イギリスで同性婚が合法化、キャメロン首相も祝福コメント

イギリスで同性婚が合法化、キャメロン首相も祝福コメント
2014年3月30日 TBS

 イギリスで、29日、同性婚が合法化され、この日を待ちわびていた同性カップルが一斉に結婚式を挙げました。キャメロン首相も祝福のコメントを寄せています。

 イギリスのイングランド地方とウェールズ地方で、29日、同性婚がはじめて合法化されました。この瞬間を待ちわびていたカップルが、各地で午前0時にあわせて結婚式を挙げ、親族や友人などの祝福を受けました。

 「この国に生き、結婚できることを恵まれていると思うし、光栄なことだと思います。未来は明るいと思います。過去数十年の幾多の進歩の上に、この結婚があると感じています」(結婚したカップル)

 イギリスでは、2005年から同性のカップルは、法律的に「パートナー」として登録することができますが、結婚は許されておらず、同姓愛者のなかには、「二級市民」として扱われているようだとの思いを持つ人が多くいました。

 「この祝福の場に立ち会えて、素晴らしい気持ちです。21世紀らしく、イギリスでもようやく、結婚は互いを愛しあうすべての人のためのものであることが認められたんです」(同姓愛者の権利を訴える活動家)

 2000年のオランダ以来、同性婚を合法とする国は徐々に増え続けていますが、その数は世界17か国に留まっています。イギリスでも国教会などの反発は根強く残っていますが、キャメロン首相はこの日にあわせ、「同性婚の導入は、イギリスが尊敬と寛容、平等という誇り高い伝統を大切にし続ける国であることを示すものだ」とのコメントを発表しました。


・同性婚を制度として認めることで少数者の権利が確保されることは間違いない。

宗教にとっては大きな試練にある時代であるともいえる。特に生殖をめぐる様々な問題は有史以来の過渡期にあるのだろう。

歴史の流れは民族の繁栄を維持するために社会制度をどのように保守的に継続していくかという要請に応えていくことで、宗教も協力していたのだろう。子どもは男女間でしか授からないという制約から効率よく子孫を作るために掟が長く続いてきた。

今までは隠されていたことを明らかにしても摩擦が少ない時代になり、それぞれが自分自身の嗜好を公にできる時代となってきている。

そして技術的には同性間での妊娠・出産ということも視野に入っていくのだろう。その時に、新たな倫理ができるのかどうかは分からない。それは宗教の想定しているものを遥かに超えた状況にあるからだ。

ただ、そうしたものに対応できなければ宗教は見放されていくことは間違いない。保守的な考え方から少し出て、現実的な見方を取り入れることは時代の要請なのかもしれない。

自分では理解できないことを封印するべきでなく、多様性こそ人間のためと思うことが人類にとっては良いことになるのだろうと思う。

性があからさまにされて少し恥ずかしさもあろう。性の趣向は人間それぞれであり正解はない。どのような趣向であろうと否定できるものではない。それも何か遺伝的に決定されている部分もあり、脳の求める刺激なのだろう。

文明の衰頽の証として、性の横溢があげられるが、それは成熟した社会制度があって初めて可能な現象であろう。現在の日本も極めて、そのような時代にある。

ただ、日本人には秘められたものとしての文化があり、単に行為よりも、それを含む人間の深い在りようもまでも視野に入れいることは驚くべきことだ。

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国際的な禅僧の系譜

<こちら編集委員室> 国際的な禅僧の系譜
2014/3/4 中日新聞

 兵庫県の新温泉町久斗山の山中に自給自足の坐禅(ざぜん)道場・曹洞宗安泰寺がある。九代目の現住職がドイツ生まれのネルケ無方師だ。もとは京都洛北にあって太平洋戦争中に荒廃した寺を、戦後間もなく再興させたのが、沢木興道老師と内山興正老師の師弟だった。

 沢木老師は、幼くして父母を亡くした。遊郭の裏町で赤貧の暮らしを送った少年は出家、昭和の傑出した禅僧となる。全国の道場を転々とし、「宿無し興道」と呼ばれた。晩年の弟子に弟子丸泰仙老師がいる。欧州の布教で活躍し、海外で名高い禅僧の一人である。

 沢木老師の傍らを歩み続けたのが内山老師で、その孫弟子に藤田一照・曹洞宗国際センター所長や山下良道・鎌倉一法庵住職がいる。学生から安泰寺の雲水となった二人を米国布教に送ったのは、内山老師だった。山下住職は東南アジアやチベットでも仏教を学び、現在、独自の瞑想(めいそう)をアジアや国内で指導している。

 「内山老師は自分の生き方を棚上げせず、終生自己を問題にされ続けた」と山下住職は小さな庵(いおり)で語った。釈尊も自ら苦悩を背負った宗教者だった。自己の“病”を問題にしない仏教は国際性や普遍性を持ちえないと住職は考える。師弟が全人格丸ごとぶつかり合う中で本物は伝承される。

 一法庵の仏壇に内山老師の遺影が安置されていた。折り紙作家でもあった鶴のような老師のお顔はなんとも優しい。(姫野忠)


・内山老師のことを語る人も減っていく。

記事には書かれていないが、彼は早稲田大学西洋哲学科を修了後にキリスト教の学校で哲学を教えていた。聖書に対する知識も十分である。

座禅を中心としているが非常に分かりやすい説明を試みた。師匠の澤木老師の影響をきちんと整理して受容している。こうした子弟の在り方は理想的だ。


内山興正 ファンクラブ!  http://homepage3.nifty.com/junsoyo/uchiyamafc/

山下良道 一法庵  http://www.onedhamma.com/
 鎌倉稲村ヶ崎 一法庵 One Dharma Forum ワンダルマの会

SOTO禅インターナショナル(SZI)  http://soto-zen.net/wiki/wiki.cgi?page=Menu
 曹洞宗国際センター 所長 藤田一照 (ふじた・いっしょう)



「不二いのち」 内山興正

NHKスペシャル 超常現象 科学者たちの挑戦

NHKスペシャル
超常現象 科学者たちの挑戦
2014年3月22日 NHK

心霊現象、生まれ変わり、テレパシー・・・。時に世間を騒がす、いわゆる“超常現象”の正体は何なのか?いま、この命題に最新科学で挑もうという世界的な潮流が巻き起こっている。ムーブメントの背景には、近年の目覚ましい科学の進歩がある。技術の粋を極めた観測装置でデータを集積し、脳科学や物理学、統計学などの最新理論で解析すれば、カラクリを白日の下にさらすことができる。その過程は、まるで手品のトリックが明かされるような、スリルに満ちた知的発見の連続だ。
一方、「生まれ変わり」や「テレパシー」の中には、最先端の科学をもってしても、いまだメカニズムが解明できない謎も残る。科学者たちはその難題にも果敢に挑み、最先端の「量子論」を駆使するなどして、合理的な説明を目指している。先端を極める科学者たちは、「説明不能な超常現象」に新たな科学の発展を予感しているのだ。“超常現象”への挑戦を見つめ、科学の本質に迫る知的エンターテイメント。59分

ナビゲーター:阿部寛(俳優)
語り:小林千恵
ディレクター:梅原勇樹、苅田 章


・今年1月に放送された「ザ・プレミアム 超常現象」シリーズをダイジェストで再編集したもの。かなり構成が違っている。

超常現象に多くの科学者が立ち向かっているわけはない。それぞれが専門分野を持ちながらも片手間に研究しているに過ぎないのが実態だろう。

それぞれの個別のことは、前項のブログに書いたので省略します。気づいたことは、NHK出版から以下のような番組関連本を出版したようです。こちらは番組では取り上げていない取材過程で分かったことも書かれているはずであるから興味があればご覧頂きたい。

なお日本の民放では、これらに関係する番組を特番として放送している。私自身は、もう懲りて見ることは全くない。視聴率を上げるために大げさに番宣するだけで、結局、出演する人たちは言いたいことを言って終わりで、言ったことにも責任を持たない内容で見るに堪えない。どこまでが演出なのかさっぱり分からない番組は見誤る可能性が高い。

こうした番組よりも、例えば安全神話に頼っていた原発の事故原因調査などを丹念に報道した方が、科学的な見方を教えるには最適だろう。科学者や技術者たちは、どのように考えて装置を作り安全を確保しようとしたのか、また事故に際して、どのように考えて行動したのかを知ることの方が実際的に彼らの見方を知ることになる。

超常現象よりも、さらに恐ろしいのは人間の心理・行動の方である。信じるか信じないかとかいうレベルで議論されるよりも、実際に目の前で起きた事件・事故を通して教訓を学ぶことを積み重ねることが、恐らくは超常現象をしっかりと見定めることにつながることだろう。

こうした内容の番組では、科学分野における位置づけをしっかりとさせることが大事なことだろう。科学者が超常現象に興味を持って研究しているとする見方そのものが違っていると感じる。


NHKスペシャル 超常現象―科学者たちの挑戦

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著者
梅原勇樹
1979年大阪府生まれ。2001年NHK入局。現在、大型企画開発センターディレクター
苅田章
1970年岡山県生まれ。93年NHK入局。現在、制作局科学・環境番組部ディレクター

単行本(ソフトカバー): 256ページ
出版社: NHK出版 (2014/3/20)


ザ・プレミアム 超常現象 第2集「秘められた未知のパワー ~超能力~」

ザ・プレミアム 超常現象 第2集「秘められた未知のパワー ~超能力~」
2014年1月18日 NHK-BSプレミアム

念力、テレパシー、透視、予知…。「超能力」と称される不思議なパワーは本当に存在するのか?トリックや思い込みだとする風潮が主流を占める中、その真偽を最新の科学的手法で見極めようと挑む研究者たちがいる。脳科学や統計科学を駆使したさまざまな実験から、ごく普通の人々にも科学では説明がつかない不可思議な能力が備わっているという驚くべき可能性が浮かび上がってきた。科学の先にある謎は、私たちに何を物語るのか。89分

ナビゲーター:阿部寛(俳優)
語り:小林千恵
ディレクター:苅田 章


・エスパーによる軍事利用は、よく知られたことである。敵の状況について遠隔透視できれば有利であるからだ。それは戦争の本質から言って当然のことで、国家プロジェクトとしてやっていたとしても何ら不思議でない。原爆製造と同じと考えればいい。やって効果があれば軍事的には重要なのだ。

久しぶりに67歳のユリ・ゲラーが登場した。またバナテックという一流のマジシャンも登場することで番組に平衡を保たせた。つまりマジックでも再現可能だと、バナテックは語った。

超能力をどう捉えるかで全ては変わってくるだろう。私はマジシャンの手品すらタネが分からないし、別にスプーンを曲げてもらう必要すらない。よく言われる冗談に、スプーンを曲げるよりも曲げたスプーンを元に戻した方が実利的であるというものだ。マジシャンは、決して自分は超能力者だとは言わない。

超能力を誰もが秘めている能力と私は考えているので、特別な能力を持つという人には関心が湧かない。以前にも書いてきたが、透視能力は原始脳に由来する動物的な能力があるだけだと思っている。

例えば、現代人ですら未開の奥地で生活すると異常に身体能力が高まり嗅覚・視覚が動物並みに変化する。すると例えば犬に近い嗅覚になれば、多くの情報を得られることはできる。そうした能力は眠っている訳であり、再び開花することは可能だと思う。

トリックか超能力かという質問は愚問だろうと思う。ユリ・ゲラーは自分を信じる人にならホンモノの超能力だと分かるだろうと豪語していた。スプーンを曲げることで何を変えることができるのだろうかという疑問は残る。超能力があっても、例えば検証番組や信じない人の前では発揮できないと語る人も多い。それはUFOを呼び込む番組などでも同じレトリックを用いる。信じている人の前ではできるが・・・というのが難点だろう。

番組では、遠隔透視、テレパシー、予知能力を取り上げた。番組では日本の風景写真を米国から透視する実験を行った。元超能力部隊の透視スパイであった2人による実験だが、再現性がないということが分かった、つまりピタリと当たることはなかった。番組では20年も、こうした部隊がいたことをあげて国家が信じなかったらプロジェクトは続かなかったと言っていたが、何でもやるのが軍事なのだということが分かっていないようだった。

テレパシーついては、電話がかかってくることを事前に知っているというようなことから実験をして偶然よりも確率の高い結果を得たという研究者の報告を伝えた。次に脳の活動を伝え合うことができるかどうかの実験を行った。脳の同期現象があることが確認されたという。

人間の脳同士が空間を超えてつながることに対しては、多くの事例がある。動物同士が言語を介さずに同じような行動する場合がある。

7万人の人間の意識が集中すれば乱数発生器に影響を与えるという実験があった。これに関してはよく分からなかった。なぜ意識の集中が機械に影響を与えるのだろう。量子の仕組みを使った乱数発生器ということらしい。量子論で起きる現象との相関を考える仮説があるということで終わる。

予知能力はどうしても分からないと番組で言っていた。

以上のシリーズを見てきて特に印象深いことはなかった。人間が人間を知るという好奇心は計り知れない。ただ説明できないことをいいことにして詐欺まがりの行為をする人たちは大勢いるだろうと思うから要注意だ。

信じるか信じないかが重要ではなく、事実をしっかりと吟味する能力を常に鍛えること。そして自分の経験から導き出されるだろう結果をより客観的に掘り下げて絶対視しないこと。そして不思議なことを生活の糧にする人たちも大勢いて人間は不安を感じている時は騙されやすいことなどを肝に銘じておきたい。

まともだと信じて公表された研究成果が実はマガイモノであることが知れた時期だけに、科学的な見方をする必要性を強く感じる。科学発見の成功の歴史、失敗の歴史を紐解くことで何らかの教訓を得たいものだ。

ザ・プレミアム 超常現象 第1集「さまよえる魂の行方」

ザ・プレミアム 超常現象 第1集「さまよえる魂の行方」
2014年1月11日 NHK-BSプレミアム

幽霊、生まれ変わり、透視、テレパシー…。超常現象を、科学的に解明しようという試みが、急速に進んでいる。第1集は、死後の世界や魂の謎を解明しようという科学者たちに迫る。イギリスで行われた幽霊城の大規模調査。電磁波や低周波音測定器などの最新機器が異常な数値を捉えた。その分析からは、心霊現象の意外な正体が明らかに。さらに、子どもたちが語る前世の記憶や、臨死体験の証言を、科学的に分析する試みを追う。89分

ナビゲーター:阿部寛(俳優)
語り:小林千恵
ディレクター:梅原勇樹


・ドラマ仕立てで番組を進行する構成は多くなっている。この案内役の俳優はミステリアスな民放ドラマの主人公もしているので適任と考えられたのだろう。つまり謎解きと科学の姿勢が一致するためだろう。

こうした番組は胡散臭いものと見做されるし、登場する研究者たちの評価も分からないのが現実なのだが、例えばNHKという看板があればニセ作曲家も信じてしまう危うさもある。だから疑いつつ見よう。

ただ個人的には、精神世界は探求している分野なので、それが現代のハイテク機器を使って、脳科学の知見を使って少しでも解明できるならば人間を知るうえで必要なことではないかと思う。

問題なのは、こうした体験と称するものは本人の自覚とは異なり絶対化されることで独り歩きしてしまう。自分自身の体験だから本物であり、他人にも通じるというのが違っているように思える。

自分自身の身の上に起きたことの本当のことが分かるほど、人間は自分自身に客観的になれるはずはなく、それを補って人間は知らず知らずのうちに記憶を修正していくことはよくあることだ。

この番組では科学的として脳科学などで一応の説明を試みるが、それでも未だ説明がつかない事柄があるという結論になる。こうした展開で番組作りをすることは新鮮味はない。それが例えば、地動説を唱えたガリレオなどを例に出されると始末に悪いのだ。

こうした研究が急速に進んでいるとするのは、ちょっと宣伝しすぎであり、幽霊の正体を解明してもノーベル賞はもらえないから実利性のある研究をするのがまっとうだろう。

つまり視聴者が判断できるほどの一般化できる問題でもないだろうし、在るともないとも言えないという曖昧なところに結局はなるからだ。そしてあったらいいね、というぐらいのスタンスで報道していることもどこかに入れてほしいくらいだ。

最近の説得力ある考え方は、生存本能と結びつけて脳の錯覚で説明付ける方法だ。

・気配を感じる⇒脳が恐怖を感じる⇒生存本能から体表面温度を下げる⇒背筋が凍る
・「パレイドリア効果」=無意味なランダムな模様の中に顔などを感じる脳の錯覚
・幽霊プラズマ説⇒電磁波が脳に影響を与え光の球の幻覚を見る

例えば、パレドリア効果なるものはゲシュタルト図形に意味を見いだすものであり、顔面石・顔面魚など、人が勝手に意味を見いだしていることだ。つまり人間は自分の見たいものを見る習性があるので、単なるシミが怪物に見えたりするのは容易に理解できる。

次に、脳死体験に話は移る。死んだらどうなるのか。

臨死体験の事例、似通った現象が起きるという。昔、立花隆が取材したNHK特集の臨死体験と同じ話であり変わったところはない。昨年発表されたミシガン大学の瀕死のネズミの脳波検査で、心臓停止後も脳波は30秒間に渡ってより活発に活動したという。またパイロット養成訓練で人為的に低酸素状態を作り出すと人間は同じような光景を見るという。つまり脳の作用で説明が可能だという。

体脱体験(意識が身体から抜け出る)も立花隆も報告していたが、これも脳の錯覚によるものとする実験を行っている研究者らの報告があった。それでも自由に意識が浮遊することから説明が困難があるということで未解明。

前世記憶を有する生まれ変わり体験。バージニア大学知覚研究室は、この研究では有名であるそうだ。2500件以上の事例があるという。3歳児前後で前世の体験を話し6歳ごろには話すことは忘れてしまうという。ただ発達心理学の研究者は2歳前後は脳の未発達な状態で形成過程にあるという。

個人的な結論としては、科学的なモノの見方をすることと、割り切れないこともあることを自覚することだ。私も有名な相対性理論の内容は知らないが、それを応用しロケットは打ち上げられているはずだろうし、理解できなくとも信じられることは多い。

そして決して番組では語られていないのは、いま自分自身が生きている不思議さなのだ。超常現象とは幽霊を見たり前世を想い起こしたりすることよりも、毎日の生活で感じる人と人との不思議なつながりに思いを馳せることだけでもインパクトがあるのだと思う。

そうした偶然といえる体験を幾度も人は経験しているはずで、それをことさら絶対化せずにいれば、お金など物質に支配されるだけの世の中の裏に隠されている神秘的な仕組みを感じることもできるのではないだろうか。

それにしても科学の謎解きは面白い。しかし人を騙すことで生きている体験者やマスコミも多くいて簡単には信じないこと、信じても信じ切らないことが大事なことである。人間はそれほど騙され易いしいい加減なものなのだとすることから全ては始まる。それがいかに科学的な手法であると説明されても信じ切ることは止めた方がいい。

人生いろいろ:災いが開運が・・・不安を煽る詐欺

† 未だに先祖供養がしなさいという脅しがまかり通る。以下の事案では、次々に金額が上がっていく。そして別の業者からも同様の脅し電話が入るようになるのだろう。

‡ 話は変わるが、未だに振り込め詐欺が減らないどころか過去最高の被害を更新している。あれほどに情報が行きわたり注意喚起がされても被害がなくならない。むろん詐欺グループの手口が巧妙に変化することもあろうが、基本的に騙されやすい人は存在しターゲットとなりやすい。ご注意ください。


見守り新鮮情報 第186号      平成26年3月24日
◇発行:独立行政法人国民生活センター◇

  「災いが起こる」と言われて不安になって…開運商法のトラブル!

雑誌の広告を見て9千円の開運ブレスレットを購入した。後日その業者から電話
があり、「名前を書いてこちらに送れば霊能者が運勢をみる」と言われた。試
しに送ってみたところ、「先祖の供養をしたほうがよい。しないと親や子ども
に災いが降りかかる」などと言われ、洗脳されたようになって50万円振り込ん
でしまった。その後も祈とうが必要だと言われ、300万円振り込むように要求さ
れた。「誰かに言うと、その人にも災いが起こるので話してはいけない」と言
われているが、あまりに高額な請求におかしいのではないかと思い始めた。(60
歳代 女性)

<ひとこと助言>
☆雑誌広告などを見て開運グッズを購入したことをきっかけに、祈とうサービ
 スなど関連商品の契約をさせられるトラブルの相談が依然として寄せられて
 います。
☆事例の他にも、「あなたの邪気が強すぎて偉いお坊さんに祈とうしてもらう
 必要がある」「おはらいをすれば大金が手に入る」などと言われて高額な料
 金を支払ってしまったケースもあります。
☆お金を多く払うことで運が開けたり幸せになったりするわけではないことを
 理解し、不安をあおるようなことを言われてもきっぱり断りましょう。
☆電話で勧誘されて契約した祈とうサービスや商品などについては、クーリン
 グ・オフ等ができることがあります。
☆困ったときは、お住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください。

イラスト入りリーフレット(PDF形式)


<参考>国民生活センター公表情報 外部リンク
「開運ブレスレットや数珠の購入をきっかけに、“除霊のため”“運気を上昇
させるため”と、次々に開運商品を売りつける手口に要注意!」


IPA、「無線LAN<危険回避>対策のしおり」を無料提供

IPA、「無線LAN<危険回避>対策のしおり」を無料提供
2014年3月23日 マイナビニュース

情報処理推進機構(IPA)は3月20日、「無線LAN<危険回避>対策のしおり」において無線LANをテーマにした情報セキュリティ対策小冊子「無線LAN<危険回避>対策のしおり」を公開したと伝えた。この小冊子は専門家ではないユーザを対象に情報セキュリティ対策についてわかりやすく解説するという「対策のしおり」シリーズのひとつ。情報処理推進機構のサイトからPDFデータとしてダウンロードできる。

小冊子では無線LANの設定を不適切な状況にしておくことで、部外者によるインターネットの不正利用という問題が発生しうるほか、どこまで電波が届いているか目視できないため、外部の人間が社内のネットワークにアクセスし、そこに保存されている機密情報に不正アクセスできる危険性があることなどを説明している。

いくつかの代表的な問題点を説明してあとで、もっとも強い暗号化設定を採用すること(現状ではWPA2-PSK )、パスフレーズは予測されにくく長い文字列を採用すること、万が一のためにログを収集しておくこと、従業員に対してセキュリティ教育を実施すること、事務所のスペースに適した強度の無線装置を使用すること、などの対策が示されている。




「無線LAN<危険回避>対策のしおり http://www.ipa.go.jp/security/keihatsu/announce20140320_1.html

IPA対策のしおりシリーズ(ご家庭や企業・組織の情報セキュリティ対策)
http://www.ipa.go.jp/security/antivirus/shiori.html

 IPA 対策のしおり シリーズ(1) ウイルス対策のしおり
 IPA 対策のしおり シリーズ(2) スパイウェア対策のしおり
 IPA 対策のしおり シリーズ(3) ボット対策のしおり
 IPA 対策のしおり シリーズ(4) 不正アクセス対策のしおり
 IPA 対策のしおり シリーズ(5) 情報漏えい対策のしおり
 IPA 対策のしおり シリーズ(6) インターネット利用時の危険対策のしおり
 IPA 対策のしおり シリーズ(7) 電子メール利用時の危険対策のしおり
 IPA 対策のしおり シリーズ(8) スマートフォンのセキュリティ対策のしおり
 IPA 対策のしおり シリーズ(9) 初めての情報セキュリティ 対策のしおり
 IPA 対策のしおり シリーズ(10) 標的型攻撃メール対策のしおり
 IPA 対策のしおり シリーズ(11) 無線LAN<危険回避>対策のしおり
 IPA 対策のしおり シリーズ(12) 暗号化による<情報漏えい>対策のしおり

「星の子アルフェ」 <字幕スーパー>

「星の子アルフェ」 <字幕スーパー>
2014年3月23日 NHK・Eテレ

フランス語題:Alphée des étoiles/英語題:Alphée of the Stars
制作:カナダ国立映画制作庁(NFB)、Esperamos Films 2012 82分

2013年の第40回日本賞で福祉教育カテゴリーの最優秀賞を受賞したカナダ制作のドキュメンタリー映画。ユゴー・ラチュリップ監督が障害のある娘の成長を1年にわたって記録。

映画監督ユゴー・ラチュリップが、娘アルフェとの日常を愛情豊かに描き、教育とは何かを問うドキュメンタリー。アルフェは極めてまれな遺伝子障害のために発達が遅れている。父ユゴーは、アルフェを普通学級に入れようとするが果たせず、特別学級には入れず、スイスのアルプスに一家4人で一年間移り住み、大自然の中で娘の成長を見守ることにした。大自然の中、保育園で同年代の子供たちに溶け込むうちに、アルフェは徐々に知的能力や社会性を伸ばしていく。父親である監督の、娘に対する優しく辛抱強い視線は、日常生活の中で忘れがちな世界を想い出させ、あらゆる子どもの可能性を信じ、受け入れることの大切さを訴えかける。


・2010年8月から2011年6月までの記録である。カナダのケベックからスイスに行きへ一年余り暮らした。主人公は現在9歳ということで、撮影当時は5-6歳くらいであったろう。

彼女はスミス・レムリ・オピッツ症候群(「Smith-Lemli-Opitz症候群」)という非常に稀な常染色体劣性遺伝子疾患であり、むろん治療法は確立されていない。このために身体的・精神的な障がいが出てくる。日本でも患者は極少ないとされている。

さて、この作品が受賞した理由を考えながら見ることにした。上記のような展開は予想できたので、何を描くのかが気になった。

監督が気にしていたのは、やはり成長が進んでいる娘に対する発達の遅れと住んでいるカナダの環境に違和感を感じたからだろう。それで妻の実家があるスイスに一年間行き、自然と触れあえるような環境で育ててみることで何かをつかみたいという思いがあったのだと思われる。

82分で描かれていることは、主人公が言葉を獲得していく場面であり、家族・友達との触れあいである。それが雄大なスイスの田舎の風景と相まって美しく表現されていた。

この監督夫妻が持っていた遺伝子により発病したということで、やはり責任を感じているという印象があった。そして、特に何か専門的な療育法を実践しようということもなく、ただ自然と触れあえるようなゆったりとした環境で、夫婦ともどもじっくりと主人公に向かい合い、これからのことを考えようとしたのだろう。

監督自身が感じたことは、娘の病気について異常ではないこと、つまり自然の創造の一つであることを認識しえたこと。また将来の困難を想いながらも目の前にある時間を大切にする姿勢だろう。

一般的にいえば、受容ということになる。障がいの受容、人生の受容である。それをじっくりと考えた時間を持てたことと田舎の自然の中でじっくりと向き合えたことが大事なことなのだろう。

私たちは有り余るほどのものの中から選択しながら生きているが、本当は足りないと思われる人やものの中に本当の価値を見直すものがあるということを知らせてくれる。それは障がいであり病気であり貧困である。それに向き合う時に、世間で大事とされる考え方から解き放たれることもできると分かる。

映画のエンドロールでスタッフ等が書かれていたが、この作品を作るためにも単に撮影にあたった監督だけでなく、多くの人たちが作り上げたことを想う。何か家族ムービーのようであるが、きちんとした構成と音楽を伴っており受賞すべき素地はあるのだと感じた。

日本のドキュメンタリー作品は、お涙頂戴という盛り上げ箇所を挟む癖があるようで、何かトピックがなければ作品にならないという錯覚があるようだ。ところが日常とは単に生活の繰り返しに過ぎず大きな喜怒哀楽を感じているわけではない。そこを視聴者にも飽きずに見させる腕が必要であろう。

録画してあるので何か必要のある方は連絡頂くといい。


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魔女狩りマニュアル

ナショナルジオグラフィック
魔女狩りマニュアル
原題:Ancient Secrets: Witch Hunter's Bible
2010年 ナショナル・ジオグラフック 45分
日本語版プロデュース:FOX JAPAN

史上初めて、国際調査チームが15世紀に書かれた論文「魔女に与える鉄槌」の謎に迫る。この論文は、悪に対する世界の認識を変えた。魔女の見つけ方から、どう迫害し罰すべきかまでが、細かく記されており、何世紀にもわたって世界中に処罰や虐殺を起こさせた。番組は、研究者のインタビューを通し、視聴者を狂気じみた世界へ連れて行く。そして「魔女に与える鉄槌」の歴史を探るとともに、その出所や正当性を見極める。


・中世魔女狩りのマニュアル本というべき書物『魔女に与える鉄槌』の成立の謎に迫ったドキュメント。この書物刊行以前から魔女狩りはあったが、それに理論を与えてお墨付きを与えたものとして有名なのだという。

この魔女狩りの期間は200年にも及ぶために膨大な資料と研究があるものと推測される。そのために実際に魔女狩りの犠牲となった被害者の数も、番組では4~6万人とアバウトな数字を紹介していた。

著者である異端審問官ハインリヒ・クラマー(Heinrich Kramer)の異常なまでの性格が本書を稀に見る問題の書物に仕上げていった道筋を考察していった。

彼が自論のお墨付きを得るために、教皇文書を入れたり、権威ある教授との共著としたり、大学神学部の推薦を受けたようにし権威を高めることで一般に流布したことが研究から分かってきているという。それらは巧妙なトリックであったということらしい。

番組を見ていて感じたことは、問題を詰め込み過ぎており45分番組としては厳しいものになっていた。いろいろと詳細に知りたいことが出てくるが紹介程度になっていた。それを知ろうとすれば膨大な関連事項を調べないといけなくなるだろう。

魔女狩りの仕組みを知れば、現代的には冤罪発生装置のようなもので、目をつけた人間は拷問によって自白させられると同時に共犯者をでっちあげられることでさらに被害者増えることになる。こうした集団心理は現近代でも見受けられることだ。

加えてこの時代は、古いものに新しいものが生まれる過渡期の混乱期にあたり中世のヨーロッパでは終末意識があったということだ。いろいろな事柄の原因、いやもっと自分が気に入らない人間を陥れるためにも魔女狩りは利用されて暗黒時代という言い方も間違いではないだろう。

聖書では、アダムとイブ物語にあるように女性が男性をそそのかして神に反抗させたという女性蔑視の思想が色濃い。また異端審問官ハインリヒ・クラマーは、何らか女性に対する大きなコンプレックスがあったものと推測されている。

現代人は拷問方法などが興味の対象となるだろうし集団ヒステリー研究のお手本としても注目されている。ただ人間は大義のためには平気で同じ人間にレッテルを貼って殺害することも厭わないことを証明したものだ。戦後吹き荒れた「アカ狩り」なども同様な集団心理だろう。

もともとは異端者を発見するために行ってきた教会の活動の一端であったことは間違いないだろうが、その異端の範囲を限定できなかったことと、教会生活よりも個人の感情により恣意的に運用されていったことで魔女なる存在を作り上げてしまったことだ。

最初は宗教異端者を探すためであったものが、最後には何か不吉なことが起これば誰かのせいにして憂さ晴らしをするための装置に成り下がってしまったことで、歴史に残る汚点となったのだろう。

セラピストたちが語りたがらない10の事実

セラピストたちが語りたがらない10の事実
2013年 7月 30日 ウォール・ストリート・ジャーナル
By QUENTIN FOTTRELL

 1.「診療費を見たら不幸な幼少期を忘れられるかもしれない」

 米国医師会が出版する精神医学専門誌JAMAサイキアトリーによると、米国では精神的な助けを求めている人の40%がソーシャルワーカー、精神科医、精神分析医の診療を受けるという。しかし、こうした診療は決して安くはない。決まった診療費というのはないが、セラピストたちは1時間で75ドルから250ドルまでの幅があると話す。ウィスコンシン大学マディソン校の精神医学の臨床学教授、ブールス・E・ワムポルド氏が審査した調査によると、米国人は実際に、あらゆる種類の精神療法――人間関係カウンセリングから認知行動療法まで――に年間100億ドルほどを費やしているという。

 2.「私はいかなる研修も受けていないかもしれない」

 資格を有する精神分析医や精神科医、免許を受けた臨床ソーシャルワーカーになるには数年間の研修が欠かせないが、占星学や哲学の夜間コースを受講した人が自らをセラピストと称することを防ぐ手立てはほとんどない。セラピーという言葉は、多くの職業や問題を含む包括的用語なのだ。スクラントン大学の心理学の教授、ジョン・C・ノークロス氏はセラピーを職業的というよりはむしろ説明的な言葉だと指摘する。実際のところ、誰しもが自分のことを「セラピスト」と宣伝し、名刺にその肩書を入れ、ウェブサイトを開設して人々が電話してくるのを待つことができる。「精神衛生のサービスは、自分が住んでいる州から開業免許を受けている専門家から受けるべきだ」とノークロス氏は提案する。

 3.「しゃべり続けるのはやめてほしい」

 1回につき45分から60分、患者の話を聞くのがセラピストの仕事だが、それがいつも簡単なこととは限らない。というのも、特にセラピーを受けている人たちは、その日にあった些細なことにイライラしがちで、本当の問題ではなく、それについて長々と話し続けるからだ。ユタ州ソルトレークシティーにあるワサッチ・ファミリー・セラピーのオーナーで代表を務めるジュリー・ハンクス氏は「ときおり、心の底から退屈することがある」と話す。そうしたごくまれな退屈にも良い面がある。何かがうまくいっていないということをハンクス氏に教えてくれるのだ。そんなとき同氏はこう自問する。「この患者へのアプローチをどのように変えるべきなのか」

 患者ではなく、セラピストの方が本当の問題に適切な注意を払っていないということもまれにあるのだ。

 4.「あなたが私を必要としている以上に、私はあなたを必要としている」

 数回の診療後、セラピストが診療の追加を勧めることがよくある。だが患者はそこを離れるときを知らせる合図に気付くべきだと業界関係者は言う。たとえば、「セラピストがあなたを金銭的に必要としている」と感じたり、自分では良くなったと感じているのにさらなる診療を押しつけてくるときは「セラピストを代えた方が良い」とハンクス氏は言う。大半のセラピストは本気で他人を助けたいからこの職業に就いているが、不景気のせいで患者を手放しにくくなっていると同氏は指摘する。経営難に陥っている――または別の患者で空き時間を埋められない――セラピストは特に既存の患者から追加の診療費を搾り取ろうとするかもしれない。

 5.「セラピーが必要なのは私の方かもしれない」

 自分のセラピストは自分と同じくらい多くの問題を抱えていると不満を漏らす患者が後を絶たない。たとえばある患者の診療が終了したとき、セラピスト自身が共依存関係の兆候を示す場合がある。ニュージャージー州ウェイン在住の家族カウンセリングセラピスト、キャシー・モレリ氏がニューヨークのセラピラストに、結婚してニュージャージーに住むのでもうこちらには通えないと告げた時、そのセラピストはモレリ氏のために喜ぶどころか、40キロぐらいの距離で通えなくなるのはおかしいと言った。「そのセラピストは夜なら診療を受けに来られるはずだと散々文句を言った。とても奇妙だった」とモレリ氏は振り返る。

 6.「朝のランニングにも同じくらいの効果があるかもしれない」

 ちょっとした運動にも大きな効果がある。『Exercise for Mood and Anxiety(気分や不安のための運動)』を共著した南メソジスト大学の心理学の准教授、ジャスパー・スミッツ氏とボストン大学の心理学者、マイケル・オットー氏によると、軽度から中等度のうつ病に対する定期的な運動には認知行動療法に似た効果があるという。両氏は運動と精神衛生に関連した多くの集団ベースの研究や臨床研究の結果を分析してこの結論に至っている。

 7.「患者にさせているからといって自分がする必要はない」

 大学のプログラムや州の認可機関によっては、精神衛生の専門家にセラピーを受けることを義務付けているところもあるが、これは全国共通のルールではない。セラピストが開業前に精神療法を受けることを義務付けていない州にはユタ州やカリフォルニア州などがある。自らの施設で働くセラピストにこれを義務付けているハンクス氏は、患者が経験していることを理解するためにもセラピストがカウチに寝そべることは非常に重要だと話す。「自分が進んでやりたいと思わないことを、患者にさせるわけにはいかない」と同氏は言う。

 8.「あなたの秘密が漏れることは(それほど)ない」

 ほとんどの患者は診療内容に関して秘密が守られると思い込んでいる。ところが、こうした診療内容は公にされることが意外と多い。患者が配偶者や同僚による心や精神のダメージを主張している場合、離婚訴訟や雇用紛争の証拠の一部としてセラピーの記録は公になり得るが、セラピストたちによるとこうした法律も州によって異なっているという。

 9.「私はあなたの力になるが、保険はきかないかもしれない」

 健康保険会社はカバーするセラピーの回数を制限することができ、顧客が完全に良くなる前に、診療をしきりに終わらせたがるかもしれない。マサチューセッツ州アーリントンの臨床ソーシャルワーカー、ジョセフ・ウィン氏は診療費の支払いを保険に頼るのは患者にとっていつも最大の利益になるとは限らないと指摘する。「保険会社は患者やセラピストが適切と感じることとは関係なく決定を下す」と同氏は言う。業界団体、米国医療保険協会の広報担当者、スーザン・ピサノ氏によると、追加の診療の費用を提供しないという保険会社の決定に納得できなければ、顧客は審査を請求することができるという。

 10.「時間が来たので薬を出しましょう」

 複数の研究は、精神衛生問題の治療において薬剤の使用が急増してきたことを示している。米国医師会が発行する医療専門誌に掲載された2008年の研究によると、2005年にすべての患者に対して会話療法を用いている精神科医――ソーシャルワーカーやその他のセラピストと違って薬の処方が許可されている――の割合は1996年の19%から大幅に減少してわずか11%だった。同期間に会話療法が目的で精神科医を訪れる患者の割合もやはり44%から29%に減少している。その研究では、精神科医が保険会社から受け取る診療報酬は、45分間の精神療法よりも15分間の処方診断の方が多いということもわかった。


・精神分析や類する商売で生活できる国はそれほど多くないのではないかと思ってしまう。日本では、その補完として呪術や各種占い、また新興宗教などが悩める人たちに安心を提供している。

この記事を踏まえて日本の現状を考えると、例えば心療内科医なる人たちがいて、特に身体の面から精神的疾患の治療を行う。ところが、その学会認定は全国で僅か700名程度しないないのだ。

そして神経科と看板にあっても、実は大学医学部では精神医学や心身医学を専攻していなくても開業では問題ないのだ。医師免許さえあれば、どのような科目で診療してもいい。だからウツ病が流行っている現在では、精神科クリニックと称するところも専門医でない可能性すらあるのだ。

日本でも顕著になっているのは、記事10にある大量処方の問題である。そして精神療法としてのカウンセリング時間が極端に減少し単に薬のみを出すだけになってきてしまっている。

その処方薬による副作用も大きく、新たな問題も起こしており学会も警鐘を鳴らしているが、それが開業医や病院の大きな収入となるならば誰が患者の健康を優先するのだろうか。

この記事をながめて思うことは、治療者たるセラピストを名乗る人たちに本当に頼っていいのかという疑問と、所詮、精神的な悩みや身体的な不調は自分の生活習慣に依拠するために、自ら気づき少しでも修正する以外にはないと知ることだと考える。

いわゆる精神医学の対象とすべき統合失調症などと、他の疾病からくる不安や身体的な症状との鑑別をできる医師らが、医療資源を適切に活用して全てを抱えないようにしないと診療行為はできないのが日本の現状である。

また日本では心理分野の国家資格は存在しない。学界資格と山ほどの民間資格があるが、その多くは臨床経験がいらない、言わばお金で買える机上の資格であり実用性はほとんどない。

よく心理学者は人間の心理を熟知しているという紹介があろうが、私は全く信じていない。これだけ複雑な心を持つ人間がどう行動するのかが理解できていればきっと世の中は問題が少なくなっているはずだろう。


一部参考
心療内科はまだ歴史が浅いため、日本の心療内科医の人数は精神科医に比べて圧倒的に少なく、2012年8月現在では、「日本心療内科学会」認定の専門医は全国で129名、「日本心身医学会」認定の専門医は全国で586名というのが実情です。

心療内科医に聞く。街に心療内科が急増しているのはなぜ?
2012/11/10 マイナビニュース

バチカン図書館の手書き文献デジタル化 NTTデータ

バチカン図書館の手書き文献デジタル化 NTTデータ
2014/3/20 日経新聞

 世界最古の図書館の一つであるバチカン図書館(バチカン)は20日、長期保存を目的に2~20世紀に書かれた一点ものの手書き文献をデジタルデータに変換すると発表した。デジタル化した文献はウェブサイトで公開する。一連の事業はNTTデータが受託した。

 バチカン図書館は聖書の写本やダンテの「神曲」の装飾写本など、羊皮紙やパピルスに書かれた一点ものの手書き文書を8万冊所蔵する。文献が経年劣化で読めなくなることが懸念されており、デジタル化で内容を守る。同図書館は4年間で23億円を投じ、3千冊をデジタル化する。将来は8万冊の約4千万ページすべてをデジタル化する計画。

 3千冊のデジタル化をNTTデータが受託し、同日契約した。日本の国立国会図書館でも同じ事業を進めている実績が評価されたもようだ。NTTデータは文書のスキャンやデジタルデータの長期保存、ウェブサイトへの公開などで使う一連の情報システムをバチカン図書館に納入する。


・こうしたデジタルデータへの変換はどんどんと進んでいる。こうした側面がデジタル技術の凄いところで全世界の知がポケットに収まってしまうことも将来は可能となるのだろう。

そこで問われるのはやはり受取り活用する人間側の問題だけになる。「STAP(スタップ)細胞」論文問題では研究者のコピペが話題となった。つまり出所不明の形で他人の言葉を写してしまう行為が博士論文でも平気で行われてしまう。

バチカン図書館の文書は、芸術作品と同様のものだから単に印刷物を複写するのとは訳が違うことになろう。原本の痛みが激しいなかで原本も保存しつつ最良のスキャンをしないといけないわけで日本人の手仕事が評価されるのは分かる気がする。

以下のNHKでは触れていないのが費用のことで、23億円と報道されている。これらが公開されても恩恵を受けるのは研究者くらいかもしれないが、先の日本のキリシタン資料のように歴史の認識が変わることもあるのかもしれない。


digital.vatlib.it  http://digital.vatlib.it/ja/collection


バチカンの文献 日本企業が電子化へ
20104年3月21日 NHK

バチカンの図書館に所蔵されている膨大な数の歴史的な文献を日本の企業が最新のデジタル技術を活用してデータとして資料化することになりました。

これはデータ通信やシステムの構築などを手がけるNTTデータが20日、バチカンで発表しました。
バチカン図書館には15世紀に建設されてから各地から集められた100万冊を超える書物が所蔵されていますが、そのうちおよそ8万冊は2世紀以降に手書きで記録された「マニュスクリプト」と呼ばれる文献です。

これらは当時の法律や科学、神学などを研究するうえで重要な文献で、一部には装飾が施されるなど美術的な価値も高いことからバチカン図書館は文書をデジタル化して保存する日本の技術に着目したということです。

これらの文献のうち、まずおよそ3000冊を対象におよそ23億円をかけ今後4年にわたってデジタル化し、最終的にはおよそ8万冊、4000万ページをデータとして保存するということです。

デジタル化することで長期保存が可能になるだけでなく貴重な文献が広く公開され、利用されることも期待されています。




バチカン図書館における歴史的手書き文献のデジタルアーカイブ事業に参画
2014年3月20日 株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:岩本 敏男、以下、NTTデータ)は、バチカン図書館と、同館に所蔵されている2世紀から20世紀に書き残された約8万冊、約4千万ページに及ぶ人類歴史遺産とも言える手書き文献のデジタル化および長期保存を目的とした事業における初期契約を、2014年3月20日に締結し、調印しました。初期契約は、約3,000冊の手書き文献を4年間でデジタル化し、その費用は約23億円となります。将来的には約8万冊全ての手書き文献をデジタル化する大規模プロジェクトとなる見込みです。

NTTデータは、日本の国立国会図書館におけるデジタルアーカイブシステムの構築や、デジタルアーカイブサービス「AMLAD™(アムラッド)」の提供等、デジタルアーカイブ領域における実績・ノウハウを生かし、本事業に参画します。これにより、日々劣化の進む人類史上極めて貴重な多岐分野にわたる歴史的手書き文献を、高精細なデジタルデータとして長期保存し、広く公開することで、学術的・文化的な利用価値を高めると同時に、バチカン図書館はもとより人類の歴史的遺産の継承に貢献できるものと考えています。

背景
バチカン図書館は、世界最古の図書館の一つであり、人類遺産とも言うべき歴史的図書の重要なコレクションを収容する図書館です。1448年にローマ教皇ニコラウス5世により設立されてから今日に至るまで、世界中より数々の貴重文献を収集し、現蔵書数は110万を超えると言われています。

その中には、マニュスクリプト(manuscript)と呼ばれる貴重な一点ものの手書き文献が約8万冊あります。これら手書き文献には、華麗な装飾が施された「装飾写本」と言われる美術的価値の高いものから、当時の歴史、法律、哲学、科学および神学について著された研究的価値の高い貴重な文献が大切に保管されています。

しかしながら、これら手書き文献の中には、15世紀にグーテンベルグによって考案された活版印刷技術の誕生以前に羊皮紙やパピルスに書かれたもの、金銀などによって装飾されたものなど、厳重な保存管理下にありながらも、時間の経過とともに日々劣化が進んでいるものも多く、これらはいずれ解読不可能となることが危惧されています。

こうした中、バチカン図書館より、これらの手書き文献について、日本が持つ優れたデジタルアーカイブ技術により、長期保存をし、後世への永続的な文化の継承を実現したいとの要望を受け、日本の国立国会図書館のデジタルアーカイブシステムの構築、デジタルアーカイブサービス「AMLAD(アムラッド)」の提供等で先進的な実績・ノウハウを有するNTTデータが技術的検証を進めてきました。

そしてこのたび、バチカン図書館と初期契約を締結し、本事業に本格的に参画していくこととなりました。

事業概要
バチカン図書館に所蔵されている2世紀から20世紀にかけて執筆された装飾写本や、聖書の写本など、約8万冊、約4千万ページをデジタル化し、長期保存をします。

NTTデータは、本事業における公式パートナーとして、手書き文献のデジタル化作業から、それらを長期保存し広く公開するためのITシステムの提供まで、事業の主要部分を広く支援する役割をもって参画いたします。特に、ITシステムの提供においては、持続可能性の高い保存フォーマットの適用、検索性を高めるための適切なメタデータの管理、最適な検索アルゴリズムの適用、活用しやすい検索インターフェースの提供など、NTTデータが得意とするデジタルアーカイブ技術を生かし、さらにそれらを追求していくことへ強い期待がもたれています。

アーカイブコンテンツの活用について
本事業でデジタル化した各種文献については、バチカン図書館が提供するWebサイト上で高精細画像データとして公開し、学術、美術、教育分野等における活用促進、貴重な人類遺産の継承に貢献することを目指します。

今後について
NTTデータは、本事業を通じて、国内はもとよりグローバルレベルでのデジタルアーカイブ関連事業のビジネスを促進させていきます。また、これらの貴重な資料のデジタル化および長期保存という活動を通じ、人類の歴史的遺産の継承という文化的側面においても、ITによる貢献を拡大できるよう、精力的に取り組んでいきます。


消費者被害6兆円に 2013年消費者庁推計

消費者被害6兆円に 2013年消費者庁推計
2014/3/17 日経新聞

 消費者庁は17日、消費者被害額の算定のあり方を議論する有識者検討会を開き、2013年の悪質商法や誇大広告などによる被害額が約6兆円に上るとの推計を公表した。今月3日の同検討会で示したものよりも約3千億円増えた。

 被害額の推計は今年6月に公表する消費者白書に盛り込む。

 被害額が増えたのは、被害件数を前回より約45万件多い約985万件と推計したのが要因。今年1~2月に実施した書面調査の結果を精査したところ、被害を受けた消費者の割合を、15歳以上の人口全体の8.9%と推計し直し、前回よりも0.4ポイント高くした。

 約985万件について、消費者が支払った金額は約5兆2千億円と推計。さらに、本人に被害の認識がないことが多く、相談や調査で表面化しにくい高齢者の被害が、約985万件とは別に約91万件、約8千億円あると推計して加えた。

 正確な金額の把握が難しいため推計に含まなかったが、被害回復のため業者と連絡する通信費や弁護士費用などで約780億円の損失が発生していると見積もった。

 約985万件のうち、食品や衣料品の表示・品質をめぐるトラブルなど、被害額が1万円未満のものが約557万件。家電製品や金融商品のトラブルなど、被害額が1万円以上のものが約363万件。

 悪質な勧誘を受けて契約したが、支払う前に解約するなどして被害が発生しなかったのが約65万件だった。


・このような被害推計は今回が初めてであるという。

「その結果、去年1年間に国民全体が受けた消費者被害の総額は、GDP=国内総生産の1%余りに当たるおよそ6兆円に上る」「今回の調査では、1年間に国民の13人に1人が何らかの消費者被害に遭い、そうした人たちの被害額は、平均でおよそ60万円に上る」とNHKは報道した。

この60万円と言う数字は感覚的に納得できる数字である。どのくらいの金額を一度に支払えるか契約できるかで、悪徳商法などの報道では50~60万円という数字が多いような気がする。むろん数万円の被害と不動産や巨額投資の被害額は大きく違うのだが…。

GDPの1%が大きいの小さいのかは定かに分からないが、誰もが被害にあう可能性があると分かる。

なお、以下のリンクは今後、資料が更新されて最新の数字となる。


消費者被害に関する数値指標の整備に関する検討会 (外部リンク)

平成25年版消費者白書 (外部リンク)


人生いろいろ:アカデミー賞逃しても宮崎駿はやはり凄い!

† 米国映画の祭典、アカデミー賞の発表があり長編アニメ部門にノミネートされていた宮崎駿監督作品は受賞を逃した。その際のコメントがさすがであると感心した。「かつての交戦国の戦闘機をつくった男の映画」が米国民に評価されるわけがないという極めて的を得た見方だ。日本のマスコミは受賞を煽っていたが当人は授賞式会場へも行かなかった。宮崎監督の語ったように、歴史の評価を得るような作品として仕上がっていたかどうかが重要であり米国アカデミー賞の栄誉よりも高見にあると感じた。

‡ アカデミー賞でノミネートされる作品は実話を元にした作品が増えている。実話だから説得力があるのは言うまでもない。ただ所詮、アメリカの映画祭の域を出ないのは、アメリカの抱える社会問題や歴史について正す内容は評価されても、他国のそれには触れたくないという圧力があるようだ。奴隷制度を描いた「それでも夜は明ける」は、当事者たる南部地域では見られていないという。ニューヨークやカリフォルニアなどの地域と保守的な南部地域での落差が大きいのが米国である。


「ノミネートだけで十分」 アカデミー賞逃した宮崎監督「10年後どう見られるか」
2014.3.3 産経新聞

 米アカデミー賞長編アニメ賞を逃した宮崎駿監督は3日、東京都小金井市のスタジオジブリで記者会見し、「ノミネートまで持っていってくれただけで十分」とさばさばした表情で語った。

 報道陣の前に、エプロン姿で急きょ現れた宮崎監督。「こういうことで悔しいとか、うれしいとか思うのは、やめるという気持ちになっていた」と笑顔で話した。

 映画「風立ちぬ」が零式艦上戦闘機(ゼロ戦)設計者をモデルにしたことに触れ「かつての交戦国の戦闘機をつくった男の映画を、米国の友人たちが作品として評価してくれた。友情や公正さをすごく感じました」と感謝の言葉を述べた。

 米国での観客の反応などは「聞いていません」と述べ、「10年後にどう見られるか、20年後も見てくれるかでしょうね」と話した。



アカデミー賞:宮崎駿監督「風立ちぬ」は受賞を逃す
2014年03月03日 毎日新聞

 米ハリウッドのドルビー劇場で2日(日本時間3日)、第86回アカデミー賞(米映画芸術科学アカデミー主催)の授賞式が始まった。長編アニメーション部門はディズニーの「アナと雪の女王」が選ばれ、引退表明していた宮崎駿監督の最後の作品「風立ちぬ」は受賞を逃した。

 宮崎監督は、2003年「千と千尋の神隠し」で受賞、06年には「ハウルの動く城」も候補に。「風立ちぬ」は米国で芸術性が評価され、ボストン映画批評家協会賞など数々の最優秀賞に輝いていた。

 短編アニメーション賞部門は「ミスター・ハブロット」が受賞し、モノノケと人間の交流をテーマにした森田修平監督の「九十九(つくも)」は受賞しなかった。

 また助演男優賞には「ダラス・バイヤーズクラブ」で同性愛のエイズ患者を好演したジャレッド・レトさん(42)が選ばれた。レトさんは「エイズで亡くなった方にささげたい」と喜びを語った。

 今年のアカデミー賞は、宇宙サスペンスの「ゼロ・グラビティ」と、天才詐欺師と米連邦捜査局(FBI)捜査官によるコメディー「アメリカン・ハッスル」が横並びで最多10部門のノミネート、奴隷制度を告発した「それでも夜は明ける」が9部門で続いている。【ロサンゼルス堀山明子】

 その他の賞は次の通り。(敬称略)

 ▽衣装デザイン賞=キャサリン・マーティン「華麗なるギャツビー」▽メーク・ヘアスタイリング賞=アドリューサ・リー、ロビン・マシューズ「ダラス・バイヤーズクラブ」


カトリック神父の井上洋治さんが死去、86歳

カトリック神父の井上洋治さんが死去、86歳
2014年3月12日 スポーツ報知

 日本人にとってのキリスト教の可能性を問い続け、遠藤周作さんら多くの作家と交流があったカトリック神父の井上洋治(いのうえ・ようじ)さんが8日午後1時10分、脳内出血のため東京都西東京市の病院で死去した。86歳。神奈川県出身。告別式は18日午後1時から東京都文京区関口3の16の15、東京カテドラル関口教会聖マリア大聖堂で。

 1950年、留学のためフランスに向かう船で遠藤さんと出会い、意気投合した。母性的な「許す神」こそが日本の風土に合うという考え方は多くの作家に影響を与え、安岡章太郎さん、矢代静一さん、高橋たか子さんらに洗礼を授けた。

 86年には信徒以外の人たちへの伝道を目指して「風の家」を設立、機関誌発行や市民講座を続けた。文学的な感性も持ち、「私の中のキリスト」などの著書を残した。



「風の家」  http://www.communion.jp/~kazenoie/

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