フロム・イーブル ~バチカンを震撼させた悪魔の神父~

フロム・イーブル ~バチカンを震撼させた悪魔の神父~
DELIVER US FROM EVIL

神父が危険な少児性愛者であると知りながら、彼をかばい続けた教会。その後30年間にわたって、神父は子供たちを虐待していく…。本人、被害者たちのインタビューも収録した、衝撃的なドキュメンタリー。

2006 / アメリカ / 101min
【監督】
Amy Berg(エイミー・バーグ)
【製作スタッフ】
Ray Baldwin(レイ・ボールドウィン)
Michael Brown(マイケル・ブラウン)
Amy Berg(エイミー・バーグ)



ライナーノーツ from 後藤啓二

「フロム・イーブル」は、カトリック教会の神父による子どもたちへの性的虐待の実態を記録したドキュメンタリー映画である。何十年にわたりおぞましい性的虐待を続けてきた神父と、それを知りながら握りつぶし、被害を拡大させた司教らカトリック教会の幹部らの腐敗堕落が浮き彫りにされている。
本映画によると、アメリカだけで10万人以上の被害者が存在し、多くは大人になってもトラウマを抱え苦しんでいる。カトリック教会の神父の10%は虐待者であり、4世紀以来続いている問題であるという。本映画では、大人になった被害者やその親たち、長年虐待を行ってきた元神父、告発を行ってきた一部の神父や弁護士、警察官たちの証言を通じて、これらの問題を明らかにしている。
子どもに対する性的虐待を行う者が絶対に許されぬ犯罪者であり、厳罰に処せられるべきであることは言うまでもない。しかし、本映画で明らかになったのは、それと同等に許せないカトリック教会の対応である。神父による性的虐待を知りながら、自らの保身のためか、カトリック教会の「権威」を守るためか、隠ぺいし、うそをつき、被害者の訴えを門前払いにし続けてきたカトリック教会は誠に許しがたい。本映画では、カトリック教会に抗議する子どもたちのプラカードに「犯罪者でなく子どもたちを守って」と書かれてあった。何をかいわんやである。
このようなことを企業なり政府が行ったとしたら、企業は倒産し、政府は政権交代を国民から迫られる。しかし、宗教団体にはそれがないということだろうか。コンプライアンスやリスク管理という考えを持ち出すまでもなく、かかる不誠実な対応はおよそ許されないのであるが(宗教団体であればなおさらである!)、いまだにかかる対応をとり続けているというのは信じられない思いである。宗教団体の閉鎖性を考えさせられる。
わが国でも、児童虐待、中でも性的虐待の問題が大きな社会問題になっている。子どもに対する性的虐待の多くは、父親や兄、教師、スポーツ等の指導者、教会関係者たちによりそのほとんどがなされている。保護者や指導者的立場にある者は、子どもに対する支配的・指導的立場にあることから、性的虐待を行いやすく、被害を受けた子どもも訴えることが極めて困難な立場にある。性的虐待はごく一部しか外部に明らかにされず、大部分の子どもは苦痛にあえぎながら助けを求められない現状にある。性的虐待を少しでも少なくするための施策が早急に必要である。虐待行為を行った者に対する厳罰化、虐待を受けている子どもが被害を訴えやすくするための子どもが容易に相談できる電話相談や駆け込み寺等の体制の整備、医師、教師等による発見・通報活動の励行などできることは何でも実施しなければならない。
わが国は、国際社会からの批判を浴びながらも、いつまでたっても児童ポルノの単純所持を法律で禁止しようとせず、子どもを性の対象とすることを容認する社会である。子どもに対する性的虐待についても、「臭いものにふた」的な考えで、正面から対策を講じているとは言い難い。性的虐待はカトリック教会のみでなされているわけではない。わが国のいたるところで行われており、われわれはカトリック教会を偉そうに責めることができる立場にはない。本映画を見て、わが国を含め全世界の一人でも多くの人々が、子どもを守るための取組に立ちあがることを期待したい。



【DVD情報】

フロム・イーブル ~バチカンを震撼させた悪魔の神父~
松嶋×町山 未公開映画を観るTV [DVD]

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「DELIVER US FROM EVIL」

神父が危険な少児性愛者であると知りながら、彼をかばい続けた教会。
その後30 年間にわたって、神父は子供たちを虐待していく・・・。
本人、被害者たちのインタビューも収録した、衝撃的なドキュメンタリー。

※12歳未満の年少者の観覧には、親又は保護者の助言・指導が必要です。

監督: エイミー・バーグ
販売元: アニプレックス
DVD発売日: 2011/02/23
時間: 101 分




【追加記事】

「聖職者の不祥事」が続く教会
2011年5月8日 ウィーン発 『コンフィデンシャル』

 欧米のローマ・カトリック教会では昨年、聖職者の未成年者への性的虐待事件が次々と発覚し、教会はその対応に大慌てとなったが、年が明けると教会側もメディア側も「この問題は終わった」といった感じが強い。それでは聖職者の性犯罪が起きていないのか、といえばそうではない。余り報道されないだけで、欧米各地の教会では聖職者のさまざまな不祥事が報告されている。
 ベネディクト16世の出身国、独ケルン大司教区のマイスナー枢機卿は5日、「自分は同性愛者だ」と宣言した神学者ダビット・ベルガー氏に対し、学校での宗教授業の教師資格を剥奪した。その理由について、「ベルガー氏に弁明の機会を与えたが、同氏は自身の見解を変える意思のないことを表明した。同氏は教会の道徳・倫理的規約から明らかに離れている。もはや回復の余地はない」からという。
 それに対し、ベルガー氏は「教会には多くの同性愛者の神父や修道僧、宗教教師がいる。彼らは自分が同性愛者であると告白したことを感謝している」と述べている。ベルガー氏はローマの聖トマス・アクィナス法王アカデミーのメンバーで、雑誌「神学的なもの」の発行人兼編集長であった。同氏は昨年11月、同性愛者としての体験を綴った「聖なる仮象」というタイトルの著書を出版している。
 また、バチカン放送(独語電子版)によると、バチカン法王庁は、児童ポルノ関連書籍などを所持していたことを認めたカナダ教会のレイモンド・レヘイ司教に対し、教会法に基づき、処罰調査を開始した。同司教は2009年まで4年間、アンティゴニッシュ教区責任者だった。同司教は09年9月、空港での検査で児童ポルノ関連資料が見つかった。その直後、同司教はベネディクト16世に辞任を申し出、受理されている。
 オーストリアで昨年12月、オーバーエスタライヒ州のカトリック教会慈善団体「カリタス」の22人の関係者が1960年から80年代にかけ、未成年者に性的虐待を犯していたことが発覚したが、事件が既に時効となっていたため、当地の検察庁は調査を停止している。
 ベルギー教会では昨年4月以来、聖職者による未成年者への性的虐待事件が次々と発覚し、大混乱を呈したが、昨年4月に甥に対する性的犯罪を理由に辞職したロジャー・バンゲルーべ元司教は今年4月14日のテレビのインタビューの中で、1973年から86年の間、別の甥に対しても性的虐待を犯していたことを認めた。ベルギー教会では、第2バチカン公会議で「ペリトゥス」(専門助言者)を務めたフランソワ・フタール神父(85)が、1970年代、当時8歳の甥に性的虐待を加えたことを認めている、といった具合だ。
 スイスのジュネーブで一人のローマ・カトリック神父が今年2月11日、自殺した。同神父は今月初め、2件の未成年者への性犯罪嫌疑を受けたばかりだ。また、ベルギーの神父は今月5日、自殺している。同神父は3週間前、ぺドフィリア(小児愛者)の疑いで告訴されている。同神父は長い間、アフリカで宣教活動をしていた。

 上記に挙げた聖職者の未成年者への性的虐待や不祥事は、残念ながら、氷山の一角に過ぎない。



性犯罪を犯した神父の「自殺」
2011年2月15日 ウィーン発 『コンフィデンシャル』

 スイスのジュネーブで一人のローマ・カトリック神父が11日、自殺した。現地メディアが報じた。同神父は今月初め、2件の未成年者への性犯罪容疑を受けていた。
 未成年者への性的虐待は許されない罪である。同時に、命を自ら絶つことも大きな罪だ。それより以上に哀しいことは、神父は未成年者への性的行為が罪であることを誰よりも良く知っていたこと、そして自殺が神の悲しみとなることも分かっていたことだ。その意味で、スイスの神父の自殺は二重の痛みだ。
 アイルランドのローマ・カトリック教会で聖職者の性犯罪が暴露されて以来、ドイツ、ベルギー、オーストリア、スイスなど欧州各地のカトリック教会で聖職者による性犯罪が次から次と明らかになっていった。多くのケースは時効のため、性犯罪を犯した聖職者は教会内の聖職を失うだけで法的な処罰を受けたケースはこれまでほぼ皆無だった。
 神父の自殺を知った時、「聖職者が結婚し、家庭を築くことができたら、独りで悩み苦しむことはなかっただろう」という思いが一層、強まった。
 バチカン日刊紙オッセルパトーレ・ロマーノは13日、「バチカン聖職者省長官マウロ・ピアチェンツァ枢機卿は、聖職者の独身義務はエロと性の氾濫する社会の中で預言者的意義を帯びている」と語ったという。独身制を擁護した同枢機卿は世界教会の約25万人の聖職者の総責任者だ。
 ローマ・カトリック教会総本山のバチカン法王庁は「聖職者の独身制は神父や修道僧らの性犯罪問題とは関連がない」と主張し続けてきたが、果たしてそうであろうか。もちろん、独身制を廃止したからといって聖職者の性犯罪が皆無となるとは思わないが、確実に減少するはずだ。
 独与党「キリスト教民主同盟」(CDU)の著名な8人の政治家は先月21日、ベルリンで「カトリック教会の司教たちは既婚聖職者の聖職を認め、聖職者の独身制を廃止すべきだ」と公式表明し大きな衝撃を与えたが、同時期、ローマ法王べネディクト16世の出身国の228人のカトリック神学者が聖職者の独身制の再考などをバチカンに呼びかける覚書「教会2011年、必要な出発」に署名しているのだ。これらの反応は聖職者の性犯罪事件が大きな契機となって生まれてきたものだ。決して偶然の叫びではない。
 一人の神父の自殺は聖職者の独身制の再考が急務であることを改めて明らかにしている。


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震災、ダライ・ラマ迎え慰霊法要 「四十九日」悼む

震災、ダライ・ラマ迎え慰霊法要 「四十九日」悼む
2011年4月29日 共同通信

 東日本大震災の犠牲者を悼む「四十九日特別慰霊法要」が29日、来日したチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世(75)を迎えて、東京都文京区の護国寺で営まれた。大相撲の横綱白鵬ら約3千人が犠牲者の冥福を祈った。扉を開け放った本堂にダライ・ラマが入った後、僧侶や列席者がチベット語や日本語で般若心経などを読経。本堂前で参加者が次々に焼香した。法要後、ダライ・ラマは「困難が起きたことを悲しむだけでなく、先を見つめ、再建復興に努力してほしい。日本は第2次大戦後に立ち上がった実績がある」と励ましのメッセージを語った。ダライ・ラマは29日に成田経由で訪米予定だったが、日程を一部変え、法要を行った。



・台湾元総統やチベット仏教元最高指導者など、こうした活動をすると中国が必ず談話を発表して不快感を示す。今回の大震災では、どうなるのだろうか。

それにしても、ダライ・ラマのようなカリスマは日本仏教会では現れないのだろうか。

インドの霊能者、サイババ氏、予言より早く84歳で死去 総資産は8000億円以上

インドの霊能者、サイババ氏、予言より早く84歳で死去 総資産は8000億円以上
2011.4.24 産経新聞

 不治の病を治したり、何もないところから灰や指輪などを出す「超能力」の持ち主として日本でも知られるインドの霊能者で宗教指導者のサティヤ・サイババ氏が24日、入院先の同国南部アンドラプラデシュ州プッタパルティの病院で死去した。84歳だった。サイババ氏は呼吸器などの不調から3月下旬に入院して容体が悪化、ここ数日間は危篤状態が続いていた。

 サイババ氏は1926年、プッタパルティの村で生まれた。14歳の時、特別な能力を自覚。インドを代表する聖者シルディ・サイババの生まれ変わりとして、以来サティア・サイババと名乗るようになったとされる。

 サイババ氏は国内外の著名人の尊敬や信仰を集め、信者の数は「世界中で1千万人」(地元ジャーナリスト)といわれる。インドの歴代大統領をはじめ、世界の著名人も信者として名を連ねる。サイババ氏をめぐっては、一時、超能力の真偽や私生活をめぐる噂が相次いだこともあった。

 サイババ氏は一方で、莫大な資産家として知られる。国内外の信者からの寄付・献金によるもので、実態ははっきりしないものの資産は4千億ルピー(約8千億円)以上との見方もある。資産は、貧困層のための無料病院や教育施設、水インフラ整備など国内だけでなく、海外での慈善事業にも使われている。

 独身で子供がいないサイババ氏が死亡したことで、インドの関心は、莫大な資産を誰が管理するかに集まっている。兄弟や甥が慈善事業を運営する財団の中心的存在になるといわれているが、州政府が資産管理に乗り出すのではないかとの見方も出ている。

 サイババ氏はかつて、自身は90代で死亡し、その数年後に生まれ変わると予言していたとされる。だが、今回の死亡時期は予言よりも早かった。



・とりあえず、速報。

日本でも一時期ブレークしたサイババだが、いろいろと悪い噂があった。彼の後継が、どのようになっていくのかが今後の課題。

サイババ氏死去 
2011/04/24 共同通信

PTI通信によると、インドの霊能者、宗教指導者サティヤ・サイババ氏が死去。84歳だった。



Spritual leader Sathya Sai Baba passes away

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Puttaparthi, Apr 24 (PTI)
Sri Sathya Sai Baba, whose spiritual clout ran far and wide, passed away this morning in this town in Andhra Pradesh's Anantapur district due to cardio-respiratory failure.

Sai Baba, who was 86, breathed his last at 7.40 AM at the Sri Sathya Sai Institute of Higher Medical Sciences, its Director A N Safaya said in a bulletin.

"Bhagwan Sri Sathya Sai Baba is no more with us physically. He left his earthly body on April 24, 2011 at 7:40 AM due to cardio-respiratory failure," it said.

The body will lie in state at Sai Kulwant Hall for two days -- Monday and Tuesday, it said, adding that arrangements will be made for darshan after 6:00 pm today at the Hall.

"We appeal to all not to rush to the hospital, but to remain calm and have Darshan in an orderly manner," it said.



容態悪化…「神の化身」サイ・ババ、危篤で集中治療
2011.4.6 夕刊フジ

 死者をよみがえらせるなど数々の奇跡を起こしたとされ、鳩山由紀夫前首相の幸夫人も心酔していると伝えられたインドの超能力者、サイ・ババ(85)が危篤状態に陥り、インド南部の病院で集中治療を受けていることが分かった。

 AFP通信が伝えたところでは、サイ・ババは3月28日、肺と胸のうっ血で入院。病院側が4日夜に行った説明によると、容態は悪化しつつあり、人工呼吸器を付けて腎臓透析を受けている。病院には、心配した信者ら数千人が到着しつつあるという。

 サイ・ババは世界で最も有名な霊的指導者の1人。インドの神の化身と宣言し、「不治の病を治した」「死者をよみがえらせた」ということで、インドのみならず世界中に数百万人の信者を持っている。日本でも1990年代半ばにブームとなり、女性棋士の林葉直子(43)が「サイ・ババに会いに行く」として将棋界を辞めたことも。

 もっとも、インドでは社会奉仕者として広く慕われており、サイ・ババの財団はインドの保健・教育分野に資金援助を行っている。現在、サイ・ババが治療を受けている病院も、財団が援助を行っているという。



(追加記事)

林葉直子さん「残念」サイババ氏死去
2011年4月25日 日刊スポーツ

 インドの霊能者で、世界的な宗教指導者として知られるサティヤ・サイババ氏が24日、インド南部アンドラプラデシュ州の病院で死去した。84歳だった。PTI通信などによると、サイババ氏は今年3月末から心臓や呼吸器の病気で入院。危篤状態が続いていた。

 94年に「サイババに会いに行く」と失踪したとして、話題になった女流棋士・林葉直子さん(43)は「インドの神様として尊敬していたので非常に残念。(震災からの復興を目指す)今の日本を温かく見守ってくださっていると思います」とコメント。実際に会ったことはないという。


パソコン不調のため、しばらく定期更新中止します

ご覧頂いております皆様へ

現在、パソコン不調のためにパソコンの修理を依頼しております。

そのためデータが利用できない状態です。

早くても連休明けまでは更新できません。今しばらくお待ちください。

4月17日 たれプーさん♪

〈追記〉
とりあえず、引退パソコンでネットしていますけど、処理速度が遅くて動画再生が難しい。

故障原因はバックライト不良で、復帰させてから次のステップを考えます。

ネットがないと困りますけど、ないならないで過ごせます。

藤木正三師の書簡を読み返しながら、忘れていたことを思い出しています。

連休明け復帰をめざして!

みつを26

受身
柔道の基本は受身 受身とはころぶ練習 負ける練習 人の前で恥をさらす練習

・攻撃も受身も同時に叶えば嬉しいなぁ

人生いろいろ:大震災と人生態度18

† 今回のキイワードに「想定外」という言葉が頻出した。想定外だったから責任はないと言わんばかりである。しかし、その想定とは、企業の経済合理性のなかでの安全性であり、安価な電力発電コストを実現するためにできるだけ費用がかからない見通しで弾き出された根拠を基にしている。設計者も完璧・強固な原発プラントを作ろうとは考えておらず、受注先の電力会社の意向を受けて最小限+αの余裕しか持たせていない。設計思想がもともと違っていたわけだ。

‡ 一連の発言の中で、「すぐに人体の健康には問題は起こらない」という言葉もある。放射性物質の影響は、物質によっては100年単位以上の経過を見なければいけないものもある。例えば、ガンにかかっても、それが放射性物質の影響と断定することは難しいだろう。すぐに影響が分からないからこそ、そのリスクを減らす最大限の努力・情報開示が必要なのだろう。


「『想定外』言い訳に使うな」 土木など3学会、声明で苦言
2011年3月26日 J-castニュース

想定外という言葉を使うとき、専門家としての言い訳や弁解であってはならない」。土木学会など3学会は、こうした内容を盛り込んだ共同緊急声明を発表した。東北関東大震災や福島第1原発事故について「想定外」を繰り返す東京電力や菅直人首相らに対し、専門家らが苦言を呈したようだ。

声明を発表したのは、社団法人の土木学会をはじめ、地盤工学会、日本都市計画学会の3学会だ。2011年3月23日、阪田憲次・土木学会会長らが会見を開き、声明文は同学会サイトなどでも公表した。阪田会長は「安全に対して想定外はない」と指摘した。

ワイドショーも「想定が甘かったのでは」
「(福島第1原発を襲った)津波の規模は、これまでの想定を超えるものだった」(清水正孝・東電社長、3月13日会見)、「今回の地震が、従来想定された津波の上限をはるかに超えるような大きな津波が(略)」(菅首相、3月12日会見)――このほかにも、テレビなどに出演する「専門家」らが、連日のように「想定外」という言葉を使っている。
専門家はともかく、東電など「当事者」が使う「想定外」には、いらだちを募らせる被災者らも少なくない。マスコミも「東日本大震災:福島第1原発 東電『想定外』に批判の声も」(毎日新聞ネット版、3月12日)、「不安 憤り 諦め…2度目の爆発『想定外と言うばかり 対応が甘い』」(スポーツニッポン・ネット版、3月14日)などと報じている。

3学会の声明文では、「われわれが想定外という言葉を使うとき、専門家としての言い訳や弁解であってはならない」と指摘している。その上で、「自然の脅威に恐れの念を持ち、ハード(防災施設)のみならずソフトも組み合わせた対応という視点」の重要性をあらためて確認すべきだと訴えている。

声明文では名指しはしていないが、東電や政府関係者が使う「想定外」という言葉に「言い訳」のニュアンスをかぎとっている、と読めなくもない。テレビのワイドショーでは、TBS系「みのもんたの朝ズバッ!」(3月14日放送)で、TBS解説室長の杉尾秀哉氏が「地震の規模が想定外というが、想定が甘かったのでは」と指摘するなどしている。

鳩山前首相「想定外だから仕方ないという話ではない」
また、前首相の鳩山由紀夫氏は3月19日、菅首相と民主党代表経験者との会談の際、東電に対し「想定外のときにどうするかという発想が足りなかったのではないか」「想定外だから仕方ないという話ではない」と批判している。
本当に「想定外」だったのか、「想定したくなかった」のではないか、との疑念を持ちたくなるような報道も出ている。東京新聞の3月23日配信記事「『大津波やM9 想定却下』 福島原発 設計者ら証言」では、福島第1原発の「設計や安全性の検証を担った東芝の元社員二人」が取材に対して答えている。

同記事によると、元技術社員は「M9の地震や航空機が墜落して原子炉を直撃する可能性まで想定するよう上司に進言」したが、上司は「千年に一度とか、そんなことを想定してどうなる」と「一笑に付した」という。元社員は「起こる可能性の低い事故は想定からどんどん外された。計算の前提を変えれば結果はどうとでもなる」とも話している。


ニコ生 「原子力村」とは何か? ゲンパツ?行政を考える

ニコ生トークセッション 「原子力村」とは何か? ゲンパツ?行政を考える
2011/04/05 ニコニコ生放送

「ゲンパツ」を作り出す「原子力村」の力学とは??

3月11日、東北地方を襲い、未曾有の被害をもたらした東日本大震災。

廃炉が決定的となった東京電力福島第一原子力発電所の1~4号機は、今もその動きを止めず、大気や水道水、海水、農作物からは、相次いで放射性物質が確認されている。原子炉が「冷温停止」になるまでには、数ヶ月かかるという見方もあり、安定化への道のりはまったく見えていない。

政府や電力会社、専門家は、「原子力は安全」と繰り返してきた。
しかし、いま、原子力発電、「ゲンパツ」が大きな脅威となっている。

なぜ、われわれは、「ゲンパツ」を使っているのか。日本の原子力政策は、どのような力学で生まれてきたのか。閉鎖的かつ硬直的な原子力政策・行政を揶揄する言葉、「原子力村」が意味するものは、いったい何なのか?

■出演(敬称略・アイウエオ順)
飯田哲也 (環境エネルギー政策研究所・所長) Twitter : @iidatetsunari
開沼 博 (社会学者)Twitter : @kainumahiroshi
武田 徹 (ジャーナリスト)Twitter : @takedatoru



・2時間番組。原子力村とは、国の原子力政策を牛耳る官僚・企業・学者グループを指す。また、今回は、それを受け入れている地方都市のことも新たな概念として考え、二つの原子力村の力関係を論じていた。

番組前半では、東大博士課程在学中の開沼さんが、今春提出した修士論文が福島原発を受け入れた地元住民の動きから、原発を地域振興にせざるを得ない住民らの立場から話をした。それは、彼の出身地であったことが大きく、数日前に現地入りして被災した福島の状況をリポートした。

司会の武田氏は、大学教授であるジャーナリストであり原発も取材対象としている。シャープな切れ味で弱者の視点を持っている方であると感じた。

飯田氏は、原子力専攻であり本人も語っていたが、原子力推進の機関での仕事を経て現在は新エネルギーのNPOを設立して幅広い活動をされているようだ。

開沼さんが、まだまだ外面的にしか判断できない立場なので研究も核心に触れられないのは仕方ないことだ。それに比べて、飯田氏は中核にいて学会や産業界の立場を熟知しているから平面的な理解では物足りなかったようだ。

飯田氏によれば、従来考えられていた原発推進派 対 原発反対派という構図はもはや古い見方だという。1990年代半ばから、反原発派を含んだ円卓会議を設けて議論してきており、この3年は経済産業省にも産業界にも、従来のような原発推進を護持する派閥と、新エネルギーを含めた立場のグループがあり拮抗しているという。

飯田氏は、お年寄りたちがいなくなれば、若い人はかなり柔軟に原子力を考えられるということだ。それは、その通りだと感じた。どの業界でも、官僚と経済人の癒着があるのだが、若い人たちは既得権に縛られない見方をすることはありえる。飯田氏によれば、狭い原子力村の住民たちも胸襟を開いて議論はしているということだ。ただ、それが国の政策となると実現されないことが問題なのだろう。

全般的に言えば、原発を推進してきた官僚・経済界の問題と、疲弊した地方都市の生き残り戦略としての原発誘致という問題がある。原発誘致を誘致した住民は、税金や協力金で入るお金を必要とし、原発関連の仕事を得ることで生計を立てている。言わば企業城下町のようになっているわけだ。

エネルギー政策を含めて、また、暮らし方を含めた議論が今後活発になることを期待したい。今回の事故ではないが、戦後の体制そのものが機能不全に陥っていることは確かである。それを突破するには、こうした機会を活かすしか道はないだろう。

日本的なスタンダードでは、国際的な信用が得られないことが分かってしまった。そして、外圧でしか変化できなかった近代日本がさらに変化できるかどうかが求められている。


(プロフィール)
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飯田哲也
1959年、山口県生。京都大学原子核工学専攻修了。東京大学先端科学技術研究センター博士課程単位取得満期退学。大手鉄鋼メーカ、電力関連研究機関で原子力R&Dに従事した後に退職。現在、非営利の研究機関の代表を務めつつ、複数の環境NGOを主宰し、科学者でもあるというトリプルコースを歩んでいる。自然エネルギー政策では国内外で第一人者として知られ、先進的かつ現実的な政策提言と積極的な活動や発言により、日本政府および東京都など地方自治体のエネルギー政策に大きな影響力を与えている。国際的にも豊富なネットワークを持ち、21世紀のための再生可能エネルギー政策ネットワークREN21理事、国際バイオマス協会理事、世界風力協会理事なども務める。

ISEP 環境エネルギー政策研究所  http://www.isep.or.jp/

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開沼博
84年福島県いわき市生まれ。02年磐城高校卒。東京大学大学院学際情報学府博士課程在籍。専門は社会学。論文に「原子力ムラの秩序はいかにして可能か」(『ソシオロゴス』)など。

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武田徹
国際基督教大学大学院博士課程修了。84年に二玄社嘱託として編集・執筆を担当し、89年よりフリー。著書に『NHK問題』、『偽満州国論』、『隔離という病い』など。メディア、歴史、科学などの文化分野を幅広くカバー。2007年より恵泉女学園大学人文学部教授。


〈追記〉

「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか
開沼博 (著)

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単行本: 412ページ
出版社: 青土社 (2011/6/16)


人生いろいろ:大震災と人生態度17

† 震災から一カ月が経過したが、未だ被害の全貌は明らかになっていない。それは、津波の犠牲者の所在が不明であること、原発事故避難範囲の捜索が十分にできないことによる。だから、確定値として人的被害は算出できないことになる。

‡ 識者の間では、こうした未曽有の機会を新たな国家創造の礎としたいという前向きな意見が多数を占めている。防災都市国家、クリーンエネルギー国家に舵取りする絶好の機会になるとも言える。第二次世界大戦後に道路拡張した名古屋市の100m道路は有名だが、どのようなコミュニティを創るのかを考える機会ではある。ただ、国家の政治・経済リーダーに才覚があるのかが疑問である。

ラジオ深夜便 文化講演会「音楽の東西交流」(2)団 伊久麿

〔深夜便アーカイブス〕
文化講演会「音楽の東西交流」(2)、作曲家 団 伊久麿
(昭和59年9月23日放送から)
2011年4月9日深夜 NHK

・久しぶりに懐かしい声を聞いて聞き入ってしまった。作曲家・団伊玖磨さんは、エッセイストとしても著名でありアサヒグラフ「パイプのけむり」シリーズは、司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズと並んで読まれていた。

この話は、講演会の後半部分であったが、音楽を通じて深い文化論となっていた。例えば、音楽といえばヨーロッパで花ひらいたものと考えがちであるが、楽器一つ一つを考えてみるとそう単純ではない。ヴァイオリンの素材を考えてみても中近東あたりの遊牧民族が発祥であり、十字軍により当時は優れていた文明がヨーロッパにもたらされた。また、いろいろな楽器が世界中に分布していることも知られている。

団伊玖磨さんは、シルクロードの交流というものを語っていた。現代のように物流を通して、文化が伝播したことは当然であり東西だけではなく、南北にも様々に影響をしあったという指摘を聞いていると、長い人間の歴史を馳せる思いになる。

日本人気質の問題として、同質性が高くて大陸のように様々な民族が混じり合って生きている人たちのように、異質なものに対して自分自身を伝えようとする気持ちに欠けているという話があった。それは、日本人が極めて同じような生活をしており、相手の素性が予想できるからだと言える。だから、多くを語らなくても要件が伝わってしまうという。これは、反対に考えると外国人などに「自分の意思を伝える」という努力をしないということにもなってしまう。

また、明治以降に欧米の良いところを選択して日本国家を作り上げる時に、その時代の最先端のシステムを導入していった。例えば、音楽はドイツ、絵画はフランス、海軍はイギリス、陸軍はフランス、憲法はドイツ・・・など。そこで起きたことは、団伊玖磨さんは、現在の東京藝術大学の前身である東京音楽学校に学んでいたが、やはり前進である東京美術学校との交流はなかったそうだ。

つまり、音楽教育はドイツの雇われ外国人が教えており、美術はフランスの雇われ外国人が教えていたということだ。縦割りであり横のつながりがなかったことは、他の事例を見てもわかる。陸軍と海軍も思考法が違っていた。これは、現代日本人の抱えている問題の根幹かもしれない。

講演の最後に、文化というものは縦線にある伝統というものから離れることはなく、それが今という横線に交わった時に花ひらくものであり、異種の知的な興奮が新たなる創造を生むということなのだ。

私のつたない要約では心もとないが、こうした歴史眼を持った人が知識人であろうし、知的に興奮するという機会を与えてくれる人が昔はいたような気がする。それは、本業たる部分を支える教養というべきものというべきか、核ができている人が多かったかもしれない。

懐かしい声を聞きながら、26年前の講演であっても全く古い話題にならないことが本質的な理解を思わせる。最近ずっと、新しいことばかりを追い続けてきたと思っている。最先端のことも大事なことに違いないが、人間を支えるものは、時代を超えた普遍性を感じて自分自身を生きるということではないだろうかと感じた。

何か目前の小さなことを消化することに忙殺されて、大局を考える目を失っている気がする。情報過多の時代でありタコツボ化することも必然であるが、お隣さんには関心も払えないということでは豊かな付き合いはできないだろう。

現代は、経済ばかりが強くて、経済評論家や経済学者が幅を利かせている。ただ、経済原理で人間は動いているわけではないので彼らの予想は大きく外れる。経済を知っている者が豊かな生活を享受できるような錯覚に陥っているような気持ちがする。

牧会塾2011 小渕春夫クラス「ナウエンが私たちに語りかけるもの」

牧会塾 2011年度講座 小渕春夫クラス
テーマ「ナウエンが私たちに語りかけるもの」
受講対象者:信徒、教職者

 ヘンリ・ナウエンはどうやら、現代人の魂に届く鍵を発見した人のようです。そうでなければ、こうも世界中の読者を魅了することはないでしょう。かつて北米の教会指導者に愛読書アンケートを取ったときも、その著作は教派を超えて一番よく読まれているという結果が出ました。これは彼が、現代人の霊的必要を正確にとらえ、それに応えたことに要因があると思われます。

彼のメッセージは、先進国に住む人々に向けたものですが、世界の生活環境は、ますますその方向に向かっているように見えます。すなわち、深まる孤独、愛情への飢え、人とのつながりを求める叫び、所属感(共同体)を求める渇き、霊的満たしを求めて当て所なくさまよう魂の増大です。また、その満たしを求める過程で受ける心の傷、恐れ、落胆、暴力が、こうした深い求めの前に立ちはだかります。ナウエンは、こうした現状の中で、彼自身の苦悩や傷の開示、感情の混乱などを差し出すことで人々の深い共感を呼び覚ましました。その上で、神の尽きない愛の豊かさを説き、これからの私たちのあり方を示し、同時に、隣人へのミニストリーの新しい道を開いたように思います。

 講座を担当させていただく私は、これまでナウエンの原文に約18年以上に渡って取り組み、翻訳、編集をしてきました。学問的なナウエン研究家ではありません。その意味で限られた者ですが、彼の著作に深く親しんできた一編集者としての発見、気づきを、できるだけ皆さんと共有し、また共に語り合うことで、彼の思想、著作に表されたキリスト教霊性の探求の旅を共有したいと願っております。

 没後14年以上たっても、彼のメッセージは今も変わらず、霊的、感情的癒し、回復への道を提供しています。その豊かな霊性の源泉はどこにあるのでしょうか、その核心とは何でしょうか。そこから私たちは何を学び、どう生活に生かし、他の人に仕えることができるでしょうか。こうした探求のため、彼の著作の理解を中心にして、ナウエンが私たちに提供している神観、人間観、救済論、恩寵論の実像に迫ってみたいと思います。

 講座では、ナウエン自身のミニストリーの土台でもあった著作『傷ついた癒し人』をしばらく探索し、それがその後の彼の活動、著作にどう現れているかを見ます。その後、彼の人生後半に発表された著作を中心に、私たちに伝えたかったメッセージは何かを探ります。神と私たちとの関係を深める祈り(Solitude)、現代の宣教の基盤である憐れみ(Compassion)、そこから生まれるキリスト者の交わり(Community)が、この講義でのキーワードです。講義だけで終わらず、受講生同士で意見を分かち合う時間も設け、できるだけ疲れの少ない、ゆったりとしたナウエンを味わう時となるようにと願っています。

第一回 ナウエンは現代人をどう理解したか  2011年9月13日(火) 10:00-16:00
  『傷ついた癒し人』『イエスの御名で』を題材にして

第二回 ナウエンによる現代人ヘのミニストリー 2011年10月 4日(火) 10:00-16:00
  『傷ついた癒し人』『コンパッション』を題材にして

第三回 ナウエンの「祈り(独りになる)」と「コミュニティ」とは何か 2011年11月 8日(火) 10:00-16:00
  『静まりから生まれるもの』『嘆きは踊りに変わる』を題材にして

第四回 ナウエンが描く神(父)の愛とは何か 2012年1月17日(火) 10:00-16:00
  『愛されている者の生活』『放蕩息子の帰郷』を題材にして

第五回 ナウエンの苦悩(傷)と私たちの苦悩、残された課題 2012年2月 7日(火) 10:00-16:00
  『放蕩息子の帰郷』『傷ついた預言者』を題材にして

参考図書
ナウエン『傷ついた癒し人』『イエスの御名で』『コンパッション』『放蕩息子の帰郷』『心の奥の愛の声』『愛された者の生活』『静まりから生まれるもの』『嘆きは踊りに変わる』、J・フーストン『神との友情』、スキャゼロ『情緒的に健康な教会をめざして』、大塚野百合『ナウエンのスピリチュアル・メッセージ』『あなたは愛されています』、来住英俊『レクティオ・ディビナ入門』、M・フォード『傷ついた預言者』他。(必ずしもすべて購入する必要はありません)

会場
お茶の水クリスチャンセンター (JR御茶ノ水駅徒歩3分)  http://ochanomizu.cc/

申込期限
2011年9月10日まで(申込は先着順で、定員になり次第締切りますのでお早めにお申込ください)



・あめんどう社主で、翻訳家でもある小渕春夫さんのクラス。ナウエンの翻訳書の出版においては、聖公会出版、女子パウロ会と並ぶ存在である。

教派を超えて支持されているナウエンの実像に迫りたい方は関心を払って下さい。


牧会塾  http://www.pastors.jp/

<東日本大震災>1億円借り入れ全額義援金に 東大寺

<東日本大震災>1億円借り入れ全額義援金に 東大寺
2011年4月8日 毎日新聞

 奈良市の東大寺は7日、銀行から1億円を借り入れ、全額を義援金に充てると発表した。被災地の苦しみや痛みを共に感じるためといい、今月末にも日本赤十字社奈良県支部に届ける。

 北河原公敬別当は「すべての生き物の幸せを祈った聖武天皇と光明皇后の思いを伝える寺として、やるべきことがある。返済するたびに思い出し、いつまでも風化させないという思いを持ち続けたい」と説明した。

 同寺は奈良時代の創建以来、2度焼き打ちに遭った歴史があり、狹川普文(さがわ・ふもん)執事長は「多くの人に心を寄せてもらい復興してきた。今こそその心に応える時だ」と話した。被災した文化財の復興にも役立ててほしいとしている。【花澤茂人】



・借り入れてまで義捐金にするということだ。真似できないことだね。

義捐金に関しては、その配分が当分できずに行きわたらない状態のようだ。日本では、コンビニの数ほどある寺社が力を発揮し存在意義を高めてほしいね。

人生いろいろ:大震災と人生態度16

† 日本人は外圧には弱い。特にアメリカの意向を聞くことで、難しい世界情勢に巻き込まれずにあいまいに接していくことができた。ただ、現政権になってからアメリカとは一線を持ちたいという意向があるようで、それが外交停滞に拍車をかけているということだ。

‡ 原発事故においても、アメリカが早期から支援を打診してきたが黙殺したようだ。原発事故が手に負えなくなってきてから救援を頼むという失態を演じた。それに比べて、米軍の「オペレーション・トモダチ」は、在日米軍の総力を挙げて応援にあたってくれている。その背景には、沖縄問題で低下した米軍の意義を高めるためだということもある。アメリカは、9.11から核テロ部隊を各地に配置しており、核物質の扱いについては実践段階にある。それに比べて、日本は核テロも核事故も演習段階にすぎない。

みつを25

張りすぎてもだめ たるんでもだめ ちょうどいいあんばいが一番いい

・張りすぎ手前くらいが丁度いいけど、それが難しいんだな

心の泉82

「わたしはゆかねばならない。自分を必要とする人々、別の場所が待っているから」(アントニー・デ・メロ)1-414

Other places other persons call to me - and I must go.

・イエスは決して一過所には留まらなかった。必要とする場所、人々を訪ねて自分を与え続けた。人生もそのように、あなたが今必要としている場所、人々の中で咲きたい。

ローマで被災者支援コンサート カトリック日本人会

ローマで被災者支援コンサート カトリック日本人会
2011年4月4日 共同通信
 
 ローマのカトリック日本人会が主催する東日本大震災被災者支援のためのチャリティーコンサートが3日、ローマ市内のグレゴリアナ大学で開かれ、現地在住の日本人歌手らの演奏に約400人が聞き入った。ソプラノ歌手の石井喜美枝さんと花岡麻美さん、ピアニストの田近涼子さんらが「アベ・マリア」などの賛美歌やクラシックの名曲などを披露。また趣旨に共鳴したカトリック韓国人会の合唱団も参加した。

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チャリティーコンサートで歌う花岡麻美さん=3日、ローマ(共同)



・欧州に在住している日本人は多く、芸術家のチャリティコンサートが多く開かれている。


【グレゴリアン大学】
グレゴリアン大学 (Pontifica Università Gregoriana) はイタリア、ローマにある教皇庁立のカトリック大学。
1551年創立という長い歴史と伝統を誇り、2001年9月には創立450周年を祝った。同大学には世界中130の国と地域からの司祭、修道者、神学生、一般人など1600人の学生が学び、世界最大規模の神学部の一つである。イエズス会による創立であることからグレゴリアン大学で教鞭をとるのは伝統的にイエズス会員が多いが、他修道会の会員や一般信徒も教壇に立っている。《ウィキペディア》 フリー百科事典

グレゴリアン大学 公式ウェブサイト http://www.unigre.it/home_page_en.php

人生いろいろ:のど自慢

† NHKのど自慢に100歳の男性が出場してきちんと歌っていた。90歳代は見聞きしているが、100歳は初めてだった。20組出演になってから、司会者のインタビュー時間が多くなって良かった。

‡ 週刊誌によると、のど自慢は地方局にとっては最大の売り物であり競っているという。確かに、大河ドラマと朝ドラと共に、視聴している方が多いだろう。地方局の腕の見せ所らしい。それだけに演出が凝りすぎて嫌だね。

復興の女神に 石巻

復興の女神に 石巻
2011年4月3日 東京新聞

 津波で甚大な被害を受けた宮城県石巻市中瀬で、がれきの中にすっくと立つ「自由の女神」像が異彩を放っている。
 女神像は高さおよそ十メートル。市民の憩いの場だった中瀬マリンパークのシンボルとして建てられた。津波を受けて脚部にひび割れができたが、やや傾いた程度で倒れることもなく、たいまつを掲げるおなじみの姿勢で立ち続けている。
 近くで海産物店を経営していた被災者の男性(54)は「にぎわっていたかつての海辺に戻ってほしい」と、女神像に復興への希望を重ねるように話した。 (長塚律)



・被災前後の石巻・観光施設の傷跡。しかし、自由の女神像は残っていた。

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石巻・中瀬マリンパーク
三陸の玄関、石巻。市内中心部の中瀬マリンパークは新たな観光スポット

こんなんみっけ 被災直前の現地観光ブログ 2011/2/10

中瀬マリンパーク 被災後のGoogleマップ

神の風景-人間と世間-28

「生き方において通じ得る人とばかり生きてゆくわけにはゆきません。妻の子も本質的には、外の人なのです。しかし、生き方において通じ得ない人とばかり生きているわけでもないのです。元来人は皆、お互いにとって内の人なのですから」(藤木正三)2-42厳密に人を見る

・もう一つ具体的ではありません。通じ得るとは何なのか。内と外とはどんなこころの風景を指すのでしょうか。結論として、人が外の人にも見え内の人にも見えるという同時存在に感じられるということでしょう。それ以上に人間の孤独と交わりの必要を感じさせられます。

クローズアップ現代 被災自治体を救え “超広域災害”の衝撃

クローズアップ現代
被災自治体を救え “超広域災害”の衝撃
(NO.3021)
2011年 3月28日 NHK

東北関東大震災から2週間以上たった今も、現地には支援の手が十分に届かず、被災者は厳しい避難生活を強いられている。こうした状況の背景には、“超広域災害”の深刻な影響がある。今回の震災では、多くの自治体で役所が被災。道路や通信の寸断も加わって、総合調整役の県が市町村をバックアップする仕組みも機能不全に陥った。また、阪神淡路大震災以降、大きな力となってきたボランティアの活動も壁に直面した。従来フットワークの軽さが売りだったが、被災地があまりにも広く、交通手段や現地の情報も不足し、活動が困難になっている。私たちは超広域災害にどう向き合っていけばよいのか、自治体とボランティアへの密着取材から探る。

室 益輝さん(関西学院大学総合政策学部教授)



・43分編成。超広域災害ということで、過去の災害とは全く違った様相になった。

阪神・淡路大震災は比較的狭い地域で被災し、大阪などの都市圏から通いでボランティアが可能であった。今回の震災では、地震+津波ということで極めて広い範囲に影響が及んだ。

特にボランティア団体は、どこに何が必要かといった情報が全くない状態で現地に入り試行錯誤の状態が続いた。やっと全国的な組織を作って情報の集約を図り、効果的なボランティア体制を築きつつある段階だ。

今回明確になったことは、初期段階ではプロに任せるということだ。その後に落ち着いてから隙間を埋める形で援助をすることが効果的だということだ。ただし、経験あるボランティア団体は、すぐさまに行動を起こしている。

「サンダーバード」(国際救助隊)構想があったような気持ちがする。今回、100億円寄付する経営者も現れたが、篤志家たちが名前を秘して立ち上がる時代も来てほしい。

人生いろいろ:大震災と人生態度15

† ネットの問題点としてデマが流れたということを大手メディアは盛んに繰り返し報道している。ただ、それはネットでの正確な情報に圧倒された大手メディアのあがきにしか感じられない。

‡ 震災直後から、ずっとネットを見続けていたのだが、携帯電話のチェーンメールのようなデマとは異なり、例えば、ツイッター上では不確実な情報は、短時間で指摘されて修正されていった。本当に冷静にネットユーザーは対応していたと感じる。有力なブロガーたちは、ソース(情報源)はどこ!?って、必ず確認した情報を求めていた。確かに最悪を考える人もいたのだが、政府・東電発表のように後手後手で操作された情報ではないものを伝えた意義は大きい。また、海外メディア(BBCやニューヨークタイムズ等)は、客観的な報道になっていた。遥かに日本の大手メディア報道よりも信頼性があった。

リオ・巨大キリスト像前で激励メッセージ募る

リオ・巨大キリスト像前で激励メッセージ募る
2011年4月4日 読売新聞

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 ブラジル・リオデジャネイロの観光名所コルコバードの丘に立つ巨大キリスト像の前で3日、東日本大震災の被災者を励ますメッセージを募る活動が行われた。

 弓道の愛好家や日本への留学経験があるブラジル人約10人が企画。「ガンバッテ・ニッポン」と記した横断幕を広げ、はかま姿で観光客らに呼びかけると、スケッチブックに「神様が復興を助けてくださる」「日本人は団結力と技術がある。がんばって」といったメッセージが次々と書き込まれた。エクアドルから訪れた医師のソニア・オルメドさん(56)は「日本が早く元気を取り戻せるようにキリスト像にも祈ります」と話していた。

 メッセージを募ったブラジル弓道会のイゴー・プラタさん(30)は、「日本は苦しい状況だと思うが、きっとすぐ立ち直る」と語った。(リオデジャネイロ 浜砂雅一)



・がんばって・日本


コルコバードのキリスト像
(ブラジルポルトガル語:Cristo Redentor、クリスト・ヘデントール)は、ブラジルのリオデジャネイロのコルコバードの丘にある、巨大なキリスト像。
1931年にブラジル独立100周年を記念して建てられた。高さ30メートル、左右28メートル。

コルコバード観光 公式サイト
http://www.corcovado.com.br/cristo_redentor_jpa.html

人生いろいろ:大震災と人生態度14

† スリーマイル島事故も首の皮一枚の状態で収束して、さらに次のステージには至らなかった。今回の福島第一原発の状態も、そのような状態を推移している。そして、炉心を冷やすという命題よりも放射性物質を含んだ水の除去だの、放射能を含んだ食品・水等の危険性に対する報道が多い。

‡ ただ、人間の期待に沿って事件が収束していくのかは全く未知数である。事故のステージが一段階上がったらしいが、何か水を入れればいいというようなことに終始し核燃料そのものからの核物質流失に対する危機感が全くないことが恐ろしいことだ。危機的な状況であることは間違いないと連呼ばかりしていると、人間はマヒしてくる。精神論ではなく、客観数字の公表と科学的な対応を繰り返し報道すべきだろう。

榎本栄一10

  波

日日のいろんな出来事は
この永劫の海の 寄せる波
どの波も
何かしみじみ尊くて

・しんみりする。寄せる波には、さざ波もあり津波もある。人は、その影響に苦しむこともあろうが、大きな大きなイノチの流れ。

この杯が飲めますか?3

「この杯が飲めるか? 飲み干すことができるか? 酸いも甘いも、全てを味わうことができるか? そこにどんなことが含まれていようとも、あなたの人生の一滴一滴を飲み干すことができるか?」(ヘンリ・ナウエン)1-10

・イエスの生涯から考えると、イエスの殉教の道に同行できるのかという問いなのでしょう。ただ、信仰生活ということではなくても、自分自身の人生に向き合う人生態度として、自分自身を味わい尽くすような人生を生きたいのだろうかという自問になります。

米人気ドラマ出演者に高齢化の波

【トレンド現象学】米人気ドラマ出演者に高齢化の波
2011年4月4日 産経新聞

 ■ベビーブーマーを“狙い撃ち”

 毎年、全米で一番の人気を得るテレビドラマにゆるやかな変化が起きている。視聴者の高齢化に合わせて、登場人物も高齢化しているのだ。

 スポンサーが、消費意欲が旺盛な40代後半~60代の米国版団塊の世代「ベビーブーマー」をターゲットにしたドラマ作りを進めていることが背景にある。

 米テレビ調査会社「ニールセン」の資料などをもとに、その年に視聴率ナンバーワンだったテレビドラマと、視聴者の平均年齢をみてみる。

 1991~92年に最も人気があったのは、マサチューセッツ州ボストンのバーを舞台にしたコメディー「チアーズ」で、視聴者の平均年齢は34・7歳。93~95年は「ホーム・インプルーブメント」と「となりのサインフェルド」で、それぞれ34・0歳、35・7歳。

 95年ごろから人気ドラマの視聴者平均年齢が上がっていき、「ER緊急救命室」と2001年の「フレンズ」が37歳、03~04年の「CSI:科学捜査班」になると、一挙に48・8歳になる。

 09~10年の「NCIS~ネイビー犯罪捜査班」は57・4歳、昨年から今年にかけて人気トップのオーディション番組「アメリカン・アイドル」も43・8歳と40代を超えた。

 面白いのは、高齢化する視聴者に合わせ、役者や司会者など登場人物も高齢化していることだ。

 今年、「アメリカン・アイドル」の審査員役にロックバンド「エアロスミス」のスティーブン・タイラー氏(62)が就任して話題を呼んだ。法律事務所が舞台の「ハリーズ・ロウ」の主演女優が、キャシー・ベイツ氏(62)と“還暦組”の起用は枚挙にいとまがない。

 理由は簡単。全米で約8千万人いる同世代のベビーブーマーをテレビに引きつけておくのが狙いだ。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)などによると、テレビドラマは従来、18~49歳の視聴者を対象に制作、この層を対象にした番組広告費が最も高く設定されてきた。

 だが、「アメリカン・アイドル」の広告費は、30秒間で視聴者1人当たり約47ドル。18~49歳向けドラマ1人当たりの広告費とほぼ同額だ。

 ニューヨークのさる広告代理店は「ベビーブーマーはテレビの申し子。番組制作上、無視できない存在だ」と分析している。(ワシントン 佐々木類)



・海外ドラマ好きの私なので気になる記事である。やはり購買層を意識したドラマ作りが行われるのは当然と言えば当然だろう。

「NCIS~ネイビー犯罪捜査班」は57・4歳とあるが、最近バッチリとハマっている海外ドラマなので、びっくりだ。

そんなに視聴者がオジサンなんだぁ。確かに恋愛もなく、導入部にオジサン的な無造作会話ではじまる。トレンディじゃないよ。でも、しっかりとした構成で楽しめるんだ。

このドラマは、全米でもトップ5を争うドラマなのです。


【追加情報】
今期最高視聴者数をマークした「NCIS」、契約延長が決定
2011年2月3日 TVグルーヴ・ドット・コム

米CBSネットワークは、海外ドラマ「NCIS~ネイビー犯罪捜査班」を来シーズンも引き続き放送すると発表した。

現在、米国でシーズン8を放送中の「NCIS」。2月1日に放送されたエピソードは2270万人が視聴しており、これは今期放送のドラマの中でも最高視聴者数である。CBSエンターテインメントのニナ・タスラー社長は、「8シーズンにも渡って、これほどまでに高いレベルを維持し続けることに驚くばかりです」とコメント。脚本家やプロデューサー、キャストたちにも深い讃辞を表した。

加えて、NCISのチームリーダーであるギブス役のマーク・ハーモンが番組と新たに2年契約を結んだと、米Deadline.comは報じている。契約内容は、1話につき50万ドル(約4050万円)のギャラに加え、来シーズンよりプロデューサーからエグゼクティブ・プロデューサーへと昇格するものだという。

元々は、「犯罪捜査官ネイビーファイル」のスピンオフとしてスタートした同作。シーズン5で全米年間視聴率トップ10のドラマの仲間入りを果たすと、その後も着実に視聴率を上げ、シーズン7では、ついに視聴率トップのドラマに輝いた。現在放送中のシーズン8は平均で1960万人が視聴しており、2年連続で視聴者数トップのドラマになるのは確実視されている。

スピンオフドラマ「NCIS:LA~極秘潜入捜査班」も高視聴率を記録しており、この好調ぶりはしばらく続きそうだ。

人生いろいろ:大震災と人生態度13

† ネット環境の充実で、今回の震災では大きな動きが目立った。それは、ツイッターやmixiといったサービスが情報の拡散に大いに役立ったということだ。加えて、ニコニコ動画やUSTREMというインターネット放送により、東京電力、原子力安全・保安院、首相官邸、原子力情報室などの記者会見がカットされずに全て生中継されていることである。ただ、注意したいのは、こうした放送が資金的に困難であり善意に支えられた放送だという点である。

‡ 東京電力会長の初めての記者会見は、実は2時間10分程度の長い時間行われていた。テレビなどは、冒頭のお詫びと廃炉に関して2分程度の映像しか流していない。彼が、どのように官僚的に話しているのか、記者の質問をはぐらかしているのかは大手メディア報道では分からない。震災当日、東電会長は中国に大手マスコミ幹部OBらと共に接待大名旅行に行っており、独立系メディア記者から指摘されると、しどろもどろ状態に陥ってしまった。結局、プライベートな質問には答えられないと逃げたのだが、マスコミ対策接待であることは言うに及ばずだろう。震災後、東電職員に対する嫌がらせがあるようである。報道では、警視庁は要請を受けて東電会長宅には警察官が立ち番する事態である。

クローズアップ現代 いま、私たちにできること~被災地の外からも人々を支える~

クローズアップ現代
いま、私たちにできること~被災地の外からも人々を支える~
(NO.3022)
2011年 3月29日 NHK

被災地の外で暮らす多くの人たちが「自分も何かの役に立ちたい!」と思いながら、「被災地に行っても邪魔になるだけではないか」と無力感を募らせる。そんな中、注目されているのが、ツイッターやフェイスブックなどの「ソーシャルメディア」を使った、これまでにない新たな支援だ。ツイッターでの安否情報、聴覚障害者へのインターネットでの手話放送、被災地への救援物資の運搬プロジェクト、節電の大規模な呼びかけ運動など、様々な取り組みが被災地の外にいる人たちによって自主的に生み出され、輪を広げている。国や行政・大手企業を批判したり任せっきりにしたりするのではなく、自らの発想で自分たちにできることをやろうというのだ。番組では、被災地の外側ではじまったソーシャル支援の最前線を追う。

広瀬 弘忠さん(東京女子大学教授)

中谷 日出(NHK解説委員)



・43分編成。

阪神・淡路大震災との環境面での違いは、ネット環境が成熟してきたことだろう。今までならば、自ら被災地に赴いて援助することも考えられたが、阪神・淡路大震災の教訓から悪戯に現地に入ってかえって援助の足を引っ張るような事態があることが身に染みている。

番組で紹介されていたのは、被災地マップ作りや手話放送などを有志たちが初めて広がり、それが広がっていったことだ。全国のネットユーザーが分担することにより、迅速に情報公開が進んだ。もし政府や自治体に任せていたならば後回しになっていたことは必至だろう。

なお、節電の呼びかけ「ヤシマ作戦」、節電ポスターの作成はツイッター上で速やかに始まった動きであり、この震災の特徴的な動きだろう。節電に関しては、実施が急であったこともあり混乱していたが、その意識は広まっているといえよう。

確かにキーボード叩きが直接的支援よりも重要だろうかという疑問もあるかもしれないが、誰もが自分の得意なスキルを発揮して、この震災に対応することが大切である。

そういう私も、被災に関連した生活情報を集約して発信している。大勢の人たちが発信することには力があると感じる。被災地ではネット環境は十分でないにしろ、それ以外の地域でできることはあるのだ。

心の泉81

「闇は、燃え上がる炎を引きたてる。同じように、死についての黙想は、人生がはかないものであるにもかかわらず、愛すべきものだということを思い起こさせる」(アントニー・デ・メロ)1-414

Darkness shows the burning beauty of the flame. The thought of death reveals life's fragile loveliness.

・闇と光。死と生。同じ事象の2側面である。死について黙想する。はかない人生であるが愛すべきであると分かる。死を想うことは生を充実させることにつながる。

クローズアップ現代 連鎖する震災ダメージ どうする日本経済

クローズアップ現代
連鎖する震災ダメージ どうする日本経済
(NO.3023)
2011年 3月30日 NHK

史上最大規模の震災からおよそ3週間。浮き彫りになってきたのが被災地の企業活動の壊滅的打撃だ。電気・自動車など、大手メーカーの工場の多くが、電力や水に恵まれた東北地方に集中していたが、宮城県や福島県などでは、操業再開をめざしてメーカーが作業を進めている。一方、東北・関東以外の企業にも深刻な陰を落とし始めているのが計画停電だ。連続運転を基本とする工場が多い日本の物作りの現場では、停電準備や立ち上げにそれぞれ時間がかかるため、数時間の停電でも操業に大きな支障をきたしてしまうのだ。まだ本格的に報じられていない企業活動のダメージについて、現状を伝えるとともに、今後を展望する。

内橋 克人さん(経済評論家)

伊藤 敏憲さん(UBS証券アナリスト)



・43分編成。震災のダメージが、被災地以外でも進んでいるというレポート。すでに被災地では事業再開に向けての取り組みが始まっているのだが、単に被災を免れた場合でも関連企業が被災していれば連鎖的に立ちゆかなくなる。

東北地方、中部地方、九州地方は高度な技術集積地として部品供給の要として近年活動している。震災により東北地方へのダメージは大きい。グローバル経済時代、最適な部品供給地としての能力を失えば部品調達がアジア各地に移ってしまう。

計画停電は、安定的な電力供給によって精度の非常に高い製品を作ることで差別化を図ってきた。ただ、断続的な停電は東電管轄以外にも、関東エリアから部品・消耗品供給を受けられなくれば全国の生産事業所にも影響が及ぶ事態となっている。

問題となっているのは、夏場の電力不足に対応できるかどうかだという。それに対してはあらゆる方策を駆使するしかないという。被害を受けていない西日本や北海道に、移動させることも当然起こりうる。

ゲストの内橋さんは、最後に東北大学を中心として新たな地域モデルづくりを始めるべきと語った。唐突に聞こえるかもしれないが、東北大学の地元との協力関係は知られていることだ。

人生いろいろ:大震災と人生態度12

† 震災後のマスコミ報道が活発化してきており、政治の不信や東電の責任問題、さらに中長期的なエネルギー政策まで展望する記事が出ている。

‡ ジャーナリスト・田原総一郎の話の中でハッとした箇所があった。それは、あれほど強かった日本の閉塞感が震災後になくなったという指摘だ。確かにそう感じる。非常時であるにしても、政治・経済に関して前向きな話がなかった。特に国民と政治の乖離が広がっていた。経済的にも巨額な借金を背景として生活全体が縮小していた。すべて失くしたところから人間は勇気をもって生き始める。日本人ならできそうだ。
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