占いサイトで840万詐欺被害 神戸・垂水の女性

占いサイトで840万詐欺被害 神戸・垂水の女性
2014年9月20日 神戸新聞

 20日午前、神戸市垂水区の50代パート女性が「占いサイトを利用して2年間で約840万円をだまし取られた」と垂水署に届けた。

 同署によると、女性は2012年8月ごろ、姓名判断のサイトに登録。当初は診断結果が無料で届いていたが、途中から「続けるにはポイント購入が必要」と指示され、指定口座に現金を振り込むようになった。

 その後、女性が「お金がもうない」と連絡すると「余命がわずかであなたに全財産を託したい。お金を譲るには手続き費用がかかる」などのメールが届いたという。

 女性は消費者金融や知人から借金を繰り返し、今年7月までに百数十回にわたり入金を続けたという。同署が詐欺容疑で捜査している。


・この事件の詳細は不明だが、ネットで調べてみると「電話占い」というものがあり、トラブルも起きていることが分かる。電話で占い師と個別に相談し、相談料が発生するサービスである。占い師を仲介する業者があり、直接占い師に電話できるわけでなく、その際に様々な金額が要求されるようだ。

ただ記事を見ても、オカシイと気づくことはできたはずであろう。私は占いの類は全くタッチしていない。占いを生業とする方は、あくまでも相談業の一種で霊能者というような特殊な能力を備えているとも思っていない。

日本ではいわゆる心理カウンセラーというものが非常に曖昧な状態であり、臨床心理士のような大学院レベルの教育を受けている人たちがいる一方で、あやしげな団体・個人が心理の基礎を教えて紛らわしい名称を名乗れるような講座・セミナーが多い。また自称・カウンセラーと称する人たちも多い。

心理分野の国家資格がないための混乱とも言えようが、こうした相談に対するニーズに金銭を払うという意識が乏しいこと、それに代替としての宗教や占いなどが盛んで、そちらにお客を奪われているということだろう。

構造としては、占いも心理学も一定の理論をもとに応用し、人間の深層心理を客観視させることでクライアントの不安を軽減させるという共通の目的がある。心理学というものも学者の数ほど理論があるわけで、それは占いも種類があり流派があるのと同じだろう。

大事なことは心理カウンセラーも占い師も、悩む人に代わって問題を解決することはないこと、そして悩む人の弱みを握られることでつけ込むことも可能だ。ただ、それぞれに職業倫理があれば秘密は守られるだろうし高額な料金は発生しないはずだ。

悩みを抱えている場合に、気持ちを聴いてもらい必要ならアドバイスももらえる存在はありがたい。ただ、そこに金銭が発生したり依存してしまうことになれば本当の解決につながらない。本当の解決とは本人が悩みから一時的に離れ客観的になり、自らの方法・能力で問題に対処するように取り組む姿勢を持つことだろう。

ちょっと前に、ただ愚痴を延々と聞いてくれる電話サービスが流行っているという記事があった。相談すら必要もなく、ただ愚痴を誰かに伝えるだけでストレス発散や自己の安定、気づきがあるのだ。

怪しげな占いやオカルト、宗教に関係しなくても心身の平衡を取る手段はあろう。ただ多少は何をするにしても出費は必要であることは違いない。その費用が日々支払える金額でありストレスがなければ続ければいいだけだ。

この被害女性だが、恐らく詐取されたものは戻ってこないだろうし、借金問題を抱え友人関係も破綻しさらに裁判を抱えることになるのかもしれず、より大きな問題を抱えてしまったことになる。

頼りになる正確な情報、信頼できる友人・知人、支えてくれる家族、こんなところが大事であろうか。公的機関では、国民生活センターや法テラス(日本司法支援センター)が活用できる。


国民生活センター  http://www.kokusen.go.jp/

法テラス  http://www.houterasu.or.jp/index.html

関連
[電話占い]「初回無料を謳う広告にご注意ください」(平成24年12月12日) PDF
NPO 日本電話卜占業協会

(株)キキウェルの電話サービス「聞き上手倶楽部」 http://kikiwell.com/tel.html


無料占いのはずがいつの間にか有料に!
2013年5月13日 国民生活センター

質問
 無料占いサイトを試したら、鑑定結果が次々送られてきました。聞かれたことに答えを返信していたら、いつの間にか有料になっていて、請求額が高額になっていました。やめようとしても、続けるよう強く勧められています。

回答
 別々の占い師から同じ内容のメールが届く、なかなかやめさせてもらえないなどの場合があるようです。「無料」とうたわれていてもうのみにせず、何が無料なのか、いつまで無料なのかといった条件を確認する必要があります。

解説
 「最初は無料でも、気づいたら途中から有料になっていた」といった占いサイトに関する相談が寄せられています。利用のきっかけは携帯電話に届いた迷惑メールから、というケースが多く、迷惑メール等への返信は禁物です。

 「無料」と表示されていても、むやみに登録せず、利用規約等に必ず目を通し、費用や内容等を確認しましょう。不審な点や不安を感じたら、お近くの消費生活センターに相談してください。



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「岩窟めぐり」で転落死か 大阪の神社で女性死亡

「岩窟めぐり」で転落死か 大阪の神社で女性死亡
2014年9月21日 朝日新聞

 20日午前11時55分ごろ、大阪府交野市私市(きさいち)9丁目の磐船(いわふね)神社で、大阪市平野区加美東5丁目、介護士井崎真由美さん(42)が敷地の岩場で倒れているのが見つかった。頭を打っており、搬送された病院で死亡が確認された。同神社は岩場を歩く「岩窟めぐり」が「秘境スポット」などとして知られる。府警は井崎さんが岩の間に落ちたとみて調べている。

 交野署によると、井崎さんは、高さ約2メートルの岩の間にかけられた丸太橋(幅約20センチ、長さ約1・7メートル)の下で見つかった。井崎さんはこの日午前10時20分ごろに1人で入り、出てこないため宮司が捜していたという。

 磐船神社によると、岩窟は修験者の行場で、1933年に一般にも公開された。歩いて約20分のコースで年間約5千人が訪れるという。約10年前に参拝客がコースを外れて転落死する事故があったという。西角明彦宮司(50)は「安全対策を施すまで閉鎖する」と取材に述べた。


・下記の動画を見ると岩場を巡るコースで単独で入って事故を起こした場合の対応が難しい。

注意事項は決められているようだが、ヘルメットやサポーターは装着する必要はないようだ。


磐船神社  http://www.osk.3web.ne.jp/~iw082125/index-j.html


VOICE「週末なび」磐船神社岩窟めぐり

NHKスペシャル「臨死体験 立花隆 死ぬとき心はどうなるのか」

NHKスペシャル 臨死体験 立花隆 思索ドキュメント 死ぬとき心はどうなるのか
2014年9月14日 NHK総合

『私』という存在は死んだらどうなるのか、死ぬとき『私』は何を見るのだろうか――。 20年余り前、臨死体験について徹底的に取材し考察を深めてきたジャーナリスト/評論家立花隆さん。74歳を迎え、がんや心臓の病を抱えて死を間近に感じる今、再び臨死体験の最新研究の現場を見つめ、“死”について思索しようとしている。

死の間際に一定の人が見る臨死体験。臨死体験が世界で注目され始めた1980年代以来、その解釈としては、脳内現象として科学で説明できるとする「脳内現象説」と、肉体が死んでも“魂(もしくは自我を感じる「意識」)”が存在し続けるという「魂存在説」―――これら二つの説が互いに相容れない、激しい議論が続いてきた。

そうした中、立花さんは新たな臨死体験の掘り起こしをすると同時に、そもそも「意識(魂)」と呼ばれているものの正体とは何なのか、最新の脳科学・心理学・哲学にいたるまで、徹底した取材に基づいて正面から挑もうとしている。

科学的に見て、死後の世界があると言える余地はどれくらいあるのか。死後の世界がないとしたら、『私(自分)』という意識(魂)はどう生まれどう消えていくのか。私たちが当たり前と思っている『私』という存在はいったい何なのか。

有史以来、人類が答えを追い求め続けてきた生と死にまつわる壮大な謎―――その謎に挑む立花さんの思索の旅を通じて、大震災や紛争などで多くの命が失われる今、命や『私』の存在する意味を考える。

【出演】立花隆
【語り】上田早苗
【声】坂口芳貞,石田圭祐,清水明彦,村治学,山本郁子,名越志保
【ディレクター】岡田朋敏


・73分構成

知の巨人として一世を風靡した評論家・立花隆さんも74歳でガンの再発!?という状況もあり、再び臨死体験の取材を行った動機として理解できる。

NHK的には思索ドキュメントと銘うっているように、純粋に科学報告でもドキュメンタリーでもない、このあたりが巧妙である。つまり一個人の思索という立場で批判を回避する意向だろう。こうした内容は当然に死後の世界を信ずる団体・個人からのクレームがあり好意的に見られないと予想はできる。

全体的な印象であるが、前半部分は他の番組でも紹介されていた知見であり新鮮味はなかった。後半部分は、ここ近年の研究の成果が反映されて面白かった。

臨死体験の難しさは、他の神秘的な現象と同じく経験された方の圧倒的な思いが反映されている。それが科学者や医師、または過去に否定的な見解を述べていた人が反転して肯定的に語ることがあるのでより難しい。それほど圧倒的な経験は、恐らく訂正不能つまり確固としたものとして、しかも非常な肯定的体験であるゆえに受け入れらる素地がある。半ば宗教となる弊害もあろう。

一連の臨死体験から、神や大きな存在を知り、半ば伝道師のように死後の世界を確信するところは同じである。立花さんが宇宙飛行士の体験をまとめた時に、宇宙に行って神や大きな存在に目覚めるということと軌を一にしている。

私の立場は、そうした現象があることを認めつつ、それと人間の生態・脳がどのように関与しているかということを知りたいということだ。番組では脳が活動停止に陥っているときに、臨死体験をしていることで、あの世や霊といったものがあるという印象を与えてしまう。ただ立花隆さんもインタビューで語ったように、その時の記憶が残っているということは脳が一部でも活動していたはずはずなのではないだろうか!?

見ていて偽りの記憶というテーマがあったが、これは冤罪事件で問題になる目撃者証言の信用性と同じ構造であると分かる。つまり人間は容易に記憶を改編する生物なのだということだ。脳内に蓄積された情報の統制がとれている時はいいが、それが何かのはずみごちゃまぜになると、自分の体験なのか、映画で見た一シーンなのか、小説で読んだ一節なのか、単なる夢の記憶か想像なのか・・・その確証は頭の判断でしかない。

そして人間の最期の瞬間には、痛みを抑えるような生体反応があるらしいということで、そのための快楽物質も放出され心地よい中で最期を迎えるという脳内のメカニズムがあるということ。こうしたことだけで人間は救われているように感じる。それを天国を見たと表現しても間違いではないだろう。

では全て脳内現象で説明できるのかといえば、それほど科学が極めているわけでないことは十分に理解できる。なぜ生きているのかは科学の範疇ではないのかもしれない。結論的に言えば、それぞれが死の時に経験できるので、それが真実だと言えばいいのだろう。生が各自違っているように生の延長である死の際にも同じことがあってもおかしくない。

立花隆さんの見解がどこまで、その意を尽くしているのかもある。一つの番組として構成されていく過程でさまざまな人が関与し、補正がされていく。極端な見方を避け、両論に配慮しつつ批判的な見方も入れるという作業の中で自ずと出来上がってしまうものもある。

生前、大島渚監督が民放テレビの心霊現象を語る番組で、霊のことに関してはあるともないとも言ってはいけないと力説していたことが脳裏に残っている。

人間は極端から極端へと考え方が推移する傾向があり、科学すらも扱い方次第で間違った方向に行ってしまう。番組の終盤に登場した教授の言葉は印象的だった。つまり科学は現象の科学的説明することはできても、そもそも、その現象がなぜ起きるかは分からないということだ。

意識は死後、残るのか消えてしまうのか。そして意識という情報の重層構造を持つもの、それが動物であっても機械であっても意識は存在するのではないかという意識研究者の問いは面白い。人間のみに意識があるということには疑問があるとするのもその通りかもしれない。

宗教を信じる人の多くは死後の世界や輪廻転生、天国の存在等を肯定している。そうした人にとっては、この番組は胡散臭いものと映ることは間違いない。それは宗教が一番の不安に肯定的に答えを出しているからだろう。それが宗教というものだ。

一方で、生物としての人間を研究することで人間の持つ複雑さを超えて、自然・環境のメカニズムを知る時に正に神秘としか言いようのない素晴らしさに驚嘆することは間違いないだろう。それを正に神と呼ぶ科学者もいるだろう。

この番組の90分前に、たまたまNHKダーウィンが来た!「特技はかくれんぼ!謎の鳥ヨタカ」を見ていたが、ヨタカの生態で特に子どもを守りながら育てる苦労は涙ぐましいものがある。

人間は生物進化の過程で、意識を獲得し道具を発明し自らの存在意義をも問うている極めて特異なものだ。ただ、それだけで人間は万物の長ではないし自然・環境という厳しい制約下で限られた人生をまっとうするだけのものに過ぎない。人間だけが素晴らしいわけではないだろう。

イノチを与えられた人間の生命現象は実に奥深く驚嘆すべき発見の連続であり、これは神の手による完璧な作品だと見做す立場もあろう。また過酷な生物進化の過程で生きるために獲得した試行錯誤の結果であるとも言えよう。

はっきりしないことをいくら考えても結論がでるはずもなく、既成の理論で解決する問題でもない。ただ誰もが近い将来に確実に経験することなので、そこまで待てばいいだけである。その前に、やるべきことが考えることが山ほどあるのが人生なのだ。

それよりも分かっていないことを、さも分かっているように装い人間を欺く組織や人々がいて惑う人をカモにして荒稼ぎしていることが始末に悪いことだ。ずっと気になっているのは自爆テロという行為であり、それをそそのかす人たちは、死んだら(自爆した瞬間に)天国にいるという詭弁である。宗教の正と負の側面を知り、イノチを大切に扱って頂きたいことが私の立場である。

いじみくも脳死体験者たちが、圧倒的に生きていることの幸せに気づいたごとく、そちらの世界があっても人間を呪ったり不幸に陥れることはゆめゆめないと思っておけばいいだろう。そちらの世界は幸福感が充満しており人を呪ったり恨んだりする雰囲気は皆無なのだから。それからしても悪という要素がなくなってしまうことは興味深いことだ。

例え死後の世界や霊界があろうとも、今生きている時をないがしろにする理由にならず、今を充実することが結局は道理であることになろう。あるなしの問題を超えた現実的な課題である。

最近はテレビ番組内容をまとめてるサイトがいくつもあり、この番組も映像以外の文字情報として読むことができる。ほぼ忠実な要約で、意見・感想は入っていない。


参考  外部リンク
臨死体験 死ぬとき心はどうなるのか(NHKスペシャル)
2014/09/14 テレビまとめ


追記
この番組を見た方が、脳が機能しなくなっていくことを自ら体験した科学者の体験を紹介している。それによると自と他の区別がつかなくなっていくという。つまり境界がなくなり混然と一体化し、それは強固な自我が崩壊するとも言えるし宇宙と一体となるとも言えよう。ただ、その際には他の意思疎通の必要もなくなり言語すらも存在しない。つまり自分が自分であるという意識すらない状態とも言え、そのような状態を良しとできるのか。

自我があって自分らしさが出てくるわけだが、そのために悩み・苦しむのが人間である。自我がなくなり天真爛漫な状態となってもそれが幸いなのだろうか。イエスは、子どものようになりなさいと教えられた。それは大人が自分自身を装ってしまうことに奔走して自分本来を忘れていることに対する警告だろう。つまり子どものような純真さと大人の分別を持ち合わせた生き方が理想ではある。

いろいろな生き方があり死に方がある。強いて生きること、死ぬことを選択せざるを得ない人たちもいる。選択すらできない人の方が多いのかもしれない。それでも、それも大きなイノチの働きと思えるならばもっと冷静に自分の人生を見つめられるのかもしれない。人生ははかないから面白い。

追記
前記の内容は、以下の女史のことだろうと思われる。左脳、右脳の働きとつながりから人体の神秘並びに人間の与えられた環境を考察できるかもしれない。


TED 外部リンク
Jill Bolte Taylor's stroke of insight 「脳卒中を語る」

脳卒中に襲われ、自分の脳が情報処理能力を失っていくのを体験した脳科学者が、その貴重な体験から得たものとは?

Jill Bolte Taylors (ジル・ボルト・テイラー)
 神経解剖学者。脳の解剖と機能分析を専門とし、現在は脳科学についての啓蒙・教育活動を行っている


ジル・ボルト・テイラー博士は、脳科学者なら願ってもない研究の機会を得ました。広範囲に及ぶ脳卒中の発作により、自分の脳の機能(運動、言語、自己認識)が、1つひとつ活動を停止していくのを観察することになったのです。

人間の脳は、右脳と左脳の二つに分かれている。右脳がイメージや感覚的な理解に優れている一方で、左脳は自意識や論理的思考、そして言語機能を司っている。1996年のある朝、テイラー博士は脳卒中に襲われる。左脳の血管が破裂し、徐々にその機能が失われていくのを、博士は科学者ならではの視点で観察する。そして、左脳が機能不全になることにより、右脳が作り出す幸福感に満ちた世界を体験する。その体験から、人間は右脳の世界をもっと探求すべきだとメッセージする。

聖トマス大教授ら、解雇無効など求め提訴 地裁尼崎支部

聖トマス大教授ら、解雇無効など求め提訴 地裁尼崎支部
2014年9月16日 神戸新聞

 在学生がゼロの状態が続いている聖トマス大学(兵庫県尼崎市)の教授と准教授の4人が、大学側から一方的に解雇を命じられたとして、16日までに大学を運営する学校法人「英知学院」に対し、解雇無効などを求める訴えを神戸地裁尼崎支部に起こした。

 訴状などによると、大学側は4人に4月末での合意退職を提案。応じなかったため、5~10月末までの休業と10月末での解雇を命じたという。

 同大学は1963年に英知大学として開学したが、定員割れが続き、2010年度から新入生の募集を停止。新学部設立を目指したものの、今春断念していた。

 16日に尼崎市役所で会見を開いた4人は「これまでの経緯や大学の今後について説明もなく、一方的な解雇」と訴え、解雇無効と、休業期間中に支払われるべき給与との差額など計約2180万円の支払いを求めている。

 同大学は「内容は訴訟の場で明らかにしていく」としている。(吹田 仲)


・以前にまとめた聖トマス大学だが、在校生がいない状態でも教職員らは一部だろうが残っているようだ。卒業生向けの証明書発行などは継続されている。

大学経営は非常に難しい時代になっており、煽りをくらって大手予備校である代々木ゼミナールが大幅に経営を縮小したのは最近の話題である。

上智大学もよい名称だし、旧名である英知大学の名称もいい。傍から見るとちょっと恥ずかしい感じもするが、智慧を求める姿勢は求道的でキリスト教系学校には相応しいかも。


キャンパスに学生ゼロ 14年春 尼崎・聖トマス大学
2014/1/21 神戸新聞

 聖トマス大学(兵庫県尼崎市)で2014年度、在学生がいなくなる可能性の高いことが20日、分かった。10年度に新入生を募集停止し、在学生1人が今春卒業を見込む。同大学は11年の学部新設申請書類虚偽記載により、14年度まで新設できず、再建に向け、15年度の看護学部(仮称)新設を目指す。

 同大学は1963年に英知大学として開学し、2007年に現校名に改称した。現在は人間文化共生学部のみで、定員割れによる赤字で10年度から新入生の募集を停止。12年度に国際教養学部と健康科学部の新設を計画したが、11年8月、申請書類の不正や不備が判明、新設を認可しない処分を受けた。

 このため、現在は在学生が1人だけ。この学生が3月に卒業見込みで、在学生がゼロになる。

 同大学法人事務局によると、新設予定の看護学部は定員100人。「近隣高校生への調査などからニーズがあると判断した。看護師不足が社会問題化する中、地域に貢献できる人材を輩出したい」とし、5月の申請を目指して文部科学省と協議を進めている。

 同大学は、新学部設置や赤字解消の財源として、11年に敷地の4分の1(約1万平方メートル)を、13年には約6千平方メートルを売却した。

 文部科学省は「存続についてどう考えているか大学側に聞いた上で(学部新設認可を)判断する」としている。(霍見真一郎)



聖トマス大、学生ゼロ 来春の看護学部新設断念 兵庫
2014年5月21日 朝日新聞

 4年前から学生の募集停止が続く聖トマス大学(兵庫県尼崎市)が、存続の危機に陥っている。学生はこの春でゼロになり、生き残りをかけて計画した来年4月の看護学部新設も断念した。大学などへの取材でわかった。

 聖トマス大は学校法人英知学院が運営する4年制大学。1963年に英知大として開学し、2007年に現校名に改称した。

 しかし、唯一の学部である人間文化共生学部(旧文学部)の定員割れが続いたため、10年度から新入生の募集を停止。今年3月に最後の学生が卒業し、在校生はいなくなった。(宮武努)


<ローマ法王>第一次大戦開戦100年追悼「戦争は狂気だ」

<ローマ法王>第一次大戦開戦100年追悼「戦争は狂気だ」
2014年9月13日 毎日新聞

 フランシスコ・ローマ法王は13日、第一次世界大戦の開戦から100年にあたり、イタリア北東部の町フォリアーノ・レディプーリアの慰霊施設で戦没者を追悼し、世界平和を祈願する野外ミサをささげ、「戦争は狂気だ」と反戦を訴えた。

 法王はまず、オーストリア・ハンガリー帝国側の戦死者約1万4000人が埋葬されている墓地で献花し、祈りをささげた。その後、戦死したイタリア兵約10万人の慰霊・追悼施設前で野外ミサを開いた。

 法王はミサの中で「戦争は兄弟の絆さえも変えてしまい、破壊によって自己増殖する」と指摘、イラクやシリアの情勢を念頭に第三次大戦の危険に警鐘を鳴らした。その上で、戦争や紛争の犠牲者を目にしながら「私に何の関係があるのか」と無関心を貫く人々の態度を批判した。

 イタリアは第一次大戦で、オーストリア・ハンガリー帝国領内に含まれていた地域「未回収のイタリア」(現イタリア北東部の一部)の領土回復を目指し、1915年5月に参戦した。

 南米アルゼンチンで生まれ育った法王の一家はイタリアからの移民家族。法王の祖父は30歳の時にイタリア軍に徴集され、戦闘に参加した。法王は「祖父の口から(戦争の)つらい話をたくさん聞いた」と話している。【ローマ福島良典】


・1914年からは戦争の世紀と言われている。記事にあるように第三次大戦を念頭に置いているのかは分からないが法王の気持ちは理解される。それは誰もが感じることで特別なことではない。

つまり好き好んで他国を侵略し血を流して殺し合うことをしているわけではなく、誰もが富を分かちあって家族を守り育てるということに尽きる。そこでなぜ争いが起きるのだろうかという問いをすれば、欲や無知とったことに支配される人間の性に行きつくことだろう。

つい先日のNHKラジオあさいちばん「ビジネス展望」で金融市場の不安定化について語っていた識者が、ウクライナ問題で欧州NATOとアメリカは冷戦後初めて領土を取られてロシアに負けたという表現があってびっくりした。そのロシアに対して制裁をすれば一番困るのは欧州であり、エネルギー・貿易ともに打撃を受けることになるだろう。

スコットランド、カタロニア独立問題など国民国家の解体にあって、水面下で報道されていない動きがあると指摘された。具体的に何なのかは分からないが景気が良いとされるアメリカが大きな問題を抱えているということらしい。アメリカの弱体化は目を覆うほどになっている。

イスラム国のような野蛮な体制にもアメリカ・イギリス・ドイツ等の国民が参加し、いずれ母国に帰ってテロをするのではないかと危惧されている。過激な原理思想に憑りつかれているだけでなく、いろいろな差別の問題が根底にはあるのだろう。

できるだけ幅場広く他国のことを知ること、日本のことを知ることが求められる。無知と偏見が戦争に導くことは確かであり、宗教が少なくとも足を引っ張ってはならないであろう。

僧侶「死ぬまで瞑想」と棺に タイで大騒ぎ

僧侶「死ぬまで瞑想」と棺に タイで大騒ぎ
2014年9月13日 日本テレビ系(NNN)

 タイで、ある僧侶のとった行動が騒動となった。9年前、瞑想(めいそう)中に、自らの死期は今年の9月9日だと悟ったというこの僧侶は、「死ぬまで瞑想を続ける」として棺(ひつぎ)に入った。寺には何千人もの僧侶が集まる騒動に。

20140914.jpg

 翌日、地元警察らが「生きてブッダの教えを広めるべきだ」と、1時間にわたって説得。僧侶は棺から出て、病院へ運ばれたという。


・死期を悟る人がいるらしいことは知られている。この僧侶が、そうであるのかは本人でないと分からないが・・・。報道は日本テレビで伝えらえたようで他のメディアでは今のところ報道もなく詳しいことは分からない。

即身成仏という修行があって日本では現在認められていないらしいが、過酷な修行の末に亡くなることもあったろう。

タイで、このようなことが滅多にないというのは騒ぎになったことからも明らかで生きながら死をも誘発することは現代ではできないのだろう。

結局、9月9日を経ても亡くならなかったということだろうから、瞑想は外れたということなのだろうか。よく分からない。もう少し詳しい報道がほしいところだ。

SFテレビ番組、新・スタートレック第96話 "Half a Life" 「決別の儀式」というエピソードがあった。とある星では60歳になると子孫のために自殺するというしきたりがあり、一人の科学者と別の惑星の女性との愛を絡めて描く。科学者は亡命するが実娘に促されて星のために再び故郷に帰っていくというストーリイである。

とても哀しい物語なのだが、考えてみれば人間には寿命があり、もし何かの制約下では姥捨て伝説のようなものはあり得る。このストーリイでは、限られた時間だからこそ、その間を精一杯生きるという逆説的な脚本となったのだろう。

恥多き人生、生きるためには他のイノチを喰らい、どうしようもない自分をなぜにイノチは活かし給うや。

散骨場に住民反発、条例施行で問題は解消へ?

散骨場に住民反発、条例施行で問題は解消へ?
2014年8月27日 JIJICOジジコ

熱海市議会、散骨場の規制を可能とする条例改正案を可決、施行

静岡県熱海市の山林で計画されていた散骨場に対し、住民らが反対運動を展開していた問題で、熱海市議会は今月、散骨場の規制を可能とする条例改正案を可決、施行しました。改正された条例案では、散骨場のような墓地に類似する施設の開発については、規模にかかわらず事前協議や審査が必要になることなどを定めています。

現状、散骨(火葬後の焼骨を撒く葬送方法)を明確に規制する法律はありません。また、散骨は、論理的には、刑法190条の「遺骨の遺棄」に当たる可能性もありますが、現時点において葬送としての散骨に刑法190条を適用した事例はないでしょう。

むしろ、散骨が葬送方法として行われる場合には、葬送の自由として憲法が保障する基本的人権に含まれる可能性があります。もっとも、無分別に散骨がなされた場合には、焼骨の性質上、周辺住民の生活や感情に大きな影響を与え得るため、公共の福祉による規制も避けられません。

今回の熱海のような散骨場の条例での規制では、このような2つの権利自由の調和の観点が重要になると思います。散骨場を規制する条例は、2005年の北海道長沼町のケースを最初として、各地で制定されてきています。仮に、今後も民間業者が散骨場の計画を次々に進めた場合には、このようなトラブル、条例による規制は増加するものと思われます。

葬送の問題と、住民の権利をいかに調和させていくか

今回の熱海のケースを具体的に見てみると、当初の計画では、パウダー状にした焼骨を、水や植物の栄養剤と混ぜジョウロで散布するということで、地面に浸透し風で舞うことはないと業者側は説明していたと言います。しかし、その後、住民らの反対運動などを受けて計画を変更。熱海沖に散骨した後、くみ取った海水を区画内に埋めた竹筒の中へ遺影・遺品と一緒に入れる形にしたようです。

この形であれば敷地に焼骨は入らないとも思われ、そもそも「散骨場」に当たらない可能性も出てくるでしょう。しかし、熱海市が条例で規制するのは「墓地類似施設」のため、変更後の計画でも条例の規制対象となるというのが熱海市側の主張のようです。

同時に、熱海市は、多数の遺族からの大量の焼骨を霊園施設以外の場所に散布する行為は、節度のある葬送とはいえないとの観点から、墓埋法に基づく墓地の経営の許可の取得も求めたとのことですが、海洋散骨は既に多数の業者が営んでいる中で、「節度の有無」という抽象的な概念の議論には、異なる立場からのさまざまな意見がありそうです。

散骨場に限らず、葬儀施設全般は社会的に嫌悪施設ともいわれ、故人を悼む誰にとっても必要なものでありながら、近隣に計画が立ち上がると住民から反対運動が起こることが多いのが現実です。その中で、墓埋法制定当時と異なり、散骨など葬送方法について新しい需要が生じている中で、今後、故人や遺族の尊厳にもかかわる葬送の問題と、住民らの権利をいかに調和させていくか、自治体には難しい舵取りが迫られそうです。(永野 海/弁護士)


・経緯は以下によるが、熱海市では民間事業者が計画している自然葬(散骨霊園)に対してストップをすべく条例改正を行った。そこには住民の反対運動があったわけで、事業者は計画内容の変更で対応するつもりだが、熱海市側は改正条例に沿って事前協議の対象とすべきものとしているが事業者は難色を示しているという。

法律的な問題が大きいので検討すべきことは多く、記事にあるように国民の基本的権利の問題にまで波及する。遺骨の扱いについてはグレーゾーンがあり、事実上散骨は広く行われていると思います。それを事業化していきたいとする民間業者が現れても不思議なことではありません。

一方で、迷惑施設で風評被害があると感じる住民感情との大きな差は埋まらないようです。

国が方向性を示していくならば規制も可能であると考えますが、自然葬や散骨という選択肢を求めるニーズはあるわけで、グレーゾーンをなくせば解消するという単純な話ではないと思います。

国民感情として、葬儀・葬送方法・埋葬などが過渡期にあり混乱しているのが現状で、具体的に身近なところで散骨が行われるということに違和感を感じることは自然でしょう。事業者は、恐らく風光明媚なところで自然に還るというキャッチフレーズで温泉地・熱海への集客を期待してのことだと思います。

私自身は、こうした散骨の民間事業者の営業について関心はなく調べたことはありません。ただ、自然葬にしても墓地に埋葬するにしても、亡くなった方の遺志や家族の意向を踏まえて一般常識に逆らわない形で実施することを願うものです。

もう火葬場で骨を拾わない、遺灰すら持ち帰らない人もあるということを最近、聞きました。そうすれば自然葬も墓地への埋葬という問題すら起きないことにもなりそうです。それを個人として、住民として、日本人としてどう考えるかという難しい判断であろうと思います。

ヒットした秋川雅史『千の風になって』だが、多くの賛同者がいると思うが私は関心がない。日本語訳の詩の内容は分かるのだが、それで遺骨や墓が不要!?のような印象を与えてしまうのではないかと思うからだ。

遺骨や墓を偶像視することは勧めないにしても、それがあることで死者を意識する時間・空間を得られるという日本人は多いのではないだろうか。むろん千の風や何かになっているというポエジーな印象も悪くはないが、「墓にいない、眠ってなんかいない、死んでなんかいない」とするのはエグイ感じがします。

いろいろな見方・感じ方で葬送文化を考え、先人たちのことを思いつつ、今の時代の人を考え、来たるべき人たちに思いを馳せる、それが宗教の言わんとするところでしょう。


熱海市まちづくり条例の一部を改正する条例について  外部リンク
平成26年8月8日施行
熱海市 観光建設部 まちづくり課 土地対策室

改正では、開発事業について墓地とペット霊園に加え、墓地に類似する区域(墓碑や石碑などを設ける区域)を設置。①墓地、墓地類似施設、ペット霊園は、面積にかかわらず事業着手前に開発事業の事前協議書を市長に提出②駐車場施設は、施行区域内に設置し、開発事業の規模などから算定した台数としている。

今回の改正により、開発事業には説明会や審査が必要となり、違反した場合は6カ月以下の懲役や50万円以下の罰金の罰則規定を設ける。

散骨場の経営許可に対する条例案は、9月定例会に提出予定。



終活WEB ソナエ 自分らしく人生を仕上げる終活情報サイト 産経デジタル
http://sonae.sankei.co.jp/

インタビュー
秋川雅史さん(3)「お墓にいない~」。でも、お墓否定の曲ではありません
2014.7.24

『千の風』の歌詞には「お墓にいません」とあります。でも、自分の解釈として、「お墓にいません」という言葉は「いつもあなたの側にいるんですよ」というのを言うため、比喩的に表現していると理解しています。(秋川雅史)


経過

熱海市、散骨規制条例制定まで秒読みか
2014年06月30日 仏事オンライン

熱海市は26日、散骨施設の設置を規制する罰則付きの条例案を近日中に公開すると明らかにした。パブリックコメントで意見を求めた後、確定条例案を検察庁と協議し、9月定例議会かその前の臨時議会に提出する。

同市熱海の風致地区で散骨場建設を計画し、市から墓地埋葬法に抵触するとして事実上中止を求められた自然葬・不動産会社「DAICHI」は11日、遺灰を計画地の区画に散布せず、海洋散骨して海水を持ち帰り埋める方式へ変更した。説明書を受け取った市は「再度検討する」としたが、同社の社長は海洋散骨だと同法に触れないと、ホームページでの営業を再開する旨を伝えていた。

DAICHIの変更後の案に対して、斉藤市長は「(当初と)違う事業形態なので、ストップをかけられるかどうかも含めて検討している。できるだけ早く回答したい」と述べた。また「(海洋散骨でも反対だという)住民の意思は尊重したいが、根拠がなければできない。簡単な話ではない」と付け加えた。DAICHI案への新条例の影響を田辺副市長は「内部検討中」としたが、「用意している条例案は最終チェック段階だ」と説明している。



熱海市、散骨問題で改正条例施行 「墓地類似施設」規制
2014/8/ 9 静岡新聞

 熱海市議会は8日、8月臨時会を開き、「墓地に類似する区域の設置」に必要な手続きなどを明確化する目的で市が提出したまちづくり条例の改正案を全会一致で可決した。即日施行し、市は「海洋散骨霊園」事業を計画する民間企業に対し、改正条例に基づく手続きを求める文書を出した。

 改正で「墓地類似」施設にも、開発事業の事前協議書の提出や利害関係者への説明会開催が義務付けられ、駐車場などの審査基準に適合する必要がある。整備すべき駐車場の基準台数は、区画数の4%以上を念頭に置く。

 文書は、企業が変更した事業を「墓地埋葬法への抵触の観点から支障となる焼骨を『霊園』の外に散布するもの」と指摘し、「国民の宗教的感情に適合し公共福祉に問題を生じさせないよう、相当の節度を持って行うものとは言えない」とした。まちづくり条例の手続きが必要な事業に当たると結論付け、違反時は中止勧告や是正命令などを行い、さらには罰則について告発する可能性も伝えた。

 斉藤栄市長は一連の散骨問題を捉えて「無秩序な中で一定のルールが示せた。現時点で考えられる最善の策」と述べるとともに、「全国で起こり得る問題。国が一定の規範を設ける時期」と提起した。

 事業に対する反対署名活動は市内全域で続き、11日に市へ提出される。企業の社長は静岡新聞社の取材に対し「応じない」とした。


今こそ「ロメ・ジュリ」を聴け!

今こそ「ロメ・ジュリ」を聴け!
2014年9月9日 HMV Web連載
許光俊の言いたい放題 第235回

 暗い8月だった。
 平和な生活を一夜にして地獄に変える天災。
 世界各地で起きている殺し合い。
 突然発病して命を奪う謎の伝染病。さらにそこから生まれる社会的な悲劇。
 まったく気が滅入るニュースばかりだった。
 被災地に駆けつけるボランティアもいるが、火事場泥棒もいる。残酷に人を傷つけ殺す人間もいれば、自ら志願して伝染病の治療に携わる人たちもいる。その落差には途方に暮れるしかない。

 いずれにしろ、自分が今日1日を平穏に暮らすことができたのは、ラッキーなそしてはかない偶然にすぎない。それを繰り返し痛感させられた8月だった。
 
 中東での争いを伝えるやりきれないニュースを見ながら、私の頭に何度も何度も浮かんできたのは、プロコフィエフのバレエ音楽「ロメオとジュリエット」の終曲だった。シェイクスピアが原作を書いたのは1600年の少し前。つまり、日本でなら江戸時代が始まる直前。天下が定まったようでいてまだ波乱があった時代。武将たちが際限なくいくさを繰り返した時期からさして時間が経っていなかった。たまたまそのころ、シェイクスピアは遠く離れたイギリスであの話を書いたのだった。

 憎しみは憎しみを呼び、きりがない。それをシェイクスピアは400年前に書いた。悲しいことに、人間はそのころとあまり変わらないようだ。それだけにプロコフィエフの作品の大詰めが私にとっては異様な迫真性をもって響くのである。

(中略)

 いつの日か、本当に平和な時代がやってきたとき、「ロメオとジュリエット」は、古臭い昔話として笑い飛ばされるようになるかもしれない。しかし、この劇、この音楽がリアルに感じられる時代は、残念ながらまだまだ続くに違いない。
 (きょみつとし 音楽評論家、慶応大学教授)


・クラシック音楽を聴く際に頼りになる評論家の一人が、この先生であり、外資系音楽CD輸入会社HMVの最新連載記事である。

むろんクラシックCDの紹介と評論なのであるが、その前後に書かれている嘆きを読みながら、同年代の彼も世情に憂いていることがひしひしと伝わってくる。

私はいちいち細かい事象について述べる気持ちもないし能力も乏しいが、こうした文章を読むと人間の抱えている問題、そしていわゆる古典と言われるものが伝えている主題が時代を超えたものであることに気づかされるだろう。

シェイクスピアはよく分からないが、その偉大な戯曲からは救いようのない人間の性が描かれていることは推測できる。有名なロメジュリだが、悲劇の結末を受けて二人の対立する一族同士は果たして本当に和解できたのであろうか。

広島の土砂災害時にも空き巣や義援金詐欺が相次いで確認されているという。盲導犬を傷つけたり、盲学校女生徒に足蹴りをしたりと、本当にどうなってしまったのかと思う。

そして私も含めて今日一日無事に生活できたこと、まともな食事といくらかの楽しみが果たせたことをもっと喜んでもよいのかもしれない。



Prokofiev - Romeo & Juliet - Juliet's Funeral And Death



宮崎 哲弥 & 許 光俊 - 教養ってなに

墓地祈願所に遺骨置き去り 白山市、落とし物で届け出へ

墓地祈願所に遺骨置き去り 白山市、落とし物で届け出へ
2014年8月30日 北國新聞

 8月中旬、白山市鶴来清沢町の墓地祈願所で、遺骨の入った骨つぼが置き去りにされて いるのが見つかった。骨つぼは6月ごろから放置されているとみられ、身元を示すものはなかった。市と祈願所を管理する寺院は遺失物法に基づき、県警に「落とし物」として届けることを検討しているが、持ち主が現れない可能性が大きく、関係者は「むやみに廃棄 できない。誰が何のために置いていったのか」と困惑気味だ。

 8月17日夕、墓参に訪れた男性が、墓地内にある真宗大谷派鶴来別院(白山市)の祈願所の入り口付近で、骨つぼ三つが放置されているのを見つけた。三つのうち、茶色の骨つぼには遺骨が入っており、残りの二つは空だった。ほかに骨つぼを納める袋一つも見つかった。

 連絡を受けた白山署員と市職員が骨つぼを確認したが、法名が記されておらず、身元は分からなかった。遺骨は火葬されており、同署は事件性はないとみている。墓地の近くにすむ50代女性の証言などから、骨つぼは遅くとも6月下旬からあるという。市は今後、 鶴来別院と協議し、白山署に拾得物として届けることも視野に入れる。

 県警によると、遺失物法では拾得物の保管期間は3カ月間で、県警ホームページで落と し物情報を公表している。期間を過ぎた後は拾った人に所有権が移るが、遺骨は拾得者が権利を放棄する可能性が大きく、その場合は石川県の所有となる。保管期間を過ぎた現金や貴重品以外は廃棄されることが多いという。

 県警によると、2008年6月、金沢市営野田山墓地の墓前で遺骨入りの骨つぼが見つかり、金沢中署に落とし物として届けられたが、引き取り手は現れなかった。


・落し物も拾ったことも最近はないが、今回は捨てられていた!?遺骨の問題である。

このような事案は多いと思われる。よく電車の落し物として遺骨などもあったと記憶している。むろん忘れ物ではなくて故意に放置したのだろうが、遺骨だけは扱いが難しい。

放置する気持ちも分からないわけではないが、現代ではお墓に埋葬しなくとも済むような方法も検討できる時代にある。

斎場における様々な事件が報道されているが、一方でこのような現実もあるということだ。

葬儀業者も連携 大阪市総合防災訓練

葬儀業者も連携 大阪市総合防災訓練
2014/09/05 SankeiNews

大阪市は6日、南海トラフ地巨大地震を想定した総合防災訓練を自衛隊や大阪府警など共­同で行った。此花区の人工島「舞洲」では浸水現場からの救出訓練だけでなく、遺体の検­視や遺族役への火災許可証の発行手順を確認した。市によると、遺族対応を含めた訓練は­異例という。

 救出訓練では15メートル四方、深さ1メートルの人工池を整え、配置した家屋や車の中­に閉じ込められた被災者役に「けがはありますか」と声をかけながら助け出した。

 遺体を運び込むテントも設置。府警の検視班が遺体役の人形の死亡を確認すると、近くに­待機していた葬儀業者が白装束を着せ、納棺していった。

 訓練は大阪市内で震度6弱を観測し大津波警報の発令後、24時間が経過したとの想定で­実施。関係機関から計約1500人が参加した。橋下徹市長は開会式で東京電力福島第1­原発事故を引き合いに「緊急時に訓練以上のことはできない。一歩踏み込んだ判断と行動­をお願いしたい」とあいさつした。


・大阪市では総合防災訓練として、大阪880万人訓練、市区局災害対策本部設置運用訓練、防潮扉閉鎖訓練、実働訓練、漂流者救出訓練、支援物資輸送訓練、救出救護訓練、遺体処理訓練、避難所開設訓練が行われた。

その中の一つに遺体処理訓練が含まれており、実践的な内容である。大規模災害において救助や物資の輸送などしか注目されないが、現実的に大規模災害時には遺体の扱いも含まれよう。

このところ大雨による土砂災害が各地でおこり、地球環境の変化で歴史的な異常な状態となっている。どこでどのような災害があっても対応できるような備えをするには、小さいな災害が起こり教訓とする以外にはないだろう。


参考

平成26年度大阪市総合防災訓練を実施します
2014年8月28日 大阪市危機管理室危機管理課

 大阪市では、市民の防災意識の向上及び職員の災害対応能力の強化に取り組むため、「大阪880万人訓練」を実施するほか、災害対策本部の組織機能の確認や津波発生時に迅速な対応ができるよう防潮扉の閉鎖訓練、防災関係機関の連携体制の強化を図るための実働訓練など、総合的な訓練を平成26年9月に実施します。


遺体処理訓練

救出救護訓練において、死亡と判断された遺体について、大阪府警察の検視、医師等による検案、葬儀業者の遺体洗浄等、区役所職員の遺体安置所の管理、遺族対応や火葬許可証の発行訓練を実施する。

・日時 平成26年9月6日(土曜日)9時45分~13時00分
・場所 舞洲アリーナ西側用地(大阪市此花区北港緑地2-1-24、25内)

・参加機関 大阪市区役所職員、大阪府警察、医師等、大阪市規格葬儀取扱指定店組合、学校法人・専門学校大阪医専


「御霊前」と「御仏前」の違いは?『鳩居堂のしきたり』が読まれる社会風潮

「御霊前」と「御仏前」の違いは? お見舞いに「現金」は失礼? 『鳩居堂のしきたり』が読まれる社会風潮
2014.8.30 産経ニュースWEST[関西の議論]

 「御霊前」と「御仏前」はどう違う?お彼岸におはぎを食べるのは?お見舞いに現金は失礼? 知っているようで知らない日本の「しきたり」をまとめた「鳩居堂(きゅうきょどう)の日本のしきたり豆知識」(1620円、マガジンハウス)が10万部を超えるヒット本になっている。聞きたくても聞けない冠婚葬祭の決まり事や季節の風習、古来のしきたりなどを簡潔に写真入りでまとめているのが人気の理由。生活のデジタル化や少子高齢化が進む一方で、人と人とのつながりを大事にしようとする近年の社会風潮も影響しているようだ。(山上直子)

出版社も驚いた

 「想定外の売れ行きで、正直びっくりしています。発売は昨年の4月ですが、今年8月現在で21刷、10万9000部に。メーン読者は50~60代ですね」(マガジンハウス社)

 出版社も驚くヒットのワケは、日本古来のしきたりが薄れつつあるなかで「これくらいは知っておきたい」という中高年のニーズにうまく合致したから-といえそうだ。子供の結婚や孫の誕生…と新たな節目を迎えた世代が、昔ながらのしきたりに再び目を向け始めたことも大きい。

不祝儀の心得

 急な葬式で不祝儀袋を買いに走るのはままあることだが、中に「御霊前」「御仏前」の表書きの紙が…。「どっちも同じ」と思っていたら大間違い。同書によると、亡くなってあの世とこの世をさまよっていた霊が成仏するのが四十九日、つまり、通夜や葬式など亡くなってすぐは「御霊前」、四十九日以降の法事などでは「御仏前」を使うのが正しいという(一部宗派は除く)。

 最近は「お香典は辞退」という葬儀も少なくないが、「香典に新札は避ける」というマナーを耳にしたことはないだろうか。かつては、不幸の準備をしていたととられるから旧札で…という理由で避けることが多かったのだが、新札でも手に入りやすくなった昨今では、新札を使うことも多くなった。「気になる人は折り目を一つつけて」というアドバイスに、なるほど。

お月見だけじゃダメ?

 9月8日は中秋の名月。ススキを飾ってお団子を食べて…と風流なお月見を家族で楽しむこともあるだろうが、約1カ月後の旧暦9月13日(今年は10月6日)に「十三夜」をセットで愛でるのが昔ながらの風習だったことはご存じだろうか? どちらかが欠けることを「片見月」といって嫌ったそうである。

9月の行事といえばもう一つ、「お彼岸」がある。23日の秋分の日を中心に墓参りをする風習は今もさかんだが、なぜぼたもちやおはぎを食べるのか? お彼岸は3月、9月に行われるがその時期に咲いている花、つまり春はぼたん、秋は萩にちなんでぼたもち・おはぎが供えられるようになったのだという。

 そのほか、子供の入園・入学祝いにお返しはいらないって本当?▽黄白(きじろ)の不祝儀袋はどう使う?▽病気や災難のお見舞いは現金でもいい?▽喪中の年賀欠礼状が来たら年賀状はどうする?▽子供の十三参りって何?-など。知っているつもりで実は知らなかったしきたりのノウハウが満載だ。

薄れゆくしきたり、風習に危機感?

 鳩居堂は江戸時代の寛文3(1663)年、京都・寺町に薬種商として創業した老舗。お香や墨なども扱うようになり、明治維新後に東京に進出した。現在は和の文具店として、今も寺町にある京都鳩居堂本店、銀座の東京鳩居堂東京本店が有名だ。

 同書のきっかけは、担当編集者が鳩居堂で買い物をしたときに手渡された「豆知識しおり」から。同社の創業350年に合わせ、その豆知識をまとめる形で出版された。

 実はこうした冠婚葬祭のマナー本は定期的にヒット作が出ている。古くは昭和45年の「冠婚葬祭入門」(塩月弥栄子著)がミリオンセラーに、平成21年には百貨店の伊勢丹が出版した「伊勢丹の最新儀式110番」が話題になった。時代とともに薄れていくしきたりや風習に、時折、日本人の危機意識が芽生えるのかもしれない。


・こうしたマナー本やマナー講習など、冠婚葬祭作法のいわれなど説明をされるとヘェ~って誰もが思ってしまうことだろう。時代は簡素化、外部サービス化の時代にあって型通りのものに対する思い入れが極端に薄れてしまった。

ただ日本社会では、まだまだ世間意識があり礼儀知らずと言われたくないという想いがあるのだろう。また、盆暮れの付け届けがきっと功を奏するという想いもあろう。

社会の習慣・風俗は移り変わっていくものであり、それは流行と呼べるものになってしまっており昔ながらの伝統を守ることに力点を置く生き方が賛美されない時代になった。

テレビのバラエティ番組などに登場するタレント・歌手らの著しい社会常識や教養の不足を見つつ、それらは単に笑いを誘うための演出というよりも、本当に知らないのだということを思い知らされる時に、日本人に欠けてしまった大事なものに気づく。

日本人だけが平和ボケして緊張感がないわけでなく、どこの国でも庶民が難しいことを日々考えているわけではなく、スポーツ・芸能・グルメ・旅・健康情報に右往左往していることは間違いないことだ。

冠婚葬祭の伝承も含めて、より根無し草的に世の流行に浮かれ騒ぐ国民が、原発・戦争・外交・国政などにきちんと向き合えることもなく、誰かに責任を押し付ける生き方を止めない以上は、それなりの国としての評価しか得られないことになるのだろう。自分からできることをするという発想がないことが、この国の不幸をさらに続けることになろう。


鳩居堂の日本のしきたり 豆知識

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単行本(ソフトカバー): 208ページ
出版社: マガジンハウス (2013/4/4)

監修:鳩居堂 (きゅうきょどう)  http://www.kyukyodo.co.jp/index.html

1663年(寛文3年)、京都寺町の本能寺門前に薬種商として創業。
現在はお香、書画用品、はがき、便箋、金封、和紙製品の専門店として、
京都鳩居堂、東京鳩居堂、支店に東急百貨店東横店の渋谷店、
京王百貨店の新宿店、横浜駅地下街ポルタの横浜店、東武百貨店の池袋店、
東京スカイツリータウン・ソラマチ店の店舗がある。


中国当局、教会や十字架など相次ぎ強制撤去

中国当局、教会や十字架など相次ぎ強制撤去
2014年8月29日 日本テレビ系(NNN)

 キリスト教徒が急増する中国で、当局が十字架や教会そのものを強制撤去する動きが相次ぎ、当局とキリスト教信者の間で対立が深まっている。

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 キリスト教信者が多い浙江省温州では、27日と28日だけで少なくとも3か所の教会の十字架が違法な建築との理由で当局に強制撤去された。十字架を取り外された教会は、省全体でこれまでに300か所以上にのぼる。4月下旬には完成間近だった教会の建物そのものが違法建築だとして、すべて解体、撤去されたケースもある。こうした動きに信者らは猛反発しており、当局との間で激しい衝突が起きケガ人も出ている。

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 中国では貧富の格差などを背景にキリスト教信者が急増し、すでに共産党員の数を超える1億人以上に達しているとみられる。当局は、キリスト教の影響力が増すことに神経を尖(とが)らせているものとみられる。


・国をどのように治めていくのか、歴史はいろいろな答えを出している。

世界の各地で紛争や内乱状態が見られており、経済的には緊密になっても政治的には対立を繰り返している。特に一党支配や宗教支配の国では、一部の特権階級を持つ人たちの抵抗は大きく世界的な経済格差の表面化と通信の自由化で不満を持った階層との軋轢は続くことになろう。

上記のように違法建築を名目にして、シンボルたる十字架を撤去したり教会そのものを解体するという信じられないようなことが平然と行われるところに政治の難しさを感じる。

それは政治がよいのか宗教がよいのかという単純な選択の問題ではなく、等しく自由に平等にという人間の限りない欲求によるところが大きいだろう。自分を抑えることができなければ、どのような政治体制・経済体制・宗教体制となっても自己満足することはないだろう。


関連

欧米思想は「騒音」と通知…中国、言論統制強化
2014年08月31日 読売新聞

 中国の習近平政権が、憲法に基づいた政治や人権など欧米の思想に反対する宣伝を展開している。

 新疆ウイグル自治区などで大規模な襲撃事件が相次ぎ社会不安が高まる中、欧米思想の浸透が共産党の一党独裁を弱体化させかねないとの危機感からだ。言論・思想統制は強まる一方だ。

 習政権は、欧米の思想に対抗する道徳スローガンとして、「愛国」「富強」など計12のキーワードからなる「社会主義核心的価値観」を掲げている。政府は8月8日、中国メディアに同価値観の宣伝を強化するよう指示。メディア側も、同価値観が「中国の伝統文化から生まれ、国情に合致している」(中国紙・光明日報)と宣伝に乗り出した。党中央組織部は7月、幹部向けに、欧米の思想に関する言論を「騒音」とし、「欧米の道徳価値観のイエスマンになるな」とも通知した。【北京=五十嵐文、竹内誠一郎】


遺体を取り違え火葬 遺族“最後の別れ”かなわず

遺体を取り違え火葬 遺族“最後の別れ”かなわず
2014年8月28日 テレビ朝日系(ANN)

遺体を取り違えて火葬していました。 取り違えは先月下旬、大分県の秋草葬祭場で、担当者が遺体を安置室から同じ敷地内にあ­る火葬場へ移動させる際に起きました。葬祭場は、名札の確認を怠ったなどしたため、取­り違えてしまったとしています。業務終了時に取り違えが発覚、火葬に立ち会えなかった遺族に謝罪したということです。


・この葬祭場では、遺体の安置や告別式も場内で行えるようである。

そのために安置室に置いてあった遺体の取り違えが発生したわけである。すでに納棺されており最終確認はしなかったのだろう。遺骨の取り違えもなく早く気づいてよかった。⇒火葬前にお別れをした遺族も気づかなかったということ。

なお記事にも触れられているが、一部事務組合が直営しているわけでなく、委託を受けた民間の葬祭業者が管理・運営を行っているようだ。


別杵速見地域広域市町村圏事務組合「秋草葬斎場」
大分県速見郡日出町平道291−1

▼火葬場‥11時、13時、15時の3回
▼安置室(1体24時間ごとに)
 遺体保管の場合‥市民1,020円/市民外2,050円


秋草葬祭場で遺体を取り違えて火葬
2014/8/28 OBS大分放送

別杵速見広域圏事務組合が運営する日出町の秋草葬祭場で30代の男性職員が遺体を取り違えて火葬していたことがわかりました。

別杵速見広域圏事務組合によりますと、2013年に入って日出町にある秋草葬祭場で運営や管理を委託されている業者の30代の男性職員が霊安室から遺体を取り違えて運び火葬したということです。

葬祭場では普段職員2人で遺体を運んでいましたが、このときは1人で作業していました。遺体の名前の確認ミスが原因とみられています。

事務組合は「あってはならないことで今後同じようなことが起こらないようにしたい」とコメントしています。組合は29日職員を処分する方針で、午後に会見を開き、経緯を説明することにしています。



葬祭場で遺体の取り違え(大分県)
2014/8/28 テレビ大分

別府・杵築・日出の2市1町でつくる広域市町村圏事務組合が民間に業務を委託している秋草葬斎場で7月下旬、職員が遺体を取り違えて火葬していたことが分かった。双方の遺族に謝罪したという。事務組合は職員の処分を行う方針。



追記

遺体を取り違えて火葬 大分の葬斎場、家族も気付かず
2014年8月29日 朝日新聞

 大分県日出町の秋草葬斎場で7月下旬、別人の遺体を取り違えて火葬していたことがわかった。29日、運営する別杵速見地域広域市町村圏事務組合(管理者=浜田博・別府市長)が発表した。別府、杵築両市と日出町でつくる同組合は、末延直樹事務局長、松川幸路局次長、真野義治葬斎場長の3人を文書訓告にした。

 組合によると、葬斎場の保冷庫には、当日と、翌日に火葬する2体の遺体とひつぎがあり、先に1体を取り出す際、誤って翌日に火葬するひつぎを出した。委託業者の男性職員2人が確認、搬出することにしていたが、多忙のため職員1人で確認し、別人だと分からなかったという。火葬前にお別れをした遺族も「悲しみで、まさか別の人だとは気づかなかった」などと話しているという。

 当日の夕方になって、保冷庫の所定の場所にひつぎがないのに職員が気づき、火葬を済ませた遺族に連絡して謝罪。翌日火葬予定の遺族にも謝罪したという。トラブル発覚後、保冷庫の扉やひつぎに名札を付け、運び出す際には遺族ら第三者が立ち会うように改めたとしている。


火葬場で遺骨取り違え 京都・亀岡市が謝罪

火葬場で遺骨取り違え 京都・亀岡市が謝罪
2014年08月25日 京都新聞

 京都府亀岡市下矢田町の市営火葬場で24日、80代女性と60代男性の遺骨を取り違えて、遺族に引き渡していたことがわかった。職員が遺族名を確認しなかったことが原因。市は両遺族に謝罪し、遺骨は同日中にそれぞれの遺族に引き渡された。

 市によると、女性遺族が午後2時半に収骨する順番だったが、男性遺族が先に到着。職員が勘違いし、来場時間を記した用紙を確認せず先に火葬された女性の収骨に案内したという。後に訪れた女性遺族が骨つぼが異なることに気付き、取り違えが分かった。市環境政策課は「チェック体制を強化したい」と話している。


・以下のように、待合室が2室であり自宅等で待機する遺族らもあることだろう。

骨つぼが異なるということで分かってよかった。それにしても・・・ありえない話ではある。


亀岡市営火葬場
京都府亀岡市下矢田町五反田34-1

施設内容
 収骨室1室
 待合室2室(25名、10名)
 火葬炉3基


あれ、何これ? 骨壺が違う…京都・亀岡市営火葬場で遺骨取り違え
2014.8.26 産経ニュースWEST

 京都府亀岡市営火葬場(同市下矢田町)で24日、80代女性と60代男性の遺骨を取り違え、それぞれの遺族に渡していたことが25日、わかった。職員の確認ミスが原因といい、24日中に正しい遺族の元に引き渡した。

 市によると、職員が収骨時間を記した用紙を確認せず、女性の遺族の前に火葬場に到着した男性の遺族に誤った遺骨を引き渡したという。後で訪れた女性遺族が骨壺が異なっていることに気がつき、取り違えが発覚した。市環境政策課は「チェック体制を強化したい」としている。


ペット霊園に新規制 京都市、条例制定へ初会合

ペット霊園に新規制 京都市、条例制定へ初会合
2014年07月01日 京都新聞

 ペット霊園の設置を規制する条例制定に向け、京都市は1日、市ペット霊園対策検討審議会(会長・槇村久子京都女子大客員教授)の初会合を中京区で開いた。ペットの埋葬や火葬は法規制がなく、全国的に業者と住民がトラブルになるケースが出ていることから、新たなルールづくりに乗り出す。

 初会合では、ペット霊園整備を許認可制にして近隣住民への事前説明会の開催を義務付けたり、住居から一定の距離を取るよう求めるなどの規制が設けられている他都市の条例を市側が説明。市の条例案でも、ペット用の墓や納骨堂、火葬施設などの立地規制や許可申請前の住民説明会などの手続きを定めていく方向が示された。

 委員からは「霊園を数年で放棄しないよう、事業者の継続性も担保していく必要がある」などの意見が出た。審議会は年内に答申をまとめ、市は来年2月の市議会に条例案を提案する予定。


・ペットへの想いは飼い主でないと分からないので、ペットの葬儀については異議はない。

ただ需要が増しているなかでルールのない現在ではトラブルも多いと予想される。政令指定都市レベルで考えることとすれば大がかりである。


参考
ペット霊園の設置等に関する条例等の動向について PDF
2014年6月10日 認定NPO法人まちぽっと

 2010年4月に発覚した埼玉県飯能市における動物死体の不法投棄事件は、飯能市の山林に犬など約100匹の死体が不法投棄されていた事件でした。以降、条例の策定が急速にすすみ、現在は全国で109条例に上っています。

 現在はその埼玉県をはじめ、首都圏を中心とした市町村に条例を策定するところが多いが、今後もペット霊園等の需要は高まると予測されます。簡単に動向を分析しました。関心のある方はご覧ください。

<資料>
業種追加の検討「動物の死体火葬・埋葬業者」について-動物の死体火葬・埋葬業者(火葬等を行わない葬祭業者を含む)の設置・営業等の規制にかかる条例等の制定状況 PDF

訪韓中の法王ミサに元慰安婦出席 直接接触はない見通し

訪韓中の法王ミサに元慰安婦出席 直接接触はない見通し
2014年8月14日 産経新聞

 ローマ法王フランシスコが14日に訪れた韓国は、国を挙げた歓迎ムードに包まれている。法王が滞在中に行うミサには、元慰安婦の女性が出席する予定だが、関係者らが期待する直接の接触は実現しない見通しだ。

 18日に開かれる「平和と和解のためのミサ」には、カトリック信者の元慰安婦の女性5、6人が出席する予定だ。慰安婦問題を担う韓国女性家族省を通して、韓国の教会が招待した。

 訪韓前からメディアの間では、法王が、元慰安婦を訪問し対話するなどの“期待論”も流れていた。法王の訪韓に世界が注目する中、対話が実現すれば、慰安婦問題を国際社会に宣伝する絶好のチャンスとなる。

 ただ、元慰安婦が暮らす施設が法王の施設訪問を韓国の教会を通して要請したものの、断られたとの話もある。法王は訪韓直後、朴槿恵大統領に対し、朝鮮半島の平和への願いを胸にやってきたとの意を伝えたとされ、慰安婦問題との過度の関わりは避ける見通しだ。

 法王はミサで女性や子供など社会的弱者の権利擁護に言及するとみられる。(ソウル 名村隆寛)


・ローマ法王が訪韓中である。日本では話題にならないが、多数の信者を擁する韓国では一大イベントであろう。またカトリック以外の新教信者も含めるとキリスト教に対する好意は、恐らく人気低迷の韓国政権より大きいに違いない。

政治的な発言を控えることでバランスをとりたい法王庁と、慰安婦問題も含めて政権の推進力としたい政権側の思惑は違う。

ただキリスト教会へ抑圧を続ける中国に対する法王庁の意志疎通の思いもあり、中国と蜜月にある韓国にも後押しを期待したい旨もあるだろう。

法王の一声で何かが変わる時代ではないし、目下バチカンの旧体制の改革をしている立場では、信者が増加しているアフリカ、南アメリカ、アジアに目配せする姿勢を保つことが最善なのだろう。

法王の目指す清貧の態度がどこまで末端まで浸透できるのか、それが新たな教会像を打ち立てるのか期待されよう。

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<ローマ法王>韓国に出発 元慰安婦の女性らミサに
2014年8月13日 毎日新聞

 フランシスコ・ローマ法王は13日夕(日本時間同日深夜)、初のアジア訪問国・韓国に向けて出発した。滞在最終日の18日には、元慰安婦の女性らが法王のミサに出席する。韓国政府で慰安婦問題を担当する女性家族省を通じて、韓国の教会から招待を受けたという。韓国の政府と慰安婦支援団体は最近、国際社会への宣伝強化で日本への圧力を強めており、元慰安婦のミサ出席もそうした宣伝攻勢に使う狙いがあるとみられる。

 元慰安婦10人が暮らすソウル郊外の施設「ナヌムの家」によると、ここで暮らすカトリック信者の女性を含む6人程度が法王のミサに出席する見込み。法王は社会的弱者に寄り添う「貧者の教会」を掲げている。法王庁のロンバルディ報道官は、韓国カトリック教会による元慰安婦の招待についても「貧者の教会」路線の反映との見方を示した。

 ナヌムの家の安信権(アン・シングォン)所長は「ミサに招待されたが、法王と元慰安婦が対話するというようなことは聞いていない」と話す。

 ただ、慰安婦問題を巡っては、バチカンと韓国の間に微妙な温度差も見え隠れしている。

 ナヌムの家は韓国の教会に対し、法王の地方視察にナヌムの家を入れてほしいと要望したが、断られたという。法王の日程には、地方の障害者施設へのヘリコプターによる訪問も入っており、ナヌムの家の訪問は不可能ではなかったはずだ。カトリック関係者は「バチカンは(慰安婦問題に関する複雑な事情を)よく分かっている」と話す。法王庁が慰安婦問題への過度な肩入れを避けた可能性もありそうだ。

 バチカンの通信社アジアニュースのベルナルド・チェルベレッラ編集長は「法王は女性や子供の搾取について話し、元慰安婦にあいさつすると思うが、慰安婦問題はアジアの歴史における傷の一つにすぎない。根本的な問題は南北朝鮮の和解だ」と指摘した。

 ミサには、北朝鮮のカトリック信者も招待されたが、北朝鮮側からは否定的な回答が来ているという。【ローマ福島良典、ソウル澤田克己】



<ローマ法王>ソウルで80万人ミサ 殉教信徒たたえる
2014年8月16日 毎日新聞

 韓国訪問中のフランシスコ・ローマ法王は16日、朝鮮半島で18~19世紀に迫害を受け、殉教したキリスト教カトリックの信徒ら124人を最高の崇敬対象である「聖人」に次ぐ「福者」とする大規模野外ミサをソウルで開いた。

 福者となったのは、最初の殉教者とされる尹持忠(ユン・ジチュン)パウロら「第1世代」の信徒123人と中国人神父1人。朝鮮人最初の神父ら「第2世代」103人の殉教者はすでに1984年に聖人に列せられている。

 朝鮮半島でのカトリック信仰は宣教師によって伝えられたのではなく、1784年に北京で洗礼を受けた信徒が帰国して広めた。当時、儒教を支配原理とする朝鮮王朝はキリスト教を反体制思想として危険視し、迫害していた。法王はミサの中で「信徒たちこそが最初の使徒だったのだ」と述べ、信仰を伝え、死守した信徒の勇気をたたえた。

 法王はアジアへの布教を推進してきた修道会イエズス会の出身。禁教下の江戸時代に聖職者不在の中、信仰を守り通した長崎の潜伏キリシタンに関心を寄せている。

 ミサはソウル中心部の光化門広場で開かれ、推定約80万人が参列した。法王はミサ会場で、今年4月に起きた客船セウォル号沈没事故で子供を失った遺族と言葉を交わした。

 法王はミサ後、韓国中部・忠清北道(チュンチョンプクド)陰城(ウムソン)郡にあるカトリックの福祉施設「コットンネ共同体」を訪れ、障害者らを励ました。法王は社会的弱者に寄り添う「貧者の教会」を掲げ、昨年7月のブラジル訪問ではスラム地区、今年5月の中東歴訪ではパレスチナ難民キャンプに足を運んだ。【ソウル福島良典】



ローマ法王、信徒獲得アピール アジアでは3% 中国意識、習氏に「ご加護」
2014年8月16日 産経新聞

 ローマ法王フランシスコは今回の韓国訪問を機に、アジアでの布教活動を本格化させる。成長著しいアジアで存在感をアピールし、新たな信徒獲得につなげる狙いだ。国交がない中国との関係もカギとなる。

 ローマ法王の訪韓は25年ぶり。アジア訪問も先々代の故ヨハネ・パウロ2世のインド訪問以来、15年ぶりだ。ローマ法王庁(バチカン)報道官は訪問に先立ち、「アジアの重要性は誰もが認識しており、福音の伝道者はその可能性に目を向ける」と強調した。

 欧州では信徒の比率が下がるなど、カトリック教会にとって信仰の普及は重要な課題の一つだ。信徒の総数は約12億人ともいわれるが、世界人口の6割を占めるアジアでは約3%にとどまり、大きな潜在力を秘めている。

 なかでも韓国は、この約30年で信徒が500万人超と倍以上に増えた有望な国だ。

 米調査機関によると、法王に好感を持つ韓国国民は8割以上で、法王がメッセージを発信するにはうってつけの舞台といえる。

 法王は来年1月にはスリランカとフィリピンも訪問する。欧米メディアは韓国訪問について、「欧米の法王人気がアジアに広げられるかの試金石」とみる。

 法王は訪韓に伴い、中国への対応も意識しているとされる。台湾との関係を保つバチカンと、別の公認組織を持つ中国側は司教の任命などで対立してきた。法王に忠誠を誓う信徒の信仰の自由が確保されない現状は大きな懸念材料となってきた。

 法王は韓国に向かう航空機が中国の領空を通過した際、習近平国家主席に「神のご加護を祈る」とメッセージを送った。通過国へのメッセージは慣例だが、中国が法王機の通過を認めたのは初めて。「緊張緩和の兆候」とみる専門家もいる。

 ただ、ロイター通信によると、韓国での式典に出席しようとした中国の信徒100人超のうち、約半数が参加不可能になったという。関係者は「中国内の複雑な事情」だと語り、一部は当局に逮捕されたとも伝えられる。【ベルリン=宮下日出男】



<ローマ法王>来年の訪日に意欲 アジア外交を強化
2014年8月19日 毎日新聞

 5日間の韓国訪問を終えたフランシスコ・ローマ法王は18日、バチカンに帰国する特別機中で毎日新聞など同行記者団との記者会見に応じ、来年中の訪日に意欲を示した。また、可能であれば在位中に中国を訪れたいとの意向を表明し、訪韓で本格始動したアジア外交を一層強化する姿勢を打ち出した。

 来年は、江戸時代末期に長崎の潜伏キリシタンが約250年ぶりにカトリック司祭と出会った出来事「信徒発見」の150周年にあたる。この機会に長崎を訪れ、日本の信徒と共に祈りをささげる可能性を問う質問に、法王は「そうなれば、とてもすばらしい」と2度繰り返した。法王訪韓中、日本司教団は改めて訪日を招請した。

 法王は訪韓中、北京から朝鮮半島にカトリック信仰を伝え、朝鮮王朝の迫害を受けながらも信仰を守り抜いた一般信徒の勇気をたたえた。バチカンのロンバルディ報道官は「日本の潜伏キリシタンと朝鮮の教会の始まりには類似点がある」と指摘している。

 また、バチカンと国交のない中国との関係改善について法王は、「教会が求めているのは布教の自由だけだ。他の条件はない」と政治的意図がない点を強調。「明日にでも(中国を)訪れたい。バチカンは中国の人々に敬意を払っており、接触に前向きだ」と述べた。

 一方、18日にソウルのミサで初めて対面した元慰安婦7人の印象について法王は「侵略下、少女時代に兵舎に連れてこられ、搾取され、奴隷状態に置かれた。いずれもむごいことだ。だが、彼女たちは今も人間としての尊厳を失っていない」と述べた。【法王特別機中・福島良典】


継がれず無縁、さまよう墓石 不法投棄続々、墓の墓場も

継がれず無縁、さまよう墓石 不法投棄続々、墓の墓場も
2014年7月30日 朝日新聞

 先祖代々受け継がれてきた墓が受難の時を迎えている。墓守が絶えた無縁墓から撤去された墓石は、慰霊の場を離れ、さまよう。人里離れた山中に“墓の墓”が現れ、不法投棄も後を絶たない。

 高松市のJR高松駅から車で30分の山中に“墓の墓”がある。約1ヘクタールの空き地にコンクリートで固めた最大幅100メートル、高さ15メートルの扇状の巨大なひな壇が設けられ、壇上に墓石1万基が並ぶ。

 「古石材預り所」と称する管理者(52)によると、中四国や関西の寺から撤去された墓石を石材店などの業者が持ち込んでくる。家庭の事情で墓を引き払い不要になった墓石のほか、無縁墓もある。1基1万円で受け入れ、最近は年300基ほど集まる。クレーン機で石を整然と並べ、定期的に雑草をとる。「ここ数年でどんどん増えている。もうけはないが、やめたくてもやめられない」。まだ9万基収容できるという。


・葬送文化が崩壊しつつある日本だが、お盆の季節だけは全国的に報道される。記事にあるように「墓の墓」という場所もあるだろうと思う。今後は一段とコンパクトしたり、お骨を自然に還そうという動きは加速するだろう。

関連して「正しい」!?、お墓参りの作法なる記事もあったので、一つの参考として引用した。

この記事の最後に「1級お墓ディレクター」なる肩書があって、調べてみたところ以下のようである。業界団体の資格であり、あまり聞くことはないが、石材の知識を持ちながら葬儀に対する知識を持つようである。

一方で、よく聞く「葬祭ディレクター」とは、葬祭ディレクター技能審査協会が実施する葬祭ディレクター技能審査(厚生労働大臣が認定する技能審査のひとつ)に合格することにより認定される。

これだけ変化の激しい時代に、「正しい」あり方があるのかが疑問であり、要は業界が維持・発展できるような葬祭の提案をする補佐をするものなのだろう。

来るべき時代を見据えて、日本人にとって大事な心の問題に踏み込まなければ大して意味は持たないのではないだろうか。


お墓ディレクター検定 - 日本石材産業協会  http://www.japan-stone.org/

※2004年2月18日に第1回お墓ディレクター検定試験が開催され、現在(2011.11)までに2級試験に6,583名受検し、6,421名の方が合格され、1級試験に2,568名受検し、627名の方が合格されました。
※検定試験の合格基準につきまして、1級2級共に70点以上を基準としています

2012年度 第10回お墓ディレクター検定試験1級試験問題 PDF


実は間違いだらけ?お墓参りのマナーと作法
2014年7月29日 JIJICO

現代の墓地事情に合わせたマナーと作法について
お墓参りのマナーと作法については、さまざまな説があります。例えば、「お墓に水をかけるのは、ご先祖さまに冷や水を浴びせることと同じなので良くない」「たくさんの煙を焚くことにより周囲の邪気を追い払うために線香は束のまま火をつける」などがあります。

お墓参りの仕方については、宗教、宗旨・宗派などによっても異なりますし、地域の風習に影響するところが大きいため、ここでは、その部分の是非には触れず、墓石への影響や現代の墓地事情に合わせたマナーと作法について考えてみます。

お墓は水でホコリを流し落としてからタオルで拭く
お寺に墓地がある場合には、お墓参りの前に、まず本堂のご本尊に手を合わせ、ご住職にもご挨拶をしましょう。また、一般の霊園で、管理事務所で手桶や借りた手桶やひしゃくは、墓参後にはきちんと元に戻し、ひとことご挨拶をかけてから帰るようにしましょう。また、掃除道具や手荷物などを、近隣の墓所の敷地内に置かないようにしましょう。

砂ぼこりが付いている状態で、水をかけずにいきなりタオルで拭くと、墓石にキズが付きます。特に黒系の石は、キズがよく目立ちます。たっぷりの水でホコリを流してからタオルで拭くようにしてください。洗車をする時に、まず水でホコリを流すのと同じです。また、タワシなどの硬いものでこするのもあまりお勧めできません。

お供物はお参りが終わったら必ず持ち帰る
お墓に供えるお花には、ユリの花粉のように服や石に付着すると取れにくいものがあります。墓石の石の種類によっては、石目の間にユリの花粉が入り込み変色する恐れがあります。

また、お供物は故人の好物であった果物やお菓子、飲み物などをお供えしますが、お参りが終わったら必ず持ち帰りましょう。ガラス瓶や缶入りの飲み物は破損やサビが石に付着する原因となりますし、食べ物をそのまま置いておくと、カラスや野生動物が墓所内を荒し、自分の墓所だけではなく、近隣の墓所の迷惑にもなります。

お墓にお酒やジュース、盛り塩は禁止
「故人が好きだった」という理由で、お墓にお酒をかける人がいますが、墓石の変色・変質の原因となりますので、お酒やジュース、コーヒーなどはかけないでください。

また、厄除け、魔除けの意味で、墓所内の石の部分に盛り塩をされる人もいますが、これは絶対に止めてください。石の表面の艶がなくなり変色・変質を起こします。

お墓参りが終わったら必ず火の後始末を
お墓参りに線香やローソクは付き物です。しかし、お参りが終わったら火をきちんと消して帰りましょう。火事にならないとも限りませんので注意が必要です。

何かのついでにお墓参りをする「ついでまいり」は良くないと言われますが、そんなことはありません。足しげくお参りに行くことが大切です。線香、ローソク、お花がなくても手を合わせるだけで十分です。お墓に眠っている故人やご先祖さまは、お参りに来てくれることだけを望んでいます。

お墓参りには、特別なマナーや作法というよりも、むしろ、故人やご先祖さまに対し、どういう気持ちでお参りをするかという部分の方が大切なのです。
(能島 孝志/1級お墓ディレクター)

ネット「終活」を考える 死後のデータ削除サービス、歓迎と要望と

ネット「終活」を考える 死後のデータ削除サービス、歓迎と要望と
2014年7月20日 産経新聞

 インターネット検索大手のヤフーは14日、終活サービス「Yahoo! エンディング」を開始した。利用者の死亡が確認されると、ネット上に保存した文書や画像などのデータが自動的に削除されるのが売り。「人に見られたくないデータってあるよな」と好意的な声の一方で、「自宅パソコンのデータこそ削除して」といった“要望”も出ている。

 同サービスは、利用者の死亡を遺族からの火葬許可証の提示で確認。確認されると、事前に登録しておいた最大200人の知人にお別れメッセージを自動送信する。また、本人が利用していたヤフーの有料サービスを停止し、ネット上のクラウドに保存していたデータの削除も行う。

 ◆草創期ユーザーが高齢化

 1995年にネットの本格普及が始まってから、まもなく20年。ヤフーによると「草創期を支えたネットユーザーたちが、人生の終末を考えなくてはならない年齢に近づいてきたため、今回の終活サービスの提供を開始した」という。

 掲示板やブログなどでは、「やっぱり、保存してあるデータは消去してから死にたい」「違法なものじゃなくても、人に見られたら恥ずかしいものとかある」と、好意的に受け止める書き込みが目立った。

 ただ、中には「自分が死んだ後のことなんて、そんなに気になるもんかな?」「死んじゃったら、見られて恥ずかしいもなにもないと思うんだが」と、達観派の声もあった。

 また、最大200人に送れるお別れメッセージについては、「俺が死んでも、死んだことを伝える相手がいない…」という寂しい感想も。

 ヤフーによると、データ削除については現在、ブログやメールも対象にすることを検討中。一方、データを削除せず、遺族に移管するサービスも考えているという。

 これについては、「自分が生きた証拠として残してもらえるのはうれしいような気がする」「家族に関わるデータは、ちゃんと保存しておきたいよね」などの声が多かったが、「家族だからこそ、なおさら見てほしくない情報があるんだよ」「なまじ親しい人のデータだけに、裏切られたと思うような内容だったらどうするんだ」という声も少なくない。

 データ削除サービスは、あくまでヤフーが運営するネット上のサービスのみが対象だ。そのため、「自宅のパソコンに保存されているデータを破壊してくれるサービスをぜひやってほしい」といった要望がかなり目立った。

 ◆真に“大事”なデータは…

 その理由は、「パソコン内には、クラウドに置いておけるような生やさしいもんじゃないデータがいっぱい」「死んだ後に消さなくてはならない自分の全人格が否定されるようなデータは、クラウドに上げたりしないよ」など。

 自宅のパソコン内のハードディスクに他人に見られたくないデータが入っている人が多いようで、「火葬の時にハードディスクを棺おけに入れてくれるサービスがあればいい」と“斬新”な提案をする人も。

 一部には、「ごく親しい友だちと死んだときは互いのパソコンのデータを消去する約束をしている」と明かす人もいた。だが、多くの人にとって、そんな信頼できる相手を見つけるのは至難の業。やはり、生きているうちの常日頃から、身辺をきれいにしておくことこそが、何よりも効果的な終活のようだ。(壽)

【用語解説】終活
 自分の死をどのように迎えるか、元気なうちに考えて準備をする活動の総称。注目される背景には、ライフスタイルや価値観の多様化がある。希望する葬式のあり方や、倒れた際の延命についての選択、遺族が行う手続きのための情報整理、財産分与など対象は多岐にわたる。死に備えて自身の希望を書き留めておく「エンディングノート」の活用も重要視されている。


・インターネットではクラウドと呼ばれる外部記憶媒体でのデータ管理が拡大してきている。つまり自宅のパソコンやHDDで管理しないデータも今後は飛躍的に増えることになる。

今回のサービスは、そんなプロバイダー管理のデータを遺志に従って削除するものだ。データを削除することは簡単ではあろうが、本当に削除したいデータは一体どこにあるのだろうか。

記事にあるが、日々収集するデータも膨大なものである。個人的にもクラウドに新聞記事をどんどんと蓄積している。どのような記事を集めているのかは本人も忘れてしまい分からない。

加えてクラウドのような外部記録媒体には残せないような個人的なデータや記録が誰にもあろう。興味本位や個人的な趣味など、他人が聞いたらぎょっとするようなものがあるのは当然とも思える。

関連して、特殊清掃・遺品整理業者というものがある。身寄りがなかったり死に方が特異であった場合には利用されることがある。彼らの活動のドキュメントがよく報道されるが、人間活動で蓄積される物品・情報は膨大である。それを仕分けしながら処分することは、このデータ削除に通じるものがある。

私の場合も、書籍・CD・VTR・カセット等の分量は半端ではない。現在では公共図書館などは受け入れてくれても蔵書にならず廃棄本としてリサイクル会で配られるのが現実なのだ。ならばブックオフ等の中古業者に渡しても二束三文で買いたたかれることは間違いない。

結論的に言えば、何らかの形で後世にも残る保管をされる人は、叙勲を受けるような活動をした人に限られるので私には関係ない。

まあHDDなどはロックでもかけてパスワードは残さないのがよいかもしれない。ただ、いつ最期が来るかは誰も分からないので間に合わない可能性もあり、それを知った人が怪訝な顔をするのは仕方ないことかもしれない。

収集することは仕方ないにしても、できるだけ学問的!?に収集すると良いとは思っている。単におかしな傾向の人を通り越して、これだけ集めたとは流石と言われる可能性もあるだろうし・・・。

なお個人的には字が汚いので判別できるのは私だけということが言えるので、手帳・日記類は何とかパスしそうだが、デジタル化した文字・画像・動画の類だけは困ったものだ。常に暗号化したりロックしないと危なさそうだ。

記事にあるように、見られても死んでいるからもういいのでは・・・という妥当な結論で終えよう。


死後のデータ消します ヤフー、新サービス開始
2014年7月14日 朝日新聞

 インターネット検索大手のヤフーは14日から、亡くなった人がヤフーのクラウドサービスで保存していた画像や文書などを削除するサービスを始めた。ヤフーの専用サイトから生前に申し込んでおき、亡くなった時にヤフーが提携する葬儀仲介会社を使えば、無料で削除する。

 このサービスに申し込んでおけば、ヤフーで利用していたサービスの課金も自動的に停止する。亡くなった後のデータや課金はこれまで、遺族であっても削除したり止めたりすることの手続きが煩雑だった。

 サービスでは、毎月194円(税込み)を払えば、亡くなったときに最大200人にあらかじめ作っておいたメッセージを送ることもできる。毎月支払うお金はサーバーにメッセージを保存する費用だという。



血液型と性格「関連なし」…九州大講師が解析

血液型と性格「関連なし」…九州大講師が解析
2014年7月19日 読売新聞

 血液型と性格の関連性に科学的根拠はないとする統計学的な解析結果を、九州大の縄田健悟講師(社会心理学)が発表した。

 日米の1万人以上を対象にした意識調査のデータを分析した。「A型の人は真面目」「B型は自己中心的」といった血液型による性格診断は、国内で広く信じられているが、就職や人事などで差別される「ブラッドタイプ(血液型)・ハラスメント」の問題も指摘されており、一石を投じそうだ。

 研究成果は6月25日に発行された日本心理学会の機関誌「心理学研究」に掲載された。

 縄田講師によると、血液型と性格を結びつける考え方は国内では流布しているが、海外ではほとんど知られていない。1970年代に出版された関連本がきっかけで、その後もテレビ番組などで紹介されたことで広がったという。

 縄田講師は、経済学分野の研究チームが、2004~05年に日米の1万人以上を対象に、生活上の様々な好き嫌いなどを尋ねた意識調査に、回答者の血液型が記載されていることに注目。血液型によって回答に違いがあるかどうかを解析した。

 その結果、「楽しみは後に取っておきたい」「ギャンブルはすべきではない」など、計68項目の質問に対する回答のうち、血液型によって差があったのは「子供の将来が気にかかる」などの3項目だけで、その差もごくわずかだった。このため「無関連であることを強く示した」と結論づけた。

 血液型を巡っては、特定の血液型の人格が否定的にとらえられる例があり、問題視されている。厚生労働省によると、採用面接などで血液型を尋ねられるケースは後を絶たず、同省は「血液型は職務能力や適性とは全く関係ない」として、血液型を質問しないよう企業に求めている。大阪労働局によると、採用試験の応募用紙に血液型などの記入欄を設けていた企業に対し、是正するよう行政指導した例があるという。


・記事にあるように統計的にも性格と血液型の相関関係は認められない。こうした指摘をしている心理学者も昔から多く書籍も多数あるので当然の結論だろう。

驚くのは就職面接の場で血液型を聞かれたり、記入させられているという現象である。人事担当者がそうしたものを参考の一つにしていたことが不思議でならない。

いろいろなタイプの性格があることは認めるし、それが類型的に考えられても問題はないだろう。ただ血液型で性格が違うという考え方には違和感を持つ。その歴史も僅かなのだ。

毎日、いろいろな占いがあり、その一つが血液型であるが、誰もが真剣に見ているとも思えない。自分に関わると思うことがあれば受け入れるし、そう思わない場合は脳裏に残らないという現象に過ぎない。

何にしても自分の運命を、自分以外のものに委ね判断することは危険である。その判断に従って行動しても誰も責任をとってくれることはないからだ。それが科学的な根拠がある!?と強弁しようが、誰にでも適用できるような類型があるはずはない。

そのはみ出しが個性なのであり私が生きる楽しみだからだ。君は○型だから、こうだ!なんて誰にも言わせてはならないだろう。

人生いろいろ:注文していなくて勝手に届く商品は・・・処分せよ!

† 典型的な送り付け商法であるが、中身がアダルトDVDであれば心穏やかでない。特にそうしたサイトを見たことがある人は何か個人情報が漏れたと勘違いする可能性もある。結論的には、相手を特定せずに業者は送っているので、その一つが来たと思えばいい。金額が60万円と無茶苦茶な金額である。そうした通販商品は、《ウィキペディア》によればコピー商品ならば一枚500円以下で販売されているということだ。せいぜい2500円程度の商品だといえる。コピー商品ならば、メディア代金と郵送料で数百円で業者は制作はできるだろう。

‡ 詐欺的な犯罪や商法が後を絶たない。逮捕されるのは末端のバイト的な人たちばかりで中枢のグループは組織や地域を変えて荒稼ぎをしていると思われる。高齢者が資産を貯めていることは当然であり、その生活費を奪う行為に言い訳は通用しないだろう。注文した覚えがない時は家族や相談窓口にすぐ相談しましょう。間違っても送られてくる文書に従って送金したり連絡したりしないように。


勝手に届くアダルトDVDで高額請求 全国で相談20件
2014年7月14日 朝日新聞

 買った覚えのない無修整のアダルトDVDが送られてきた後、高額の代金を請求される。そんなトラブルが起きていると国民生活センターが14日発表した。今後増える兆しがあるとして注意を呼びかけている。

 5月、埼玉県の50代男性に注文した覚えのない荷物が届いた。開けてみると何も書かれていないDVD5枚で、再生すると、モザイク処理などを施していないアダルト映像が収録されていた。どうしてよいか分からずそのままにしておいたところ、数日後に60万円の請求書が届いた。

 国民生活センターによると、このような相談は5月ごろから全国の消費生活センターに20件程度寄せられている。「代金を払え」と電話でしつこく迫られた例もある。高齢者を狙った健康食品の送りつけ商法が下火になる一方で、増加の兆しがあるという。

 同センターによると、無修整DVDを販売目的で所持していると刑法のわいせつ物頒布等の罪に問われる可能性があるが、送りつけられた物を持っているだけなら罪に問われない。特定商取引法では、送りつけられた荷物は14日間保管すれば送り主の返還請求権はなくなり、処分してよい。契約が成立していないので代金を支払う必要もないという。

 また、同センターは「パソコンなどで再生するとウイルスに感染するおそれもある。むやみに再生しないで」と呼びかけている。(小泉浩樹)



アダルトDVD「送りつけ」横行…60万請求も
2014年7月15日 読売新聞

 申し込んだ覚えのない違法なアダルトDVDが届き、高額な代金を請求される「送りつけ商法」が相次いでいるとして、国民生活センターが注意を呼びかけている。

 被害に遭っているのは、主に30~60歳代の男性で、今年5月から約20件の相談が全国の消費生活センターに寄せられている。埼玉県の50歳代男性宅には5月、「VIP会員の契約を賜り、お礼申し上げます」などと書かれた書面とともにDVDが5枚届いた。ラベルは無地で、再生するとモザイク処理されていないアダルトDVDだった。後日、約60万円の請求書が送られてきたという。

 国民生活センターによると、一方的に送りつけられた物を受け取っただけでは契約は成立せず、開封しても支払い義務はない。また、こうした事情で違法DVDを所持しても罪に問われることはないという。


カトリック教徒、離婚はダメでも…「結婚無効」の判決

カトリック教徒、離婚はダメでも…「結婚無効」の判決
2014年8月10日 産経新聞

 カトリック教徒にとって結婚は「七つの秘跡」の一つであり、配偶者が死亡しない限り結婚は解消されないものとされている。

 英国王ヘンリー8世が、世継ぎが生まれないことを理由にキャサリン妃との結婚の無効を法王クレメンス7世に承認してもらおうとしたが、法王は拒否し続けた。そのためへンリー8世は、最後にはカトリック教会とたもとを分かち、英国教会を設立したことは有名な話だ。

 離婚が存在しなければ、教会当局から結婚の無効、つまり結婚そのものが存在しなかったとの証明を得るほかはない。バチカン市国にはこうした結婚の無効を判定する裁判所があって、これまでもヨーロッパの貴族やお金持ちが、すでに何年もの結婚生活を送っていたにもかかわらず、莫大(ばくだい)な弁護費用を使って結婚無効を認めてもらってきた。

 それだけではない。イタリア全国には19もの宗教裁判所があって、ここでも結婚無効の判決を下しているのである。

 最近、イタリア南部ベネベントの宗教裁判所が、2013年に312件もの結婚無効の判決を下し話題になっていた。

 こういう手軽な裁判所があったなら、ヘンリー8世もわざわざ現在の英国国教会などを設立する必要はなかっただろうに。(坂本鉄男)


・結婚というものの歴史を見ると、中世に恋愛が発明!?されるまでは家と家のそれであった。今でも、その伝統を継いでいる国家は多い。つまり個人の恋愛が許されるまで長い歴史は結婚は個人意志の問題ではなかった。

そして特にキリスト教徒は、神の前に誓って添い遂げることを契約する。つまり契約なのだ。神と人間が、従うことを契約することで加護を得るという宗教構造が古代からずっと続いていた。

個が発見された中世以降に、人間は神との契約と同様に結婚についても契約関係の図式を用いてきた。それは互いに慈しみ裏切らない永遠のつながりであり、信仰する神の前で誓うことにより強固にされる。

ところが、個が発見されてから恋愛も許される人間の感情として認識されることになった。婚姻関係にあっても、それが続くためには非常な忍耐を要する。

記事にあるように、契約関係を秘跡・恩寵と考える人たちには離婚することは許されないという結論がある。事実上、破たんしている婚姻関係をどのように収束させるのか。その詭弁が、そもそも婚姻契約自体が無効であると判示することだという。

カトリック教会だけでなく、宗教組織がナマの人間に拠らず、教理・教義の解釈にのみ従うならば混乱することは当然のことだろう。

時代の流れとしては、人間がわがままになったということも言えるが、結婚が当初考えたような理想のものではなく、日々困難を互いに克服しつつ思いやることを続けることがないとどうにもならないという現実に直面することだろう。

よく牧師夫妻の離婚という話題も聞くが、牧師すらも離婚している現実があるならば信徒らがそうしても何ら問題はないのではないのではないか。それを恰好をつけて表現すると結婚無効というものになるのだろう。

結婚がもたらす喜びと裏腹に現実の生活をどのように宗教的に過すのかが問われるのだろう。神が結び付けたという大義を、もう一度軽く捉えてもいいのかもしれない。縁はあるだろうが、その縁がどのようなものであるかが分かるには時間がかかるのかもしれない。

<バチカン>銀行改革 資金洗浄防止へ体質改善

<バチカン>銀行改革 資金洗浄防止へ体質改善
2014年8月3日 毎日新聞

 キリスト教カトリックの総本山・バチカン(ローマ法王庁)が、資金洗浄(マネーロンダリング)疑惑のあった宗教事業協会(通称・バチカン銀行)や、権限が集中していた財産管理局のスリム化を柱とする組織刷新に乗り出している。フランシスコ・ローマ法王が昨年3月に就任して以来、最大規模の金融・財務部門改革。社会的弱者を支援する法王の「貧者の教会」路線に沿うようにバチカンの機構と体質を改善するのが狙いだ。

 バチカン銀行は口座の洗い直しや閉鎖の影響で昨年の収益が290万ユーロ(約4億円)にとどまり、一昨年の8660万ユーロ(約120億円)から大幅減となった。透明性の向上に取り組んできたエルンスト・フォン・フライベルク前総裁(ドイツ)が7月に退任し、ジャンバティスト・ドフランシュ新総裁(フランス)が率いる新体制となった。

 バチカン銀行は第二次世界大戦中の1942年、当時の法王ピオ12世によって設立された。世界各地のカトリック教会の活動のために修道会や聖職者の資産を守るのが目的だった。だが、長年にわたりマフィアによる資金洗浄や脱税などの疑惑がつきまとってきた。

 組織改編によって、バチカン銀行の業務は「教会を対象とする貯蓄、融資」(フライベルク氏)という原点に回帰させる。これまで行ってきた投資活動は別組織の「バチカン資産管理」に移行。法王庁財産管理局も不動産運用・管理部門を切り離し、「中央銀行」の役割のみを果たすようになる。

 法王から新設のバチカン「経済省」の長官に指名され、法王庁の財政、資産管理を統括するジョージ・ペル枢機卿(オーストラリア)は7月の記者会見で「バチカンがスキャンダルの提供源でなく、財務管理の模範となるのが目標だ」と述べた。

 法王庁のマネー・スキャンダルでは、財産管理局の元高官がバチカン銀行を使って資金洗浄していた疑いでイタリア当局に摘発されている。【ローマ福島良典】


・宗教とお金という永遠のテーマであろう。

日本においても、ブログで一部紹介しているように、宗教法人の莫大な資産をデリバティブで運用し多額の損失を与えた例があった。

信徒らは、当然のこととして組織に対して布施等の行為をし、税金が免除されることをいいことに、不明朗な会計で集められた資金が宗教団体に滞留する。それをどのように使うのかが問われていることになる。

バチカン銀行も、当初は教会事業のみに専念していたはずだが、事業を拡張する過程で、さまざまな資金をも抱えて運用・投資するという要素を得てしまった。

どの世界宗教もお金に執着してはならないと説くだろうが、お金を有効に使うことで宣教や組織の安定に資するという思いが強くなれば、経済活動にも口を挟むことになる。

宗教者も利息の誘いに弱いことは共通のようで、少しでも増やしたいという欲求はなくならないようだ。それが宗祖の考えに反してもだ。

その象徴としてバチカンの存在があったが、現法王は昨今の諸問題を緩和する意味でも、本来の考え方に戻ってカトリックの姿勢を正す意味があるのだろう。

金、金、金の価値観を打破すべき、イエスも当時の宗教指導者の欺瞞を糾弾した時があったが、これは宗教とお金という問題が、未だに人間の欲望と結びついている重要なテーマであることを示している。

イスラム国、宗教的遺構「預言者ヨナの墓」爆破

イスラム国、宗教的遺構「預言者ヨナの墓」爆破
2014年7月27日 読売新聞

 イラク北部モスルからの情報によると、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」は24日、キリスト教とイスラム教の聖地として知られるモスルの歴史的遺構「預言者ヨナの墓」を爆破した。

 爆破を目撃したというモスル在住のアブ・シハーブ氏(36)は本紙の電話取材に、「突然『イスラム国』民兵が現れ、併設される礼拝所(モスク)から参詣者を追い出した。直後、大きな爆発音とともに、敷地全体が煙に包まれた」と証言した。

 「ヨナの墓」の敷地に立つモスクは、かつてネストリウス派キリスト教会として使われていたモスルを代表する歴史建造物。【カイロ=久保健一】


・中東情勢が目を離せない局面に達している。記事にあるような「イスラム国」の愚行、そしてガザ地区に対するイスラエルの越境攻撃は1000以上の死者を出していると報道される。またウクライナでの民間旅客機撃墜事件に見られるように民族紛争も国際社会の批判を浴びている。

つくづく宗教とは何なのかという疑問を思わずにはいられない。単純に自分が宗祖の立場であったならば、そうした行動を許容するのだろうかという疑問も起こらないのだろうか。

そもそも宗教にあるのはイノチの根源をどのように把握するかということで、その先には寛容の気持ちを抱き隣人を愛し労わるという行為に違いなく、それを否定すれば世界宗教の名前は与えられなかったに違いない。

宗教的熱情により自己の欲望を抑えられなくなっている人たちに対して私たちは本当に無力なのだ。それはイエスも経験されたことである。その人たちに対してイエスは「彼らをどうかお許しください。何をしているのか分かっていないのです」と神に祈ったのは極めて道理にかなったことなのだ。

残念なことではあるが、総体として人類は生きており、一部の人たちの愚行で消滅してもそれは種として仕方ないことなのだ。それだけの進化しか獲得できなかったということだ。

反対に言えば、頭脳などを極端に発展させなければ、そこらの動物や植物のように無為な行為をする知力もなかった。地球の環境に応じた生き方をし、そこから外れることはなかった。

そこに人間の矛盾がある。ただ人類が滅んでも次の日には新たな生命が誕生し、この地球環境に応じた生命活動を開始することは事実なのだ。それを期待する。

人間は内心に闘うこと、自他を区別し扱うことを本来的に持っており、そうした欲望をコントロールすることを期待されている。それが果たされない場合は、殺し合い奪い合い破壊尽くすという様相を示すだけなのだ。


<「イスラム国」>キリスト教徒人頭税 拒否すれば処刑も
2014年7月21日 毎日新聞

 イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」が7月中旬、支配下に置くイラク北部モスルのキリスト教徒に対して人頭税(ジズヤ)の支払いを命じたことに、国内外から非難が高まっている。モスルには7世紀のイスラム教創始以前からキリスト教徒が暮らしてきたが、数万人が迫害を恐れてクルド自治区などに逃れた。

 「宗教や民族の違いを理由に組織的な迫害を加えることは人道に対する罪だ」。国連の潘基文(バン・キムン)事務総長は20日に声明を出し、イスラム国による異教徒迫害を非難した。マリキ首相も「テロリストの極端な犯罪志向が明らかになった」と批判した。

 イラクからの報道によると、イスラム国は今月18日、キリスト教徒に人頭税を課すとの布告を出し、19日までにイスラム教への改宗、納税、モスルからの退去のいずれかを選ぶように迫った。米CNNテレビによると、1世帯55万イラクディナール(約4万8000円)の納付を要求し、拒否した場合は処刑することも示唆した。

 イスラム国家は、人頭税の支払いと引き換えに、同じ一神教のユダヤ教徒やキリスト教徒らの信仰を容認してきた歴史がある。イスラム国家復活を目指す「イスラム国」も、これに倣ったとみられ、シリア北部でも同様の統治を行っている。

 モスルではイスラム国が侵攻した6月上旬以降、迫害を恐れるキリスト教徒やシーア派住民ら数十万人がクルド自治区などに避難した。【カイロ秋山信一】



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<ローマ法王>中東とウクライナ…平和実現を祈る
2014年7月21日 毎日新聞

 フランシスコ・ローマ法王は20日、バチカンのサンピエトロ広場で開いた日曜恒例の祈りの集いで、中東とウクライナにおける平和の実現を祈願し、紛争当事者に「対話と和解」を呼びかけた。

 法王は集いの中で「イラク・モスルや中東のキリスト教徒が迫害され、故郷から追い出されている」と指摘し、「暴力に暴力で打ち勝つことはできない。打ち勝つことができるのは平和によってのみだ」と訴えた。

 イラク北部モスルではキリスト教徒がイスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」から改宗か納税を迫られ、集団で脱出している。

 法王は18日、イスラエルのペレス大統領とパレスチナ自治政府のアッバス議長に電話をかけ、ガザ地区を巡る情勢の悪化に「重大な懸念」を表明。「敵対に終止符を打ち、停戦、平和、和解を促進する努力」を傾注すべきだとの考えを伝えた。

 また、ウクライナ東部上空でのマレーシア航空機撃墜事件の犠牲者と遺族に祈りをささげ、紛争当事者に対して、平和の構築と、対話を通じた紛争の解決を呼びかけている。【ローマ福島良典】



他宗派の誘拐、処刑横行=「イスラム国」軍事力強化―イラク
2014年7月24日 時事通信社

 国連のムラデノフ事務総長特別代表(イラク担当)は23日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」がイラク北部で他宗教・宗派の信徒や少数民族の誘拐、処刑といった非人道的行為を激化させていると明らかにした。同日行われた国連安全保障理事会への報告で述べた。過去数週間で「数万人が家を追われ、多くが誘拐されたり、処刑されたりした」という。

 ムラデノフ氏によれば、イスラム国が支配する北部ニナワ州で、少数派のキリスト教徒のほか、シーア派イスラム教徒やトルクメン人が改宗などを迫られ、応じない場合、組織的な誘拐や殺害の対象となっている。【ニューヨーク時事】

 

<アラブ5カ国>君主制国家の維持VS軍隊に成長した過激派
2014年9月25日 毎日新聞

 シリアでイスラム過激派組織「イスラム国」への空爆に参加したサウジアラビアなどアラブ5カ国には、2011年に始まった中東の民主化要求運動「アラブの春」の波及を防ぎ、君主制国家を維持した共通点がある。同じアラブ人国家に対する異例の軍事介入の裏側では、「アラブの春」の混乱に乗じて台頭したイスラム過激派と、長年アラブ世界を支配してきた独裁的君主体制という新旧の潮流が激しく衝突している。

 「我々は深刻な危機に直面している。テロ組織は隠れ家から出てはびこり、細胞組織から軍隊に成長した」。空爆開始後の23日、ニューヨークの集会で演説したサウジのサウド外相は、中東でのイスラム過激派の勢力拡大にこう危機感をあらわにした。

 自由や民主化、汚職撲滅などを目指した「アラブの春」は、エジプトなど4カ国で独裁政権を倒した。当初は新時代への期待が高まったが、独裁的な強権政治のたがが外れた結果、これまで抑圧されてきたイスラム過激派勢力が台頭した。

 シリア内戦は当初アサド政権と反体制派の対立構図だったが、混乱に乗じてイスラム国や国際テロ組織アルカイダが勢力を伸長。エジプトでも東部シナイ半島にイスラム過激派が拠点を築いた。リビアからは内戦で使用された武器が周辺国に流出。イエメンでもスンニ、シーア両派の過激派が勢いを強めた。

 シリア空爆に参加したサウジ、アラブ首長国連邦、カタール、ヨルダン、バーレーンの5カ国はいずれも王制・首長制で、「アラブの春」では反体制の民衆デモの芽を摘んできた。宗教指導者(カリフ)の統治を理想とし、世俗君主の存在を否定するイスラム過激派とは思想的に相いれない存在だ。

 ただ、これら5カ国にもイスラム過激派の台頭に好意的な宗教保守層が存在する。カタールやサウジからは慈善事業名目などで過激派に資金が流れているとの指摘がある。欧米の専門家によると、サウジやヨルダンはイスラム国の外国人戦闘員の主要な供給源となっている。支配層は、こうした勢力が将来的に国内で反体制運動を始めるのを懸念している。

 サウジなどは今回、軍事作戦と並行して、国内の過激派や協力者の摘発も進める方針だ。空爆への参加は「過激派の活動には容赦しない」という国内向けのアピールという面もある。【カイロ秋山信一】



<イスラム国>女性弁護士を公開処刑 イラク・モスル在住
2014年9月26日 毎日新聞

 国連イラク支援団は25日、イスラム過激派組織「イスラム国」による宗教・文化施設の破壊を非難していた北部モスル在住の女性弁護士が「背教者だ」と一方的に指弾され、イスラム国に公開処刑されたことを明らかにした。女性の遺体には拷問の痕があったという。イラク問題を担当する国連のムラデノフ特別代表は「弱者を繰り返し攻撃している」とイスラム国を非難した。

 国連やAP通信によると、処刑されたのは、囚人の人権問題や貧困支援に取り組んでいたサミラ・ヌアイミさん。今月17日に自宅で夫や3人の子供と一緒にいたところをイスラム国に拘束された。5日程度の拘束期間中には「悔い改めるためだ」として拷問を受けた上、イスラム国が独自に設置した司法機関・イスラム法廷の判断に基づき公開処刑された。

 ヌアイミさんは拘束前にフェイスブックで、イスラム国が宗教施設や文化財を破壊していることを非難していた。

 イスラム国は6月以降、モスルを実効支配しており、周辺では女性政治家や人権活動家が殺害、拉致される事件が相次いでいる。【カイロ秋山信一】



文化遺産の破壊・略奪多発=闇市場通じ国外売却-「イスラム国」
2014/09/30 時事通信社

 イスラム過激組織「イスラム国」が、イラクの支配地域で古代文化遺産の破壊や略奪を繰り返していることが29日、パリの国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部で開かれた専門家会合で報告された。略奪品は闇市場を通じて国外に売却され、イスラム国の資金源となっているという。

 イスラム国はイラク北部のモスル、ティクリートなどの支配地域で聖廟(びょう)やキリスト教会を破壊した。モスルでは7月、キリスト教やイスラム教の聖地「預言者ヨナの墓」が爆破、破壊された。

 イスラム国はイスラムの教えに関して極端に厳格な解釈を主張し、墓での礼拝は偶像崇拝に当たると批判的にみている。

 バグダッド博物館のラシド館長は「(古代)アッシリア時代の建造物が爆破され、盗まれた遺物が欧州の都市で見つかった」と報告。イスラム国に売却を指南する国際犯罪組織があるとの見方を示した。モスルの修道院などから1500点以上の古文書が持ち出され、広場で全て焼却されたケースもあったという。

 ラシド館長は、イスラム国支配地域でのさらなる破壊や略奪を食い止める手だては何もないと認めた。【パリAFP=時事】



少数派の女性を戦利品に=イスラム国「奴隷復活」宣言
2014/10/14 時事通信社

 イラクとシリアで勢力を拡大する過激組織「イスラム国」は12日発行のプロパガンダ誌の中で、イラクで拘束したクルド人少数派ヤジディ教徒の女性や子供を「戦利品」として、戦闘員に分け与えていると明らかにした。イスラム国側がヤジディ教徒を「奴隷」として扱っていることを明確に認めたのは初めて。

 イラク北部シンジャル山周辺では8月、イスラム国に追われたヤジディ教徒が孤立。米軍がイラクでの空爆に踏み切る理由の一つとなった。現在も数百人の女性や子供の行方が分かっていない。

 プロパガンダ誌は「奴隷復活」と題した記事で、「捕らえたヤジディの女や子供は、シャリア(イスラム法)に基づいて、シンジャルの作戦に参加した戦闘員に分け与えた」と強調。キリスト教徒やユダヤ教徒には「税金」支払いや改宗という選択肢も与えるが、多神教のヤジディ教徒には適用されないと明言した。【バグダッドAFP=時事】



さらし首、町のあちこちに=「イスラム国」恐怖で住民支配―国連調査委
2014年11月14日 時事通信社

 国連人権理事会が設置したシリア情勢に関する国際調査委員会は14日、過激組織「イスラム国」の支配地域で、思想や宗教が異なる市民、戦闘で捕らえた兵士の処刑が横行しているとの最新報告書を発表した。犠牲者の首が広場で「見せしめ」にされるなど、イスラム国が恐怖による支配を強めていると非難した。

 報告書によると、北部アレッポなどでは、集まるように命じられた住民の目前で処刑を実施。遺体ははりつけにされ、住民の目に付きやすい場所にさらされたり、切断された頭部は公園の柵に並べられたりするという。

 報告書は少女がイスラム国の兵士と結婚を強要されたり、性的暴行の対象になったりしていると指摘。さらに「学校が18歳未満の少年の徴兵や軍事訓練の施設として使われている」とし、イスラム国が「大規模な戦争犯罪」を行っていると断定した。

 その上で、「組織的に基本的人権と自由を否定している」と、イスラム国による人道に対する罪を改めて批判。イスラム国指導者らを処罰するため国際刑事裁判所(ICC)への付託などを訴えた。【ジュネーブ時事】



「組織的な性暴力」…国連「イスラム国」を糾弾
2014年11月15日 読売新聞

 国連人権理事会の独立調査委員会は14日、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」に関する報告書を公表した。

 報告書は、拉致した女性を売買するなどイスラム国による「戦争犯罪」や「人道に対する罪」を非難した。

 報告書によると、イスラム国は今年8月、イラク北部の都市センジャールのヤジーディ教徒を襲い、数百人の女性と少女を誘拐した。その一部がシリア北部ラッカに連行され、戦利品として市場で売られた。このほか、前線から戻った戦闘員に繰り返しレイプされている女性もいるという。

 報告書は、イスラム国が、捕虜にした女性に子どもを産ませ、イスラム教徒にすることで、ヤジーディ教徒の後継ぎを根絶する目的を持っているとも指摘し、「組織的な性暴力と奴隷化を続けている」と糾弾した。【ジュネーブ=石黒穣】



「同性愛者」2人を公開処刑=シリア南東部でイスラム国
2014年11月26日 時事通信社

 在英のシリア人権監視団は25日の声明で、過激組織「イスラム国」がシリア南東部デリゾール県で、「同性愛者」の男性2人に対して投石による公開処刑を行ったと明らかにした。

 イスラム国は、県の中心都市デリゾールで18歳の男性、イラク国境に近いマヤディーンで20歳前後の男性を、子供を含む公衆の面前で処刑した。所持していた携帯電話の動画などを根拠に罪を問われた。イスラム教では、一般的に同性愛は禁じられている。

 シリアとイラクで活動するイスラム国は、シャリア(イスラム法)を名目に、支配に抵抗する人々を虐殺している。AFP通信によれば、2人はイスラム国に反発していたため、同性愛を口実に命を奪われたとの見方も出ている。【カイロ時事】


<さい銭箱盗難>大槌町でまた 壊され発見

<さい銭箱盗難>大槌町でまた 壊され発見
2014年7月26日 毎日新聞

 東日本大震災で町長や町職員計40人が犠牲になった岩手県大槌町で26日、旧役場庁舎前に置かれたさい銭箱が壊されているのが見つかった。これまでも同様の被害に複数回遭っている。盗まれたとみられ、県警釜石署が窃盗事件として調べている。

 さい銭箱を管理する地元住民グループによると、同日午前5時ごろ、パトロール中の警察官がさい銭箱がないことに気づき、約20メートル離れた仮設トイレ近くで見つけた。バールのようなもので壊され、ひっくり返された状態だった。紙幣約2万円分と硬貨約700円分が残っていたという。

 さい銭箱は献花台などの囲いを作る費用のために設置。同グループによると、6月11日と今月中旬にも壊された。このため固定していたネジ8本を長いものに替え、センサーで感知して点灯する照明をつけたという。だが度重なる被害に「これ以上、対応方法がない」と嘆いている。

 旧役場庁舎で税務課職員だった一人娘の芳子さん(当時33歳)を津波で亡くした上野ヒデさん(72)は「怒りを通り越して情けないし、恥ずかしい。人間のすることでしょうか」と話した。【中田博維】


・「人間のすることでしょうか」・・・そうしたことは日常茶飯になってしまっている。

上から下まで拝金主義、それは時代や地域を超えているだろうが、大勢の被災者を抱える地域でも震災直後から略奪や窃盗行為は多く発生している。

愛知県は空き巣や忍び込みなど住宅侵入盗の認知件数が7年連続全国ワースト1位。県警生活安全総務課などによると、県内の昨年の住宅侵入盗被害は7467件。10年前からほぼ半減したが、2位の千葉県4816件を大きく上回り、3大都市圏では東京都4437件と大阪府3150件を合わせた数とほぼ同じ。岐阜県は1360件、三重県は1085件だった。
(愛知県:空き巣天国返上へ躍起 被害7年連続ワースト 毎日新聞 2014年07月21日)

地元、愛知県は交通事故死者数が全国ワースト1の常連であり、上記のように住宅侵入盗においても同様である。つまり治安や交通がすこぶる悪い地域であるということだ。

それは単に人口が多いということだけでなく、人間性の問題もあろう。平気でウィンカーも出さずに右左折する車を見るのは日常であり、交通マナーは酷い。加えて犯罪も軽微なものが多発しており、それが重大犯罪にも結び付くのだろう。

寺社の賽銭箱などは被害があるのだが、こうして復旧させたすぐ後にも犯罪にあってしまうことをどう考えたらいいのだろうか。プライバシーの問題もあり監視カメラは嫌いであるが、このままでは防犯灯と同じくらい監視カメラの中で生活しないといけない未来が予想されてしまう。

僅かな賽銭が生活のために必要だとは思わない。それは多くの人たちの気持ちの結晶であり、金額には現れない思いが入っているはずだ。そんな気持ちが分からない人たちがいることも、現実の問題なのだろう。


参考 過去の事件

壊されたさい銭箱、修理終え献花台に再設置 岩手・大槌
2014年7月12日 河北新報

 東日本大震災で当時の町長と町職員計40人が犠牲になった岩手県大槌町の旧役場庁舎前の献花台に11日、窃盗事件で壊され、修理を終えたさい銭箱が再び設置された。震災から3年4カ月の月命日。遺族らは静かに手を合わせ「これ以上、善意を踏みにじらないで」と呼び掛けた。

 壊されたさい銭箱は6月11日に見つかった。外された上部の仕切り棒と、こじ開けられた下部の引き出しは管理する「献花台を見守る会」のメンバーが修理。献花台を覆う建屋の基礎にねじで固定した。

 献花台とさい銭箱は、秋田県五城目町物産協会から贈られた。訪れた人の善意に訴えようと、さい銭は献花台に新設する屋根の費用や維持費に充てることを記した看板も備え付けた。

 町職員の一人娘=当時(33)=を亡くし、献花台を清掃している上野ヒデさん(71)は「五城目町から頂いてちょうど1年。多くの人を悲しませないよう静かに見守ってほしい」と話した。



追記

旧役場前のさい銭盗まれる
2014年08月18日 NHK盛岡放送局

東日本大震災で多くの人が犠牲になった大槌町の旧役場庁舎で、献花台のさい銭箱が盗まれているのが見つかりました。このさい銭箱からはことし6月以降、2度にわたって現金が盗まれ、警察が窃盗事件として捜査しています。

20140819 0202

大槌町の旧役場庁舎前には、東日本大震災で犠牲になった人たちを供養しようと、地元の住民グループが去年7月、献花台とさい銭箱を設置し、訪れた人たちが祈りをささげています。

20140819 0222

さい銭箱は、幅66センチ、奥行き42センチ、重さは15キロで、警察の調べによりますと、16日の午後9時半ごろ、さい銭箱ごと盗まれているのが見つかりました。

20140819 0245

このさい銭箱はことし6月と7月26日にも2度にわたって箱が壊されて現金が盗まれているのが見つかり住民グループは毎晩、さい銭を回収していましたが、さい銭箱が盗まれたのが見つかる前日の15日は、お盆のため回収をしていなかったということです。警察は、窃盗事件として捜査しています。

住民グループ、「献花台を見守る会」の事務局長池ノ谷伸吾さんは「これだけ被害が続くとさい銭を頂いた人たちにたいへん申しわけないので、さい銭箱を改めて設置するかどうか検討したい」と話しています。



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盗まれた震災犠牲者献花台のさい銭箱見つかる
2014年8月28日 NHK

東日本大震災で多くの人が犠牲になった岩手県大槌町の旧役場庁舎の献花台に設置され、今月、何者かに盗まれたさい銭箱が27日、町内の海岸で見つかりました。

大槌町の旧役場庁舎の前には震災で犠牲になった人たちを供養しようと、地元の住民グループが献花台とともにその維持管理のためにさい銭箱を設置していましたが、今月16日、さい銭箱ごと盗まれているのが見つかり、警察で窃盗事件として捜査しています。

警察などによりますと、27日正午ごろ、旧役場庁舎から1.5キロほど離れた町内の吉里吉里地区の海岸で、清掃活動をしていた男性がさい銭箱を見つけ警察に届けたということです。

住民グループなどによりますと、見つかったさい銭箱はさい銭が入る引き出し部分にバールのようなもので壊された跡があり、現金はなかったということです。

旧役場庁舎の前に設置されたさい銭箱を巡っては、ことし6月と先月26日にもさい銭が盗まれる被害が出ています。

さい銭箱を設置した住民グループ「献花台を見守る会」の事務局長、池ノ谷伸吾さんは「犯人には早く捕まってほしいし、二度と繰り返してほしくない」と話しています。グループでは見つかったさい銭箱を修理したうえで再び設置したいとしています。



追記

被災地のさい銭箱、再設置断念 岩手・大槌、盗難多発で
2014/09/10 共同通信社

 東日本大震災の津波で多くの職員が亡くなった岩手県大槌町の旧役場庁舎前から盗まれ、その後に壊された状態で見つかったさい銭箱の再設置を、住民団体が断念したことが10日、分かった。今後も被害に遭う恐れがあるためという。

 さい銭箱は秋田県五城目町の有志が寄贈。献花台に併設されていたが、少なくとも4回、中の現金が盗まれた。8月16日には箱ごとなくなっているのに住民が気付き、同27日に大槌町の海岸で見つかった。

 さい銭箱を管理していた地元の住民団体は、センサー式のライトの設置や見回り強化などの対策を取ってきたが盗難が繰り返され、今後も防ぐことは難しいと判断。


金門橋に自殺防止ネット=米サンフランシスコ

金門橋に自殺防止ネット=米サンフランシスコ
2014/06/28 時事通信社

 米サンフランシスコの観光名所ゴールデンゲートブリッジ(金門橋)の管理当局は27日、相次ぐ投身自殺を防ごうと橋の両側に幅約6メートルのステンレス製ネットの設置を決めた。投身してもネットで受け止める。

 金門橋は全長約2.7キロ、高さ67メートル。高速道路だが、両側に歩道がある。世界中からの観光客でにぎわう一方、1937年の完成以来、自殺者は1400人を超え「自殺の名所」になっている。昨年の自殺者は46人で過去最悪だった。【サンフランシスコ時事】


・自殺とともに自殺的な自己破壊行為もある。過度の依存症により生活できなくなり破たんしていく。

日本では、ここ2年間、自殺者数3万人を下回り安堵しているむきもあろうが交通事故死者数が激減していることに比すると社会問題としては深刻だろう。

もっと言えば、自殺未遂者は既遂者の10倍以上はいるはずであり、彼ら彼女らの存在は大きい。また自己破壊的な依存症的な行動で緩慢な死を望んでいる人たちがいかに多いか。

確かに自殺名所には金網を張り、監視カメラ・監視員を配置すれば済むことかもしれない。それで解決するわけではないだろう。

前から書いているが、自殺の問題点はそれ自体にあるのではなく、自殺したいという心理にあって本人の正常な判断のもとですることか否かにあろうと思う。つまり病的な心理にあって通常ならば本人らしくない判断のもとで実行されるならば後悔があろう。

また何らかの社会的なサポートが得られさえすれば本人の抱える問題が軽減されていく場合、そのサポートを得る手段・知識がない場合の判断に無理がある場合であろう。

生きていることが辛い状況があることは確かであり、人間としての価値がないと思い込んでしまうことも経験的に分かる。ただ長く生きてみると、苦しみが良かったと思えることもあるのだ。

社会がイノチに対して敬意を払っているとはとても感じない世の中である。理不尽なこともあろうし、貧困など本人では解決できないことも確かにあろう。それでもジタバタ生きてもいいのではないか。

<織姫神社>恋人の聖地に「縁結びの神様」足利市、積極PR展開へ 栃木

<織姫神社>恋人の聖地に 夜景が楽しめる「縁結びの神様」 足利市、積極PR展開へ /栃木
2014年7月4日 毎日新聞

 ◇NPO認定、県内3件目

 織物のまち・足利の守り神で、縁結びの御利益でも知られる足利市西宮町の「織姫神社」が「恋人の聖地」に認定された。NPO法人地域活性化支援センター(静岡市)が全国の観光地の中からロマンティックなスポットを選定しているもので、県内では那須町の「那須高原展望台」、那須塩原市の「もみじ谷大吊橋」に次いで3件目となる。【太田穣】

 織姫神社は、足利市役所西側の織姫山(標高118メートル)の中腹にある。229段の長い階段を上ると目に入る朱塗りの社殿は1937(昭和12)年の建立。当時としては珍しい鉄筋コンクリート造りで、平等院鳳凰堂をモデルにしたという。

 古くから機神として信仰を集め、近年は縁結びの神様として市民に親しまれている。境内からは、渡良瀬川や浅間山、広大な関東平野が望め、夜は素晴らしい夜景が楽しめる。このため、足利市は同神社を市を代表する「出逢(であ)い」「恋愛」「プロポーズ」「結婚」にまつわるスポットとして「恋人の聖地」に申請した。

 同NPOの「恋人の聖地」プロジェクトは、「少子化対策と地域の活性化への貢献」をテーマとし、プロポーズにふさわしいスポットを選んで、地域の新たな魅力づくりを後押ししている。織姫神社を含め全国で127カ所あり、ほかに59カ所のサテライトがあるという。

 認定を受け、同市は「出逢いのあるまち あしかが」をキャッチフレーズに積極的なプロモーションを展開し、「出逢い」や「ご縁」をキーワードとしたイベント・ツアーの企画などを進める。


・縁結び、縁は誰か何かが結ぶのだろうか。それを神社仏閣ができるのだろうか。

良縁、逆縁など、結局人間の側の価値判断だけであり、そこには人生の苦労を引き受けようという気概が欠けているように思う。

ほっておいても自然に良くなるようなことはなく、お互いが我慢し忍耐して共にあることが結婚であり、結婚はスタートに過ぎない。

こうしたドライな見方をする人は少ないに違いない。離婚やシングルマザーの増加は、家族という形態を維持することが難しいかを示しているようだ。


恋人の聖地プロジェクト 二人のプロポーズにふさわしいデートスポット
NPO法人地域活性化支援センター-
http://www.seichi.net/

恋人の聖地マップ Googleマップ

足利織姫神社  http://www6.ocn.ne.jp/~ashiori/orihime.htm
〒326-0817 栃木県足利市西宮町3889

「反応が見たかった」女子中学生に投石の僧侶を送検

「反応が見たかった」女子中学生に投石の僧侶を送検
2014年7月4日 産経新聞

 茨城県つくばみらい市の路上で、女子中学生に石を投げたとして、茨城県警常総署は4日、暴行の容疑で、同市の僧侶の男(31)=窃盗罪で起訴=を、水戸地検土浦支部に追送検した。僧侶は「女子中学生に石を投げて、驚く反応が見たかった」と、容疑を認めている。

 追送検容疑は5月2日午後5時35分ごろ、つくばみらい市内の路上で、市立中1年の女子生徒(13)に、直径約5センチの石を投げたとしている。石は女子生徒の背中に当たったが、けがはなかった。

 僧侶は4月29日に、つくばみらい市内のコンビニエンスストアの駐車場で、自転車の前かごから、市立中3年の女子生徒4人の水筒やタオル、バッグなど19点、1万6千円相当を盗んだとして逮捕、起訴されている。


・窃盗と暴行容疑の僧侶。僧侶の詳細は不明。

僧侶という肩書は何か意味を持つのだろうか、自営業とでもしたらいいのかも。31歳にもなって、この程度しかと落胆するよりも日本人は幼稚になっていくのか。

一方で高齢化し寿命が20~30年も伸びる。つまり歳の割には幼い人たちが増えていくということ。そんな高齢化に何ら見いだせるものがあるのだろうか。

人生は長さではなく、その時に本当に生きていたかということが大事だろう。

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