生き方をしたかは疑問が残る。だから以下のような事件は大学HPには一切触れられていない。教員・学生ともレベルは低下し、それを正すべく力すら働かない。学生が十分に学べる環境を与えられない社会に育つ子どもたちは不憫だ。


2014年度 関西学院大学 卒業式  Ustream録画

2015年3月18日(水)関西学院大学卒業式(2014年度秋学期)
【午前の部:文・経済・商・人間福祉・教育学部 】
■日時: 03月 18日 (水) 10時 00分
■場所・開催地:西宮上ケ原キャンパス・総合体育館
【 午後の部:神・社会・法・理工・総合政策・国際学部 】
■日時: 03月 18日 (水) 13時 00分
■場所・開催地:西宮上ケ原キャンパス・総合体育館


自ら「犯罪者集団」 関学大生すり、関与11人に拡大
2015.3.18 産経新聞WEST

 関西学院大生がダンスクラブで客の財布を盗んだ事件で、兵庫県警は、新たに男子学生や卒業生計6人を窃盗容疑で書類送検した。既に5人を逮捕(うち3人には有罪判決)しており、関与は20~24歳の計11人になった。

 県警によると、学生らは無料通信アプリLINE(ライン)で、自らを「犯罪者集団」と名乗ってやりとりし、盗んだ1万円札を束にして持った写真を投稿するなど“すりの成果”を報告しあっていた。盗んだ金はカラオケや飲食など遊興費に使っていた。

 学生らの供述では平成25年1月~26年10月、神戸市や大阪市などのダンスクラブで、11人で延べ約400件のすりをしていた。柔道部に所属していた学生は「部活の遠征先の東京でも盗んだ」と供述している。県警は裏付けが取れたすりなど20件(被害総額約152万円相当)を立件した。

 関西学院大の伊藤正一副学長は「深くおわびする。再発防止に全力を挙げる」とのコメントを出した。既に2人を退学、6人を無期停学の処分にした。



人生いろいろ:ゲーム「Temple Run 2」と人生

† 「Temple Run 2」はヒットしたゲームアプリであり、全世界で1億7000万回以上のダウンロードと記されている。そのうち実際に継続してプレイしている実数は分からないが、相当ヒットしたらしい。たまたまタブレット端末を使いはじめて、人生はじめてゲームを集中して行った。アーケードゲームもテレビゲームもブームがあったがやったことはない。それらが集金を目的とし中毒性の弊害があると分かっていたからだ。この「Temple Run 2」は基本的に無料であり、一部課金するとゲームを継続できる。私の端末の場合は成績が評価され、やり続けた結果、世界ランク1%以内という順位である。4つの評価項目があり、その総合点でランクされる。ただ1%以内といっても、プレイしている人が1000万人なら10万人というくらいであり奥の深い状況である。そして日本語化されておらず表記が英語であり、遊び方はだいたい分かるものの詳しいアイテムの内容は未だに分からないので、やりながら推測するというハンディがある。

‡ なぜゲームのような話題を書くのか言えば、それはゲームとは人生そのものだと感じたからだ。 「Temple Run 2」は、障害を避けて道をひたすら逃げ回るだけの内容でありゴールはない。ゲームなので上か下か、右か左かという選択を基本的にするだけだ。ただ道の状態が、同じようであるがどんどんと変化していく。それに対応して操作し障害をクリアしながら走り続ける。その速度も自動でだんだんと加速し操作が難しくなる。加えて操作ミスをすれば後ろから怪物が迫って捕まってしまうのだ。ゲームとは単に反応する回路を脳に作る、敏捷性を問うだけのものと考えるのだが、ある程度プレイすることでそれ以上の意味があるのだと感じた。ゲーム作者は、プレイを飽きさせないために褒美を与えたり復活のチャンスを作ったり、また熟達すれば得られる特典を用意するという配慮をしよく考えて構成してあることに感心する。そして、このゲームは人生そのものであることが分かる。自分のペースでなく走り続け、その間には様々な障害が待ち受けている。平坦な道もあれば道のないところ、川の流れや狭い橋など危険なところもある。そして急かされるように後ろから追われる。ゴールすらないが、やっているうちにできないことができたり、経験から割り出したり、集中ばかりでなく平坦な時もあったりする。よく旅の目的は、旅そのものだという至言があるが、人生とはひたすら走り続けるマラソンのようだとも言えよう。このゲームのために視力が悪くなったが、良いゲームは映画のように人生を考える機会すら与えるものだと感じた。

【重要】藤木正三師の想い出

長く療養を続けてこられた藤木師が2015年1月に昇天されました。

藤木師との交流の中で、師から頂いた自筆の便りをいつも手元に置いています。

その細かな字は、藤木師の繊細な性格をよく表していると感じます。

師の残された文書を読むと、背筋がピンと張りつめる心地になります。

「究極的な人生態度」という実に難しい課題を生涯にわたって探求し納得した生き方でした。

むろん宗教には、各人ごとに異なった見方があり一致できない点もあろうかと思います。

ただ宗教の根底に流れている言葉にならない「いのちの働き」を共有することはできるかもしれません。

稀有な言語能力を持ち、卓越した思考力を持った藤木師の残された文書には、その一端があります。

晩年によく引用されたキリスト教詩人・島崎光正氏の詩

   自主決定にあらずして
   たまわった
   いのちの重さを
   みんな湛えている

自分を中心に据えず、与えられたそのままを受け止め、委ねて軽く生きることを願った藤木師は、今や「いのち」そのものになったと言えるでしょう。


教団新報【4819・20号】消息 2015/04/25

藤木正三氏(隠退教師)
15年1月22日逝去、87歳。大阪府に生まれる。55年に関西学院大学院を卒業、同年より暁明(64年千鳥橋、80年西九条と改称)、京都御幸町教会を経て93年に隠退。遺族は息・藤木大三さん。


20150729.jpg



【追記】
朗報となりますが、下記のサイトで藤木正三師の「断想」シリーズ作品を読めます。

サイト管理人・本多 謙さんが書かれていることによれば、藤木師が牧会されていた御幸町教会にあった学生寮に3年10ヶ月お住いで藤木師のご家族とも親交があったということです。

そして「断想」掲載にあたって、ご遺族の了解を得ている旨が記されているので、安心して利用することができます。

本多さんによれば、藤木師を含めた昔の貴重な説教を音声で聴けるサイトを構築したいということである。

このプロジェクトは「断想」シリーズに限定されるのかは不明でありますが、御幸町教会発行版のものを使用しているなど資料的に貴重なものであると感じます。

「断想」に折々触れることは、自らを弁えるための作業として不可欠なものと感じ、今回の文字起こしに感謝するものであります。

藤木正三師の著作集は、中古本市場で僅かであるが出回っているものの非常に高価な価格設定がされており、簡単に入手できる訳ではない状態が近年続いている。

私が、藤木師の紹介を含めて「断想」について想いを書く理由は、これら中古本を読者の方々がどこかで縁あって入手できることを期待するためである。

今回、藤木師の著作の一部でも閲覧できることで、さらに多くの方々の目に触れることを期待するものである。

それから、これも2017年1月に《ウィキペディア》に「藤木正三」の項目が出来たようで汎く利用されることになりそうです。

2017年2月1日 たれプーさん♪


e教会 は良い教会 (ekyoukai.org)  http://www.ekyoukai.org/
 [管理人・本多 謙]

・個別のリンク

 藤木正三牧師の思いで (2017/1/13)
 http://www.ekyoukai.org/FujikiShozo/FujikiShozo.htm


著作集

(2017/1/11)(1/28追加)(4/20追加)(5/3)(6/25)(8/14書評等)(8/16講演録音等)(8/27説教録音)
(9/5)

① 灰色の断想 【テキスト版】
  http://www.ekyoukai.org/FujikiShozo/HaiironoDansou.htm

② 続 灰色の断想 【テキスト版】
  http://www.ekyoukai.org/FujikiShozo/Zoku%20HaiironoDansou.htm

③ 灰色の断想―神の風景 【テキスト版】
  http://www.ekyoukai.org/FujikiShozo/KaminoFuukei.htm

④ 灰色の断想 福音は届いていますか 【テキスト版】
http://www.ekyoukai.org/FujikiShozo/FukuinHaTodoiteImasuka/FukuinnhaTodoiteimasuka.htm

⑤ 教会生活の手引き 教会の職務 【PDF版】
  http://www.ekyoukai.org/FujikiShozo/KyoukainoShokumu.pdf

⑥ この光にふれたら 【テキスト版】
  http://www.ekyoukai.org/FujikiShozo/KonoHikariniFuretara/KonoHikarinaFuretara.htm

⑦ 生かされて生きる 【テキスト版】 
  http://www.ekyoukai.org/FujikiShozo/Ikasarete-Ikiru/Ikasarete%20Ikiru.htm

⑧ 真っ直ぐに創造を信じる 【テキスト版】
  http://www.ekyoukai.org/FujikiShozo/MassuguniSouzouwoShinjiru.htm



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