クローズアップ現代 介護保険“置き去り”3万8000人

クローズアップ現代 介護保険“置き去り”3万8000人
2010年10月26日 NHK NO.2955

介護保険制度が始まって10年。厚生労働省は2012年までに制度の見直しを行うことにしており、有識者を集めた検討会が今年11月に素案をとりまとめる予定だ。“介護の社会化”をうたい、あまねく人に介護サービスが行き渡ることを目指してスタートした介護保険制度。NHKではその実態を探るため、高齢者に関わる総合窓口として国が全国に整備している地域包括支援センター、約4200か所すべてを対象に独自のアンケート調査を行った。すると「介護が必要にも関わらず何のサービスにもつながっていない高齢者」が少なくとも3万8000人にのぼることが明らかになった。1割の自己負担すら払えない人、認知症を患い身寄りもない人。現在行われている制度見直し議論の中では、その存在すら忘れられ放置されている人たちだ。今後、さらに急速に進む高齢化と単身化。このままで安心して老いることのできる社会をつくっていけるのか、問う。



ゲスト
結城 康博さん(淑徳大学総合福祉学部 准教授)

池田 誠一(NHK社会部・記者)

声をあげない高齢者 認知症で申請できない、他人の世話になりたくない7割に
介護保険が使えない 保険料が支払えない世帯、滞納期間があり利用料が3倍となる

制度に結びつかない、申請主義、対等な関係を前提としての契約サービスでは埋められない状態 介護保険制度ではないく老人福祉制度の構築(結城) 
 
宮島・厚労省老健局長の話 単身 夫婦世帯 認知症 を重点にモデルチェンジを

・NHK無縁社会シリーズのアンケートが活かされた内容のものである。

NHKの推計では少なくとも38000人余りが介護サービスが必要だと認めた人たちが制度を利用していない。

今回の取材では、老健局長がインタビューに応じていたが、前厚労大臣・長妻さんならば自らインタビューに応じていたことからすると大きな後退だ。

ゲストは国の介護保険制度の検討会の委員である研究者だが、この事態に対しては介護保険制度の問題ではなく、総合的な高齢者福祉対策でカバーすべきとの考え方を示した。

地域包括支援センターが把握しているだけの数字であるので実態はもっと悪化しているに違いない。

介護保険制度が構想されたのは1994年くらいで、現在のような家庭介護の崩壊、地域の連帯意識の希薄化は想定外だったという。確かに、そう感じる。私も15年前は、高齢化社会とは頭の中だけの問題意識であったが、だんだんと周りに高齢者が溢れてきている。
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介護主夫日記:在宅ヘルパー雑感

すでに大勢のヘルパーと話をした。関心はヘルパーになった動機が主である。

中高年の主婦の場合は、身近に介護を必要とする事態が起こり関心を持って学んでいることが多い。そうした人は、動機がはっきりとしているので長続きするし親切心にあふれていることが多い。

一方、在宅ヘルパーでは家事援助が苦手という人は長続きできない。こちらとしては、少しずつでも覚えてもらい自信を深めてもらいたいのであるが必要以上に苦手意識を発揮してしまう。確かに家事援助の内容に厳しい注文をする家庭もあるだろう。それぞれのやり方があるのが家庭であり、それなりの調和を保っているからだ。しかし、いろいろと試行錯誤する場所として開放している家庭もあるのだ。時間内に済ませることに苦手を感じる人は多い。あらかじめ頭の中でシュミレーションしておくとよい。

信者盗撮常習僧の寺に全僧退去処分、ポルノ捜索

信者盗撮常習僧の寺に全僧退去処分、ポルノ捜索
2010年07月02日 カンボジアウォッチニュース

カンボジアの首都プノンペンにあるスラ=チョーク寺の僧ネート=カイ(37)が2年間にわたり、寺の浴場で衣服を脱いだ女性に聖なる水を浴びせながら少なくとも10人を携帯電話で盗撮し、その映像を拡散させていた件で、同寺の僧約70人を含む全住人が寺域から3日までに全員退去するよう命じられた。

ポルノを含む143本のカセット・DVDが僧坊のネート=カイの部屋で発見されていることから、ほかにも寺の中に同様の映像や不適切な物がないかを家宅捜索する構えで、見つかった場合は破壊のうえ、その所有者は寺へ戻ることを禁じられる。捜索の実施期間は20日までの約半月間となる見通し。

また、同寺の僧セラーさんによれば、同寺のミア=コン住職は、監督不行き届きの咎で寺から永久追放されることが決定された。



・仏教国での出来事だ。そちらでは僧職は大変に尊敬され敬われるというから前代未聞のことだ。盗撮行為は機器の小型化で誰でもできるようになって、どんな職業や地位に関わらず横行している。監督不行き届きの住職も永久追放という厳しい処置だ。

看護師の法則12

必要な情報は患者が持っている

・必要な情報は、ベッドサイドに足を運ぶことで得られることが多い。

NHKスペシャル 奇跡の生還 スクープ チリ鉱山事故の真実

NHKスペシャル 奇跡の生還 スクープ チリ鉱山事故の真実
2010年10月24日 総合テレビ

南米・チリの鉱山事故で地下700メートルに閉じ込められた33人の作業員たち。過去に例のない70日間に及んだ救出劇を、世界が固唾をのんで見守った。そして、カプセルに乗って救出された作業員たちが家族と再会する場面は全世界に生中継され、大きな感動を呼んだ。
 
落盤事故から生存が確認されるまでの17日間、33人の作業員たちはどのようにして命をつなぎ、極限状態なかで耐え抜いてきたのか。世界中の技術者を結集して行われた救出作戦の陰には、どのような苦闘があったのか。その詳細はこれまで明らかにされていなかったが、今回、NHKは作業員への単独インタビューと未公開映像の入手に成功。地下700メートルで何が起きていたのか、その詳細を知ることができた。
命の尊さ、チームワークの大切さ、そして何よりも“生きる力”のすばらしさを世界の人々に感じさせた、チリ鉱山事故の救出劇。当事者が初めて語る貴重な証言から、その舞台裏に迫る。



・3人の作業員が証言した。加えて、坑内での生活の一部分も映像で紹介された。

この事故に関しては、全世界的に報道された。また、最後の救出時には生中継されるという事態にもなった。

この事故に関しては、私はほとんど見ないように努力していた。騒ぐことでは何も解決しないし、冷静に事の成り行きを見たいと感じていた。

印象では、救出された人は英雄扱い、時の人であり舞い上がっているかと思ったが証言した人には、そんな感じはしなかった。いろいろな困難があったが、結局は仲間や家族の絆で乗り切ったということだ。

番組でも触れられていたが発見された17日間というタイミングが生存にとっては大きな幸運であったということだ。食糧もなく精神的にもダメージを受けて意欲をなくしてしまったら、恐らく生きていけなかったろう。

予想と違っていたことは他にもある。地上とのパイプができ物資が地下まで届く。そこではテレビ電話もあり、娯楽用のテレビ投影装置、温かい食事さえ供給されていた。しかし、救出時期を知らされずに、90%という湿度に耐え続けることに対する環境は厳しいものがある。

彼らにとって、神に祈る時間を共有したことが気持ちを切り替えることに役立ったという。

私の関心事に、鉱山があり落盤事故に関しては多少とも過去の日本の状況を知っている。安全対策に会社が力を入れることはないし、ヤマに入る人たちは厳しい労働でお金を稼がないと生きていけない人たちである。残念ながら事故があると犠牲者が多く発生する。

家族のことを考えることで厳しい状況を克服できたと語った証言者は、救出後に娘家族と同居し出したと語った。番組でもキャスターとゲストが語っていたが、日本ではこうした熱い関係性を考える事件がなくなっているのではないのかという指摘には同意する。

33人を救出するために働いた多くの人たちの力なしには奇跡の生還はなかったろうし、それを目撃できた世界が命を大切にすることを、別のところでも発揮できることを期待するものである。

NHKのドキュメントを見ていて感心することも多いが、現地から中継映像で出演した女性記者は、事故直後から作業員の妻たちに取材をしていたということである。この信頼関係がNHK取材に応じるきっかけになったのでないかと推測する。最後に頼るものは、母であり妻であり子どもなのだ。男はやはり弱いものだね。


チリ落盤事故の英雄も今や…それぞれの人生
2011年8月5日  読売新聞

 チリ北部コピアポ近郊のサンホセ鉱山で作業員33人が地下に閉じ込められる落盤事故が起きてから5日で1年となった。

 発生から69日後に救出された作業員は「英雄」扱いされたが、今は大半が不安定な生活を送っている。

 チリ有力紙メルクリオによると、作業員10人以上が現在無職だ。事故の体験について講演活動をしている人が7人、雑貨店や屋台を営む人が5人、鉱山作業員に戻った人が4人という。不眠症などに苦しむ人が7人いるとの情報もある。

 作業員は鉱山会社やチリ政府を相手に損害賠償訴訟を争っている。7月には米ハリウッドのプロデューサーに映画化権を認めることで合意したが、安定収入にはなりそうもない。高齢や病気の人には年金支給が始まる予定だが、残りの人は自力で生き抜くしかない。【リオデジャネイロ=浜砂雅一】



<以下追記>

チリ鉱山事故のNHKスペシャルにエミー賞
2011年9月27日 読売新聞

 世界の優れたテレビ番組に贈られる米国の国際エミー賞が26日夜(現地時間)に決定し、時事問題部門最優秀賞にNHKの「NHKスペシャル『奇跡の生還~スクープ チリ鉱山事故の真実~』」(2010年10月24日放送)が、選ばれた。

 2010年8月5日にチリ北部の鉱山で発生した落盤事故で、地下700メートルに作業員33人が閉じ込められ、同年10月13日に全員が救出された。NHKは、作業員が地下での様子を自ら撮影した映像を独自に入手し、作業員のインタビューを交えて、救出成功の背景を詳報した。



<チリ鉱山事故>TV司会、薬依存、講演生活…救出から1年
2011年10月11日 毎日新聞

 チリ北部のサンホセ鉱山で、地下に閉じ込められた作業員が69日ぶりに救出されてから13日で1年になる。世界の耳目を集めた救出劇直後、ヒーローとして歓待された33人。一部が講演をこなすなど充実した生活を送る一方、多くは経済的に豊かではなく、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しむ人もいる。【メキシコ市・國枝すみれ】

 ◇33人さまざまな人生

 現地紙ラ・ナシオンによれば、定職がないのは15人。ホセ・オヘダさん(48)はベッドで眠れず、台所のタイルの床で眠るという。ジミー・サンチェスさん(20)は、事件当時の新聞や、父親が地下のサンチェスさんに宛てて書いた手紙の束を保管する自宅の部屋には、今も足を踏み入れられない。

 妻と愛人が地上で待ち、「世界一のもて男」として有名になったジョニ・バリオスさん(51)は週2回、カウンセリングを受ける。「他人に弱いと思われないよう感情を抑えていた。回復には時間がかかる、と医者に言われている」と地元メディアに語った。また、地下の坑道で走り、ニューヨーク・マラソンを完走したエディソン・ペニャさん(35)も酒と薬に頼る日々だ。

 一方で、新しい人生に順応している人もいる。マリオ・セプルベダさん(41)は「スーパーマリオ」と呼ばれ、テレビ番組の司会者として活躍中。オスマン・アラヤさん(31)は、地元大富豪が各人に贈った500万ペソ(約73万円)でトラックを購入し野菜や果物を積んで市場で売っている。「100%幸せだ。トラックを持つのが夢だった」と地元テレビに語る。

 地下生活でリーダー役を務めたルイス・ウルスアさん(55)やクラウディオ・ジャニェスさん(35)ら5人の元作業員は今年7月、首都サンティアゴの不動産会社に招かれて講演した。極限状況でのチームワークやユーモアの大切さについて語り、今後も講演会を続けるという。

 一方的に英雄扱いされた33人の心境は複雑だ。五輪出場経験がある元サッカー選手のフランクリン・ロボスさん(54)は現在、地元サッカーチームの監督。「我々はヒーローじゃない。安全対策をとらなかった鉱山会社の犠牲者だ」という。

 チリ政府は今年8月、困窮対策として、50歳以上もしくは健康を害している14人に対し、月額25万ペソ(約3万7000円)の年金支給を開始した。

 事故があったサンホセ鉱山は閉山し、鉱山を所有していたサンエステバン社は倒産した。33人は会社に対し総額55億ペソ(約8億円)の損害賠償請求訴訟をおこしている。

さらに31人が政府に対して「監督責任を怠った」として、1人につき2億5000万ペソ(約3700万円)を請求している。

 ◇チリ鉱山事故で救出された33人の現状◇

1.フロレンシオ・アバロス(32)鉱山で働く
2.マリオ・セプルベダ(41)テレビ番組司会者。各地で講演
3.フアン・イジャネス(53)講演を行う。「単純なことを楽しむのがとてつもなく幸せ」
4.カルロス・ママニ(25)祖国ボリビアで職を得たがチリに戻り、定職なし
5.ジミー・サンチェス(20)無職。当時の新聞を保管した部屋に入室できない

6.オスマン・アラヤ(31)トラックを購入し、野菜や果物を売る
7.ホセ・オヘダ(48)精神的なダメージが最も重い
8.クラウディオ・ジャニェス(35)講演を行う
9.マリオ・ゴメス(64)最年長。けい肺を患う
10.アレックス・ベガ(32)定職なし

11.ホルヘ・ガジェギジョス(57)講演を行う
12.エディソン・ペニャ(35)あこがれのエルビス・プレスリーの墓を訪れた。無職
13.カルロス・バリオス(28)タクシー運転手
14.ビクトル・サモラ(34)自宅で野菜店経営
15.ビクトル・セゴビア(49)地下で書いた日記を出版予定。無職

16.ダニエル・エレラ(28)講演を行う
17.オマル・レイガダス(57)講演を行う
18.エステバン・ロハス(45)救出後に結婚。鉱山起業家から自宅を贈与された
19.パブロ・ロハス(46)民間企業と契約し、銅山を開発
20.ダリオ・セゴビア(49)市場で野菜果物店経営

21.ジョニ・バリオス(51)愛人と暮らす。けい肺を患う
22.サムエル・アバロス(44)講演を行う
23.カルロス・ブゲニョ(28)塗装業
24.ホセ・エンリケス(55)「鉱山の奇跡」を10月出版予定
25.レナン・アバロス(30)テレビ番組に登場

26.クラウディオ・アクニャ(36)鉱山で働く
27.フランクリン・ロボス(54)コピアポのサッカーチーム監督
28.リチャルド・ビジャロエル(27)子ども向けテレビ番組に出演
29.フアン・アギラル(50)チリ南部に移住
30.ラウル・ブストス(41)講演を行う

31.ペドロ・コルテス(27)電気技術を学んでいる
32.アリエル・ティコナ(30)地下にいるとき女児が生まれた。無職
33.ルイス・ウルスア(55)地下でリーダー役。講演を行う

※番号は救出順。米テレビUNIVISIONや地元紙など参考に作成



「仲間食べること考えた」 チリ救出1年、作業員告白
2011年10月12日 共同通信

 チリ鉱山落盤事故で地下に約70日間閉じ込められた作業員33人が救出されてから13日で1年を迎えるのを前に、作業員の1人が国営テレビなどが制作した番組に出演し、地下生活で空腹が極限に達した数人が、最初に死亡した仲間を食べることを考えていたと告白した。地元メディアが11日までに伝えた。事故は昨年8月5日に発生。33人は地下約700メートルに閉じ込められた。


福音はとどいていますか86

「私達を生かしているいるいのちには、ひとりで生きるように、そして、行きたくないところで生きるように、と強制するものがあるからです」(藤木正三)1-111いのちの強制

・これは、藤木師の思想の中核を占める思いであり生涯担っている努めといえる断想です。誰もが思い通りに生まれ生活をし生涯を全うすることはありません。不思議というほかない縁に結ばれて人として他人と生きていくことになります。それが、いのちの強制であると藤木師は考えます。例えばマザー・テレサの場合も裕福な家系に生まれて何の不自由もない生活を送り教養ある女性に育てられました。しかし、彼女は神の声を聞いてもっとも貧しい人たちに仕えることが天命であること悟りました。それは人権だとか差別、格差といった問題に目覚めたこととは決定的に違うのです。いのちの強制に唯従ったのでした。

ETV特集 シンドラーとユダヤ人~ホロコーストの時代とその後~

ETV特集 シンドラーとユダヤ人~ホロコーストの時代とその後~
2010年10月24日 第332回 

「ユダヤ人を救った男」として知られる実業家、オスカー・シンドラー。そのシンドラーが残したトランクが見つかった。トランクの中には、戦争中、シンドラーが作成した書類と手紙。そして戦後、シンドラーが救ったユダヤ人(「シンドラー・ユーデン」)たちと交わした手紙と写真が詰まっていた。
シンドラーが救ったユダヤ人たちは、戦後安住の地を求めてイスラエルやアメリカへと渡っていった。一方シンドラーは戦後、アルゼンチンへ渡り事業を起こすも失敗。ドイツに帰国するが、立ち上げた会社は倒産。そんなシンドラーに、かつてシンドラーが救ったユダヤ人たちは援助を申し出、シンドラーの生活を救った。彼らはシンドラーを何度もイスラエルやアメリカに招いた。戦後、ドイツで失意の日々を送るシンドラー。しかしユダヤ人たちにとってシンドラーはいつまでも英雄だった。
番組では、発見された資料や新証言をもとに、シンドラーによるユダヤ人たちの救出劇の知られざる舞台裏と、戦後のシンドラーとユダヤ人たちの交流を描く。それぞれが歩んだ激動の人生の軌跡をたどりながら、今も消えない戦争の傷跡の深さ、そしてそれを越えようとする人々の絆(きずな)を見つめる。



・「ホロコーストを生きのびて~シンドラーとユダヤ人 真実の物語~」(2010年8月10日 NHK総合放送)で放送された番組の内容を基に30分ほど映像を追加した番組。

番組は4部構成になっており、総合テレビ版よりも一部分は詳しい内容となっていたが、収容所長の愛人の子どもの苦悩に関しては削除された。何らかの意図があったものと推測する。

総合テレビ版の方がすっきりとした感じであるのだが、番組の大筋であった発見されたシンドラーのカバンに触れることがやっとできた。シンドラーが戦後にイスラエル訪問を繰り返すなかで愛人ができて晩年は、その愛人の夫婦と同居していたという不思議な結末を迎えていた。その愛人夫婦の子どもが、カバンの存在を公開し、その中にシンドラーが残した文書等が残されていたということだ。

番組で印象に残ったことは、シンドラーは無類の女好きという証言がいくつもあり、それが結局はユダヤ人をも救ったということだ。収容所にいた女性のナチ親衛隊員たちと寝て、彼女たちの態度が優しく変わったと表現した。また、先ほど書いたイスラエルで出会った女性との関係も晩年のものであり、女性を虜にする何かを持っていたのかもしれない。

また、戦後西ドイツでは、ナチス時代に損害を被った者に補償を行うということでシンドラーは、自分が行ってきたユダヤ人を結果的に守った活動で、ナチス関係者に使った賄賂の総額は10億円にもなると試算して政府に提出した文書が残っていた。その10億円という価値が、どの程度のものかについては番組では言及はなかった。当時のお金で10億円ということならば大変な金額ということになる。もちろん支払われてはいない。

結局、このシンドラーなる人物は、生き残ったユダヤ人たちから見れば、独特の考え方を持っていた男だということだ。ナチス党員であり、ポーランド侵攻ではじまった戦争に乗じて一儲けするためにポーランドに行き一旗揚げたことは事実である。

それから、総合テレビ版でも映画「シンドラーのリスト」からのカットが引用されていたが、不要であったのではないだろうか。まず映画に登場する人たちは個性的な俳優たちでありカッコいい。また脚色された部分も多くて史実とは違うところが多い。シンドラーがリストを作る箇所、収容所長が思いつきで収容者を打ち殺す箇所、戦争が終わりシンドラーが工場を去りユダヤ人が見送る箇所などが使われていた。

これらは、生き残った人たちの生の証言を聞く方が想像力が発揮できるだろうし、収容所長が番犬を使ってユダヤ人収容者を食い殺させたと言った映画にはできないこともある。

総合テレビ版でも書いたが、生き残った人たちにとってはシンドラーは聖者に違いないし、戦後没落したシンドラーを救援したことも分かる。ただ、生き残ってきたことに対しては、良かったのか悪かったのか分からないと告白した男性の証言が大きかった。また、戦後アメリカで成功した男性は、シンドラーを後世に残すべく活動を続けており、「忘れるな!」「許すな!」と言った言葉には重いものを感じた。

結局、みな生きるために必死になっていて、その利害が一致し「シンドラーのリスト」なることまで発展した。

ユダヤ人のリーダー的な人たちが、シンドラーにお金を供給して工場を経営させたり、工場の製造内容を日用品から兵器に換えたりと、また、リストにはシンドラーの工場で一切働いたこともない人も書き込まれたということである。そこには何らかの思惑が含まれたいたのだろう。シンドラーの決死の采配ということでもない。

映画「シンドラーのリスト」では、工場で製造していたのは鍋だとされているが、事実は工場が廃止されることが決まると生き残りのために兵器生産ができるとでっちあげて、利害の一致からシンドラーのドイツの生まれ故郷に移転することになる。そこでは砲弾の薬きょうを作っていたということである。

「シンドラーのリスト」は美談では済まないものがあり、それは生き残りたいという人間の凄まじい欲求であると感じる。番組の最終章では、ガン宣告を受けて入院した男性の衝撃的な告白で終わる。戦争が終わった時に、ナチスに協力していたユダヤ人を睡眠薬で眠らせて捕えていた。ロシア人の将校に尋ねたところ、「お前たちがやられたように、やればいい」と言われて、殺したと涙ながらに語っていた。

これを最後に持ってきた製作者の意図は十分に理解できるのだが、もっと扱いを考えてほしいと感じた。

人間は極限状況では仏にも獣にもなる。戦争とは、そうした状況を意識的に作り出すもので、そこでは何らルールはない。強いものにへつらい生き延びることもできるだろうし、狂気に陥ってしまうこともできる。生き残ったユダヤ人たちは、こうした体験を長年誰にも語らなかったし理解されなかったと口々に語った。そう語れないことの方が重みがあるのだ。

取材で物足りないところは、ドイツ人はどう感じているのだろうかということが全く分からないことだ。シンドラーをユダヤの豚とか言う人もいたらしい。私たちが映画を見て感動するとは違ったものを感じることだろう。加害者と被害者が証言できるうちに語ることができれば、いま世界で起きている争いの一つでも変えることができると信じたい。

人生いろいろ:疲れたら休むことが人間らしい

† 年に何回か頭が冴える時がある。そうした日は2~3日続くのが通例であり、いろいろな整理が格段に進む。本人も、それと分かっているので疲れない程度に付き合う。あまりやり過ぎると後からの疲れが大きいからだ。

‡ 人間が機械と違うのは、このような波のある生活をすることだろう。暑い夏には、それこそバカンスでのんびりすることが本来の生き方なのだと思う。自然を忘れて不自然な生活をしていないだろうかと考えるこの頃である。

心の泉57

「太陽、月、星はわたしに語られる神のことば。わたしはそれに気づかなかった。それだから、その歌声、叫び、大宇宙の静寂をわたしは聞きとっていなかった」(アントニー・デ・メロ)1-409

I did not know that the sun, the moon, the evening star were the words with which he spoke to me,
So I never heard their song, their cry, their cosmic slience.

・静寂のなかでしか聴き取れないのが神のことば。静かに独りでいると、そのかぼそい声が聴こえてくるようだ。それは天空を見上げることを忘れた現代人が夜空の星星に圧倒されるような感動以上の何かを与えてくれるだろう。

同性愛者の入隊受け入れ指示=地裁違憲判決で米国防総省

米軍、同性愛者の入隊受け入れ 地裁判決で方針転換
2010年10月20日 共同通信

 米主要メディアによると、米国防総省は19日、同性愛者であることを公言する入隊希望者を受け入れると表明した。ロサンゼルス連邦地裁の違憲判決を受けた措置で、同性愛者の軍務禁止方針は大きな転換点を迎えた。報道によると、同省の広報担当者は「軍の採用担当者に対し、同性愛者を公にする入隊希望者の手続きを進める指針を出した」と明らかにした。



同性愛者の入隊受け入れ指示=地裁違憲判決で米国防総省
2010年10月20日 共同通信

 米国防総省は19日、カリフォルニア州の連邦地裁が同性愛者の軍務禁止規定を違憲として、執行停止を命じたことを受け、同性愛者を公言する入隊希望者を受け入れるよう新兵募集部門に指示したと明らかにした。
 ゲーツ国防長官は部隊の規律への影響や戦地に混乱が生じないよう、司法判断による早急な解禁に反対。議会の審議を経た立法措置を求めている。ただ、地裁の命令を無視するわけにはいかず、受け入れに踏み切った。
 米政府は「禁止撤廃には準備期間が必要」として、上級審の結果が出るまでの間、命令を停止するよう地裁に求めているが、米メディアによると、地裁は政府の申し立てを却下する意向を示している。ただ今後、上級審で地裁の判断が覆され、今回の受け入れ措置が停止される可能性もある。



・記事によると上級審判断までの期限付き措置となる可能性があるという。

同性愛者である公言する入隊希望者とは、筋金入りの人たちだから扱い方が難しい。それにしても軍務に性的志向が問題あるのだろうか!? 同性愛者だから士気が下がるとも思えない。

さて、宗教においては同性愛者を忌み嫌うのが通例である。世界宗教で同性愛を認めているものはないだろう。ただ生物科学的には同性愛は肯定されるべきものかもしれない。

生物界においては、性を変化させる種もおり男と女という機能分化も歴史的な過程で起きた優性の遺伝なのかもしれない。そのような知見を得ながら、精神的にも同性に信頼を感じるということはあり得るのでないかと推測している。

半陰陽(はんいんよう)

半陰陽はどんな病気か  goo ヘルスケア

 半陰陽とは、性腺と性器の性分化の間に矛盾(むじゅん)のある個体のことをいいます。
 性腺として卵巣(らんそう)と精巣(せいそう)の両方をもつものを真性(しんせい)半陰陽、また、性腺は卵巣で内性器も女性型に分化するけれども、外性器が男性型に分化するものを女性半陰陽、性腺は精巣で内性器・外性器が女性型に分化するものを男性半陰陽といいます。

原因は何か・症状の現れ方
 真性半陰陽の原因は不明です。性染色体(せいせんしょくたい)は女性型(46,XX)が最も多く、ついで男性型(46,XY)、モザイク(46,XXと46,XYの細胞が混在するもの)です。卵巣と精巣は同側にあることも対側にあることもあり、また、卵巣睾丸(こうがん)としてひとつの性腺に両者が混在することもあります。
 内性器は子宮と卵管をもつことが多く、とくに卵巣のある側で卵管が発達し、輸精管(ゆせいかん)や副精巣は精巣のある側で発達します。外性器は陰核(いんかく)の陰茎(いんけい)様肥大を伴う女性型であることが多いですが、男性型である場合もあり、さまざまです。それに伴い、腟や尿道の開口部も多様になります。
 性機能は卵巣、精巣それぞれから性ホルモンの分泌がみられます。子宮がある場合には月経を認め、まれには造精機能をもつ例もありますが、妊孕性(にんようせい)はありません。
 女性半陰陽の性腺は卵巣であり、性染色体も女性型(46,XX)ですが、胎児期の過剰な男性ホルモンに曝露(ばくろ)されることで、外性器が男性型に分化します。その男性ホルモンの由来としては、コルチゾール生合成系の遺伝性酵素障害(先天性副腎性器(ふくじんせいき)症候群)と、母体へのホルモン投与、あるいは母体の男性化胚細胞腫(はいさいぼうしゅ)などがあります。
 男性半陰陽の性腺は精巣であり、性染色体も男性型(46,XY)ですが、胎児期の男性ホルモン作用の欠如により、内外性器が女性型に分化します。その原因として男性ホルモン受容体の異常によるもの(精巣性女性化(せいそうせいじょせいか)症候群)と、男性ホルモン合成酵素異常によるものがあります。

治療の方法
 半陰陽に対する治療は、本人の心理的適応性と希望を重視して、成長後に養育された性の方向へのホルモン療法や、形成外科的治療を行うことが多くなっています。



同性愛者入隊規制撤廃、年内実現困難か
2010年12月11日 MBSニュース

 「同性愛者のアメリカ軍への入隊規制を撤廃する」。オバマ大統領が掲げていた公約の年内実現が危うい情勢となっています。

 アメリカの上院本会議は9日、同性愛者の軍への入隊規制を撤廃するための関連法案について、審議入りするかどうかを決める採決を行いましたが、野党共和党の反対で必要な60票に届かず、審議入りできませんでした。

 これを受けてオバマ大統領は声明を発表、「極めて失望した」と述べるとともに、上院に対し、引き続き年内の法案可決を目指すよう求めました。

 中間選挙の結果を反映した新年からの議会では、野党共和党の主導権が強まり、法案の可決はいっそう困難になるため、民主党指導部は依然、年内の可決を断念してはいません。

 しかし、議会の会期末が来週末に迫る中、重要法案の採決が立て込んでいて、規制撤廃の年内実現は困難との見方が強まっています。



米、同性愛者の入隊規制撤廃法が成立へ
2010年12月19日 MBSニュース

 アメリカ議会上院は、長らく焦点となっていた同性愛者の軍への入隊規制撤廃法案を可決し、週明けに法律が成立することになりました。

 上院は18日に本会議を開き、同性愛者の軍への入隊規制撤廃法案を賛成65、反対31で可決しました。

 同性愛者の入隊に際しては、この17年間、「聞かざる、言わざる」という政策によって、同性愛者であることを自ら公言した人に限り入隊を認めないという規制が続けられていて、これまでに1万3000人もの同性愛者が除隊処分となっていました。

 入隊規制撤廃を公約にしてきたオバマ大統領は、週明けにも法案に署名する見通しですが、国防総省は十分な教育・準備期間が必要と主張していて、実際に軍が同性愛者に完全に門戸を開くまでには、なお時間がかかりそうです。



同性愛者と公言して軍務、禁じた規制撤廃…米
2010年12月27日 読売新聞

 同性愛者と公言して軍務に就くことを禁じた米軍規制が撤廃された。撤廃法案が米上下両院で可決され、今月22日、オバマ大統領の署名で成立した。

 長年タブー視されてきた同性愛者の入隊を無条件で認めるもので、米社会の意識の変化を反映している。

 この規制は1993年に導入され、「Don’t ask, don’t tell(尋ねず、明かさず)」のルールと呼ばれる。同性愛を公言する人物は風紀を乱すとの理由で除隊対象となるため、軍内では性的 嗜好を尋ねず、同性愛者は沈黙を保つべきだという内容だ。民間団体「軍人法的保護ネットワーク」によると、過去17年間に1万4000人以上が同性愛者という理由で除隊させられた。同僚のリンチで殺された兵士もいる。



介護主夫日記:ペットボトル

寝室にペットボトルを置くようにしている。一つは昨年から湿気を保つために栓を開けて、もう一つは今夏から水分補給用にしている。

暖房にファンヒーターを利用している。エアコンは設置されていない。電気こたつは、そこで寝てしまうので寝冷えするので肺炎を機に止めた。

湿気を保つことはインフルエンザ対策、水分補給は熱中症対策であり一つ一つ整備していくしかない。

YouTube動画 テゼ共同体の歌声


テゼ: わが心 たたえよ主を (Taizé: Bless the Lord)


・テゼ共同体のCDは、女子パウロ会から発売されています。

声楽・歌詞付き・女子パウロ会制作(全6種)


My Soul is at Rest~魂の憩い テゼの祈り~
O Lord, hear my prayer~祈りへの招き テゼの祈り~
ベニサンクテスピリトゥス~テゼの祈り~
カンターテ~テゼの祈り~
アレルヤ~テゼの祈り~
ジュビラーテ「歓喜」~テゼの祈り~

福音はとどいていますか85

「葬りは大事にはしても、あまり一大事にしないのが宗教的です」(藤木正三)1-110私達の死者

・葬儀の主役は誰かということが言われます。端的に言えば残された遺族と地域や職場との儀礼と言ったものに過ぎません。最近では亡くなった人たちの気持ちを尊重する簡素な儀式も目立ってきています。キリスト教一般で言えば、死は復活への希望を持った状態であるといえるでしょう。ただ、それでも亡くなった人よりもお付き合いを優先することに腐心するのはどうかなと思います。節目ではありますが、騒ぐことでもないでしょう。

書評 島田裕巳『坊さんは、葬式などあげなかった』

書評 島田裕巳『坊さんは、葬式などあげなかった』
週刊朝日2010年7月23日号 [評者]温水ゆかり

■人の一生は名付けで完成する文学

 葬式や戒名を“要らない”とした著者の新書がヒット。この親本は05年刊。機を見て文庫にしたのはいい。でもこれって自己便乗本? いや、相乗効果型と言っておこう。

 国内外の宗教にまつわる一口知識風のコラムが計30篇。書名になったコラムの内容はこう。本来仏教と葬式は無関係だが、浄土教の流行や、江戸時代の人民管理法=寺請制度によって仏教による葬式が確立。その後、寺は明治の廃仏毀釈や戦後の農地解放で経済的基盤をなくし、収入を葬式に求める以外になくなり、“葬式仏教”と揶揄されるこの現代に至ったという訳だ。

 この辺は心境複雑。田舎の寺からン十万円の出費を暗に強いる電話をもらったという都会の長男の話も聞くし、かといって“精神的荷物”を預けているのなら、その保管料を払うのも当然だろうし。

 「戒名は坊さんでなくてもつけられる」は、戒名不要論というよりも、人の一生とは名付けに始まり、名付けで完成する“文学”なのだなあと思わせる。どう生きたか、またどのように生きたいと願ったか。山田風太郎自作の戒名は「風々院風々風々居士」。川柳とか俳句の感覚だ。自作が無理なら、漢字のセンスに長けた友人を確保しておこう。

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坊さんは、葬式などあげなかった (朝日文庫)
著者:島田 裕巳
出版社:朝日新聞出版



・戒名をめぐる話題がホットである。戒名ソフトという現代の高僧が、ありがたい戒名を授けて下さるという。インスタント戒名と揶揄されても仕方にないだろう。

仏教と葬儀は本来関係ないというが、そりゃそうだろう。関連性はあるはずだが、宗教とは生きることを説くもので死後のあり方まで既定するものではないと感じる。

差別戒名という問題もある。昔の身分制度から、戒名にも差別的な文言を使うというものだ。仏教にも差別があったということは興味深いね。

最近ではユニークな墓石が作られていて面白い現象だと感じる。米国などの墓石には一見それとは分からない斬新なデザインのものもある。死後に何を残したいのだろうという自問自答の世界なのだろう。


【コラム】中日春秋
2010年10月18日 中日新聞

 お寺が戒名や法号を決めるのに便利なパソコンのソフトがある。二字の戒名は二万四千語、院号付きは千二百語選定できる。経典や宗祖の言葉なども多く収録し、遺族に戒名の意味を説く時に活用できるという触れ込みだ

▼名前、仕事、人柄から戒名を選べるガイドブックもあり、重宝しているお寺もあるようだ。使っているのは一部かもしれないが、インスタント戒名に高い金を払い、ありがたがる遺族の姿を思うと、あまりいい感じはしない

▼大手スーパーのイオンが「安心の明瞭(めいりょう)会計」をうたい文句に葬儀事業を始め、お布施や戒名の値段をホームページに明示すると、仏教界から猛反発が起きたというニュースは記憶に新しい

▼「仏教の精神を踏みにじった」という理由のようだが、お寺からお布施の「相場」を言われたという人は多い。曖昧(あいまい)にしておきたかった相場をおおっぴらにされた困惑があるのかもしれない

▼戒名は仏典に根拠はない日本独特の制度。現実の社会にある格差や差別を「あの世」にも持ち込んでいるという批判も根強い。宗教学者の島田裕巳さんは、自著『戒名は、自分で決める』で戒名問題の解決が「葬式仏教」から脱却する近道だと訴えている

▼僧侶を呼ばない「直葬」も増えているという。悩める人をいかに支えるのか。宗教としてのあり方を根本から見直さなければお寺の未来は暗い。


新スタートレック TNG 第160話「アンドロイドの母親」

新スタートレック TNG 第160話「アンドロイドの母親」

データがTNGシリーズでヴァイオリンを弾く場面は幾つかある。楽器演奏に関しては、ボイジャーのキム役の俳優がクラリネットを演奏するが、彼は相当心得がある。データの演奏は、丁度上手いくらいに違和感がない仕草なのでびっくりする。

このエピソードは、データを作ったスン博士と結婚していた女性が登場する。結果的には彼女もアンドロイドだったし、データよりも感性細やかな感情チップを持っている。むろん、シーズン7になり急遽設定されたのだろうが少し無理がある。データは一人でこそ価値があったと思うのだが、ローアやこれを続ければアンドロイドがどんどんと増えていくからね。ボイジャーのドクターはホログラムという設定なので、ドクターマーク1は時間がたってお払い箱となり、厳しい鉱山労働させられているという設定があった。やはり一人が感情移入しやすい。

もう一つは、スパイナーの演じ分けが見事であることだろう。別のエピソードでは、データ、ローア、スン博士と三役こなしたものもあった。スン博士を登場させることにより明らかにされていなかったデータの出自がまた少しはっきりとしたわけだ。そして、TNGで初めて登場した対話型ホログラムも活躍する。ホログラムは、ボイジャーのドクターで問題提起が行われるが、アンドロイドが人間を目指すTNGとの対比が面白いだろう。どちらも人間性を獲得することで、より洗練されたものとなる。機械、プログラムといった無機物にも心が宿るのだろうかというテーマと人間とは何なのかという問いが秘められている。


ジュリアナ・テイナー博士:フィオヌラ・フラナガン

時代の風:「ホメオパシー」をめぐって=精神科医・斎藤環

時代の風:「ホメオパシー」をめぐって=精神科医・斎藤環
2010年10月3日 読売新聞

 ◇背景に自己承認の要求
 代替医療として知られる「ホメオパシー」にまつわる事件が、このところ立て続けに起きている。

 そもそもの発端は、本年5月に、ホメオパシー治療で乳児が死亡した事件の訴訟が山口地裁で起こされたことだった。助産師のアドバイスで一般に使用されるビタミンKを乳児に投与せず、ホメオパシーのレメディー(砂糖玉)のみ投与したため、乳児がビタミンK欠乏性出血症で死亡したというものだ。

 このほかにも、やはり本年、東京都国立市に住む40代の女性が、進行した悪性リンパ腫の治療をホメオパス(施術者)にゆだねて病院を受診せず、そのまま死亡するという事件もあった。

 これらの事件をきっかけとして、まずネット上でホメオパシーへの批判や告発が急速に広がり、マスコミでも次第にその危険性が報道されるようになった。

 ホメオパシーとは、約200年前にドイツの医師ハーネマンによって創始された治療法である。ある症状を起こす物質を非常に薄めた状態で砂糖玉にしみこませて服用すると、その症状が治癒するという理論に基づいている。

 しかし本年8月、日本学術会議はホメオパシーに関する会長談話を発表し、効果をほぼ全面的に否定した。ホメオパシーにはいかなる科学的根拠もなく、医療現場で用いることは慎むべきである、と。

 しかし、それでもなおホメオパシーにすがる人々がいる。その中には少なからず著名人の名前も見られる。<信者>は家族にもそれを強要する傾向があり、こうなると問題は輸血を禁ずるカルトなどと同様のものになってくる。

 ホメオパシーは自然治癒力を重視するため、抗がん剤やワクチンなどの西洋医学と敵対しがちだ。過激なホメオパスは患者に医療との接触を全面的に禁ずる場合もあって、こうした行為は問題である。

 ただ、このところのいささか過剰とも思われるバッシングには、別の意味で危険も感ずることがある。

 まず第一に、バッシングの過剰な盛り上がりは、重要なトピックを<祭り>として消費してしまいがちだ。後に残るのは忘却だけ、ということもままある。

 第二に、どれほど過激なバッシングを展開しても、<信者>の態度変更にはつながりにくい。場合によっては逆効果ですらある。ゆきすぎた抑圧や弾圧は、むしろ<信仰のカルト化>を推し進めてしまうのだから。かつて禁酒法やキリスト教の弾圧が何をもたらしたかを想起されたい。

 第三に、ホメオパシーバッシングの背景にあるエビデンス(医学的根拠)至上主義の危険性である。もちろん現代医療はしっかりした実証研究によって得られたエビデンスに基づいて、実施されなければならない。私もそうしている。ただしそれは、倫理や真理とは無関係な説明責任の問題である。エビデンスに従わないと訴訟に負けるのだ。

 しかし、エビデンスに依存しすぎると、医療の方針が不安定化する場合もある。相反する治療方針のそれぞれにエビデンスがある、などということもざらにあるからだ。

 最近、日本脂質栄養学会が「コレステロールが高いほど死亡率が低い」という研究結果を発表して話題になったが(これもエビデンスだ)、だからといってすぐに高脂血症の治療をやめて良いということにはもちろんならない。

 精神科医としての私は、代替医療にかなり寛大なほうだろう。同業の神田橋條治氏がいうように、治療の中ではプラシーボ(偽薬)効果が最上のものであるとする考え方にも親しみを覚える。

 代替医療の強みは、まず安価であること(例外もあるが)、それが有効だった場合に、患者の自己コントロール感を高めてくれることだ。

 しかしさらに重要なことは、人が「治療」に求めるベクトルに、少なくとも2種類あるということだ。「みんなと同じように標準的な水準の治療を受けたい」という願望と、「私だけに効く特別な治療を受けたい」という願望。前者の願望は標準的な医療がかなえてくれるだろう。しかし後者は難しい。少なくとも医療保険内では実現不可能だろう。

 代替医療はしばしば「あなたの体質に合わせて、あなただけのために調合された薬」といった、いわばテーラーメードの医療を自認する。この種の医療は、単なる治療である以上に、強力な自己承認の契機でもあり得るため、宗教やオカルトへの親和性が高いのだ。それだけに、こうした治療へのニーズは決してなくならないだろう。

 そうであるなら、代替医療を非科学的として徹底排除するのは、むしろ愚かしいことだ。イギリスのように保険適用せよとまでは言わないが、誰でも薬局で買えるようなカジュアルな形で流通させることが望ましい。安価さのメリットを維持するためと、地下に潜ってカルト化することを予防するためだ。

 排除の論理よりも共存の道をさぐること。私たちがどうしても治療に自己承認を求めてしまうことをやめられない以上、その形式は多様であることが望ましい。これはエビデンスではなく倫理性の問題なのだから。



・精神科医としての意見が述べられている。

ホメオパシーをはじめとする代替医療については、前総理の肝いりで国が検討会を始めており何らかの結論を出すことになっている。代替医療を頭から否定する必要もなく、理論が仕組みが分からなくても結局は患者にとって安心し治療にいくらかでもプラスの効果が出れば問題はないことになる。

治療のベクトルという話題が記事に書かれているが、本来、自分自身の身体と、統計から推測される平均化された身体とは全く別物なのであることは当然のこと。検査値が標準と大きく離れていても健康な人はいるし、そうした標準値でしか人間を見られなくなった医師に対する反感もある。その意味で、テーラーメイドの医療は見立てがきちんとできる療法家ならば的確に効果を生む可能性がある。

医学の知見では、昨日までの常識が変わったりすることや相反する結果それぞれにエビデンスがある場合もある。その中で私たちは最良の選択をしなくてはならない。自然治癒力を活性化させることには異論はないにしても、それを可能にする方法はいくらでもあるのが現実であることと、過ぎたるは及ばざるがごとしで極端に一つの方法に偏ることは生体にとってよろしくないというのが落ち着くところではないだろうか。

群生海35

  穢土

私の住んでいるところは
穢土というて
煩悩がからみ合うているが
春がきたら
花が咲く

・穢土であってもいつかは花が咲く。そう地獄であっても、そこは天国・極楽である。その気づきがすべてを生かす。

イスラエル:「民主ユダヤ国家」忠誠宣誓義務化へ

イスラエル:「民主ユダヤ国家」忠誠宣誓義務化へ
2010年10月10日 毎日新聞

 イスラエル政府は10日、国籍取得の新規申請者に「民主的なユダヤ国家」への忠誠を宣誓するよう義務づける法改正案を閣議決定した。イスラエルには国籍を持ったイスラム教徒やキリスト教徒もおり、改正案には連立政権内でも「排他的だ」などとの反発が強い。

 現・国籍法は、新規国籍取得者に「イスラエル国家」への忠誠の宣誓を義務づけ、今回、「民主的なユダヤ国家」との文言が加わる。国会承認を経て改正される見通しだ。

 義務づけは主に、人口の約2割を占めるイスラム教またはキリスト教のパレスチナ(アラブ)系イスラエル人と結婚し、国籍を申請するパレスチナ人が対象。外国籍のユダヤ人は別の「帰還法」に基づき国籍を取得し、宣誓は義務づけられていない。国家のユダヤ的な性格を否定しないユダヤ系イスラエル人の中でも、改正は排他的▽非民主的--との反発もある。



・新国籍法に関しては、日本のマスコミは毎日新聞くらいしか報道していない。たれプーさん♪はNHKラジオあさいちばん、ワールドリポートでNHK海外支局記者の報告で知った。内容は上記とほぼ同じであった。

パレスチナ問題に関しては、長い歴史的な経過を踏まえないと簡単に書くことはできない。オバマ大統領をはじめとして各国の首脳が平和的な解決を模索してはいるが、一向に進展しないのが現実だ。

宗教国家というもののあり方を考える時にイスラエルやイランは参考になる。宗教の名のもとに独裁、専制が行われて、それに反発する勢力によるテロ…宗教とは一体何なのだろうと考えざるを得なくなる。

福音はとどいていますか84

「語り得ぬ思いを秘めた沈黙があるのも事実です」(藤木正三)1-109充実は沈黙となる

・沈黙を、意見がないから反論できないからと考えるのは軽率だと藤木師は語ります。日本人ならば感じることですが、黙っていても通じ合うという意識があります。あえて何も語らずに語るということはしばしばあります。少し高い視点や違った見方をすれば反論するよりも沈黙して対処するのが大人の態度と言えましょう。

Web講座 佐藤優 : キリスト教神学概論

佐藤優 : キリスト教神学概論 (平凡社)

http://webheibon.jp/blog/satomasaru/

介護主夫日記:写真撮影

デジカメを新調したが、タンスにしまっておくのはもったいないので毎日、父のピンナップを撮っている。一日一枚以上で記録としても残している。

それから、100円ショップにミニ三脚というのが売っていて、デジカメに接続して手にとれるところに置いてある。立派な三脚を持っていないけど、これで十分。

むかし父が暴れていたころに、証拠写真として壊れたものや状況を記録した。今では懐かしい思い出である。

YouTube動画 ヘンリ・ナウエン 神父(Henri Nouwen、ヘンリ・ナーウェン)

YouTube動画 ヘンリ・ナウエン 神父(Henri Nouwen、ヘンリ・ナーウェン)


Henri Nouwen Being the Beloved sermon 1 of 8

★ナウエン,ヘンリ・J.M.

カトリック司祭。 1932年、オランダ生まれ。 ノートルダム大学、イェール大学、ハーバード大学で教えたのち、亡くなるまでの約10年間、カナダのデイブレイクにあるラルシュ・コミュニティの牧者として、知的障害を負った人びとと生活を共にする。 1996年9月、突然の心臓発作で天に召された。
カトリック、プロテスタントの別なく、現代のキリスト者の霊性の教師として世界に広く認められ尊敬されている。

心の泉56

「あなたが傷つけられ、犠牲者となった出来事。あなたも、その出来事の責任を負っているはず」(アントニー・デ・メロ)1-409

You are rseponsible for the offences you have been the victim of.

・認めたくないことだが、一方的に被害者だということはない。責任はないかもしれないが何かしらの要因があるものだ。

プロたちの堕落

【編集局デスク】プロたちの堕落
2010年10月9日 中日新聞 名古屋本社編集局長・志村清一

 専門家というと次の三種類の職業が浮かぶ。医師、僧職、法律家である。医師は人の命、健康を扱い、僧職はこの世とあの世のことごとを話し、時に橋渡しをする。法律家は諸事を法に基づいて処理する。とはいっても判事、検察官、弁護士の法曹三者しかいない。

 だが、このところ、検察官の評判が著しく地に落ちた。大阪地検特捜部の主任検事の記録改ざんはひどいものだが、それとともに市民をがっかりさせたのは、民主党の小沢一郎元代表の資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件の東京地検特捜部の捜査だったのではないか。

 「明らかに有罪とできる証拠がないので起訴しなかった」と特捜部はいうが、有罪か無罪か決めるのは裁判所であって検察官ではない。手持ちの材料を出して法廷で戦うのが、裁判の常道ではないか。その意味で小沢元代表が素人という検察審査会メンバーの方が常識的ではある。「起訴すべきだ」とする議決で小沢氏は強制的に裁判にかけられることになった。

 かつては最強の捜査集団と呼ばれた特捜が、どうして堕落してしまったのか。過去の栄光にすがり、現代社会での自分の位置づけを見誤ったためではないだろうか。それは、金儲(もう)けに走る一部の医師や僧職にも言えることかもしれない。また、リーマン・ショックをもたらした米国の金融工学者たちにも通じるだろう。プロたちの堕落である。あえて大相撲の関取たちもこれに加えてもいい。

 日本社会は正義、礼儀、名誉、勇気、信用に基づくサムライ精神でくま取られてきた。

 ノーベル化学賞の受賞が決まった根岸英一・米パデュー大特別教授がいいことを言っている。「若者よ、海外に出よ、と言いたい」。鈴木章・北海道大名誉教授はこう言った。「理科離れをしてはいけない」



・「サムライ精神」とは何か、あまり考えたことがない。想像するにサラリーマン根性と変わりないのではないか。サムライの精神性が高いなんて嘘だろう。どの時代でも筋を通した生き方をする人もいれば、そうではない人もいる。

プロたちの堕落と断じているが、かなり認識が違っているように感じる。特捜検察の問題では、そもそも村木厚子さんの事件のように、小沢氏もターゲットにされて執拗な捜査を受けている。それでもでっち上げる材料すら見つからなかったということで検察の面目からも起訴を見送ったわけだ。

確かに最終判断をするのは裁判所であっても、無罪になることが分かっているのに裁判をする理由もない。検察審査会は市民感覚だと言われているが、その構成や協議内容に関しては全く知らされない。前回の起訴相当決議は全員一致であったが、報道によると総入れ替えされた今度の決議では起訴に反対した人が複数いたことが幸いだった。

記事では唐突にノーベル賞受賞者の言葉で締めくくられる。

プロたる新聞記者が、裏付けもせずに検察・警察の発表をスキャンダラスに報道し糾弾することの反省がない限り他人の仕事を貶めることは止めた方がいい。なお、大手マスコミを利用して権力を行使することを検察では「風を吹かせる」というらしい。利用されて発行部数が伸び正義面をできるマスコミ諸氏が、この関係を是正する努力をしなければ同じような堕落状態が続くことになる。

人生いろいろ:Amazonで衝動買いを避ける!?

† アマゾンを利用し始めて数か月経過した。あれだけ躊躇していたネット通販だが思ったよりも便利であることと早く商品が手に入ることや、海外製品も入手できる点が評価できる。ずっと欲しかったものを買ってしまったので、最近は利用していない。

‡ アマゾンはたびたびメールが来て、購入したりお気に入りボックスに入れた関連商品を知らせてくれる。うんざりすることと購入履歴が蓄積されしまい購入傾向しいては思想・信条が丸わかりになってしまうことが難点だ。それでも、お気に入りにクリックすることで満足し、しばらくすると購入意思がはっきるするので衝動買いが少なくなるような気がする。たれプーさん♪の思想・信条など知りたい人は皆無だと思うけどね。

教会襲撃の容疑者「不幸を神に気づいて欲しかった」

教会襲撃の容疑者「不幸を神に気づいて欲しかった」
2010年7月24日 朝日新聞

 近畿地方にあるプロテスタント系教会や関連施設に消火器などが相次いで投げ込まれた事件で、器物損壊容疑で逮捕された無職池田康政容疑者(29)=大阪府豊能町=が大阪府警の調べに対し、「神が不幸を止めてくれなかった。はじめは石などを投げていたが、これでは神は気づかないと思い、エスカレートして消火器を投げるようになった」などと供述していることが府警への取材でわかった。

 府警は23日、4月27日早朝に大阪市此花区の日本キリスト教団大阪四貫島教会の付属保育園に消火器を投げ込み、1階教室の窓ガラスを壊した疑いがあるとして、器物損壊容疑で池田容疑者を再逮捕し、発表した。池田容疑者は同教会を襲う直前に別の教会に消火器1本を投げ、扉を壊した容疑で今月4日に逮捕されていた。

 捜査関係者によると、池田容疑者は、逮捕容疑を含めて大阪(44件)、兵庫(22件)、京都と滋賀(各3件)の計72件について「すべて自分がやった」と供述している。



・自分や家族の病気の原因が神にあるとする考えをどのように持つに至ったのだろうか。彼の弁によれば、懸命に教会に奉仕して何らかの報いがあるものだと考えていたようだ。彼の不遇な経歴を見ても何らかの救いを得たいと考えても仕方ないが、それを受け止められなかったキリスト教会の姿勢が問われる。

神に気づいてもらいたいと思って最初は石を投げていたという。この気持ちは理解できるし、もし消火器を投げ入れないならば誰もがつぶやいていることかもしれない。神よ、なぜ不幸はあるのでしょうか、なぜ悪者が世の中を支配するのでしょうか!?…と。そうした問いに対して、実は納得できる答えがないということを正直に語らないキリスト教会にこそ問題が潜んでいるのだろう。

逮捕から3か月が過ぎようとしているが、その後、後追い事犯や愉快犯といった事例は報道されておらず一過性の結末を迎えた。容疑者の憤りが、消火器投げ入れだけで済んだことに終始してよかったこと。そして、キリスト教会や牧師のあり方にまで踏み込んで発言する当事者らの記事がないことがキリスト教界の現在なのである。

福音はとどいていますか83

「軽く生きるとは、自分の置かれている立場を正確に見抜いて、それに沿うて潔ぎよく生きること」(藤木正三)1-108軽く生きる

・重荷を負いながら生きる私たちにこそ、軽く生きることを願いたいものです。「生きる」に軽くと修飾するだけで何だかホットさせられるのが、藤木師の言葉のマジックです。なかなか真似のできないことなのです。

「特捜エース逮捕」は氷山の一角 元高検部長が告発する「検察の闇」

「特捜エース逮捕」は氷山の一角 元高検部長が告発する「検察の闇」
2010年9月27日 J-Castニュース

郵便不正事件に絡む証拠改ざんで、大阪地検特捜部のエース検事が最高検により逮捕されるという前代未聞の事件で大揺れだ。そんななか、元大阪高検公安部長が著した新刊本『検察の大罪 裏金隠しが生んだ政権との黒い癒着』が話題になっている。

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著者はらつ腕検事と恐れられた三井環氏。大阪高検公安部長だった2002年4月に、テレビ朝日「ザ・スクープ」収録の3時間前、大阪地検特捜部に逮捕された。逮捕理由は、法律の専門家も首をかしげるほど、不可思議なものだった。三井氏は、「ザ・スクープ」の収録で「法務検察の組織的な裏金づくり」について告発する予定だったが、その寸前での緊急逮捕で塀の中へと送り込まれてしまったのだ。

同書には、検察の裏金づくりだけでなく、自民党政権(当時)や暴力団との癒着の構図などについても、具他的事例をあげ「検察の闇」を告発。

冒頭の特別寄稿で、かつて「ザ・スクープ」のキャスターを務めていた鳥越俊太郎氏は
「三井環をひとりにはさせず、その究極の闘いを受け止め、国民もマスコミも声をあげていく必要があるのではないか。そうでないと検察の体質は変わらず、検察はいつまでもきれいな服を着ようとはしないからである」
と記している。

単行本: 210ページ
出版社: 講談社
発売日: 2010/7/29



・「国策捜査」という問題提起をする書籍が多数発刊されるようになった。戦後60年を過ぎて、どの組織にも積み重なった歪みが限界に達した感がある。それは行政組織だけではなく、司法組織にも同じ構造であることが推測され事実として内部告発する人たちが少なからずいる。

国の政治体制が大きく変わらない以上は、組織を解体するくらいの改変をしないと持たない状況だ。○○が悪いという単純な見方から、○○を再生するにはどうしたらよいのか当事者だけでない知恵が必要な時代に入っている。

三井環「検察との闘い」(創出版)
単行本、210ページ
発売日:2010/5/12
定価 1,470円(税込み)

私は検察の裏金を告発したばかりに、口封じ逮捕され、1年余にわたって受刑を余儀なくされた。
自分が体験して初めて受刑の辛さも思い知った。
恣意的な権力の濫用には今でも怒りがおさまらない。
しかしそれ以上に、検察の裏金にいまだにメスが入らないことは許すわけにはいかない。
折しも検察に対する批判が高まっている今、この機会に闘わなければ、これまでの闘いが無駄になる。
私はもう一度、法務検察と闘う覚悟を決めた。――三井環

大阪高検公安部長の現職だった時に検察最大のタブー「裏金問題」を内部告発しようとして「口封じ」逮捕され、1年半の懲役を終えて、2010年1月に出所した著者の手記。
鈴木宗男、安田好弘、上杉隆らとのシンポも収録。

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《目次》

出所の朝│前書きにかえて

第1章 収監

1・収監前夜
「上告棄却」の決定/ 収監通知/主治医に告げられた深刻な病状/三浦和義氏の不審な死/ 収監の日
2・生命の危険
受け入れられなかった注射、投薬/口封じで殺されるのか/ 塀の中で何が起きても外部にはわからない

第2章 裏金告発

3・調活という裏金
独自捜査に没頭/大阪検察内部の確執/裏金告発/裏金告発と則定スキャンダル/告発と報復人事/反撃のための刑事告発/「けもの道」
4・冤罪と検察
甲山事件をめぐる真相/自白調書は捜査員の「作文」/検察が作った目撃証言/検察と裁判所の罪は重い
5・「口封じ」逮捕
告発収録の朝、逮捕/公判での検察側と弁護団の応酬/事件の背後に壮大な「闇」/暴力団幹部射殺事件
6・実刑判決

第3章 獄中での闘い

7・刑務所での日々
独居房での単純作業/小室哲哉逮捕に思う/静岡刑務所へ移送/刑務所で迎えた正月/刑務所での一日/運動時間に“臨時法律相談所”/裁判員制度と死刑
8・仮釈放却下
迫られた「反省文」/反省文の書き直し/検察の横槍

第4章 提言

9・民主党及び国民への提言
 民主党への政権交代/法務大臣への要望
10・満期出所まで
11・小沢VS検察の闘い
「風を吹かせる」/政治と検察の癒着/国会で証人喚問を

第5章 「小沢VS検察」をめぐって

三井環×鈴木宗男×安田好弘×上杉隆×青木理×元木昌彦
シンポジウム「小沢VS検察」と報道のあり方

裏金告発と「けもの道」/三井逮捕の10日後に鈴木議員秘書逮捕/検察刷新会議の設立を/記者クラブ所属メディアへの批判/取り調べの全面可視化を/検察報道の構造的問題/石川議員弁護人としてのスタンス/政権交代と記者会見開放/「風を吹かす」手口とは?/捜査は戦争だから何でもやる/記者クラブと検察リーク/「官報複合体」への市民の批判/石川議員の供述報道/検察「出入り禁止」の三形態/原口大臣の裏金追及発言/ジャーナリズムはどうあるべきか

後書き


テレビ朝日 ザ・スクープSP 取材直前の逮捕劇 ~「検察史上類を見ない犯罪」の真相~

取材直前の逮捕劇 ~「検察史上類を見ない犯罪」の真相~
実名で“裏金告発”直前 検察幹部逮捕の闇
2010年5月16日  テレビ朝日 ザ・スクープSP

通常、マスコミの犯罪報道は、
警察・検察発表など捜査当局から入手した情報に基づいて行われる場合がほとんどです。
しかし、ひとたび視点を変えて、複眼的に捉え直すと、事件は全く違う様相を見せ始めます。
特に裁判員制度が始まった今、私たちは一層、多角的なアングルから
事件を伝えていくべきではないでしょうか。
5月16日放送のザ・スクープスペシャルは、
当局発の事件報道からは伺い知れない「もうひとつの真実」に迫ります。

今年春、一人の男が静岡刑務所を出所した。元大阪高検公安部長、三井環65歳。
今から8年前の4月22日、三井は現職幹部として実名顔出しで、
鳥越俊太郎に「検察の裏金問題」を内部告発しようとしていた。
さらに、GW明け、朝日新聞が大々的に報じ、民主党が衆議院法務委員会で追及、
三井も自ら参考人招致に応じて裏金作りを証言するという青写真であった。

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8年目の対面を果たした三井環氏と鳥越キャスター

しかし、鳥越のインタビュー3時間前のまさかの逮捕劇。
容疑は、マンションを購入した際、ウソの転入届けを提出したなどの「微罪」であった。
ところが、検察側の巧みな情報リークで「稀代の悪徳検事」のレッテルを貼られていく。
三井は裏金問題を封印するための「口封じ逮捕」だとして、法廷でも闘い続けるが、
ついに一昨年、懲役1年8月の実刑が確定し収監されてしまう。
あの取材ドタキャンから8年。鳥越は「忘れ物を取りに行く」ために、
あの日と同じ4月22日、同じホテルで三井と待ち合わせた… 
三井が体験した壮絶な8年と、「前代未聞の逮捕劇」の裏側に隠された真相に迫る。



・検察の調査活動費の裏金問題とは、架空の情報提供者に報奨金を出したことにして裏金をプールし飲食費等にするということだ。これは、あらゆる省庁で行われた不正経理と同じ手法であり、検察庁も当然に行われていたことだ。三井さんは大阪高検公安部長の要職にあった折に、この実態を実名告白すべく決心し朝日新聞記者や政治家ら(当時の民主党・管さん)らに情報提供しつつ発表機会を狙っていた。この動きを察知した検察は行動監視を行いテレビ朝日のインタビューを収録する直前に逮捕された。その容疑も、でっち上げで身柄を確保し暴力団との交際をする黒い検事という印象を与えて、公判前に懲戒免職になった。

番組の中で検察の調査活動費について1998年度は5.5億円あったものが激減し2007年度からはずっと7500万円になっているとし、意識的に支出先を減らした可能性が示唆された。

番組では、元検察OB、元判事、ジャーナリストなどが一連の経過の異常性を訴えた。口封じ逮捕と言われても仕方ないものだ。

この番組が放送されたのは5月中旬、そして、村木元厚労省局長事件で発覚した大阪地検主任検事による証拠改ざんと上司による隠ぺい工作が明らかになり最高検が異例の捜査を行っている。検察の体質が問題となり特捜検察廃止や取り調べ可視化といったこと、第三者委員会の設置などが具体的なスケジュールに上がってきた。

そして当然として、検察の裏金問題も検察の闇として明らかにされなければならい問題だと言える。三井さんだけでなく検察OBも裏金の存在を証言しているわけで、これを糾明して検察の信頼を回復するしか仕方ない状態だ。

三井さんは生涯かけて検察と闘うと宣言し言論に訴えている。検察の問題がクローズアップされているからこそ、マスコミも目をそらさずに追求していくことが求められる。

松山で「山頭火検定」 俳人に関する難問に挑戦

松山で「山頭火検定」 俳人に関する難問に挑戦
2010年10月11日 共同通信

 放浪の俳人種田山頭火にまつわる知識を問う「第1回山頭火検定」(NPO法人まつやま山頭火倶楽部主催)が11日、松山市で実施され、東京や福岡など全国から集まった60人以上の受験者が「山頭火が文学に目覚めたのはいつ?」などの難問に挑んだ。松山市は、山頭火が日本各地を旅した後、晩年を過ごした安住の地として知られる。検定は山頭火の没後70年を記念して計画された。

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山頭火検定の合格証(手前)と記念グッズのマグカップ



・本人はよもや検定の対象になろうとは思わなかったに違いない。残されている俳句・日記等は膨大なので2級や1級も期待したい。まあ、松山まで行かなきゃいけないので費用はかかります。参加者も少ないしメジャーなご当地検定になるのかは…。検定ついでに、山頭火シンポジウムとか講演会セットで一日楽しめる企画にすればいいね。


60人が挑戦 松山で「山頭火検定」
2010年10月11日 愛媛新聞社

 松山で最晩年を過ごした漂泊の俳人、種田山頭火(1882~1940年)の没後70年を記念した初の「山頭火検定」が命日の11日、松山市御幸1丁目のみゆき会館であった。県内外から13~82歳の60人が参加し、山頭火の生涯や作品に関する問題に挑戦した。
 NPO法人まつやま山頭火倶楽部(熊野伸二理事長)が、山頭火により親しんでもらおうと開催。大阪や兵庫、福岡などからもファンが集まった。
 検定は3択式の60問。山頭火の妻や息子の名前や熊本で開業した店名、俳句の穴埋めなど同法人が作成した公式テキストから出題し、7割以上の正解者に合格認定証と記念マグカップを贈る。
 参加者は真剣な表情で取り組み、開始15分ほどで終える人や「難しかった」と漏らす人も。東京・西東京市から参加した山本紀久さん(69)は「酔生夢死を体現した山頭火の生き方にあこがれて受けた。問題は簡単だった」と話していた。



山頭火検定:松山で初めて実施
2010年08月03日 毎日新聞

漂泊の俳人、種田山頭火(1882~1940)に関する知識を問う「山頭火検定」が10月、松山市で初めて実施される。

同市のNPO法人「まつやま山頭火倶楽部(くらぶ)」が没後70年に合わせ創設、2日に申し込み受け付けを始めた。

山頭火は母の自殺、生家の破産などを経験し、40代で出家。全国放浪の旅に出て、「分け入つても分け入つても青い山」「うしろすがたのしぐれてゆくか」など自由律俳句の名作を残した。

1939年に松山にたどりつき、翌年亡くなるまでの約1年を過ごした。

検定は、命日の10月11日、松山市のみゆき会館で、今年は3級(初級)のみ実施する。
申し込み締め切りは9月21日(先着100人)。
検定料一般1,000円、高校生以下500円。
同倶楽部(090・6882・0004)。


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