中国「邪教」メンバーが集団殺人=飲食店で客を殴打

中国「邪教」メンバーが集団殺人=飲食店で客を殴打
2014年5月31日 時事通信社

 中国山東省招遠市のファストフード店で、客の女性が男女6人のグループに殴り殺される事件が起きた。警察当局は31日、6人について中国政府が「邪教」と認定する宗教集団「全能神」のメンバーだったと発表。取り締まりを強める姿勢を見せている。

 事件があったのは28日夜。被害者の女性は親子らのグループにモップなどでめった打ちされ、病院に運ばれたが死亡した。

 招遠市公安局は、子供を除く5人を故意殺人容疑で刑事拘留。同局によると、容疑者グループは勧誘するため女性に電話番号を教えるよう迫ったが拒絶され、犯行に及んだという。自宅からは書籍など「邪教」資料が押収された。ネット上には目撃者が撮影したとされる凄惨(せいさん)な場面の映像が流れ、事件は新聞でも大きく取り上げられた。

 全能神はキリスト教系の組織で、共産党との「決戦」を主張し、信者数を増やしてきた。中国は党の指導に従わない宗教活動を認めておらず、公安省は「邪教の違法な犯罪活動に厳しい打撃を与える」と強調している。【北京時事】

 
・中国では、公認、非公認の宗教組織があるようで、この事件となったのもキリスト教系とある。

共産党独裁に対する批判を込めた団体はあり、それが宗教組織の様相をしているのだろう。それにしても考えられない内容である。

中国では貧富の格差とともに経済成長の行き詰まりがささやかれており、生活に対する国民の不満をどのように抑えるかに現政権の主眼がある。

対外的に緊張を煽り、国内の引き締めをしつつ、どのように国をまとめていくのか、ただでさえ人口が多く多民族国家の運営は世界にとっても目が離せない。

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「引き寄せの法則」が胡散臭い理由。

「引き寄せの法則」が胡散臭い理由。/中村 修治
2014年5月30日 INSIGHT NOW!

「引き寄せの法則」なるものがどうもしっくりこない。この違和感を、坂本龍馬が教えてくれた。

坂本龍馬の直筆の手紙は、現存するもので160通あるという。その手紙の文面でいちぱん良く使われ ている言葉を調べたら「はからずも」であったらしい。

「思いがけず」を意味する言葉で、たまたまの出会いや出来事に恵まれそれを活かして己の道を切り開いた龍馬らしい言葉である。

「はからずも≒図らずも」である。計画したわけでなく、別段意図したわけでもなく、さまざまな出会いや出来事が、坂本龍馬の身の上には起こったのである。いまで言う「引き寄せ」ちゅうやつである。

「思考は現実化する」みたいことを教える引き寄せの法則系の書籍やセミナーが山ほどある。全部が胡散臭いっ。正直なところ、どこかで馬鹿じゃなかろうかと思っている・・・。もうその時点で「図っている」ではないか。そんなもん学問や法則と称した時点で、糞みたいなものである。

きっと維新の志士たちの「志」は、図ったものではない。本当に思い込めばその通りになるみたいな、薄っぺらな法則にのっとって動いていたわけではない。引 き寄せるぞぉって思考の前に生まれる人脈は、きっとロクでもないものなので気をつけた方がいい。

人脈は、引き寄せるものではない。

人脈は、作ってから仕事をするものではない。

仕事して「はからずも残る」ものである。


・引き寄せの叶う要因がある。また別にブログに書こうと思っている。

この記事のように、仕事が先にあっていくものだろう。深層心理に働きかけることの効用をうたう書籍が多く、単純に願えば良いという思いになる人もあろうが、現実的な努力なしに成し遂げられることはないだろう。

「聖母マリア」図が里帰り

「聖母マリア」図が里帰り
2014年5月28日 長崎新聞

 明治初期に長崎・浦上村からフランスへ渡った聖母マリア図が、27日までにカトリック長崎大司教区へ返還された。江戸時代の禁教令下で潜伏キリシタンが隠し持っていた図とみられる。29日午後6時から長崎市中町の中町教会で返還式があり、約145年ぶりの里帰りを果たす。

 図は縦63センチ、幅40センチ。帯ひもに囲まれた聖母マリアの足元に、カトリックの聖人の聖フランシスコ、幼いイエスを抱いた聖アントニオ、聖クララら3人の聖女が描かれている。

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 聖フランシスコは修道会フランシスコ会の創立者で、帯ひもは同会の修道服の特徴。同司教区によると、図は17世紀の長崎で描かれ、フランシスコ会の信心会(信徒組織)が礼拝で使用していた可能性があるという。

 同司教区によると、図は幕末-明治期の長崎で布教したパリ外国宣教会のポアリエ神父が浦上村の信徒から譲り受け、1869年ごろに同会のプチジャン長崎司教がフランスへ持ち帰ったという。

 同司教区の高見三明大司教(68)が昨年10月、図を保管していた修道会カプチン会のフランス管区本部(パリ)を訪れ、図の返還を打診。パリ外国宣教会のコロンブ総長が仲介して返還が実現した。

 高見大司教は「フランスへ渡っていなかったら幕末-明治初期の浦上四番崩れで没収されるか、原爆で焼失していたはず。来年の信徒発見150年を前に、奇跡のような出来事だ」と喜んでいる。


・こうした世界各地にある日本の文化遺産、きちんと把握してほしいものだ。


カトリック中町教会  http://nakamachi.sakura.ne.jp/
長崎県長崎市中町1-13

人生いろいろ:ありのままの 自分になるの

† ディズニー映画が大ヒットらしい。その中の挿入歌の一つにある歌詞。この言葉は、心理学や宗教では多用されている。あるがままの方が、好きだけど。

‡ ありのままとは、自分らしさを出していくことに違いないが、何かをすることではなく、今ある姿がそのままでいいと気づくことだろう。ありのままになれないのは、社会から与えられた役割を信じていることだけだろう。好きなことをし放題とは違う。こうしたアニメが大人をも感動させるのは当然なところがある。プーさんも面白いよ!自己洞察に至るから・・・

神の風景-人間と世間-122

「色々な宗教があります。似ている点もあり、違っている点もあります。その為に、相違点を強調し、自分の信じる宗教の独自性、更には唯一性を主張することになるのですが、共通点をこそ大切にしましょう」(藤木正三)2-144諸宗教

・宗教を花に例えると、自分だけが本当の花だと競って咲いているわけではないと藤木師は語ります。桜だけが花ではありませんね。雑草にも生命力を感じます。いろいろな人間がいるわけで、それぞれが信じた道を歩めばいいのでしょうが、大事なことは分かりあえる点があるということです。それは人間の弱さを認め合うことでしょう。

神の風景-人間と世間-121

「人生とは結局、現在に与えられているだけのことです。この単純な、生かされているという事実を引き受ける道が、一日の苦労です。つまり自分に成り切ることです」(藤木正三)2-143一日の苦労

・一日の苦労で十分だとイエスは語りました。過去を悔み未来を憂う毎日で、今という現在を見失っているのが私たちです。単純な生に気づくことと生きることを求められる時代です。

人生いろいろ:高校の先輩から「もうかる投資システムがある」と言われ・・・

† 学校の先輩や親友から、このような話をされたらどうすべきか。新学期を迎えて多くの学生たちが新天地で新しい生活を送っていると思う。社会は、このような危険なものであることを知るには痛い体験を通じて学ぶしかないと思う。60万円が高価な授業料となったわけだ。

‡ 類は友を呼ぶといい、自分がどのようなものかを知ることは大事だ。金銭貸借は人間関係をずたずたにする。借金までしてしなければならないことは少ない。特に「絶対に儲かる」なんてないことが分からないのは、多くは学校教育や家庭教育に起因すると考える。微分・積分が分からなくても構わないが利息・利子などの仕組みはどこかで教えてほしい。


WEB特集
大学生に広がる 投資DVD問題  外部リンク
2014年6月11日 NHK

子どもサポート情報 第75号    平成26年5月20日
◇発行:独立行政法人国民生活センター◇

  大学生がターゲット 借金させられて高額な投資用DVDを購入

<事例>
高校の先輩から「もうかる投資システムがある」と言われ、喫茶店で投資シス
テム会社の人も合流して、稼いでいる話を聞かされた。「投資をするにはDVDソ
フトの購入が必要。そのソフトを使えばすぐに元が取れる」と勧誘されたが、
お金がないと断ったところ、先輩から「会社員と言って、車の頭金としてお金
を借りるように」と言われて、消費者金融3社から20万円ずつ借りて支払った。
その後、新規に人を紹介すると10万円もらえると説明があったが、自分は投資
に興味があっただけで、人を紹介して紹介料を得ようとは思わない。解約して
返金してほしい。(大学生 男性)

<ひとことアドバイス>
☆友人や先輩など親しい人から「もうかる投資話がある」などと勧誘されても、
 安易に契約するのはやめましょう。
☆高額な借金をして契約をしても、実際には利益をあげることができず、返済
 に行き詰まって多重債務に陥る危険性があります。無理な借金は決してして
 はいけません。
☆友人を勧誘することにより、その人との関係を壊してしまったり金銭トラブ
 ルになったりするおそれもあります。
☆困ったときは、学校やお住まいの自治体の消費生活センター等にご相談くだ
 さい。

イラスト入りリーフレット(PDF形式)


スーダン:改宗の女性に死刑判決 人権団体が強い批判

スーダン:改宗の女性に死刑判決 人権団体が強い批判
2014年5月16日 毎日新聞

 アフリカ東部スーダンからの報道によると、首都ハルツームの裁判所は15日、キリスト教徒の男性と結婚した女性に対し、イスラム教からキリスト教への改宗が「背教の罪」に当たるとして死刑判決を言い渡した。判決には国際人権団体などから強い批判の声が上がっている。

 死刑判決を受けたのはメリアム・イブラヒムさん(27)で、現在妊娠中。イブラヒムさんは裁判所からイスラム教に戻るよう勧告されたが、これを拒んだため、死刑判決が出された。また、異教徒と性的関係を持ったとして、むち打ち百回の刑も言い渡された。

 スーダンはイスラム教徒が多数派で、1983年以降、シャリア(イスラム法)に基づく統治が行われている。イスラム教から他宗教への改宗には死刑が科せられ、イスラム教徒の女性が異教徒の男性と結婚することも許されない。

 イブラヒムさんはスーダン人のイスラム教徒の父と、エチオピア出身のキリスト教徒の母との間に生まれた。幼児期に父と離れ、母親にキリスト教徒として育てられたとも伝えられる。判決に対し、国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」は「恐るべきことで許し難い」との非難声明を出した。【ヨハネスブルク服部正法】


・こうしたことが同じ時代にあるのです。それをよく知らないだけ。

女性が大統領をする国もあれば、女性を家長の持ち物として教育すら与えない国もある。

それは宗教のせいというよりも男性優位の家父長制をとる部族社会をもとに構成された国家であるということだろう。その支配の道具として宗教を用い、厳格な戒律のもとで自分たちの支配の構図が壊れないようにしているだけだろう。

イスラム国家といっても開放的な国もあろうし厳しい国もある。それはキリスト教でも同じだろう。

このところ各地で民族紛争が活発化している。これだけ経済的に密接になりインターネットで情報が即座にやり取りされる時代になっても社会制度を変えることは簡単ではない。

世界宗教の大義は人類愛に目覚めることに違いないだろう。そうした意識を持つことはなかなか困難であり永遠の課題に違いない。ただ家族を愛せない人が人類平和を説いても仕方ないだろう。

この記事の女性だが処刑されてしまうのだろうか。海外に出してでも信仰の自由を与えることが人権だが、どうなるのか。


その後の展開

スーダンの死刑判決、国際社会が「NO」…信仰貫き女性無罪
2014年7月25日 産経新聞

 アフリカ・スーダンの裁判所で5月、キリスト教徒の女性が背教の罪による絞首刑を言い渡された。妊娠8カ月だった女性はその後、刑務所で女児を出産するなど信仰を貫いた。一方で、異なる宗教や価値を認めない判決に対し、国際社会から非難が集中。スーダン政府はこうした圧力に屈する形で6月23日、女性を釈放した。(坂本英彰)

 ◆足かせされ獄中出産

 この女性は、メリアム・イブラヒムさん(27)。ANSA通信などによると、釈放後に出国したイブラヒムさんは7月24日、バチカンを訪れ、夫のダニエル・ワニさん(27)と2人の子供らとローマ法王フランシスコと面会した。勇敢に信仰を持ち続けたことをたたえた法王に対し、イブラヒムさんは支援に対する感謝の言葉を述べた。

 ただ、刑務所生活を含め、信仰を貫くことはたやすくなかった。

 英紙デーリー・メール(電子版)などによると、イブラヒムさんはスーダンの首都ハルツームの刑務所に入れられ、当時1歳の長男も一緒に暮らした。出産時は診療所で足かせをはめられていたという。それでも、面会にきたワニさんにこう訴えた。

 「イスラム教徒になれば生きられるけど、私は本当の自分でいたい」

 ワニさんは1998年にスーダンから逃れて米国籍を取得したが、筋肉が萎縮する難病で車いすが手放せない。2人は2011年に結婚した。

 英紙ガーディアン(電子版)などによると、イブラヒムさんは難民キャンプで暮らしていた6歳の時に父が出奔。以来、母に育てられた。父はイスラム教徒だが、隣国エチオピア出身の母はキリスト教徒だ。

 イブラヒムさんは昨年、父方の親類が「異教徒との結婚」を告発し逮捕された。背景にはイブラヒムさんが営むビジネスの経営権問題があったとされる。

 ◆過激思想台頭に懸念

 イブラヒムさんは法廷で「私はずっとキリスト教徒だった」と主張したが、スーダンが1983年から導入しているシャリア(イスラム法)では父の宗教が子の宗教とされ、改宗者には死刑が科される。信仰を貫くイブラヒムさんに裁判所は5月、絞首刑とむち打ち100回の刑を言い渡した。背教およびワニさんとの関係が姦通(かんつう)の罪にあたるとされた。

 スーダンは西部のダルフール紛争をめぐる戦争犯罪などで国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ているバシル大統領が、強権体制を敷く。そんな国で出た妊婦への極刑判決に、国際社会は大きく反応した。

 人権団体アムネスティ・インターナショナルは非難声明を出し、判決の撤回を求める署名を世界に呼びかけた。米英政府も「深刻な懸念」を表明。キャメロン首相は「野蛮で今日の世界からはみ出した行為だ」と非難し、米国のクリントン前国務長官ら多くの著名人も批判の声に加わった。

 スーダンの裁判所は結局、イブラヒムさんを無罪とした。

 男女同権を認め、死刑廃止にも向かう人権重視の欧米と、反発するかのように厳罰化を強める一部のイスラム諸国。国境を越えた人の移動や犯罪が増える中で、異なる宗教や価値を認めない過激思想の台頭は大きな懸念になっている。


千葉の寺で“墓荒らし” 周辺の霊園でも被害多数

千葉の寺で“墓荒らし” 周辺の霊園でも被害多数
2014年5月23日 テレビ朝日系(ANN)

 200以上の墓が荒らされました。

 先月下旬、千葉県柏市の「法林寺」で、約60の墓の納骨室のふたや香炉がずれているのが見つかりました。法林寺によりますと、石で出来たふたの重さは50kgほどあり、中に置かれている骨つぼが倒れているものもあったということです。

 被害に遭った男性:「ずらしたままのふたなんですよ。開けたなということは歴然と分かった。墓まで掘り起こすなよと…」

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 警察などによりますと、周辺の少なくとも3カ所の霊園で合わせて約180の墓が同様の被害に遭っているということです。警察は、金目のものを盗む目的で何者かが物色した可能性もあるとみて警戒しています。


・墓荒らしが横行するらしいが、こうした記事は余り見たことがない。

副葬したものを狙ったようだが被害は確認されていないようだ。東日本大震災の時でも、多くの盗難があったようで、盗る人は場所は選ばないのだろう。

それにしても・・・世も末か。


瑞雲山 獎覚院 法林寺
千葉県柏市名戸ヶ谷1046

千葉・柏市で墓荒らし相次ぐ
2014年5月23日 TBS

 先月、千葉県・柏市の墓地で、およそ60基の墓に荒らされた跡が見つかっていたことがわかり、警察が警戒を強めています。

 「前代未聞ですよ。初めて。はっきり言ってバチ当たり」(寺・墓の管理人)

 先月、柏市名戸ヶ谷にある「法林寺」で、墓の納骨室の蓋や香炉が元の位置からずれているのに寺の関係者が気づきました。不審に思った関係者がすべての墓を調べたところ、およそ60基の墓の納骨室の蓋に、空けられた形跡があることがわかりました。関係者によりますと、今のところ、物が盗まれるなどの被害は確認されていませんが、ほとんどの墓で蓋を固定していたセメントが剥がれ落ちていたということです。

 柏市では、他にも2か所の霊園で、少なくとも合わせて80基の墓に荒らされた跡があるということで、警察は、骨と一緒に収められた金目のものを狙って何者かが墓を荒らしている可能性があるとして警戒を強めています。


神の風景-人間と世間-120

「もし本当のものに出会いたいのなら、それは間違いなく、間に合わせでも引き受けて生きるところにあるでしょう。人生は自分の手の中にないのです」(藤木正三)2-142間に合わせでも

・ホンモノを求めて生きてきました。そこで分かったことは、自分自身の判断力がいかに貧弱であるかということでした。ホンモノの生き方・思想・人たち…という幻影に振り回されてきました。ホンモノは実は自分自身の内にあるイノチの働きを知ることだと気づきました。

ローマ法王:中東を歴訪…24日から

ローマ法王:中東を歴訪…24日から
2014年5月23日 毎日新聞

 世界約12億人のキリスト教カトリック信徒の頂点に立つフランシスコ・ローマ法王が24日から3日間の日程で中東を歴訪する。キリスト教の正統性を巡って11世紀にカトリックとたもとを分かった東方正教会との和解を確認し、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の共通の聖地エルサレムで他宗教との対話を推進する。法王による融和の呼びかけと平和の祈願が中東和平交渉のこう着打開につながるかどうかが焦点だ。【ローマ福島良典】

 法王の中東の聖地巡礼は前任のベネディクト16世が2009年に訪れて以来、5年ぶり4回目。ヨルダンの首都アンマン、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ベツレヘム、聖都エルサレムを歴訪する。狙いは(1)正教会との和解と協力の確認(2)ユダヤ教、イスラム教との宗教間対話の促進(3)イスラエル政府とパレスチナ自治政府に対する和平の呼びかけ--だ。

 カトリックと正教会の関係では、1964年にローマ法王・パウロ6世と、正教会の精神的支柱であるアテナゴラス・コンスタンチノープル総主教がエルサレムで和解の会談に臨んでから50周年の節目。フランシスコ法王は今のコンスタンチノープル総主教、バルトロメオ1世と共にキリスト教各派を招いて記念式典を行い、東西教会の関係強化をうたう共同宣言を出す。

 宗教間対話ではイスラエルのチーフ・ラビ(ユダヤ教の導師)2人やグランド・ムフティ(イスラム教指導者)と会談する。歴訪には、友人であるアルゼンチンのラビ、アブラハム・スコルカ師と、イスラム団体「アルゼンチン・イスラム・センター」前事務局長のオマル・アブード師が同行する。

 イスラエルとパレスチナ自治政府の和平交渉はオバマ米政権が妥結期限に設定していた4月末が過ぎ、決裂状態が続く。パレスチナ側は法王のベツレヘム巡礼を「パレスチナ(国家)の承認にあたる」(ジャマル・ハデル神父)と歓迎、予定されている難民キャンプ訪問で「イスラエルによる占領の実態」がクローズアップされると期待している。

 法王歴訪が中東和平交渉に与える影響について「米国ユダヤ人委員会」のデイビッド・ローゼン国際部長(宗教間問題担当)は「歴訪中、法王がネタニヤフ・イスラエル首相とアッバス・パレスチナ自治政府議長を引き合わせる機会はない」と悲観的だ。

 だが、宗教対話を推進するイタリアの非政府組織(NGO)「テベレ対話協会」のムスタファ・チェナプ・アイデン氏(36)は「法王の対話姿勢は中東イスラム世界で支持されている。ユダヤ教、イスラム教の指導者が法王に同行することが、イスラエルとパレスチナの世論に和解を促すメッセージとなる」と指摘する。

 ◇東方正教会、ユダヤ教と関係深化を

 バチカン(ローマ法王庁)でキリスト教東方正教会、ユダヤ教との関係強化を担当するクルト・コッホ枢機卿(64)にフランシスコ・ローマ法王の中東歴訪の意義を聞いた。【ローマ福島良典】

 --歴訪の力点は。

 ■1964年のパウロ6世とアテナゴラス総主教の会談が(東西教会の)対話の出発点だった。50年の記念式典を機に両者の関係をさらに深化させたい。

 --東西教会にとって共通の課題は。

 ■第一に現代社会で進む世俗化(宗教離れ)だ。公共の場から宗教が遠ざけられる傾向がある。第二に中東からのキリスト教徒の流出だ。キリスト教徒が中東にとどまることができるよう連帯の精神で支援しなければならない。全世界で信仰を理由に迫害されている人々の80%はキリスト教徒だ。

 --イスラエルとの関係は改善されますか。

 ■法王とチーフ・ラビ2人の会見は極めて重要で、キリスト教とユダヤ教の関係を深めることが大切だ。法王はホロコースト(ナチス・ドイツのユダヤ人大虐殺)記念館「ヤド・バシェム」と(シオニズム=ユダヤ人国家建設運動=指導者)テオドル・ヘルツェルの墓を訪れる。

 --反ユダヤ主義への対応は。

 ■原理主義は解決が難しい大問題だ。共に戦わなければならず、全キリスト教徒は反ユダヤ主義に反対しなければならない。


・課題が多い世界に何かしらの希望を導くことができるだろうか・・・

同じ時期に出た以下の記事、清貧法王にとって問題は他宗教ではなく、まず身内の綱紀粛正にあろう。法王にとって当たり前のことでも、教会の官僚たちには何も響かないのだろう。

これはカトリック教会の問題だけではなく、あらゆる宗教・宗派にかかる等しい問題である。清貧を知らずにイエスの行動が分かるはずもなく、いくら神学を極めても机上のものに過ぎない。

こうした行為を咎めるとともに処分するくらいの迫力があればカトリック教会も大きく変わるだろうに。とりあえず指揮官は模範を示すのみか。

清貧なるローマ法王の怒り 枢機卿のぜいたく新居に
2014年5月18日 産経新聞

 ローマ法王フランシスコは、枢機卿時代からおよそぜいたくとは無縁の暮らしを送ってきた。

 法王に選出されても、バチカン宮殿内の十数室からなる法王専用住居は、1人には広すぎると、執務や外国使節の謁見などにしか使っていない。普段は市内のサンタ・マルタ館の、2部屋とバスルームだけという質素な住居に住んでいる。

 サンタ・マルタ館とは、4月に聖人になった故法王ヨハネ・パウロ2世が1996年に、法王選挙のために世界中から集まる枢機卿の宿泊施設として改築させたもので、普段はバチカン勤務の聖職者や外部からの訪問者の宿舎になっている。法王フランシスコは、食事も宿泊者と同様、セルフサービスの食堂で済ませている。

 ところが、前法王庁国務長官のベルトーネ枢機卿が、サンタ・マルタ館の隣にある法王庁所有建物の最上階に、700平方メートルの住居を新築中とメディアに報じられた。自分と家事に従事する尼僧4人のためのついのすみかという。現法王は「聖職者のぜいたくや見え」を厳しく戒めたばかりである。法王はこの件を知り、激しく怒ったとも伝えられている。

 前国務長官は結局、新居は半分の350平方メートルだと明らかにしたが、それでも法王の住まいの5倍もある。(坂本鉄男)


神戸・摩耶山の朽ちた山門 38年放置、市と天上寺押し付け合い

神戸・摩耶山の朽ちた山門 38年放置、市と天上寺押し付け合い
2014年5月23日 神戸新聞

 1976(昭和51)年に焼失した旧摩耶山(まやさん)天上寺で唯一焼け残っていた山門(神戸市灘区)が、屋根に穴が開くなど急速に荒廃している。倒壊の恐れもあるとして、神戸市は周辺の登山道を立ち入り禁止に。しかし、山門の所有権をめぐって市と寺側の主張が食い違ったままで、撤去も修理もままならない状況だ。「人気の高い登山コースなのに」と関係者は頭を悩ませている。(阿部江利)

 山門は江戸末期の建築とみられ、幅約13メートル、高さ約9・5メートル。摩耶山中腹に市が整備した「摩耶山史跡公園」内にあり、寺に続く旧参拝道・上野道の石階段の上に立つ。

 公園を管理する市森林整備事務所によると、山門は昨年秋ごろから檜皮(ひわだ)ぶき屋根の部材が落ち始め、穴が開いた状態に。同事務所は付近の階段約100メートルを通行止めにし、迂回(うかい)路を整備した。

 天上寺は火災後、約1キロ北に新築され、市と寺側で土地交換が行われた。山門については「寺側が他の建物などの撤去を履行した場合、市が寄付を受ける」という内容の書面を交わした経緯があるという。

 同事務所の重藤洋一所長によると、寺側が住居跡や墓石をまだ撤去していないため、市は山門を今も寺の所有物とみなしているという。「協議を続けているが、屋根が崩れるまで放置された山門をいまさら引き受けるわけにはいかない」とする。

 一方、寺の関係者は「残った建物などの撤去は費用と人手をかけて進めてきた」と反論。「長く交渉を重ねてきた中で、山門ごと土地を市に差し上げたことになっており、決着がついている話。市の所有物なので、寺が口出しできる立場にない」としている。

 山門の歴史的な価値を認め、保存を呼び掛ける動きもある。山門を独自に調査したNPO法人「ひょうごヘリテージ機構神戸」の1級建築士松原永季(えいき)さんは「古くから信仰を集めた旧天上寺のたたずまいを伝える貴重な遺構。摩耶山の歴史を伝えるためにも残してほしい。2月に調査した段階では修復可能な状態だった」と強調している。

 【摩耶山天上寺】 646年の開基とされ、平安時代に空海が釈迦(しゃか)の母摩耶夫人の像を唐から持ち帰って寺にまつったのが山号の由来とされる。安産祈願など女性を守護する寺としても知られる。1976年の火災で本尊や大半の仏閣が焼失したが、地元住民らの支援で再建が進められてきた。


・この摩耶山は観光スポットとして有名らしい。

この山門が焼失を免れて残っているが、管理を巡って争い、老朽化が激しくなっており危険という。

移築再建された寺はなかなか素晴らしいものだ。消失した旧寺院も趣ありそう。

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市と寺側の主張だが、はたから見るとどうでもいいように思う。歴史的な建築物というならば保存すればいいし、でなければ撤去するだけのこと。どちらもほしいと思っていないようだから。


朽ちた山門の状態がよく分かる写真
摩耶山から摩耶ケーブル下まで下山してきた (個人ブログ、外部リンク)


摩耶山 天上寺  http://www.mayasan-tenjoji.jp/
兵庫県神戸市灘区摩耶山町2-12


摩耶の森クラブ  (神戸市建設局、外部リンク)

摩耶山のポータルサイト  http://www.mayasan.jp/

摩耶山 登山道 ハイキングマップ  (外部リンク)


摩耶山へ行こう!(紹介編) 神戸市


決着

荒れた山門、神戸市管理へ 所有権で争い40年 旧摩耶山天上寺
2014年11月14日 神戸新聞

 旧摩耶山天上寺(神戸市灘区)の朽ちた山門をめぐり、約40年前から続く神戸市と寺側の“論争”にようやく決着がついた。1976年、同寺で火災が発生し、本堂などは全焼したが、江戸期の建築とされる山門は残った。しかし、所有権については寺側、神戸市とも「相手側にある」と主張。手つかずのまま山門は荒廃し、危険性から昨年10月には周辺の登山道が一部封鎖される事態になっていた。(田中陽一、阿部江利)

 山門は幅10・5メートル、高さ5・5メートル、奥行き6・8メートル。摩耶山への最短ルートとして多くのハイカーが利用する登山道「上野道」の途中にある。

 傷みの激しかった檜皮(ひわだ)ぶきの大屋根は既に撤去され、登山道は10月中旬、1年ぶりに制限が解かれた。今は板と鉄の簡素な屋根に変わり、以前のような趣はない。

 所有権をめぐる食い違いは、76年の火災後に寺側と市側の間で行われた「土地交換」がきっかけだった。

 天上寺は約1キロ北の市有地を譲り受けて移転・再建し、代わりに同市が寺の跡地を取得した。ただ、山門の取り扱いについては、「土地ごと差し上げた」とする寺側と、「焼け残った建物跡の撤去などが引き受けの条件。まだ履行されていない」とする市側の間で平行線をたどった。

 放置状態が長く続き、山門は屋根の一部が崩れ落ちる状態となり、昨年10月にはついに立ち入り禁止に。今年5月、神戸新聞の報道で知った同市の久元喜造市長が「早急な解決」を指示し、あらためて双方で打開策を探った。

 そこで出た結論は、「天上寺が所有権を放棄し、神戸市が所有する」。担当する同市森林整備事務所は「安全性の確保を優先した」。寺側は「多くの市民から残してほしいという声が上がっていた。皆さんの摩耶山を愛する気持ちで山門が残った」とする。

 決着を受け同市は屋根を修理し、今後も維持管理を図る。ただ、元通りの檜皮ぶきに戻す予定はないという。

摩耶山天上寺 開創は646年と伝わり、平安時代、空海が釈迦(しゃか)の生母・摩耶夫人の像を唐から持ち帰り、寺にまつったのが山号の由来とされる。南北朝時代には3千人もの僧を数えるほど栄えたといわれる。女人守護の寺としても知られ、安産を祈願する「腹帯」の発祥地とされる。



人生いろいろ:パソコン画面に警告表示が・・・

† セキュリティソフトを入れていても安心できない。急に警告表示が出る場合があり焦る。特に高齢者は危険だと勘違いして指示に従ってしまうのだろう。消費生活センターに問い合わせてもパソコンの操作方法を熟知している相談員が対応するわけではなく、相談だけで解決することはないだろう。できればパソコンに詳しい方を見つけておくことが一番良い方法である。

‡ 米国の情報機関の盗聴疑惑が話題だが、高度な技術をもった専門家集団であれば覗き見やのっとりはたやすいと思う。セキュリティソフト会社の幹部すらも、最新状態に保っても危険であることを認識している。それほどの世界であるので、ネットとつながったパソコンには重要な情報を入れないことしか身を守る術はないと心得ている。ただ個人にとって重要な情報がざらにあるわけではない。甘く考えてはいけない。


参考 外部リンク
「アンチウイルスソフトは死んだ」とノートンで有名なシマンテック幹部が告白、半分以上の攻撃を検知できず 
2014年05月07日 GIGAZINE

見守り新鮮情報 第189号    平成26年5月13日
◇発行:独立行政法人国民生活センター◇

  突然の警告表示はセキュリティソフトの広告かもしれません

検索サイトを見ていたときに、画面の右側にピカピカと光る警告のようなもの
が表示された。そこには、「パソコンにエラーがあるので、無料ソフトをダウ
ンロードするように」と記されていたのでダウンロードすると、次に「修復に
は有料で登録する必要がある」という画面が出た。すぐに画面を閉じたが、パ
ソコンを立ち上げるたびに警告画面が表示される。(60歳代 男性)

<ひとこと助言>
☆パソコン操作中に突然現れる警告表示は、本当の危険やエラー等を知らせる
 ものだけとは限らず、消費者の不安をあおりソフトの購入手続きに誘導する
 「広告」の可能性があります。信頼できる表示かどうかわからない場合には、
 クリックしないようにしましょう。
☆広告等の警告表示が出る原因の一つとして、パソコンのOS(基本ソフト)や
 アプリケーションが最新の状態でない場合に、ウェブサイトを閲覧した際な
 どに、意図せず警告を表示させるプログラムなどが埋め込まれることが考え
 られます。常に最新の状態に保ちましょう。
☆困ったときは、お住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください。

イラスト入りリーフレット(PDF形式)


特撮ミラーマン役の石田信之 がん転移も復帰に意欲

特撮ミラーマン役の石田信之 がん転移も復帰に意欲「ヒーローは絶対敗れない」
2014年5月15日 デイリースポーツ

 今年3月、大腸、胃、肝臓にがんを患っていることを告白した俳優の石田信之(63)がこのほどデイリースポーツの独占取材に応じ、闘病と復帰への思いを明かした。1971~72年に放送された伝説の特撮ヒーロードラマ「ミラーマン」で変身前の主人公・鏡京太郎を演じていた石田は「インベーダーを倒して、大好きな肉を食べたいね」と、がん細胞を「ミラーマン」の敵役になぞらえて元気に復帰することを宣言した。

 石田は抗がん剤治療が始まる直前、取材に応じた。がんの発覚は今年2月。1年ほど前から体調は悪かったが、検査を先延ばしにしていた結果、大腸がんはステージ4にまで進行していた。肝臓に転移があり、胃にもがんが発見された。3月に大腸、4月に胃のがんを切除。一時は体重が12キロも減ったという。

 現在は肝臓のがんを切除可能なサイズに小さくするために抗がん剤治療を行っている。高熱が出たり頭髪が抜けたりと、さまざまな副作用もある。復帰への道のりは遠いが「ヒーローは絶対敗れないんです。早くインベーダー(がん)をやっつけないと」と、悲壮感はない。治療の過程で一番つらいのは食事制限だそうで「早く治して大好きな肉を食べたい」と、完治を心待ちにしていた。

 心の支えは、自身が演出を手がけたライフワークとも言える舞台「遠い夏の日」の上演だ。太平洋戦争への思いを込めた舞台で2007、11年に次ぐ再々演を企画していたが、闘病のため延期となっている。「戦争への記憶が薄れていく中で何とか残したい、上演を続けたい。まだまだ死んでられませんよ」と、執念を見せた。

 欲求が治療への原動力となっていることには「人間ってのは欲深いもので、思う通りに生きてても、先にもっといいことがあると思っちゃう」と照れ笑い。同世代に向けて「調子が悪かったら、すぐに検査に行ってくださいね」と、反省を込めてメッセージを送っていた。


・この石田さんもヒーローものに登場し子どもたちに元気を与えた。芸能人らのガン告知は続いていく。それが単に売名なのか、それとも教訓を伝いたいためなのか分からなくなる。

ガンという病気が一般的になり完治可能な病気にまでなったことは人類の進歩であるともいえる。それでも一般的に闘病のために与えられる情報が多すぎて選択することが困難なこと、薬物による副作用があり著しく体力を消耗することは想像できる。

つい最近発表された統計では、患者数の増加が統計的に裏付けられている。国立がんセンターの記事によると、ガン患者の実数値の統計はないため、ガン登録を実施している都道府県のデータを活用しているとのこと。

また「実測数値を把握し、確実ながん対策の立案、評価、推進を行うため2013年12月6日に議員立法として「がん登録推進法」が可決、2016年より施行されます。」ということで、さらに詳細な分析・評価が行われる予定。

病気は生活習慣の延長であることは確かであり、要は病気を契機として自分の生き方を考え直すための身体からメッセージと受け取ることだろう。病気と共存していくこと、これが現代の生き方だろう。


がん罹患者数 10年に80万人超 男性は胃がん 女性は乳がんがトップ
2014/05/20 ミクスOnline

国立がん研究センターのがん対策情報センターはこのほど、「全国がん罹患モニタリング集計」の結果を発表した。2010年に新たにがんと診断された罹患推計数は80.5万人で、09年調査の77.6万人を上回った。内訳を見ると、男性は46.8万人で、胃がんが19%と最も多く、肺がん16%、大腸がん15%、前立腺がん14%の順となった。女性は33.7万人で20%を占めた乳がんがトップで、大腸がん15%、胃がん12%、肺がん10%、子宮がん7%と続いた。

現在、がん診断時の登録は義務化されていないため、調査は任意の協力に基づくものとなっている。同センターは精度基準を満たした県のデータを採用し、集計している。精度基準を満たす県は増加傾向にあるが、09年時点で全人口の55%をカバーする状況にとどまっている。ただ、13年12月に「がん登録推進法」が可決されており、16年以降は医療機関や都道府県の登録事業が義務化される見通しで、将来的にはがん罹患数が推計ではなく実数で把握できるようになる見込み。なお、同センターはサイト内でがん種別の推計罹患数や罹患率の詳細を公開している。



国立がん研究センターがん対策情報センター  http://www.ncc.go.jp/jp/cis/index.html

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【プレスリリース】日本のがんの最新罹患推計数 PDF
2014年5月7日

介護主夫日記:介護の信用を傷つける人たち

† 介護・看護の人たちの不祥事をつぶさに調べている。その典型が下記のような窃盗である。認知症でお金の管理ができない利用者から盗むが、何かあったら本人のせいにすればいいという気持ちなのだろう。ただ、これは雇っている事業所の管理の問題ともなり、さらには人材不足とつながっていく。

‡ 最近の政府による財政大盤振る舞いにより公共事業が増大し人手不足が深刻化する。厚労大臣が三重県にて5/17、「介護の仕事はきついし、給料が低いというイメージがあるが、やりがいのある、すばらしい仕事だとイメージアップを図っていきたい」と述べ(NHK)た。イメージではなく実像であり、このように誤魔化していては結局、優秀な人材は集まらなくなる。多くのヘルパーはそんな中で懸命に仕事をしている。ただ十分に適性のない人もいるのが現状だろう。待遇改善できなければ若年職員は他業種へ行くだけだ。ありのままを肯定できない厚労大臣も、介護で働く人を傷つけている。


「認知症なのでばれないと思った」介護先の女性から現金盗んだヘルパー逮捕
2014年5月19日 産経新聞

 認知症で介護が必要な女性から現金を盗んだとして、奈良県警奈良署は19日、窃盗の疑いで、奈良市鳥見町、介護ヘルパー、政恵子容疑者(61)を逮捕した。政容疑者は「認知症なのでばれないと思った。生活費がほしかった」と容疑を認めている。

 逮捕容疑は、5月5日午後1時ごろ、ヘルパーとして介護のため訪れた奈良市内の無職女性(83)方で、女性の財布から現金1万円を盗んだとしている。

 女性の息子が時々財布を確認していたが、現金の減りが早かったため室内にカメラを設置し、犯行が発覚した。政容疑者は「別の日にも現金を盗んだ」とも供述しており、同署で余罪を調べている。



<窃盗>施設利用者口座から30万円を 容疑で介護士を逮捕--越前署 /福井
2014年5月29日 毎日新聞

 勤務先の介護施設の利用者の銀行口座から現金を勝手に引き出したとして、越前署は28日、越前市岩内町、介護士、牧田恵美容疑者(52)を窃盗容疑で逮捕した。容疑は1月初旬~3月初旬に計3回、同市の70代無職男性のキャッシュカードを使い、同市内の銀行の現金自動受払機(ATM)で、男性名義の銀行口座から計30万円を引き出したとしている。牧田容疑者は黙秘している。

 同署によると、男性は、牧田容疑者が勤務する小規模多機能型居宅介護施設の利用者という。キャッシュカードの入手方法を調べている。3月中旬、男性が施設を通じて同署に相談していた。【竹内望】


老犬介護ホーム:つくばに開設 約60頭を収容可能

老犬介護ホーム:つくばに開設 約60頭を収容可能
2014年5月12日 毎日新聞

 犬のテーマパーク「つくばわんわんランド」(茨城県つくば市)は12日、老犬介護ホーム「ひまわり」を開設した。8部屋で約60頭を収容でき、老犬向け介護ホームとしては全国最大規模という。

 人間の60歳以上に相当する10歳以上の犬で、飼い主が病気などで飼育できなくなった場合が対象。専門介護士が食事などを世話し、愛犬の最期をみとる。費用は犬の大きさに応じて年36万~60万円。

 茨城県によると、同県は犬の殺処分数が8年連続全国ワースト1位。同ランド担当者は「犬にも安らかな老後を過ごしてもらいたい」。幸せな余生ナンバーワンになることを目指している。【松本尚也】


・犬に安らかな老後を…人間世界よりも手厚いワン。動物病院やペット霊園も…いやはや凄い!

ペットロスで悲しむ愛犬家らは、このような施設に預けるのだろうか。それにしても、この施設に入れる犬は、両手合わせて飼い主を拝むかも…。お参り犬増加の予想!


老犬介護ホーム「ひまわり」  http://www.rouken-kaigo.co.jp/

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日本初 老犬の介護ホーム誕生
2014年4月22日 マイナビニュース

わんわんランドは、茨城県つくば市に日本初の大規模老犬介護ホーム「ひまわり」を5月12日にプレオープンする。

同施設は、老齢になり介護や介助が必要な犬や、自らの病気や高齢化などで飼い犬を手放さざるを得ない飼い主から愛犬を預かる老犬介護ホーム。同社は、開業20年で培った介護・介助のノウハウを活かし、軽度の身体的な衰えから寝たきりの犬、痴呆症状がある犬まで、一匹一匹に適したケアを行う。

また、人間の介護ホームと同様に終生介護を引き受ける。同一施設内には動物病院があるため、急な病気や万が一の怪我の際にもすぐに対応が可能。飼い主が安心して預けられるよう、犬の健康管理も日頃から細かく実施する。

同施設は、他の類似施設にはない多頭部屋を用意している。犬は元々群れを形成する動物で、高齢化に伴った痴呆症状なども多頭飼育環境下では病状の進行が遅くなるなどの研究結果も出ていることから取り入れた。もちろん、犬の状態や性格に合わせて個室を選択することもできる。

収容可能頭数は50頭。サービスの提供価格は、月額4万円から。なお、犬が施設内で亡くなったときには、グループ会社内で展開するペット霊園による永代供養や、年2回行われる慰霊祭なども実施する。


谷川俊太郎さんが語る、死についての考え方

【インタビュー】「死んだら、もっとよくモーツァルトが聴けるかも」 - 谷川俊太郎さんが語る、死についての考え方
2014年5月16日 マイナビニュース

作・谷川俊太郎氏、絵・松本大洋氏、企画監修・糸井重里氏による絵本『かないくん』(東京糸井重里事務所/1,600円+税)。1月24日に出版され、今も品薄状態の書店が存在するという。そんな同書を元に、5月16日から6月2日にかけて、渋谷のパルコミュージアムにて原画やラフスケッチ、「死」に関する詩の展示などを行う「かないくん展」が行われる予定だ。

ある意味、究極のキャリアである「死」。文章を担当した詩人・谷川俊太郎さんはどのようにとらえているのだろうか。同展に先駆けて、話を伺った。

○死んでしまったら、今までの仕事が何も残らなくても構わない

--早速ですが、死について、どんなイメージを持たれていますか?

基本的には日本人だから、一種のアニミズムというのか…木にも草にも神様が宿る、といった考え方と同じで、自分も死んだら「土に還る」という考え方はありますね。

でも「死ぬというのは肉体を置いて身体を脱ぐことになる」と考えると、だんだん「じゃあ残るのはなんだ」と思うようになりませんか? それは自分というものよりも、もっと広い…魂みたいな言い方が一番近いのかな。自由になった魂が残る、という感覚なのかなと思います。

どこまで自分の記憶が残るのかはよくわからないんだけど、何かは残る、何かを感じるだろうなって思いますけどね。だから、今は死も一種の楽しみになっています。「どうなるのかな」という好奇心があるから。

--例えば自分がいなくなったあとに、「これが残ってほしい」と思うお仕事ってありますか?

ないんです、僕はもう。何も残らなくてもかまわない。だって自分がいないんだから、残っても楽しめないじゃない。いや「おれがえらくなってるんだ」と思えればいいけど(笑)。銅像が立ってら、なんて(死んでからも)わかってたら面白いですけどね。

アインシュタインは、「死とはどういうことですか」と聞かれたときに「モーツァルトが聞けないことだ」って答えたそうで、すごく印象に残っていますね。ただ僕も、若い頃はそう思ってたんだけど、今は「死んだ方がもっとよくモーツァルトを聴けるんじゃないか」と思います(笑)。耳があるかどうかはわからないんだけど、生きてるときとは違う感覚で聴けるんじゃないかなと。五感じゃない感じ方ができたら面白い。

--それはやっぱり死なないとわからないですね

そう、だから楽しみなんですよね。

○様々な死についての、感覚の違い

--今回の「かないくん」の中には、突然の死と、だんだんいなくなる死が出てくると思います。感覚の違いはありますか

それはもちろん。亡くなる方にもよりますが、全然違いますね。うちの母は認知症になってから4年7カ月病院にいて亡くなったのですが、それと…例えば先日亡くなった広告批評の天野(祐吉)さんの死に対する感覚は少し違ってきます。その近くまで一緒に仕事で会ったりしていたので、急に亡くなることのショックというのは大きいですね。信じられないんです。だからすぐに悲しくなるというよりも、ふっと思い出して悲しくなったりします。

--作中で、おじいさんが後からかないくんのことを思い出す感覚にも近いですか

そうですね、きっと。自分と何か関係のある死は記憶に残るんですね。それは有名人とかじゃなくて、身近な人。僕は、第二次大戦中の東京大空襲の焼け跡の死というのも印象に残っていますね。子供だから「自分も死ぬかもしれない」という意識は全然なかったのですが。

○なるべく元気に死にたいから、身体には気をつける

--今までのお仕事の中で、気に入っているものはありますか?

詩の中でいえば、『芝生』という詩は自分で「これはいい」と思っています。生まれ方が特別だったものだから。それから、『おならうた』みたいな言葉遊びのものも気に入っていますね。

--ちなみに、お仕事にはパソコンを使われるんですね。なんだか意外でした

詩人はコンピューター導入早かったですよ。絶対手書きじゃなきゃやだという人もけっこういるんですが、仕事道具としてはパソコンという人もけっこう多いです。それで、ネットを駆使して(笑)。僕は買い物とか、調べ物とか、そんなところでもよく使いますね。

--今後も、死についての詩は書かれますか?

自然に書いちゃうでしょうね。先日吉野弘さんという詩人が亡くなったんですが、それについて書いてくれと言われたときも、自然と詩の形になりましたね。

--ふだん意識してるわけでないけど書きたい題材ではあるのでしょうか…?

書きたい題材ではなく、自然に。親しみ深いテーマではあるかな。特にやっぱり、同世代の身近な方がずいぶん亡くなったから、どうしても考えてしまいます。そういう方について書く時は、どうしても意識しちゃうから。

--詩人には定年がないと思うのですが、死ぬまで書き続ける予定ですか?

自然にまかせて…認知症になったら書けないだろうし、例えば転んで歩けなくなってしまうこともあるだろうし、自分で予想できないので、なるようになるしかないって感じですね。でもなるべく元気に死にたいから、身体には気をつけてます。元気に死ぬっていうのが理想なんですよ。

かないくん展 「ほぼ日の」死と生の展覧会
5月16日~6月2日。10時~21時(入場は閉場の30分前まで。最終日は18時退場)。渋谷パルコミュージアム(渋谷パルコパート1・3F)にて開催。谷川俊太郎さんの死の詩と解説、ビデオインタビュー、『かないくん』原価28点展示、かないくんといっしょに写真を撮れるフォトコーナー、スペシャルグッズ販売などを予定。

詳細は特設ページ参照  http://www.1101.com/kanaikunten/



・82歳になる谷川さん。

死への期待や死のあり方について語っている。詩人が羨ましいのは、ことばを超えたものを対象としているからだ。

モーツァルトを聴きたいとかいう方も多いが、私はモーツァルトの自由さがまだ理解できない。それは遊び心が不足しているからだろう。

死ぬとどうなるのか、何か残るのか・・・誰もが一度は深く考えることだろう。ただ死があるからこそ、限られた日々を精一杯生きたいと思う。

時間を超えたもの、そういう世界があるのだと思う。

介護主夫日記:認知症徘徊行方不明者発見!⇒劇的対面から一転し…

† 経緯は以下の記事を順に見て頂くとして、考え方としては館林市役所の通りなのだが、もう一つ考えられるのは介護認定を受けて有効になった状態で行方不明となった場合は、その効力がどうなのかという問題となるだろう。そうすれば施設入所の負担額は軽減される可能性があろう。認知症で行き倒れ状態にある人の保護という現代的な問題になりそうだ。

‡ 気になったのは、結城教授のコメントにあるように、認知症徘徊をさせないために本人を軟禁状態で自宅介護するということを加速させるのではないかという危惧である。それと当然警察に捜索願が提出されているだろうから、今まで彼女と確認できなかった理由はなぜかを検証しないといけない。家出人の数は数多あるだろうが、認知症であれば居場所は、施設か精神科病院か刑務所くらいしかないわけだから。厚労省は軽減策を考えるだろうが注目しておきたい。


①認知症の妻と7年ぶり再会…NHK番組きっかけ
 2014年5月12日 読売新聞

 認知症による 徘徊後に保護され、身元不明のまま7年間、群馬県館林市の施設で介護されてきた女性(67)について、NHKが11日夜に総合テレビで紹介したところ複数の情報が寄せられ、東京都内の男性(68)が12日、自分の妻と確認した。

 番組は、認知症による徘徊行方不明者を扱ったNHKスペシャル「行方不明者1万人」。NHKによると、発見時の写真や持ち物に記された名前などを紹介したところ、放送中から「知人かもしれない」との電話がNHKに相次いだ。連絡を受けた男性が12日、施設で女性に面会。女性は2007年10月、都内の自宅を出たまま行方不明となり、家族が警察に捜索願を出していた。

 この日は夫婦の41回目の結婚記念日で、夫の男性は「あきらめが9割だった。言葉では表しようがない」と話しているという。


②<認知症女性>7年不明 家族に生活費1000万円超請求か
 2014年5月15日 毎日新聞社

 ◇群馬県館林市も苦慮

 東京都台東区の認知症の女性(67)が2007年に群馬県館林市内で保護され、今月12日まで身元不明のまま民間介護施設に入所していた問題で、女性の7年間の生活費が、市から家族に請求される可能性のあることが分かった。7年間の生活費総額は1000万円を超えるとみられ、市は国や県と協議し慎重に対処するとしている。

 館林市や介護施設によると、07年10月に女性が保護されてから数週間は、一時的な保護措置として市が費用を全額負担した。その後、施設を居住先として仮の名前で市が住民票を作成、生活保護費を支給した。収入や資産、年金給付、親族による援助はいずれもないとみなした。

 女性は保護当時は「要介護3」で、約4年前から寝たきりになり、現在は最も重い「要介護5」と認定されている。しかし介護保険は適用されず、介護費用の全額が生活保護の介護扶助として施設側に支払われてきた。

 関係者によると、女性の生活にかかる費用は保護当初より増え、現在は月額30万円近くとみられる。7年間では総額1000万円以上に上る見通しという。

 館林市の担当者は「本人や家族に資産があることが判明した場合、市が立て替えた費用の返還をお願いするのが原則」と説明する。一方で「前例がなく、我々の対応が今後のモデルになり得る。県や国の指導を仰ぎ、どのように対処すべきか慎重に判断したい」と話している。

 田村憲久厚生労働相は13日の閣議後会見で、この女性の生活費の負担について「どういう解決方法があるのか検討する」と述べた。群馬県内のある行政関係者は「今回のケースを知って『認知症の家族を見捨てても、行政が金を出して施設が世話をしてくれる』と考える人が出てこないか心配だ」と話す。【尾崎修二】

 ◇家族が全額はおかしい、国がガイドラインを

 社会的弱者の保護制度に詳しい結城康博・淑徳大教授(社会福祉学)の話 認知症の女性を必死に捜していた家族が、施設入所に要した費用を全額支払うことになるのはおかしい。認知症の行方不明者が1万人を超えている時代だから、保護した認知症の人の生活費を国や市町村が負担するのは公共サービスの一環だ。家族に全額請求されるようなことになれば、認知症の人を外出させないようにする流れができてしまうのではないか。国がガイドラインをつくるべきだ。


③田村大臣閣議後記者会見概要 (抜粋)
 (H26.5.13(火)9:44~9:56ぶら下がり)厚労省【広報室】

(記者)
 関連してなんですけれども、そういう身元がわからない方を保護するのは法律で行旅病人、行き倒れの人を保護するという、法律に則って自治体は保護しているんですけれども、その家族が見つかった時にその保護にかかった費用というのは家族が負担するということも定められているんです。その法律に基づいて今回7年間の生活費と介護費を全て家族に請求するというふうに説明を家族側は受けたということなんです。この法律を所管する大臣として、こういうケースの費用の負担の在り方というのをお考えになる。

(大臣)
 事実関係を確認しないと、私その事実を確認しているわけではないんですが、そういうことも含めて検討するということじゃないですかね。警察といろんな問題点を抽出した時にそういう問題点が出てくるんじゃないですか。それに対してどういうような解決方法があるのか。もちろんかかった費用ですから、生活費というものは家族と一緒におられてもかかる部分だというのが本来のお考えだと思います。そういうことも含めて検討していくということだと思います。



結論 人道問題にしたために今後の道筋はできなかった

生活保護費請求せず 館林で保護認知症女性 人道的保護のため
2014年5月17日 東京新聞

 二〇〇七年に館林市内で保護された東京都の認知症の女性(67)が身元不明のまま民間介護施設に入所していた問題で、市は十六日、女性にかかった約七年分の生活保護費を家族に請求しない方針を明らかにした。総額は算出していない。

 市によると、生活保護受給者本人や家族に収入や資産があることが分かった場合、返還を求めるのが原則。しかし、人道的見地からの保護だったことから、「請求しない」と判断したという。

 女性は〇七年十月三十日に東武館林駅近くで館林署に保護された。県内の病院での検査で認知症と判明し、十一月中旬から生活保護費の受給を開始。十二月中旬から介護保険サービスを受け始めた。

 生活保護費の中から、入所した市内の介護施設の介助費用の自己負担分を支払ったり、暮らしに必要な生活費に充てたりしていた。

 発見当初、市は県警の情報を基に、埼玉県や東京都など東武沿線の自治体や、県内の福祉事務所に照会したが、身元は分からなかった。

 女性は要介護5と認定され、今も寝たきりに近い状態で施設で暮らしている。

 最近になって女性の身元が判明。保護当時、警察が女性の名前を間違ったまま関係機関に身元照会していたことが分かった。

 市は介護保険サービスについては、女性の住民票がある都内の区役所に引き継ぐ。 (美細津仁志)



検証記事 警察と自治体の情報共有問題は他にも・・・

認知症不明者:警察や自治体 情報共有難しく
2014年5月25日 毎日新聞

 認知症で行方不明になり氏名不詳のまま保護され長期間身元が判明しない人については、警察と自治体の連携不足や情報交換を巡る課題も指摘されている。個人情報保護への過剰な対応が情報共有を妨げることもあり、警察や自治体の担当者からは「連携や情報共有のルールを早急に作るべきだ」との意見が相次いでいる。【尾崎修二、銭場裕司】

 認知症による「迷い人」などを保護した警察は法令上、24時間を超えて保護できないため、自治体に対応を引き継ぐ。だが、その後の身元を捜す取り組みや情報共有を巡る規定はなく、警察と自治体がそれぞれの判断で動いているのが現状だ。

 2007年に群馬県館林市で保護された柳田三重子さん(67)=東京都台東区=は、家族が警視庁浅草署に行方不明を届け出ていたにもかかわらず、身元が7年間判明しなかった。このケースでは靴下に「ヤナギダ」、下着に「ミエコ」の記載がありながら、群馬県警は管外の警察に送った迷い人の照会依頼で「ヤナギダ」を記載しなかった上、「下着にはエミコ」と誤記していた。県警内で何らかのミスがあった可能性が高いが、女性を市と介護施設に引き継いだ後に十分な情報交換をしていれば、県警が正確な内容を把握する機会はあったとみられる。

 しかし、介護施設は「市とは女性の生活費に関するやりとりが毎月あったが、警察からの連絡はほとんどなかった」と証言。市も「初期の段階で県警から『身元が判明しない』と言われて以降、特に情報交換はしていなかった」と振り返る。

 県警も、文書が保存されている過去3年のうち11年と13年12月に館林署が施設に近況確認の電話をした記録が残るだけで、市とのやりとりは記録にないという。13年12月の電話で県警は「ヤナギダ」の名字を認識したと説明するが、その後も「エミコ」という誤った情報を正すことはなかった。

 女性が保護された館林駅は東武伊勢崎線の区間急行などの終点。施設によると、ホームで駅員に声をかけられて改札の外に出され、さまよっていたところを警察に保護された。市や施設は当時、「伊勢崎線起点の浅草駅方面からやってきたのでは」と考えた。

 実際、市は独自に沿線自治体に情報発信し身元確認を試みている。栃木県足利市と佐野市、埼玉県羽生市に電話し、同市と加須、久喜、春日部、越谷、草加の各市にファクスを送った。東京都墨田区と足立区、台東区にはメールを送り、埼玉県警本庄署と警視庁向島署にもファクスで照会した。それでも身元を特定できなかった。

 ある警察本部の幹部は「自治体に引き継いだ後も、警察から情報を求めていれば、再検索の(末に身元を特定できた)タイミングはあったのではないか」と話す。一方、別の警察本部の幹部は「一部の自治体では、情報を求めても『個人情報だから』と拒否されることもある。例えば子供の情報も、学校と警察で個人情報の関係で締結して(ルールを決めて)初めてやりとりできる」と指摘する。

 毎日新聞が政令市など74自治体に2~3月に実施したアンケートでも個人情報保護の問題を指摘する声があった。「身元特定に結びつく情報の共有が難しい」「警察や関係機関との連携システムが確立されていない」などの意見が寄せられた。



認知症不明者:確認強化 照会項目増やし…警察庁通達
2014年6月5日 毎日新聞

 ◇昨年の自治体引き渡し157人 うち13人身元判明せず

 認知症が原因で行方不明になる人が相次いでいる問題で、警察庁は5日、捜査の現場で活用されている身元確認照会システムを状況に応じて使うことや自治体との連携強化を求める通達を各都道府県警に出した。警察庁が認知症に特化した総合的な通達を出すのは初めて。2013年に警察で保護して自治体に引き渡した人数は157人で、このうち今年5月末時点で13人の身元が判明していないことも明らかにした。

 警察庁によると、13年に認知症で行方不明になったとして届けがあった人数は1万322人で、前年より715人(7.4%)増加した。認知症のため、保護されても名前が分からず身元が判明しないケースもあり、関係者から対応の見直しを求める声が上がっていた。

 通達によると、全国の警察をつなぐ従来の行方不明者照会システムでも身元が判明しない場合、捜査現場で身元不明遺体の照合用に使われている身元確認照会システムを活用することを求めた。着衣や写真資料など入力項目が15から28に増えるため、名前が分からなくても身元が判明する可能性が高まるとみられる。

 各警察本部が署任せにせず近隣の県警への照会(迷い人照会)作業に関与することも明記。親族らが希望すれば行方不明者の顔写真などをインターネットで公表することも検討する。

 また、警察による保護期間(24時間)以降も、行方不明者の引き継ぎ先の市町村と継続して連絡を取ることを改めて求めた。保護している市町村側が希望した場合は、顔写真などを添えた閲覧用の資料も警察本部などに備え付ける。

 警察庁によると、行方不明者の届けが出た認知症の人のうち13年中に所在が確認されたのは1万180人。内訳は、▽警察が発見6045人▽帰宅などで確認3464人▽死亡388人--などだった。全体の97・7%は1週間以内に確認された一方、32人は2年以上かかっていた。

 認知症の行方不明者を巡る問題は毎日新聞が1月から報じた。2年以上仮名で暮らす男性の存在が本紙報道で明らかになり、身元不明者の問題が顕在化していた。【長谷川豊】



認知症身元不明:情報共有化、ようやく着手
2014年6月6日 毎日新聞

 認知症のため行方不明になり長期間身元が分からない人がいる問題で、田村憲久厚生労働相は6日、自治体間などで情報共有して身元照会できるシステムを作る考えを示した。警察庁を含む関係省庁と協議する方針で、省庁をまたぐ対策にようやく着手することになった。

 田村厚労相は記者会見で「行方不明者が見つかった場合、他の自治体で捜索している方々にうまくマッチングできる仕組みを作らなければならない」と述べた。同省によると、自治体間や自治体と警察間で情報共有できるシステム作りを目指すものの、具体的な検討はこれから。既に各都道府県が身元不明者の独自調査を進めているが、同省は来週中にも都道府県に調査を依頼し、回答結果をシステム作りの参考にする。

 認知症の身元不明者を巡る問題では、4~6月に顔写真や映像が新聞やテレビで報道された男女3人の身元が判明したが、保護から身元判明までの期間は2~18年にも及んだ。3人はいずれも家族から警察に行方不明者届が提出され、うち2人は衣類への氏名記載や本人が本名を名乗るなど身元判明につながる材料もあり、自治体や施設、警察が正しく情報を共有していれば、早期に身元が判明していた可能性が高い。

 警察庁は、保護を引き継いだ自治体や施設が身元判明につながる情報を得た時は警察に連絡するよう依頼することなど、連携強化を図る通達を5日に出している。【遠藤拓、銭場裕司】


中村うさぎ、牧師の「天罰」宣告に怒り「大きなお世話」

中村うさぎ、牧師の「天罰」宣告に怒り「大きなお世話」
2014年5月13日 デイリースポーツ

 昨夏に原因不明の病気から一時は心肺停止に陥った作家の中村うさぎさん(56)が、アメリカで牧師をしている日本人男性から「天罰」と糾弾され、怒りのあまり反論したことを12日更新のブログで明らかにした。

 糾弾はメールの形で送られてきた。

 「私が神の教えに背き、欲望にまみれて生きてきたから、今苦しんでいるのは天罰なんですって」

 中村さんには多くのメールが寄せられてくる。「普段は知らない人のメールや手紙に一切返事を書かない私だけど、その人には『大きなお世話です』って返信しといたわよ(笑)」と、さすがに平然と受け止めることはできなかったようだ。

 「どんだけ清く正しく生きてるのか知らないけど、私が何か犯罪でも犯したんならともかく、買い物やホストや美容整形に明け暮れて享楽的に生きてきたからって、そいつから『神の罰だ』なんて糾弾される筋合いないわ!」

 書けば書くほど、思い出せば思い出すほど激してくるようだった。「だって私、そいつに何の迷惑もかけてないもの」。

 中村さんは3月25日に再入院したものの4月2日に退院、自宅で車いすに乗りながら療養生活を続けている。しかし最近はリハビリを再開し「どんどん回復しつつあるの。体調のいい日は夫に支えられて杖で100メートル以上歩けるようになったわ」と順調な回復ぶりを報告した。


・中村うさぎ氏については、記事で答えているように依存症的な傾向があり、買い物やホスト、美容整形など繰り返すことで、そうした体験を売りにして作家生活をしてきた。

このような人がいることは事実で、誰もが何かに依存していることはあり要は程度の問題なのだろう。

問題は、彼女にメールを送ったという牧師が吐いた『天罰』という言葉だ。彼女の怒りは当然の思いである。

かなり昔のことであるが私も、ある牧師に『地獄行きだ!』と直接言われた経験がある。その中年牧師よりも人間ができていたせいもあって!?じっと我慢して聞いていた。

天罰が下ったとか、地獄行きだという他人をおとしめることばを聖職者が語ることに違和感を感じる。それは例えば、アフリカの内戦やエイズ問題をキリスト教を信じていないことと結び付け神の怒りがあったと公に主張し物議を醸した米国の牧師と同じことだ。

中村うさぎ氏の言うように、依存症であっても犯罪を犯しているわけではない。そうした生き方をせざるを得ないことを理解できない上に断罪する、自分自身が神になり相手を裁く。

こうした牧師たちがいることは事実であり、彼らは自らは小さなコミュニティで信徒に対して神のごとく独裁する例が多い。何も分かっていない聖職らがいることに注意を払いたい。

介護主夫日記:大人用紙おむつで国際標準 日本案の「パッド型」

† この読売新聞の記事だが正直分かりにくい。調べたところユニ・チャームが経緯を書いていて3月下旬の発表だから今ごろ記事にする訳が分からない。要は大人用オムツは、いろいろなタイプが併存しており日本のように紙パンツの中に尿とりパッドを入れるような方式が海外では一般的ではないということだろう。この併用式にすれば尿とりパッドを交換するだけで良く省資源となる(理屈はそうだが…)。

‡ 介護用としてパンツタイプを中心にいろいろと使ってきた。やはり利用者の状態に応じて使い分けることが必要だろう。以前からユニ・チャーム製品を利用しているが、最近ではドラッグストアで値段が安いのを選びながら製品の違いをみている。つまり、今回の記事は今までの国際基準のなかにパッド併用型も入るという程度のものなのではないだろうか。


漏れにくい…大人用おむつ、国際標準に認定へ
2014年5月12日 読売新聞

 日本式の大人用おむつが、国際標準として認められる見通しになった。

 日本式は、紙おむつの中に吸水材の「尿取りパッド」を貼りつけて使い、「安上がりで漏れにくく、省資源」と評価された。ユニ・チャームや花王などの国内メーカーは、国際標準になれば、世界市場での展開に追い風になると期待している。

 国際標準化機構(ISO)は、大人用おむつの評価指針を定めている。各国の病院や介護施設などは、この指針に沿って製品を選ぶことが多い。

 各国では、軽い尿漏れの対策として、普通の下着の中にパッドを入れることが多く、紙おむつと重ねて使うケースは少ない。このため、ISOの評価指針には日本式が明記されていない。

 ユニ・チャームなどの国内メーカーでつくる業界団体は、紙おむつとパッドを重ねて使う利点を訴えて評価指針の改定をISOに提案し、今年4月、大枠で承認された。今後関係国での議論を始め、2016年8月の改定を目指す。



尿吸収補助具(大人用紙おむつ)評価の国際標準化
国際標準化機構(ISO)が新規提案として承認 <2014年3月27日>
2014年3月28日 ユニ・チャーム

 ユニ・チャーム株式会社(本社:東京都港区、社長:高原豪久/以下、当社)と一般社団法人日本衛生材料工業連合会が申請していた、尿吸収補助具(大人用紙おむつ)の評価に関する一般的指針の国際標準化が3月27日、国際標準化機構(以下、ISO)より新規提案として承認されました。
 今後、ISOの技術委員会(Technical Committee 173:福祉用具)で審議が行われ、各国のコンセンサスを得ることで国際標準として発行される予定です。
 日本の優れた製品の一つである大人用紙おむつに関する評価の一般的指針が国際標準となることによって、利用者の利便性が高まると共に、日本企業による海外市場の開拓促進が期待できます。
 なお、当申請は2013年5月に日本工業標準調査会(以下、JISC。事務局:経済産業省)に行ったもので、同年8月にJISCよりISOに新規提案、10月に国際会議でプレゼンテーションを実施し、その後3ケ月間の投票期間を経て承認されたものです。


■日本の大人用紙おむつの特長
 日本の大人用紙おむつは「テープ止めタイプ」「パンツタイプ」「尿とりパッド」の3タイプあり、「テープ止めタイプ」「パンツタイプ」の内部に「尿とりパッド」を併用する点に特長があります

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 3つのタイプを生活環境やお身体の状況に応じて組み合わせることで、利用者のADL(Activities of Daily Living:日常生活動作。食事や排泄、入浴など日々の生活を営む上で不可欠な行動のこと)により沿った排泄ケアが可能になります。
 また、尿や便の状況に応じて「尿とりパッド」だけを交換することができ、ゴミ排出量抑制にも貢献します。これらの特長が国際標準に反映されることにより、利用者の利便性向上とともに環境負荷および費用負担の軽減にもつながります。

■国際標準化申請の背景・目的
 当社は、1987年に大人用紙おむつ市場に参入して以来、1989年には尿吸収パッド『ライフリー 尿とりパッド』を発売し、テープ止めタイプとの併用で交換の簡便性と費用負担の低減を提案しました。
 また、1995年には“寝たきりゼロを目指して”をメッセージに大人用パンツ型紙おむつ『ライフリー リハビリ用パンツ』を世界で初めて発売するなど、日本の排泄ケアの改善をリードしてきました。
 日本は65歳以上の高齢者人口が3,186万人(平成25年9月15日現在推計)で、総人口に占める割合が25.0%となり、世界でも類のない超高齢社会です。この日本市場で蓄積した大人用紙おむつの評価に関する一般的指針が国際標準となることにより、アジア各国をはじめとする急速に高齢化が進む国々で適切な排泄ケアを啓発することができると考え、今回の申請に至りました。
 これからも当社はより良い排泄ケア商品の提供を通じて、日本および世界各国が心身ともに健康な社会となることに貢献し続けます。


介護主夫日記:特養待機者

† 最近発表された特養待機者数だが、よくある記事には複数応募しているから実際は少ないとか現在は順番でなく家庭の状況によって入所が決まるという言い訳が書かれていることがある。そうした誤魔化しには騙されない。厚労省は、もう施設は作らないし民間住宅を施設化して安上がりにしようという意向は確かなことだ。以下の記事にあるように老老介護も含めて綱渡り状態の人たちは多いに違いない。その個人的な努力にも限界がある。

‡ 私もかなり以前に施設入所の希望を出したことがあるが、当時は順番待ちであり施設からは何ら連絡ないままに立ち消えになってしまった。本当は施設がいいと感じていても、どうせ死ぬまでには入所できないと予想できてしまい応募すらする動機も失せた。つまり特養待機者の数字に含まれていない、そうした諦めて応募もできない一群の人たちも多く存在すると考える。


「大弦小弦」
2014年4月29日 沖縄タイムス

7、8年ほど前、介護の取材で本島中部の90代の女性宅を訪ねた。思ったより元気で明るい表情に少し安堵(あんど)し、熱いお茶を出してもらって話を聞いた。その方は、同じ90代の姉を家で介護していた▼ヘルパーの力も借りてはいたが、ベッドで寝たきりの姉と2人きりの時間は多い。「助けてくれる人もいるから、何とか大丈夫よ」。気丈に話す姿に、帰り道で気持ちは沈んだ▼高齢の夫婦やきょうだい、老老介護の現状は過酷だ。認知症があればなおさらで、感情の起伏が激しくなったり、徘徊(はいかい)や昼夜逆転なども起こると支える側の負担は一層、重くなる▼そのつらさを抱えても在宅で介護せざるを得ない要因の一つは行き場のなさだ。厚生労働省によると、今年3月末の特別養護老人ホーム入所希望者は全国で52万2千人、09年より10万人増えた。県内でも5153人が待機中だ▼有料施設は県内に約280カ所あるが、月額10万円以上かかる場合も多い。わずかな年金を頼りに暮らす高齢者は、厳しい現状に取り残されていく▼愛知県では電車事故で死亡した91歳の夫の監督義務を怠ったと、当時85歳の妻が賠償を命じられた。認知症の夫を支えてきた妻を思うと心が痛む。超高齢化時代に待ったはない。「何とか大丈夫」と浮かべた笑顔が、寄って立つ足元は、あまりに危うい。(儀間多美子)


人生いろいろ:日本、そんなとこおらんでいい、と

† 理研の新型万能細胞問題は、マスコミ報道で世間の興味もあり他の重要なことを押しのけて記事になっている。前に記した通りで、ちゃんとした研究者らはもう見向きもしていない。女性研究者は4人もの弁護団をつけて科学論争を法廷論争にまでする勢い。一方の理研も調査委員会委員自身の論文が粗探しされてドロ沼へ。女性研究者は論文撤回に応じない姿勢である。

‡ ネットを見ていて産経新聞の同じ記事だが、WEST版を見るとあって本社版にはない部分があり(以下の赤字の部分)興味深かった。新聞では、このようなことはよくあることで特に題名の付け方が変わったりしたり場合によっては文章を直されることもある。その内容で、弁護士によると海外から研究招聘の依頼があり、日本で研究しなくてもよいと言われたと理研を皮肉っている部分がカットされている。それも「たくさん」のオファーということで、200個以上新型万能細胞を作成したと豪語する女性研究者側らしい言い方だ。ただ研究成果に自信があるならば海外の研究機関の方が日本のようなしがらみがないから挑戦してもいい。法廷闘争にエネルギーを使うよりも研究を完成させていく方が科学者らしい。理研、そんなとこおらんでいい、と


①小保方氏「日本にいていいのか」
 海外からのオファーも

 2014.5.8 18:35 産経ニュースWEST

 STAP(スタップ)細胞論文についての再調査が行われないとする理化学研究所の決定を受けて、小保方(おぼかた)晴子研究ユニットリーダー(30)側は激しく反発した。代理人の三木秀夫弁護士によると、連絡を受けた小保方氏はしばし絶句。三木弁護士は「結論ありきで、とうてい承服できない。論文は取り下げない」と強い口調で語った。

 三木弁護士によると、理研の決定は午前10時半ごろ、電話とメールで寄せられた。小保方氏は三木弁護士から電話で伝えられた際には絶句したという。その後「世に出したばかりの研究を引きずり下ろされるようなことがあっていいのか、日本にいていいのか」という趣旨の発言をしたという。三木弁護士によると、小保方氏には外部からのオファーが「たくさんきている。そんなとこおらんでいい、と世界中から」と海外からも招聘の話があることを明らかにした。

 小保方氏の様子について三木弁護士は「何を言っても通らないのだと、絶望感に打ちひしがれている」と説明し、「昨日までは理研でやりたいといっていたが、今後は分からない」と、理研以外で研究を続ける可能性も示唆した。

 論文の撤回についても、事前にどんな結論が出ようと取り下げないことを確認していたとし、「撤回は実験がゼロになることなので、現時点ではない」と否定した。今後は、理研懲戒委員会による懲戒処分も予想されるが、三木弁護士は「訴訟も選択肢の1つとしてあり得るが、方向性はまだ決めていない」と話した。

 三木弁護士は決定について、求めていた調査委のメンバー変更が受け入れられず、最初に不正を認定したメンバーが再び結論を出したことを批判。「最初から結論ありきで始まっている。調査委メンバーにも論文疑惑が発生しており、信頼性の全くない調査委で結論を出されたことは本当に腹立たしく、残念に思っている」と述べた。

②STAP問題 小保方氏「日本にいていいのか…」
 理研以外での研究も示唆

 2014年5月8日 18:53 産経新聞

 STAP(スタップ)細胞論文についての再調査が行われないとする理化学研究所の決定を受けて、小保方(おぼかた)晴子研究ユニットリーダー(30)側は激しく反発した。代理人の三木秀夫弁護士によると、連絡を受けた小保方氏はしばし絶句。三木弁護士は「結論ありきで、とうてい承服できない。論文は取り下げない」と強い口調で語った。

 三木弁護士によると、理研の決定は午前10時半ごろ、電話とメールで寄せられた。小保方氏は三木弁護士から電話で伝えられた際には絶句したという。その後「世に出したばかりの研究を引きずり下ろされるようなことがあっていいのか、日本にいていいのか」という趣旨の発言をしたという。

 小保方氏の様子について三木弁護士は「何を言っても通らないのだと、絶望感に打ちひしがれている」と説明し、「昨日までは理研でやりたいといっていたが、今後は分からない」と、理研以外で研究を続ける可能性も示唆した。

 論文の撤回についても、事前にどんな結論が出ようと取り下げないことを確認していたとし、「撤回は実験がゼロになることなので、現時点ではない」と否定した。今後は、理研懲戒委員会による懲戒処分も予想されるが、三木弁護士は「訴訟も選択肢の1つとしてあり得るが、方向性はまだ決めていない」と話した。

 三木弁護士は決定について、求めていた調査委のメンバー変更が受け入れられず、最初に不正を認定したメンバーが再び結論を出したことを批判。「最初から結論ありきで始まっている。調査委メンバーにも論文疑惑が発生しており、信頼性の全くない調査委で結論を出されたことは本当に腹立たしく、残念に思っている」と述べた。



STAP問題 小保方氏の処分を検討、研究費の返還も 法廷闘争発展の可能性
2014年5月8日 産経新聞

 理研が小保方氏のSTAP論文に対し、再調査を不要と判断したことで、4月1日に公表された論文に捏造(ねつぞう)と改竄(かいざん)があったとする最終報告書が確定した。理研は小保方氏に論文の取り下げを勧告し、取り下げられれば、STAP論文の研究成果は白紙に戻る。また、理研は懲戒委員会で小保方氏の処分を検討。研究費の返還を求める可能性もあるという。

 懲戒委は理研内部に設けられる。内部規定によると小保方氏の場合は、懲戒処分として譴責(けんせき)、減給、出勤停止、諭旨退職、懲戒解雇の5段階が考えられる。研究不正は原則、諭旨退職か懲戒解雇の処分となると定められており、小保方氏には厳しい処分が下る可能性が高い。

 これらの処分に対し、小保方氏側は対抗策として、地位確認や名誉毀損などの民事訴訟を提起する手段がある。小保方氏の代理人弁護士はこれまで「訴訟も選択肢のひとつ」としており、法廷闘争が展開され、争いが長期化する可能性も出てきた。



小保方さんにトドメ刺した「若山資料」と「ポエムノート」 残された道は…
2014年05月09日 ZAKZAK(夕刊フジ)

 新型万能細胞「STAP細胞」の論文問題で、理化学研究所に不服申し立てを退けられ、研究不正行為が認定された小保方晴子ユニットリーダー(30)。小保方氏にトドメを刺したのは、共著者の一人である若山照彦山梨大教授からの提供資料と、「ポエム」ノートだった。理研による処分審議も始まり、もはや日本で研究活動を続けていくことは困難の状況になっている。

 調査委の“隠し玉”は、共著者の一人である若山氏からの資料提供だった。

 調査委は、若山氏から、米科学誌サイエンスにSTAP論文と同様のものを投稿した際の審査担当者のレビューを入手。この論文は英科学誌ネイチャーに掲載される前の2012年7月に投稿され、小保方氏、若山氏、ハーバード大のバカンティ教授らが責任著者となっていた。

 レビューでは、DNAを分離する「電気泳動」という実験の画像について「異なる実験の結果をまとめて表示するときは白線を入れて区別する必要がある」と指摘。

 調査委は、このレビューをもとに、ネイチャーに投稿する13年3月までに、小保方氏は切り貼りが不適切と認識していたはずだと主張した。

 STAP細胞の存在を証明するはずの実験ノートも“命取り”となった。

 捏造とされた画像について、小保方氏は本来掲載すべき画像があり、不正ではないと主張してきた。だが、該当する実験ノートのページに日付はなく、前後の約8カ月で日付の記載はわずか2回だけ。調査委の真貝洋一委員は、「他の人にはほとんど検証不可能というレベル」と斬り捨てた。

 調査委の報告に先立ち、代理人弁護士は7日、小保方氏の実験ノートの一部を公開したが、これも逆効果になったようだ。酸性の刺激で多能性を示す細胞が現れることを確認した際には「陽性かくにん! よかった」などの記述や、思い通りの結果にはハートマークも。

 『医者ムラの真実』(ディスカヴァー携書)の著者で近畿大講師の医師、榎木英介氏は「ノートについては絶句した。詳しい数値データや日付もなく、記録になっていない。私的な日記みたいなもので、ポエムだ。弁護士はよくこれを公表したなと思った」と話す。

 代理人によれば、小保方氏は「このまま日本にいてもいいのだろうか」と漏らすこともあるという。国内外の研究機関からラブコールを受けているといい、“海外逃亡”する展開もありそうだ。



小保方さぁん 海外からラブコール
2014年5月9日 日刊スポーツ

 STAP細胞論文問題で理化学研究所は8日、小保方(おぼかた)晴子研究ユニットリーダー(30)の不服申し立てに対し再調査しないことを決め、論文不正が確定した。この日設置された懲戒委員会で処分が決まる。同氏の代理人を務める三木秀夫弁護士は「(訴訟で)争うのか、新しい道を選ぶのか」と法廷闘争や理研以外での研究活動する可能性も示す。小保方氏は大きなショックを受けているというが、海外も含めてたくさんのラブコールが寄せられているという。

 小保方氏の論文不正が確定した。理研は同氏や共著者の笹井芳樹発生・再生科学総合研究センター副センター長らの処分を決める懲戒委員会も設置。同委員会の議論は1カ月程度かかる見通しで、理研の規定によると減給、出勤停止、諭旨退職、懲戒解雇などがあり、研究不正が認定された場合は諭旨退職か懲戒解雇が原則だが、場合によっては軽い処分もあり得る。

 理研側の決定について小保方氏の代理人の三木弁護士は大阪市内で取材対応し、「再調査という発想が全くない。しない理由を一生懸命探していたのがありありと感じられた」と憤った。大阪府内の病院に入院中の小保方氏も、決定を知ってショックを受け絶句したという。「絶望感にとらわれたようだった」と三木氏。「元気を出さないと」と励ますと「分かりました」と返事をしたという。

 今後については弁護団で協議するが「争っていくのか、新しい道を探すのか。全てのことを考えないといけない」と法的措置も検討しながら、理研以外での研究活動を再開する可能性を示した。

 三木氏によると研究者としての小保方氏に、国内外からラブコールが届いているという。「オファーはたくさん来ています。そんな所(理研)にいなくてもいいと。詳しいことは言えませんが、世界中から。さまざまです」と明かした。

 学者を名乗る人物から「力になりたい」などと援助の申し出があったという。小保方氏の元指導教官で米ハーバード大のチャールズ・バカンティ教授は4月の来日時「ボストンに戻っておいで」と発言。一般の支援者からも多くの応援や意見が寄せられている。

 理研で研究を続けたい意思を持っていた小保方氏にも、オファーがあることを伝えている。三木氏は「理研がその辺をどう考えているのか(理研と)話し合いたいと思っています」とした。小保方氏は「何を言っても通らない」と話すなど、理研に対する不信感は強まるばかり。新たな1歩を踏みだす可能性もありそうだ。【鈴木絢子】


「早世」と「早逝」 適切なのは…

「早世」と「早逝」 適切なのは…
2008/12/12 日経新聞  ※日経ネットPlus2008年12月12日掲載

 早くに亡くなることを「早世」といいます。同じ意味で同じ読みの「早逝」という言葉も使われているのをこのごろ目にしますが、辞書にはあまり取り上げられていません。どちらが適切なのでしょうか。

 主な国語辞典19冊を調べてみると、「早世」はすべて収録していますが、「早逝」も載せているのは6冊にとどまりました。早くに亡くなることを表す言葉としては「早世」のほうが普通だといえるのではないでしょうか。ただ、実際には「早逝」を使っている文章も結構、見かけます。「早逝」を載せている辞書のうち、例えば「大辞林」(三省堂)では第2版までは見られませんが 、2006年発行の第3版から収録しています。

 「早逝」が使われるのは「逝」の字が「早くに逝去する」といった意味を思い起こしやすいためでしょうか。中国語で「早逝」「早夭」などと書くことから影響を受けたのでしょうか。あるいは「急逝」と混同されて生まれた言葉なのかもしれません。

 国立国語研究所言語問題グループ長の田中牧郎氏は「早く熟することを早熟、早く退くことを早退といいますが、こうした類例に引っ張られ、早く逝くことを表す早逝という言葉が使われているのではないか」と分析。「歴史を踏まえれば古くから使っている早世と書くのが正しいが、早逝と書くと意味が分かりやすく、今後、使用例は増えていくでしょう」とみています。(啓)



・今まで早逝と表記してきたが、早世が一般的なのだね。

毎日不安。自分に合う宗教をどう見つけるか

毎日不安。自分に合う宗教をどう見つけるか 「賢く生きる」ための全課題
2014年5月6日 プレジデントオンライン  ※RESIDENT 2012年1月2日号掲載
浄土真宗本願寺派住職、相愛大学教授 釈 徹宗 構成=西川修一

■無防備な自分に帰れる時間と場所

東日本大震災以降、それまで接したことのないマスメディアから、心の持ち方について聞かれる機会が増えました。あの限界状況を目の当たりにして、生きることにとって大事なのは何か、仕事とは何か、などと物事のプライオリティ(優先順位)の組み替えを迫られた人が多いと思います。

震災の影響だけではありません。今後は高度経済成長も望めず、低成長時代を生きるという覚悟を決めるべきではないか、そのためには新しい指針が必要ではないか、と誰もがぼんやり思っています。“今日より明日”の進歩に価値をおくのではなく、“昨日と同じ今日が過ごせれば幸せ”と、アクティブでない現状維持の状態をみんなで協力しながらつくっていこう、という感性を、特に若い人が持ち始めている気がします。

そのための指針として、宗教や占い、スピリチュアルなものに目を向けるのは十分理解できます。

宗教は、社会とは別の価値体系を持っています。社会的にはネガティブなものを、宗教が高く評価することがあります。

例えば、今の日本社会のように、自己決定が行動原理となる社会では、自分というものを強く持ち、自我を主張しなければ生きていけません。これはかなりきついですよね。しかし伝統宗教では、「自分というものが強ければ強いほど、苦しみは強くなる」などと言う。「今泣いている者こそ幸せだ」「貧しき者こそ幸いである」というイエスの逆説的な言葉も同様で、こうした別の価値観を持つことが、救いになるんです。

仏教、キリスト教、イスラム教、儒教など長い年月を生き抜いてきた伝統宗教は、いずれも苦悩の人生を生き抜くための智慧の結晶であり、苦しみを引き受けざるをえない智慧の体系でもあります。放っておくと肥大化しがちな自我というものが今、どこに立ち、どちらを向いてどういう状態にあるのかを点検する術を、伝統宗教はたくさん持っているんです。占いやスピリチュアルなものも悪くないのですが、簡単に手に入るものは簡単に折れてしまうと思います。

イスラム最大の歴史学者、イブン・ハルドゥーンは、「宗教の毒を避けるためには、いったん伝統宗教を学ばねばならない」と言っています。僕もその通りだと思います。信者になれということではありません。社会とは別個の価値観を持つがゆえに、信教は危ないといえば危ない。下手をすれば社会に適応できなくなる。伝統宗教に耳を傾けるのは、そういう危ないところを避けるためです。これは、正しい宗教と間違った宗教があるというのではなく、どの宗教にも危ないところと素晴らしいところがあるという意味です。

伝統宗教のお話は、できれば教会や寺院に直接聴きにいってください。それには理由があります。海に行けば海の宗教性、山に行けば山の宗教性……と、その場その場を感じ取るアンテナが発達しているのが我々日本人の宗教性です。

ところが、今は逆に自分でバリアを張らないと、傷ついてばかりでボロボロになってしまう。だから、そのバリアを取り去って無防備な自分に帰れる時間と場所が、今のあなたの日常にあるかどうか。それが大切です。仏や神に無条件で抱かれる時間があれば、生きる辛さも少しは緩和されます。

そういう場に身をおくには、宗教性・文化性豊かな古典芸能もお勧めです。発信しているものは微かですから、見る側がセンサーの感度を上げないと楽しめません。その微かなものを感じているうちに、どんどん奥行きが見えてきます。特に落語は宗教も笑いものにする成熟文化。伝統宗教の二枚腰、三枚腰と、宗教を笑いものにするセンスを備えれば、おかしな宗教に引っかかることもないでしょう。

ちなみに、危ない宗教団体を見分けるには、ネットなどで訴訟問題や被害者の会の有無を調べるといい。そういう団体には基本的に近づかないこと。自分は大丈夫だと思っていても、勧誘の手口には巧妙なものがたくさんあります。本気で狙われたら、ちょっと逃げられません。

浄土真宗本願寺派住職、相愛大学教授 釈 徹宗
1961年、大阪府生まれ。大阪府立大学大学院博士課程修了。NPO法人代表として認知症高齢者のケアも行う。


・記事では、東日本大震災をきっかけに価値観の見直しが起こり精神世界に対する興味も増えていることを指摘。そして宗教は別の価値観を提示するものとして、その関わり方をアドバイス。特に騙されることも懸念して伝統宗教からはじめて対応の仕方を学ぶ必要を説く。

加えて宗教性・文化性の高いで古典芸能も日本人の生き方に深く関わる精神性を秘めているのでお勧めということだ。

私が感じることは、信仰を持つとかでなく、自分自身を見つめる空間・時間を持つことがより本質的に大事なことなのだろうと感じる。

私のように独り静かに過ごすことが心地よい人間もいれば、大勢で集まって歓談したり歌や踊りをすることが好きな人もいるから様々だ。

危険か危険でないかは本人次第のところがあり、例えば旧・オウム真理教に未だに関わっている人たちがいることを考えれば信じ方問題だということになる。宗教がより原理化すれば社会との軋轢を生むことは仕方のないことではあり、それを乗り越えた仏教・キリスト教・イスラム教が国家宗教までに変貌したのが歴史である。

私は小難しい理屈よりも、人間がなぜ生きるのか、なぜ悪が栄えるのかという疑問が誰にもあるからだと思う。

蛇足であるが、このところ名人といわれた昭和の落語家のものをずっと聞いている。いずれ、そのことを書きたいと思っている。日本人の忘れられた対人関係の作法や風情を想像させてくれるだろう。

なお以前に書いたように落語の起源は仏教の説教にあり、その題材も仏教説話や中国の古典などに依拠している。だから宗教を笑いものにしているのではなく、宗教から落語などの口承演芸が起こったと捉えるのが筋だろう。

寂聴さんが青空法話/二戸・天台寺

寂聴さんが青空法話/二戸・天台寺
2014年5月5日 デーリー東北

 東北最古の名刹(めいさつ)として知られる二戸市浄法寺町の天台寺(菅野澄順住職)で5日、春の例大祭が開かれた。同寺名誉住職の瀬戸内寂聴さん(91)が恒例の青空法話を行い、ユーモアを交えた語り口で約2千人(主催者発表)の参拝客の心を和ませた。

 寂聴さんは「慈悲」という仏教用語を解説し、「人間は常に相手に見返りを求めて行動しがちだが、お返しを求めず、相手の幸せだけを考えて生きてほしい」と強調。「『無償の愛』こそが本当の愛だ」と説いた。

 「人口が増えすぎて仏様も施す人を間違えることがある。参拝をする時は住所と名前を忘れず、声に出して頼めるお願いごとにして」と“寂聴節”も全開で、会場は笑いに包まれていた。

 次回の法話は秋の例大祭に当たる10月5日に行われる予定。(須田山裕太)


・寂聴さんの青空法話をもとにした書籍とユーキャンから発売されているCD説教集の1枚を持っている。彼女のように何千人もの聴衆を動員させる知名度はさすがなものだ。

尼僧にもいろいろといるはずで、寂聴さんのように人の前面に出て教えを広めつつ生活していくことも悪くはない。むしろ辻説法などは宗教の原点なのだろうから。

キリスト教でも、昔は演説会とか幕屋集会とか有名な説教者が来れば興味本位で聞きにいったものだろう。

宗教家は人生相談や悩み解決がメインだという見方があり、一方で葬儀など儀式を司ることがメインだと考える見方があるだろう。何かどちらも違うように感じる。

自分自身さえ、どうにもならないのに他人をどうこうすうことはできない相談だろう。他人に生きる道を説くのが宗教なのだろうが答えがあるとは思えない。

ただ無償の愛に基づいた行動だけは結果として他人に思いの変化を起こす契機になるかもしれない。

ただ単にいい話や感動できる話ならば、毎日のテレビでやっている芸能人らのトークを聞いていればいいだけのことだ。面白いけれど何もなこらない。

名誉住職という言葉も初めて聞いたが、そう確か名誉牧師というのもいたので同じことだろう。


八葉山 天台寺
岩手県二戸市浄法寺町御山久保33-1

観光パンフレット「二戸の旅」 岩手県二戸市役所
天台寺 (PDF 2,063KB)


全国から参拝者が集まる例大祭
昭和62年に京都より瀬戸内寂聴住職を招き、以来、町ぐるみで寺の保存復興が行われています。天台寺では、5月と10月の例大祭では、境内に入りきらないほどの参拝者が全国から訪れます。

拝観料 大人300円、小人無料。(文化財保護協力金として)


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瀬戸内寂聴さんが知事表敬訪問
2014年05月07日 NHK盛岡放送局

岩手県などの補助を受けて本堂の改修工事が進められている二戸市の天台寺の名誉住職で作家の瀬戸内寂聴さんが7日、岩手県庁を訪れ、達増知事に寺の改修工事の進捗状況を報告しました。

国の重要文化財に指定されている二戸市の天台寺の本堂は、350年あまり前の江戸時代に建設されましたが、老朽化が進んでいるため、岩手県や二戸市などの補助を受けて去年から大規模な改修工事が行われています。

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7日は、およそ20年間にわたって天台寺の住職を務め、現在は名誉住職になっている、作家の瀬戸内寂聴さんが改修工事の進捗状況などを報告するため、岩手県庁を訪れました。

寂聴さんは「私が住職になったときは寺の雨漏りがひどかったので、今回の改修は本当にありがたいです」と知事に対して感謝の気持ちを伝えました。

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これに対して達増知事は、寂聴さんが震災直後に沿岸被災地をまわって法話を行ったことに触れ、「寂聴さんのお話で多くの被災者が元気づけられたと思います。今回の改修工事も無事に完了してほしいです」と述べていました。

天台寺によりますと、本堂などの改修工事はおよそ3億9400万円をかけて2年後の平成28年に終了する予定だということです。


神の風景-人間と世間-119

「正しく生きようとするよりは、幸いに生きようと心がけましょう。大体正しさを口にしていると、必ずといってよい程、争いになるではありませんか」(藤木正三)2-141正しいよりは幸いを

・正しい生き方といっても、所詮は自分自身の好みの反映ではないでしょうか。絶対に正しいこと、つまり、神の教えと言われれるものも人間の幸いを外していては何の価値もないものです。正しく生きている人に窮屈さを感じるのはなぜでしょうかね。

NHKこころの時代 「すべては風の中に」カトリック司祭・井上洋治

こころの時代~宗教・人生~ アーカイブス「すべては風の中に」
2014年4月27日 NHK-Eテレ

先月逝去したカトリック司祭の井上洋治さんは、西洋で育まれたキリスト教を、日本人の心情に基づいてとらえ直し、イエスの教えを心に響く形で伝えることに生涯を捧げた。

青年のころ、避けては通れぬ「死」の問題をきっかけに虚無感に苦しめられた井上さんは、修道者の道を歩み始める。フランスの修道院で修行、ローマで神学を学ぶが、西洋人の神や信仰のあり方がどうしても自分の身に合わない。東方教会の伝統や日本人の精神風土をたずねた井上さんは、生きとし生けるものとともに神の風に身を委ね、憩うという独特の信仰を見いだしていく。そのたどり着いた境地をうかがう。(2006年4月23日放送)

【出演】カトリック司祭…井上洋治
【きき手】山田誠浩


・井上さんの話を聞きながら、いろいろな発想がでてきて集中しなかった。斜め読みのような印象が残った。極めて理知的にきちんと話をされ人柄がよく番組からも伝わってくる。

遠藤周作氏や井上さんのような問題意識を持つことが、いまの私は当然だと思っているのだが、「お互いに完全に孤立していた」との言葉からも、正統的な潮流からは離れた厳しい位置にあったのだというのは分かる。

井上さんが西欧の個の感覚について語っていたように、まずモノがあって、モノとモノとの関係を考える西欧流について馴染めないという肌感覚からして、日本人はちょっと違うという意識が働いた。

そして法然の生き方を知って、キリストを含めて流れている寄り添いの眼差しを持つことが大事な視点であろうと認識。

悩み苦しみを持つ人たちに対して「一緒に苦しむ以外には多分何もできない」という言葉、そして宗教を自分自身の生き方の問題ときちんと捉えているゆえに、余りにあやふやな考え方はできないという厳しさが印象に残った。

今回は話の要約はする気持ちがないのだが、それは井上さんの話には何も説教じみたところがなく、自然に納得できることで改めて自分の知識として残すことでもないと思うからだ。

井上神学なるものが存在すると考えるかもしれないが、そうした知的な作業をするよりも、風に任せる、つまりすでにイノチに包まれている生きている自分を生きるということに結実するだけではないのだろうか。

宗教クサい人たちが世の中にはいっぱいといる。特に日本でクリスチャンとなのる人たちには違和感を感じる。

それに対して遠藤周作氏にしても井上さんにしても、自分の肌感覚と合わない点をきちんと見据えて追究し納得していく作業を誰もがしないといけないのではないかと感じてしまう。

問題は、こうした柔軟とも言える考え方をできる人たちが少なくなっていくこと。宗教を何か教条を覚え込むものと考えてしまうことや生活文化の一つの様式としか捉えられないことだろう。

井上さんの話にあったように自分の生き方の基本に据えるものとして、例えばキリストのような生き方をめざすことが生きることは大事だろう。それは学問のためでも宗教組織のためでもない、どこまでも自分の問題とする求道的な厳しい生き方でもある。

人間は先人たちの生き方・思いを受け継いで生きる他ない。残された宗教的な古典から学び、自分自身の感性を大事にしながら生きる他はない。その意味で、井上さんは自分に正直生きられた方だと思った。

なお著作の多くがカトリック系出版社以外から出版されていることで、井上さんの置かれた立場が分かる。

大まかに西洋と東洋という見方も私たちはするのであるが、どちらが優っているわけでもなく、それぞれの比較から学ぶことも多い。単純に一神教と多神教といような見切り方、また哲学的な見切り方では捉えどころないのがイノチ。

分析する対象ではなく、思考の末にあるのでなく、生きることのなかに具現されていくのが宗教なのであろう。

遠藤周作氏や井上さんと同じ発想ができる人は、これからも出現するだろう。何も残さない、残らないものにイノチを感じることも、生き方としては野垂れたい私にはグッとくるものがある。


1950年東京大学文学部哲学科卒業と同時に渡仏し、カルメル会修道院に入会。リヨン大学、リール大学で哲学、神学を学ぶ。1957年帰国。

東京教区司祭 十字架のヨハネ 井上洋治神父様は、西東京市・保谷厚生病院において、3月8日(土)午後1時10分、脳出血のために帰天されました。(享年86歳)

故 十字架のヨハネ 井上洋治 神父様の略歴
1927年 3月 27日 生まれ
1948年 3月 27日 受洗
1960年 3月 18日 東京カテドラルにて司祭叙階
1960年 ~ 1970年 世田谷、洗足、豊田教会の各教会において司牧
1970年 ~ 1973年 カトリック神学院モデラトール
1976年 ~ 1986年 真生会館理事長
1986年 ~ 2010年 風の家主宰
2014年 3月 8日 帰天(86歳)



こころの時代へようこそ すべては風の中に 全文・文字起こし (外部リンク)
 http://h-kishi.sakura.ne.jp/kokoro-314.htm

殉教者に捧げる乙女峠まつり

殉教者に捧げる乙女峠まつり
2014年05月03日 NHK松江放送局

明治時代に長崎からキリスト教徒が連れてこられた津和野町で、迫害を受けて亡くなった殉教者にささげる恒例の「乙女峠まつり」が行われ、全国から大勢の人が集まりました。

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津和野町の乙女峠は明治時代のはじめに長崎のキリスト教徒153人が連れてこられた場所で、改宗を迫る拷問などの迫害を受けました。「乙女峠まつり」は信仰を貫いて亡くなった殉教者36人にささげようと昭和27年から毎年行われています。

ことしは鹿児島県や広島県など全国各地からおよそ2000人が津和野カトリック教会に集まり乙女峠を目指して歩き始めました。

一行の中心は白いベールをかぶった女子高生にかつがれた聖母マリア像でしっくいの白壁など城下町の面影が残る津和野の町を行進しました。また、原爆の投下で倒壊した長崎県の浦上天主堂で被爆したマリア像が去年に続いて参加し、保育園児が色とりどりの花びらをまいて清めた道を行進しました。

行進の最後は緑の木々に覆われた急な坂道で1時間あまりかけておよそ2キロ離れた乙女峠に到着しました。乙女峠では野外ミサが厳かに行われ殉教者にささげる祈りと歌声が新緑鮮やかな山々に響いていました。長崎県から参加した65歳の男性は「まつりに参加して、私たちも先祖に負けないような信仰を強めていかなければと思いました」と話していました。


・2000人が参加ということで一大行事のようだ。また観光としての役割も大きいのだろう。

このような一つの宗教の行事をNHK地元局が2分12秒も報道していることがカトリック教会が日本で好意的に紹介されている事例だろう。他の新興宗教が、こうした扱いを受けることは絶対にない。

関連して調べていたらカトリック広島教区の充実したコンテンツが見つかった。このように現代の宗教はインターネットをフル活用しているようだ。


津和野カトリック教会  http://www.sun-net.jp/~otome/index.html

カトリック広島教区「平和の使徒推進本部」  http://cpap.hiroshima-diocese.net/


乙女峠まつり野外ミサ 91分動画

20140503 津和野乙女峠まつり

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