洗脳体験をナラティヴに19

「幸福を得るには何をすればよいだろう。自分も他人も、できることは何一つない。なぜって? 答えは簡単明快、わたしはたった今すでに幸せだから。もうすでに持っているものを手に入れることができるだろうか」(アントニー・デ・メロ)3-34

† 誰もが不幸を数えてばかりいるとデ・メロ師は教える。そして、本当はすでに幸せであることを知らない。これは本当のことなのだろうかと思うに違いない。もしあなたがこれを認めていないなら、あなたは生涯不幸にドップリと浸かって生きていかなくてはならない。あなたはそのままで既にOKなのだ。

‡ 幸福がモノの量の総和でないことは日本人は実感している。では幸福とは何か。幸福を感じさせないものの正体とは? そのような問いをしてみると良いのかもしれない。宗教とは、モノの価値転換を図ることでもある。今まで大事だと思ってきたこと、お金や名誉・地位獲得なのが屑のように感じられる価値転換である。聖書にも、その例えは頻繁に出てくる。とある宗教組織に属していた頃、それでも病気や死はさけられないから天国を信じることが大事だと教えられた。だが私が今思うことは、病気や死という現象に縛られることなく、今を生きていることの幸福を知っているならばすべてはOKなのだという納得にある。
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戒名料500万円請求 住職に僧侶たち「いくらなんでも高すぎる」

戒名料500万円請求 住職に僧侶たち「いくらなんでも高すぎる」
2012年2月12日 NEWSポストセブン※週刊ポスト2012年2月17日号

 みうらじゅん氏は、1958年京都生まれ。イラストレーター、エッセイスト、ミュージシャン、ラジオDJなど幅広いジャンルで活躍。1997年「マイブー ム」で流行語大賞受賞。仏教への造詣が深く、『見仏記』『マイ仏教』などの著書もある同氏が、戒名について考察する。

 * * *

「葬式というと、戒名料などのお金のことでトラブルが多いということは、我々も問題だと思っているんです」

 そういうのは、「葬式仏教からの脱却」というテーマを掲げ、宗派を超えて結集している「お寺さんの会」の一員である大聖山遍照院普門寺別院(東京・武蔵野市)の濱田淳史住職だ。

「とんでもない高額の戒名料というのもよく聞きます」といいながら、指を5本そっと出した。なんと500万円という戒名料を請求した住職がいたとかで、僧侶の間でも「いくらなんでも高すぎる」と話題になったようだ。

「私もそれ聞いたときは『スゴイな』と思いました。でも、それがまかり通ってしまうんですからおかしな話ですね」

「戒名料」の問題については、1991年、作家であり後に増上寺法主も務めた寺内大吉氏が、問題提起をしたことがあるが、未だに戒名の値段を巡るトラブルは後を絶たないという。濱田住職は、ほとんどの人が死後に戒名を授けられるという現状をまず変えたいと思っている。

「本来の仏教は生きている人のためのものです。一生懸命生きることによって完全燃焼する。無になる。悟りの境地になる。でも欲望があって無になれない。そんな欲望と決別するために、けじめをつける名前が戒名なんです」

 つまり生前に戒名を授かっておくことを勧めているのだ。



・500万円の戒名料ということは極端であるが、宗教とは死後のことではなく生きている現在のことと考えるならばピントがずれているように感じることである。

なお、宗教法人経営が苦しくなっていることは事実であるが、比較的優遇されていることは間違いなく経営努力の問題ともいえる。

人口減少時代に入り、信者数の減少から新たな宗教の役割を見直す時期にあるだろう。

神の風景-人間と世間-70

「言葉を交わす目的は、こちらの考えを伝えることにありますから、それは言葉の論理や表現や話法の問題ではなく、心の震動をいかにあますところなく表現するかという推敲の問題であるわけです」(藤木正三)2-88言葉

・まず、心の震動を持っているかが大切であると藤木師は語ります。コミュニケーションの様々な情報があります。特に心理学的な知見は、参考になるようにも感じられます。しかし、大切なことは何を伝えたいのかという、こころの震えにあると言えましょう。感動を喜びを悲しみを誰かに伝えたいという思いこそが大切なのです。このブログも、その気持ちを伝えることが目的なのです。

ナビゲーション コンピューターは人間を超えられるか~将棋最強ソフトVS米長永世棋聖~

ナビゲーション コンピューターは人間を超えられるか~将棋最強ソフトVS米長永世棋聖~
2012年 1月27 NHK名古屋放送局(中部7県向け)

今月、世界最強のコンピューター将棋のソフトウェアとプロ棋士の対局が実現した。将棋ソフト「ボンクラーズ」対、米長邦雄日本将棋連盟会長の対局だ。北陸先端科学技術大学院大学では、この対局の分析を通して、人間とコンピューターの思考の違いを明らかにし、人工知能の開発に役立てようとしている。コンピューターは、人間の知性にどこまで近づくことができるのか。歴史的な対局を通して探る。

【キャスター】長野亮
ゲスト:伊藤 毅志(電気通信大学 助教)計算機応用学

VTR出演:飯田 弘之(北陸先端科学技術大学院大学 教授)人工知能



・マスコミでも大きく報道されたプロ棋士と将棋コンピューターソフトとの決戦を追ったもの。

長野キャスターの趣味は将棋、また飯田教授はプロ棋士(六段)でもある。将棋を知っている人たちが、人工知能のプロジェクトをしていることが面白い。

将棋は、チェスなどに比べると手数が多くより複雑な計算を必要とするという。チェスでは、すでに人工知能が人間に勝っている。将棋ソフトの転換点は2007年にプロ棋士にかった「ボザンナ」、そして、今回は「ボンクラーズ」というソフトを使った。このボンクラーズは、ボザンナの7倍の威力があるという。学習機能に加えて、クラスタ並列という処理をするのだそうだ。一秒間に2400万手先を読む能力があるという。

人工知能と人間の思考というテーマを、将棋ソフト開発を通じて進めていくのが大きな狙い。プロ棋士には「大局観」というものがあり、流れを直観的に把握し勝負をするという。一方で、人工知能は、その場その場ごとに探索しながら最善を判断するという特徴がある。過去のデータを収集している人工知能は、それに基づいて攻めることには長けているが、新しい局面において、それが全体の中でどういう意味を持つのかを理解できているわけではない。

今回、米長将棋連盟会長が将棋ソフトに敗れたということばかり報道されていたが、実は、米長会長自身が人工知能開発に協力している。そして、このソフトを使って事前から作戦を練って挑んでいた。プロ棋士が通常しない攻めをして、人工知能を混乱させようという作戦だった。たた差し手のミスを突かれて敗退することになった。

わたしの好きなSFドラマ「スタートレック ネクストゼネレーション」シリーズの中でも、同様の主題を扱ったエピソードがあった。銀河連邦最高の戦略家と人工知能の乗組員データ少佐との戦いであった。結局、人工知能には機械であるゆえに疲れるを知ることがない。一方で生命体は、ミスや気の緩み、また休息を必要とする違いがある。

この人工知能プロジェクトは、人間を超える知能を開発することでもあるが、人間の思考や理解とは何かを深く知ることなのだ。機械はあくまでも道具であろう。その先あるのは、人工知能が自ら思考を始めた時に、それを新たな生命と認定できるか如何であるとSFの世界では考えられている。

大変面白い内容であっただけに、全国放送でも放映されてもいいだろうしNHKスペシャルで深めても良い内容である。

会長の面目が…米長永世棋聖 世界一将棋ソフトに負けちゃった
2012年1月14日 スポニチ

 日本将棋連盟の米長邦雄会長(68)=永世棋聖=と将棋コンピューターソフト「ボンクラーズ」の特別対局が14日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、後手の米長会長が113手で敗れた。

 対局は、平手で持ち時間は各3時間。米長会長は2手目に玉を上げる研究手を用いたが、ソフトの鋭い攻めが決まり、押し切られた。

 完敗を喫した米長会長は「見落としがあった」と無念そうに話した。ボンクラーズの開発者、伊藤英紀さん(49)は「今後も実力をつけて、いずれトップ棋士に挑戦したい」と語った。

 米長会長は、名人1期などタイトル計19期を獲得し、2003年に現役を引退。勝ったボンクラーズは、昨年の「世界コンピュータ将棋選手権」で優勝した実績を持つ。

 過去、公の場でプロがコンピューターと対戦した例では、07年に渡辺明竜王が勝ち、10年の清水市代女流六段は敗れている。

 この対局は「将棋電王戦」の名称で開催され、第2回は、新鋭の船江恒平四段を含めプロ棋士とコンピューターが5対5で対戦する。



われ敗れたり―コンピュータ棋戦のすべてを語る
米長 邦雄 (著)

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単行本: 189ページ
出版社: 中央公論新社; 初版版 (2012/02)



訃報:米長邦雄さん69歳=将棋連盟会長、初の50代名人
2012年12月18日 毎日新聞

 日本将棋連盟会長で、史上最年長の50歳名人となった、永世棋聖の米長邦雄(よねなが・くにお)さんが、18日午前7時18分、前立腺がんのため東京都内の病院で死去した。69歳だった。通夜・葬儀の日程などは未定。

 山梨県富士川町(旧増穂町)生まれ。佐瀬勇次名誉九段に入門、1963年四段となってプロ入り。73年、第22期棋聖戦で初タイトルを獲得した。79年九段に昇段。85年に王将、棋聖、十段、棋王の4冠を達成した。棋聖は計7期獲得し、永世棋聖を名乗る資格(通算5期)を得た。

 最高棋戦である名人戦では、挑戦すること計7度。最後の第51期七番勝負(93年)で、宿敵の中原誠名人を4連勝で破り、実力制名人になってから史上最高齢49歳11カ月で初の名人に就いた。翌年50歳になって、羽生善治王位に2勝4敗で敗れたものの、挑戦者を決めるA級リーグ戦には、連続で26期在籍(名人在位を含む)した。

 03年12月、引退。以降、将棋普及を中心に幅広く活動。同年日本将棋連盟専務理事、05年からは会長を務めていた。99年から07年まで、東京都の教育委員を務めた。12年1月には、最強の将棋ソフト「ボンクラーズ」と平手(ハンディなし)で対局。接戦となったが、中盤のミスで敗れた。

 09年1月に、前立腺がんで治療を受けていることを公表。ホームページ上で、「癌(がん)ノート」と題して、状況を報告していた。日本将棋連盟などによると、前立腺がんが見つかったのは08年。今年初めのコンピューターとの対戦後に体調を崩して以来、一進一退を繰り返していた。約1週間前に東京都内の病院に入院したが、容体が急変したという。タイトル獲得は名人1、十段2など計19期(歴代5位)、優勝回数16回。通算成績は1103勝800敗1持将棋。弟子に、先崎学八段、中川大輔八段ら。「人間における勝負の研究−さわやかに勝ちたい人へ」など著書多数。



米長邦雄さん死去:ライバル中原氏ら、哀悼の意
2012年12月18日 毎日新聞

 18日、69歳で亡くなった日本将棋連盟会長の米長邦雄永世棋聖。同一カード歴代最多の187局を戦い、タイトル戦で名勝負を繰り広げた中原誠十六世名人(65)は「容体が悪いとは聞いてましたが、こんなに早く亡くなるとは」と驚き、「ライバルと言われ、ずいぶんタイトル戦で戦いました。その頃を思い出しながら、哀悼の意を表したいと思います」としのぶ。

 日本将棋連盟専務理事の谷川浩司九段(50)は「公式戦で60局以上教わりました。名著『米長の将棋』シリーズは十代の私のバイブルでした」と振り返り、「1年半、役員としてもご一緒しましたが、行動力と発想の柔軟さにはいつも感心させられました。もっと教わりたかった、と残念でなりません」。

 94年、自身初の名人位を争った羽生善治王位(42)は「『相手にとって重要で自分にとって無関係な一局こそ全力を尽くす』という哲学は将棋界の要。いつも周囲を明るくし、対局や連盟の運営に打ち込まれていました。鬼気迫る姿からたくさんのことを教えていただきました」とコメントした。【最上聡】



追記

プロ棋士の直観、「尾状核」訓練すれば素人も
2013年3月6日 読売新聞

 素人でも訓練すれば、プロ棋士と同じような「直観」的な思考回路が持てるという研究結果を理化学研究所(埼玉県和光市)の脳科学総合研究センターが確認し、米科学誌「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」に発表した。

 直観的な思考は他者に伝えるのが難しく、仕組みの解明が期待される。

 プロ棋士は、将棋の盤面を見た途端に直観が働き、「次の一手」が浮かぶとされる。医師が診断画像を見てどこに異常があるかを見つけたり、システムエンジニアが膨大なデータの中から、故障の原因を探すのも同じ能力だとされている。

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 同センターでは、プロ棋士の直観が働いている時に、脳のどこが活発に働くかを調べ、習慣行動の形成に関連があるといわれている「尾状核(びじょうかく)」と呼ばれる部分が働くことを突き止めて2011年に発表した。

 今回は電気通信大の協力で将棋をやったことがない20~22歳の男子学生20人に毎日約1時間、4か月にわたってコンピューターで詰め将棋に挑戦してもらい、訓練直後と4か月後で脳の活動にどんな変化があるかを調べた。

 その結果、訓練直後には見られなかった、尾状核が活発に働いている様子が4か月後に確認できたという。盤面を見た後に頭に浮かんだ複数の「次の一手」から尾状核が働くことでふさわしい手を選んでいるとみられる。最初はほとんど解けなかった学生も訓練をするうちに正答率が上がったという。

 答えを選択する時間が短いほど正答率が高かったが、これまでの研究でプロ棋士は時間に関係なく、尾状核が活動していることが分かっている。尾状核が活発に活動するには長年の訓練が関連しているとみられる。

 研究に携わった同センターの田中啓治副センター長は「尾状核の訓練方法が確立すれば、医療やコンピューターエンジニアなど、(直観が働く)熟達者の効果的な育成方法が提案できる」と話している。

ともに生きる「この人に聞く~被災地で遺族の悲しみに寄り添って 高木慶子さん」

ともに生きる「この人に聞く~被災地で遺族の悲しみに寄り添って 高木慶子さん」
2012年2月12日 NHKラジオ第2

上智大学グリーフケア研究所所長:高木慶子
キャスター:長崎圭子

・この番組は、NHK第2放送で主に障がい者向けの大阪放送局制作の長寿番組である。

グリーフケアで活躍される高木さんの話を聞く。援助者と相談者の関係は、信頼関係がないとダメで、野球で例えるとピッチャーとキャッチャーだと説明された。つまり、どんな球を投げても受け止めてもらえる信頼感がないと相談が成り立たないということ。

悲嘆にも、さまざまな形があるという。例えば、大震災の津波で亡くなった場合と、事件・事故で亡くなった場合は、天災と人災という違い、相手がある場合と相手がない場合では違うという。

日本人ならば天災に対して文句を感じる人は少ないだろう。それが過失ある相手がいたら憎悪の気持ちになることは当然のことだろう。

グリーフケア研究所設立に関しては、JR西日本事故で亡くなった人の、声なき声をくみ取り社会にグリーフケアの重要性を浸透させたいという気持ちがあったという。

「悲しんでいい、泣いてもいい」安心感の中で、「自分の物差しで判断しない」援助者にココロを開くことができれば、何かの変化が起こるだろう。

「一人ひとりに微笑み、思いやり持つ人間関係のある社会を作りたい」として、グリーフケア元年にしたいという気持ちを語った。

神田橋 語録1

精神科的病気の苦しみは言語化できない。表面の症状のみ言語化できる。病気の症状のほとんどは工夫からできている。(神田橋 條治)事実

・大変奥深い言葉である。だから寄り添うということが態度としてでてくる。「苦しい」「辛い」という言葉の奥にあるモノをどのように感じ取れるかが大切なこと。そして「工夫からできている」とは、病気の症状とは人間が何とか正常に戻るように作用が働いている。身体が冷えると震えるが、それは身体を温めて平常熱になろうとする工夫である。こうした作用が精神作用にも起こっている。


【連載開始に当たって】
精神科医・神田橋 條治先生との出会いから既に20年を経ました。

その経緯の詳細は、まだ書くことができませんが強烈な体験の意味を考えていたときに偶然出会ったものです。ですから、誰かに紹介されたとか、紹介された文章を読んだ訳ではありません。

『現代精神医学大系』(中山書店)から学んだことを繰り返し現実に当てはめて考え抜きました。人生において大きな転換点の一つであったことは間違いありません。

神田橋 先生は、精神分析の専門家として知られるだけでなく臨床医や心理士からも一目おかれる存在です。ただ、そうした知識・先入観もなく、また学問として接した訳ではなく、まったく個人的な悩みの解決にヒントを与えて頂いたということです。

私の最大の悩みは、神田橋 先生の著作を読んでいると、発想がとりとめなく拡がり収集がつかなくなってしまうことです。それは理屈の世界ではありません。ことばの奥にあるイメージを喚起させられるというのでしょうか、よく分かりません。

その芸とも言えるべきものは「コツ」と称するものになりましょう。何事にも「コツ」があります。それは芸術家や職人が持つものでありコトバでは伝わりにくい性質のものです。

神田橋 先生の著作のレビューに、よく基本知識のない人は読まないようにという注意喚起をされる方が大勢います。それは、いわゆる基礎知識や概念の遥か上の「コツ」としか言えない核心をつくものだからでしょう。それ以上に並みの臨床家ではできない境地にあり、一般論化できないという問題を孕んでいるからです。

その豊かなコトバの一端を垣間見ることで、深く人間心理や肉体についての知見を得られるものと思います。その海原に泳ぐ勇気のある人は、波に揺られながら今まで全く思ったことないものに気づく瞬間があると言えます。

しばらくは、以下の資料から神田橋 條治先生に触れてみたいと思います。今後、神田橋 先生の著作からの連載も予定しています。


『神田橋 語録』(編集:波多腰正隆) から暫く考えていきます。

風俗店員、「宣教師」に偽装=不法入国手助けの牧師ら逮捕-警視庁

風俗店員、「宣教師」に偽装=不法入国手助けの牧師ら逮捕-警視庁
2012/02/21 時事通信社

 風俗店で働く韓国人の女に在留資格を取らせるため、教会の宣教師であるとの虚偽申請をしたとして、警視庁組織犯罪対策1課などは21日までに、入管難民法(資格外活動)ほう助容疑で、東京キリスト生命教会牧師の青山金信容疑者(51)=東京都葛飾区東金町=ら2人を逮捕した。

 同課によると、青山容疑者は「教会をつぶしたくなくて金に目がくらんだ。逮捕は神のお導きだ」と話しているが、容疑を一部否認。もう1人も否認している。

 逮捕容疑は2010年9月、韓国人の女(26)が群馬県太田市の風俗店で働くと知りながら、女性が教会に派遣された宣教師であるという虚偽申請をして「宗教」の在留資格を更新させた疑い。



・逮捕されたのは、牧師と韓国籍の女性宣教師の二人。入管難民法違反(資格外活動)ほう助容疑という罪状。一部事実を否認しているという。最大限見積もっても600万円の手数料を得て、7人の韓国女性の手助けということだ。

2001年に教会を設立し運営資金に困って、こうしたことを行っていたということ。韓国籍の宣教師がいることから、母体はそちらにあるのだろう。容疑者の独断で行っていたのか、他に仲介や指示した人物はいなかったのかが今後の焦点となる。

この教会については、今後ともキリスト教系の人たちが問題にしていくことだろう。率先して犯罪に関与していたならば、むろん許されないことだ。働いていたデリヘル嬢たちが、何らかの形で資金提供していたならば別の罪状も考えられる。

牧師逮捕という見出しが全国ニュースで流されたことは恥ずかしいこと。また彼が逮捕されたのは神の導きというような単純な思いしかないならば、もともと名乗る資格さえなかった。

宗教者と名乗る人たちの犯罪をみると普通の人たちと変わりない。問題は潔く認めないということだろうか。


牧師逮捕:風俗店員を宣教師と偽りビザ申請手助けの疑い
2012年2月21日 毎日新聞

 キリスト教の宣教師であると偽って風俗店の女性従業員に在留資格を不正取得させたとして、警視庁組織犯罪対策1課は21日、東京都葛飾区東金町3、牧師、青山金信(ごんしん)容疑者(51)ら2人を入管難民法違反(資格外活動)ほう助容疑で逮捕したと発表した。青山容疑者は「金に目がくらんだ。150万円で依頼を引き受けた」と供述しているという。

 逮捕容疑は、韓国籍の派遣型風俗店従業員の女性(26)が宣教師であるとする虚偽の書類を作成し、10年9月に宗教ビザの在留期間更新許可申請書を提出する手助けをしたとしている。

 組対1課によると、青山容疑者は01年に葛飾区内に「東京キリスト生命教会」を設立。08年ごろから風俗店の女性従業員7人のビザ申請に関与し、600万円近い報酬を受け取ったとみて追及している。【伊澤拓也】



宣教師資格を不正取得させた疑いで逮捕
2012年2月21日 TBSテレビ

 東京・葛飾区の教会の牧師が、デリバリーヘルスで働くことを知りながら、韓国人の女に宣教師の資格を不正取得させたとして、警視庁に逮捕されました。

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 入管難民法違反の疑いで逮捕されたのは、葛飾区の「東京キリスト生命教会」の牧師、青山金信容疑者(51)ら2人で、おととし9月、韓国人の女(26)が、デリバリーヘルスで働くことを知りながら、宣教師の資格を取得させるため、ウソの証明書を東京入管に提出した疑いがもたれています。

 警視庁によりますと、青山容疑者らはほかにも7人の韓国人女性に宣教師の資格を不正取得させ、うち3人がデリバリーヘルスで働いていたということです。取り調べに対し青山容疑者は、「逮捕は神のお導きだが、デリバリーヘルスで働いていたのは知らなかった」などと一部、容疑を否認しています。



宣教師のはずがデリヘル嬢…偽在留資格で逮捕
2012.2.21 産経新聞

 韓国人のデリバリーヘルス嬢を宣教師と偽装し、不法就労を助けていたとして、警視庁組織犯罪対策1課は、入管難民法違反(資格外活動)幇助(ほうじょ)の疑いで、東京都葛飾区、東京キリスト生命教会牧師、青山金信容疑者(51)と韓国籍で近くに住む宣教師、鄭鉉朱(チョン・ヒョンジュ)容疑者(51)を逮捕した。同課によると、青山容疑者は「約150万円の謝礼をもらったが、デリヘルで働いていたことは知らなかった。逮捕は神のお導きだと思う」などと供述。鄭容疑者は否認しているという。

 同課によると、青山容疑者は、女に宣教師として滞在資格を取得させて21年10月に入国させていたとみられる。女には宣教師としての活動実体はなく、同課の調べに、「借金があり、日本に来てデリヘルで働けば稼げると思った」などと説明したという。

 逮捕容疑は2010年9月、韓国人の女が群馬県太田市の無店舗型風俗店(デリヘル)で働くと知りながら、女性が教会に派遣された宣教師だとする嘘の書類を作成して申請、「宗教」の在留資格を更新させ、不法就労を手助けした疑い。

 警視庁組織犯罪対策1課によると、青山容疑者は01年に「東京キリスト生命教会」を設立。09年10月、韓国人の女が「宣教師」として在留資格を取得した際、報酬として150万円を受け取っていた。偽装が発覚しないよう「たまには教会へ礼拝に来るように」などと、細かい指示までしていたという。

 青山容疑者らは「全部で7人の手続きをした」などと供述しているが、うち3人は入国管理局の在留許可が下りなかったという。警視庁では、約150万円の報酬で、ほかにも数人の在留資格取得に関与したとみて厳しく追及している。



派遣型風俗店で働く韓国人女性に「宣教師」としての在留資格を不正取得させる 牧師逮捕
2012/02/21 フジテレビ

遣型風俗店で働く韓国人女性に、「宣教師」としての在留資格を不正に取得させた疑いで、51歳の牧師が逮捕された。

出入国管理法違反の疑いで逮捕された、東京キリスト生命教会の牧師・青山金信(ごんしん)容疑者(51)ら2人は、26歳の韓国人女性が派遣型風俗店で働くことを知りながら、自分の教会の「宣教師」としての在留資格を不正に取得させた疑いが持たれている。

青山容疑者らは、偽装工作のために、1カ月に1回は礼拝に来るよう指示していたという。
青山容疑者は、「せっかく設立した教会を経済的理由で消滅させないため、金に目がくらんだ。逮捕されたのは、神のお導き」などと供述しているという。



ビザ不正取得させる、牧師逮捕「神の導き」
2012/2/21 日本テレビNEWS24

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 韓国人の女にビザを不正に取得する手助けをしたとして、警視庁は牧師の男ら2人を逮捕した。牧師の男は「逮捕されたことは神のお導き」と話している。入管法違反の疑いで逮捕されたのは、東京・葛飾区の牧師・青山金信容疑者(51)と宣教師・鄭鉉朱容疑者(51)。警視庁によると、2人は10年、韓国人の女が風俗店で働くと知りながら教会の宣教師だというウソの書類を作り、不正に在留ビザを取らせた疑いが持たれている。青山容疑者は「金に目がくらんで引き受けてしまった。逮捕されたことは神のお導きだ。ただ、風俗店で働いているとは知らなかった」と、容疑を一部否認している。警視庁は、2人が同じ手口でこれまでに約600万円を得ていたとみて調べている。

洗脳体験をナラティヴに18

「執着は、事実ではない。頭の中の信念、幻想にすぎない。物や人を愛し、十分に喜ぶが、執着という信念のない今、手を放したままで物や人を楽しむのである。実は、何かをほんとうに楽しむのにこれ以外の方法があるだろうか」(アントニー・デ・メロ)3-32

† 手放しで人やモノを見つめること。何らの先入観や信念で見ないことこそが、相手を知るという行為である。事実とは、そういうものなのだ。見る人によって変わってしまう事実とは、幻想にすぎない。楽しむことができなければホンモノではないだろう。

‡ 宗教とは、何かを信じることではなく、事実にありのままに感じ反応する人間の姿勢を示唆することではないだろうか。とある宗教団体に属していた頃にしきりに愛を教えられていたがイマイチ分からなかった。その愛とは、組織に会員に対して、また組織そのものに対して従順になりなさいということに過ぎなかった。確かに、愛らしい気遣いはあったことは認めるとしても、宗教の教えを信じている者同士の結びつきであり、隣人全てに適用できるものではなかった。

テレビ東京 カンブリア宮殿 長谷川裕一(はせがわ 会長)

時代を捉える変革力とぶれない信念だけが勝利を生む
2012年2月16日 テレビ東京

長谷川 裕一(はせがわ・ひろかず)(はせがわ 会長)

震災による“家族”への回帰、そして“写経ブーム”など、いま、心の安らぎを強く求め始めている日本人。
そんな中…仏壇業界で唯一の上場企業、しあわせ少女の「なーむー」のCMで有名な「はせがわ」は、増収増益を叩きだしている。
かつて、死者450人の大惨事の現場に飛び込み、遺族に仏壇の必要性を説いて回ったという、信念の男・長谷川裕一は、不可能といわれた仏壇店のチェーン化と工業化を達成。
そして、それまで仏壇作りの独壇場だった本場・京都に挑み、国宝修復の仕事をするまでに育て上げた。その時代を捉え続ける変革力と、一方でぶれない商いへの信念が、勝利を生んだ。激変の時代に、成長を続ける、驚きの経営論を聞く。

必要な人々に仏壇を!炭鉱事故からの攻勢
遺族が生きるためにも手を合わせる“場所”が必要だ…会長の長谷川裕一には、そんな信念がある。長谷川にとって大きな転機となったのは、福岡県の実家近くで起きた1963年の三井三池炭鉱爆発事故。500人近い死者を出した大惨事だった。だが3日後、長谷川は現場へ赴き「遺族に仏壇は必要だ」と訴え、遺族から感謝されたという。一方で、当時は高級車並みだったという仏壇の価格。これを何とか下げたいと自社での大量生産を目指したのが、福岡発で最強の仏壇チェーンとなった、はせがわの原点だ。

知られざる仏壇の世界…超保守的業界に革命!
仏壇づくりの“本場”とされてきた京都。その技術を研究し尽くしたはせがわは、1984年、京都本願寺の須弥壇(国の重文)修復を受注。京都の独壇場だった分野を切り崩す。信仰や伝統を重んじる仏壇業界だけに、それはまさに革命的なことだったという。一方、会長の長谷川が社内で繰り返し語るのは、「脱皮し変革しないものは滅ぶ」ということ。超保守的な業界における企業の変革とは?

究極の接客術!売らずに売れ!
昨今、多くの仏壇屋が価格競争を商売の中心に据える中、はせがわは徹底的に“客の心に寄り添う”接客で、絶大な信用を得ている。はせがわの接客は、仏壇購入なら平均2時間。その間、仏具の1つ1つまで、故人にはどういうものが相応しいのか、豊富な商品知識と共に、時間をかけて決めて行くのだ。そこに息づくのは、先代の創業者より受け継いだ「モノじゃなく、真心を売れ」という理念。毎年1回、はせがわでは、そんな理念に磨きをかけるため、接客コンテストを行う。問われるのは「いかに売らずして、売るか」。究極の商いの術とは。

【ゲストプロフィール】
1940年福岡生まれ。父は直方(のおがた)市で仏壇屋を営む。
63年龍谷大卒、長谷川仏具店に入社。三井三池炭鉱事故に遭遇。
その後、仏壇販売のチェーン化と、製造の効率化に取り組む。
78年、東京の仏壇普及率の低さに注目、九州から一気に関東進出。82年社長就任。94年大阪に上場。仏壇業界唯一の上場企業に。90年代後半には、墓石の販売にも乗り出し、今では年間5800の墓所を売る。仏壇は全国116店舗で年間2万5千基を販売。業界2位(年商50億円)を大きく引き離す、最強の企業である。

村上龍の編集後記

仏壇をバックにゲストと話すのははじめてだったが、不思議に気持ちが落ちついた。
なぜわたしたちは故人や祖先を祀る祭壇を必要とするのだろうか。キリスト教など他の宗教を除いて、わたしたち日本人は、仏壇を通し、故人や祖先と向かい合い、あるときは対話をして、亡くなった人の思い出を心に刻みつける。また、生命と、大いなるものへの畏怖の念を育てる。
長谷川さんは、異様に元気な方だった。明るいオーラに充ちていた。他者に感謝し、その恩に報いるという理念が、エネルギーの源泉なのだろう。



・成功している経営者との対談を通して考える番組だが、ほとんど見たことがない。今回、見てみようと思ったのは、仏壇業界で知られた会社であり、たれプーさん♪も近くの支店に入って仏具を買ったことがあるから身近に感じていた。

長谷川氏が何を考えてどのように行動してきたかということは上記の説明を読めば番組内容は理解できるものと思う。我々は分からないけれど、仏壇の普及に大きくかかわってきているということだ。仏壇は釘を使わない手法であるので、手間と技能が必要であるという。特に伝統工芸とされて設計図面もなく職人の頭にだけあった仏壇作りを、工場でもできるまでにしたことが安価で良い製品を作る礎となったという。

これは頭の下がることだが、東日本大震災後から無料で小型の仏壇を被災者に提供し、その数は2000を超えるという。それは小さな本箱くらいの大きさであり、燭台など最低限必要なもののセットである。これを売名行為と言えばそれまでだが、家族を失い家を失い財産を失っている方には大きな支えになっているという。

日本人にとっては鎮魂というテーマがあり、それに関連して自分自身の生き方を考えるという習慣がある。仏壇に前に座り祈りを捧げることや対話することは、暮らしの中で最重要なことかもしれない。

この会社の最近のヒット商品は、都市部でも良いようにコンパクトであるが故人にいろいろな供物を捧げるためのスペースを大きくした商品であるという。時代により仏壇の形態も変わっていくのだろう。

番組では、値引き競争しかできていない同業他社と比べて、はせがわは接客を重要視しているとして仏壇を購入する人には平均2時間の接客時間を要するという数字や社内で開催される接客コンテストの様子を映しだした。

長谷川氏は言う。社会に役立つことをすれば利益が生まれる。脱皮しなければ生き残れないとは、諸行無常を説いたブッダの思想であるということだと語った。村上龍氏の書かれているように、不思議にエネルギッシュな雰囲気を持っている方であると感じた。

なお、以下の公式ページで、【動画配信】をしばらく見られるようなので興味のある方は覗いてみてください。


カンブリア宮殿:テレビ東京  http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/

神の風景-人間と世間-69

「もう一つ思いましょう。今ここで私がこのようにいることの不思議を。そんなこと当たり前だと言わずに、何よりも大切なこととして、自分のしたことよりも大切なこととして思いましょう」(藤木正三)2-87軽く、優しく

・何かを遂げたときに、自分のことを褒める、他人の温情に感謝する。しかし藤木師は、もう一つ考えましょうと述べている。そもそもの存在、被造物としての弁えである。まず自分自身が、このように生きることを許されていたという根柢の事実を思うということ。そうすると何だか豊かな思いになれる。

映画 『マシンガン・プリーチャー』 (2011)

映画 『マシンガン・プリーチャー』 (2011)

アフリカの紛争地で内戦に巻き込まれた子どもたちの救出に奔走する実在のアメリカ人活動家、サム・チルダースの半生を描いた人間ドラマ。監督は『チョコレート』『ネバーラ­ンド』のマーク・フォースター。武装ゲリラに誘拐された子どもたちを救い続ける元麻薬売人の主人公を、ジェラルド・バトラーが熱演。そのほかミシェル・モナハン、『レボリ­ューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』のマイケル・シャノンら実力派が共演する。
配給: 日活



・2月から公開されている実話をもとにした映画。

この映画を実際に見ていないが、見た人の感想から紹介すべき映画だと感じた。主人公は、破天荒な生き方をしてきたが、宗教に目覚めてスーダンの子どもたちの援助に邁進する。ただ、ことばだけでなく銃も使いながら内戦を生き延びつつ孤児院建設に成功している。

そこには、綺麗ごとではない生き方を感じる。一方でキリストの愛を説きながらも他方で銃を持って戦うことでしか活動をできないというジレンマ。

上映館は少ないが、信仰と現実を考える上で厳しい思いを抱かせる作品となっていると想像する。


映画『マシンガン・プリーチャー』 公式サイト  http://mgp-eiga.com/


映画『マシンガン・プリーチャー』予告編



aboutサム・チルダース  Sam Childers

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Another Man's War: The True Story of One Man's Battle to Save Children in the Sudan

元麻薬売人からアフリカの子どもたちの命を守る人生へ
“銃を持った牧師”と呼ばれる、サム・チルダースを知っていますか?
壮絶な彼の人生を通して世界の真実がみえてくる――

1962年6月生まれ(現在49歳)

自伝「Another Man’s War」2009年3月出版よりThe Sam Childers Story

サム・チルダースは、ペンシルベニア州で慎み深く誠実な両親のもと育てられた。しかし、小さい頃から何かと問題を起こしては、元海軍の父親から「そのうち誰かに殺されるよ」と言われていた。10代から、サムはよく喧嘩を起こし、またドラック売人になり、女遊びも激しかった。彼は暴力と犯罪と隣合わせの生活に陥り、やがてショットガンナーと呼ばれる麻薬売人のための銃携帯のガードマンとなる。同時期に、彼は後に妻となるストリッパーのリンと出会うのであった。

サムは父親のあの言葉のように、いつか麻薬関係で殺される日が来るのではないかという不安がよぎるようになった。そして、ゆっくりとではあるが足を洗う努力を始めた。彼は建設現場の仕事を見つけ、ドラッグと酒を止めることに成功する。一方、リンは昔行ったきりになっていた教会に再度通い始めたのだった。

サムも信仰をきっかけに、人生を再スタートさせた。ゆっくりではあるが、物事は良い方向へ向かっていった。リンは健康な女の子を出産し、サムは自ら建設業を始めた。すぐそばまで人生最大のチャレンジが待ち受けているとは誰も知らなかった。

1998年、サムは南スーダンのYei村を訪れる。そのころアフリカは第二次スーダン内戦の真っ只中である。彼は本国の司祭に促され、内戦の被害にあった住居を修復する派遣団体に参加したのだった。この任務中、サムは偶然地雷によりバラバラになった子どもの死体を発見してしまう。彼はひざまずき、そして南スーダンの人々を救うためなら何でもしようと神に誓ったのであった。

スーダンの村に孤児院をつくる

孤児院をつくるという彼の考えは、地元の人たちにとっては到底実現出来ないであろう理解し難いものだった。LRA(神の抵抗軍)は3万人(※2009年時点、現在は推計20年間で4万人以上)の子ども達を誘拐し、数十万人にも上る市民を虐殺した野蛮な抵抗軍がこの地域を支配していたからだ。しかし、サムは頑固であった。彼は米国に戻り、建設業の仕事道具を売り払い、アフリカに金を送った。そして、徐々に孤児院は形を成していった。昼間は雑草を刈り取り、子どもたちが住むことになる小屋を建てた。夜は聖書を片手に軍用小銃AK-47をもう片手に、かやを吊るした木の下で睡眠を取った。

一方、ペンシルベニア州でのリンと娘のペイジは別の窮地に立たされていた。自家用車は差し押さえられ、家は抵当に入れられていた。サムは住宅ローンを払うか孤児院を完成させるかのどちらかを賄えるだけの金しか持っていなかった。結果、彼は有り金をアフリカに送ることを選択する。

孤児院が完成すると、サムは武装した一軍を率いてLRAから子どもたちの救出を始めた。彼の活動のうわさは瞬く間に広まり、いつしか村民は彼のことを「マシンガン・プリーチャー」と呼ぶのであった。

13年後、1000人以上の子どもの収容経験を持つサムの孤児院は南スーダンで最も大きい孤児院となっていた。そして今日でも200人以上の子どもたちがその孤児院で生活している。

不幸にも、今だ多くのスーダンの子どもたちが被害に合い、救いの手を求めている。
サムとリンは今でもペンシルベニア州の同じ家に住み、13年前と変わらずスーダンの子ども達の窮地に手を差し伸べている。


ICU大学院を修了という異色の経歴。鏡氏が占いを本業にした意外な理由とは?

ICU大学院を修了という異色の経歴。鏡氏が占いを本業にした意外な理由とは?
2012年1月25日 就職ジャーナル

仕事とは? Vol.65
占星術研究家 鏡リュウジ

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■気がついたら、食べていくには占いしか道がなかった

学生時代から占いの仕事をしてはいたんですよ。10歳のときにタロットカードを買ったのをきっかけに西洋占星術の神秘的な世界観のとりこになりましてね。雑誌の占い記事に投稿したところ、編集部から声をかけられて16歳から占いの原稿を書くようになったんです。大学入学後は本も出し、学費と生活費が十分まかなえる原稿料を頂いていました。

ただし、占いを本業にするつもりはありませんでした。だって、職業を聞かれて、「星占いをやっています」なんて、何だか怪しいじゃないですか(笑)。「堅い仕事に就かなければ」という志向があったので、大学院に進んで、将来は大学の先生になれたらいいなと思っていたんです。ところが、博士課程も後期を残すのみという時期に僕がメディアで執筆活動をしていることなどが問題になって、研究室を辞めざるを得なくなりました。すでに28歳になるかならないかという年齢で、企業に就職するのも厳しい。気がついたら、食べていくには占いしか道がないという状況に追い込まれてしまったんです。

占いの仕事自体はずっとやってきたことだし、「二足のわらじ」とはいえ一生懸命やってはいたので、大学を離れても傍目には何の変化も感じられなかったかもしれません。でも、僕自身にとっては大きな覚悟が必要でした。占いという怪しげなものをやりつつも、それまでは大学で研究をしているという「保険」があった。その「保険」がなくなったときに、社会で認めてもらえるかどうか心もとなかったからです。

そんな中で大きな励みになったのが、原稿料を頂けているという事実でした。占いという現代では特殊な世界が社会で認められ、「仕事」として成立しているんだということを、お金を頂くことを通して実感できたんです。同時に、お金を頂くことへの責任も以前に増して感じました。例えば、記事の企画を頂いたときも、内容のクオリティはもちろん、「売れる」ものにしたいという意識が強くなりましたね。その結果、さまざまなアイデアを提案できるようになり、占いの記事を書くだけでなく、ファッション誌なら星座ごとのラッキーアイテムをカタログ的に紹介する記事を企画するなど仕事の幅も広がっていきました。

もうひとつ、占いで食べていく覚悟を決めてから変わったのは、「ほかの人と同じではいけない」ということを鉄則にするようになったこと。とはいえ、奇抜なことを考えようとしたのではなく、この世界で当たり前とされてきたことを鵜呑み(うのみ)にはしないよう心がけていたのです。例えば、僕が占星術研究家になった当時は、星占いといえば「この星座だから、幸運」というようなある種のフォーマットがありました。わかりやすく楽しめるという利点はあるものの、それだけでいいとは僕には思えなかったんですね。というのも、占星術ではホロスコープ(星の配置図)をもとに、例えば「変化の兆し」などある方向性は読み取れても、それが占う個人にとっていいのか悪いのかはわからないからです。

「なあんだ、答えは出ないんだ」とがっかりする人もいるかもしれませんが、最終的な判断は自分でするしかないからこそ、占いは自分を知るツールになる。占星術の役割のひとつはそこにあると僕は考えていたので、星占いランキングなど表現がデジタルで誤解を与えがちな仕事は極力お断りするようにしていました。それなりの勇気が必要でしたが、だからこそ「当たる」「当たらない」だけではない、僕なりのスタイルが形作られていったんじゃないかなと思います。

■占いを「たかが迷信」で片づけられてはたまらない

西洋占星術は古代バビロニア(紀元前19世紀から紀元前16世紀に、現在のイラク南部周辺に栄えた文明)が起源とされ、ヨーロッパを中心に脈々と受け継がれてきました。科学的に説明のつくものではありませんが、長い歴史の中で多くの人によって培われてきた理論であることは確かですし、ひとつの文化でもあります。

ただ、やっぱり、「迷信」と言われてしまえばそれまでなんです。占いに出合ったころは僕も魔法や魔術といったものに無邪気に憧れていて、ワクワクしながら西洋占星術のイロハから周辺の歴史までありとあらゆる知識を吸収していきました。100冊ほどでしょうか、日本で手に入る限りの専門書を集めて、のめりこむように読んだものです。ところが、さすがに高校生になるころには気づいてしまったんです。どう頑張っても、占いに科学的な根拠なんてないんだと。

一方で、体感としては占いを信じている自分がいたんです。実際、自分で星占いをしてみると、当たっているとしか思えない結果が出る。科学的に証明できないからといって、「正しくないもの」として切り捨てるのは違うんじゃないかなというのがあって。とはいえ、科学的でないものを心の底から信じることもできない。心に矛盾を抱えるようになり、実はその葛藤は今も消えてはいません。でも、葛藤も悪くなかったと思っています。僕は大学でユング心理学を研究し、今は心理学的アプローチで占いを紹介していますが、ユング心理学に出合ったのも、この葛藤をどうにかしたいと考えたのがきっかけでしたから。

それにしても、占星術を現代の社会で表現していこうとすると、石につまずくことは多かったです。これは無理もなくて、科学的に証明できないものは社会で認知されにくく、旗色の悪いものなんです。でも、占いで食べていくからには、旗色が悪くても何もせずに撤退するわけにはいかない。占いはどう頑張っても科学ではないけれど、「たかが迷信」で片づけられてはたまりません。

そこで僕がまずやったのは、言葉は悪いかもしれませんが、「敵を知る」ことです。一般の科学の中で占星術がどう扱われているのか、歴史的にはどうなのか、宗教学的見地からはどうかと、さまざまな立場の相手のバックグラウンドを勉強しました。その上で自分との違いを見極めて初めて、相手に占星術のことを納得させるためのアプローチが見つかると考えていたからです。これは今思えば、自分とはスタンスの異なる人たちとコミュニケーションするための格好のトレーニングでした。

学生時代は似たような感性や考え方を持つ人が集まりがちなので、なんとなく空気を読み合っていればそれで丸く収まることもあるかもしれない。でも、社会に出たら、まったく違う価値観を持つ人を説得しなければいけない場面も多いはずです。そのときに、あまり「敵」をねじふせようとしなくていいんじゃないかなと思います。むしろ相手がなぜ自分の意見に共感しないのか、自分とは違う主張をするのか、バックグラウンドをリサーチしてみることをお勧めします。すると、相手は「異文化」で生きているだけで、「敵」ではないことがわかったりしますから、コミュニケーションを図りやすくなる。説得できなかったときも、「相手と自分のスタンスがこう違うからダメだった」と「言い訳」が見つかります。仕事をしていたら、うまくいかないこともあるけど、撤退するならそれなりの「言い訳」を作るのが大事。それをせずに、ただ撤退していたら、社会ではサバイブできないですよ。



・鏡リュウジ氏の書かれたり翻訳された本はいくつか所有している。記事にあるように、いわゆる占星術師とは異なる人だと感じていた。

私も占いというとダークなイメージを先入観として持っているが、それは、世の中の占星術師たちが占いと称して預言したり他人の人生にアドバイスを与えることに違和感を感じているからだ。

彼ら彼女らは、外れると言い訳したり逃げたりするが、気が付くとまた登場し同じような煽動を繰り返す。

鏡氏も占いのいかがわしさと認めても、その背景にある文化まで考えることで、占いの成立から学ぶことの必要を考えている。これは大事なことであり科学的でないこと=あり得ないことではない。

そして、あくまでも自分を知るツールの一つとして占星術はあるに過ぎないというのもその通りである。明日のことが分からないゆえに何らかの導きを求めるのが人間の心理に違いないし、現実に月の引力の影響下に人間は生きているし惑星の影響を受けていることは間違いないことだからだ。

世の中には、彼のように世間体を気にせずに研究できる人たちがいることが本当は大事なことなのだろう。それで食べていければなおさらだ。誰もが歩めない道なので、これからも見つめていきたい。

NHKスペシャル ここまで来た!うつ病治療

NHKスペシャル
ここまで来た!うつ病治療
2012年2月12日 NHK総合テレビ

この10年間で倍増し、患者が増加し続ける「うつ病」。働き盛りの世代が多く、治療も長期化しやすいため、社会的損失はあらゆる病気の中で最大だと言われている。脳科学研究によって、この病の診断や治療のあり方に、今大きな変化が起き始めている。

これまで気分の落ち込みや無気力といった症状から、ひとくくりに「うつ病」と診断されてきた患者の中に、実はさまざまなタイプの精神疾患が含まれていることが分かってきた。誤診を防ぎ適切な治療につなげられると注目されているのは、脳血流の画像診断装置・光トポグラフィー(NIRS)による診断だ。前頭葉の血流量の変化を測定することにより、「うつ病」と症状が似ている「双極性障害」や「統合失調症」とを客観的に見分けられるようになってきた。

また薬による治療で改善が見られない患者への新たな治療法として注目を集めているのが、脳に直接、磁気刺激を与える方法だ。機能が低下している脳の部位を磁気で刺激し症状を改善しようというもので、アメリカでは長年苦しんできたうつ病の症状が劇的に良くなるなど、確かな効果が報告されている。番組では日本やアメリカを中心に進み始めた診断と治療の最前線を取材。苦しんでいた患者たちが改善していく過程を見つめていく。

スタジオパート出演:筧利夫、南沢奈央



【キイワード】
①「TMS」(経頭蓋磁気刺激)…DLPFCに磁気刺激を与える
  「DLPFC」(背外側前頭前野)…判断・意欲をつかさどる箇所
  「へんとう体」…不安や悲しみなどネガティブな感情をつかさどる箇所

②「DBS」(脳深部刺激)…脳内に電極を埋め込み電気刺激を25野に与え続ける
  「25野」…DLPFCと、へんとう体の双方に刺激をあたえる箇所

③「NIRS」(光トポグラフィー検査)…脳の血流量から精神疾患の鑑別に利用される

④認知行動療法(心理カウンセリング技法の一種)…ことばの歪みを修正することで否定的思考を改善する

・NHKスペシャルのうつ病シリーズの最新作。

上記の専門用語を使うも、俳優をナビゲーターとしてグラフィックを多用することや、画面でのまとめや注意書きを入れるなど、かなり凝った作りの構成となっている。だから、反対に言えることは分かりにくいということにもなる。

NHKホームページでは、日本の診断技術として光トポグラフィー検査と認知行動療法を紹介していたが、後者はNHKが随分と報道している。

番組構成は、米国での治療法紹介を前半に持ってきて、日本のことは後半に持ってきた。それは、米国での磁気刺激を使った治療法が効果があると報道している。特に、劇的な回復という紹介の通りに、磁気刺激を受けた重度のうつ病患者が数日から数週間で激変している様子を捉えていて説得力がある。

なお、米国での治療法は日本では認可されておらずに、まだ数年かかると紹介されていた。

日本の話では躁うつ病」を「うつ病」と誤診するケースが、4割くらいはあるのではないかと海外の研究から示し、治療薬が違うので衝動性が増して事故が起きる危険性があるとしていた。

以上が、概略である。

さて、NHKスペシャルで過去の放送されたプロザックを万能薬と報道するなど、明らかにおかしい報道がされてきたが、今回の磁気刺激療法はいかがなものなのだろうか。プロザックの特集をした時も、劇的な改善をしたと称する人たちを多数登場させていたことを思い出す。

米国は、日本以上にドラッグを多用する人たちであり、薬が万能であるという意識が強い。そのために多くの薬を服用し、副作用も強いものと思われる。また、革新的な実験も多く行われており本当に効果があるのかは分かりにくい。

この番組を見ている人たちには当然に長年病気で苦しんでいる方や家族が見ている。そして、この治療法をすれば治るという印象を持ってしまっている。米国の治療法は7割程度が、症状が改善するとしていたが、その数字がどの程度のものなのかの真偽は難しい点だ。

劇的に回復したと番組に登場した人たちは、確かに違ってきたと感じるように思うのだが、この効果が持続できるのかや副作用や障害が起きることはないのだろうかとも思うし、何よりも依然として改善しない人たちがいるという事実も忘れてはならない。

病気は根治するものという信仰に近いものを感じてしまう。病気と一緒に生きることや、ライフスタイルを変えることも大切であり、脳に過大な負担を強いる生活こそが元凶に思えるのだが。

NHKの報道を見ると、それほど効果があるのかというのが正直な感想である。


〈取材協力〉山脇成人(広島大学精神科)
      中村元昭(神奈川県精神医療センター芹香病院)

ディレクター:真野修一 酒井邦博


神奈川県立精神医療センター芹香病院
http://kanagawa-pho.jp/osirase/byouin/seisin/index.html

所在地
〒233-0006
神奈川県横浜市港南区芹が谷2-5-1
電話.045-822-0241
ファックス.045-825-3852
※番号の掛け間違いが大変多くなっております。よくお確かめの上、おかけ下さい。
診療受付時間
初診.
火曜日~金曜日
午前8時30分~11時00分(時間予約制)
再診.
月曜日~金曜日
時間予約制
休診日
土曜日、日曜日、祝日、
年末年始(12月29日~1月3日)

●磁気刺激治療(rTMS)専用ダイアル終了について 20120215

 芹香病院が臨床研究で行っている磁気刺激治療(rTMS)に関する取組みが「NHKスペシャル」で取り上げられ、多数の視聴者からお問い合わせをいただきました。

 誠にありがとうございます。また、問い合わせ専用ダイアルについては、繋がりにくい状況となり、大変ご迷惑をおかけいたしました。

 磁気刺激治療(rTMS)は、治療として行っているものではなく、臨床研究を目的としているものです。臨床研究についても、ご協力いただいける方には限りがございまして、現時点で予約が一杯となっており、新たな申し出についてはお断りをしています。

 放映後設けた問い合わせ専用ダイアルも平成24年2月15日(水)15時をもって終了させていただきます。

 ご関心を持っていただいたところ、誠に恐縮でございますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。



NHKスペシャル2月12日放送【うつ病は治せる病気か▽患者100万人時代到来
▽薬に頼らない最新治療1カ月でまるで別人に】の詳細情報です。
◎出演:筧利夫、南沢奈央◎語り:高橋美鈴

詳細情報  http://topicsnow.blog72.fc2.com/

●1時限目:アメリカで始まった画期的な治療…TMS(経頭蓋磁気刺激)
※症状が重い場合、なかなか治らない場合、アルバロ・パスカルレオーネ教授(ハーバード大学)

・抗うつ薬は3人に1人は効かない(アメリカの研究による)
・TMSは間隔を空けながら約40分間、症状が治まるまで毎日脳に磁気刺激を与え続ける治療法で全米400か所に導入されている
・うつ病患者は前頭葉の血流量が少ないため、前頭葉の左側にあるDLPFCを磁気刺激して血流量を増やせば症状が改善する
・抗うつ薬を飲んでいたものの効かなかった74歳の男性は2回の治療で長年食べていなかった朝食を食べられるようになった

◎DLPFC(背外側前頭前野)の機能
 (1)判断や意欲をつかさどる
 (2)へんとう体(不安・恐怖・悲しみなどの感情が生まれる場所)の暴走を抑える

◎うつ病患者の脳
 (1)DLPFCの活動が弱り判断力や意欲が低下
 (2)へんとう体が過剰に活動、不安・恐怖・悲しみが止まらない

●2時限目:磁気刺激 劇的な回復の記録

・10年以上、10種類以上の抗うつ薬が効かなかった59歳の男性は1週間後生活に意欲、2週間後に体のだるさが消え、1か月後笑顔が出た
 この男性が治療を受けたクリニックでは磁気刺激で約7割が回復
・患者は少しずつ症状が改善するたびに回復を実感できるので、運動や規則正しい食生活に取り組む意欲が高まる→回復に向けた良い循環
・日本独自に安全性と有効性を確認し承認されなければ治療に使えない

●3時限目:脳科学が挑む最先端治療…脳深部刺激(DBS)
※症状が重い場合、なかなか治らない場合、ヘレン・メイバーグ教授(メモリー大学)

・先端に電極のついた細い電線を脳から胸にかけて埋め込み、電気の刺激で脳の働きを改善する治療法、うつ病患者約40人中75%の症状が改善した
・電気刺激する25野はへんとう体とDLPFCの両方に作用、不安・恐怖・意欲低下を改善する

●4時限目:日本で始まった新たな“診断”…光トポグラフィー検査

・医師の経験で異なる問診から、科学的データが得られる光トポグラフィー検査へ
・光トポグラフィー検査は、検査用の帽子をかぶって、頭に近赤外腺を当て、言葉を考える課題を行っているときの脳の血液量の変化を測定する
・国の先進医療として山口大学医学部附属病院など全国13か所で実施
・双極性障害をうつ病と誤診するケースが多い(最新の研究結果で41.4%)
 理由はそう状態の期間より、うつ状態の期間が長く続く患者が多く、患者はうつ状態の時に受診するため、うつ病と誤診されてしまう
・双極性障害の患者が抗うつ薬を飲むと気分の波が押し上げられ、うつ状態からそう状態に極端に気分が高揚し、危険な衝動にかられることも

【症状別血液量の変化】
・健康な人の場合、言葉を考えると脳がすぐに活発になり血液量は増える
・うつ病患者の場合、DLPFCの働きが悪いため血液量はほとんど増えない
・統合失調症患者の場合、血液量は不規則に上下する
・双極性障害(そううつ病)患者の場合、血液量はゆっくり上昇する

●5時限目:“ことばの力”で治す…カウンセリング(認知行動療法)
※比較的症状が軽い、発症して間もない場合

・認知行動療法とは、うつ病などの心の病気をもった人が、いろいろな出来事に出会ったときの「行動」や「考え方(認知)」に注目し、それらを良い方向にコントロールする治療法
・「行動」や「考え方」それぞれに応じた治療法があり、「行動」については生活の中で気持ちが晴れるような行動を少しでも増やしていく、「考え方」については気持ちが動揺したときに 浮かんでくる考え方をバランスのよいものに変えていく
・うつ病の人はへんとう体が暴走し、すぐに不安や悲しみの感情がわきあがってくるが、認知行動療法で訓練を重ねると悲しい気持ちになっても前向きに考えられるようになり、DLPFCが活性化する結果、DLPFCがへんとう体にブレーキをかけ、うつ病の症状を抑えこむことができる(ピッツバーグ大学 グレッグ・シーグル准教授)

●補講:“うつ病は予防できる”未来への研究
※ローリエット脳研究所(アメリカ オクラホマ州)ウェイン・ドレベッツ教授

 脳の活動をリアルタイムで観察できる装置を使い、へんとう体を自分自身でコントロールする方法の研究、被験者は自分のへんとう体を観察しながら、良い状態にしていく訓練を行う
→習得できれば不安や悲しみを感じた時でもDLPFCを活性化し、へんとう体の暴走を抑えられ、その結果、うつ病を治療だけでなく予防することが可能になる

◎日本で行われている磁気刺激治療
・神奈川県立精神医療センター芹香病院
※薬で1年以上改善しない患者の中からさらに条件を絞って磁気刺激を行っている
 住所:神奈川県横浜市港南区芹が谷2-5-1 TEL:045-822-0241



「ここまで来た!うつ病治療」……2月12日のNHKスペシャルから
2012年2月13日 猫の欠伸研究室 Research Labo of Cat's Yawning

 昨日、2月12日(日)のNHKスペシャルは、「ここまで来た!うつ病治療」という内容でした。うつ病の当事者の皆さんや、ご家族の方には、大きな期待をいただきながらご覧になった方も多いかと思います。小生も多分に漏れず、パソコンでビデオを撮りながら見ておりました。

 以下、今日になってビデオを見ながら、内容を確認しましたので、そのポイントを復習を兼ねてまとめてみました。必要な箇所ではビデオを止めたり、見直したりしながら記録しましたので、大きな間違いはないかと思いますが,あくまでも小生の理解に基づくものですので、その点はご了解ください。

 わが国のうつ病患者は100万人を超え、国民病ともいえる状況を呈しているものの、薬を飲んでも治らない、元のようには働けないということも多かった。しかし、最近の脳科学の進歩によって、この常識も変わりつつあり、うつ病が解き明かされ、新たな治療が登場してきている。その背景には、アメリカのSTAR*D研究の結果、抗うつ薬は、3人に1人は聞かないことが明らかにされ、また、うつ病は心の病気ではなく脳の病気であるという認識が広がってきたことにある。

1.アメリカで始まった画期的な治療法……経頭蓋磁気刺激(TMS)
 ハーバード大学のアルパロ・パスカルレオーネ教授が開発した治療法で、磁気刺激で前頭葉を活性化させ、血流量を増加させることでうつ病の治療が可能と考えたものです。

 パスカルレオーネ教授は、うつ症状の改善度と、DLPFC(背外側前頭前野)の活性化との間に関連性があることを見いだしました。DLPFCは、判断や意欲に関わる部位です。ただし、このうつ病に直接関連しているのは、DLPFCではなく、扁桃体と呼ばれる部位です。扁桃体は、不安・恐怖・悲しみなどの、ネガティブな感情が生まれる場所です。うつ病患者の脳では、扁桃体が過剰に活動し、不安・恐怖・悲しみなどが止まらないと考えられています。DLPFCは、この扁桃体の活動抑制する働きがあると考えられています。つまり、健常者では、DLPFCと扁桃体とがバランスよく活動しているのに対して、うつ病患者ではバランスが崩れ、DLPFCの活動が低下し、扁桃体が過活動するために、うつ症状が起きていると考えられるのです。

 したがって、このDLPFCに磁気刺激を与え、その状態を改善してやれば、判断・意欲が改善されるとともに、扁桃体の活動が沈静化され、その結果、不安・悲しみも収まるという仮説を、パスカルレオーネ教授は立てたのです。このTMSは、現在、全米400カ所のクリニックで実施されています。DLPFCにきちんと磁気があたることを確認した上で、患者の反応を見てその強さを調節し、1日40分を毎日継続します。どのくらいの期間で効果が出るかについては、個人差があるようでした。

 紹介されていた74歳の男性の事例では、2日後には、朝きちんと起きられるようになり、また、朝食もとれるようになっていました。涙もろさも収まり始めていました。この男性は、番組の最後にももう一度登場し、1ヶ月ですっかり元気になり、市場での買い物を楽しんだり、海外旅行を計画しているということでした。

2.磁気刺激 劇的回復の記録
 59歳男性。抗うつ剤を10種類以上試したものの、改善しませんでした。TMSを受けて2日後には、無精髭を剃り、シャワーを浴びて治療に現れました。1週間で、意欲が出て来て、雨にも関わらず、新しく開店したハンバーガー屋を探しに行ったと述べています。2週間経って、だるさが低下し、夜も熟睡できるようになり、その結果朝も調子よく目覚めています。

 主治医は、「効果を実感しやすいので、患者も治療に前向きになれる。また、「治療に限らず、運動や規則正しい食生活に取り組む意欲が堪り、回復に向けたよい循環が生まれる」とコメントしています。

 この男性は、1ヶ月後には、「だいぶ良い」と述べ、髪型も整え、良い笑顔が見られており、まるで別人の風貌を呈していました。「以前は、真っ暗な穴に落ちたようで、どうしたら抜け出せるのかまったく分からなかった。人生を絶望の中で生きていくしかないと諦めていた。しかし、その横今日から抜け出すことができて、まさに奇跡」と言っています。

 このクリニックでの治癒率は、約70%だといいます。完治するかどうかは、まだ研究中で、効果のないケースもあり、また、回復後も効果を保つのに月1回継続するひともいるということですので。

3.脳科学が挑む最先端治療……脳深部刺激(DBS)
 エモリー大学のヘレン・メイバーグ教授は、脳深部刺激(DBS)という、脳の深部に電気信号を送り、不安・悲しみの気持ちを抑え込む方法を開発しました。脳の25野という部位に、電極を差し込み、胸元に埋め込んだバッテリから持続的に電気信号を送る方法です。この25野は、上記のDLPFCと、扁桃体の双方に連絡があり、25野を刺激することによって、両方の機能を調整できると考えられるのです。つまり、25野は、パソコン・ネットワークでいえば、「ハブ(Hub)」の役割を果たしており、①扁桃体とDLPFCの双方に作用する、②不安・恐怖と、意欲低下の両者を改善するのです。

 20年間、うつで苦しんでいて、4年前にDBSを装着したのですが、「脳に電極があるのは不思議な感じだが、気にはならない。変化は劇的で、人生を返してもらった気がする」と述べています。これまでに40名がこの治療を受け、そのうち、症状が改善したのは75%といいます。

4.日本で始まった新たな“診断”……光トポグラフィ検査
 うつ病をはじめ、精神疾患では、通常、問診で診断が行われます。そのため、診断には経験が必要とされますが、一方では、師団のバラツキや誤診も起こりえます。

 紹介された女性の事例では、2年前から気分が酷く落ち込み、終日起きられず、子どもの相手もできず、家事は夫が担当していました。当初は、うつ病の診断を受けたのですが、別の医療機関では、「軽い認知症の疑い。治療はない」と言われ、絶望し、訳が分からなくなっていました。その後あるきっかけで、山口大学医学部付属病院を受診し、「光トポグラフィ検査」によって、うつ病と改めて診断され、やっと「病気に向き合う気持ちが出て来た」と述べています。

 この光トポグラフィ検査は、頭に近赤外線を照射し、DLPFC及びその周辺の脳の働きを血流量の変化から調べる検査法です。例えば、「『と』で始まることばを言う」といった、ことばを考える検査を実施しながら、脳の血流量の変化を測定します。番組では、刺激後を与えてから60秒間の血流量の変化のパタンが示されていました(次を参照)。

  健常者……刺激後すぐに血流量が増加する
  うつ病患者……考えている間も血流量は増えない
  統合失調症患者……血流量は、不規則に上下変動する
  双極性障害患者……血流量は、ゆっくり上昇する傾向にある

 精神疾患の正確な診断につながることが期待される診断法です。群馬大の福田正人准教授は、「何の検査もないということで、医療者も不確実性を持ったり、場合によっては見逃したり、誤診することもある。それらに気づくのには、非常に役に立つ検査」と述べていました。

 この光トポグラフィ検査は、今のところ、国の先進医療として、全国13カ所の病院で実施されています。その1つ、日本医科大学千葉北総病院で、従来はうつ病とされていた男性が、実は双極性障害であったと判明した事例が紹介されていました。うつ病医療の大きな問題点の1つに、このように、実際は双極性障害(従来、躁うつ病と言われた疾患)であるのに、うつ病と誤診されることがあります。

 紹介されていた男性は、10年以上改善されないため、診断が間違っているのではないかと疑っていたといいます。光トポグラフィ検査の結果から、双極性障害の可能性が考えられ、再度、詳しく問診した結果、「今にして思うと、すごくテンションが高くなったっていうか、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと頭も非常に良く回転するような感じっていうのがよくあった」と述べ、双極性障害と診断が確定しました。

 実際、双極性障害と、うつ病との見極めは難しく、最近の報告(Zimmerman, P. et al., 2009, Arch. Gen. Psychiatry)によれば、うつ病の診断を受けた人のうち、実に41.4%が双極性障害の誤診であったといいます。双極性障害では、うつの病相と、そうの病相とが交互にみられる訳ですが、中でも、そうの病相が短く、うつの期間が長いタイプは、うつ状態で受診することが多いため、うつと誤診されがちです。

 誤診そのものはもちろんよくありませんが、双極性障害をうつと誤診した場合、患者さんの命に関わる事態を引き起こす危険性があります。10年間抗うつ剤を服用していた女性が事例として紹介されていましたが、横断歩道橋から飛び降りたいという自殺衝動を感じたことがあったそうです。抗うつ薬は、落ち込んだ気分を高める作用がありますが、双極性障害の患者が服用すると、気分の波が全般的に押し上げられます。また、ときには、うつからそうへと、気分が極端に高揚してしまうことがあり、それが自殺衝動につながっていまうことがあるのです。

 この女性の場合、幸い、自殺に至ることはなく、薬を切り替えて1ヶ月後には、症状は劇的に改善し、「この仕事が終わったら何をしたいとか、誰々とご飯を食べに行きたいとか、手帳を買って、先のことを考えたり出来るようになったので嬉しい」と述べていました。

 精神疾患の診断技術は進歩してこなかったのかという疑問が湧きます。とくに、うつ病は、古代ギリシャ時代から存在したと考えられています。たとえば、医聖・ヒポクラテスは、うつを「メランコリア」と呼びましたが、それが、「憂うつ」を現す、「メランコリー」の語源になっています。

 うつ病をはじめ、精神疾患の診断への科学的手法の導入は、アメリカで約30年前に始まりました。当時、ベトナム戦争の影響や、不況から、うつが増大していた頃です。診断のバラツキを防ぐために、DSM(アメリカ精神医学会が作成した、精神疾患診断マニュアル)が導入されたのです。DSMによれば、次の症状を含む9つの症状のうち、5つ以上が2週間以上続くときに、うつと診断されます。

  気分が落ち込む
  眠れない
  疲労感
  意欲・興味がなくなる
  判断力や集中力がなくなる
  自殺を考える など

 このDSMは、容易に、また、スピーディーに診断が可能であったため、たちまち世界中に広まりました。その結果、患者の状況を詳しく把握しないで、症状のみをマニュアル的にチェックするという、安易な問診が増加してしまったのです。これに対しては、反省する動きも出て来ています。

5.“ことばの力”で治す……認知行動療法
 認知行動療法が、症状の軽いうつ病患者の脳を変える、ということをピッツバーグ大学のグレッグ・シーグル准教授は、研究しています。

 3ヶ月間、認知行動療法を受けた結果、扁桃体の活動が治療によって低下された女性のケースが紹介されていました。このケースでは、実際に、脳画像上でも、扁桃体の活動が低下したことが示されていました。女性は、「夫に注意される度に自分を激しく責めていた。いつも自分なんかいなくてもいいと、悪い方に考えていた。でも、今では何でも前向きに考えられる。認知行動療法を受けて、本当によかった」と述べていました。

 認知行動療法は、カウンセリング(と番組では述べていましたが、心理療法とした方がよいかも知れません)の一種ですが、カウンセラーが積極的に働きかける方法です。仕事が完全にはできなかったという面接場面で、臨床心理士が、「できなかったのは1%で、残りの99%はきちんとできている。あなたは、こういう部下がいたら、責めるでしょうか?」と介入していました。

 ことばがどのように脳を変えるのかというメカニズムは、次のように説明されていました。「扁桃体の暴走によって、不安・悲しみが増える」のに対して、認知行動療法によって、DLPFCを活性化させることによって、前向きに考えられるようになるとともに、扁桃体の暴走が抑えられ、その結果、不安・悲しみも抑制されると考えられるのです。

6.<補講>“うつ病は予防できる” 未来への研究
 ローリエット脳研究所のウェイン・ドレベッツ教授は、脳活動をリアルタイムで確認することによって、扁桃体の活動を対象者にフィードバックし、それを自己コントロールする方法を研究しています。

 脳の活動をリアルタイムでモニターし、画面上に扁桃体の活動の変化を視覚化して呈示します。被験者に「できるだけ幸せな出来事を思い出す」ようにしてもらうことで、次第に扁桃体の活動をコントロールできるようになります。

 この方法を習得することによって、不安・悲しみが生じてきたときに、幸せな出来事を思い出すことでDLPFCを活性化し、それが扁桃体の活動を抑制し、ひいてはうつ病を予防できると考えられるのです。

7.番組ナビゲーターの一人、南沢奈央さんによるレポート
 まずは、TMSのところで紹介されていた74歳の男性の1ヶ月後の様子が報告されていました。重複しますが、1ヶ月後にはすっかり元気を取り戻し、奥さんと市場へ出かけて買い物を楽しんでいました。また、久しぶりの海外旅行を考えていることが紹介されています。「素晴らしい気分で、生きているという実感がある」と述べています。

 日本でもTMSが始まりつつあることも取り上げられていました。その1つ、神奈川県立精神医療センター芹香<きんこう>病院では、「薬で1年以上改善しない患者の中から、さらに条件を絞って磁気刺激を行っている」ということです。

 5年以上、うつの治療を継続している男性が、TMSによる治療を受けています。治療は、「キツツキに叩かれているような感じ」だそうです。1週間後、「とてもスッキリした感じで、雲が晴れたような感じがする。5年間常に頭の中にもやがかかっていたような状態だったが、一切なくなって、うつになる前の自分に近い感じに戻った。足取りが軽くなったというか、気持ちいい。日の光をいっぱい浴びながら」とコメントしていました。

 以上、長くなりましたが、昨日、2月12日(日)のNHKスペシャル「ここまで来た!うつ病治療」の内容です。

 後ほど、専門用語や、脳の機能、部位、認知行動療法などについて、別のエントリで補足を認めようと思っています。

洗脳体験をナラティヴに17

「しなければならないのはただ一つ、目を開けて、自分が執着しているものはほんとうは自分には必要でないと悟ることだ。わたしはプログラム化され、洗脳されて、この特定の人や物がなければ幸せになれない、生きてゆけないと思い込まされていた」(アントニー・デ・メロ)3-32

† 人間は何かにこだわって生きている。それは大きなことかもしれないし小さなことかもしれない。問題となるのは、それが自らのこだわりなのか、それとも幼少から教え込まれたルールなのかであるとデ・メロ師は言う。プログラム化とは自動思考のことであり、AといえばBと反応してしまうことに何の問題も感じていない状態のことだ。

‡ 宗教も教義・教理を持ち、同様の構造を持っている。無批判に覚え信じ込むことが大事であると思い込んでいる。しかし、それは本当に自分に必要でないことを知ることだろう。とある宗教組織にいた時間は、その組織に属さなければ全て終わりだという教えに恐れを感じていた。つまり、自分が主体であることから組織主体へと変えさせられ意のままに動かされていたということなのだ。デ・メロ師の語るように、特定の人や物が人間を幸せにしないと悟ったのは組織の呪縛から離れた後のことだった。

バレンタインの起源は「裸の男性がムチで女性を叩くお祭り」

バレンタインの起源は「裸の男性がムチで女性を叩くお祭り」
2012年2月10日 Gow!Magazine

みなさん、バレンタインデーの起源をごぞんじでしょうか?
なんとなく「キリスト教のイベントだっけ?」と思っている方も多いのでは。
古典学者の研究によると、どうやらキリスト教の由来は後付けで、もともとの起源はローマ帝国時代に「裸の男性がムチで女性を叩くお祭り」だったと言うのです。
なんだかソワソワしてしまいますね。

意外と知らない「バレンタインデーの本当の起源」をご紹介いたしましょう。

2月14日は聖バレンタインさんの命日

2月14日はバレンタインデー、正しくは「Saint Valentine’s Day(聖バレンタインの日)」。
キリスト教司祭のバレンティヌスにちなんだ、キリスト教のイベントだというのが通説です。

西暦3世紀のローマ時代、皇帝クラウディウス二世は、戦争へ行きたがらない兵士の士気をむりやり上げるため、兵士の結婚を禁止。
それを憐れんだ司祭のバレンティヌスは、帝国に隠れて兵士たちを結婚させていました。
それが皇帝の耳に入り、バレンティヌスは投獄されてしまいます。
しかし、バレンティヌスは獄中でも看守たちに神の愛を説き続けました。
ある看守には目の不自由な娘がいて、バレンティヌスが彼女のために祈ると奇跡的に目が見えるようになったといいます。
その後、不幸にもバレンティヌスは処刑されてしまうのですが、死ぬ前にその娘宛てに「あなたのバレンティヌスより」と署名した手紙を残したそうです。

バレンティヌスが処刑されたのが2月14日。
そののちに、2月14日に愛するひとへ「あなたのバレンタインより」や「わたしのバレンタインになって」と書かれたメッセージカードを贈り合うイベントになったとされています。
(参照:「ファミリー・インターナショナル|バレンタイン・デーの由来」より)

古典学者が語る、バレンタインデーの本当の起源

このように“悲劇の司祭にちなんだ祭り”と言い伝えられているバレンタインデーですが、これはキリスト教が布教をするために都合よくこじつけた伝説だと言う意見もあります。

コロラド大学ボルダー校の古典学者ノエル・レンスキ氏はこう考えています。
バレンタインデーの本当の起源は、キリスト教が伝わる以前からローマで行われていた「ルペルカリア祭」。
毎年2月15日に多産を祈願して、男性が裸になりヤギや犬の皮でできたムチで未婚女性をたたくという騒々しい祭りです。
西暦313年にローマ皇帝がキリスト教を公認して、異教の祭りをやめさせようとしました。

しかし、「ルペルカリア祭」はその後も150年続くほど人気のある祭りでした。
そこでキリスト教会は、2月14日に処刑された聖バレンティヌスの伝説を結びつけて「男女の祭り」という特色を残しつつ、キリスト教の祭り「聖バレンタインデー」に変えてしまったそうです。
「ルペルカリア祭」の人気に便乗し、異教徒をキリスト教へ改宗させる狙いもあったとか。
(参照:「ナショナルジオグラフィック|バレンタインデーの歴史と愛の脳科学」「Wikipedia|ルペルカーリア祭」より)

男女にまつわるイベントは盛り上がる

「バレンタインデー」は、今ではキリスト教が関係なくなるほど世界中に広まっています。
「ルペルカリア祭」が支持されていたポイントが「男女の祭り」である点に目を付けたのが大ブレイクの要因でしょう。
当時のキリスト教会は優秀なマーケターですね。

日本でも大盛りあがりのバレンタインデー。
もともとはこんなSMチックなイベントだったなんて意外ですね。
ちょっと刺激が欲しいカップルは、彼に本当の起源を教えてみてはいかがでしょうか。



・キリスト教の行事に関しては、それ以前に行われていた風習や異教の習慣などに便乗したものがあることは知られている。上記の記事にあるように、新たに意味づけをすることでキリスト教を定着させようとしたことは上手い方法である。

それにしても、「ルペルカリア祭」ではないが、多産や豊穣を願うことは世界中で行われている祭りであると言えよう。科学知識がなかった時代には、生殖の知識も天文学や気候学も経験知でしかなかった。その際には、神々を悦ばせたり自然を崇拝することで、人間の幸福を願ったということだ。

まあ、ギリシャ以前の風習もあったことだろうし、何が起源かを知ることは難しいに違いない。

神の風景-人間と世間-68

「所詮は人に迷惑をかけずには生きられない私たちなのです。恐縮こそは最低限の社会性であります」(藤木正三)2-86恐縮

・共に生きるという言葉が氾濫しています。そこに藤木師は、あまりにも健康的な人生観を見ます。たれプーさん♪は、この感性こそが師の中心にあると思います。共に生きるということばを、あまり健康な人たちの文脈で語られたなら、生きることにすら難儀している人たちに対する配慮に欠けているという気がします。たれプーさん♪は、この断想を知ってから「共生」ということばを使わなくなりました。

巨大コーラン祝う アフガンの書道家、5年がかりで完成

巨大コーラン祝う アフガンの書道家、5年がかりで完成
2012年1月30日 朝日新聞

 アフガニスタンのアラビア語書道家フサイニー・ハドリーさんが約5年がかりでつくっていた巨大なイスラム教の聖典コーランが完成し、今月中旬にカブールで記念式典が行われた。地元紙などは世界最大級だと伝えている。

 このコーランは218ページあり、縦228センチ、横155センチ。表紙はヤギの革で覆われている。弟子9人とともに手掛けたハドリーさんは「後の世代にもコーランが伝わってほしいと思った」と話す。

 式典には政治家や宗教関係者らが出席、少女たちが国歌を斉唱するなどして完成を祝った。(イスラマバード=中野渉)

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カブールで今月中旬、式典で完成した巨大なコーランをめくるハドリーさん(左)=AP



アフガンで「世界最大」のコーラン完成
2012.1.14 産経新聞

 アフガニスタンのアラビア語書道家、フサイニー・ハドリーさんが手掛けていた「世界最大」のイスラム教の聖典コーランがこのほど完成し、12日に首都カブールで記念式典が行われた。AP通信が伝えた。

 このコーランは縦228センチ、横155センチで全218ページ。ハドリーさんが9人の弟子とともに5年かかって書き上げたという。式典には政府高官や宗教関係者らが出席し、「アフガンとイスラム教徒の宝」の完成を祝った。

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「世界最大のコーラン」(AP)




・アフガンの書道家…書道家なの!? 朝日新聞と産経新聞は、共にAP配信記事だが写真が違っている。調べると、以下のように書道芸術家(Calligrapher)ということだろうね。書家ということね。

印刷術がなかった頃には手書きが当然であり芸術的なものもあったろう。コーランを手にしたことがないのでイメージが湧かない。


アフガニスタンで登場した世界最大の「コーラン」!
2012年01月12日 TIME-AZ.COM

WindsorstarはAFPからの情報として2012年01月13日に、アフガニスタンの芸術家と9人の学生が、カブールでオープンしたナサー・バルカイ図書館(Naser Khusro Balkhi Library)で2012年01月12日に、巨大なコーランを展示したと報告した。

ナサー・バルカイ図書館は、カブールのアーガー・ハーン財団(The Aga Khan Foundation in Kabul)によって設立された。

MSNBCは、このコーランが、世界最大と紹介している。

また、このコーランの書道芸術家(Calligrapher)はモハマド・サーベル・ヤコティ・ハッサニ・ケードリ(Mohammad Saber Yaqoti Hussaini Khedri)だと言っている。

モハマド・サーベル・ヤコティ・ハッサニ・ケードリは、9人の学生と、5年かけて完成させたと言っている。


キリスト生誕の地で司祭100人が大乱闘

キリスト生誕の地で司祭100人が大乱闘
2011.12.30 産経新聞

 イエス・キリスト生誕の地とされるヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ベツレヘムにある聖誕教会で28日、ギリシア正教会とアルメニア正教会の司祭約100人が乱闘となり、警察が介入する騒ぎとなった。AP通信が伝えた。

 司祭たちは1月7日の正教会のクリスマスを前に、教会内のそれぞれの敷地を清掃。相手の敷地に侵入したことで口論となり、ほうきを振り回してのけんかに発展したという。大けがをした人はいなかった。



・後日にNHKエルサレム支局の記者レポートを聞いた。それによると、床磨きではなく小さな窓磨きを巡ってのいさかいと言っていた。床か窓かはどうでもいいが、厳格に区分けされた区域だけに互いにお蔭さんの気持ちはないようだ。

動画は、すでに混乱状態であるので発端は些細なことだったに違いない。それにしても神父や修道士らが何度も起こす小競り合いに嫌気がするという報道だ。

警察の介入で収束したもののエスカレートすれば傷害事件にまでもなったかもしれない。宗教戦争とは、そんな些細なことから起こるのかもしれない。


キリスト生誕の教会で聖職者が衝突
2011年12月29日 NHK

イエス・キリストの生誕の地に建つとされるパレスチナ暫定自治区のベツレヘムの教会で、キリスト教の異なる宗派の聖職者たちが、教会の管理の仕方をめぐるいさかいから、もみ合いになる騒ぎがありました。

キリスト生誕の地に建つとされるベツレヘムの聖誕教会は、キリスト教徒にとって最も神聖な聖地の一つで、ギリシャ正教とアルメニア正教、それにカトリックの3つの宗派が、区画を厳密に分けて管理しています。

28日には、異なる宗派の神父や修道士らがブラシを使って床の大掃除をしていましたが、互いに「自分たちが管理する区画に無断で入ってきた」と主張してもみ合いになり、およそ100人の聖職者らが靴やブラシを投げ合うなどの騒ぎに発展しました。警戒にあたっていたパレスチナの警察が止めに入ったことから、けが人は出ず、騒動を起こしたのが聖職者たちだったことから、警察は、あえて誰も逮捕しなかったということです。

聖誕教会では、今週、世界中から巡礼者が訪れ、恒例のクリスマス・ミサが行われたばかりで、愛や寛容の教えを説く聖職者たちが些細なことから争う姿を、人々はあきれた様子で眺めていました。




聖職者が乱闘騒ぎ  ベツレヘムの聖誕教会で

NHKスペシャル 証言記録 日本人の戦争 全二回シリーズ

証言記録 日本人の戦争 第1回 アジア 民衆に包囲された戦場
2011年12月3日 総合テレビ

太平洋戦争開戦から70年。戦争証言プロジェクトでは、戦争体験者の証言を4年にわたり収集してきた。その数は、元将兵や市民を合わせ、800人以上にのぼる。証言の大半を占めるのは、無惨で生々しい「死」の記憶である。日中戦争から太平洋戦争に至る“昭和の戦争”の死者は、日本人だけで310万人。この夥しい死は、単に軍部の誤った戦争指導によってのみ、もたらされたのではない。“昭和の戦争”は国民の圧倒的支持を受けて始まった。その中で、日本各地の村々から大量の兵士たちが戦場に送り込まれていったのである。近年、こうした総力戦の実態を示す資料の発掘が各地で進められている。長野県の村に残る、戦死者の村葬の詳細な記録。そこには戦死者を“英霊”として称え、遺族に対して手厚い援助を行い続けた村の姿がある。そこから浮かび上がるのは、兵士の「潔い死」を美徳とする「故郷」の姿である。第1回は、常時数十万を超える大量の兵力が動員された“大陸”を舞台に、戦場と銃後が一体となって推し進めた“昭和の戦争”の実像を証言で記録する。

証言記録 日本人の戦争 第2回 太平洋 絶望の戦場
2011年12月4日 総合テレビ

日本人が体験した“昭和の戦争”の実像を、戦争体験者の証言で記録する「日本人の戦争」。第2回の舞台は太平洋。真珠湾攻撃以降、太平洋の広大な地域に戦線を拡大した日本軍。連合軍の反攻が始まると、国力を越えた戦線拡大の結果として、前線の兵士は悲惨な最期を辿ることになる。米軍の圧倒的な物量と火力に追いつめられる兵士たち。補給が途絶え、弾も食糧も尽き、孤立していく戦場。生き延びる手段を奪われ、捕虜となることを厳しく戒められていた多くの兵士が、餓えや病で死んでいった。過酷な太平洋の戦場を生きた元兵士たちの証言と、戦場の兵士から届けられた大量の軍事郵便が残された村を軸に、日本人が国を挙げて邁進した“昭和の戦争”の結末を描く。



・第1回は73分、第2回は49分構成

NHKでは、戦争証言の最後の機会として集中的に記録を採取している。その数は800名ということであり、今回もそれらから軸を作って構成されたもの。

第1回は大陸進出での八路軍との攻防、また第2回ではニューギニア戦線での死線にさまよう兵士たちのことが印象として残った。

戦争は通常の常識などは通らないゆえに、様々な悲劇が起こる。先の戦争でも、戦争に名を借りた暴虐な行いがあったことは事実としても関係者が語る機会はなかなかなかった。彼らはもう、80歳代後半から90歳代であり墓まで語らずとも済むには違いない。

人肉のことや、ゲリラ掃討と称して女や子どもを抹殺したことも語られていた。自ら手を下したというものはないにしても当事者たちの証言は重い。

戦争を生き延びて帰った人たちは、何かしらの負い目を抱いている。それは戦陣訓で教え込まれた恥を感じているということもあったろうが、一緒に死んだ方がましだったという気持ちだ。一人の兵士が語っていたように、慣れてしまえば死臭が漂っていても食事ができてしまうというのは本当のことだろう。

歴史は繰り返す。歴史から学ばないものは同じ過ちを繰り返す。それが分かっていても人間は忘れやすいものであり、これだけ情報過多社会になっていても本当に大事なことは伝わっていない。

登場した人たちを見ていて、この戦争から得たことを、どのように消化しているかで生き方が変わってしまったようで人生を狂わせるということは、こうしたことなのだろう。殺さなければ殺されるという単純な理屈を超えたものがなく、今日でなければ明日までの命とする思いが人間を大きく変えてしまうのだろう。

洗脳体験をナラティヴに16

「たっぷりと時間をかけて執着の腐敗性、その堕落しきった本性を観察する。人はふつう執着のもたらすスリル感、一瞬の快感に集中するものだ。そうではなく、その不安、苦痛、束縛に目を向ける」(アントニー・デ・メロ)3-107

† 執着はこころだけでなく行動にも及ぶ。例えば、何かの依存症状態となっている場合も同じことだろう。買い物依存にある人は、何かを所有したいという気持ちよりは選んで買うという行動に快感を感じるのだろう。だから、買ってしまえば箱のままで使用することもない。こうした快感が得られることを学んだゆえに、特にストレス状態にある人たちは無意識に快行動を誘発する行為を行ってしまう。そして、ストレス状態そのものが解消されていなければ、同様の行為を繰り返ししまう。

‡ 宗教も快い体験を得させることで関心を誘う。私が所属していた、とある宗教組織も最初の段階で「ラブシャワ」ーと言われるものを経験した。それは、集会に参加すると話しかけてもらい関心を払ってくれるというもので、自分自身が持っている所属欲求を叶えや認められているという意識を生む。そして、その集会に集いたいと思うようになった。ただ、その後に分かったことは、自分に関心を払っていてくれたわけではなく、誰もがそうするものと教え込まれていたということだ。あなたに関心を払い甘言をもたらす人が、どのような人なのかはよく知るべきだろう。

地球ドラマチック「奇跡の生還に導く声~“守護天使”の正体は?~」

地球ドラマチック「奇跡の生還に導く声~“守護天使”の正体は?~」
2011年11月27日 Eテレ

 奇跡の生還を果たした人たちの多くに、共通した体験があった。不思議な声に導かれたというのだ。声の正体はいったい何なのか。脳科学者のユニークな研究を交えて伝える。

 2001年9月11日に米国ニューヨークのワールドトレードセンター南棟84階で働いていた男性、ダイビングの途中で命綱を見失った女性、宇宙飛行士、登山家。まったく異なる危険から生還した人々が聞いた「導く声」とは? 極限状態に置かれた人間の脳の働きについての研究を紹介。人間の秘められた力か、脳の錯覚か。こうした体験に遭遇した人たちのインタビューと、ユニークな研究の取り組みを伝える。

 アメリカ同時多発テロが発生した時、ワールドトレードセンターの上層階で勤務していたある男性は、避難する途中、非常階段で炎に包まれました。海中の洞窟(どうくつ)で潜水調査を行っていたあるダイバーは、水深30メートルの深さで命綱を見失いました。このように生命の危機に遭遇(そうぐう)しながら奇跡的な生還を果たし、九死に一生を得た人たちの体験談に耳を傾けると、その多くが不思議な体験をしていたことが明らかになってきました。

 まさに絶体絶命と思われた瞬間、彼らは何者かの声を聞き、その声に導かれて生き延びることができたというのです。体験談を語る人の中には、亡くなった肉親が自分を導いてくれたと話す人もいれば、“守護天使”(Guardian Angel ガーディアン・エンジェル)のおかげだという人、そしてパニック状態で幻覚を見たと考える人もいます。

 極限状態に置かれた人が遭遇する不思議な現象と、それを科学的に説明したいと試みる脳科学者たちの挑戦に迫ります。

原題:SCIENCE OF ANGELS
制作:アメリカ(2010年)

【語り】渡辺徹



・非常に興味深い現象であり、サードマン(第3の人)現象と呼ばれるそうだ。サードマンとは第三者という意味だろうが、例えば、幽体離脱などの現象とも関連付けられるのではないかと思う。

そうした現象を現代の脳科学で解明する試みが進んでいる一方で、従来の守護天使や守護霊といった感じ方、また神を見たということとも関連される。

こうした議論は、日本でも臨死体験時の幽体離脱と称して、NHKをはじめとして一大ブームとなったことは記憶に新しいところだ。その際に明らかになったことは、臨死体験には文化差があるということと、同じような経過をたどることも紹介された。

結局のところ、脳を理解するのが脳であるということが最大のネックであり極めて難しいとされる。この番組は米国制作ということで、やはりキリスト教に関連する天使などを感じる人たちが多いことが分かる。2008年米国調査によれば守護天使の存在を信じているアメリカ人は46%にのぼる。

番組の骨格となっている本の邦訳は出版されている。過去に残された記録を含めて、緊急事態や極限状態に陥ったときに何らかのことが起るとされる。例えば、同時テロで助かった男性は、別の声を聞いて励まされて行動し助かったということだ。

また、番組では神経科学者や医師などの証言から、科学で解明することも可能という証言を得ているが、実証実験はイマイチのようだ。つまり個体差が大きく、脳のある部分をどの程度刺激すれば、そのような状況が起きるのかは明確ではないということだ。

非常に面白いことは、科学的な思考を持っている科学者や宇宙飛行士のような方でも、こうした体験をした場合に科学的に解明するよりは、神や天使、肉親や伴侶などと結びつけることは厭わないということだろう。その方が納得がいくということなのだ。ここが人間的である。

すべて人間の脳に由来するものなのか、それでも人間には未だ関知できない領域があって人間にメッセージを伝えているのかは分からない。しかし臨死体験で明らかになったように死に際しては誰もが朗らかに前向きになれるようだ。

このサードマン現象と臨死体験を合わせて考えてみても、神秘的な現象をどのように意味づけて生きていくのかがカギとなろう。極限状況や臨死状況にあっては、人間は何か新しい知見を得ることは間違いないように思える。


奇跡の生還へ導く人―極限状況の「サードマン現象」
ジョン ガイガー (著), John Grigsby Geiger
伊豆原 弓 (翻訳)

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単行本: 255ページ
出版社: 新潮社 (2010/09)


神の風景-人間と世間-67

「清潔な人はその狭さを、大まかな人はそのルーズさを反省しているのが普通ですから、それを信じて批判を控え、認め合うのが一番良いと思います」(藤木正三)2-83堅物と横着者

・いろいろな性格の人がいますね。藤木師によれば、それぞれに自分のどうにもならない性格を反省しているものだから、徒に悲しまないようにしたいものです。積極的な見方です。

人生いろいろ:チケット詐欺と実生活

† 有名人のコンサートチケットなどは転売目的で購入する人たちも多くて、この記事のような詐欺ばかりではないだろう。しかし、メールアドレスや携帯電話番号だけで信じるのはマズイだろう。

‡ こうした対応には消費者教育を子どものうちからするとともに、受験勉強に特化した生活のあり方を見直すことだろう。読み・書き・そろばんとよく言ったもので、最近は大学生でも十分に基礎能力のある人がいないというのが現実だ。


子どもサポート情報 第46号  平成23年12月14日
◇発行:独立行政法人国民生活センター◇

  ネット上のチケット詐欺!?相手と連絡がとれない!!

◆事例1
携帯電話でコミュニティサイトを利用し、個人からコンサートチケットを買う
ことになった。代金を振り込んだのになかなかチケットが届かず、コンサート
開催日まで何度も相手に電話したがつながらなかった。お金を返してほしい。
(16歳 女性)
◆事例2
ファンが集まるサイトで「コンサートチケット売ります」という書き込みを見
つけ、代金を相手口座へ振り込んだ。チケットが届かないので、メールで問い
合わせると「普通郵便で送った。その後の責任はない」と返信があり、以後メ
ールしても相手にされない。だまされたと思う。(17歳 女性)

<ひとことアドバイス>
☆インターネットの掲示板やSNSの「コンサートチケットあります」等の情報を
 見つけ、相手に代金を振り込んだ途端、連絡が取れなくなるなどの被害が後
 を絶ちません。
☆ネット上の見知らぬ相手との個人間の取引には大きなリスクが伴います。特
 に代金先払いの場合は、これをしておけば100%安全という対策はありません。
 取引を行うかどうかは慎重に検討しましょう。
☆少なくとも、相手のメールアドレスや携帯電話番号だけでなく、住所や固定
 電話番号も確認するなど身元を確かめておきましょう。
☆代金を支払ったのにチケットが届かない、返金を求めても応じないなど、お
 金をだまし取ることが目的であると疑われた場合は、最寄りの警察署に相談
 してください。

イラスト入りリーフレット


人生いろいろ:置き薬トラブル

† 以前は2つの業者から配置薬を使っていた。昔は医療機関も少なく重宝したものだ。また、子どもにとっては風船とかもらって嬉しかったように思う。主に富山や滋賀の業者だったが、どの業者も営業不振で退散してしまった。

‡ 記事にあるのは、かなり強引なやり方だろう。私の住居付近にも大手ドラッグチェーンが乱立状態であり、むろん医療機関もある。配置薬の需要は残念ながらなくなってしまった。


見守り新鮮情報 第128号  平成24年1月20日
◇発行:独立行政法人国民生活センター◇

    断ったのに置いていかれた配置薬

 突然訪問して来た男性が、「薬屋です」と言って薬箱を玄関に置いたので、
「病院にかかっていて薬をもらっているのでいらない」と断った。しかしその
販売員は、薬箱を置いたまま、走るように立ち去ってしまった。玄関先まで行
き辺りを見たが、もう姿が見えなくなっていた。返却したいがどうしたらよい
か。業者の名前や連絡先は薬箱に印字されているが、契約書などの書類はない。
(80歳代 女性)

<ひとこと助言>
☆配置薬の訪問販売に関する相談が後を絶ちません。断っているのにしつこく
 勧誘したり、泣き落としをしたりして契約を迫る他、消費者に断る隙を与え
 ず勝手に薬を置いて立ち去るケースもあります。
☆他に、返却等を申し出ても薬をなかなか引き取ってもらえなかったり、定期
 訪問の際に高額な健康食品を売りつけられたりするトラブルもあります。
☆配置薬は、業者から薬を預かり、次回の来訪時に使った分だけ支払う仕組み
 です。自分の判断で薬を処分しないようにしましょう。
☆できれば玄関のドアを開けずに対応し、必要なければきっぱり断りましょう。
 意に反して預かることになっても、速やかに引き取り等を申し出ましょう。
☆心配なときは、お住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください。

イラスト入りリーフレット(PDF形式)


NHKラジオ深夜便 ピアノで紡ぐ生きる夢

明日へのことば ピアノで紡(ツム)ぐ生きる夢
尚美学園大学客員教授 大村典子
2012年1月19日深夜 NHKラジオ深夜便

・大村先生の話を聴いていて何だかワクワクしてきた。それは音楽の核心的な部分である「楽しむ」ことをベースとして音楽専門家だけない、アマチュアをも対象として音楽教育を実践されてきたことからくるものだろう。

2歳のとき中国・満州から引き上げ時に脊椎カリエスに罹患しギプスベットでの生活を強いられて、学校へも通学できなかったという。その時に、母親からオモチャのグランドピアノを与えられ、歌好きの叔母から手ほどきを受け、慶応の音楽部でトランペットを吹いていたという父親からも影響を受けたという。

そうした音楽一家には、常に楽しい雰囲気で歌ったり演奏したりする素地があったという。話の中では、詳細は分からなかったが病気もだんだんと改善したようで、音楽を志し大学院でビバルディ研究をすることになるまでは、身体が弱かったそうだ。

大学院では楽理科で楽曲の分析をしていたということ。将来は学者になることも視野にあったというが、自宅で教えたいたピアノ教育について、評判がすこぶる良くピアノ専門誌に連載を開始するとたちまち評判となった。それは、ピアノを専門として学ぶ生徒ばかりでなく、楽しみとして学ぶ生徒たちの増加があったが、それに対して厳格なピアノ教育を強いていた風潮があったという。

時代は、高度成長期も終わった1980年代ということで、ピアノを学ぶ人口が爆発的に増えていた。お稽古ごととして学ぶ子どもも多く、将来ピアニストを目ざすという子どもたちばかりではない。彼女らに対して、大村先生は、その生徒の個性に合わせてカリキュラムを組むことや、生徒を褒めることで自主性を引き出すことの知恵を持っていたという。

それは、音大の器楽科ピアノ専攻学生のように、ただ上手にピアノが弾ける学生たちが、上手に弾けない生徒たちを教えるのとは訳が違うことだ。大村先生は、なぜピアノが嫌いになるのかを考えて、その対処の仕方を考えたという。その教え方が、各地のピアノ教室の先生方に支持されることで普及した。また、新設された宮崎県立看護大の学長から看護師教育に音楽が重要と言われて教授に就任する。

その後、だれもがすぐに取り組める「音楽コミュニケーション」を提唱し、ピアノを弾いたことのない人も指一本で連弾の仲間入りが出来る“ハッピー連弾”と、合唱経験のない人も即席でコーラスに参加出来る、“ハッピーコーラス”を考案する。それらは看護や介護の現場で活用され、楽しみつつ健康の促進に役立つと喜ばれているようだ。

さて、大村先生の話では幼少期の病弱期から、現在の活躍は想像できなかったということだ。すでに1600回以上の講演・演奏会をしているということ。また、91歳の母親も老人ホームに健在ということだ。何よりも声の艶がよく聴いている人に元気を引き起こしてくれる存在である。徹子の部屋出演で反響を得たというのも分かる。

思うに、いろいろな人間がいてはじめて社会は成り立つ。誰もがピアニストになる必要もないが、生涯音楽を友として豊かに生きることのできる人間を育てることは有益なことに違いない。効率的に音大受験するピアノ教師も必要だが、大村先生のように、家族や集団で楽しむことも大事なことだろう。彼女が育った家庭環境が非常に良かったということは強く感じた。


★大村典子(おおむら のりこ)OHMURA Noriko ピアニスト

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1968年に相愛大学 音楽学部 作曲学科音楽学専攻、1971年に国立音楽大学大学院音楽学専攻を修了。
日本ピアノ教育連盟評議員。元宮崎県立看護大学教授。

ヴィヴァルディ研究で国際的に評価される一方、1980年2月以来、1600回に及ぶ教育セミナーで活躍。
NHKテレビ「マイライフ~大村典子」や「徹子の部屋」に出演、プラス志向の生き方が反響を呼ぶ。

大学院を修了後、ヴィヴァルディの研究、ピアノ教育、教育講演を経て、1997年4月より看護教育に従事。
九州で最初の公立看護大学である宮崎県立看護大学の教授として、「人間研究」などの講義を担当した。

著書は「ヤル気を引き出すピアノのレッスン」(音楽之友社)、全国学校図書館協議会の選定図書になった自伝「お母さん、ノリコ平気よ!」(草思社)「大村典子ファミリーピアノ連弾集 全6巻」「大村典子ハッピーコーラス 全9巻」(音楽之友社)、「大村典子 大人のハートフル・ピアノ曲集」(ヤマハミュージックメディア)など多数。



「お母さん、ノリコ平気よ!」

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単行本: 221ページ
出版社: 草思社 (1992/04)


洗脳体験をナラティヴに15

「執着を捨て去るには? 人々は放棄することで執着を捨てようとする。秘訣は、何も放棄せず、何物にもしがみつがず、すべてを楽しみ、すべてを流れのままに去らせることである」(アントニー・デ・メロ)3-107

† ここのキイポイントは意識をしないで見つめることだけということだ。座禅の話題でよくある意識が集中せず他ごとを考えてしまうというものがある。その解決法と同じこと。意識に湧き上がってくるものを客観視していれば、自然と消え去ってしまうものなのだ。

‡ 捉われとは、意識することでものごとが何とかなるという誤解があることから生じる。よく脱カルトと称して、意識的に説得しようとすることもあるが、それが功を奏しないのは意識の世界では身動きができないほどになっているからだろう。ただ意識の深いところでは別のものが作用しているから、自分自身の気持ちの深いところを感じる時間・空間を与えてやれば自ずと変化する。注意したいのは、こうした作用が起こるには時間が必要だということだ。
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