神田橋 語録22

個を独立したものとみないで、セットとして見る。夫婦単位とか。(神田橋 條治)自立

・一時期、家族関係の病理という言葉が流行っていた。誰か病んでいる人のみに問題があるのではなく、他の家族のスケープゴートを担わされていることもある。だからこそ、大きく環境を変えると違ってくる場合もある。
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神田橋 語録21

「子どものことが心配です。時間が解決するしかないですか?」 いや、時間じゃなくて、子どもが解決するしかない。本人が希望をもって言うのと、親が心配して思うのと、その中間くらいが現実でしょう。 (神田橋 條治)子育て

・時間をおいて子ども自身が解決していくということだろう。子どもに代わりに生きることは誰もできない。本人の意思がはっきりすれば多くのことは解決していく。

神田橋 語録20

母親なればこそだ。父親はこれほどの粘りはみせない。あきらめてしまう。やはり母は違うなぁ。(神田橋 條治)女性あるいは母

・母は強しと思うことがある。平均余命が男性よりも高いのは生命力の表れだろう。子どものためなら死ねるというのは嘘ではない。子どもの病気に対する姿勢も母親と父親では温度差がある。

神田橋 語録19

心の奥に子供がいる。その証拠に老人になると皆子供になるよ。大人の部分と子供の部分と似ているほうが無理はない。人間が成長することの悲しさだ。(神田橋 條治)老人

・歳をとっても思いは本当に変わりない。恐らくもっと先も同じことだろう。脳裏にはすぐには思い出せないが多感な時期の記憶が眠っているはずだ。

神田橋 語録18

難しいケースが来るから腕が上がっていくのよ。(神田橋 條治)努力

・困難なことは誰でも避けたい。ただ易しいことばかりしていると腕が勘が鈍ってくる。自ら進んで困難ケースに当たることはないが、縁があったものには真摯に向きあることが誠実というものであり、その努力が日々自分を向上させる。

神田橋 語録17

忙しくても意義あることを探す。そうでないと疲れる。(神田橋 條治)治療者へ

・ルーチンワークとなると、ただただ処理することに追われることになる。そうした機械のような生き方に人間は耐えられないものだ。同じことでも実は同じでないことに気づくこと。それに意義を見出すことが、一服の清涼剤となるだろう。

神田橋 語録16

本を読んでも理屈は言えるようになるが、分からん人になる。(神田橋 條治)臨床

・臨床家に求められる資質とは何だろうか。上記にある分からん人とは、目の前にいる相談者を理解できない状態をいうのであろう。同じようなことは類型化されたものと、目の前にいる相談者は違ったものだといことだ。例えば診断基準で、いくつかの項目が該当するならば病名は確定されても、目の前にいる患者は教科書にあるような典型例ではないということだ。厳しくいうと、相手を自分の理屈に合わせて診てしまう危険すらに気づかない臨床家いかに多いことか。

神田橋 語録15

顔の色艶、声の切れを客観的指標として注目せよ。気分は自己暗示で動くが、こういうものは暗示では動かない。常に生理的指標は演技可能な指標にまさる。(神田橋 條治)音色

・よく言われるのは、相談の内容自体ではなく相談者をよく観察するということ。上記のことばにあるように、相談者の表情や声色から理解していく方がよい。問題解決を図るのは本人しかできないが、相談者がどのような心理状態であるのかを知り支えることは可能なことだ。辛そうですね・・・と相づちを打つだけでの、悲痛な心持を理解してもらえたと感ずるのだ。

神田橋 語録14

砥石を研ぐのは、手で研ぐのではなく体全体で研ぐ。手首は動かさないこと。(神田橋 條治)メタファー

・芸道の奥義にもあるように一点に身体全体を預けることができるようになれば物事の本質が理解できるようになる。何をするときにも身体と精神がバラバラであるならば、身もこころも入らずに力不足となる。身体全体で対処するという智慧を身に着けると生き方が楽になる。

神田橋 語録13

過去の事は過去のこと、今の事は今の事とする脳の状態ができると楽。 (神田橋 條治)Here & Now

・つまり脳をパソコンの中心部である処理装置に例えると、いろいろな処理を複数並行して行うことは単一で処理を行うよりも非効率となるということ。非常に稀に一度にいくつものことをできる人間もいるだろうが、目の前にあることに集中した方が楽だ。未来のことは、もちろん未来に。
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