「悪霊払い」で妻死亡 私大准教授を逮捕

「悪霊払い」で妻死亡 私大准教授を逮捕
2014年7月3日 NHK

妻に大量の水を飲ませるなどして死なせたとして、熊本市の私立大学の准教授ら3人が傷害致死の疑いで逮捕されました。准教授らは「悪霊を払うためにやった」などと供述しているということで、警察で詳しい経緯を調べています。

逮捕されたのは、熊本市東区長嶺南の崇城大学准教授、福田耕才容疑者(52)と、自称、祈とう師の野田英子容疑者(81)ら3人です。

警察によりますと、3人は先月21日、野田容疑者のマンションの部屋で福田容疑者の妻の利恵さん(51)を押さえつけ、大量の水を飲ませるなどの暴行を加えた疑いがあるということです。利恵さんは搬送先の病院で翌朝死亡し、警察は3人を傷害致死の疑いで逮捕しました。

警察の調べに対し、福田容疑者らは「悪霊がついているから、おはらいをしようと水を飲ませた」などと供述しているということです。

警察によりますと、野田容疑者は30年以上前から祈とう師を名乗っておはらいを行い、福田容疑者と利恵さんは数年前から通っていたということで、警察は詳しい経緯などを調べることにしています。


・容疑者の准教授は農学博士(九州大学院)で、現在は崇城大学(そうじょうだいがく)応用微生物工学科に所属する。

読売新聞によると、特定の宗教ではないが除霊をしていたというが詳細は分からない。理系の農学博士と除霊という組み合わせが何ともよく分からない。

それにしても除霊するということは何かを障りと感じ、それが起きる原因が霊にあるとするのだから、この夫婦もそれに頼った経緯があるのだろう。水も聖なる水だと信じたのだろうか。


除霊と称し女性暴行死、大学准教授ら3人逮捕
2014年07月03日 読売新聞

 除霊と称して女性に暴行を加えて死なせたとして、熊本県警は3日、熊本市東区長嶺南7、野田英子(81)、同所、大学准教授福田耕才(52)、鹿児島県姶良市西餅田、無職北山敬子(77)の3容疑者を傷害致死容疑で逮捕した。

 3人の認否は明らかにしていない。

 県警の発表によると、3人は共謀し、6月21日、野田容疑者の自宅アパートで、福田容疑者の妻でパート従業員利恵さん(51)に対し、押さえつけたり、水を飲ませたりする暴行を加え、死なせた疑い。

 利恵さんは22日、搬送先の病院で死亡した。死因は窒息死。3容疑者とも「おはらいのために水を飲ませた」という趣旨の供述をしているという。

 県警によると、野田容疑者は「神司(かんづかさ)」と称して、数年前から利恵さんの除霊をしていたという。特定の宗教名は掲げておらず、宗教法人の登記もしていなかった。北山容疑者は野田容疑者の妹。



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女性死亡:除霊と称し暴行、3人逮捕 熊本県警
2014年07月03日 毎日新聞

 熊本県警は3日、「除霊」と称して女性に暴行を加えて死亡させたとして熊本市東区長嶺南7、野田英子(81)▽同、大学准教授、福田耕才(52)▽鹿児島県姶良市西餅田、無職、北山敬子(77)の3容疑者を傷害致死容疑で逮捕した。3人の認否は明らかにしていない。

 容疑は6月21日、野田容疑者宅で、共謀の上、除霊と称して福田容疑者の妻でパート勤務の利恵さん(51)に無理やり大量の水を飲ませたり、押さえつけたりするなどの暴行を加え死亡させたとしている。司法解剖の結果、死因は窒息死。

 県警によると、野田、福田両容疑者は「(利恵さんは)数年前から悪霊払いの目的でお払いを受けていた。お払いのために水を飲ませた」と供述。野田容疑者は「神司(かんづかさ)」を名乗り、30年以上前から1人で除霊活動をしているという。【志村一也】



追記

女性暴行死:「除霊」祈祷師と夫に懲役2年6月 熊本地裁
2015年01月27日 毎日新聞

 「除霊」と称して女性を暴行して死亡させたとして、傷害致死罪に問われた熊本市東区八反田、自称祈祷師(きとうし)、野田英子(82)と、女性の夫で長崎県大村市、崇城大准教授(休職中)、福田耕才(こうさい)(53)の両被告に対し、熊本地裁(松尾嘉倫裁判長)は27日、懲役2年6月(求刑・懲役4年)を言い渡した。

 また、両被告を手伝ったとして傷害致死ほう助罪に問われた野田被告の妹で鹿児島県鹿屋市、無職、北山敬子被告(77)は懲役1年6月、執行猶予3年(求刑・懲役1年6月)とした。

 松尾裁判長は「意識を失った被害者の鼻に水の注入を続けた暴行は、与えた苦痛が大きく悪質」と指摘した。判決によると、野田、福田両被告は2014年6月21日、野田被告宅で福田被告の妻利恵さん(当時51歳)の顔などを押さえつけ、注射器で鼻の穴から連続して水を注入。意識を失った後も注入を続けて窒息死させた。【柿崎誠】


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<20万円宇宙葬>10月に初打ち上げ 遺灰、4割が日本人

<20万円宇宙葬>10月に初打ち上げ 遺灰、4割が日本人
2014年7月2日 毎日新聞

 故人の遺灰をカプセルに詰め、宇宙へ打ち上げる「宇宙葬」。1990ドル(約20万円)という格安料金でサービスを始めた米ベンチャー「エリジウムスペース」(本社・サンフランシスコ)のトマ・シベ最高経営責任者(CEO)が来日し、初の打ち上げを10月に実施する計画を明らかにした。50〜100人程度の遺灰が宇宙へ旅立つ見通しで、約4割は日本人だという。

 世界初の宇宙葬は1997年、米セレスティス社が実施した。宇宙を舞台にしたテレビドラマ「スター・トレック」の生みの親、ジーン・ローデンベリー氏ら24人の遺灰が、ロケットで軌道上に打ち上げられた。これまでに約600人が宇宙へ旅立ったとみられる。

 エリジウムスペースは、米航空宇宙局(NASA)の技術者だったシベ氏が2013年3月に起業した。他の商用・科学衛星に遺灰カプセルを乗せて打ち上げる「相乗り」のため、先行他社の半額以下という低価格が強みだ。日本でも同年秋からビジネスを始めた。生前予約は受けないため、現在は遺族からの申し込みに限られる。

 遺灰は1センチ角のアルミニウム合金製の容器に入れる。容器を乗せた人工衛星は米の民間ロケットで打ち上げられる。初打ち上げ分はいったん国際宇宙ステーションに運んだ後放出。高度350〜400キロの低軌道を数カ月〜1年程度周回し、最後は大気圏に突入して燃え尽きる。

 カプセル内のものは変質せず、他の人工衛星に影響を与えないことが条件だ。このため、火葬文化がある米国と日本を最初のマーケットに選んだ。米国では年間約250万人が亡くなり、火葬は約4割。一方、日本は年間死者数約120万人のほとんどが火葬され、米国に匹敵する市場という。

 シベCEOは「もともと宇宙は、詩的で美しい場所。高額な宇宙旅行は無理でも、宇宙葬なら多くの人の手が届く。残された人が星空を見上げて故人をしのぶのはとてもロマンティック」と話す。来年以降も、年に1回以上の打ち上げを予定している。

 単身者の増加や超高齢社会の到来で、葬儀や墓のあり方が多様化している。地球を見ながら宇宙空間を漂った後、「流れ星」となって消えるのも悪くなさそうだ。【平野美紀/デジタル報道センター】


・宇宙葬が20万円ということ。記事にあるように最後には燃え尽きることでずっと宇宙空間を漂うわけではないということだ。

SFテレビ・映画の『スター・トレック』では、宇宙空間で勤務中に亡くなった乗組員は専用カプセルで宇宙空間に放出されて宇宙を永遠に漂うという設定になっており、それで漂っていた遺体を蘇生できる技術をもった別の宇宙人に蘇生させられるというエピソード回もある。

その国の法律に沿えば、どのようなあり方も可能であろう。傾向としては身内だけで簡素にという方向性は今後の主流だろう。また自然に還ることを、どう実行するかによる。

最近、テレビ報道で見たが、各地の墓地で手入れのされない墓の問題がクローズアップされている。ある自治体経営墓所では、連絡のつかない場合に公告をしたのちに改装して新しい利用者を入れることにしているという。むろん遺骨は共同の管理墓所へ保管しておくということだ。

それは高齢化社会で今後ともお墓の需要が拡大していくことで、墓所の有効活用をしないといけない台所事情があるという。

このブログを開始してからも葬儀の話題は大きく変化を遂げている。特に、日本では従来の不透明な葬儀費用に疑問を感じる人は多く、簡素で費用を安くしたいという経済事情もあろう。

以下の記事にあるように、葬儀をどう捉えるかということで、人間は喪の期間が必要であることは変わりないがそれは、どのような葬儀形式にしようと最低1年は必要とされている。できるだけ故人の遺志を反映させることができればいいと思う。

お盆の時期を迎えて、日本人は先祖に何を想うのだろうか。


従来型葬儀vs家族葬vs直葬、どれがいいか
2014年6月8日 プレジデントオンライン ※PRESIDENT 2012年9月3日号 掲載

現下では3種の葬儀における厳密な定義はなく、便宜上、下表の通りに扱われているにすぎない。

いずれの葬儀にも長所と短所があり、どの形態が最良かは送る側(遺族)と送られる側(故人)の関係性に加え、縁故者との関わり方を考慮する。当然、本人の希望があれば可能な限り順守すべきだ。ただし一般に、故人の年齢と集まる人の数は反比例する事実から、高齢になるほど小規模化する実態は否めない。

昨今主流となっている「家族葬」も、その名の通りに家族や一部の血縁者のみの数人~数十人規模で行う場合もあれば、他に参列してほしい対象者へも告知するケースや、故人との別れを偲びたい人なら“来る人拒まず”のオープン形式など様々で、従来型葬儀との境界線はより曖昧になってきている。

そして近年、首都圏を中心に急増し、地域によっては3割以上を占めるとされる「直葬」も、そのスタイルは多種にわたる。“直ぐに葬る”の語感から、死後は火葬場へ直行し、何の弔いもせずに火葬だけすますように捉えられがちだが、実際にはそうした“無葬”のみに止まらない。安置する自宅や葬儀会館の個室、あるいは火葬場にて、故人の身内や関係者が集い、短時間でも何らかの“別れの場”を設けるケースが少なくないからだ。

言うなれば、費用や労力、時間を極力抑えて行う“祭壇を設けない、ごく小規模な簡易家族葬”の扱いで、昨今は、こちらの“必要最小限葬儀”のスタイルが台頭してきている。

華美な祭壇や宗教儀礼に価値を感じない人も増えており、支持される背景には「無用なものは省く」「価値を感じられないものには費用をかけない」といった、現代人の価値観が潜む。事実、医者や弁護士など富裕層での利用者も多く、経済的理由から「直葬“しか”できない」遺族よりは、本人や家族の意思で「直葬“が”いい」と望む人が増えているのが実状だ。

無論、予算や希望からではなく、故人が高齢かつ長患いから他者との交流が長く途絶えて、「呼べる人もいない」と、必然的に選ばざるをえないケースも多い。

なお、人の死において法律で定められているのは、(1)死後24時間以内の火葬の禁止、(2)死亡届の提出、(3)遺体の破損、および遺骨遺棄の禁止、(4)火葬許可証の提出、といった4点のみ。これら以外は送る側(遺族)の裁量に任されるため、極論をいえば「葬式はしなくてもOK」だ。

とはいえ、葬儀式には故人を弔うとともに、残された人の悲しみや喪失感を和らげる効果や目的も担っている。簡略化や効率のよさを優先しすぎたために、「長く悲嘆から立ち直れない」といった声や、逆に世間体ばかりに囚われて「誰の、何のための葬儀かわからなかった」など、悔やむ事例は後を絶たない。

ただ、葬儀についても費用対効果が重視されるようになって久しい。100本の白菊とともに大勢で送るのも、一輪の白百合で静かに送るのも、想いの深さを測るには至らない。

唯一留意すべきは、葬儀は1人1回限りで、二度とやり直しが利かないという事実。送る側一同の意思疎通が図れていないと、「こうすべきではなかったか」と後々まで蒸し返す結果を招く。特に「直葬」を選択する際には、初期の段階で遺族側皆の納得と同意が肝心だ。(ジャーナリスト 新郷由起=文)


介護主夫日記:生活用具の工夫から

† 福祉用具や住環境の勉強もしたので介護生活用品に関しての知識は豊富であると思っている。ただ要は費用の問題だけになってしまい、高額なものは買えないという要請からすべて出発していく。他人の家庭に入ってサービスする機会はめったになかったが、それぞれに工夫されているだろうとは思っている。本人に合わせて微調整することが大事だろう。

‡ 調べてもらうと分かるが日本の福祉用具はバカ高い。100均などで同じような商品を売っているのだが数千円もすることはざらにある。またさらにオーダーメイドにすれば桁があがることだろう。できれば主婦の知恵、旦那のDIYで一工夫することを期待したい。介護本人が健康な時に、私が購入してきた玄関踏み台を2台買ってきたときに本人が一台の足をのこぎりで切ってつなげ緩やかな段差解消踏み台になり現在も重宝している。完璧な環境などが既製品でできるはずはないだろう。

仏・修道院のドキュメンタリー『大いなる沈黙へ』 7月12日全国公開!

「大いなる沈黙へ」監督フィリップ・グレーニング
2014年07月01日 読売新聞

異質な日常に誘い込む…「大いなる沈黙へ―グランド・シャルトルーズ修道院」

 仏・アルプス山脈に建つグランド・シャルトルーズ修道院は、カトリック教会の中でも厳しい戒律で知られるカルトジオ会の男子修道院。

 修道士たちは俗世間と隔絶された環境で毎日を祈りにささげる。自給自足の清貧の生活。会話が許されるのは日曜日、昼食後の散歩の時間だけ。

 そんな修道士の日常を、初めて映像で記録したドキュメンタリーを作った。西独出身の55歳。最新作「警察官の妻」で2013年ベネチア国際映画祭審査員特別賞を受賞するなど劇映画でも活躍する。

 同修道院に最初に撮影を申し込んだのは1984年。映画作家として認められた頃だったが、「大勢の人に囲まれ、いろいろな言葉を発し、大量の情報にさらされるのは、きつかった」。そして「その対極のものを求める気持ちが生まれた」という。

 修道院が扉を開いたのは16年後。その間に長編3本、短編2本を撮ったが、ひかれる気持ちは変わっていなかった。準備を整え、カメラを携え、合計6か月、修道士たちと共に暮らした。

 沈黙の中の光。異質な時の流れ。その中に観客を引き込む力を持つ映画が生まれた。「厳しく管理された日常の繰り返しの中で修道士たちは変化していく。映画館の中に修道院のような時間を作り出せば、観客も変わるのではないかと考えた」

 2005年に発表してから9年たっての日本公開。「今こそ公開すべきだと判断されたのでは」と話す。「世の中には情報があふれているが、自分と向き合うため、時には隔絶された状況で過ごすことも重要だと思うのです」。7月12日公開。


・以下の紹介記事によると、

3時間近い(169分)ドキュメンタリー、しかもナレーションなし、劇伴音楽なし、という事前情報からかなり腰が引けていたのですが、サンダンス映画祭の審査員特別賞をはじめ世界の各映画賞で受賞、絶賛されたこの作品が、なんと2005年の公開から9年越しの日本上陸とあって、観に行くことを決意しました。

とあります。これだけでも何か面白そうな予感がします。

修道院にしろ禅寺にせよ修行とは沈黙が隣り合わせ。特に日常生活を重視し労働を通して宗教の極意を感じることは、知的作業と思われる宗教理解に一石を投じます。

つまり日常そのものに宗教を感じることが大事であり、何かの行事や場所でなければいけないわけではないでしょう。そうした場所ではトリップすることが容易かもしれませんが、心は鎮めることはどこでも可能なのです。

宗教の一面を見る上で、こうした生活をする修行者が、どのような宗教においてもいることを心に止めたいものです。こうした修行が大事なのではなく、沈黙の価値を知り、自分自身を見つめることが決定的に大事なのが分かるでしょう。


精神世界を旅する『大いなる沈黙へ/グランド・シャルトルーズ修道院』の映像体験
2014年6月26日 Yahoo!ニュース
紀平 照幸 (映画ライター)

ドキュメンタリー『大いなる沈黙へ』公式HP  http://www.ooinaru-chinmoku.jp/

世界で最も厳格な男子修道院の世界初ドキュメンタリー。グランド・シャルトルーズ修道院の初ドキュメンタリー『大いなる沈黙へ』7月12日より岩波ホールほか全国公開!


映画『大いなる沈黙へ グランド・シャルトルーズ修道院』予告編

法王、元慰安婦と対面へ 8月の訪韓時と準備委

法王、元慰安婦と対面へ 8月の訪韓時と準備委
2014年6月30日 共同通信

 ローマ法王フランシスコが8月に韓国を訪問する際、旧日本軍の元従軍慰安婦の女性らと対面する方向で関係者が準備を進めていることが30日分かった。聯合ニュースが伝えた。韓国カトリックの法王訪韓準備委員会の幹部が、韓国メディアとの会合で明らかにした。

 元慰安婦らの支援団体や韓国政府は、慰安婦問題を戦時中の女性に対する性暴力ととらえ、日本に謝罪などを求めている。世界的に影響力が強い法王との対面が実現すれば、同問題をめぐる国際世論に影響を与える可能性がある。【ソウル共同】


・政治的な意図なのだろうか。カトリックの準備委員会がなぜ?という内容の報道である。

日本ではなく韓国を訪問する法王だが、発言は注目されるものの現実の政治に大きな力を及ぼすとも感じにくい。ただ象徴としてカトリック教会が戦争犯罪を許さない姿勢を持つことは理解できる。

最近、朝鮮戦争時に韓国で管理売春を強要されたとする集団提訴があったばかり。つまり戦争というものの一つの側面として、兵士の性処理という付随した問題はどこでも起きているということだ。戦争は通常の精神状態で行えるほどの簡単な仕事ではない。

そうした状態を作らない方向にでなく、作る方向に日本も歩みを進める。平和を説く宗教も、これに抗えないところに破たんがあり加担していくという歴史の繰り返しがある。それが人間であろう。


韓国で元「米軍慰安婦」122人が国に賠償求め集団提訴 政府の厳しい管理下で「人権侵害」
2014.6.25 産経ニュース

 朝鮮戦争の休戦後、在韓米軍基地近くの売春街(基地村)で米兵ら相手の売春をしていた韓国人女性ら122人が25日、「米軍慰安婦」として韓国政府の厳しい管理下に置かれ、人権を侵害されたなどとして、1人当たり1千万ウォン(約100万円)の国家賠償を求める集団訴訟をソウル中央地裁に起こした。訴訟を支援する団体によると、「米軍慰安婦」による国家賠償訴訟は初めてという。

 慰安婦たちは「基地村女性」と呼ばれ、1960~80年代、韓国政府が在韓米軍維持などのために売春を奨励したほか、性病検査も強制していたとされる。

 実際、96年まで慰安婦の「性病管理所」が存在していたことが確認されており、女性団体が政府に対応を求めていた。

 この問題はこれまで国会でもたびたび取り上げられ、政府も施設の存在を認めていたが、「旧日本軍の慰安婦」ほど注目されていなかった。

 昨年11月の国会では、野党議員が朴正煕元大統領の決裁署名入りの文書記録を基に政府を追及。それによると、基地村は62カ所あり、「米軍慰安婦」は9935人いたという。

 昨年の国会質疑では、韓国政府は当時、女性らを「ドルを稼ぐ愛国者」として何度もたたえたとされている。朴元大統領が直接管理していたとする指摘もあり、今後、長女の朴槿恵大統領が野党や訴訟支援勢力から追及される可能性もある。【ソウル=加藤達也】


介護主夫日記:自宅で理容して・・・

† ここ半年以上、介護者が理容するようになっている。そのための電動式道具も買った。だんだんと手慣れてきて我ながら上手になってきたと思う。浴室にイスを持ち込んで理容を済ませてから、入浴することにしている。これで細かい髪の毛なども残ることなくよりサッパリとできるだろう。他人の髪の毛を処理しているとプロの方の苦労も分かる。

‡ 近所の理容室へ単独で行ってもらうことをリハビリを兼ねて見守ってきたし本人が唯一の機会となったり隣人と触れあう機会も減っているので必要と思ってきた。ただ体力や安全などを考慮すると自宅へ来てもらっての出張理容か、介護者の理容が適当と判断した。自治体からは理容券という補助も受けられる立場であり使うことも可能だ。高齢になってくるとサッパリするという名目でおしゃれができなくなることもあろう。本人の意向も聴きながら進めることが大事だろう。

NHK 幻解!超常ファイル ネッシーの真実

幻解!超常ファイル ダークサイト・ミステリー
UFO、ネッシー、雪男、予言&占い、心霊現象、超古代文明、妖怪、吸血鬼、魔女…。
闇の魅力がもつ妖しげな幻に対して、「今、何がどこまでわかっているのか?」を徹底検証

幻解!超常ファイル「ネッシーの真実 Part1」
2014年5月3日 NHK総合

未知の巨大生物ネッシーの謎を2週シリーズで徹底追究!第1回は、首長竜の生き残り説を科学と歴史の視点でガチンコ検証。真実は80年前の連続目撃事件に隠されていた!?

「あれは何だ!?恐竜の生き残りか?」長い首を水面から出す姿が世界に衝撃を与えた、未知の巨大生物ネッシー。有名な一枚の写真はねつ造と発表されたが、では現在も続く無数の目撃情報は何なのか?2週連続でネッシーの真実に迫る第1回は「首長竜の生き残り説」を科学と歴史の視点でガチンコ検証!鍵を握るのは、80年前に起きた連続目撃事件。なぜネス湖?なぜこの時代?そしてなぜ首長竜?あらゆる疑問の答えが今明らかに!?

幻解!超常ファイル「ネッシーの真実 Part2」
2014年5月10日 NHK総合

ネッシーの正体の核心に迫る!巨大生物は生きられるのか?湖面を動くコブ状物体の謎。近年解明されたネス湖の神秘現象との関わりは?調査を究めた伝説の男の最終結論は?

撮影成功!取材班の目前に現れた、湖面を動く巨大コブ状物体の正体は?ネッシーの真実をさぐるシリーズ第2弾は、いよいよ核心へ!ネス湖に巨大生物は生きられるのか?科学的シミュレーションの結果は、意外にも…?近年撮影された映像の数々を徹底分析!巨大生物か?錯覚か?それとも…?単身、潜水艇で潜り、大船団でソナー調査を実施するなど、ネッシー捜索に人生をかけた伝説の男が明らかにする、衝撃と神秘の最終結論とは?

【ゲスト】台湾・南台科技大学教員…伊藤龍平
【司会】栗山千明
【語り】中田譲治

制作:NHKエンタープライズ、制作協力:ジーズ・コーポレーション http://gs4.co.jp/

再放送 2014年7月6日


・19分30秒の番組だが、ネッシーの回は前後編に分けて制作されていた。

NHKが最近取り組むの超常現象の謎解きだが、民放のように無責任に「嘘か本当か、判断するのは視聴者です!」といった結論でなく、懐疑的な見方をとるというスタンスを保っている。

こうした話題だが局内でも今まで議論があったのだろう。NHKが取り上げると、それをいいことに売名する人たちが大勢と出てくるのは目に見えていたからだ。民放でのテレビ出演を口実にして、講演会・個人悩み相談や著作を売って一儲けする輩は多く、それに騙されても民放局は一切責任をとらないということが続いてきている。

さてネッシーの真偽だが、実は有名なネッシー写真がやらせ写真であることは既に知っていた。それも含めてネッシー現象とは何かをいろいろな角度から見ていくことは大変に良いことだ。それが科学的な目を養うという態度であり、NHKで報道されたことも一つの考え方ということであろう。

今回、従来の首長竜は骨格的に垂直に首をもたげられないことから排除され、それに代わってネス湖の地形から偶然生じる海流によるコブ上の波、または漁船・遊覧船の航跡による波などがあげられていた。NHKが撮影成功!としたのは、後者の航跡後の模様を写したものであり、誤報というよりも宣伝文句である。

人間は見たいものを見るし、見たい記憶を作るという脳の作用が近年はっきりと裏付けられるような研究が盛んになり物理現象というよりも脳内現象であることの真実が強いことが示唆されている。

ただ、このような演出でどのように伝えるかは工夫があってしかるべきだろう。NHKにはEテレに教養科学番組もあり、ドラマ仕立てにしなくとも十分に伝えられるのだ。そして大事なことは、ネッシー現象に関しては随分前から分かっていたことを紹介するにとどまっており、どこかで取り上げられたことの後追い報道ということもいえるだろう。

なお調べて分かったことは、この番組はBSプレミアムで昨年度、先行して放送されて、それが総合テレビにまわされてきたということだ。BSでは放送時間が長く題材も複数であり、総合テレビは再編された短縮バージョンということだ。例えば、アポロ計画陰謀論やトリノ聖骸布なども既に放送されており、総合テレビでもいつか見られることになるだろう。

制作しているのは下請けの会社であることが、NHKらしさを薄めて気楽に見られる構成なのだろう。この会社は民放局番組も制作している。ただ演出として、闇と光の部分に分けて、信じている側も取材しているので気持ちはよくない。また不定期放送なので見逃すことが必至だ。

やはり出版して、再度ビジネスか・・・。


NHK幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー
NHK「幻解!超常ファイル」制作班 編著

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ムック: 152ページ
出版社: NHK出版 (2014/5/30)



追記

幻解!超常ファイル「UFO映像を徹底分析 Part1」
2014年6月21日 NHK総合

「UFOが隕石を破壊!?」「大編隊がニューヨークを襲撃!?」世界各地のUFO映像から逸品を厳選。UFO捜査のプロが徹底鑑定する2週シリーズ第一弾!

「UFOが隕石を破壊した!?」「ワームホールから異星人の船!?」「ニューヨークをUFO大編隊が襲撃!?」世界各地で撮影されたUFO(未確認飛行物体)映像から、驚きの「これは何だ!?」を厳選し、映像解析と天文のプロの最強コンビが徹底鑑定、正体に迫る。解明の過程では「なるほど納得!」謎解きテクニックや、原因となる私たちの身近な不思議現象も紹介。思わず空を見上げたくなる2週シリーズ第一弾。MC:栗山千明

幻解!超常ファイル「UFO映像を徹底分析 Part2」
2014年6月28日 NHK総合

「日本の都市に光のUFO編隊?」「火山のなかに異星人の秘密基地?」「龍?一反木綿?」世界各地の最新映像から逸品を厳選し、UFO捜査のプロが鑑定、謎の正体に迫る!

「日本の都市に光のUFO編隊?」「火山の中に異星人の秘密基地?」「ロンドンを恐怖の円盤が襲撃?」「龍か?一反木綿か?」…世界各地で撮影されたUFO最新映像から、驚きの「これは何だ!?」を厳選し、映像解析と天文のプロの最強コンビが徹底鑑定、意外な正体に迫る。解明の過程では「なるほど納得!」謎解きテクニックや、原因となる私たちに身近な不思議現象も紹介。思わず空を見上げたくなるシリーズ後編。MC栗山千明

ゲスト
寺薗淳也(会津大学准教授、企画運営室(兼)先端情報科学研究センター 宇宙情報科学クラスター)  http://www.terakin.com/ja/
藤木文彦(東京工芸大学 工学部 電子機械学科非常勤講師、東京大学UFO研究会創立者(名誉会長))  http://fujiki.tv/


・とても面白く拝見したのだが、こうした謎解きで救われる人も多いのではないだろうか。

つまり映像と解釈により強引にUFOと宇宙人というストーリーにしたい人たちがいて、それらが流す情報に一喜一憂する人たちがいるということだ。

番組では映像と科学的な説明できる仮説を紹介して、それが出所不明な出来ことでないことを示した。ミサイル打ち上げ、照明弾、リモコン式ヘリ、電飾凧、アドバルーン・気球、風船などの見間違い、撮影したカメラに取り付けられている保護カバーの汚れ、定点観測映像コマ撮り問題、カメラの絞り機能など映り込みなど、そして人為的なコンピューターグラフックを用いた詐欺まがいの映像など・・・。

私も最近のテレビ番組は見ないが、たとえば乱舞する未確認物体などがどのようなものか分からなかったが、これを見て多くの現象の説明がついた。

例えば、米軍の飛行機から発射される照明弾。照明弾そのものがどんなものかも分からないし、照明弾はパラシュート付きで滞空時間が長いことから明るく光る物体がゆっくりと降下していくのだ。

そして悪質なのはCGを使った合成映像であり、これは非常に見分けが困難であるということだ。昔のUFO特集でもいわゆる専門家と称する人たちが、これは科学では解明できないと証言していたが、それは編集や偽証などであったのだろう。

まともな科学者ならば疑似科学にはタッチしないことが普通であり、それで自称科学者という人たちが勝手に妄想と結び付けて、自分たちの私利私欲のために情報を捏造してきた時代が長く続いていた。

今でも単発でUFOや疑似科学などの番組があるが、見ることもないし関心はない。ただ、若い人で興味を魅かれる人はでてくるだろうし、それがカルト宗教まがいのものになれば大変なことになろう。

よく自分が見聞きし体験したことだから間違いないと豪語する人たちがいることは承知する。ただ、記憶すら正確でなく、例えば映画の一シーンと自分の体験した一シーンが、同じ記憶情報として脳に蓄積されている時に、その見分ける機能が低下・不全したら記憶がごちゃまぜになることは分かることだろう。それくらい人間はいい加減だということだ。

そして一番恐ろしいのは、騙すことを商売にしたり愉快犯的に事件・映像を捏造する人たちが大勢存在することだろう。悪意のある人たちが巧妙に仕掛けた罠に素人が立ち向かえるはずもなく、誘導されて被害を被ることもあるだろう。

特に自分が不案内な分野に関しては、慎重にも慎重に対して時間をおいて検証していくこと。そして悪意のある一群の人たちが存在し騙すことを無上に喜んでいることを忘れてはならないだろう。

一方でマジシャンの手品のように種も仕掛けもありますと前置きされるものは、その不思議さに大いに楽しめばいいのであり、人間の五感は騙されやすいものと銘記することが身のためだ。

関連

栗山千明、"UFO神話"を紐解く番組でナビゲーター「未知なるものを体感して」
2014年7月27日 マイナビニュース

女優の栗山千明が26日、東京・渋谷区のNHK放送センターで、BSプレミアム『幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー スペシャル 徹底追究!UFO神話の核心に迫る』(8月16日 21:00~)の収録を行った。

栗山がナビゲーターを務める同番組は、超常現象を検証する特集シリーズの90分スペシャル番組。1940年代後半に目撃情報が急増した空飛ぶ円盤の真相をはじめ、1950年代に目撃されたとされる様々な宇宙人、UFO墜落騒動のロズウェル事件など、米国における"UFO神話"を紐解いていく。

番組収録後、報道陣の取材に応じた栗山は、「UFOの真相に近づける内容になりました。色んなバリエーションの宇宙人が目撃されてて面白かったです」と収録を振り返り、「"未知なるもの"を家族で共有して体感してほしい」と笑顔でアピール。番組内では、1957年のイタリアで起こった事件が印象に残ったと言い、「ストッキングとカーネーションを盗んだんですよ!宇宙人に現実的なイメージが無かったので、笑いも含めて驚きました」と楽しそうに語っていた。

そんな栗山は、UFOに遭遇したことがないそうで「こう見えて何も無くて。都会にいると空を見上げることも少ないから」と肩を落としつつ、「不思議な現象の背景には、その時の環境や人の心境が存在する。解明できない話は夢がありますよね。とてもワクワクします」とにっこり。報道陣に、もし宇宙人に会ったら? と聞かれると「ETみたいに可愛らしい友好的な宇宙人だったら良いですね。空を一緒に飛んだり、夢みたいなことを経験したい」と瞳を輝かせていた。


人生いろいろ:イノチの重み~フランスでの決定から

† この短期間でフランスから興味深い報道があった。NHKが国際ニュースとして取り上げたが他のマスコミでは見当たらない。また他の重大ニュースに挟まれて見た人も極少ないだろう。私もたまたま見つけて記事にすることにしたが、人間の死をめぐる議論は、医療と宗教と社会という複雑な問題であり、それを国家として位置づけるのかは難しいことだ。特に終末期や脳死、尊厳死、安楽死などテーマは大きく広く深い。有史以来の問題に、個人の意思も加わり選択肢のある解決の方向性が求められるだろう。

‡ 一方で、同じイノチを巡っても、世界には今この瞬間も飢餓・疫病そして地域紛争(内戦)、人権蹂躙により多くのイノチが簡単に消されてしまう現状がある。また日本では児童虐待や金銭目当ての殺人などイノチを軽んずる風潮も見られる。たまたま生まれたところが平和・豊かであったために生き延びているだけに過ぎないとも言え、人類総体としてはイビツな状態であることに違いないだろう。イノチは重いのだろうか軽いのだろうか、それは自身が生活の中で判断・行動するところに答えがでるのだろう。


仏 こん睡状態男性の治療停止認める決定
 2014年6月25日 8時10分 NHK

フランスで、こん睡状態が6年間続いている男性の延命治療を継続するかどうかについて、家族の間で意見が分かれている問題で、最上級の行政裁判所に当たる国務院が治療の停止を容認する決定を出し、今後、終末医療の在り方を巡って議論を呼びそうです。

この問題は2008年、フランス北東部のランスで、38歳の男性が事故で頭を強く打ってこん睡状態となり、男性の両親が栄養や水分の補給など延命治療の継続を求めているのに対して、男性の妻は治療の停止を求めているものです。フランスで最上級の行政裁判所に当たる国務院は24日、これ以上治療を続けても意識の回復が見込めないうえ、事故の前、男性が妻に「延命治療は望まない」と表明していることから、「尊厳死」を適用できるとして治療の停止を容認する決定を出しました。

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決定のあと、男性の妻の弁護士は「患者の人権と尊厳、それに意思を尊重したものだ」と高く評価した一方、両親の弁護士は「とても厳しい決定だ。患者が亡くなるまで栄養補給をしないよう命令されたようなものだ」と不満を述べました。

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フランスのオランド大統領は、おととしの大統領選挙で、死の在り方について新しい法律の導入を公約に掲げていることから、今回の決定は終末医療を巡って、さらなる議論を呼びそうです。



“薬物投与で患者殺害” 仏の医師無罪に
 2014年6月26日 11時02分 NHK

フランスで、終末期の入院患者7人に薬物を投与して殺害したとして毒殺の罪に問われていた医師に対し、裁判所が無罪の評決を言い渡し、今後フランス国内で安楽死の法制化に向けた議論が活発になるとみられます。

この問題は、フランス南西部バイヨンヌの病院で、2010年3月から1年以上にわたって、53歳の男性医師が終末期の入院患者7人に薬物を投与して殺害したとされるものです。

医師は毒殺の罪に問われ、検察は執行猶予付きの禁錮5年の刑を求刑していましたが、南西部ポーの裁判所は25日、医師が患者を殺害する意図は立証できなかったとして無罪の評決を言い渡しました。

裁判の中でこの医師は、「薬物の投与は患者の痛みを和らげるためだった」と証言していました。
さらに、死亡した患者の家族の一部が医師の無罪を訴えたほか、医師の行為を支持する署名が6万人分も集められ、評決の行方に注目が集まっていました。

フランスでは、医療行為によって死期を早める安楽死は認められていませんが、オランド大統領は、おととしの大統領選挙で安楽死に理解を示す立場を打ち出しました。

このため、今回の裁判を機にフランス国内で安楽死の法制化に向けた議論が活発になるとみられます。


神の風景-人間と世間-126

「教会とは、雑然としたものが互いにいたわり合って調和してゆく、そのこと自体を目的とした団体なのです」(藤木正三)2-148教会の目的

・宗教組織に対する藤木師の見識。何を目的に集っているのだろうか。政治目的達成、節税目的達成、社会活動、親睦団体…宗教は日常のこととよくよく考えましょう。十字軍のようなものが一方にはあろうが、教会は本当に集団力で信仰を求めることができるのだろうか。

人生いろいろ:オヤジの野次

† 今後、進展もありそうな展開となっている都議会ヤジ問題。国際的にも報道されて日本の後進性をアピールすることになった。有権者の半分である女性に対する挑戦と思ってもいいのではないだろうか。都知事が、前都知事らのオリンピック構想を見直す発言をし、世界に公約していた水準を下げる事態に陥りそうだ。

‡ ヤジに関しては、国会中継など怒号の中で発せられることが多く聞き取りにくい場合も多いが議会ではどんな発言も責任を問われることはない。それをいいことにやりたい放題の一部良識のない議員を許しているのが日本人なのだろう。こうした差別・蔑視の問題は根が深く、本人の偏見に拠っている以上は改めることが困難である。時代の流れを読めない人たちが議会多数を占めている以上は、この国に期待はできないだろう。


<都議会ヤジ>女性蔑視、海外に波紋 五輪イメージダウンも
2014年6月21日 毎日新聞

 東京都議会本会議でみんなの党の塩村文夏(あやか)議員(35)に女性蔑視のヤジが浴びせられた問題が海外で広く報じられている。2020年東京五輪・パラリンピックで世界に東京の魅力をアピールする絶好の機会となるはずが、イメージダウンにつながりかねない状況だ。

 米CNN(電子版)は「性差別は日本企業では一般的」と報道。女性の社会進出を経済成長へつなげようとする安倍政権の「ウィメノミクス」政策に言及しながら、「依然として男性が社会的地位の大半を占め、高所得を得ている」と日本社会の現状を批判的に伝えた。

 ロイター通信も「女性議員が独身で子供がいないことにヤジ。批判が噴出」と速報。日本企業の慣例として「女性は結婚・出産後に退職を勧められることも多く、働く女性はお茶くみなど、さまつな仕事をさせられる」と労働環境を批判。「ヤジで20年にオリンピックを開催する東京都にクレームが殺到した」と伝え、五輪開催地としての自覚も疑問視した。

 また、共同通信によると、フランス公共ラジオは「日本は職場への女性の進出が先進国で最も低い国の一つ」と指摘。政府の子育て支援が乏しく、性差別も根強いため、女性が働きにくいとの見方を示した。

 こうした中、東京五輪の準備作業を監督する国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会のメンバーが来日し、25日から3日間の日程で都内の五輪施設の視察などに臨む。「欧州の貴族のサロン」とも評されるIOCの委員の来日に対し、舛添要一知事は「東京の魅力を世界に発信する」と強い意欲を示しており、東京産の食材をふんだんに使った知事主催の昼食会が企画されている。

 その直前に降って湧いたヤジ問題に、舛添知事は20日の定例記者会見で「一生懸命、東京の食材を使っておいしいものを食べさせたって、『何だ、片一方でこんなことをやってるじゃないか』って言われるのは非常に心外だ」と悔しさをにじませ、「報道の皆さんにもしっかり、そういう監視役を続けていただきたい」と訴えた。【竹内良和、中西啓介】



<都議会ヤジ>1人分特定可能か 「みんな」音声データ入手
2014年6月22日 毎日新聞

 東京都議会で塩村文夏(あやか)議員(35)が女性蔑視のヤジを浴びせられた問題で、塩村氏の所属するみんなの党会派は、ヤジを飛ばした議員を特定するため、議会局から音声データを入手し、声紋分析を依頼する専門家の選定準備を始めた。ヤジは複数回にわたり、少なくとも1回は明瞭に聞き取ることができる。識者によると特定できる可能性があるという。

 問題のヤジは18日、本会議の一般質問で、女性の妊娠・出産を巡る都の支援体制を取り上げた塩村氏に対して浴びせられた。自民党席付近からだったといい、塩村氏側によると4回以上あった。

 このうちテレビ放送などで、比較的明瞭に聞こえるのは「早く結婚した方がいいんじゃないか」という男性の声。「まずは自分が産めよ」「産めないのか」などのヤジもあったとされるが、声が重なるなどして聞き取りにくい。みんなの党側は今後、入手したデータを分析するという。

 比較的明瞭に聞こえたヤジについて、日本音響研究所の前所長で、声紋分析専門家の鈴木松美氏は「ニュースで聞いた。声の特徴を分析することで、発言者の年齢や体格などをある程度絞り込むことは可能」と話す。特定するには、議員の音声サンプルが必要で、問題のヤジと同じフレーズであれば、より正確な分析ができる。しかし実際に協力を得るのは難しい状況で、みんなの党側は、疑わしいとみる都議について、過去の議会での音声データを議会局から入手する方針。鈴木氏によると、別のフレーズ同士でも一定の時間があれば、特定できる可能性があるという。

 自民党の石破茂幹事長は21日の読売テレビの番組で「誰であれ『自分でした』と言っておわびすべきだ」と述べた。塩村氏は同日、取材に対し「犯人捜しはしたくないが、誰も名乗りでないので複雑な気持ち」と話した。【和田浩幸、山田奈緒】



<都議会>「品のないヤジよくない」一転認めた鈴木章浩都議
2014年6月23日 毎日新聞

 東京都議会で塩村文夏(あやか)都議(35)に女性蔑視のヤジを浴びせたことを認めた自民党の鈴木章浩(あきひろ)議員(51)は、20日に都議会内で報道陣の取材に応じた際は「寝耳に水でびっくりしている」とヤジへの関与を否定していた。主なやり取りは次の通り。

 --周囲からヤジは聞こえたのか?

 ◆よく分からない。ただ、品のないヤジは良くない。同じことが起きないようにしないといけない。

 --自身がヤジを飛ばしたのではないか?

 ◆私はない。寝耳に水でびっくりしている。

 --塩村都議が涙する姿をどう感じた?

 ◆後で気づいた。(議場を)出て。「声に詰まったな」とは感じた。どういうヤジでどうなったかは、あの場では分からなかった。

 --自民党所属議員への聞き取りには、どう答えたのか?

 ◆今のような話を。人ごとではないので、しっかりと受け止め、まず、私たちからそういうことがないようにしないといけない。

 --議場で笑い声も聞こえた。記憶は?

 ◆騒がしいのは感じた。議会でこういうことが起きていること自体が申し訳ない。

 --(今回は)議員辞職に匹敵するか?

 ◆女性の心を傷つけたのは、重く受け止めるべきだ。議員辞職する、しないは、本人がどう受け止めるかの結果。犯人が特定されても、「辞めた方がいいよ」とか、その人に言うことはない。

 ◇鈴木章浩都義、3期目51歳

 鈴木章浩氏(51)は大田区議を経て、2007年の都議選で初当選し現在3期目。都議会では、総務委員会副委員長や自民党政調会長代行を務めている。

 ヤジへの関与が取りざたされたことについて20日、報道陣に問われた際は「寝耳に水でびっくりしている」と完全否定し、「議員辞職する、しないは、本人がそのこと(ヤジ)をどう受け止めるかだ」と話していた。

 鈴木氏は、妊娠・出産を巡る都の支援体制について、塩村氏が質問中に「早く結婚した方がいいんじゃないか」とヤジを飛ばした。

 一方、鈴木氏は自身のホームページで、ヤジの内容とは裏腹に「子育て支援の充実」「女性が働きやすい社会の実現」を重点施策に掲げていた。

 また、12年8月には石原慎太郎知事(当時)の下で都が進めていた尖閣諸島(沖縄県石垣市)の購入計画に同調。「調査」を目的に無許可のまま船から泳いで魚釣島に上陸し、沖縄県警に軽犯罪法違反容疑で事情聴取を受けた。【竹内良和】



<都議会>ヤジは鈴木章浩・自民都議 認めて会派を離脱へ
2014年6月23日 毎日新聞

 東京都議会の本会議で塩村文夏(あやか)議員(35)が女性蔑視のヤジを浴びせられた問題で、都議会自民党の吉原修幹事長は23日午後、都庁内で記者会見し、同党の鈴木章浩(あきひろ)議員(51)が「早く結婚した方がいい」と発言したことを認めた。鈴木議員は、会派を離脱する。吉原幹事長は謝罪した。ヤジは自民党席の一角から上がったと指摘されており、自民都議から「自分は無関係なのに迷惑だ」との不満も漏れ、早期収束を促す声が強まっていた。

 「今回の『セクハラやじ』騒動。私は一切関係ございません」。自民のベテラン都議は21日付で、自身のホームページにこんなコメントを掲載した。インターネット上で、この都議を「犯人」とする情報が広まっていることへの対応だった。「多くの女性に不快な思いをさせていることを深く認識し謝罪すべきであります。自分で言った言葉に責任を持つくらいの事をしなくてどうしますか?」とも記し、発言者に名乗り出るよう促している。

 ある自民都議は「無関係なのに、事務所に電話がひっきりなし。対応しているスタッフがかわいそうだ」とこぼし、早期の問題収束に期待をにじませた。

 都議会でのヤジを巡っては、自民党の野田聖子総務会長が20日の記者会見で「とても不愉快。成長戦略の一丁目一番地は女性の活躍。仮に自民党議員のヤジであれば、安倍晋三首相の成長戦略を否定しかねない発言だ」と非難。石破茂幹事長は21日の読売テレビの番組で「誰であれ『自分でした』と言っておわびすべきだ。仮にわが党であったとすれば、党としておわびをしなければいけない」と指摘した。【川口裕之、竹内良和、和田浩幸】



鈴木都議が謝罪も議員辞職は否定 やじは「結婚してほしい思いから」
2014年06月23日 スポニチアネックス

 東京都議会の塩村文夏都議(35)の一般質問中に「早く結婚しろ」などとセクハラとも取れるやじを飛ばした鈴木章浩都議(51)が23日、東京都庁で会見。冒頭「心からおわびしたい」と謝罪し、約8秒、頭を下げた。

 今回のやじは「議員辞職に値する」としていたが、今後については「しっかり反省し、原点に立ち返って頑張りたい。お許しいただけるのであれば、議員は続けたい」と議員辞職は否定した。

 鈴木都議はこの日の朝、都議会へ向かう前に自宅前で取材に応じ、やじについて「していない」と否定。「真意を伝える機会を逸したことは本当に申し訳ない」と謝罪を繰り返した。

 やじを発した理由については「意図は全くございません。塩村議員を誹謗(ひぼう)するためではない。少子化・晩婚化の中で、早く結婚していただきたいという軽い思いから」と説明した。

 18日の都議会本会議で塩村都議が妊娠や出産に関する政策を尋ねた際、男性議員から「早く結婚しろ」「産めないのか」などのやじが飛んだ。


Wikipediaの病気についてのページは、90%が間違い:米医師調べ

Wikipediaの病気についてのページは、90%が間違い:米医師調べ
2014年6月10日 ワイヤード

研究者のチームが、アメリカで最も広まっていて最も費用のかかる10の病気についてのWikipedia(ウィキペディア)の記事を評価した。同時に、フリー百科事典で知識を得る同僚たちに警告を発している。


医療分野の情報を求めるあらゆる人にとって、ウェブは正真正銘の「救急キット」となった。

その結果として、ウェブサイトを見て回った挙げ句、指先の軽い痛みから自己診断して治療不能の病気だと結論づけてしまうようなヒポコンドリー(心気症)の人々がいることも否定できない。

そこでアメリカの医師のグループがはじめたのが、デジタル百科事典の代名詞的存在、Wikipedia上の医学に関するページの信頼性を評価し、判定を下す取り組みだ。

「Journal of the American Osteopathic Association」で公開されたこの研究は、数多ある病例のなかでも、治療や診断に費用のかかる病気のいくつかを扱った、10のページについて考察を行った。

10のうち9のケースに、間違いや欠陥があった

結果としてわかったのは、「脳しんとう」についての記述のみが、正確で満足のいくものだったということだ。一方、糖尿病、高血圧、腰痛、虚血性心疾患、肺ガン、脂質異常症、鬱病、慢性閉塞性肺疾患、変形性膝関節症に関する記事は、主要なマニュアルや最新の科学的発見と比較すると、重大な不一致があることが明らかになった。

研究者たちのチームは、こうした結果をもとに、医学的情報を求めてウェブを探し回るときには最大限の用心をしなければならないことをあらためて強調した。

しかし話はそれだけではない。というのも、このメッセージは、彼らの同僚にも向けられたものなのだ。実際、最近のある調査では、アメリカの本職の医師の47%と医学生の70%が、仕事上の(つまり、医療行為に関する)問題について、折にふれWikipediaを参照していると言われているのだ。


・フリー百科事典《ウィキペディア》はネット上で調べものに活用されて大変に重宝だ。ただ経験的に分かることだが、自分が精通しているものを見てみると大きく勘所を外したものもある。《ウィキペディア》では、出典を明示するようにとか、これは個人的な研究であると表記してあるものも多い。

それが単なる一般知識ならば問題はないだろうが、上記のように医療知識であったならば混乱を生ずることは予想される。《ウィキペディア》に最新の研究成果掲載を期待するのは無理としても、明らかに客観性を欠いたものを排除しないと事故にもつながりかねない。

ただ健康情報については、いろいろな学説や見方があり統一的なものがないとも考えられそうで簡単に情報を選別し提示することはそもそもできないというべきだろう。医学系については信頼できる百科事典がネット上でも医学系出版社から出ており、そちらのほうがスタンダードな治療指針を得られるだろう。

個人が開設しているブログに記載されていることが事実に基づいていることなのか判断は難しい。私も個人的な判断で参考にしコピペするが、内容については常に自分のブログ記事には気を使っている。

少しでも納得できない内容があれば比較衡量してみるべきだろうし、分からなければ留保する勇気が必要となる。ネットには編集者はいないとされてきたが、それが自由の象徴であるゆえに個人の判断責任が重いメディアなのである。

人生いろいろ:恨み続けることは・・・

† 一部のマスコミしか報道しなかったが、79歳女性が夫に暴行を加えて傷害致死容疑で逮捕された。その理由は40年前の女性問題で口論となり夫を殴打したためという。FNNやANNの映像は警察暑から検察庁へ護送される際の映像を捉えていたが、年齢らしい容姿で手錠をはめられて護送車に乗り込む姿は痛々しいものを感じた。

‡ 妻は容疑を大筋で認めており実刑となると服役となる。抒情酌量の余地はなさそうだ。本当に40年前のことを恨みに思って、この女性は生涯を送ってきたのだろうか。夫婦の間の問題は外からは分からないにしても最晩年に騒ぐべきことでもないだろう。30分にわたって暴行を続けたとのことで殺意があると認定されてもおかしくないだろう。


79歳妻、夫を殴り死なせた疑いで逮捕 40数年前の女性問題で口論
2014/06/17 FNN

神奈川・中井町で、40年以上前の夫の女性問題から口論となり、79歳の夫の頭などを棒状のもので殴るなどして死なせた疑いで、79歳の妻が逮捕された。

傷害致死の疑いで逮捕された、無職・鈴木良子容疑者(79)は、15日午後8時半から9時ごろにかけて、中井町の自宅で、夫の雅晴さん(79)の過去の女性問題から口論となり、雅晴さんの頭や腹などを棒状のもので殴るなどし、死亡させた疑いが持たれている。

鈴木容疑者は、2013年9月にも、雅晴さんと40年くらい前の女性問題で口論になり、警察官が駆けつけていて、今回、調べに対し、「事実関係はほぼ間違いないが、棒は使っていない。夫の女性問題で口論になった」と供述しているという。



「言うこと聞かない」79歳夫を殴って死なせた疑い 妻逮捕 神奈川
2014.6.17 産経新聞

 神奈川県警松田署は16日、夫を殴って死亡させたとして傷害致死の疑いで、神奈川県中井町田中、無職、鈴木良子容疑者(79)を逮捕した。「私の言うことを聞かないのでやってしまった」と容疑を認めているという。

 逮捕容疑は15日午後8時半から同9時ごろの間、自宅で夫の無職、雅晴さん(79)の頭や腹を棒のようなもので殴るなどして死亡させた疑い。死因は全身打撲による外傷性ショックだった。

 松田署によると、2人は次女(43)と3人暮らし。帰宅した次女が雅晴さんの異変に気付き、119番した。


神の風景-人間と世間-125

「喜びを一人占めしないで共に喜ぶ横への方向と、自分の成長を独り喜ぶ上への方向と、足るを知って与えられたものを喜んで引き受ける下への方向と、この三つの方向を自覚しているなら、とやかく言うことはないでしょう」(藤木正三)2-147三つの方向

・キリスト者は十字架の象徴として上なる神と横なる隣人を愛することを知っている。藤木師の視点では、下への方向性が加味される。自分を抑える下への意味を考えてみたい。十字架は天から地上にくる神の象徴なら、地上から足下を照らす象徴もあっていい。

エーリッヒ・フロムの戦争観

<論説委員のワールド観望> エーリッヒ・フロムの戦争観 
2014/5/13 中日新聞 夕刊

◆原点の戦争体験

 谷川俊太郎さんや女優の杏さんも推薦の言葉を寄せるエーリッヒ・フロムの書、「愛するということ」が書店で静かな人気という。

 近代人の疎外を論じ続けたドイツの社会思想家フロムの、決して平明とはいえないヒューマニズム論が、半世紀を超えて読み継がれる理由はどこにあるのだろう。

 フロムの代表作といえば「自由からの逃走」があげられる。中世の桎梏(しっこく)から解き放たれ自由を獲得したはずの近代人が、かえって自由を持て余し、その重荷に押し潰(つぶ)される姿を克明に描いたこの書は、一九六〇、七〇年代に学生時代を過ごした筆者の世代のいわば必読書だった。

 自由がもたらす孤独から逃れようと、権威に自ら従属する、そんな近代人の心理がヒトラーを崇拝する全体主義に繋(つな)がったとする分析は、今も鋭い警鐘として響く。

 フロムの思索の原点は、今年百年の節目を迎える第一次大戦にあったという。

 ドイツ・フランクフルトに在住、十四歳だった少年フロムは、それまで慎み深く分別に富んでいた大人たちが、開戦を機に熱狂し、次々反英国的な狂乱に陥ってゆく現実を目の当たりにした。

◆仏教への接近

 理性的なはずの近代人が未曽有の悲劇を生む不条理の解明。生涯を貫く思索にはこの時の経験が決定的に作用した、と自ら著書で記している。

 社会主義研究の拠点として知られたフランクフルト大学を起点に、フロイトの精神分析とマルクスの唯物史観の融合を試みて執筆した数多くの作品の深層には、戦争に対する厳しい批判が貫かれていることを物語っていよう。

 「愛するということ」は「自由からの逃走」発表から十五年、第二次大戦後間もない米国で出版された。そこで語られる「能動的な愛」や「技術としての愛」は、ユダヤ教、キリスト教的な考え方を色濃く反映しており、日本人にとって必ずしもなじみやすいものではないが、「~からの自由」を超える「~への自由」を追い求めたフロムの一つの到達点だったのだろう。

 日本の読者にとっての魅力は、フロムが西欧的価値観を超えて東洋的な考え方に接し、積極的に自らの思想に取り込んでいる点にあろう。中でも仏教思想、特に禅とのかかわりはよく知られる。

 メキシコ在住中、鈴木大拙を迎えて行った共同研究の結果を纏(まと)めた「禅と精神分析」は、精神分析と仏教の無意識の接点を探っている。ユタ大学のナップ教授による評伝は、フロム自身がスイスでの晩年を仏教徒として過ごした、と記している。

◆冷戦後への示唆

 フロムは冷戦終結を見ずに没したが、その思想に対する関心はむしろ冷戦後のドイツを中心に高まっている。旧東独政権下、牧師として人権活動を貫いたガウク独大統領が好んでフロムを引用するのもその一つの表れだ。

 西洋、東洋とも既成秩序が崩壊し新たな価値観が問われる現代社会にあって、フロムが残した思索は多くの示唆を与えてやまない。(安藤徹)


・かなり示唆に富む内容で、こうした論説委員がいることが一つの強みだろう。

戦争の功罪があるが国家のために殉じることや家族・子どもたちのために戦うことが当たり前の時代に人は多くのことを考えたことだろう。

また、その猛省にあって二度と不戦の誓いをし後世に思いを伝えることが希望なのだろうが、体験の継承は困難であることは歴史の教えるところである。

現代は情報機器で世界中が繋がれて国境はないが、それでも平和が訪れたわけでもなく却ってより複雑化し解決が困難な状況に陥ってしまっている。

武力による威嚇を声高に叫ぶ人たちが大勢現れてきて何か猿山のボス争いのようで人間はそれから変わったのだろうかと感じる。武力がなくても信頼される国民を持った国家が強いのだろうが、武力も金も情報もすべて握ることでしか運営できない政治に信頼は持てないだろう。

他文化を学び、いろいろな価値観があり絶対はないことや戦ってまで守るべきものは少ないことを経験してきた。そして、たゆまぬ努力をしないならば人間もすぐに絶滅危惧種に登録されることになるだろう。

誰もが思想といえるようなものを構築できるわけでもないが、生きている証として何か一つでも自分らしいポリシーを持ち実行できれば素晴らしいし、それが活きた思想になるのだろう。

水上勉の伝言 『働くことと生きること』 ~世田谷文学館企画展(2014/10/18-12/21)

水上勉の伝言 「働くことと生きること」
2014年6月12日 NHK

取材のために初めて入った作家・水上勉さんの山荘の書斎には、机があり、パソコンがあり、そして体を横たえるためのベッドが置かれていました。穏やかな表情の遺影に向かって手を合わせながら、「この人は何を伝えたかったのだろう」と考えました。それから10年。東京の世田谷文学館では、ことし、水上さんが残した1冊の本に焦点を当てて、展覧会を開きます。本のタイトルは「働くことと生きること」。そこには、今も色あせない作家のメッセージが込められています。

世田谷文学館と水上勉さん
「世田谷にゆかりのある文学者・芸術家の多彩な仕事の真価を広く発信する拠点に」。今から20年ほど前、「世田谷文学館」の開館準備に携わっていた学芸員の佐野晃一郎さんは、地元・世田谷に住む作家・水上勉さんについての資料を館内で展示したいと考えていました。

「雁の寺」で直木賞を受賞し、「飢餓海峡」や「金閣炎上」、「ブンナよ、木からおりてこい」など、数々の作品で高い評価を得ていた水上さんについての紹介は、新しく開館する文学館にとって欠かすことができないと思っていたのです。世田谷文学館の申し出に対し、水上さんは諭すように話したといいます。「作家は本が残っておればいいんだよ。施設の中に閉じ込めておいてはいけない」。

それから長い間、温められていた展覧会の企画。水上さんが亡くなってちょうど10年に当たることしの秋、遺族の了解を得て、ようやく実現することになりました。

「働くことと生きること」
世田谷文学館が焦点を当てることにしたのは、今から30年ほど前に書かれた「働くことと生きること」という作品です。

大工の父の次男として生まれた水上さんは、10歳のときに京都の禅寺に入り、僧になるための修行を重ねました。しかし、寺を脱走するなどして17歳で還俗(げんぞく)、僧籍を離れます。

それ以来、薬の行商や、既製の服の外交販売、京都府庁での仕事、満州での労働者の監督(見習い)、電気関係の機関誌の編集部員、臨時の教員など、多種多様な職業に就きました。そうした経験を生かして書いたのが、「働くことと生きること」という作品でした。

作品の中で~火葬場とコスモス
この作品の中で、水上さんは、東北地方で出会ったある火葬場の主任の姿を紹介しながら、「天職」というものについて考察しています。70代半ばになるという主任は、亡くなった人の棺を焼き、骨を集め、遺族が飲んだお茶の湯飲みを洗って片付け、きれいに灰を清掃してから家に帰るという生活を続けていました。遺体を焼いたあとに火葬場で集められた灰は、畑にまきました。毎年、秋になると、それを養分として一面にコスモスの花が咲き誇ります。花が終わると種が飛び、コスモス畑の範囲は徐々に広がっていったといいます。

主任は、水上さんに話します。
『わしがコスモスの花に変身する人間をいとおしいと思いますのは、生きとる人間が、はなはだ、差別ずきで、作業場(ヤキバのこと)の竃も、特、並、と階級をつけております。うしろへゆけば、かわりもない機関車のケツみたいな焚き口が三つならんでおるだけなのに、表だけは、ローソク立てやら、扉のかざりの奢りに差をつけてよろこんでおるのが、おかしいような……おろかしいような……そうして生きておった人も、焼かれると平等にコスモスになるからです』。

死んでもなお、体面を繕うかのような人々。しかし、彼らは等しくコスモスに生まれ変わって、美しい花を咲かせている。主任は、火葬場での仕事を通じて、人の生と死についての考えを深めていました。水上さんは、この主任こそが、「天職」に就いたのだと感じます。

「人がいろいろやっている職業のうちで、これが天職だと思えるような仕事というものは、その人の性格やその他の条件にうまく合致して、その仕事にたずさわっていると幸福であるという、そういう恵まれた職業にちがいない、という思いがあったのだが。この老爺の述懐をきいて、職業というものは、それにたずさわる側の人の心で、ずいぶんちがうものであり、いいかえれば、天職にもなるし、ならぬこともあるという思いをつよくした」(「働くことと生きること」より)。

若者たちに届けられたメッセージ
このほかにも、「働くことと生きること」には、仕事と、人の生き方にまつわるいくつかのエピソードが紹介されています。戦争のときに満州で目の当たりにした労働者への差別。大都会の明かりをともすために山中で電線の保全を続ける人たちの姿。そして後継者がいないことを嘆きながらも、丹念な仕事を続ける職人の誇り。

この作品を読んだとき、若者は、いったい何を感じるのだろう。展覧会の企画を考え始めていた世田谷文学館では、職場体験のために訪れた中学生たちに、感想を書いてもらいました。生徒たちは、こんなことばをつづっていました。

 ▽「優しい心を持ちたいと思いました」。
 ▽「筆者は、失敗や、挑戦を恐れずに、自分の求めるものを最後まで追い求めていました。ぼくは、そんな筆者の、まっすぐな心を感じ、感動しました」。
 ▽「私も、追求したいものや、何か新しいものを見つけて、挑戦していきたい」。
 ▽「現状を見極め、職業についてもう一度考えなおして未来を生き、築いていこうと思いました」。

生徒たちの感想を読んだ世田谷文学館の学芸員の佐野さんは話します。
「若者たちは、自分が生きることの意味を考え続けているんだなと思いました。水上さんのメッセージは彼らにとって決して古くなく、その作品は、これからも読み継がれていくべきものだと感じています」。

佐野さんは、10月から開く展覧会で、水上さんの作品と共に、生徒たちの感想も紹介したいと考えています。そして、展覧会を入り口として、水上さんの数多くの著作が、これからも読み継がれるような企画を続けていきたいといいます。「作品は施設に閉じ込めておいてはいけない」。かつて水上さんから伝えられたことばを、佐野さんはかみしめています。

作家からのメッセージ
水上さんは、平成3年に住まいを東京・世田谷から長野県の山荘に移しました。老いは徐々に進み、眼底出血や網膜剥離で手術を受け、手足のリハビリのため入院もしました。体力が衰えていくなかで、最後の長編小説となった「虚竹の笛」を書き上げ、その後も口述筆記という形で仕事を続けました。

平成16年に水上さんが亡くなったあと、私(記者)は、長野の山荘を訪ね、水上さんがみずからの「老い」について編集者たちに語ったことばを取材しました。そこから浮かび上がってきたのは、生前の水上さんが「今を生きる」ことにこだわり、一瞬一瞬を大切にしていたこと。そして、作家としての誇りと、老いてなお、華やぐ生き方でした。

しかし、今回、改めて取材を進め、水上さんの作品の中では決して知られているとは言えない「働くことと生きること」を読み直すことによって、「水上さんが伝えたかったことは、さらに多様で、さらに深かった」と感じさせられました。その一端が、地道に働くことの大切さ、1つのことに打ち込む人々の美しさ、そして、いったい何が自分にとって幸せなのか、考え続けることの重要性だったのではないでしょうか。

「働くことと生きること」という作品は、次世代を生きる若者たちへのメッセージです。水上さんは、少し謙虚に、こんなふうに結んでいます。「私のような、挫折ばかりしてきた男の暦も、あるいは、小さな標になるかもしれない。何かの足しになれば幸運である」。

企画展
「水上勉のハローワーク『働くことと生きること』」

日時:2014年10月18日(土)~12月21日(日)
場所:世田谷文学館  http://www.setabun.or.jp/


・水上勉さんも亡くなって10年ということだ。人気商売である作家は時流に乗れるか否かで生活が変わってしまう。中には忙し過ぎて本来やりたいことを見失って駄文書きに奔走する人たちもいる。

少なくとも小説が影響を持った時代には、人生を考えるような重いテーマであっても読者はつき生活はできたのだろう。

水上さんも苦労して文筆活動に入ったことが小説にも重みを与えたのだろう。この記事は、NHKニュースの特集で報道されたものと思われる。

現在の世田谷文学館企画展は詩人・茨城のり子展(2014年4月19日~6月29日)であり、水上勉さんのものはずいぶんと先のことである。この時期に報道するよりも直前であった方が良かったかもしれない。

個人的には小説類を読まないのだが、作家のエッセイなどは好きな方だ。作家は自らの体験を書き終わると他人に取材して書くほかなくなる。その時に何を題材にして人生・人を語るのかがポイントとなる。

昭和までの作家たちにはスケールの大きな方、途方もなく異質な方、社会的な視点がある方などバラエティに富んだ時代にあったと感じる。やはり人間が書くわけであり、その器次第であろう。

ハローワークとは、村上龍『13歳のハローワーク 』というベストセラーをもじったものだろうが、非正規採用、ブラック企業など労働環境悪化で仕事に価値を見いだせない青年たちにも、もう一度本来の仕事とは何かを考えたもらいという世田谷文学館の意向とNHK記者の思いがあるものと思われる。

なお、本書『働くこと生きること』(1982、東京書籍)は絶版になっており入手不可である。調べたところでは中央公論新社版・水上勉全集や中央公論社版・新編水上勉全集にも収録されていないようだ。

まったく偶然であるが私は入手している。ただ公立図書館には所蔵されている可能性もあり地元の図書館を調べるとあるかもしれないだろう。

ホームページ改ざん:平等院が被害 偽高級品サイトへ誘導

ホームページ改ざん:平等院が被害 偽高級品サイトへ誘導
2014年6月13日 毎日新聞

 世界遺産・平等院(京都府宇治市)のホームページ(HP)が、改ざんされる被害に遭っていたことが12日、平等院への取材で分かった。

 平等院によると、5月末ごろ、HP内の「鳳凰堂修理のニュース」のコーナーが、偽物とみられる高級ブランド品を販売するサイトに誘導するように、何者かに改ざんされていた。

 今月初めまでに、改ざんされた部分を削除して、IDやパスワードを変更した。改ざんされたコーナーは、宇治市内のサイト制作会社が担当していた。

 平等院のHPは多くの修学旅行生や観光客が見るだけに、平等院は「現在、新しいシステムを探している」と説明している。【山田英之】


・ホームページは集客に大変威力を発揮することは間違いない。平等院のものは英語・中国語・韓国語にも一部対応している。

ところが華美にするほど制作が難しくなり専門的な知識が必要で維持管理はシステム会社にお任せとなってしまう。

気づいた時にすぐに対処しなければ他への被害が拡大するわけで、できるだけシンプルな分かりやすいものを作って簡易な更新をするくらいの知識がほしいものだ。

以下にあるように大手の会社のホームページや官庁も同様の攻撃を受けている時代にあり運営する側は定期的なチェックが必要になろう。


世界遺産 平等院  http://www.byodoin.or.jp/

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毎日放送の公式HPが改ざん サーバーに不正アクセスか
2014年6月13日 朝日新聞

 毎日放送(MBS、大阪市北区)は13日、同社の公式ホームページ(HP)が何者かによって改ざんされたと発表した。トップ画面に東京都内に実在する弁護士事務所を案内する画像が表示されるようになっていた。早朝に同社社員が気づき、同日午後0時半ごろ復旧したという。

 MBSによると、同社のサーバーが不正アクセスにあい、HPを閲覧しようとすると外部サーバーに接続するように設定されていたという。情報流出の有無について調査中で、警察に被害届を提出する方針という。



捕鯨の瞬間、漁師たちは「南無阿弥陀仏」と唱えた…「ワケタラマセ」の精神

捕鯨の瞬間、漁師たちは「南無阿弥陀仏」と唱えた…「ワケタラマセ」の精神
2014年6月8日 産経新聞

 「先人たちは生きるがためにクジラに挑み、その恵みで生かされてきた。『現在』『未来』へとクジラに関わり続け、今後の歴史を築きたい」

 和歌山県太地(たいじ)町長の三軒一高(さんげん・かずたか)(66)は町に根付くクジラ文化の継承を誓い、静かに手を合わせた。4月29日、大粒の雨が降るなか、同町の順心寺(じゅんしんじ)で営まれた「鯨(くじら)供養祭」。町では毎年この日に漁協関係者らが集まり、古くから生活の糧としてきた海の恵みに感謝し、冥福を祈る。

 クジラを弔う慣習は江戸時代からあった。「クジラが捕れたとき、漁師たちは『南無阿弥陀仏』と唱えたそうです」と町歴史資料室の学芸員、桜井敬人(42)は話す。

 当時、太地では、南の海のかなたに観音菩薩が住む浄土があると信じられていた。その海でクジラを追っていた男たちが乗る鯨舟には鳳凰(ほうおう)や松竹梅など縁起の良い意匠が描かれ、極彩色に彩られていた。

 「あくまでも仮説」と断りつつ、桜井は語る。「人間に捕獲されたクジラが最期に見るものは装飾された鯨舟。浄土を連想させる風景をなぜ舟に描くのか。そこにはクジラの成仏を願う気持ちが込められていたのかもしれません」

 ■100人以上が犠牲になった古式捕鯨

 太地町は日本の古式捕鯨発祥の地といわれるが、その捕鯨の歴史は江戸時代初めにさかのぼる。

 古式捕鯨は200~300人の男たちが数隻の手漕ぎ舟で沖合に出てクジラを取り囲み、銛(もり)を打って仕留める組織的な漁法で、体長15メートルを超す大型のセミクジラやザトウクジラなどを狙った。

 クジラを追い込む舟は「勢子(せこ)舟」、その船首に立ち、銛を投げ打つ花形の男たちは「刃刺(はざし)」と呼ばれた。クジラが息絶えそうになると、「刺水主(さしがこ)」という若い見習いの刃刺たちが海に飛び込み、頭部によじ登って鼻の内部に刃物で穴をあけ縄を通す。判断が早すぎればクジラが息を吹き返して暴れ出す、命を落としかねない危険な仕事だ。

 それぞれの役割は世襲制だったというが、生死に関わる仕事を的確にこなした勇敢な刺水主だけが、刃刺になることができた。

 古式捕鯨の歴史は明治時代に終焉(しゅうえん)を迎える。明治11年、子連れの巨大なセミクジラ(背美鯨)を追った太地の鯨舟の一団が強い潮の流れにのまれ、100人以上が行方不明になった。今も「背美(せみ)流れ」と伝えられる事故を機に、古式捕鯨は衰退。明治後期、蒸気船に捕鯨砲を搭載した西洋式が導入されると、近代化が一気に進んだ。

 「古式捕鯨は命と引き換え。太地の男たちは運命共同体だった」。祖父が最後の刃刺だったという、元町立くじらの博物館館長の北洋司(72)は語る。

 ■揺るぎない連帯感

 古式捕鯨の名残は今も町に色濃く残る。住民の幾つかの名字は、先祖代々の捕鯨の役割に由来をもつ。「背古(せこ)」は勢子舟に乗って銛を打っていた人、クジラから油を採取する仕事をしていたのは「由谷(ゆたに)」、「筋師(すじし)」は鯨筋(げいきん)を扱う仕事をしていたとされる。

 その一人、筋師史郎(82)は南極海での捕鯨や近海での沿岸小型捕鯨に長年携わった。船には神棚が祭られ、クジラが捕れれば尻尾を切って供えた。「太地で生まれたからには、クジラなしには生きていくことなど考えられない」。男たちは沖でクジラを追い、町では多くの人が解体・加工にあたった。クジラに関わる町のすべてが当たり前だった。

 「捕鯨の町」の人々の結びつきは時代を経ても揺るぎない。町の連帯感を示すのが、今に伝わる「ワケタラマセ」の精神と、北は説く。

 ワケタラマセ、ワガラノエビス-。古くからあるこの方言は「私たち(ワガラ)が得たもの(エビス)を皆で分け合おう(ワケタラマセ)」という意味で、危険と隣り合わせで捕鯨を続けていた相互扶助の気持ちが込められている。

 「太地は互いの信頼が厚い。よそが『捕鯨をやめろ』と言ってきても町の絆は揺るがない」(敬称略)


・ここでは鯨と漁師の話であるが、実は農山漁業や狩りにも人間の食に供されるものへの感謝の気持ちが背景にある。それは信仰ともいえるべきものにまで高められているのは古今東西を問わずのことなのだ。

それが見えなくなってしまい、単に食糧というもので金で売買できるモノになっているのが現代。そこで忘れ去られているのが生命との一体感でありイノチを分け合っているという思いだ。

だから乱獲はしないし保護もするという共生のバランスをずっとヒトは行ってきた。それが大きく崩れた時代にある。

記事にあるように、いろいろな文化・風習が醸成されて生活に影響を与えたことも大事だが、もっと大事なのはイノチの一体感があったからこそ、「南無阿弥陀仏」と唱えつつ命を頂いたのだろう。

単に捕鯨反対国に対する皮肉ではなく、誰もが他のイノチを頂いて生きていることの自覚がなければ薄っぺらな反対運動に終わってしまうだろうし論争となるだけだろう。

昔、米国植民者らはバッファロー狩りをしたが、それは皮を取ることのみに終始し、古代からのインディアン文化をも破壊してしまった。それに類することは、時代・場所を超えてあるのだろう。

そうした共通意識がなければ資源保護の名目であっても単に文化が違っているものを、自分が関与していないゆえに野蛮な残酷な行為と切り捨てることは問題がある。動物・植物を殺して自分の命としている。誰もが同じことを形を変えておこなっていることは揺るぎない事実だからだ。

同性婚:「京都の寺で挙式いかが」海外向けプラン人気

同性婚:「京都の寺で挙式いかが」海外向けプラン人気
2014年6月12日 毎日新聞

 京都のホテルと古刹(こさつ)が手を組み、同性のカップルが挙式するプランが海外で注目を集めている。ホテルグランヴィア京都(京都市下京区)と臨済宗の「春光院」(同市右京区)が今春、観光も兼ねたプランを海外向けに売り出した。同性愛に寛容な欧米で反響を呼び、問い合わせが相次いでいる。

 プランは3泊4日で、1590年創建の春光院の本堂で式を挙げる。白無垢(むく)か紋付きはかまが選べる和装の貸衣装や和懐石、送迎などが付いて料金は77万7000円だ。新郎新婦の宣言では、2人らが「パートナー」「ハズバンド(夫)」「ワイフ(妻)」などの言葉を使って愛を誓う。海外向けのプランだが、国内でも受け付ける。

 春光院では、プランのスタート前に既に海外の同性カップル5組が挙式している。最初は4年前。春光院で座禅を体験したことのあるスペイン人の女性カップルから寺で挙式したいと依頼され、受け入れた。米国に7年間の留学経験がある副住職の川上全龍さん(35)に、同性愛者は身近な存在だった。川上さんは「日本の仏教には同性愛を禁じる教えはないし、周囲のサポートが大事だ」と考え、短文投稿サイト「ツイッター」やブログで式の様子などを発信してきた。

 一方、ホテルグランヴィア京都は2006年、レズビアンやゲイなど性的少数者「LGBT」の人たちに利用してもらおうと、「国際ゲイ・レズビアン旅行業協会」に国内のホテルで初めて加盟し、社員研修も続けてきた。LGBTの受け入れをアピールしようと、この結婚式プランを発案し、昨年秋に春光院に話を持ちかけて実現した。

 ドイツで今年3月に開かれた旅行博覧会にホテルグランヴィア京都がブースを出店した際、現地のテレビ局や新聞社から取材が殺到し、「日本では同性愛が認められるようになったのか」などと質問攻めに遭った。プランは京都などの観光旅行に含まれており、海外の旅行会社などから計33件の問い合わせが寄せられた。

 日本では同性同士の結婚は認められていない。川上さんは「同性愛者でも皆、普通の結婚や生活をしたいはずだ。今は支援者も少ないかもしれないが、今後は動きは変わっていくのではないか」と期待する。【椋田佳代】

 ◇日本で「パートナーシップ法」制定求める動きも

 同性婚は、日本では法律上認められていない。青森市役所で今月5日、女性カップルが婚姻届を出したが、「婚姻は両性の合意のみに基づいて成立する」と定めた憲法24条を理由に不受理になった。

 同性カップルは事実上婚姻関係にあっても「他人」と位置づけられる。法的な配偶者や家族でないため、緊急手術時に求められる「家族の同意」を示せなかったり、財産相続できなかったりするなどの問題がある。実際には、同性カップルは養子縁組や任意後見制度などを利用し、法的につながるケースが多いという。

 海外では、オランダで2001年に初めて同性婚が合法化され、今ではスペインや南アフリカなど計16カ国で認められている。

 国内では、同性カップルの相手を民法上の配偶者とし、法的権利を認める「パートナーシップ法」の制定を求める動きがある。制定を目指す「特別配偶者法全国ネットワーク」(東京都)共同代表で高岡法科大の谷口洋幸准教授(国際人権法)は「パートナーシップ法が成立すれば、憲法に違反せずに問題を少しでも解決できるだろう。同性カップルにも異性婚と同じ権利を保障すべきだ」と指摘している。【椋田佳代】


・いろいろな関連事項が調べられた。

この臨済宗の副住職だが留学経験と奥様も外国人という国際的な視野を持っている方だ。京都に禅体験をするための海外向けのプログラムをしたり、お寺がキリスト教文化ともゆかりがあり国内のキリスト教系学校の修学旅行を受け入れたりしているということだ。

今回のLGBT向けのプランも、以下の通りに結婚式というよりはセレモニーという様相であり、日本文化に関心を持つ人たちにも加えて興味深い内容となっている。

ホテルグランヴィア京都は京都市内の臨済宗の寺院、春光院と組み、LGBTの外国人向け挙式プランの取り扱いを4月から始めた。日本では同性婚が認められていないため、あくまでセレモニーだが挙式費用と送迎、貸衣装、ホテルの宿泊3泊込みで2人77万円のパッケージに、海外から多くの問い合わせがあるという。(sankeibiz)

副住職の仏典に同性婚を禁じた記述はなかったという説明だが、この点に関しては詳しいところを知らない。ただ仏典に書いた時代にわざわざ記すこともなかったと思うのだが。それにしてもタブーを超えるには知恵が必要であることは間違いない。

こうした広い視野を持った宗教家が多く独自の道を歩むと宗教界もバラエティに富んだ発信を行えるように思える。単に京都観光を兼ねた寺社探索ではなく、現実の人間から生き方を模索できる場所が多く登場してほしいものである。


ホテルグランヴィア京都  http://www.granvia-kyoto.co.jp/

臨済宗大本山 妙心寺 塔頭寺院「春光院」  http://shunkoin.com/Nihongo.html
京都市右京区花園妙心寺町42
春光院のホームページ (英語)  http://www.shunkoin.com/
英語による拝観・座禅体験も可能。


川上全龍(臨済宗妙心寺派本山塔頭 春光院 副住職)

2004年に米国アリゾナ州立大学・宗教学科卒業後、宮城県瑞巌寺専門道場で修行。
2006年より妙心寺春光院にて訪日観光客を対象に英語で坐禅の指導をはじめる。2007年、同院副住職に就任。
米大学(Bryn Mawr College, University of Nebraska-Lincoln, University of Oregon, Antioch Universityなど)との共同でサマープログラムを開催する。2008年より、米日財団・U.S. – Japan Leadership Programのメンバーとなる。
現在は、心理学者と共に禅をベースとしたワークショップを米国で開催したり、禅の考え方をビジネスの分野への取り込み方(無我とおもてなしの考え方)などを企業やビジネススクールで講演を行っている。また、LGBTの権利の向上のために、仏式での同性婚の結婚式を行っている。IGLTAのメンバーでもある。 奥様はHillaryさん


参考

きっとジョブズも考えた 座禅を体験してみた
C世代記者 駆ける 第6回
2012/1/17 日本経済新聞 電子版

 米アップル共同創業者のスティーブ・ジョブズ氏は、日本人僧侶から禅を学び、日本食や京都などを好んだことで知られる。「ZEN」は世界に広がり、思想や座禅だけでなくライフスタイルにも影響を及ぼしている。海外から日本を訪れるC世代も座禅体験に興味津々だ。英語の座禅コースを実施している春光院(京都市)で、記者も体験してみた――。

 昨年12月上旬。晴れた日の朝に、京都市内の妙心寺にある春光院を訪れた。春光院は妙心寺の北門から入って徒歩数分の場所にある。妙心寺はたくさんのお寺が集まっている小さな町のようになっている。記者は座禅が初めて。楽しみだ。

 春光院は朝9時と10時40分の2回、外国人向けに英語で座禅体験コースを実施している。通訳を介さずに、僧侶自らが英語で実施する座禅は珍しい。今回は9時の回に参加した。記者のほかにオーストラリアから来た観光客が3人参加していた。19歳の女性と20歳の男性のカップルと、24歳の女性の2組だ。

 座禅を指導する僧侶は、副住職の川上全龍氏(33)。春光院に生まれ、大学時代に米国に留学した。米国人の妻を持つこともあり、英語が堪能だ。「禅を通して日本文化や伝統へのアプローチの仕方も教えている」という。座禅は1日平均10~20人程度の参加があるという。

 いざ控室を出て座禅する部屋に入ると、ずらっと並んだ座布団が目に入る。お尻を床に付けて直接座るのが苦手な人のために、椅子も用意されていた。

 まずは座り方指導から。足をあぐらのように組み、右足を左ももの上、左足を右ももに重ねる。いわゆる「結跏趺坐(けっかふざ)」だが、なかなか難しい。初心者は片方の足だけ乗せるだけも良く、記者は片方だけにすることにした。川上氏はこの形を「Half lotus style」と説明していた。

 背を伸ばして姿勢を正し、手は親指と人さし指で円を描くようにしてへそのあたりに置く。正しい姿勢を無理に作る必要はなく、「できる範囲で」と説明される。「型」をどれだけ守るかは寺や宗派によって異なるらしい。

 「Please focus on breathing」。呼吸に集中するように言われる。目は半開き。僧侶が鐘を鳴らし、全員が座禅姿勢に入ると、室内は一気に静寂に包まれる。半開きの目から朝の光が入ってくる。自分の呼吸に意識を集める。

 吸って、吐いて、吸って、吐いて。空気の流れをひとつひとつ丁寧にたどる。姿勢は思ったほどつらくなかったが、なかなか落ち着かない。おへその下あたりの「丹田」に軽く力を入れ、背筋を真っすぐに保つ。

 姿勢が安定すると今度はのどが気になり始めた。いがらっぽく、せきが出そうになる。なぜこんな時に、のどの調子がおかしくなるのか。つばを飲み込んで我慢する。のどが気になって、座禅体験にふさわしい高尚なことを考える余裕がない。これでいいのかと焦る。

 集中できないので、薄目を開いて、記者の右側に座るオーストラリア人たちの様子を観察してみた。全員、静かに座禅を組んでいる。初めてのはずだが、誰も困っている様子はない。落ち着きがないのは自分だけだ。少し恥ずかしく思い、正面に向き直って座禅に集中した。

 どのくらい時間が経ったか、窓の外から鳥の声がきこえてくる。座禅の姿勢にはいつのまにか慣れていた。川上氏が鐘を鳴らし、続いて拍子木をたたくような音がした。参加者は胸の前で手を合わせ、お辞儀する。

これで座禅の前半が終了。足を崩して良いと言われ、足を解く。

 休んでいる間、川上氏は英語で禅の考え方や座禅について解説した。何度か登場した「How to live the moment」という言葉が心に残る。どうやって今を生きるか。どのように生活するか。宗教にかかわらず、どの人にも当てはまる話だった。

 続いて後半。足を組み直して、再び座禅の姿勢をとる。前半と異なり、のどは気にならなかった。窓の外の景色が、先ほどよりくっきりと見える。草木の色、空に浮かぶ雲、木に止まる鳥。そして室内に流れ込む光がやわらかく畳を照らす様子。

 余裕ができると、心の内側から雑念がわいてくる。一番考えてしまうのはやはり仕事のこと。それも今回の新年企画「C世代駆ける」についてだ。取材のスケジュールや紙面構成など、ひと通り考え終わると、家族や友人、前の晩の食事のこと……。思い浮かぶ事柄は尽きず、なかなか頭から追い出すことができない。

 気がつくと、隣に座ったオーストラリア人男性の前に川上氏がいた。川上氏が男性の肩を木の棒でたたくと、パシッと音がした。おそらく「警策」と呼ばれる棒だろう。男性は動じずにじっとしている。「次は自分か」と身構えたが、こちらには来なかった。ほっとしたような、残念なような、複雑な気持ちになる。

 もう一度、自分自身に集中する。何も頭に浮かばない。ぼんやり半目で前をみつめる。これが「無」だろうか。しかしそれもつかの間、「座禅の終わりはいつごろだろう」など先が気になり始める。ちらっと川上氏の方を見るが、一寸も動かず座禅を続けている。

 終了時間を頭から追い出し、今度は長期的な人生プランについて考えてみる。これまでの10年間と、これからの10年間について。自分が長期的にやりたいこと、やるべきことはなにかなど、普段よりも真面目に考える。「今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?」。ジョブズ氏がスピーチで語った言葉が頭に浮かぶ。ジョブズ氏も座禅をしながら人生について考えたのだろうか。

 鐘が鳴った。終了だ。手を合わせて頭を下げる。

 座禅が終わると、川上氏が春光院の中を案内してくれた。庭やふすま絵などを、参加者に英語で説明していく。控えの部屋で抹茶と菓子をいただいて、コースは一通り終了だ。

 終了後はざっくばらんに会話しながら、質問も受け付ける。今回参加したオーストラリア人の観光客は、全員座禅が初めて。24歳の女性はインターネットで春光院を知った。「ただ座禅するだけではなく、僧侶がいろいろと説明してくれたのが良かった」と話す。19歳の男性は「呼吸が難しかった」と笑った。参加した外国人からは「どうしたら禅をもっと学べるのか」など僧侶への質問も相次いだ。

 「座禅によって、悪いサイクルを断ち切ることができる」と川上氏は言う。生活の中で、安定した環境で内部に集中する時間を持つことが重要だと説く。例えば仕事の合間に走ったり水泳をしたり、オフィスの席で姿勢を良くして目を閉じたりするだけでも、「瞑想(めいそう)と同じ効果が得られる」そうだ。座禅は特殊な環境で行う宗教的な修行だと考えていた私には意外に感じられた。

 座禅の途中でのどの痛みや鼻水が出ることも、よくある自然なことだという。頭を無にするのは難しいので、「無理をせず自然体でいい」と聞き、半分以上を雑念が占めた自分の座禅内容も失格ではなかったかと、ほっとした。

 短時間でも立ち止まって自分を見つめ直す時間を持つことで、長期的な視点や判断力を養うことができるのではないか。初めて座禅を体験して、記者はそんな感想を持った。理屈ではなく、単純に心が落ち着き、心の中に余裕ができたとも感じた。寺院で頻繁に座禅するのは難しいが、自分にできる形で日常生活に取り入れてみようと思う。(村上史佳)



性的少数者は7.6% 7万人対象、電通ネット調査
2015年4月24日 朝日新聞

 レズビアンやゲイ、性同一性障害者ら性的少数者の割合は7・6%――。電通は23日、成人約7万人に実施したインターネット調査の結果を発表した。2012年に行った同様の調査では5・2%で、19人に1人から13人に1人に増えた計算だ。

 調査は4月7、8日、全国の20~59歳6万9989人にインターネットで聞いた。同社は割合が増えた理由を「調査手法の変更もあり単純に比較できない」とした上で、「社会環境が変化したり、性的少数者についての情報が増えたりしたことで当事者が自覚しやすくなったのでは」と推測している。

 日本外国特派員協会では23日、同性カップルにパートナーシップ証明書を発行する東京都渋谷区の条例成立を受け、当事者3人が会見。その一人、杉山文野さん(33)は調査結果に触れ、「性的少数者が自分たちの隣にもいることを知ってほしい」と話した。


浅草寺の石像損壊容疑=サウジアラビア人逮捕-警視庁

浅草寺の石像損壊容疑=サウジアラビア人逮捕-警視庁
2014/06/11 時事通信社

 東京都台東区浅草の浅草寺の石像などを損壊したとして、警視庁浅草署は11日、器物損壊容疑でサウジアラビア国籍の大学院生モハマド・アブドゥラ・サード容疑者(31)=川崎市幸区南加瀬=を逮捕した。同署によると、容疑を認めているが、動機については供述していないという。

 逮捕容疑は11日午前0時20分から同1時5分の間、浅草寺境内西側の影向堂付近に安置されている石像3体と銅像1体を、台座から引き倒すなどして損壊した疑い。いずれも屋外にあり、銅像は台東区の文化財に指定されているという。

 同署によると、サード容疑者は2012年に留学のため来日し、都内の私立の大学院に在籍しているという。

 浅草寺の境内は24時間入れる。20代の通行人男性が「外国人が暴れて何かを壊している」と交番に届け、駆け付けた警察官が境内にいた同容疑者に職務質問したところ容疑を認めた。


・NHKは慶応大院生で他でもやっているとの供述を伝えた。

落書きなども含めると報道されることもない事件は数多あろうだろう。信仰の対象と見ないならばオブジェでありモノにしか過ぎない。

例えば海外で不敬な態度をすれば厳しい刑事罰を科すところもあり、容疑者の出身国サウジでも同じだろう。

大した理由はないと思われるが後味は悪い。容疑者は日本で研究を続けられるのだろうか。


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浅草寺の仏像壊したサウジアラビア人逮捕
2014年6月11日 NHK

11日未明、東京・浅草の浅草寺で境内の仏像4体を壊したとして、サウジアラビア人の留学生の男が器物損壊の疑いで警視庁に逮捕されました。

逮捕されたのは、川崎市に住む慶応大学の大学院生で、サウジアラビア人のモハマド・アブドゥラ・サード容疑者(31)です。

警視庁によりますと、サード容疑者は11日午前0時半前から1時ごろまでの間、東京・浅草の浅草寺で、境内に置かれた仏像4体を台座から落として壊したとして器物損壊の疑いが持たれています。

これまでの調べで、浅草寺を通りかかった人からの「外国人が暴れている」という届けで警察官が駆けつけたところ、仏像4体が倒れていて、近くにいたサード容疑者が壊したことを認めたことから逮捕したということです。

警視庁などによりますと、壊されたのは高さ60センチから1メートルほどの石像の地蔵菩薩像3体と、高さおよそ2メートルの銅像の観音菩薩像で、このうち観音菩薩像はおよそ300年前の江戸時代に作られ、台東区の有形文化財になっています。

調べに対しサード容疑者は「ほかの寺でも仏像を壊したことがある」と供述しているということで、警視庁は動機を調べるとともに、ほかにも被害がないか確認を進めています。

浅草寺の近くに住む60代の男性は「けさ、境内を散歩していたら観音像が地面に落ちていました。こんな罰当たりなことをするなんてと、ショックを受けています」と話していました。


人生いろいろ:テレビ取材と放送、匿名化時代に

† テレビ報道において故意にインタビューした人が分からないように伝える場合がある。BPOの委員会は、そのような報道の増加を懸念しているというのが以下の記事である。それは報道のヤラセ問題など、テレビは映像が命なので映像がないことは放送には致命的なのである。見ていると分かるが、映像が撮れないと短時間の映像をループしながら使用したりしている。過度に神経質になっているのは放送局側だということだ。

‡ 顔を伏せなければいけない状況は常識で分かり、その場合は音声の加工も同時に行うことで秘匿に努めていると思う。ただ、その判断はマスコミ各社の報道姿勢によるところが大きい。NHKラジオ番組の街頭取材女性リポーターの記事を見たことがあるが、そもそも取材に応じてくれる人は少なく、何時間もかけて録音し編集し僅か数十秒のものにするという作業をするのである。それも偏りのないという要請から異なるものを並べるという作業に陥りやすい。それも含めて編集加工は顔出しだけの問題以上に、何をどう伝えるかというマスコミ人の意識の問題なのだろう。


BPO:放送局に「顔なしインタビュー」運用ルール求める
2014年6月9日 毎日新聞

 報道・情報番組で、顔を映さなかったり、顔部分の映像をぼかしたりする「顔なしインタビュー」が日常化していることを受け、放送倫理・番組向上機構(BPO)放送人権委員会(委員長・三宅弘弁護士)は9日、放送局への要望を委員長談話として公表した。

 談話は情報源の秘匿や、インターネットなどで無断の2次利用が起きる可能性から、顔なしの匿名化が必要な場合があることを認めながらも「原則顔出し」として、「顔なしは例外」と位置づけた。その上で放送局に対し、匿名化する場合の運用ルールを定め、放送時には匿名化する理由を字幕表示するなどの留意点を示した。

 また「顔出しでインタビューに応じてくれるかどうかは、テレビや取材者がどこまで信頼されているかを測る指標の一つ」とも指摘。顔なしの日常化を「残念な光景だ」とした。ただ、放送局に対応を求めることで「行きすぎた社会全体の匿名化にも注意を促すことができる」との考えも示しており、視聴者や社会にも一考を促したいようだ。【望月麻紀】



参考

顏なしインタビュー等についての要望
~最近の委員会決定をふまえての委員長談話~
2014年6月9日

放送倫理・番組向上機構(BPO)放送と人権等権利に関する委員会
委員長 三宅 弘

I.情報の自由な伝達と名誉・プライバシーの保護など

人が自由に様々な意見、知識、情報に接し、これを摂取する機会を持つことは、個人として自己の思想及び人格を形成、発展させ、社会生活の中にこれを反映させていくうえにおいて欠くことのできないものであり、民主主義社会における思想及び情報の自由な伝達、交流の確保を実効あるものとするためにも必要である。しかし、高度情報通信社会において、他人に知られたくない個人のプライバシー、名誉、肖像などはみだりに侵害されることのないよう保護することも必要である。情報の自由な伝達とプライバシーや秘密の保護との適正な調整があってこそ、行きすぎた社会の匿名化を防ぐことができる。

II.安易な顔なしインタビューが行われていないか

テレビニュースなどで、ボカシやモザイクを施したり、顔を写さないようにして、取材対象が特定できないようにする、いわゆる顔なしインタビューが放送されることがある。
知る権利に奉仕する取材・報道の自由の観点からは、取材・放送にあたり放送倫理における、事実の正確性、客観性、真実に迫る努力などを順守するために、顔出しインタビューを原則とすべきである。
この点について、テレビ局各局では、顔出しインタビューを原則としつつ、例外として顔なしインタビューを認める場合について検討し、社内ルールを定めている。海外では、例外としての顔なしインタビューをするにあたり、国際通信社傘下の映像配信会社が理由を付記したうえで配信したり、放送局が報道部門幹部だけでなく、法務部等社内複数の関係部署の承諾を義務付けている例もある。
しかし、実際の取材現場では、被取材者側に顔を出してインタビューに応じることへの抵抗感が強まる傾向があることや取材者側に顔を出すよう説得する十分な時間がないなどの理由から、顔なしインタビューが行われるケースも多いのではないかと推測される。とりわけ、地域の出来事について、周辺住民のインタビューをする際に、特に匿名にしなければならない具体的な理由が見当たらないにもかかわらず、安易に、顔なしインタビューが行われてはいないだろうか。

III.安易なボカシ、モザイク、顔なし映像はテレビ媒体の信頼低下を追認していないか

テレビ画面では一層、ボカシやモザイク、顔なしインタビューが日常化している。しかし、事実を伝えるべき報道・情報番組がこの流れに乗って、安易に顔なし映像を用いることは、テレビ媒体への信頼低下をテレビ自らが追認しているかのようで、残念な光景である。テレビ局の取材に対して取材対象者が顔出しでインタビューに応じてくれるかどうかは、テレビという媒体が、あるいは取材者が、どこまで信頼されているかを測る指標の一つであると考えられるからである。

IV.取材、放送にあたり委員会が考える留意点

以上をふまえると、取材にあたっては、次の事項に留意すべきである。

(1)真実性担保の努力を
安易な顔なしインタビューを避けて、可能な限り発言の真実性を担保するため、検証可能な映像を確保することなどの努力を行うことが大切ではないか。

(2)取材対象者と最大限の意思疎通を
安易な顔なしインタビューを避けるには、限られた時間であっても取材対象者と可能な限り意思疎通を図るよう努めるべきではないか。

(3)情報源の秘匿は基本的倫理
情報の発信源は明示することが基本であるが、情報の提供者を保護するなどの目的で情報源を秘匿しなければならない場合、これを貫くことは放送人の基本的倫理である。
放送時においても、原則は顔出しインタビューとすべきである。一方、特にデジタル化時代の放送に対し、インターネットなどを用いた無断での二次的利用等が起こりうる可能性を十分に斟酌したボカシ・モザイク処理の要件を確立すべきである。
よって、放送にあたっては、次の事項に留意すべきである。

(4)プライバシー保護は徹底的に
プライバシー保護が特に必要な場合は、一般の視聴者のみならず取材対象者の周辺にいる関係者においても、放送された人物が本人であると識別されることのないように慎重に行うべきである。その場合でも、前後の映像やコメント等によって識別されることがありうるので注意すべきである。中途半端なボカシ・モザイク処理は憶測を呼ぶなどかえって逆効果になりうることに留意すべきではないか。

(5)放送段階で使わない勇気を
伝える内容と使用する映像との関係を十分に吟味し、ボカシなど加工を施してまで使用することが必然ではない映像については、放送時にこれに代替する映像素材を検討し、場合によってはその映像を使わないことも認めることがあってもよいのではないか。

(6)映像処理や匿名の説明を
ボカシ・モザイク使用や顔なし映像の場合は、画面上でその理由を注記(字幕表示等)することで、メディア取材に対する市民意識を変える努力をすべきではないか。

(7)局内議論の活性化と具体的行動を
一つ一つの映像を放送するに当たり、逮捕時の連行映像など定型的にボカシ・モザイク処理をするものも含め、なぜ必要なのかの議論を日常的に行うことが大切ではないか。社内ルールが定められていない放送局においては早急にルールが策定されるべきである。

V.行き過ぎた"社会の匿名化"に注意を促す

以上の留意点をふまえ、原則は顔出しインタビューであり、あくまで例外として顔なしインタビューを認めるという点について、テレビ局各局は、放送関係者だけではなく、一般社会においても認知されるよう努力すべきである。その際、取材対象となる市民との信頼関係に基づく十分な意思疎通が必要である。これにより、人が自由に様々な意見、知識、情報に接し、これを摂取する機会を持つことの大切さを認識することができる。また、例外的に顔なし映像を用いたり匿名化の処理をする場合には、画面上でその処理の理由を注記することなどにより、行きすぎた社会全体の匿名化にも注意を促すことができるものと考える。


神の風景-人間と世間-124

「わかっちゃいるけど止められないといったところが、私たちにはあります。事実はそうなのですから、行く所まで行ったとしても、別に駄目だというわけでもありますまい」(藤木正三)2-146悲しい手続き

・そう、行く所まで行ってしまうのが人間なのです。あれ、これも惰性で不養生しているのが私たち。まっさきに手を挙げている自分自身を思います。どうにも止まらない、それが普通の人間です。お互いに迷惑をかけているのですから、多少の辛抱もいります。

長崎のキリスト教文化、ウェブ発信 県、世界遺産へPR

長崎のキリスト教文化、ウェブ発信 県、世界遺産へPR
2014年6月9日 朝日新聞

 世界遺産登録をめざす「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の歴史的背景や、地域に根ざしたキリスト教文化を広く知ってもらおうと、県が「おらしょ――こころ旅」(http://oratio.jp)というウェブサイトをつくった。

 ラテン語の「oratio(オラショ)」は「祈り」を意味する。これまでも、長崎市の大浦天主堂など世界遺産候補の13の構成資産を中心に、建築物としての価値をまとめたサイトはあったが、今回は「祈りの場としての教会や人々の信仰の姿を通じ、キリスト教の物語を紹介することに重点を置いた」と、県の担当者は説明する。

 各教会の歴史や聖地の魅力を地元の人や専門家が伝える「コラム」を150本ほど掲載。「信仰のすがた」と題されたページでは、厳しい弾圧の最中に貝殻や自然石を信仰の対象にしたことや、奈留島では現在も月に一度、江上天主堂に信徒がミサのために集まり、教会堂を守っていることを読むことができる。


・世界遺産候補「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の担当課がまとめをしている。イベントやコラムなど観光も含めて当地の魅力を伝える試み。

なお検索すると世界遺産推進課、世界遺産課、世界遺産登録推進課、世界遺産登録推進室など、県市レベルで担当部署を設けている自治体がある。


長崎の教会とキリスト教関連の歴史文化遺産群のウェブサイト「おらしょ-こころ旅」

URL http://oratio.jp/

開設日:平成26年5月20日

管理・運営
長崎県、熊本県、長崎市、佐世保市、平戸市、五島市、南島原市、小値賀町、新上五島町、天草市

担当:長崎県企画振興部 世界遺産登録推進課


追記

教会群 世界遺産推薦正式決定
2014年09月17日 NHK長崎放送局

政府は長崎市の国宝・大浦天主堂などからなる「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」などについて、再来年の世界文化遺産への登録を目指してユネスコに推薦書を提出することを決めました。

「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」は、長崎市の国宝・大浦天主堂や五島市の重要文化財・旧五輪教会堂など、長崎県と熊本県の13の資産から構成されています。

20140918.jpg

17日は外務省で関係省庁連絡会議が開かれ、今月中にユネスコに暫定版の推薦書を提出することを決めました。

長崎の教会群は、去年も文化庁の審議会が推薦を決めたものの、最終的に政府の有識者会議が推薦した「明治日本の産業革命遺産」が日本からの候補となり、文化庁の審議会はことし7月、改めて推薦を決めました。

政府は長崎の教会群について、「日本におけるキリスト教の伝来と普及の歴史を示す文化財が残っている」などと評価しています。

政府は来年2月までに正式な推薦書を提出し、ユネスコの諮問機関による調査を経て、再来年・平成28年に世界遺産委員会で登録するかどうかの審査が行われます。

「教会群」地元は喜び
世界文化遺産への登録を目指して政府が「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」をユネスコに推薦書を提出することを決めたことについて、地元では喜ぶ声が多く聞かれました。

構成資産の1つである長崎市の国宝・大浦天主堂の近くでカステラ店を経営している、南山手地区観光推進協議会の会長の長谷川進さんは、「世界文化遺産の登録が決まれば観光客の動向に与える影響は極めて大きく、いい知らせだ。増加する観光客をどのように受け入れるか課題もあるが、あまり心配せずに大きく構えていたい」と話していました。

大浦天主堂を訪れた静岡県の30歳の男性は「富士山も世界文化遺産になったことで、国内外からの観光客が増えているので、長崎にとっても観光の活性化につながる絶好の機会になると思います」と話していました。

また、長崎県の中村知事は「1つのハードルを越えられて率直にうれしく思う」と語りました。その上で「キリスト教関連の遺産は世界に数多くあるが、長崎の場合はキリスト教が伝来して栄えただけでなく、禁教の時代の弾圧と信者の潜伏を経て奇跡の復活を遂げるなど、一連の流れは類のないもので宗教史上の奇跡とも言われる。こうした価値をしっかり説明できるよう取り組んでいきたい」と世界文化遺産登録への意気込みを語りました。

一方、「原城跡」などの構成資産がある南島原市の松本政博市長は「大変うれしい。今後も市民と一体になって体制整備に努めたい」と話していました。

南島原市には「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」のうち▼島原の乱で一揆軍が立てこもった「原城跡」と▼キリシタン大名・有馬氏の城があった「日野江城跡」があります。

南島原市では世界文化遺産の登録に向け盛り上げていこうと、南蛮との貿易が行われた口之津港開港450年の式典や400年前のクリスマス行列の再現などさまざまな催しを行ってきました。

今回ユネスコへの推薦書の提出が行われることが決定したことを受け、南島原市では▼中学生を対象としたキリスト教の神学校・セミナリヨを再現した授業や、▼原城跡と日野江城跡を歩くウォーキング大会などの催しを行う計画で、市企画振興課の末永透参事は、「ことしこそはと思って市民の皆さんと頑張ってきた。もっとたくさんの人を巻き込めるようなことを考えながら、さらなる登録推進に取り組んでいきたい」と話していました。


延命中止の手続きを明文化 関係3学会が提言案

延命中止の手続きを明文化 関係3学会が提言案
2014年6月7日 中日新聞

人工呼吸器取り外しも選択肢に

 治療を尽くしても回復の見込みがなく、死期が迫った患者への対応に関し、日本救急医学会と日本集中治療医学会、日本循環器学会は、延命治療を中止する際の手続きを明文化した「救急・集中治療における終末期医療に関する提言(指針)」案を共同でまとめた。人工呼吸器の取り外しも選択肢に含まれている。

 これまで各学会がそれぞれ同種の指針や勧告などを公表していたが、表現が異なることなどから「医療現場や患者、家族、社会に混乱を招く恐れがある」として関係3学会で議論を進めてきた。一般の意見も募り、早ければ今秋にも決定する方向で手続きを進める。

 3学会共同の提言案は、2007年に日本救急医学会が公表した指針を土台に作成。新たな項目として、「患者が終末期であると判断され、その事実を告げられた家族らは激しい衝撃を受け、動揺する」とし、心のケアも盛り込んだ。

 提言案によると、救急患者や集中治療室(ICU)で高度な治療を受けている患者の終末期として(1)不可逆的な全脳機能不全(2)生命が人工的な装置に依存し、生命維持に必須な臓器の機能不全が不可逆的であり、移植などの代替手段もない(3)その時点で行われている治療に加えて、さらに行うべき治療方法がなく、近いうちに死亡が予測される-などのケースを例示。

 複数の医師と、看護師らで構成する医療チームが、患者本人の意思を確認し、それができないときは家族らの総意としての意思を確認して延命治療を中止するとした。

 具体的には人工呼吸器、人工心肺装置の停止も選択肢の一つとして認め「短時間で心停止することもあるため、状況に応じて家族らの立ち会いのもとで行う」とした。他にも、呼吸器の設定や昇圧薬の投与量の変更、水分や栄養補給の減量か終了などを挙げた。

 「薬物の過量投与や筋弛緩(しかん)薬投与などの手段で、死期を早めることはしない」と明記した。


・一歩踏み込んだ内容で統一された考え方を示すことで本人・家族の混乱を避けるということが目的らしい。

先頃、日本人間ドック学会が血圧の基準値を変えたことに他の学会や日本医師会までが批判し、混乱状態になっている。

本来的には、基準値は参考値であり、その本人の正常値があるはずであるのだが、基準値が絶対値になっている弊害があろう。そして日本人間ドック学会は基準の取り方を変えることで緩和された基準値を採用したことが混乱を招いた。

それぞれの医師の思惑があり医学的というよりも、検査を受けさせる口実のようにしか映らないが、それでも一般人は基準値に縛られる。

さて、今回の終末期のあり方だが手順を統一することは上記のような混乱を避ける意味でも必要だろう。積極的な延命をしない旨を定める。日本では安楽死は難しいのだろう。


参考 外部リンク
3学会合同の「救急・集中治療における終末期に関する提言(ガイドライン)(2014.4.29案)」を作成に際してのパブリックコメントのお願い
平成26年5月26日 日本救急医学会

救急・集中治療における終末期に関する提言(ガイドライン)(2014.4.29案) PDF

安倍首相、ローマ法王と会談=来年の訪日招請

安倍首相、ローマ法王と会談=来年の訪日招請
2014/06/07 時事通信社

 安倍晋三首相は6日午前(日本時間同日午後)、バチカンのローマ法王庁を訪れ、フランシスコ法王と会談し、来年の訪日を招請した。これに対し、法王は「ぜひ日本を訪れたい」と前向きな考えを示した。

 日本の首相とローマ法王の会談は約5年ぶり。安倍首相は、江戸幕府の目を逃れて信仰を守り続けた長崎の「隠れキリシタン」の存在が明らかになってから、来年で150周年になると指摘。「こうした節目に来ていただきたい」と呼び掛けた。 

 また、首相はアフリカ支援について、アフリカ開発会議(TICAD)の枠組みなどを活用して力を入れていく考えを表明。法王は「アフリカは大きな問題であり、弱者も健康な暮らしを送れるようにする取り組みが重要だ」と応じた。

 首相はこの後、約400年前に仙台藩主の伊達政宗に派遣され、ローマにも渡った武将、支倉常長のフレスコ画が飾られているイタリア大統領府を視察した。【ローマ時事】


・前回、麻生氏は信徒なのでウハウハしていた。今回、首相の外遊はヨーロッパ諸国なので儀礼的に訪問ということだろう。

法王の力で紛争が収まることはないにしても、俄然注目が集まるのは事実。宗教指導者として影響力を十分に使って頂きたい。ただ報道では分からないが法王との謁見って、首相のそれと同じで10分くらいじゃないのかね。そこで何か議論できるわけでもなく単なるパフォーマンスは仕方ない。


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安倍首相:ローマ法王と面会 バチカン訪問
2014年06月06日 毎日新聞

 イタリア訪問中の安倍晋三首相は6日午前(日本時間6日夕)、バチカンでフランシスコ・ローマ法王と面会した。日本の首相のバチカン訪問は麻生太郎元首相以来5年ぶり。首相は「来年は長崎で信仰を守り続けた『隠れキリシタン』発見から150年に当たる」として2015年中の訪日を招請。法王は「ぜひ訪日したい」と前向きな考えを示した。

 首相は面会で、日本のアフリカ支援について「全ての人が能力を発揮できる社会の構築を目指している」と説明。法王は「『人』に着目し、精神的な豊かさを与えることが重要だ」と応じた。

 15年は支倉常長率いる慶長遣欧使節団がパウロ5世に面会して400年にも当たり、首相は支倉の肖像画の複製画などを贈った。【ローマ福島良典、竹島一登】


神の風景-人間と世間-123

「常識とは、時と所と人を超えた、人間らしさの約数ではないでしょうか。侮るにはあまりに重く、むしろ心すべきものです」(藤木正三)2-145常識

・常識にもいろいろあります。この場合は生きることの制約でしょう。ただ、○○の常識は世間の非常識と言われているものがあります。その常識がホントの基準であるかを見極めたいものです。人を縛るためにある常識に注意したいものです。

介護主夫日記:介護殺人と行政の怠慢

† 介護殺人の詳しい統計はないようだ。定義が難しいのと必要性を警察が感じないからだろう。警察は単に殺人であり、その動機による分類は二の次だろう。大学教授による調査があるが、それは新聞報道をもとにした推計値であり信用性の問題がある。本当に介護を動機としての殺人や遺棄行為がどのくらいあるのだろうか。いろいろなパターンがあり、なかには愛情から殺すこともある!?ということだ。

‡ 私が問題としたいのは「介護に疲れた!」と容疑者が話す場合である。そうした疲労が裏付けられるような場合に司法は社会はどう考えたらいいのであろうか。介護サービスが充実し介護者の負担軽減が図られていたならば事件は起きないというならば、それは制度に殺されたと言ってもいいのかもしれない。介護は子育てと違い期間の定めがない。介護離職せねばならぬのが日本の現状であり、介護サービスの不整備によって介護者負担増⇒ストレス増大・孤立化⇒ストレス疾患・遺棄・殺人となれば個人の責任を問えるのだろうか。介護者を疲れさせない政策を行政が考える能力が著しく欠如し認識がないのが日本の不幸だろう。


「介護疲れた」58歳男、義母の首絞め殺した疑い 兵庫
2014年6月4日 産経新聞

 同居する妻の母(90)の首を絞めたとして兵庫県警伊丹署は4日、殺人未遂容疑で、同県伊丹市の無職の男(58)を逮捕した。「介護に疲れた。殺してしまおうと思って首を絞めた」と容疑を認めているという。義母は搬送先の病院で死亡が確認され、同署は殺人容疑に切り替えて調べている。

 逮捕容疑は4日午前3時ごろ、自宅の一室で、就寝中の義母の首を絞めて殺そうとしたとしている。

 同署によると、男は義母と妻(59)の3人暮らしで、妻は就寝中だった。午前5時15分ごろ、ぐったりとしている母親を見つけた妻が110番し、駆けつけた同署員が男を緊急逮捕した。男はうつ病で通院中だという。



殺人容疑:老老介護の88歳「疲れました」79歳妻殺害
2014年5月29日 毎日新聞

 29日午前3時15分ごろ、北九州市八幡西区岡田町の男から、「妻の首を絞めて殺した」と110番があった。福岡県警八幡西署の警察官が駆けつけると、マンションの部屋で女性が布団の中でぐったりしており、病院に運ばれたが、間もなく死亡が確認された。同署は通報してきた無職、福田満容疑者(88)を殺人容疑で現行犯逮捕した。

 逮捕容疑は、同日午前2時半ごろ、自宅マンションの部屋で妻の無職、順子さん(79)の首をひものようなもので絞めて殺したとしている。同署などによると、福田容疑者と順子さんは2人暮らし。順子さんは約2年前に足を骨折し、福田容疑者が介護していた。福田容疑者は「介護に疲れました」と供述しているという。

 同区内の老人ホームでケアマネジャーをしている女性(59)によると、今年5月中旬、順子さんはこの施設に入居したが、3日後に福田容疑者が「金が払えそうにない」と退去を申し出たという。その後、福田容疑者は「自分で介護できるから」と話し、介護保険の給付を受け、自宅でヘルパーなどを利用しながら介護する手続きを進めている最中だった。

 順子さんは付き添いがあれば歩ける状態で、福田容疑者も施設に訪れた際は順子さんが歩くのを手伝っていたという。女性は「仲の良い夫婦だった。施設を退去したのも、金銭的な問題よりも、順子さんと離れて暮らすのが、寂しかったのもあると思う」と話した。【降旗英峰、浅野翔太郎】


介護主夫日記:産みの苦しみを分かっているからこそ…

† 野田総務会長の地方での発言で話題にはならなかったようだ。それでも、このように当然に考える人がいて少し安心もする。確かに女性の社会進出を推進するには、育児・介護などからの解放が前提となる。不妊治療で身を持って苦労した方だから分かることもあろう。

‡ 在宅生活への移行は、本人・家族の要請ではなく国家財政の問題に過ぎないことを直視すべきだ。同じ厚労省で別々の政策を行っているという実感、これがリーダーシップ不足の状況だろう。集団的自衛権を限定解釈し戦争できる国にしても、婦女子に辛く生活できない社会を作ることが戦後レジームからの脱却なのだろうか。

「在宅介護、女性活用と大矛盾」 自民・野田総務会長
2014年5月31日 朝日新聞

野田聖子・自民党総務会長
 在宅医療や在宅介護は、女性活用と大矛盾しちゃう。基本、在宅介護は誰かが家にいるのが前提。働く女性を増やすときに子育て支援はいろいろ進めているが、介護は施設に預けると冷たいという目がまだある。女性だけでなくて男性の離職も増えている。これも大変だなと思っている。

 厚生労働省はきれいごとで、親にとっても障害児にとっても在宅がいいと言われると、ちょっと待ってよ、どういうことだかわかっているの。そこで崩れる家庭がいるんじゃないかと心配している。同じ厚生労働省で子育ても介護も管轄しているのに、何をやっているんだろうと思って、この間もかみついた。どうも理解されていない。矛盾ですよね。在宅介護、看護は家族がいることを前提に考えている。
(埼玉県草加市内でのシンポジウムで)


自宅での看取りを支援する「看取り士」とは

自宅での看取りを支援する「看取り士」とは
2014年5月22日 プレジデントオンライン  PRESIDENT 2014年6月2日号 掲載

「厚生労働省の試算では、団塊世代の高齢化に伴い2025年には病院のベッド数が足りず、45万人の死に場所がなくなります。このままでいいのでしょうか。看取りは英語でデス・ウオッチ。日本人に求められているのは、死を見つめ、死に逝く人を抱きしめて命のバトンを受け取る作法を共有することだと思います」

一般社団法人「日本看取り士会」会長の柴田久美子さんがそう語る。看取り士とは、余命宣告を受けてから納棺まで在宅での看取りを支援する職業。尊厳ある最期を迎えられるよう本人と家族、医師らと相談し24時間態勢で寄り添う。

「介護職員初任者(旧ホームヘルパー2級)以上の資格が必要ですが、公的な資格ではありません。私が実施する2週間の合宿の養成講座で、自宅での看取りの作法や死生観などを学びます」(柴田さん)

日本看取り士会認定の看取り士は全国に34名。まだビジネスモデルとして確立されていないため大半の看取り士が看護師や介護士など別の職業を持っている。

その看取り士による初の全国大会が今年8月24日午後2時から東京・新宿区の四谷区民ホールで開かれる予定。この取り組みに共感する企業や医師、介護士、市民やメディア関係者らでつくる実行委員会(委員長・奥健一郎鹿児島大学教授)が主催。看取り士と支援者、市民らが集い、在宅での看取りのあり方などを考える。

柴田さんは外食産業を経て介護の世界に入り02年に看取りの家「なごみの里」を島根県に設立。高齢者1人に介護者3人の態勢で寄り添う24時間の介護と、胃ろうなどを行わない自然死での看取りを実践。また看取り士を養成する一方、ボランティアによる看取りサポートチーム「エンゼルチーム」を結成し、看取り士との連携による終末期の暮らしの新たなモデルを立ち上げた。柴田さんが言う。

「日本人の8割は自宅で死ぬことを望んでいますが、少子化で在宅介護を支える“家族力”が不足しています。しかも病院死が多く、人が死ぬところを見たことがない人がほとんど。これでは在宅で看取るのは難しい。全国大会をステップに看取り士の活動を多くの人に知ってもらいたい」


・これからは病院に入れない人たちが施設や自宅で最期を迎える時代に入る。それに付随して、一つのマーケットしての価値を見いだした人がさまざまに活動をすることになる。

2週間の合宿講座で看取りの作法や死生観が学べるというのはどうなのだろう。

こうしたことも含めて、それぞれが最期のことを考えておく時代になっていることは確かだろう。現代医学により延命処置をされてまで長生きするのか否か。これは個人の考え方、家族の意向の問題である。

この代表の女性だが、どこかで見たことがあると思ったら、以前にオールジャパンケアコンテストを主催した方だ。今は、加えて看取り士養成講座、看取り学講座、看取りの家など幅広く事業をされているようだ。まあアイデア一杯である方には違いない。


一般社団法人 なごみの里  http://nagominosato.org/
一般社団法人日本看取り士会
岡山県岡山市北区田益582番地 (2014-05事務所移転)



マザーテレサの夢は私の夢 - 柴田久美子講演集

最新刊

看取り士日記

20140602.jpg

単行本(ソフトカバー): 141ページ
出版社: コスモトゥーワン (2014/3/27)



柴田久美子
島根県出雲市生まれ。日本マクドナルド(株)勤務を経てスパゲティー店を自営。
平成5年より福岡の特別養護老人ホームの寮母を振り出しに、平成14年に病院のない600人の離島にて、看取りの家「なごみの里」を設立。本人の望む自然死で抱きしめて看取る実践を重ねる。
平成22年に活動の拠点を本土に移し、現在は鳥取県米子市で在宅支援活動中。新たな終末期介護のモデルを作ろうとしている。また、全国各地に「死の文化」を伝えるために死を語る講演活動を行っている。

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