国際的な禅僧の系譜

<こちら編集委員室> 国際的な禅僧の系譜
2014/3/4 中日新聞

 兵庫県の新温泉町久斗山の山中に自給自足の坐禅(ざぜん)道場・曹洞宗安泰寺がある。九代目の現住職がドイツ生まれのネルケ無方師だ。もとは京都洛北にあって太平洋戦争中に荒廃した寺を、戦後間もなく再興させたのが、沢木興道老師と内山興正老師の師弟だった。

 沢木老師は、幼くして父母を亡くした。遊郭の裏町で赤貧の暮らしを送った少年は出家、昭和の傑出した禅僧となる。全国の道場を転々とし、「宿無し興道」と呼ばれた。晩年の弟子に弟子丸泰仙老師がいる。欧州の布教で活躍し、海外で名高い禅僧の一人である。

 沢木老師の傍らを歩み続けたのが内山老師で、その孫弟子に藤田一照・曹洞宗国際センター所長や山下良道・鎌倉一法庵住職がいる。学生から安泰寺の雲水となった二人を米国布教に送ったのは、内山老師だった。山下住職は東南アジアやチベットでも仏教を学び、現在、独自の瞑想(めいそう)をアジアや国内で指導している。

 「内山老師は自分の生き方を棚上げせず、終生自己を問題にされ続けた」と山下住職は小さな庵(いおり)で語った。釈尊も自ら苦悩を背負った宗教者だった。自己の“病”を問題にしない仏教は国際性や普遍性を持ちえないと住職は考える。師弟が全人格丸ごとぶつかり合う中で本物は伝承される。

 一法庵の仏壇に内山老師の遺影が安置されていた。折り紙作家でもあった鶴のような老師のお顔はなんとも優しい。(姫野忠)


・内山老師のことを語る人も減っていく。

記事には書かれていないが、彼は早稲田大学西洋哲学科を修了後にキリスト教の学校で哲学を教えていた。聖書に対する知識も十分である。

座禅を中心としているが非常に分かりやすい説明を試みた。師匠の澤木老師の影響をきちんと整理して受容している。こうした子弟の在り方は理想的だ。


内山興正 ファンクラブ!  http://homepage3.nifty.com/junsoyo/uchiyamafc/

山下良道 一法庵  http://www.onedhamma.com/
 鎌倉稲村ヶ崎 一法庵 One Dharma Forum ワンダルマの会

SOTO禅インターナショナル(SZI)  http://soto-zen.net/wiki/wiki.cgi?page=Menu
 曹洞宗国際センター 所長 藤田一照 (ふじた・いっしょう)



「不二いのち」 内山興正

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【資料】文化庁 海外の宗教事情に関する調査

海外の宗教事情に関する調査 (外部リンク)
  http://www.bunka.go.jp/shukyouhoujin/kaigai.html

 文化庁文化部宗務課では,諸外国における宗教(団体)に関する制度や,宗教と社会との関わりについて調査を行っています。
 これまでに実施された調査の諸結果は,宗務行政の参考に資するとともに,広く宗教界,宗教研究者及び各方面への参考資料とするため,報告書として取りまとめています。

海外の宗教事情に関する調査報告書 (平成24年3月発行)
  調査対象国 カナダ,ロシア,スペイン,スウェーデン
・ 資料編6 カナダ宗教関係法令集 (平成24年3月発行)
・ 資料編7 ロシア宗教関係法令集 (平成24年3月発行)
・ 資料編8 スペイン宗教関係法令集 (平成24年3月発行)
・ 資料編9 スウェーデン宗教関係法令集 (平成24年3月発行)

海外の宗教事情に関する調査報告書 (平成20年3月発行)
  調査対象国 イギリス,ドイツ,フランス,イタリア,アメリカ
・ 資料編1 イギリス宗教関係法令集 (平成22年3月発行)
・ 資料編2 ドイツ宗教関係法令集 (平成22年3月発行)
・ 資料編3 フランス宗教関係法令集 (平成22年3月発行)
・ 資料編4 イタリア宗教関係法令集 (平成22年3月発行)
・ 資料編5 アメリカ宗教関係法令集 (平成22年3月発行)

海外の宗教事情に関する調査報告書 (平成17年3月発行)
  調査対象国 韓国,タイ,シンガポール,インドネシア,マレーシア,フィリピン,インド,パキスタン,バングラデシュ,イラン,トルコ,ブラジル

【資料】文化庁 宗教年鑑

宗教年鑑 (外部リンク)
  http://www.bunka.go.jp/shukyouhoujin/nenkan/index.html

 文化庁文化部宗務課では,毎年『宗教年鑑』を公表しています。構成は,各宗教系統別による第1部「日本の宗教の概要」,宗教統計調査の結果をまとめた第2部「宗教統計」,文部科学大臣所轄の宗教法人等をまとめた第3部「宗教団体一覧」となっています。

仏教名句32

好んで他人の好悪長短を言うべからず。  (恵心僧都)

・こうした話題しか興味がないのが人間。芸能人のアレコレそんなに気になるのかなぁ・・・

仏教名句31

世はみな無常なり、会うものは必ず離るることあり  『遺教経』

・出会いと別れ、それを自覚的に生きるしかない。

仏教名句30

菩提心を発せば、欲火のために焼かれず  『六十華厳経』

・欲望との付き合い方が人間にとって難しい。無私という人は稀ながらいることにはいるだろうが、お金や権威といったことでなくとも自分自身に思いに縛られることはある。欲望とは、非常に空しいものとも感じる。思い通りになることを達成した歴史の人たちは決して満足はしなかったろう。

仏教名句29

おのれこそ おのれのよるべ
おのれを措きて 誰によるべぞ
よくととのへし おのれこそ
まことたえがたき よるべをぞ獲ん  『法句経』

・有名なことばであるが深遠だ。自分自身を知ることこそが、自分を生きるということだろう。よく調えるとは、心と身体を愛しいたわることであり、宗教的には瞑想するということ。

仏教名句28

碁なりせば考をも立て生可(いくべき)を 死ぬ道には手もなかりけり  (本因坊算砂)

・人間の行く末は分からない。それを不可解と捉えるか、冒険と捉えるか・・・

仏教名句27

穴を出て穴に入るまで世の中に ととん頓着せずに楽しめ  (深井志道軒)

・産道から墓穴まで、人間は暗いトンネルの記憶を持つらしい。産みの苦しみから死ぬ苦しみへと、人生は苦しみを背負っている。

仏教名句26

世間は虚仮(こけ)なり、唯仏のみ真なり。  (聖徳太子)

・世間は現象なり、自分をよく知ることが真なり。
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