NHK金曜eye「単身高齢社会 “ひとり死”への備え あなたは」

金曜eye『単身高齢社会 “ひとり死”への備え あなたは』
 2015年1月30日(金)【総合】午後7時30分~午後8時43分(関東甲信越)
<再放送>
 2015年1月31日(土)【総合】午前10時5分~11時18分(関東甲信越)
<再々放送>
 2015年2月24日(火)【総合】午前2時15分~午前3時28分(全国放送)

超高齢社会に突入した日本。特に顕著なのが単身高齢者の増加です。今年600万人を超え、2035年には762万人にのぼると言われています。都心部では高齢世帯の44%が“おひとりさま”です。

孤独死への不安も高まりますが、そうした中、「ひとりでも、誰かに頼ることなく、自らの生は自らの責任で閉じていきたい」と前向きに準備を始めた人々がいます。“孤独死”ではなく、自ら準備し望んだかたちで最期の時を迎えようという“ひとり死”。介護期、終末期、死後における様々なことを、全て自分で決め、最期は身内ではなくNPOに託すのです。意外にも、“ひとり死”を決めたことで不安が和らぎ、残りの人生を前向きに歩めるようになるといいます。こうした個人の思いを大切にし、在宅での“ひとり死”を実現しようと医療や介護の現場でも取り組みが始まりました。

番組では「ひとり死」を選択した人々や支える現場を密着ルポ。たとえひとりになっても安心して最期を迎えるにはどうしたらいいか、個人と社会のあるべき姿、必要な仕組みや制度を考えていきます。

【キャスター】斉藤孝信アナウンサー
【出演者】周防正行(映画監督)渡辺えり(女優 演出家)小谷みどり(第一生命経済研究所研究員)小笠原文雄(医師)



【番組内で紹介した人、団体について】 http://www.nhk.or.jp/shutoken/eye/20150130.html

(1)生前と死後のサポートをするNPO
■特定非営利活動法人「NPOりすシステム(LiSS = リビング・サポート・システム)」
 ※番組では「単身高齢者をサポートする」とご紹介しましたが、単身や高齢者でなくても、利用することができます。NPOとは公正証書に基づく契約を交わします。全国に会員が2700人。

 事務所:東京都千代田区九段北1丁目10番1-201
 電話:03-3511-3277
 E-mail:liss-system@seizenkeiyaku.org
 ホームページ:http://www.seizenkeiyaku.org

【サポートの内容 ※主に3つです】
 ●生きているときのサポート(生前事務契約)
 病院に入院するときの保証/手術の立ち会い/有料老人ホームに入居するときの契約の代理、保証、身元引受/公営住宅に入居するときの緊急連絡先となる/老人ホーム探しの情報提供や契約/介護認定の立ち会いや、介護契約の代理/外出時のつき添い/買い物の同行/(老人ホームへ入居するときの)引っ越し/安否確認(見守りセンサー、訪問、電話など)

 ※契約者には、自宅に警備会社のセンサーをとりつけてもらい、自宅で倒れてもNPOに連絡がいく体制になっています。VTR中でご紹介した吉川さんは、このセンサーで、死後24時間以内に発見されました。

 ●任意後見事務
 認知症などで自己の判断能力が不十分になった場合、任意後見人となり、契約書や本人の意思にしたがい、医療、介護、財産管理などを行う。

 ●死後のサポート(死後事務)
 葬儀や納骨/死亡届などの行政手続き/電気、ガス、水道などの停止手続き/各種カードの解約/インターネットや携帯電話などのデータ消去/部屋の片づけ、不用品の処分/ペットの処遇/親族や友人などへの死亡通知/死後の念忌法要や墓参り

 【費用について】
 死後のサポートのみ50万円~ 生前のサポート含む100万円~
 (※契約するサービス、利用するサポートによっては、それ以外にその都度料金がかかります)

 【事務所の所在地】
 東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、広島、松山、福岡、大分
 ★毎月一回(10日前後)に説明会を実施しています。
 ★こうしたサービスを提供している団体は他にもいくつかあります。

(2)自宅での“ひとり死”支える取り組みについて(在宅医療について)
■小笠原文雄(おがさわら・ぶんゆう)さん(小笠原内科院長 日本在宅ホスピス協会会長)
  〒500-8458 岐阜県岐阜市加納村松町3-3
  電話:058-273-5250
  FAX:058-273-6063

●在宅医療について詳しくは「日本在宅ホスピス協会」ホームページをご覧ください。
  ホームページ:http://sky.geocities.jp/nihonnzaitakuhospice/

●また、近くの在宅医をお探しの方は同協会の下記ホームページをご参照ください。
  ホームページ:http://www.homehospice.jp/

●このほか、近くの訪問看護ステーションにお問い合わせされると詳細情報がわかる場合があります(各自治体でも情報が得られる可能性があります)

(3)常盤平団地自治会/NPO法人 孤独死ゼロ研究会
  住所:〒270-2261 千葉県松戸市常盤平3-27-2
  電話:047-388-9367
  FAX:047-388-9966
  担当:中沢卓実さん(理事長)
●希望者には「終活ノート」を郵送してくれます


・73分構成。この番組は、NHKが関東甲信越向けに放送している金曜eyeという番組で、年間に8本程度制作している。反響のあるものをエリアを広げて再放送することもあるようであるが滅多にない。

内容が重要だけに、まず関東甲信越エリアで再放送し全国放送になった。しかし放送時間帯が何と深夜午前2:15~午前3:30というトンデモナイ時間だった。たまたまテレビをつけたら放送しており早速調べたわけだ。

番組のホームページには、詳細ページがあり番組で取り上げられた情報のフォローをしている。NHKの情報番組では、このような情報公開をしている場合があり、NHKへの個別の視聴者問い合わせから考えて予め出しているともいえる。

もし心あるならば土曜日・日曜日午後の時間帯に設定するべきだろう。なぜ、この番組が有効かといえば、単身高齢者が今後とも増えることが予想され、このようなサービスに関する情報が求められるからだ。

ひとり死を希望する人たちは確実に増加するだろう。それは昨今の人間関係の希薄化を高齢者たちが大きく意識しているからだ。番組構成は、生前・死後サポートNPOとの契約、在宅での看取り医療、終活ノートを使っての地域実践のリポートを挟んで、ゲストのおしゃべりとなる。

小笠原医師は、「トータルヘルスプランナー」という専門的役割に全体のコーディネイトをベテランの看護師に担わせているという。こうした名称は初めて聞いた。

実はケアプランを作るケアマネジャーというのが、介護保険制度上のコーディネイトの役割をすることが求められている。だが実際にはケアマネジャーの基礎能力不足や経験不足など、他の医療職や福祉職をまとめられる力量はない。

誰かが中心にならないと組織を動かすことはできない。その司令塔を決めることが重要であり、それはケアマネであろうと、訪問看護師であろうと医師であろうと構わないのだ。

申し訳ないが、渡辺えり氏のくだらない会話は必要ないと感じる。人選は必要だろう。タレントがアナウンサーの充足をすることはできないだろう。

個人的に最期のスケジュールを体験したので、このような全ての取り組みは大事なこと。特に家族や地域の協力が得られない状況がどんどん進行するなかで単身高齢者の不安は大きいと言える。結局は誰かにお世話にならないといけないことは事実だろう。


関連 小笠原医師の活動

在宅とモルヒネ(上)笑顔で生きるために
2015年3月24日 中日新聞

息苦しさも緩和、中毒なし
 がんの痛みを抑える医療用麻薬「モルヒネ」を在宅でも早めに取り入れ、患者の生活の質(QOL)の維持、向上を目指す動きが広まりつつある。ただ、患者や家族には「中毒になる」「死期を早める」などの誤解も多く、先進国の中でも日本の消費量は少ない。在宅医療でモルヒネを積極的に使っている医療者や患者の今を伝える。(山本真嗣)

 今月中旬、末期の肺がんを患う愛知県尾張地方の女性(90)は、容器の中のルビー色の液体をスポイトでキャップに取り、ひと息で飲んだ。モルヒネと赤ワイン、シロップなどを混ぜた「モルヒネワイン」。15キロ離れた岐阜市から訪問診療に通う小笠原内科の小笠原文雄さん(66)の処方で、呼吸困難の出始めた昨年6月から飲み続けている。

 モルヒネは主にがんの痛みを抑えるために使われるが、息苦しさを和らげる効果もあるという。1回につき2ミリグラムを服用。朝と呼吸が苦しいときに飲む。「甘くて飲みやすい。呼吸が楽になるし、せきも止まる」。女性は1年半前に肺がんが判明。既に肺全体に広がっていた。入院治療ではなく、娘や孫のいる自宅療養を選び、実績のある小笠原内科を受診した。

 当初はせきが止まらず苦しかった。今はモルヒネのおかげで苦痛はほとんどない。家族と食事をし、天気の良い日は庭の手入れや散歩するのが楽しみという。

 日本在宅ホスピス協会長で長年、医療用麻薬を使った在宅緩和ケアに力を入れる小笠原さんは「まず苦痛を取り除き、笑顔で生きることが在宅緩和ケアの大前提。モルヒネは不可欠」と指摘。「亡くなる直前にだけ使うのではない。生きるために使うんです」

 ただ、患者や家族にはモルヒネへの誤解が根強く、女性も当初不安がった。苦痛が取れること、医師が苦痛の治療に使う場合は中毒にはならないこと、苦痛を我慢するのは体に良くないことなど、医師や看護師らが丁寧に説明を繰り返した。モルヒネワインも悪いイメージを払拭(ふっしょく)し、飲みやすくするためのアイデア。資格を持った薬剤師が作る。

 「苦しいと思ったら、迷わず飲んで」。小笠原さんは訪問のたびに念を押す。月2回の訪問診療の際、医師が20~30回分を処方する。1日に使う上限はあえて指示しない。「上限があると、苦しいときに我慢する。不安が苦痛を増強する」。女性が記録した服用日時や回数などを参考に必要量を判断。苦痛が取り切れなければ、増量する。

 課題は地元で連携する薬局や、緊急時にすぐに駆けつけられる医師の確保。医療用麻薬を処方したり、薬局が保管したりするには麻薬取締法に基づく免許が必要だ。しかし、近くに十分対応できる薬局はなく、家族が岐阜市まで受け取りに行く。小笠原さんは「吐き気や便秘などの副作用への対応や服薬指導も含め、定期的に訪問してもらえる薬局があれば」と話す。

対応できる医療者少なく
 国立長寿医療研究センター緩和ケア診療部の西川満則さん(49)は、医療用麻薬の現状について、患者の症状に応じた増減量や麻薬の在庫管理も含め、「地域で十分に対応できる医療者や薬局は、まだ少ない」と指摘する。

 国は2007年施行のがん対策基本法で、早期からの緩和医療の実施を盛り込んだ。翌年、モルヒネの1回の処方日数を従来の14日から最長30日に延長。決められた方式に基づき、がんの苦痛の治療と医療用麻薬を処方した場合の診療報酬も加算した。

医療用麻薬の消費量
 愛知県によると、医療用麻薬を取り扱える県内の薬局は現在、2335店(74%)で、5年で4割増えた。厚生労働省は全国の医療者を対象に、医療用麻薬の使い方講習会を開くなどしている。しかし、患者の症状が悪化したとき、増量するのをためらう医師や、必要な麻薬をそろえていない薬局は少なくない。実際、08?10年の日本の医療用麻薬の消費量(100万人1日当たり)は米国の16分の1にとどまる。

 日本在宅ホスピス協会はホームページで、モルヒネを使った緩和ケアができる会員の医療機関を表示(「末期がんの方の在宅ケアデータベース」で検索)。薬局のデータベース(「在宅緩和ケア対応薬局データベース」で検索)作りも進んでいる。西川さんは「病院の主治医や看護師、医療ソーシャルワーカーらに相談してほしい」と話す。

 モルヒネ アヘンに含まれる化合物で、依存性があり、使用が厳しく制限される麻薬の一つ。痛みの信号が脊髄や大脳に伝わるのを抑える。世界保健機関の提唱する方法に従って、痛みの治療に使う場合は依存や中毒にはならないとされる。痛みや症状によって飲み薬や貼り薬、注射薬などを使い分ける。医療用麻薬には、モルヒネと同じ作用のあるオキシコドンやフェンタニルなどがある。


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人生いろいろ:デジタルテレビ購入

† 10年ぶりのテレビ購入。アナログ小型液晶テレビとして当時はブラウン管テレビからの移行。今回も値段の安いデジタル22型液晶テレビになった。この10年の変化は大きくて、大画面テレビ・高品質テレビが一般的に普及した。そうしたものに関心を持てなかったのは、テレビ番組の質が大きく衰頽し見るべきものがなかったからだ。ただ専門チャンネルなど有料放送を楽しむ余裕はなく、地上デジタルに限定することは今後も変わりない。本当はテレビを買う予定はなかったが使用するレコーダーが寿命に近くて、調べたところ最新のレコーダーでは接続端子が接続不可能と分かってテレビを買い替える以外に方法はなかった。

‡ 家電量販店などで陳列されているテレビは見てきたので特に驚きはないのだが、外付けHDDが装着できるように設計されており別売りレコーダーがなくても録画はできる。カタログを見て上位機種の仕様を見ているとすべては金次第なんだとつくづく思う。例えばオーディオ装置もそうだが数百万円もトータルでかかるだろう上に自宅にオーディオ専用ルームまで持っている方もかなりいる。だから高額な機器も確かに売れているのだろう。昨今、高級車と軽自動車の売れ行きが好調で、中間の車が不振であるという。格差社会を頑なに否定する政府だが、現実は歪な社会は成熟している。セッテングも終わりスイッチをつけたが、やはり見るべき番組はなかった。


追記 すでに国営放送化しているNHKだが・・・

NHK受信料、テレビない世帯も ネット拡大で検討
総務省が見直し着手
2015/2/21 日本経済新聞 電子版(一部分)

 総務省はNHKの受信料制度の見直しに着手する。NHKのインターネットサービスの拡大を踏まえてテレビのない世帯からも料金を徴収する検討を始める。パソコンなどネット端末を持つ世帯に納付義務を課す案のほか、テレビの有無にかかわらず全世帯から取る案も浮上している。負担が増す国民の反発が予想され、NHKのネットサービス拡大が国民の利益につながるのか、慎重な議論が求められる。



社説:籾井NHK会長 国の広報機関ではない
2015年02月23日 毎日新聞 

 NHKの籾井(もみい)勝人会長に、公共放送のトップとしての資質があるのか、改めて問いたい。昨年1月の就任以来、ジャーナリズムの基本をわきまえない姿勢が変わっていない。

 今回の発端は2月5日の定例記者会見での発言だった。戦後70年にあたって、慰安婦問題について番組で取り上げるかどうかを問われた。籾井会長は「政府の正式なスタンスがまだ見えないので、放送するのが妥当かどうかは慎重に考えないといけない」と述べた。政府の今後の対応を見て判断する意向を示したのだ。

 これはおかしい。政府の姿勢にかかわらず、自律的な放送をするのが報道機関の仕事だ。慰安婦問題に関して、どう歴史を振り返り、問題を見いだすのかはNHKの課題だ。その後、釈明したが説得力がない。

 NHKは国民からの受信料で成り立つ公共放送であって、政府の意向を広報する国営放送ではない。これでは、NHK内部に慰安婦問題について番組を作りたい人がいても、企画も出しにくくなる。

 18日の民主党の総務・内閣部門会議でも、籾井会長は植民地支配と侵略を反省し謝罪した戦後50年の村山富市首相談話について「今のところ(日本の公式見解と考えて)いい。将来はわからない」と述べた。政府の意向を気にしたのだろうか。

 籾井会長の資質を疑わせる不見識さは昨年1月の就任会見からあった。慰安婦について「戦争地域にはどこにもあった」と発言。特定秘密保護法は「(法案が)通ったので、もう言ってもしょうがない」、安倍晋三首相の靖国参拝問題については「総理の信念で行ったので、いい、悪いと言う立場にない」と話した。

 慰安婦問題は女性の人権に対する深刻な侵害であり、他国を引き合いに出しても正当化できない。特定秘密保護法は取り組むべき課題が山積する法律だし、首相の靖国参拝は国際的な議論を招いている。いずれについても、その背景を報道し、異なる意見を紹介し、議論を深めるのがジャーナリズムの役割だ。

 籾井会長は13カ月間、報道機関の役割をどう考えてきたのか。会長の任命権と罷免権を持つNHK経営委員会は議論を尽くしているのだろうか。

 NHKと政治の距離が疑問視されるたびに、現行制度が問われる。経営委員は国会の同意を得て首相が任命する。その経営委員会が会長を選ぶ。予算には国会の承認が必要だ。この3点が問題になる。

 経営委員を選ぶ第三者機関の設置や、会長候補を有識者が推薦する仕組みの導入など、抜本的な制度改革が必要だ。籾井会長の13カ月間は、それが差し迫った課題であることを示している。



<NHK会長>受信料義務化「できればすばらしい」
2015年3月5日 毎日新聞

 NHKの籾井勝人会長は5日の衆院総務委員会で、受信料の支払い義務化について、徴収コストの削減を理由に「できればすばらしい」と歓迎する姿勢を示した。維新の党の高井崇志氏の質問に答えた。

 現在は、テレビを設置している世帯を対象にNHKの受信契約は義務化されているが、未払いに対する罰則規定はない。受信料の支払率は2013年度末で74%。受信料収入は6428億円で、徴収コストは735億円(いずれも14年度予算ベース)に上る。

 この日あった定例記者会見で籾井会長は「義務化で徴収コストが数百億円浮けばありがたい」と述べた。ただ、実現時期については、視聴者の理解や放送法改正の手続きなどを理由に「分からない」と述べるにとどめた。

 NHKは放送番組のインターネットでの同時配信の本格実施を見据え、新たな受信料制度のあり方について17年度までに検討する方針。【望月麻紀】


人生いろいろ:ヤジさん来たさん

† 国会で品位のないヤジが問題視されている。一議員のみならず最高指導者のヤジは答弁席側からは珍しさを超えて、ここまできたかと感じる。ヤジとは雰囲気の中で大勢ですれば誰が言ったか分からないので本人も保身をはかれるが、間が悪いヤジは声で誰かが特定できてしまうことがあり、言い逃れできない時に渋々認めている。発言者本人に本当に謝罪の気持ちがある訳でもなく印象として人間性まで疑われてしまっても仕方ないことだ。

‡ テロの犠牲になった日本人がおり、そのことを口実にしても強い国家を標榜する動きが一気に加速していく。米国で起きた9.11事件も、一部で陰謀説が流布されている原因は、一気に言論統制が進んだからである。その流れを批判する者はテロを称揚すると見做される雰囲気が醸成されて自己規制をかける。分かっていてもものが言えないという雰囲気を作ることが権力者にとって都合のよいことであることは明白だろう。人間の抑えがきかないのを見ると、その信念はどうであれ醜い様相を呈するものだ。日本は異常な雰囲気に包まれている。


首相のヤジ―敵意むき出し華もなし
2015年2月22日(日)付社説 朝日新聞

 先日の衆院予算委員会で、耳を疑う場面があった。

 民主党の玉木雄一郎氏が、砂糖業界団体の関連企業から西川農水相への寄付について、「脱法献金だと言わざるを得ない」と追及していた時のことだ。

 首相が自席からこんなヤジを飛ばした。

 「日教組!」「日教組どうするの、日教組!」

 玉木氏は「総理、ヤジを飛ばさないで」と繰り返し、見かねた大島理森予算委員長が「総理、総理も、ちょっと静かに」とたしなめた。

 NHKやネットで生中継されていた中でのこと。首相がどうしてこんなヤジを飛ばすのか、多くの人が首をひねったに違いない。

 首相の念頭には自民党が野党時代に国会で取り上げた民主党議員と日教組との関係があったようだ。翌日には民主党からの抗議に「今後、静かな討論を心がけたい」と語った。

 ヤジは「議会の華」という。ただし、これは言論を生業とする政治家ならではの絶妙な「突っ込み」をたたえる言葉だ。

 首相はよく、答弁中のヤジに「私が答えているんですから」と顔をしかめる。それなのに閣僚の疑惑を突かれたからといって敵意むき出しで言い返すのでは、行政府の長としての矜恃(きょうじ)や品位を自らおとしめることにしかならない。

 最近の首相発言でもうひとつ気になったのは、中東の過激派組織「イスラム国」による邦人人質事件にからむ答弁だ。

 周辺国への2億ドル支援を表明した首相スピーチによって、人質に危険が及ぶかもしれないとの認識はあったのか。参院予算委での共産党の小池晃氏の問いに、首相はこう答えた。

 「小池さんの質問はまるで、ISIL(「イスラム国」)に対しては批判をしてはならないような印象を我々は受ける。それはまさに、テロリストに屈することになると思う」

 そうだろうか。むしろ逆に「首相の答弁はまるで、『イスラム国』と闘う首相に対しては批判をしてはならないような印象を我々は受ける」と返したくなってしまう。

 後日の衆院本会議で自民党議員が、共産党の志位委員長の質問中に「さすがテロ政党」とヤジを飛ばした。首相の意を忖度(そんたく)したのかどうかは知らないが、悪質なレッテル貼りとしかいいようがない。謝罪に追い込まれたのは当然だ。

 国権の最高機関の中での話である。あきれるしかない発言はお断りしたい。



【衆院予算委】安倍首相が事実誤認認め「遺憾」表明 「日教組」やじ巡る背景説明で 
2015年2月23日 産経新聞

 安倍晋三首相は23日の衆院予算委員会で、民主党議員に「日教組」などとやじを飛ばした背景に関する自身の事実誤認を認め「正確性を欠く発言があったことについては遺憾で訂正申し上げる」と述べた。

 首相は20日の予算委で、前日の審議中に民主党議員にやじを飛ばした理由について「日教組は補助金をもらっている」「(日教組の本部がある)日本教育会館から献金をもらっている議員が民主党にいる」などと指摘。しかし、日教組は補助金を受けていないことが発覚した。

 首相は民主党が否定する同会館からの献金についても訂正、遺憾の意を表明した。



首相「全く木鶏たり得ず」 やじへの反応を反省 
2015.2.23 産経新聞

 安倍晋三首相は23日の衆院予算委員会で、野党のやじに反応する自身の心持ちについて「『全くまだ木鶏(もっけい)たり得ず』だ。至らなさは反省する」と述べた。

 首相は、元横綱の双葉山が69連勝で記録が途絶えた際に知人にあてた電報「イマダ モッケイ タリエズ」を引用。「木鶏」は意気盛んで心が乱れていた闘鶏が、時を経て無の境地に至った状況をあらわしている。

 維新の党の松木謙公衆院議員が「やじに反応すれば墓穴を掘る。我慢した方がいい」と指摘したのに答えた。



首相ヤジ問題:「昔なら内閣が吹っ飛んだ」識者に聞く
2015年02月26日 毎日新聞 (一部分)

◇昔なら内閣が吹っ飛んだ−−森田実さん(政治評論家)

 安倍首相の言動に、1953年2月の衆院予算委員会を思い浮かべた。右派社会党の議員の質問に当時の吉田茂首相が小声でつぶやいた「バカヤロー」という言葉を偶然マイクが拾った。懲罰動議が可決され、さらに内閣不信任案の可決に発展、いわゆる「バカヤロー解散」の引き金となった。

 首相の発言はそれほど重いということだが、今回は面と向かって、しかも事実誤認であり、より悪質だ。本来は内閣が倒れるような問題なのに、直後に起きた西川前農相の辞任問題に世間の視線は向いてしまった。

 首相がヤジで言及した日教組の組織率は既に2割台だ。そんな組織への敵がい心に凝り固まっているとすれば、あまりに古い思考と言わざるを得ない。国会で政府を点検するという正当な行為を首相自らが妨害するのを許せば、行き着く先は弾圧だ。

 感情を抑制できず表に出してしまったことも問題だ。むきになる姿勢は国内政治に限らず外交的にもマイナス。それでなくても関係良好とは言えない中国や韓国が、敵がい心が強く感情的な首相の言動を信用するだろうか。

 一方、民主党の対応は残念だ。次の質問者が直ちに取り上げるといった臨機応変さが必要だった。首相への懲罰動議も提出すべきだ。国民と政治を結ぶという議会人としての自覚がもっと欲しい。

 「高慢は常に破滅の一歩手前にあらわれる。高慢になる人はもう勝負に負けている」とはスイスの思想家ヒルティの言葉だ。民主党議員を見下した首相の姿勢が目に付く。だが、それは自ら終えんに近づいているということだ。【聞き手・庄司哲也】

 <安倍首相ヤジ問題の経緯>
 19日の衆院予算委員会で民主党議員が西川氏の献金問題を取り上げた際、安倍首相が「日教組(日本教職員組合)はやっているよ。日教組どうするの」と閣僚席からヤジを飛ばした。首相は20日の同委でも「日教組は(国から)補助金をもらい、(日教組関連団体の日本)教育会館から献金をもらっている民主党議員がいる」と主張。だが、日教組が国から補助金を受けた事実はなく、民主党議員が日本教育会館から献金を受けたこともなかった。首相は23日、同委で「私の記憶違い」「遺憾で、訂正する」と発言を撤回、陳謝した。ただ同日も民主党議員の名を挙げ「日教組からダイレクトに献金をもらっていた」などと批判を続けた。


介護主夫始末記:認知症の虐待と逆走

† まだ利用者を拘束している事業者があることが不思議に思った。この施設は無届けでありマンションで集合させて、訪問介護事業をする医療法人・医師が拘束は問題ないと指導していたということだ。明らかに高齢者虐待防止法に抵触し言い逃れは難しい。それにしてもこうした時代錯誤な状況が加速することは危惧される。儲け主義と非難されても仕方ないことだ。それを承知で預ける家族もいることは事実だろうし職員もまともな教育・素養のないのだろう。

‡ 最近報道される高齢ドライバーによる高速道の逆走だが、認知症の症状により判断力が著しく欠如し事故に至るということだ。認知症でも本人や家族が気づかない、また気づいても影響を過小評価して運転を継続するために死亡事故にも至るケースもある。認知症であれば刑事上の加害責任を問うことはできない。道路を走っていて、この運転手は大丈夫かどうかなどが分かるはずものなく非常に怖いことだ。認知症の患者数増加でさらに厳しい時代に入ることは確かで、どのように人権を守り保護ながら暮らす仕組みを早め早めに作っておかなければならない。

落語:与太郎戦記~戦場にかける恋(春風亭柳昇)

日本の話芸~珠玉の名演セレクション~-第二日-
2012年1月1日 NHK

これまで放送した番組の中から、五代目春風亭柳昇の落語「与太郎戦記 戦場にかける恋」と、二代目神田山陽の講談「名人小団治」を再放送する。

「日本の話芸」が始まって、ことしで20年。これまで数々の名演をお届けしてきた。そこで今回は、その中から、五代目春風亭柳昇の落語「与太郎戦記 戦場にかける恋」と、二代目神田山陽の講談「名人小団治」をアンコール放送する。


・NHK-Eテレで放送されている日本の話芸において、過去に放送されたものに「春風亭柳昇 与太郎戦記」があり録画を残してある。

個人的に柳昇師匠の創作落語が好きで何度も同じ話を聞きながら、話芸を堪能している。師匠のとぼけた風采と話し方は気持ちを和ませるとともに、粋な面持ちを感じさせる。

この与太郎戦記は、師匠の創作落語のなかでも異質さを放つ。それは自身の従軍記をもとにしたもので、戦争の日常を面白おかしく語ると共に、戦友の死や窮地に陥った状況を淡々と語っていく。じ~んと感じるのは、それが事実に基づいているからだろう。

師匠にとっては、戦争体験は負のものではなく戦争に対する批判は全く感じられない。その時代の多くの人たちの持つような純朴な使命感を持って、お国のために一旗揚げるという雰囲気を持っている。

ただ戦争末期になってくると戦争のもつ矛盾が露呈し、多大な物量を誇る敵国に手向かうこともできず逃げ惑うような軍隊行動もきちんと入っている。

インテリの多くは戦争に矛盾を感じながら従軍経験も少なく亡くなっていったのだろうが、師匠のような出世しても下士官にもなれない人たちとは思いは少し異なるのだろう。

話のなかで、死ぬことは怖くないが死に際に勇敢であったことを家族に伝えてほしい、そして国のために死ぬことを誇りに思うことに矛盾はなかったようだ。それは多くの兵士の心情だったのではないか。

師匠が負傷し入院した病院で看護婦に恋をして歌を送ったというあたり、創作っぽい点もあるだろうが純朴な感じがする。

少しネットで調べて、この落語の一部にもなった師匠の従軍記が書籍化されていること、またフランキー堺による映画化、また民放ドラマ化されていたという情報も知った。

興味ある方は文庫化されているものをご覧頂きたい。なお、この落語そのものはインターネット動画サイトで見ることは可能だが、NHK放送の音声部分を使用しており、高座風景は入っていない。


春風亭 柳昇 著   筑摩書房刊

与太郎戦記 (ちくま文庫) 2005/2/9
陸軍落語兵 (ちくま文庫) 2008/5/8
与太郎戦記ああ戦友 (ちくま文庫) 2011/2/8


春風亭 柳昇
 1920年東京生まれ。本名秋本安雄。第二次世界大戦に陸軍歩兵として従軍。六代目春風亭柳橋の長男と戦友だった縁で、復員後の1946年入門。柳之助で前座。二つ目昇進で柳昇。1958年真打ち。出囃子は「お前とならば」。新作落語を得意とした。
 日本演芸家連合会長、落語芸術協会理事長などを歴任。1982年芸術祭優秀賞受賞、1990年勲四等瑞宝章受章。2003年6月、胃がんのため没。享年82歳


映画
与太郎戦記
 劇場公開日 1969年7月12日
  フランキー堺、南美川洋子、水木正子、露口茂、春風亭柳橋、柳亭痴楽
続・与太郎戦記
 劇場公開日 1969年9月13日
  フランキー堺、伴淳三郎、若水ヤエ子、長谷川待子、南美川洋子
新・与太郎戦記
 劇場公開日 1969年12月27日
  フランキー堺、伴淳三郎、船越英二、南美川洋子、川口英樹
与太郎戦記女は幾万ありとても
 劇場公開日 1970年4月18日
  フランキー堺、長門勇、玉川良一、長谷川待子


参考  創作落語例

春風亭柳昇「課長の犬」


参考 DVD化

NHK DVD「日本の話芸」特撰集 -ことば一筋、話芸の名手たちの競演会- 落語編二

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販売元: NHKエンタープライズ
DVD発売日: 2006/11/23

 (十代目)桂文治 『禁酒番屋』
 三笑亭夢楽 『三方一両損』
 (五代目)春風亭柳昇 『与太郎戦記 戦場にかける恋』
 (二代目)桂文朝 『紙入れ』


人生いろいろ:美容整形の功罪

† 医療ツーリズムといって良い医療を受けるために国を超えることができる時代にある。美容整形もその範疇に入るのかは分からないが、韓国は美容整形のために訪れる外国人も増えているという。ただ、それに伴う医療的なトラブルもあり、また氾濫する広告もいたずらに消費者を惑わすようなものがあり法規制を加えることになったという。あらゆる媒体で日本でも美容整形やそれに類するサービス広告が氾濫している。件の通りに、使用前・使用後の写真や体験談で消費者心理を刺激していることは間違いない。私は写真は加工があろうし体験談は作り話と疑う方である。

‡ ただ女性心理として美しいことカワイイことで何が悪いのかという根強い想いがあるのは事実。それによって良い人生・成功する人生を歩めるという幻想社会に生きていることはあるのだろう。ただ個人の美観、好みは様々であり美容整形したから何かが変わるとは言えないだろう。表面的なものはすぐに剥げて飽きられてしまう。


見守り新鮮情報 第213号    平成27年2月9日
◇発行:独立行政法人国民生活センター◇

  美容医療サービス 十分な説明を求め契約は慎重に

<事例1>
チラシに付いていた美容外科の割引券を利用して、気になっていたほうれい線
にヒアルロン酸とコラーゲンを注射してもらった。3日後の今も右頬がピリピリ
して紫色になっている。唇も痛い。(60歳代 女性)
<事例2>
「若返り」と書かれた折り込み広告を見て美容外科に行った。20日後の息子の
結婚式に間に合うと言うので、目尻にしわ取りの注射をしてもらったが、結婚
式当日になっても顔の腫れがひかなかった。事前に注射の内容やリスクの説明
はなかった。半年経った今も顔が腫れ、たるんでいなかったところがたるんで
いる。(60歳代 女性)

<ひとこと助言>
☆美容医療サービスの施術には身体への危険が伴います。広告等の情報をうの
 みにせず、施術内容、価格、リスクや施術結果の見通し等について、医師か
 ら分な説明を受けた上で、慎重に判断をすることが重要です。
☆説明や料金に納得できなかったり、施術に不安を感じたりしたら、その場で
 契約してはいけません。
☆痛みや腫れなどが取れない場合は、速やかに医療機関の診断を受けましょう。
☆困ったときは、お住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください。

イラスト入りリーフレット(PDF形式)



整形前後を比較する広告、韓国が規制へ
2015年3月13日 TBS

 美容整形大国の韓国ですが、トラブルも多いようです。このため手術の前後を比較する広告を禁止するなど、規制が始まりました。

 「整形外科手術の前後の写真を掲載するこうした広告、韓国内にはいたるところにみられるんですが、これが今後規制されることになりました」(記者)

 韓国の保健福祉省は、こうした比較写真などの広告を「消費者を惑わすものだ」として原則禁止とする法改正に乗り出す方針を明らかにしました。改正は夏頃までに行われる見通しで患者の体験談を広告に掲載することや、バスや地下鉄などで広告を出す場合には事前の届出と許可が必要になります。

 「どうして禁止する必要があるのか分からない。自分がかわいくなりたいから整形するのに・・・」
 「あまりに整形広告が多くて見苦しい。海外から見ると整形大国に見える」(ソウル市民)

 政府が大規模な規制に乗り出すのは、今回が初めて。背景にあるのは手術を受ける外国人の増加です。

 「私も含めて女性はみんな、きれいになりたいでしょ。だから整形するの」(手術を受ける中国人)

 整形手術などの美容目的で韓国を訪れる人の数は年々増加。特に中国人は2009年の1657人から急増し、2013年には、2万5000人を超えました。こうした外国人が使う平均治療費は1人当たり345万ウォン(約37万人)にのぼり、国内の平均治療費のおよそ2倍です。その一方で、手術後の副作用が出たり高校生が麻酔で死亡する事故が起き、先月には中国からの患者が手術中に心肺停止になり、大きく報じられました。

 「韓国で手術を受ける患者は、十分な施設と設備で受けられるようにすべき」(韓国 保健福祉省 イ・ヒョンフン課長)

 実は、この法案、麻酔の際のガイドラインを強化、手術室内のカメラ設置も勧告しています。というのも、最近、手術室で医療従事者が食事をしたりパーティをする様子がネット上に投稿されるなど、韓国の医療に対する不信感が高まっているからです。

 「このままでは患者の安全だけでなく、医療観光という成長市場を失いかねない」。そんな危機感が政府だけでなく、医療業界にも広がり、広告も、「過度な期待を抱かせる」と規制の対象になったのです。

 「韓国はとても規制が少なかった国。不便かもしれないが良い規制とも言える」(BK整形医院 キム・ビョンゴン院長)

 違反した場合には、医師免許の停止や罰金などの罰則規定も盛り込まれていて、医師の間にも賛否両論の声があがっています。



韓国で「整形ショー」に懸念、術前術後の比較広告を禁止―韓国紙
2015年2月13日 Record China
http://www.recordchina.co.jp/a102469.html

人生いろいろ:ネット時代の功罪

† マイクロソフトの次期基本ソフトWindows 10の発表があり秋頃の販売が予想される。普及著しいスマホの普及に対して苦戦しているPCが鮮明となっている。マイクロソフトも遅れをとっているスマホ用基本ソフト分野で、スマホとPCで活用できる基本ソフトで対抗する意気込みである。

‡ 特に高齢者にとって情報機器の扱いは難しい。慣れない用語の羅列に参ってしまうことは当然である。分からないことは分かっている人に聞くことしかない。海外旅行時のように恥ずかしいとかではなく、違った言語だと思えばいい。こうした知識に詳しい人たちの悪知恵によって詐欺にあう可能性が高い時代にある。便利さは多くの危うさを孕んでいる。


見守り新鮮情報 第211号     平成27年1月21日
◇発行:独立行政法人国民生活センター◇

   電子マネーで支払わせる アダルトサイトの請求

スマートフォンで、無料だと思ったアダルトサイトに入り「18歳以上」をタッ
プしたところ、入会金として約10万円の請求画面が出た。慌てて「退会はこち
ら」をタップすると業者に電話がつながり、「退会には20万円が必要。コンビ
ニでプリペイド型電子マネーを購入し、その番号を教えるように」と言われた。
コンビニの店員に「詐欺では?」と制止されたが振り切って購入し、業者に番
号を教えた。しかし、その後も「データを消すために20万円払え」などとしつ
こく電話で請求がある。(60歳代 男性)

<ひとこと助言>
☆最近、匿名性の高さから、コンビニ等で電子マネー(プリペイドカード等)
 を購入してそのカード番号を伝えるよう要求されるなど、電子マネーを不正
 に取得しようとする業者とのトラブルが見られます。
☆カード番号のみでやり取りができるタイプの電子マネーでは、一度相手にカ
 ード番号を伝えたり、指示された番号にチャージしたりすると、取り戻すの
 は困難になります。業者に指示されても従わないようにしましょう。
☆業者に連絡することで個人情報が知られ、さらに請求を受ける可能性もあり
 ます。安易に連絡しないようにしましょう。
☆困ったときは、お住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください。

イラスト入りリーフレット(PDF形式)

<参考>国民生活センター公表情報
「カード、電子マネー…等で支払ってトラブルになっていませんか??キャッ
シュレス決済を悪用する業者にご用心!?」



見守り新鮮情報 第212号       平成27年1月28日
◇発行:独立行政法人国民生活センター◇

  「個人情報を削除してあげる」?国民生活センターをかたる電話

国民生活センターを名乗る男性から電話があり「あなたの個人情報が3社に漏
れているので削除します。30分くらいしたらまた電話します」と言われた。そ
の後「2社は削除出来たが、1社は出来なかったので○○さんを紹介します」と
電話があったが、意味が分からなかったので「そんなこと知りません」と言っ
て電話を切った。怪しいと思う。(60歳代 女性)

<ひとこと助言>
☆国民生活センター等公的機関が「個人情報を削除する」などと言って電話を
 かけることは絶対にありません。公的機関を装って個人情報の削除を持ちか
 ける電話は詐欺です。相手にせず、すぐに電話を切ってください。
☆話を聞いてしまうと、さまざまな理由をつけて金銭を要求してくるケースも
 見られます。絶対に支払ってはいけません。
☆このような電話があった場合は、お住まいの自治体の消費生活センター等に
 ご相談ください。

イラスト入りリーフレット(PDF形式)

<参考>国民生活センター公表情報
「個人情報が漏れているので削除してあげる?!公的機関をかたって個人情報
の削除を持ちかける詐欺にご注意!」



子どもサポート情報 第83号    平成27年1月13日
◇発行:独立行政法人国民生活センター◇

  昔使っていたスマホで幼稚園児がオンラインゲームのアイテム購入

◆事例
クレジットカードの利用明細に、覚えのない8万円の請求があった。調べてみる
と、自分が以前使用していたスマートフォンを使って、幼稚園に通う娘がオン
ラインゲームで遊び、ゲーム内のアイテムを購入していたことが分かった。自
宅のWi-Fi経由でインターネット回線につながり、登録してあったクレジットカ
ード番号だけで決済できたようだ。(6歳<女児>の父親からの相談)

<ひとことアドバイス>
☆スマートフォン(以下スマホ)は、通信契約を解約した後も、自宅や飲食店
 のWi-Fi(無線LAN)環境などを経由してインターネットにつながることがあ
 ります。
☆使っていないスマホでも、インターネットにつながると簡単にクレジットカ
 ード決済できることがあります。子どもが予測できないパスワードを設定す
 るなど、対策を講じましょう。
☆子どもによるオンラインゲームのトラブルは低年齢化しています。子どもは
 親の想像以上に簡単にスマホを操作できるものです。親子で使い方のルール
 を話し合いましょう。
☆困ったときは、お住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください。

イラスト入りリーフレット(PDF形式)

<参考>国民生活センター公表情報
「増え続ける子どものオンラインゲームのトラブル?家族でゲームの遊び方を
話し合うとともに、クレジットカード管理の徹底を!?」



アダルトサイト トラブル相談が10万件超
2015年4月23日 NHK

身に覚えのない料金を請求されたなどという、インターネットのアダルトサイトに関するトラブルの相談が、昨年度、10万件を超え、これまでで最多になったとして、国民生活センターが注意を呼びかけています。

パソコンやスマートフォンで表示されるアダルトサイトについては、全国の消費生活センターに寄せられた相談が、昨年度、10万件を超え、これまでで最多になったということです。

主な相談の内容は、無料だと思って閲覧していたら、突然、料金の請求画面が現れたとか、歌手の動画を見ようと動画サイトにアクセスしたら、アダルトサイトに登録され、料金の支払いを求められたなどというものです。

国民生活センターによりますと、こうしたアダルトサイトに関する相談者のうち、金を支払った人の平均額は27万円に上り、最高では6000万円を支払ったケースもあったということです。

このため国民生活センターは、身に覚えのない請求には応じないことや、請求画面に載せられた業者の連絡先には決して連絡しないよう、注意を呼びかけています。

国民生活センターの遠藤陽介さんは、「最近は女性や高齢者からの相談も増えている。気軽に消費生活センターに相談してほしい」と話しています。


映画「鳥」(ヒッチコック監督作品)

† パニック映画ということになるだろうか。随分久しぶりに見てみて、この映画が公開された当時のことを考えていた。ただ、なぜ鳥が大量発生し人を襲ったかについては一切の説明はない。鳥の群れになすすべもない人間の恐怖を描く。それが鳥でなく、例えば自分が嫌いな生物だったらかなりヤバイ状態に陥ることは確かだろう。

‡ この映画であるが、鳥が人間を襲うという筋にどのようなストーリーをつけるのかが問題だろう。出来上がった恋愛芝居は、無理に鳥と関連付けているとはいえいかにもである。それにCGや恐怖映画に慣れた世代にとって、この程度のことで驚くことはないだろう。

介護主夫始末記:子孫に何を残すか・・・!?

† 少子高齢化は相続ビジネスの新たな分野となろう。以下の記事は、行政書士が新たに名称を登録したという。個人的には、こうして細分化する必要性は感じない。ただ相続のみでも食べていける需要はあるのだろう。できるならば子孫たちが困らないように決めておくこと、書面等にすることが肝要だろう。

‡ 相続に関して思うことは、所得税と同じく再配分機能を重視し、世代間格差を縮小する方向性が必要であろうこと。特に格差社会が固定化することで生じる対立が、生産性のみならず社会を歪なものにしかねない。自分が稼いだものは生きている間に使うことは自然なこと。「児孫のために美田を買わず」とは知恵である。


エンディングノート助言「相続書士」 福井の行政書士が商標登録
2015年2月8日 福井新聞

 福井県内で唯一、相続専門の行政書士事務所を構える青木克博さん(41)が、家族に知っておいてほしいことを生前につづるエンディングノートの書き方を助言したり、相続全般の相談を受け付けたりする「相続書士」を商標登録した。一般社団法人を今春設立し、事業を全国展開する予定。相続ビジネスが活発化する中、生前から相続をサポートする取り組みが福井から発信される。

 同県大野市出身の青木さんは2005年3月、福井市内に行政書士事務所を開設。遺言書や遺産分割協議書の作成などに特化した業務を行っている。葬儀後の届け出や手続きを、他の専門家らと連携して代行する会社も経営している。

 エンディングノートは遺言書のような内容だけでなく、介護や延命治療、葬儀の希望なども記入するもの。県内各地で、エンディングノートに関する講師を務める青木さんは「相続は、単なる“財産分け”でなく、思いを次世代に伝え、家族が繁栄することが大事。法律を持ち込まなくても遺族が争わずに済むようにしたい」との思いが強まったという。ビジネスの観点からも「老い支度」を考え始める人を支援する業務として認知度を高めようと、商標登録と組織設立を決めた。

 組織の名称は「日本相続書士協会」。福井市を本部として富山、名古屋、大阪市で活動する行政書士、税理士などの専門家とともに、4拠点で発足する。研修制度を設けて相続書士を養成し、登録したメンバーが依頼者の相談に乗り、専門家への橋渡し役を担う。相続に関する講演会の講師としても派遣する。

 相続をめぐっては1月から税率が上がり、課税対象も拡大。福井県内の金融機関がセミナーを企画し、節税対策や教育贈与信託などの相続ビジネスが活発化している。

 県内の金融機関や老人クラブなどから講演依頼が増えているという青木さんは「本県は持ち家率、車の保有台数、貯蓄率が全国トップクラスで、相続は身近な問題。私たちの考え方に共感する相続書士を増やし、福井をモデルに地域特性に合った取り組みを広めたい」と話している。



<よーく考えよう相続> 小規模宅地等の特例
2014年11月27日 東京新聞

 来年一月に実施される相続税の増税。相続税の申告が必要な人が急増するが、「小規模宅地等の特例」によって課税されない人が多い。特例の適用条件は複雑なので、相続税の扱いに慣れた税理士に相談するのがお勧めだ。

 この特例では、遺産の中の土地の評価額が五~八割も下げられる。亡くなった人が事業や住居に使っていた宅地が対象で、相続人が相続税を納めるために自宅や店を処分するケースを少なくするために設けられる。

 主な変更点を今年十二月までと比べると、▽八割評価減の対象となる居住用宅地は、限度面積が二百四十平方メートルから三百三十平方メートルに拡大される▽故人と親族が住む二世帯住宅の宅地についての条件が緩和される-など。遺産が一戸建ての宅地・建物、金融資産の人は、特例が受けられるかどうかの差は大きい。

 法定相続人が三人で、遺産が評価額五千万円の土地、建物や金融資産など二千五百万円という合計七千五百万円のモデルケースを考えてみよう。相続税は、遺産の相続税に関する価格(課税価格)から基礎控除額を差し引いた金額がゼロ以下だと納税しなくていい。

 基礎控除額は来年一月以降に縮小される。【三千万円+(六百万円×法定相続人の数)】で計算でき、このモデルケースでは四千八百万円になる。遺産が七千五百万円なので、相続税課税の対象になりそうに思える。しかし、特例の対象になれば課税価格は三千五百万円になり、基礎控除額より少なくなるので、相続税は納めなくて済む。

 宅地の評価額は、居住自治体から届く固定資産税納税通知書などから、おおむねつかめる。

      ◇

 特例が適用されるのは、誰が宅地を相続するかで、主に三パターンある。▽故人の配偶者は無条件に適用▽相続の直前に故人と同居していた親族は、相続税の申告期限(死亡後十カ月)までその家に住み、所有し続けた場合▽配偶者や同居以外の親族は、故人に配偶者や同居していた法定相続人がおらず、当人が相続前の三年間、自分や配偶者の持ち家に住んだことがない場合。

 杉浦経営会計事務所(愛知県稲沢市)の橋本玄也・相続相談室長によると、宅地を相続した人の条件によっては特例が適用されない場合もあるという。

 例えば、父の死亡後、長男夫婦が母名義の一戸建てで同居を始めて母を介護したものの、母は長男夫婦とのいさかいで自宅を出て長女の家で暮らした後に死亡。長男が母名義の宅地を相続して夫婦で住み続けた場合。このケースでは「相続直前に長男と同居していなかった」との理由で適用にならない。

 相続税の申告書を出さないと適用されないのも重要なポイントだ。橋本室長は「特例が適用されれば非課税になる人も、申告しないでいると税務署から『お尋ね』がきて、申告書の提出を求められることがあります」と警告する。

 また原則として、対象の宅地などについての遺産分割が相続税申告期限までに確定していることも条件。相続人らの話し合いがまとまらずに、遺産分割協議がだらだらと続くと相続税が課せられる場合がある。 (白井康彦)


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