私の自己反省20

「人間らしい生活においては、目的とそれを達成する手段とは、一体不二でなくてはならないが、それを前後的に考えていたのではないか。たとえば、山に登るのに一歩一歩登るのは手段であり、頂上をきわめるのが目的であると、とするならば、途中の苦痛はやり切れないもに感ぜられ、あるいは、ヘリコプターで頂上に達した方がとくだということになるであろう。そういう功利主義的な考えにとらわれて、一歩一歩を楽しむことを忘れてはいなかったか」(水谷啓二)

・手段が目的化することがよくあります。サービスは、それを補完するものであり金を払えば多くのことが出来る時代になりました。ただ、自分の人生を生きることは誰にも代わってもらうことはできません。
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澤木興道 語録5

仏法は書物ではない。経蔵にいくらお経が積んであっても、人間がのうては何にもならぬ。人間と人間でなければということは、「仏法が行である」ということなのだ。(澤木興道)1-183

・自戒を込めて思うことは、万巻の宗教書を所蔵していても行いがなければ何になるだろうか。行とは座禅するという修業を指すのではなく、広く生きるということだ。学んで行い自らのモノとしていくことが宗教ということだ。

人生いろいろ:韓国ドラマと女性

† たれプーさん♪自身は韓国ドラマを連続して見たことがない。理由は、吹き替えの難しさでセリフと口元が一致しないために気持ちが萎えてしまうからだ。米国ドラマでは、完全に一致するように声優もできるのでスムーズだ。むろん字幕で見れば問題ないのだが、字幕を読むのも疲れるからね。

‡ さて、韓国ドラマブームであるが地元テレビ局もなかなか活発に放送しており、民放各局が午前と午後の時間帯に放送している。はしごすれば、ずっと韓国ドラマを見られる。なぜ女性が韓流ドラマにハマるのか、さまざまな理由付けがされている。少なくとも国家事業として芸能界を応援する環境から、いろいろな個性が集まってくるのだろうと感じる。

神田橋 語録14

砥石を研ぐのは、手で研ぐのではなく体全体で研ぐ。手首は動かさないこと。(神田橋 條治)メタファー

・芸道の奥義にもあるように一点に身体全体を預けることができるようになれば物事の本質が理解できるようになる。何をするときにも身体と精神がバラバラであるならば、身もこころも入らずに力不足となる。身体全体で対処するという智慧を身に着けると生き方が楽になる。

人生いろいろ:「はやぶさ」に学ぶべきもの

† 「はやぶさ」の地球への帰還は、映画化もされ多くの人たちに感動を与えたことは間違いないだろう。私は、NHKの特集番組をいくつか見ただけなのが、困難をいくつも乗り越えてきたことやチームとして技術者や技能者が協力して一つのプロジェクトを完成させたことは記憶に留めたい。

‡ 宇宙へのプロジェクトは軍事技術とも密接に絡んでいるために、超大国の独占技術となっている。日本は、建前として軍事技術を輸出して外貨を稼ぐことをしていないが、そのために宇宙航空技術は遅れているのが実態だった。それを補っているのが日本人の持つ器用さだろう。発想の豊かさを求める欧米とは違うのだが、技術を極めることも大事なことなのだ。

神の風景-人間と世間-87

「生きるということは傍観者ではありえないことですから、人生は何らかの意味で傷つくことなしには生き得ません。そして、この傷に関わるものが信仰なのです」(藤木正三)2-105痛まない信仰

・傍観者とは傷つかない人ですと藤木師は語ります。傷つくという生身の生き方から、人生の意味を探り深め考察するのが宗教です。その基盤は、傷つくという感性です。まったく傷つくことない傍観者的な生き方では、人生の深い所は分かりません。

宗教や慣習にとらわれない、人それぞれの「手元供養」って?

宗教や慣習にとらわれない、人それぞれの「手元供養」って?
2012年6月11日 excite コネタ

私事ではあるが今年に入って最愛の父を亡くした。そんな時、手元供養品専門店「ANNQUON(アンクオン)」のサイトを見つけ、アッシュペンダントを購入したのが手元供養を知るきっかけとなったのだが、仏壇は長男の家にあるし手元供養といってもどう供養すればいいのだろう……。そんな疑問が沸いてきた。

そこで手元供養について「ANNQUON(アンクオン)」を手がける株式会社インブルームスの代表取締役・菊池直人さんに話を聞いた。

同社では国内だけでも年間約1万個の手元供養品を販売する。「弊社が手元供養商品を製造販売し始めてから6年が経ちますが、手元供養を希望する方は初期の頃の10倍以上になっていると思います」(菊池さん)。もともと手元供養品は、顧客からの要望で作り始めたのがきっかけなのだそうだが、少子高齢化・核家族化、マンションや賃貸住宅で生活する人が多いという住宅事情や、後継者問題、永代供養の選択などから、従来のしきたりや伝統だけにとらわれず思い思いの供養がしたいと考える人が増えてきているという。

私自身、同社のサイトで「アッシュペンダント」や分骨用の「ミニ骨壷」を見て、従来の仏具に対するイメージが大きく変わった。小さなハート型やクローバー型のネックレスは一見、普通のアクセサリーにしか見えず故人の誕生石などもあしらえる。また、「骨壷」といってもガラスやチタンで作られたオブジェのようなミニ骨壷は非常に美しく、ミニ仏壇は従来の閉鎖的な印象はなく開放的でオシャレだ。遺品や遺骨をダイヤモンドに生まれ変わらせることもできる。

「祈りについても伝統を尊重し昔ながらの形式を伝え今後も保存していく努力は必要です。皆様の生活がどんどん変化する中で、『供養する』という本質は変えずに、その中に溶け込むような『いのりの空間』を作ることが私たちのコンセプトです」と菊池さんが話すように、仏具にデザインを組み込むことで「祈り」というものを生活の中に溶け込ませ、より故人を身近に感じることができる商品を生み出している。

だからこそ、手元供養を望む人も増えているのだろう。

――手元供養を選択する理由について
「お墓が遠く一年に一度しかお墓参りに行けないので毎日手を合わせたい、生前行けなかった思い出の場所に一緒に連れて行きたい、永代供養や散骨などでお墓は持たないが自宅で供養したい、嫁いでしまった姉妹が両親の遺骨をペンダントに分骨したいなどさまざまな理由で手元供養をされています。故人に直接手を合わせたいというシンプルな考えが世の中に広まっているように感じます」

――習慣や慣習にこだわらない供養とは?
「さまざまな宗教や国によって考え方は違うと思いますが、大切な人を想う気持ちこそが供養の原点ではないでしょうか。カタチや形式にとらわれ過ぎた供養は現代の人には本質からかけ離れたものになってしまう可能性があり、供養自体をされないという人も少なくありません。お金をかけなくても供養はできますし、もっとシンプルで身近であっていいと思います」

――最愛の人とのコミュニケーション
「お骨だけでなく髪の毛や遺品などに手を合わせる方も多いです。手元供養に、こうしなければいけないという決まりはありません。自分のスタイルで故人を想い手元供養という形で故人とコミュニケーションし、ご先祖に感謝する。ご自身で祈りの空間を作り、『いってきます』『今日はこうだったんだよ』などと声をかけ、日々の感謝を表して欲しいと思います。ご先祖様がいて今、自分がいる。これは紛れもない事実です。感謝のココロを持って、自分なりの供養の方法を見つけてほしいと思います」

最後に、人それぞれ考えはあると思うが、私も大切なことは故人を想い祈る気持ちだと思う。メンタルな商品ということで同社もメディア取材を断られることも多いとのことだったが、人それぞれ色々な供養の形があり、そこには祈るという世界共通の考えがあるということを改めて感じたので同社に取材協力いただいた。

ちなみに私はなかなか仏壇に手を合わせに行けないため、父の遺骨を入れたアッシュペンダントを飾り花を供えている。父を身近に感じ対話できる自分なりの手元供養に満足している。(山下敦子)



・手元供養という表現ははじめて聞いた。以下の商品例を見て頂くと分かるが、小型であったりスタイリッシュであったりする。

記事に書かれているように、祈る気持ちの問題であり、その対象が手元に置いておけたり身に着けたりもできるだけということだ。

値段も、数万円からであり仏壇一式揃えると思えば安価で済む。お骨や遺髪等を身に着けていたいということも信条としては分かる。

なお、追加して中日新聞記事も引用しておいたので比較してほしい。


ANNQUON(アンクオン)  http://www.annquon.com/

メモリアルアートの大野屋  http://www.ohnoya.co.jp/


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ペンダントに遺灰/ミニ骨つぼ携帯も
2012年6月14日 中日新聞女性向けサイト:オピ・リーナ(Opi-rina)

 先立った身内を常にしのぶ手元供養の商品が、じわりと注目されている。小さい骨つぼを部屋に置いたり、ペンダントの中に遺灰を入れて首から下げたり。寂しさを和らげ、見守られている気持ちになるようだ。

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 「メモリアルアートの大野屋」(東京)は2007年から、手元供養の企画商品を開発し、現在は約400点を取り扱う。

 ミニ骨つぼ(1万円前後から)は、山中漆器(石川県)や有田焼(佐賀県)などの伝統工芸と組み、色や柄が鮮やか。実家まで遠いか、仏壇を自宅に置けない場合に便利という。持ち歩ける棒状タイプもある。ペンダント(1万7000円台から)はハートや花などをかたどり、開閉式の小さな穴から遺灰を入れる。

 東海地方を含む西日本は、遺骨の一部を骨つぼに納める地域が多く、反応が早かった。東日本大震災後は三陸地方からの注文も目立ち、11年の販売数は全国で約6000点と前年の2倍に。インターネットや仏壇店などで販売しており、広報担当者は「葬儀会社や石材店への販路を増やしたい」と話す。


看護師の法則32

夜勤では当直の師長や外来看護師、技師の当直の顔触れもチェック

・メンバーに、急変にあたりやすい”ツキ”の人がいる時は心構えが必要。

澤木興道 語録4

事実があれば言葉はいらぬ。実のない言葉は戯論(けろん)である。中味さえあれば言葉は自由であり言わいでもいい。(澤木興道)1-184

・事実に素直になれば言葉は影を失う。美しい星空をどう表現したらいいのだろうか。宗教家の仕事は、そのような事実を見つめて事実を表現すること。説明は最小限にし、気づきを与えること。人間は師匠と共に暮らすことはできないし生きることも独りのこと。ことば、ことば・・・情報に溢れている現代社会だが、味わうことばを持っているだろうか。

人生いろいろ:紙・シール・ポリ袋の子ども誤飲事故

† 不用意に口にものを入れてしまうことは十分にありうることなので、注意を払いたいものだ。

‡ それにしても個別包装が行きわたって鮮度管理は良くなったが大量のゴミとなってしまう。


子どもサポート情報 第47号  平成24年1月30日
◇発行:独立行政法人国民生活センター

    危険!紙・シール・ポリ袋の誤飲事故

◆事例1
娘が一人で遊んでいるようだったので放っておいたら、突然「おえっ」という
声が聞こえた。見ると、口いっぱいに新聞紙を頬張っていた。(当事者:0歳
 女児)
◆事例2
息子が、何度も貼り直して遊べるシールブックで遊んでいる最中に、突然苦し
そうにせき込んだ。見ると、口の奥に丸まったシールが詰まっていた。(当事
者:1歳 男児)
◆事例3
レジ袋を握ってシャカシャカと音を出して遊んでいた息子が、生えかけの歯で
ビニールをちぎってのどに詰まらせた。(当事者:1歳 男児)

<ひとことアドバイス>
☆東京都が6歳以下の子どもがいる保護者を対象に行ったアンケート調査による
 と、子どもが異物を飲み込んだ、または飲み込みそうになった事故で、最も
 多かったものは「紙類」、次いで「シール」でした。
☆その他にレジ袋やお菓子の袋等「ポリ袋」の誤飲もあり、中には息ができな
 くなって救急車を呼んだケースもありました。
☆いずれもごく身近にある日用品のため、危険性に対する認識が低く油断して
 しまいがちですが、一歩間違うと窒息することもあり非常に危険です。
☆ティッシュや新聞紙等は子どもの手の届かないところに置く、レジ袋で遊ば
 せない、お菓子は必要に応じて包装を取ってから食べさせる等、日ごろから
 十分な注意が必要です。

イラスト入りリーフレット(PDF形式)



洗脳体験をナラティヴに35

「見てしまったからには、わたしは以前と同じではない。どんな公式も、それがどれほど神聖であったとしても、価値がないと知り、飛び上るほどの自由ととてつもない確信を感じるだろう。それから、いのちの過程と動き全体を日々新たに観察し、理解しながら、学びは一生続く。すべてがわたしの先生となる」(アントニー・デ・メロ)3-93

† この後段の文章がとても素敵である。すべてがわたしの先生となるのだ。他人も自然も、良いことも悪いことも、楽しいことも嬉しいことも・・・。もっとも大事なことは、気づきが起こると、以前と同じではなくなるのだ。

‡ 宗教の核心が気づきである。その点を指摘している宗教家は滅多にいない。あれこれする、しないと言った倫理・道徳を説く人たちが多い。それらは長年の人類の叡智であるにしても死んだ公式に過ぎない。今、目の前で起きていることから全てを学ぶことができるのだ。

芸能人、スポーツ選手が宗教の標的になるのは金づると広告塔

芸能人、スポーツ選手が宗教の標的になるのは金づると広告塔
2012年4月9日 NEWSポストセブン ※SAPIO2012年4月25日号

「マインドコントロール」と言えば、なぜか芸能人・スポーツ選手といった有名人の話が多い。オセロ中島知子のみならず、古くは山崎浩子からX JAPANのToshIまで「脱退・脱会・脱洗脳」騒動が世間の耳目を集めてきた。彼らがマインドコントロールされやすい事情とは何なのか。問題のある宗教団体、悪徳商法などによる被害者救済に取り組む紀藤正樹弁護士が解説する。
 * * *
 前提として根本的なことを言えば、問題のある団体あるいは個人と出会い、マインドコントロールされ、被害に遭うのは交通事故のようなものだ。つまり、偶然性に支配されており、何かの職業に特有の人間的な資質があって、それが必然的に被害に遭いやすい要因になっている、というわけではない。実際、芸能人やスポーツ選手がマインドコントロールにかかる割合が高いことを示す客観的な統計があるわけでもない。

 しかし、条件が揃えば、誰でもそうした被害に遭う可能性があり、芸能界やスポーツ界にはその条件がいくつか揃っているということは言える。

 まず、マインドコントロールする側からすれば、芸能人やスポーツ選手は利用価値が高い。普通の人より収入が多く、多額のお金を注ぎ込んでくれることが期待できるし、組織の内外に対する広告塔としての働きも期待できるからだ。一般的には、組織が小さければ「カネづる」として、組織が大きくなれば「広告塔」としての役割を彼らに求める。

 1998年から12年間にわたり、自己啓発セミナー「ホームオブハート」に取り込まれたX JAPANのボーカル、ToshIさんの場合はその両方だった。音楽活動で稼いだ10億円以上の金銭を注ぎ込み、最後は3億円近い負債を抱えて自己破産したが、長年コンサートなどの場で「ホームオブハート」の宣伝をしてきた(ちなみに、私は「ホームオブハート」の被害者救済を手掛けている)。

 このように、利用価値が高いという点では、芸能人やスポーツ選手は狙われやすい。
 勧誘ルートにも特徴がある。

 一般的に言って、最初の勧誘ルートには、主に「自宅などへの訪問」「街頭での声掛け」「関連グッズの通販」「すでに信者となっている家族・友人からの誘い」という4つがある。4つ目は家族・友人の英語の頭文字を取って「FF」と呼ばれる。この中で芸能人やスポーツ選手に圧倒的に多いのは「FFルート」で、「街頭での声掛け」はまずあり得ない。

 例えば、1992年にソウルで行なわれた統一教会の合同結婚式に参加した桜田淳子さん、山崎浩子さんの場合、それぞれ姉、友人から誘われたことがきっかけだった。

同時期に統一教会の原理にはまった飯星景子さんの場合は、仕事で付き合いのあったスタイリストから勧誘された。ToshIさんは、自分より先に「ホームオブハート」に入っていたと思われる当時の妻に勧誘された。中島知子さんも知り合いの行政書士に占い師を紹介された、と報道されている。

 通常宗教ないし宗教的なものからの勧誘に対しては警戒心が生まれるが、「FFルート」の場合、勧誘者に対する信頼があるので、最初のハードルは低くなる。しかも、芸能人、スポーツ選手の場合、有名人であるがゆえに、一般の人に比べて交友関係が広い。この点でも、被害に遭いやすい条件がひとつ整うことになる。



・紀藤正樹弁護士は、悪徳商法やカルト問題に精通する方でありマスコミなどにも登場する機会が多い。

記事にあるように、交通事故のようなものとも思えといえるくらい、危険が溢れているということだ。特に芸能人やスポーツ選手は、資金源や広告塔としての役割も期待されており厚遇されることは考えられる。浮き沈みの激しい業界関係者には、神仏や超自然的な能力に期待したいという心理が強いことは当然だろう。

残念ながら、こうした犠牲になる人たちは他人を容易に信じやすく頼ってしまう性格の持ち主が多い。

宗教などによらずとも、思想や経済行為には人を虜にする魔力があり容易に染まってしまうことが多い。何かの原理・原則で世の中が動いているとか、大きな力が存在するとかを理解していると称する人たちに惑わされつつ生きるのが人間の社会である。

神の風景-人間と世間-86

「表面には見えなくとも、人は皆祈っています。その祈る姿を信じましょう。人間の交わりの根底はそこにあります」(藤木正三)2-104祈る姿を信じる

・人は変われるものなら変わりたいと思っています。誰でもそうだと思います。だから、他人を決めつけないで見ることが必要です。

都立霊園に初の“樹林墓地”

都立霊園に初の“樹林墓地”
2012年6月7日 NHK

遺骨を樹木の下に共同で埋葬する「樹林墓地」と呼ばれる新しい形態の墓所が東京・多摩地区にある都立霊園に整備され、東京都は来月から利用者の募集を始めることになりました。

新たに整備されたのは、遺骨を樹木の下に共同で埋葬する「樹林墓地」と呼ばれる墓所で、現在8か所にある都立霊園が利用者でほぼいっぱいになっていることを受けて、東京都が多摩地区にある都立小平霊園に初めて整備しました。

芝生が敷き詰められた広さ800平方メートル余りの敷地にはコブシやツバキなどが植えられ、地下には遺骨を埋葬するための直径1メートル50センチ、深さ2メートル余りの筒状の施設が27か所に設けられています。利用料は1人13万円余りで、管理料はありません。

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こうした「樹林墓地」は限られた敷地を効率的に利用できるほか、埋葬に関する価値観の多様化を受けて、最近、民間の霊園を中心に広がっているということです。

東京都は、1万人余りの利用を予定していて、来月から利用者の募集を始めることにしています。

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東京都公園緑地部の細川卓巳課長は「土にかえりたいという都民からの要望に応えるためにも新たな墓所を整備した」と話しています。



・NHKの報道で樹林墓地という形式の墓の募集が開始される。その評判は高くて問い合わせが殺到しているという。

これは、遺骨はそのまま朽ちて土に還っていくために管理料はないしエコである。最近、自然葬の類型が増えており、管理放棄墓地が増えている中で新たに注目される。

なお民間霊園では樹木墓地はすでにあるようだ。共同墓ということに拘らないならば選択する対象にもなるだろうし、東京都以外でも拡がることになるだろう。


東京都立 小平霊園

 都立霊園初! 小平霊園に樹林墓地が完成

 樹林墓地は、死後は安らかに自然に還りたい、という多くの都民の皆様の思いに応えられるよう、樹林の下に共同埋蔵施設を設け、直接土に触れる形で遺骨を埋蔵します。

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 募集予定数 500体
 使用料(貸付時一回限り) 遺骨:1体 134,000円、粉状遺骨:1体 44,000円
      一般墓所と異なり、毎年の管理料はかかりません。


追記

都の樹林墓地 16倍の応募
2012年08月15日 NHK

東京都が多摩地区に整備した、遺骨を樹木の下に共同で埋葬する「樹林墓地」について、初めての募集が行われ、集計した結果、500人分の募集に対して、16倍を超える申し込みがありました。

東京都は、遺骨を樹木の下に共同で埋葬する「樹林墓地」と呼ばれる新しい形態の墓所を、多摩地区にある都立小平霊園に初めて整備し、7月に利用者の募集を行いました。

「樹林墓地」は、募集を始める段階から問い合わせが相次ぐなど注目を集め、15日発表された集計結果によりますと、500人分の募集に対して、16.3倍の8169人分の申し込みがありました。

申し込みの種類は、家族の「遺骨」を遺族が埋葬する方法や、本人が「生前」に申し込む方法などに分かれ、このうち「生前」の申し込みは、325人分の募集に対し7067人の申し込みがあり、倍率は21倍を超えています。

このほか同時に募集した都立霊園の一般のお墓の抽せん倍率は7.5倍で、去年とほぼ同じの高い水準が続いています。

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都立霊園を管理する東京都公園協会霊園課の大篠則子課長は「樹林墓地については、予想以上の申し込みが来たと受け止めている。お墓の管理などで周りの人に迷惑をかけないで済むといった理由で、生前から検討する人が多い現れだと思うし、核家族化が進むなかで今後もこの傾向は続くと思われる」と話しています。

「樹林墓地」を含めた都立霊園の抽せん会は、8月23日東京都庁で行われます。
「樹林墓地」の今年度の募集はこれで終わり、次の募集は来年7月に行われる予定です。



樹林墓地 前年比3倍で募集へ
2013年06月03日 NHK放送センター

樹木の下に遺骨を共同で埋葬する東京都の「樹林墓地」について、昨年度、募集定員を大幅に超える申し込みがあったことから、都は今年度の募集定員を前の年の3倍余りに当たる1600人分に増やすことになりました。

東京都が、樹木の下に遺骨を共同で埋葬する「樹林墓地」を、去年、多摩地区にある都立小平霊園に初めて整備し、500人分の募集をしたところ、定員の16倍を超える8000人分余りの申し込みがありました。

この人気を受けて東京都は、今年度分の募集定員を前の年の3倍余りに当たる1600人分に増やすことになりました。

この樹林墓地は利用料が1人13万4000円で、年間の管理料が必要ないことや、埋葬に対する価値観が多様化していることなどから人気を集めています。

東京都は、小平霊園での樹林墓地の受け入れを合わせて1万700人分まで見込んでいますが、さらにニーズがあれば今後、募集定員を増やすことも検討しています。

今年度の募集は来月1日から16日までで、今月27日から東京都庁や都立霊園、それに市区町村の窓口で申込書を配布することにしています。



“樹林墓地”墓参り 東京・多摩
2014年8月13日 NHK

東京・多摩地区にある木の下に遺骨を共同で埋葬する新しいスタイルのお墓「樹林墓地」にも、お盆を迎えて、家族連れなどがお墓参りに訪れました。

この「樹林墓地」は、木の下に遺骨を共同で埋蔵する新しいスタイルのお墓で、東京都がおととし、多摩地区にある都立小平霊園の中に整備し、これまでにおよそ350人分の遺骨が埋葬されています。お盆に入り、13日は午前中から家族連れなどがお墓参りに訪れていました。

墓地の中に墓石などはありませんが、献花台が設けられていて、訪れた人たちは花を供えたり線香をあげたりしたあと、墓地に向かって静かに手を合わせていました。夫のお参りに訪れたという東村山市の70代の女性は「夫は生前に自然に帰りたいと話していたので、樹林墓地に遺骨を埋葬しました。緑に囲まれて喜んでいると思います」と話していました。

東京都公園協会によりますと、この樹林墓地には、ことしも去年に続いて1600人分の募集枠が設けられたほか、共同ではなく、個別に埋葬する形の枠も新たに300人分が用意されたということです。

いずれも受け付けは先月締め切られましたが、多くの申し込みが寄せられたということで今月27日に抽せんが行われます。



追記

<樹林墓地>浦安に完成 自然の懐で安らかに… 公営全国3番目、来月受け付け開始 /千葉
2015年06月23日 毎日新聞

 樹木を墓標にした共同墓地「樹林墓地」が、浦安市墓地公園(浦安市日の出)に完成した。公営の樹林墓地は横浜市、東京都に次いで3カ所目となり、7月1日から申請を受け付ける。

 樹林墓地は、個人でお墓の維持管理が必要ないことや、永代供養されること、「自然に還る」というイメージなどから人気を呼んでいる。

 浦安市の樹林墓地は、半円形の敷地にクスノキやサクラ、モッコウなど樹木約40本を植栽した。土中にコンクリート製で筒状の埋蔵施設が16基埋め込まれており、そこに絹の袋で包んだ遺骨を共同で納骨する。敷地面積は約450平方メートルで、約5000体が埋葬できるという。

 利用条件は、遺族が浦安市内に住んで1年以上の住民で、埋葬されたことがない火葬骨であること。納骨の立ち会いと遺骨の返還はできない。

 また、抽選で生前の予約(200人)と他の墓からの改葬(50件)も受け付けている。抽選は毎年実施する予定で、今年の申請は7月15日まで。

 名前を刻んだ墓碑などがない代わりに、故人の写真や動画のデータを墓地公園が預かるサービスもある。お墓参りに来た遺族らがタブレット端末で見ながら参拝できる仕組みだ。利用料は12万円。問い合わせは同市みどり公園課(047・351・1111)。【小林多美子】


僧侶派遣会社や葬儀会社、「お布施」めぐり計約5億円の所得隠し

僧侶派遣会社や葬儀会社、「お布施」めぐり計約5億円の所得隠し
2012/06/06 FNN

葬儀の「お布施」をめぐって、首都圏の僧侶派遣会社や葬儀会社が東京国税局などから、あわせておよそ5億円の所得隠しを指摘されていたことがわかった。

関係者によると、所得隠しを指摘されたのは、埼玉・川口市の僧侶派遣会社「グランド・レリジオン」や、千葉市の葬儀会社「セクト」など数社。

グランド社は、喪主らが僧侶に渡した「お布施」の一部を、収入から除外して受け取り、およそ2億円の所得隠しを指摘されたという。

また、グランド社に僧侶の派遣を依頼していた葬儀会社数社も、グランド社から受け取ったリベートを収入から除外するなどし、あわせておよそ3億円の所得隠しを指摘されたという。いずれも、すでに修正申告を済ませたもよう。



・お布施をめぐる脱税事件。僧侶派遣会社とな何ぞや!?

リベートは業界の常識と言うのが、グランド社の社長の言い分。

葬儀はビジネスなのだ。以下の読売新聞記事に詳細が記されているが、派遣される僧侶もアルバイト代稼ぎとして、別の派遣会社の例として宗派を偽って司式したことを告白している。

お布施は、僧侶に渡されると思っている施主がほとんどだから、それが還流して裏金等になっていることは驚きのこと。それが業界の常識だそうだ。こうしたことを考えると、その奥にある日本の葬儀や仏教の問題に行きつく。


グランド・レリジオン  http://www.zensyu-ren.co.jp/

グランド・レリジオン社長Blog  http://ameblo.jp/lerigion/

セクト  http://www.sousai-sect.com/index.html


僧侶からお布施還元…葬儀会社など5億所得隠し
2012年6月6日 読売新聞

 葬儀で僧侶が施主から受け取る「お布施」を巡り、東京国税局などが首都圏を中心とした僧侶派遣会社や葬儀会社約10社を一斉調査し、総額約5億円に上る所得隠しを指摘していたことがわかった。

 葬儀会社などは僧侶にバックさせたお布施の一部を収入から除外するなどしていた。値段に幅があり、不透明との批判を受けるお布施が「紹介料」や「リベート」として業者にわたり、一部が裏金になっていた実態が明るみに出た格好だ。

 所得隠しを指摘されたのは、僧侶派遣会社「グランド・レリジオン」(埼玉県川口市、登記上は東京都千代田区)、葬儀会社「セクト」(千葉市)など約10社。

 関係者の話や各社の説明によると、まず施主から葬儀を依頼されたセクトなどの葬儀会社が、グランド社に僧侶の派遣を依頼。グランド社は宗派や日程、場所などを考慮し、自社に登録する僧侶を派遣していた。

 僧侶は葬儀で施主から数万~数十万円のお布施を受け取ると、その一部を仲介手数料としてグランド社にバック。グランド社はさらにその一部を紹介手数料やリベートとして葬儀会社に渡していた。葬儀会社が受け取る手数料やリベートの相場はお布施の3割程度とされる。

 国税当局の調査で、グランド社は、僧侶から受け取った仲介料の一部を収入から除外し、葬儀会社への手数料やリベートに充てていたことが判明。このほか、同社が社長の親族数人に支払った役員報酬も実態がないと判断するなど、計約2億円の所得隠しを指摘したという。

 一方、葬儀会社側は、グランド社からの手数料を書留郵便で受け取ったり、別口座に送金させたりして収入から除外。中でもセクトは、手数料とは別にリベートとして約6年間で約3000万円を簿外で受け取っていたという。今回の調査で指摘された手数料やリベートに絡む葬儀会社分の所得隠しは、計約3億円とみられる。

 グランド社の社長は「税務調査を受け、見解の相違はあったが、指導に従った。リベートは業界の慣習だが、最近は受け取らない葬儀会社も増えている」と説明。セクトの社長は「税務当局の指導に従った。お布施には不透明な部分があるのは事実」と話している。



僧侶派遣「5割ピンハネ」、宗派ごまかし法事も
2012年6月6日 読売新聞

 葬儀で僧侶に渡す「お布施」を巡り、東京国税局などの一斉調査で判明した僧侶派遣会社や葬儀会社約10社による計約5億円の所得隠し。

 各地の派遣会社に登録して働く僧侶たちは、「5割以上をピンハネされた」などと、お布施を業者に還流させる仕組みの詳細を明かす。「他宗派の僧侶を装って法事をさせられた」などの証言もあり、派遣ビジネスの不透明な実態が浮かび上がる。

 「実家の寺の副住職としての収入だけでは食べていけない」。埼玉県内の僧侶(46)は約10年前、複数の派遣業者に登録、最近まで、仕事を続けていた。派遣業者に支払う仲介手数料は「お布施の半額」が基本だったが、時には、お布施35万円のうち、25万円のキックバックを求められたこともあった。

 交通費や宿泊費、食費などは基本的に自腹。「5割以上のピンハネはつらかった」と振り返る。節約のため、格安のビジネスホテルかカプセルホテルを選び、食事はコンビニで済ませた。

 派遣業者への支払いは振り込みが多かったが、現金書留を指定されることもあった。「裏金にするのだろう」と感じた。

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 こうして僧侶から派遣業者にバックされたお布施の一部は、多くのケースで、派遣業者に僧侶派遣を依頼した葬儀会社に紹介手数料やリベートとして流れる。お布施は数万~数十万円で、葬儀会社の取り分は3割程度。所得隠しが指摘された僧侶派遣会社「グランド・レリジオン」(埼玉県川口市)は、僧侶から受け取った紹介料の一部を収入から除外し、葬儀会社への手数料やリベートに充当。葬儀会社もリベートを簿外で受け取るなどしていた。

 ある葬儀会社幹部は、リベートの一部の使途について「患者が亡くなった時に紹介してもらえるよう、病院関係者らを接待するのに使った」と明かした。

 こうした仕組みが施主側に伝えられることはまれだ。グランド社から葬儀に派遣された僧侶の一人は「施主は読経の対価としてお布施を払っている。施主に実態は知られたくない」と語る。

 僧侶の宗派をごまかして派遣するケースもある。

 ある派遣会社から法事の仕事を受けていた関東地方の僧侶の場合、いつも知らない寺院の僧侶を名乗るよう求められていた。宗派も異なり、法事会場で「~寺の副住職さんです」などと施主に紹介されるのが後ろめたかったという。

 他宗派の四十九日の法要で、重要な「位牌入魂」までやらされ、その宗派の作法が分からず、自分の宗派のやり方でごまかしたこともある。「とんでもないことをしてしまった」と、良心の呵責に耐えかねた。


澤木興道 語録3

平言葉(ひらことば)で言えぬ奴は、学問がこなれておらぬからじゃ。(澤木興道)1-184

・専門用語というものが業界には多い。専門家同士ならいざ知らず、特に学問では滅多やたらに難しいことばを使って幻惑させられることがある。宗教においても、さまざまな概念があり中には秘儀なので理解は困難と言われるものもある。であれば誰が理解し活かすことができるというのだろうか。最先端科学ならば分からぬこともあるだろうが、生きることに関しては幼子から高齢者まで自然に行っていること。難しい用語を使った時点で、学問は閉じられていく。

カンブリア宮殿 世界中のライフスタイルを変えよ!アマゾン帝国の全貌

カンブリア宮殿
世界中のライフスタイルを変えよ!アマゾン帝国の全貌
2012年6月7日 テレビ東京

ゲスト:アマゾン CEO ジェフ・ベゾス氏

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本やDVDからはじまり、食品、家電製品、日用雑貨、衣料まで・・・・。アマゾンは今や「アマゾンで買えないものはない」と評されるまでに成長し、世界一のネット小売り企業として君臨する。創業から18年、ネットの将来性に目を向け、商売は全くのド素人だったベゾスが始めた画期的なビジネスが世界を変える!

利用者の好み、買い物履歴などを徹底分析し、思わず買いたくなる仕掛けが満載のアマゾンのサイト。そこにはアマゾンの経営を語る上で欠かせない「徹底した顧客主義」が体現されているという。アマゾンの唱える顧客主義の真実とは?

また短期リターンを求められるアメリカ経済界にあって、ベゾスのビジネスモデルは、全く以て異質の経営スタイル。創業以来、赤字続き。なんと黒字化は創業から9年経った2003年…いったいどんな経営を推し進めているのか、驚きのベゾス経営とは?

カンブリア宮殿ではメディアの取材になかなか応じないことで知られるアマゾンCE0のジェフ・ベゾスの単独インタビューに成功。アメリカ・シアトルでの現地取材も織り交ぜて、世界9カ国で事業を展開し日本円にして全世界売上高4兆円にも上るアマゾンの全貌を解き明かす!

創業わずか18年、ド素人が始めた書店ビジネスが世界を変えた!
1994年、アメリカ・シアトルで産声をあげたアマゾン。当初手がけたのは本のネット販売。それが今では食品から家電、日用雑貨、衣料などなど・・・売っていないものがないくらい何でも売りまくり、世界一のネット小売り企業にのし上がった。その売上高はなんと4兆円。
なぜアマゾンは短期間で人々の心を掴んだのか?そこには思わず買いたくなる仕掛けが満載のサイトの存在があった。

赤字なのに株式上場!異端経営者の素顔とは
短期リターンを求められるアメリカの市場にあって、アマゾンのトップ、ジェフ・ベゾスのビジネスモデルは、全く以て異質のスタイル。創業以来赤字続きだったにも関わらず、1997年に異例のナスダック上場を果たす。しかも黒字化は上場の6年後…。一体株主たちとどう向き合い、どんな経営を押し進めているのか、驚きのベゾス経営が明らかになる!

アマゾン流・究極の顧客主義とは
タブレットPCブームを巻き起こしたアップルのアイパッド。しかし本場アメリカではアマゾンが出した商品によりタブレット市場で大変革が起きていた。 アマゾンの経営を語る上で欠かせない「徹底した顧客主義」。アマゾンのタブレット端末には惜しみなくそれが体現されているという。アマゾンの唱える顧客主義の仰天戦略が明らかになる!

【ゲストプロフィール】
1964年アメリカ・ニューメキシコ州出身。86年にプリンストン大学卒業。ウォルストリートの金融機関などを経て、94年にアマゾンの前身となるカダブラを設立。95年7月よりインターネットで書籍販売を開始。97年にナスダック上場。当時、赤字企業の上場は話題となる。07年電子書籍端末のキンドルをアメリカで発売。

【アマゾン】
本社:アメリカ・シアトル
創業:1994年
事業展開国:9カ国
全世界売上高: 480億8000万ドル (2011年通期決算)
従業員:約5万6千人



・ネット通販大手Amazonの創業者に取材した。番宣にあるように、メディアの取材には応じない難しい人という触れ込みだったが、日本の拠点・市川配送センターで取材に応じていた。

私自身は、物流にも通販業界にも疎いのだが、ネット通販を利用して書籍・CDの購入し加えて日用品にも拡がっている。ネットでの買い物中毒になってしまったかと一時期思ったこともあったが、必要なものしか買うこともなく、近所の量販店で衝動買いするよりもいいかもしれないと思ってしまう。

このAmazonだが、つい最近、岐阜県多治見市に新たに物流拠点を作るという発表をし、地元の雇用に影響を与えそうだ。すでに国内に10か所の大規模配送センターを擁している。これで、首都圏、関西圏、東海圏に即日に近い形で配送が可能になる結果だ。

この番組も、半ばAmazonの宣伝にもなってしまっている感もあるが、インターネットのサイト構築の上手さが目立つし、配送時間の短縮、莫大な品揃え、安価な提供など魅力が尽きない。

こうした企業を創設した人たちはどのような考えを持っているのか大いに興味を持った。

ジェフ・ベゾス氏の話は、顧客中心であり、ネットと物流を効果的に結び付けて提供する仕組みを長いスパンで考えて構築していることだ。そのためには大型配送センターの整備、便利なサイト構築という課題をこなしてきたことだろう。

大型配送センターでは、商品をただ並べていくだけということで、分類は一切しないという。商品管理はバーコードで位置情報だけ分かれば、人海戦術でピックアップしていくということだ。この分類しないということは、超勉強法で知られる野口由紀雄氏の考え方に代表されるものと共通し有用である。

サイトでは、過剰とも思えるほどの情報を表示してくれる。ただ、それは過去に注文者が購入したもの履歴やクリックした商品情報を基にしているので、それが個人の嗜好調査にもなり嫌だという人もいるだろう。また、番組で過去に購入した商品も表示されることがあって不思議に思っていたが、それは同じ商品を何度も買わないようにという配慮だという。

そして、携帯端末キンドルというものが、今年中に日本販売する!?という宣伝も入れていた。これは、アップルのipadに相当するものであるが値段が半額以下という。電子書籍や音楽配信など、新たなビジネスにも着々と向かっているということだ。

彼の強調していたことは、短期的な利益でなく長期的な利益をめざしていくこと、顧客の満足を最大値にすることが大切という信念だろう。司会者の村上龍氏が語っていたように、カスタマーズレビューのように、消費者が直接に商品の評価をでき公開するレビュー機能は革命的な点がある。

従来は、宣伝やテレビ・新聞・雑誌媒体の評価、専門誌の判断によっての格付けにより消費者は商品を購入してきた。そこでは、むろん操作が行われて、購買意欲を喚起する文言で埋まっていた。買ってみて後悔するということを繰り返してきた。

実際に購入した人が、使ってみての感想をダイレクトに記入し評価する。その評価には差異があるだろうしダメ評価を与えるものもある。それを第三者が、その商品を購入する際の情報の一つとして活用できることが有用なのだ。公開口コミのようなものだ。

顧客の満足とは、消費の主導権を握っていることの自覚であろう。選んだものに適切な価格がつけられており、購入したものが想像した以上の価値を持っていることだろう。加えて、安くて早く入手でき苦情にも対応してくれる信頼だろう。

シアトルの本社ビル群であるが、アップルのような洗練さはなく、愛犬を職場に持ち込んでもOK、配線剥き出しでも完成のビルとかエレベーターの内壁がホワイトボードになっており、そこでコミュニケーションもできるといったことを映し出していた。機能性重視であり、その分を顧客満足に注ぎたいということらしい。

この番組を見ていて、痒いところに手の届くサービスという感想を持ち、Amazonが支持されている理由の一端が理解できたように感じる。むろん問題点もあるのだろうが、それが上ったら消費者に飽きられてしまって成長はできないだろう。

洗脳体験をナラティヴに34

「また、だれかがわたしの見たことの意味を説明しようとする。わたしは、また首を横に振る。意味は公式だから。概念に組みこまれて思考に訴えるものである。わたしが見たことはあらゆる公式、あらゆる意味を超えている。そして、不思議な変化がわたしの内に起きてくる」(アントニー・デ・メロ)3-93

† 意味付けは後から起こってくる。その時には多くのものが失われしまっている。また言語で意味づける限界が押し寄せてくるだろう。あの感動は、伝えられないと思ってことはないだろうか。

‡ そして、わたしが感得したことは、あらゆる意味を超えてしまっているのだ。それは生きることに意味を感じることとも同じで、生きることは生きる意味を超えているのだ。美味しいラーメンを食べていることと、その様子をテレビ番組で見ているほどの違いがある。

NNNドキュメント'12 「心なき福祉 札幌・姉妹孤立死を追う」

NNNドキュメント'12
「心なき福祉 札幌・姉妹孤立死を追う」
2012年6月10日深夜 日本テレビ系列

ナレーター:仮屋昌伸
制作:札幌テレビ
30分枠

1月、厳寒の札幌のアパートで、40代の姉妹が遺体で見つかった。姉が病死したあと知的障害がある妹が凍死したとみられている。料金滞納を理由にガスが止まった部屋…生活困窮の果ての死だ。姉は生前、生活保護窓口を3回訪ねたが、申請書をもらうことすら叶わなかった。市は「生活保護の押し売りはできない」と弁明。だが、姉の面接記録などから、市の積極的な姿勢は感じられない。孤立死を防ぐために相談者宅を訪問するなど、踏み込んだ対応はできないのか。上田市長は「行政の力量が足りない」とその限界を口にする。3回助けを求めても救われない現実。市民の命を守るはずの福祉行政に、弱者を思いやる心は見えない。

ディレクター:横内郁磨 田村峻一郎



・この問題に関しては、NHKが積極的な報道をしており、NHKとの視点の違いと新たな事実確認の意味を込めて見た。新たな事実としては、5月に全国調査団なるグループが札幌市白石区側と交渉を行っていたこと。そして姉妹の遺骨は先祖の墓に納骨された。

番組の最後に(生活保護制度など福祉の支援が)「本当に助けを必要としているたちに届いていない」と締めくくられていた。

道外に住んでいる者にとっては、その動向を把握することは困難であり、この問題に対して行政がどう対応をしているかが分かりにくいことだ。個人的には、北海道や厚労省の対応を把握しているが、個人情報保護の問題が大きくあり実現が難しい状態である。この点については、この番組では触れていなかった。

論点は極めてはっきりとしており、保護申請時の対応にもっと配慮を持っても良かったという結果論になる。それを巡っての水掛け論はずいぶんと聞いてきたので、立場の違いだと感じる。保護申請者の立場、役所の立場は当然違うと考えてよい。それを申請書を渡す渡さないといった問題にしては本質を見失うだろう。

番組構成上の疑問に感じたことは、元職員の証言であり理由をつけて申請させないことになっている、とか、役所は保護したくないということだというものだ。この元職員という人が、どのような立場で働いていたのかは不明だ。そのような上司からの指示があったのだろうか。むろんないだろう。

それから、これは個人的に納骨シーンを入れることは感情的にさせるので好まない。骨壺からお骨を出して入れるところは撮影しなくても良いのではないだろうか。ナレーションで十分だ。

NHKの取材でも、このブログに書いた通りであるが、妹の障がい程度が不明であること。そして、その生活実態が家計簿では分からないのだ。NHKでは、姉の趣味まで追跡してくれたが、本当にどのような暮らしをしていたのだろうか。また、姉の病状についても依然として不明だ。

例えはよくないが、悪徳商法に騙されてしまった人がいるとして、その人が泣き寝入りするのか警察に相談するのか、弁護士を立てるのか・・・さまざまな反応がある。病死した姉が、きちんと相談できる人がいたら随分と結果は違っていただろう。

妹も障がい者団体にも接点がなくなっているようであり、姉妹が孤立を深めるのは、恐らく両親との死別であり親類との疎遠がある。もっと他人に頼っても良かったのではないか、自己完結をしなくても良かったのではないだろうかというのが率直な感想だ。

現在、メディア報道は、孤立死問題と生活保護不正受給問題が並立して語られている。これは極めて簡単なことで、厳しく運用すれば排除される人で溢れるが不正受給は減る、緩く運用すれば増加に拍車をかけ財政困難に陥り、不正受給者も増えるということだ。

どちらかの視点で見ることで解決できるわけではない。「心なき福祉」と題したが、福祉制度にココロがあるわけではない。それを運用し支える様々な人々にココロがあるか否かだろう。いくら立派な制度を作っても、本人のやる気を引き出すことは難しい。やはり福祉制度を運用する、行政や施設、近隣住民の意識の問題になってしまう。

この姉妹の場合は極端な結果に終わったゆえに反響を呼んだことは間違いない。いろいろと改善できる点があることは事実なので、身の回りからできることを各人がする。そして福祉に携わる人たちには、こうした不況下で孤立した時代であるからこそできる仕事を精一杯行ってもらいたい。

*MEMO*

・姉の相談期日
  第一回 2010年6月
  第二回 2011年4月1日 非常食用のパン支給
  第三回 2011年6月30日

・全国調査団メンバー
  尾藤廣喜 弁護士
   現在: 日弁連・貧困問題対策本部 副本部長
       生活保護問題対策全国会議 代表幹事
       全国生活保護裁判連絡会 代表委員
  吉永純 花園大学教授(公的扶助論)
       全国公的扶助研究会会長、元京都市役所職員

神の風景-人間と世間-85

「既に持っている気質や傾向が、そのまま手つかずに信仰生活の中に流れ込んでくるものです」(藤木正三)2-103手つかずの部分

・信仰を持つ人は、知らず知らずに自分自身の生き方にならった姿を信仰的だと思いこんでいます。道徳的に厳しい人は厳格さ追いを、社会活動に生きている人は奉仕活動を信仰的だと感じています。それぞれが違うのですから、自分だけの信仰と思っていた方が確かです。

秘密文書暴露、資金洗浄疑惑 バチカン激震

秘密文書暴露、資金洗浄疑惑 バチカン激震
2012年5月29日 東京新聞

 ローマ法王庁(バチカン)の金銭疑惑に関する秘密書類や法王ベネディクト十六世への手紙などが多数暴露され、バチカンが衝撃に見舞われている。二十八日までに、秘密書類を持ち出していた疑いで、法王の執事が逮捕されたほか、書類流出との関連が指摘される「宗教事業協会」(通称バチカン銀行)の総裁が突然解任されるなど、スキャンダルは拡大している。

 欧州メディアによると、今年に入り、バチカン銀行の資金洗浄(マネーロンダリング)疑惑などに関する内部文書がイタリアで報じられ、今月中旬には、法王への手紙など秘密文書を暴露したイタリア人ジャーナリストの著作「聖下(法王の尊称) ベネディクト十六世の秘密書類」が出版された。

 法王庁が、情報提供者捜しに乗り出す中、バチカン捜査当局は二十三日に執事の男を逮捕。執事は法王に忠実な側近とされたが、書類をリークした疑いが持たれている。

 一方、バチカンの財務を管理するバチカン銀行の理事会は二十四日、ゴティテデスキ総裁の不信任を決議し、事実上、解任した。

 異例の解任の理由について、理事会は「基本的な職務を果たさなかった」と説明したが、イタリアメディアは、銀行の透明性を求めた同総裁が、暴露に関わった可能性を指摘している。

 バチカン銀行に対しては、二〇一〇年にイタリアの銀行を通じた資金洗浄の疑いで、イタリア当局が、資産二千三百万ユーロ(約二十三億円)を差し押さえるなどスキャンダルに発展していた。

 法王庁は内部告発の「犯人捜し」をさらに続けている。【パリ=野村悦芳】



・権力に対しては反発も起きる。

ヒューマンドキュメンタリー「あなたが心の道しるべ~小山内美智子と浅野史郎~」

ヒューマンドキュメンタリー「あなたが心の道しるべ~小山内美智子と浅野史郎~」
2011年7月20日 NHK総合

重度の脳性まひを抱えながら、当たり前の幸せを求めて“行政の壁”を壊してきた小山内美智子さん。今から26年前、小山内さんの陳情を受け止めた相手が厚生省から北海道庁に出向したばかりの浅野史郎さん(元宮城県知事)だった。時に熱く議論し、信頼関係を築いた2人が今、命に関わる病と闘っている。番組では互いの身を案じながら必死に生きる2人の交流をたどり、痛みを抱える人がよく生きられる社会とは何かを見つめていく。

【出演】作家・札幌いちご会代表…小山内美智子
     元宮城県知事・慶応義塾大学教授…浅野史郎
【語り】黒柳徹子



・48分番組構成

この二人の交流は25年になるという。浅野が37歳で北海道庁福祉課長に出向していた時に、子どもを抱えた小山内がケア付き住宅につながる障がい者の支援を陳情していたという。浅野も官僚にしては積極的な方なので、意気投合していった。

障がい者をどう描くかは難しい問題だ。できるだけ自然な姿を意識せずに撮影し編集する。小山内のような個性の強い女性を、どう描くのだろうか。

まず、小山内語録「障がいのない人の弱さ」「楽しく戦う」「新しい友だちを作らないと広がらない」と印象的な言葉を残していた。それは、彼女の生き方で経験してきたものだろう。彼女自身が、強気で社会・人と関わりながら新たな障がい者の生きる道を模索したことが分かる。

また、彼女が施設長を務める社会福祉法人アンビシャスの職員採用面接の場面で、二人の女性が尊敬する人はだれ?と聞かれて「母です」と答えた。面接後に「ダメダメダメ」と言って、尊敬する人が母親ということに、もっと世の中には尊敬できる人がいるし出会っていないことへの貧しさを語った。むろん面接者は不合格になったはずだ。

番組では、小山内と浅野のメールでのやり取りなどを紹介しつつ、小山内の日頃の生活(プライベート風景はなかった)、浅野の慶大復帰までを追う。その狭間に、障がい者福祉の流れや施設での利用者の交流、震災応援の活動などを挟んでいた。

小山内は2008年に悪性リンパ腫、浅野も成人T細胞白血病を患って骨髄移植を受けた。幸い二人とも元気を回復している。

ドキュメンタリーは魅力的な人物がいて初めて成り立つような気がする。何かを切り開いてきた人には、感じるものが多い。それと、同時代に生きてきたわけであり、自分自身にはできないことを成していることは羨ましいと感じる。

ディレクター:大野兼司
編集:樫山恭子

【追記】
やはり面接場面が気になった。尊敬できる人が「父」「母」では、ダメと言い放つことに違和感を覚える。彼女らの社会福祉法人だから何を聞いてもいいのでしょうが・・・。なお、特に差別(同和)問題解消のために、面接時には聞いてはならない質問があります。その中に、尊敬する人物、愛読書などがあります。厳格に運用することはないにしても、もし面接者が労働基準監督署に相談すれば指導を受けることはありましょうし、民法上の問題(映像で、母親を尊敬できないことが不採用の主な理由なっていることが分かるから)も発生するかもしれません。

加えて、最終的に尊敬すべき人が父母兄弟であることは間違っていないように感じます。面接した彼女らが、いわゆる面接Q&A本を使用していないのは、もっとましな答えをしなかったことから感じ取れます。福祉を志す彼女らが勉強・実習を通して親のありがたさを感じていたのなら出発点としては良いのかもしれません。文脈で言うならば、尊敬できる人は大勢いるし見いだせていない人生観の貧困さを問うているのだろうとは感じます。ただ、小山内さんのように行政を問いただす姿勢を普通の生き方としている人は極めて稀です。労働運動をしてきた人ならばできるかもしれませんが、ただの医療系・福祉系の学生に多くを求めるのは非常に困難です。


≪参考≫
Q.採用時の面接で聞いていけないこと?
A.法律での規定は雇用機会均等法などです。

厚生労働省から採用面接時に、以下のことを聞いてはいけないという指針が出ています。

1.本人に責任のない事項
  本籍・出生地に関すること
  家族に関すること(職業、続柄、健康、地位、学歴、収入、資産など)
  住宅状況に関すること(間取り、部屋数、住宅の種類、近隣の施設など)
  生活環境・家庭環境に関すること

2.本来自由であるべき事項
  宗教に関すること
  支持政党に関すること
  人生観・生活信条に関すること
  尊敬する人物に関すること
  思想に関すること
  労働組合・学生運動など社会運動に関すること
  購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること

さらに、職業安定法(法に基づく指針)では、募集を行う際、原則として収集してはならない個人情報が以下のように規定されています。(職業安定法違反の場合は罰則として6ヶ月以下の懲役又は30万円以下の罰金)

  ・人種、民族、社会的身分、門地、本籍、出生地その他社会的差別の原因となるおそれのある事項(家族の職業、収入、本人の資産等など)
  ・思想及び信条(人生観、生活信条、支持政党、購読新聞、雑誌、愛読書)
  ・労働組合への加入状況(労働運動、学生運動、消費者運動その他社会運動に関する情報)

澤木興道 語録2

インドでは宗教と奇術、魔法とチャンポンであるらしい。(澤木興道)1-185

・この文章を書いたのがいつ頃かは分からないが、核心を突いたものだ。先ごろ亡くなったサイババも、神さまの化身として多額の寄進を得て慈善事業なども行っていた。ただ空中から物質(日本製の腕時計!?)を出したりと科学では理解できないことをすると一部マスコミも報じた。しかし事実は奇術の類であることがはっきりとしている。インドでは、宗教というよりも表面的なものに惑わされる国民性があるようだ。例えばヨガ行者が、修行して技を披露して金を取っているが、精神性とはまったく関係ないことなのだ。人を驚かせて帰依させようとする、人間は外面に惑わされ易いものである。

人生いろいろ:女性と「かつら」をめぐるトラブル

† 私自身は髪の毛に関して無頓着なので、染めたり足したりしようという願望もない。このところTVのCMでは、女性用かつらの宣伝も目につくようになってきた。髪の毛のボリュームがなくなっていませんか!?と、執拗に繰り返されるCMに関心を誘う。

‡ オーダー製品なので高価になることは当然のことと、業界でも強引な押し付け販売もあるに違いない。国民生活センターの言うように慎重に調べることが必要であるが、それができないのが情報弱者たる高齢者である。以下のように60万円もするものを使用したいと思うのだろうか・・・。くれぐれも注意してほしい。


見守り新鮮情報 第133号  平成24年4月6日
◇発行:独立行政法人国民生活センター◇

   資料請求をしただけなのに、高額なかつらを契約!

 部分かつらのカタログを取り寄せようと業者に電話したところ、「ちょうど
そちらの地域に行くので、訪問して説明させてください」としつこく言われ、
了承してしまった。その日のうちに女性の販売員の訪問を受け、注文もしてい
ないのに頭のサイズを測られたり、写真を撮られたりして断れない感じになっ
た。カタログには価格表示がなく、販売員も値段について何も言わないので、
高くても20万円くらいかなと想像していたが、どんどん話が進んでしまい、契
約書を書くときになって初めて60万円以上することがわかった。解約したい。
(70歳代 女性)

<ひとこと助言>
☆カタログ請求だけのつもりが販売員の訪問を受けることになったり、突然業
 者が家に来たりして、女性用かつらを勧められ、あれよあれよという間に契
 約してしまったという相談が寄せられています。
☆女性用かつらは種類も価格も多様です。高価なものも多く、購入に当たって
 は、事前にかつらのタイプや価格等を調べ慎重に検討することが必要です。
 事例のようなトラブルを避けるためにも、訪問自体をきっぱりと断ることも
 一つの方法です。
☆訪問を受け、業者のペースで購入を勧められても、不明な点や迷いがあった
 ら、その場での契約は避けましょう。
☆訪問販売の場合、法律で定められた契約書面を受け取ってから8日以内であれ
 ばクーリング・オフが可能です。
☆困ったときは、お住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください。

イラスト入りリーフレット(PDF形式)


洗脳体験をナラティヴに33

「何を見るのだろう。何でも、あらゆるものが見えてくる。落ち葉。友人の態度。湖水のさざ波。山積みの石。廃墟。通りの人込み。星降る空。何もかも。わたしが見た後、わたしの見た光景を言葉にしようとだれかが手を差しのべるかもしれない。でも、わたしは首を横に振る。いや、そうじゃない。それはもう一つの公式にすぎない」(アントニー・デ・メロ)3-92

† 自分で見るということ。自分の頑なな思い込みや他人の分かったような説明を排除し、自分のすべてを通してもの・ことと対するのだ。この感覚が大事なことなのだ。

‡ それは、今まで考えていたこと感じていたこととは相違するかもしれない。また一般的に言われていることとも違うかもしれない。だが、今あなたが感じていることを信じて、じっくりと見てみる。すると気づくのだ。あ~っ。

ナビゲーション “余命”を決められますか~「胃ろう」に揺れる看取りの現場~

ナビゲーション
“余命”を決められますか~「胃ろう」に揺れる看取り(みとり)の現場~
2012年6月1日 NHK名古屋放送局(中部7県向け)

胃に穴を開け、直接栄養を送る「胃ろう」。認知症などで意思を交わせない患者に、この「胃ろう」を行わず、看取る動きが始まっている。命を選択する看取りの現場に迫る。

自力で食事ができなくなった患者の胃に穴を開け、チューブで直接栄養を送り込む「胃ろう」のあり方に、疑問が投げかけられています。3月、日本老年医学会が、意思の疎通ができない患者には家族が望めばこの「胃ろう」を行わず、看取る(みとる)ことも検討すべきだとの見解を示したのです。胃ろうをしなければ、患者の多くは数カ月で栄養失調のため亡くなります。葛藤の末、その選択に踏み切った病院も現われました。命の選択に向き合う現場に迫ります。

キャスター:長野亮
ゲスト:小川滋彦(小川医院 院長)

制作:NHK富山



南砺市民病院  http://shiminhp.city.nanto.toyama.jp/www/index.jsp

②社会医療法人社団 三思会 東名厚木病院 摂食嚥下療法部
  http://www.tomei.or.jp/hospital/seshokuenge/

番組で紹介された病院として、①においては胃ろうを中断することも選択肢として実践しているとして紹介された。3段階わたる総合的判断を通して、延命治療をしても回復の見込みがない場合には胃ろうを中断することも行っているという。

ただ追跡調査によって回復の見込みなしと判断した患者が、胃ろうをしなくても経口摂取で生存しているということも分かり、さらに判断の精度を上げる取り組みをしているという。

②の病院では、経口摂取のためのチームを作って専門職が判断し看護師等が、それだけに集中できる体制を作ることで、入院までは口から食べられなかった患者の9割が食べられるように改善し退院するという実績を上げているという。

番組構成としては、胃ろうを止めた事例と止めない事例をあげて、その家族の思いを伝えた。そして、胃ろうを止める前提となる経口摂取の重要性を指摘し、胃ろうをすることは口から食べるか食べないかの選択では本来ないことを改めて指摘した。

胃ろうは中断すれば患者の死に直結するだけに、本人・家族の意思が尊重されなければならいのは言うまでもない。ただ悪戯に延命することに意義があるのかという疑問も多く感じられている。その判断に明確な答えはない。

ゲストの話にもあったが、胃ろうという技術は本来、経口摂取の補助的な意味合いがあり一つの選択肢となりうる。問題は、胃ろうという処置により面倒な経口摂取をしないという医療側の思惑もある。これからは本来の経口摂取の実現をはかりながら胃ろうのみということを変えていくこともあるのだろう。

この番組とは違うが、同様のリハビリの試みは行われており、経口摂取することで得られる様々な刺激が人間にとって大切であることを評価しなければならない。安易に胃ろうに頼り、本来持っている機能を弱体化させることに批判はされるべきだろう。


小川 滋彦
1984年、岐阜大学医学部卒。金沢大学医学部第二内科に入局し、石川県済生会金沢病院消化器内科医長を経て1996年より小川医院(金沢市)の院長に。NPO法人PEGドクターズネットワーク理事として、在宅医療とPEG推進に取り組んでいる。著書に「PEGを味方にすれば町医者は病院に負けない!」(NPO法人 PEGドクターズネットワーク)など。

神の風景-人間と世間-84

「ものを正しく見るためには、ものを見ようとしている自分が、既にものに包まれ、ものと共に、ものに支えられて生きているのですから、そのことを自覚することから出発すべきでしょう」(藤木正三)2-102ものの見方

・客観的に見ると、観察者の視点が既に含まれているということを物理学で聞いたことがあります。自分自身を判断の外に置くことはできないということです。

NHKスペシャル 未解決事件 File.02 オウム真理教

NHKスペシャル
未解決事件 File.02 オウム真理教
「オウム真理教 17年目の真実」 2012年5月26日放送
「オウムVS警察 知られざる攻防」 2012年5月27日放送

日本中に大きな衝撃を与えながらも「迷宮」入りしてしまった数々の未解決事件。戦後のエポックとなりながら、いまなお真相は未解明のまま、時代の病理となった難事件。「未解決事件」は、日本中に大きな衝撃を与え、今も生々しい記憶を残す「事件」を実録ドラマとドキュメンタリーで徹底検証し、未来へのカギを探るシリーズ。大きな反響を得た「File01グリコ・森永事件」の放送後、NHKにある要望が届いた。「オウム真理教の事件を取り上げてほしい」。地下鉄サリン事件の遺族からだった・・・。

1995年3月20日、首都直下で起きた世界初の化学兵器・サリンによる無差別殺人。通勤ラッシュの時間帯を狙った犯行は、6000人を超す死傷者を出した。実行犯として逮捕されたのは「オウム真理教」の幹部たち。元医者や科学者といったエリートたちによる犯罪に、社会に大きな衝撃が走った。事件を首謀したのは「オウム真理教」の教祖だった麻原彰晃、本名・松本智津夫死刑囚。松本死刑囚は事件の2か月後に逮捕され、坂本弁護士一家殺害など 13の事件で殺人や殺人未遂に関与して死刑が確定した。一連の事件に関する裁判は16年にも及び、1つの組織としては戦後最多の13人が死刑を言い渡されたが、多くの謎や課題が残されたままとなった。今年明け、特別手配中の平田信元幹部が出頭し、事件は再び注目を集めている。

番組では、NHKが独自に入手した教団内部の700本を超す音声テープと元幹部たちの証言をもとに、教団の暴走への軌跡を初めてドラマ化。さらに死刑判決を受けた元幹部との手紙のやりとりや、警察関係者への徹底取材によるドキュメンタリーで、世界初の化学テロ「サリン事件」がなぜ起きたのか明らかにする。国内外から今なお注目を集め続けるオウム真理教の事件。その「闇」に光を当て、後世への教訓を導きたい。




・非常に期待して見た。いろいろと感じてしまった(長文)。

元教団幹部の取材をもとにしたドラマ部分と、新たに発掘された教団内部の秘密説教テープの分析、最後にサリンをめぐっての警察の捜査関係者の動きをもとにしたドキュメンタリーと言う構成になった。

番組制作者らの危惧は、この番組の立ち位置をどうするかということだったと述べている。信者の心情に迫れば教団を擁護することにもなりかねず、かといって警察や被害者の言葉を伝えるだけで事件の真相に迫ることができるのかといった公正中立を標榜するNHKらしい見方だ。

そのあたりも配慮されていて分かりやすい切り口となっていた。ただ限界を感じるのは、教団内部の情報を知る人たち限定されており、今では証言を得るのは元信者という立場の人たちになることだ。今回の取材には50人以上の元信者、150人以上の警察捜査関係者に取材し、新たに提供があった700本の教団内部での説教テープの解析があったという。

まず、ドラマ部門だが出演した俳優の方々にお礼を述べたいと思う。この教団に関してはマスコミ取材を含めての資料が多くあり、それを真似ようとしていた節が見られた。教祖役の俳優は、立ち振る舞いや話し方までそっくりに演じていた。狂気を演じる必要もありなかなか難しい役柄であった。役作りができない以上は、そうした方法しかないのだろう。

このドラマの基となった古参幹部信者らの証言だが恐らく以前からマスコミに情報を流している方だろうと思う。教団が一斉捜索を受けてから逃げ出したようだ。それ以前から教団の変化に気づいていたという。

ドラマの舞台だが、教団施設と教団内部についてのセットを作っていたが、教団内部に関しては精巧に作っていた。残念ながら教団施設に一斉捜索が入る部分は、予算の関係からか人員も少なく迫力はなかった。この部分はニュース映像を混ぜて合成することも可能であったと思う。

ドキュメンタリー部分では、神奈川県警や長野県警がサリン捜査の過程から、この教団の関与を裏付けるところまでいきながら警察庁が二の足を踏む状態があったことを示した。番組ではあまり触れられなかったが、警察内部にいた教団関係者により警察の内部情報が流出していたことや、教団側のマスコミ対策が功を奏していたことなどを思い出す。

NHKが今回明らかにしたことは、従来考えられていたような衆議院選挙敗北を機に武装化し国家と敵対したという説明でなく、それ以前から武装化路線を考え実行していたことを説教テープや証言から示した。そもそも教団関連の事件は多く、坂本弁護士一家殺害、公証役場事務長拉致、松本サリン、地下鉄サリンなどなど、それぞれに検証すべき問題を孕んでいる。

さて個人的な感想といえば、教祖は何か一貫したものの見方をしていたのだろうかという疑問である。NHK的に見るならば国家との対決も早い段階で視野に入れて武装化を推進していたということになる。そのようなことを語る一部分の肉声を流していたが、都合のよいところを選んだと思えてしまう。

それから宗教を指向する人たちに対する偏見のようなものを感じる。国家というのも武装化した装置であり権力機構であり宗教を基としないにしても一つの考え方に過ぎない。人類を救済すべきものが社会を破壊したと最後に結論付けたのだが、社会を破壊することは何も宗教の専売特許ではないだろう。革命とは価値観の破壊であり再創造ということなのだから。

またNHK記者のことばを借りて、集団が暴走した時に立ち止まって考えることができるかと自問自答している。それも宗教組織だけでなく、すべての日本人の課題となるのだろう。

この番組の一つの問いに、あなたは教祖から殺人を強要されたらするだろうか!?というものがあった。これはドラマ部分でNHKの記者役が古参信者に聞く場面に語られる。この殺人を肯定し実行できるか否かが大きな分かれ目になるのだろうと思う。人間の良心の問題として最後の一線として、特に殺さなければ殺されるという状況ではない時に、人を殺せるだろうかということだ。

それを肯定する理論をすんなりと受け入れられる過程の検証が大事ではないだろうかと思う。それは洗脳なのか、教祖への忠誠なのか、思考の停止なのか、欲望なのか・・・。医師や理系の研究者であった彼らが、それを受け入れて実行した心理的な過程こそ明らかにすべきものだろう。

また宗教は人を救うと簡単に語っているが、実は自分自身を救うということと隣人を愛するということは同じ方向にも反対の方向にも進むことができる。この教団が目指したことは、自分たちしか世界を救えないし信じない人間は獣以下だという選民意識にある。実行できないしても人類を殺戮できる70トンのサリン製造を目指していたというから大変な妄想である。

私が考えることは、設立当初にあった思想を深めることができずに、数多の思想や似非知識を混入させて事大な思想に仕上げたことに無理があったのだという感じがする。最後には終末思想+陰謀史観に酔ってしまい現実を見る力さえなくなってしまった。それが国家に対する武装化ということでしか解決策を見出すことが出来なくなった理由だろう。

教祖が、本当に最終解脱者であったならば別の道を説き平和な道を求めていただろうが、彼の経験値では難しかったろう。それから理系人間ならば科学的な見方をできるかと言えばそうでもない。本当に科学的に見る力がないからこそ、教祖の持つという超能力に憧れてしまったのだろう。偏差値が高いからといって分かっている人間ばかりではないという証左だろう。

それにしても、この事件を他人事のように考え特異な人間たちが起こした稀な事件と捉えるのは間違いである。私は、この宗教教団が生まれる前に、別の宗教組織から同様の扱いをされた等々で免疫があったことで冷静に見ていた。結末こそ予見できなかったが胡散臭さプンプンの組織に犠牲になっていく人たちのことも見聞きしていた。そして破綻していく過程を見ながら人間は同じような思考を持ち失敗するものだと痛感した。

昨日のブログ記事にもあったように、この組織は名前を変えて今も活動している。組織の捉われになっている人、別の組織に移り同じような状態を続けている人、組織を去っても人間不信になっている人たちのことを思う。そして組織と人間という根本問題を考える。組織あっての自分ではないのだ。確固とした自分があって、その交わりが組織となるということに過ぎない。組織の中で生きることしかできない人間にとっても古くて新しい問題なのだ。


NHKスペシャル未解決事件「オウム真理教」 記者・ディレクターの語る舞台裏
「オウムと格闘した300日」 NHK、外部リンク


追記

アレフ最大拠点周辺で住民デモ
2012年06月03日 NHK放送センター

オウム真理教から名前を変えた教団「アレフ」の国内最大の拠点施設がある東京・足立区で、地元の住民がデモ行進して、施設の撤退と教団の解散を訴えました。

オウム真理教から名前を変えた教団「アレフ」は、おととしの3月から東京・足立区入谷の4階建てのビルの改修などを進め、去年4月以降は国内最大の拠点施設として使用しています。

3日は、地元の住民およそ220人が参加して、施設の周辺のおよそ2キロのコースをデモ行進し、施設のすみやかな撤退と教団の解散を訴えました。住民らは、「オウムはいらない」などとシュプレヒコールをあげながら練り歩き、施設の前では、代表者が、「ここを立ち退き、解散するまで、監視を続け、抗議活動を続ける」という抗議文を読み上げました。

足立区などによりますと、施設では、現在、およそ50人の信者が生活しているということですが、施設の利用法や生活実態などに関する地元への説明は、これまでなく、住民たちに不安が募っています。

住民グループの齋藤洋一会長は、「進出から2年がたったが、教団の閉鎖的な姿勢は変わっていない。ここが住みにくい町だと思われるよう、抗議活動を続けたい」と話しています。



菊地直子容疑者か 女が出頭(第一報)
2012年6月3日 21時1分 NHK

地下鉄サリン事件で、特別手配されていたオウム真理教の菊地直子容疑者とみられる女が警察署に出頭しました。

出頭したのは、オウム真理教の信者だった菊地直子容疑者(40)とみられる女です。菊地容疑者は、平成7年3月に起きた地下鉄サリン事件で別の信者らとともに犯行に使われたサリンの製造に関わったとして、殺人の疑いで全国に特別手配されていました。

神奈川県相模原市で身柄確保の女 菊地直子容疑者と確認 警視庁(22:03) NHK速報




「オウム残党」ますます増殖 「事件を知らない世代」が入信
2012年6月18日 J-CASTニュース

オウム真理教の事件で逮捕された高橋克也容疑者(54)が、教団の本を所持するなど、未だにマインドコントロールが解けていないことが分かった。教団主流派「アレフ」も信者が激増しており、関係者は事態を危惧している。

「逮捕されたのはカルマ(業)というやつだ」 高橋容疑者は、警視庁の調べにこう教団の言葉を使ったという。読売新聞が2012年6月18日に報じたものだ。

異常なまでのマインドコントロール
報道によると、逃走に使ったキャリーバッグからは、教祖の写真や10冊以上の教団本、説法テープまで見つかった。さらに、留置場で教団の修行である蓮華座を組み、マントラのような言葉をつぶやいているというのだ。

調べに対し、高橋容疑者は、「今でも教祖を信じている」と明かし、事件のことについて話すことを拒んでいる。背景には、教団の異常なまでのマインドコントロールがあるようだ。

18日放送のTBS系「朝ズバッ!」によると、立正大学心理学部の西田公昭教授らが、そのカラクリを次のように明かした。まず教団は、ヨガ教室を装うなどして、サークル感覚で勧誘する。そして、教義に関心を持つように仕向け、立ったり座ったりの修行を体験させる。次に、説法ビデオを流した暗闇の個室に監禁して生活させ、自分のことを考えられないようにする。教義に疑問を持てば、薬物や電気ショックを与えて心を支配してしまうという。西田教授は、このやり方を「恐怖心を利用する悪質なもの」だとし、高橋容疑者が未だに信じているのもそのためではないかと推測した。

オウム事件では、林泰男死刑囚が逮捕後も瞑想や断食をしたり、北村浩一受刑者が4年経っても教組を信じていると明かしたりしている。西田教授は、高橋容疑者にとっては、17年間もの逃亡そのものが修行だったのではないかとも言っている。

江川紹子さん、事件再発を懸念
オウム真理教からは、「アレフ」と、上祐史浩氏(49)の「ひかりの輪」が分派しており、ともに事件当時の幹部が牛耳っているとされる。

公安調査庁の調べで、2派は、2007年に新しい信者獲得が56人だったのが、11年には213人に増えた。この年は、なんと前年より倍増もしているのだ。その結果、アレフが約1300人、ひかりの輪が約200人にまで信者数が膨れ上がった。しかも、入信した6割以上が35歳以下というのだ。

前出の「朝ズバッ!」では、地下鉄サリン事件被害対策弁護団事務局長の中村裕二弁護士が、20代以下の若者らは事件そのものを知らないとして、10年後には、この10倍ぐらいの組織になっている可能性があると危惧した。

2派で、15都道府県に32施設もがあり、各地で反対運動があるなど住民との摩擦が激化している。12年5月30日には、ヨガ教室をかたって金をだまし取ったとして滋賀県警がアレフ信者3人を逮捕する事態にもなった。しかし、アレフは、マスコミの取材を一貫して拒否するなど、事件を反省するそぶりが見られないままだ。

取材を続けるジャーナリストの江川紹子さんは、ツイッターで6月17日、「だんまりを決め込み、事件への反省のないまま麻原信仰を続け、被害者への賠償も放り出して施設を拡充し、詐欺的勧誘を続けている」とアレフを批判した。そして、「オウムの場合、教祖への帰依(信仰心,忠誠心)と事件への加担は分かちがたく結びついている」と今後への懸念を明かした。

また、ジャーナリストで参院議員の有田芳生さんは、15日のブログで、当局は2派とも同根と見ているとの見方を示し、「なぜ若者たちがオウム真理教のようなカルト(熱狂集団)に入るのか。地下鉄サリン事件から17年経過しても問題は解決していない」と指摘している。



17年経てオウム捜査終結 
2012/9/24 共同通信社

 東京地検は24日、1995年に起きた目黒公証役場事務長拉致事件に関与したとして、逮捕監禁致死と死体損壊の罪でオウム真理教元信者高橋克也容疑者(54)を追起訴し、捜査を終えた。高橋被告の起訴は4回目。

 特別手配され、今年に入って逮捕された高橋被告ら元信者3人の捜査が終わり、警視庁が教団への強制捜査に着手した95年以降、17年間に及んだ一連のオウム事件の捜査は全て終結した。

 高橋被告は、松本智津夫死刑囚(57)らと共謀し、95年2月28日、東京都品川区で仮谷清志さん=当時(68)=を車で拉致。山梨県の教団施設で薬物を注射し死亡させた上、遺体を焼却して損壊した。 (共同)



平田被告を14年以上かくまった元オウム女性信者が出所
2013.5.23 産経ニュース

 オウム真理教の元幹部、平田信被告(48)を14年以上かくまったとして犯人蔵匿罪などに問われ、懲役1年2月の実刑が確定し服役していた元女性信者(50)が23日、栃木刑務所を出所したことが公安当局への取材で分かった。

 判決によると、元信者は平成7年の公証役場事務長仮谷清志さん=当時(68)=逮捕監禁致死事件などで平田被告が特別手配されていることを知りながら、9年5月から23年12月まで大阪府東大阪市の自宅マンションでかくまった。



WEB特集
教団にひきつけられる若者たち (一部分)
2015年3月20日 NHK

ヨガ教室へ参加した人は、どのようないきさつで入信するのでしょうか。

アレフの元信者の女性は仕事や家庭の悩みがあったということですが、もともと人見知りのために周囲に相談できなかったといいます。しかし、ヨガ教室では親身になって話を聞いてくれ、半年が過ぎた頃、講師から「私たちは、ある人をグル(=尊師)として敬っています。その人の信仰をしています」と言われたといいます。女性が誰ですかと尋ねると、返ってきた答えは、松本死刑囚の名前だったということです。女性は一瞬ためらったものの、結局、入信を決意しました。

一番の理由は、親身に話を聞いてくれたヨガ教室とのつながりを失いたくないという思いだったといいます。「この人たちを失いたくないという気持ちが怖さより勝ってしまった。今思えば、もう少し調べてから判断すればよかった」と話しています。

ジャーナリストの江川紹子さんは「人間関係がうまくいかず孤独になったり、環境の変化にうまくついていけなかったり、そういう局面は誰でもあると思う。特に、若い世代は地下鉄サリン事件のことを実はよく知らないため、優しく接してくる教団に入信してしまう。事件の遺族の悲しみや被害者の苦しみに加え、教団に入ったことで人生が大きく変わったかつての信者たちのことも、若い世代に教えていくことが、今後、必要になる」と指摘しています。

社会に不満を抱く若者を集め、過激な行動に出る組織は、世界的にもあとを絶ちません。無差別テロを未然に防ぐには、社会がこうした組織に注意を払い続けることが大切です。そして、発生から20年となる地下鉄サリン事件や無差別殺人へと突き進んだかつての教団の実態を若い世代に引き続き伝えていくことが求められています。



追記

元オウム菊地被告無罪 都庁爆弾事件で東京高裁判決
2015年11月27日 中日新聞

 東京都庁小包爆弾事件に関与したとして、一審東京地裁で懲役五年の判決を受けた元オウム真理教信者菊地直子被告(43)の控訴審判決で、東京高裁(大島隆明裁判長)は二十七日、一審判決を破棄し、無罪を言い渡した。

 爆薬原料の運び役として起訴された菊地被告に、原料の薬品が事件に使われるという認識があったかが争点で、弁護側は無罪を主張していた。

 裁判員裁判だった一審東京地裁判決は、原料を運び込んだアジトで元教団幹部井上嘉浩死刑囚(45)から実際に製造した爆薬を見せられ「頑張ります」と応じた点などから「薬品が人の殺傷に使われる危険性を認識していた」と、殺人未遂ほう助罪で有罪とした。

 弁護側は一審に続いて「認識はなかった」などと主張。菊地被告も控訴審の被告人質問で同様の供述を繰り返した。

 一審判決によると、菊地被告は一九九五年四月、山梨県内の教団施設から東京都内のアジトまで爆薬原料の薬品を運んだ。翌月、元幹部らが爆弾を仕掛けた小包が都庁の知事秘書室で爆発し、職員が重傷を負った。この事件は教団に対する捜査のかく乱が目的だった。

 菊地被告は事件後約十七年間逃亡し、二〇一二年六月に逮捕された。

菊地元信者を釈放 東京拘置所から
2015年11月27日 中日新聞

 控訴審判決で無罪を言い渡されたオウム真理教の菊地直子元信者が27日午後、東京拘置所から釈放された。(共同)


澤木興道 語録1

仏教学者たちは、仏教をすべて文献とこころえて「自分」のこととは考えておらぬ。(澤木興道)1-185

・これは全ての宗教研究者に向けた言葉となる。宗教とは学問でなく生きる上の智慧。自分自身の生き方の答えが文献に書かれているはずもない。問題は、自分自身を客観視できるものと捉えることだろう。その上で、過去の叡智としての宗教的古典から学ぶことは多い。また、自称・宗教家たちも、宗教研究者の成果を小出しし分かったようなことを述べる。こうした業界により、生きた智慧が鄙びた高説になりさがってしまう。


【はじめに】
これから、澤木興道老師のことば連載を開始します。

個人的には、高弟であった内山興正師の著作に親しんでいた時期があり、その思想には澤木興道老師の教えが多く受け継がれているようだ。

禅宗の中でも、宗教組織を嫌って道を究めた特異の人物である。その言動には、宗教家の持つ臭味がなく己に忠実であったことが伺える。

なお、以下の書籍から澤木老師のことばを引用するが、(澤木興道)1-185とは①の185頁を指す。

①『禅に聞け―澤木興道老師の言葉』(櫛谷宗則編、大法輪閣、1986年)
②『澤木興道 生きる力としてのZen』(櫛谷宗則編、大法輪閣、2003年)

《ウィキペディア》 フリー百科事典

澤木興道(さわき こうどう、道号:祖門、1880年6月16日 - 1965年12月21日)は、昭和を代表する日本の曹洞宗の僧侶である。

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三重県津市に生まれ、4歳で母を、7歳で父を亡くし、澤木文吉の養子となる。1897年に出家を志して永平寺に入り、1899年に出家するも、兵役に取られ、日露戦争に従軍して負傷する。退役後、佐伯定胤に唯識を学び、丘宗潭の命で熊本県の大慈寺に入り、旧制第五高等学校の生徒に坐禅を指導する。

これより、各地の道場を転々とし、「移動僧堂」、「宿無し興道」と称された。1935年に總持寺後堂職となり、駒澤大学特任教授も兼任して、鎌田茂雄や酒井得元を始めとする学生の坐禅指導を行い、それまで選択科目であった坐禅を必修科目とさせ、徹底した坐禅教育を行った。 「何にもならんもののためにただ坐る」という只管打坐を貫き、その一生を通じて実践して見せた。

現在、その思想、指導方法はアメリカのスタンフォード大学にある曹洞禅センターにも受け継がれている。このほかにも、栃木県の大中寺に天暁禅苑を、京都府の安泰寺に紫竹林参禅道場を開き、坐禅の指導に当たり、駒澤大学退任後は、安泰寺で弟子の内山興正と共に後進の指導に当たった。


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