Brilliant Classics ドイツ3大B:作品全集11

CD27 Beethoven
ピアノ三重奏曲第7番『大公』
 ボロディン・トリオ

† カザルス・トリオの演奏を聴いて引き込まれた。実は、ピアノトリオの演奏に目覚めたのはアイザック・スターンの日本における公開指導をテレビドキュメンタリーで見たことが契機となった。若い演奏家たちが、巨匠を前にしてレッスンを受けつつ演奏家としての基礎を作り上げている番組であった。スターンの晩年も教育活動に力を入れていたし、何よりも音に対するこだわりは胸打つ連続であった。

‡ 目覚めている演奏家は、後継者が育たないことを半ば知っていても、どこかにいるだろう後継者を求めている。それは、演奏に厳しい音楽家も同様である。自分が発見したことを伝えたいという思いは変わらない。それは、文字では伝わらず以心伝心というべきものだからだ。


Beethoven: Piano Trio No 7 "Archduke" (Rubinstein, Heifetz, Feuermann) - I

Beethoven: Piano Trio No. 7 in B Flat Major, Op. 97 "Archduke"
Rubinstein, piano; Heifetz, violin; Feuermann, cello

《ドイツ3大B探究メモ》
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンのピアノ三重奏曲第7番変ロ長調作品97は、1811年の作品。ルドルフ大公に献呈された。このため『大公』と通称されて親しまれている。その通称にふさわしく、優雅さと堂々とした気品がある曲想で、ピアノ三重奏団には必須のレパートリーとなっている。《ウィキペディア》 フリー百科事典
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Brilliant Classics ドイツ3大B:作品全集10

CD5 Beethoven
交響曲第9番『合唱』
 ヘレーネ・ドゥーゼ(ソプラノ)マルガ・シムル(アルト)
 ペーター・シュライアー(テノール)テオ・アダム(バス=バリトン)
 ライプツィヒ放送合唱団
 ドレスデン国立歌劇場合唱団
 シュターツカペレ・ドレスデン
 ヘルベルト・ブロムシュテット指揮

† さて、すぐさま第9を持ってきてはというお叱りもあるだろうが、実は最近聴いたCDに業界では超有名なフルトベングラーの足音入りCDなるものを聴いてしまった。実は、この有名なEMI盤はバイロイト祝祭管弦楽団を指揮した屈指の銘盤である。たれプーさん♪も2枚持っている。今回は、その演奏前後にフルトベングラーの足音(!?)と拍手、演奏後に拍手が入っているEMIの正規盤である。以下の研究記事あるように、さまざまに復刻・リマスタリングされて同じ演奏であるのに何枚もの同じレコード・CDが発売されている。フルトベングラーを信奉するファンは今もって数知れず、さまざまな秘蔵音源を求めてさまよっている。

‡ 足音入りだとは気付かずに聴いてしまった3枚目であったが無論びっくりした。たれプーさん♪は、有名な合唱部分ではなく、第3楽章が肝だと思っている。この演奏は実に良かった。特に内声部の動きとオーボエの動きがはっきりと録音されており数多の録音を聴いているが実にいい。なお、以下の研究記事によると、編集もあり純粋なライブではないらしい。なお、動画はルチェルンにおけるフィルハーモニア管弦楽団の録音。


Furtwängler " Symphonie No. 9" Beethoven (3.Mov.) Luzern 1954

Philharmonia Orchestra
Wilhelm Furtwängler, conductor
Lucerne, 22.VIII.1954

《ドイツ3大B探究メモ》
バイロイト祝祭管&合唱団
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ),エリーザベト・ヘンゲン(アルト)
ハンス・ホップ(テノール),オットー・エーデルマン(バス)
1951年7月29日
バイロイト祝祭劇場(ライヴ録音)

◆1951年に再開されたバイロイト音楽祭でのライヴ録音。
◆フルトヴェングラーの全録音中随一の名演として聴き継がれてきたもの。
◆演奏開始前のフルトヴェングラーの足音と拍手が入っているマスターを保有しているのは日本だけのようで,日本でしか発売されたことがないが,これが本番の演奏会の録音なのか疑問視する見方もある。
◆この日の演奏会のライヴ録音はバイエルン放送にも保存されており,2007年7月に日本フルトヴェングラーセンターがCD頒布を行った。
◆EMI盤と,バイエルン放送音源とでは演奏の大半が異なっており,バイエルン放送音源の方は当日の演奏の本番テイクを収録しているとされていることから,EMIから発売された「バイロイトの第9」はリハーサル音源を中心とした編集盤とみられる。
◆演奏終了後の拍手にはいくつかのパターンがある。どれが演奏当日のオリジナルな拍手なのかは不明。
 ・拍手無し
 ・最後の音の残響が消える辺りから拍手が始まり,最初はパラパラとしているのが徐々に強くなって,間もなくフェードアウトしながら9秒ほど収録されている(パターンLP1)。
最後の音の後,すぐに盛大な拍手が始まり,途中からフェードアウトしながら15秒ほど収録されている(パターンLP2)
 ・(パターンLP2)と同様だが,最後の音にノイズが被っている(パターンCD1)。
 ・演奏の最後の音の直前にノイズが被っており,その後すぐに盛大な拍手が始まり,途中からフェードアウトしながら13秒ほど収録されている(パターンCD2)。
 ・拍手は(パターンCD2)と同様だが,演奏の最後の音の直前のノイズの被りが無い(パターンCD3)=(パターンLP3)。 《2011.1.22 更新》

Brilliant Classics ドイツ3大B:作品全集9

CD28 Beethoven
チェロ・ソナタ第3番
 ハインリヒ・シフ(チェロ)
 ティル・フェルナー(ピアノ)

† チェロ・ソナタでは好きな一曲です。チェロを志す若者は多く、こうしたチェロの音色を堪能できる曲があることが嬉しいです。

‡ なお、いろいろな音源を持っていますがじっくりと聴いたことはありません。ピリオド楽器を使ったビルスマの演奏もじっくりと聴きたいです。


Z.Nelsova - Beethoven Sonata No.3 in A major, Op.69, 2nd mov

Zara Nelsova & John Newmark
24 Jan 1962

《ドイツ3大B探究メモ》
ベートーヴェンが最も情熱を注いだピアノなどとは異なり、チェロには格別の演奏技術はなかった。しかしチェロの名手との交流があり、デュポール兄弟などとの親交が動機となっている。チェロソナタ作曲史上「チェロの新約聖書」とされ、多くのチェロ奏者にとって大切なレパートリーとなっている。
ベートーヴェンはOp.5の2曲、Op.69、Op.102の2曲のチェロソナタ5曲を作曲している。初期に作品が集中したヴァイオリンソナタとは異なり、チェロソナタに初期、中期、後期の各形式を代表するような傑作を遺している。ベートーヴェン作の室内楽曲の中で、この5曲は弦楽四重奏曲に次ぐ成功を収めたと評価され、室内楽作品全体を理解する上でこの5曲は重要である。
5曲のチェロソナタのうち、最も広く知られているのがこのOp.69の第3番である。第5交響曲、第6交響曲、第5ピアノ協奏曲などと同時期に作曲されたこの曲は、ベートーヴェン中期の「傑作の森」を代表する室内楽曲であり、大変充実した内容を持つ。《ウィキペディア》 フリー百科事典

ザーラ・ネルソヴァ(1917-2002)は、ロシア移民を両親にカナダのウィニペグ州に生まれた女流チェロ奏者。わずか12歳でデビューして天才少女ぶりを発揮し、トロント交響楽団の首席チェリストを務めていましたが、その後ピアティゴルスキーとフォイアマンに学んでソロ奏者として開花しました。その演奏の特徴は、まさに「男まさり」という古い表現がぴったりと来るスケールの大きさと豊かな包容性を湛えたもので、デュ・プレの登場以前の女流チェロ界の第一人者と呼ぶに相応しい存在感を示しています。《HMV》

Brilliant Classics ドイツ3大B:作品全集8

CD54 Beethoven
『エロイカ』の主題による15の変奏曲とフーガ変ホ長調Op.35
 アルフレート・ブレンデル(p)

† べートーヴェンの数多いピアノ用変奏曲の中でも、 晩年の「ディアベリ変奏曲」と人気を二分している作品と説明にあった。わたしは全く知らなかったし、交響曲第3番から派生したかと思いや、この主題はプロメテウスの創造物からの転用のようだ。

‡ 変奏曲の肝は、いかに知られた主題を、どのように奇抜に変化させていくかということだろう。その点で、この曲は器楽曲が好きになれない人にも十分に楽しめるに違いない。以下、動画は鬼才グレン・グールド。


Glenn Gould - Beethoven 15 Variations and Fugue Op 35 (1/3)

《ドイツ3大B探究メモ》
「プロメテウスの創造物」の主題による15のヴァリエーションとフーガ 変ホ長調(エロイカヴァリエーション) Op.35
15 Variations (mit Fuge) - (Eroica Variation) , Op.35

1802年。前年にベートーヴェンが作曲したバレエ曲「プロメテウスの創造物」の主題を用いた変奏曲。同じ主題が交響曲第3番「英雄」の最終楽章にも用いられていることから「エロイカ変奏曲」とも呼ばれる。壮大な変奏曲で最後は堂々としたフーガになっている。

Brilliant Classics ドイツ3大B:作品全集7

CD54 Beethoven
イギリス国歌による7つの変奏曲ハ長調WoO.78
 アルフレート・ブレンデル(p)

† ピアノソナタに目覚めたので、ついでに変奏曲に突入してみた。非常にびっくりしているのだが、ベートーヴェンにはCD4枚分ほどのピアノ変奏曲がある。思うに変奏曲は、主題を変化させていくという作曲には欠かせない練習の意味があるのではないかと思う。変奏曲は続けて聴いていくことにする。

‡ 以下の動画はPCによる演奏なので機械的なもの。だが、それだからこそ曲の特長を知ることができる。有名なプロムス・ラストナイトでお馴染みの英国国歌演奏。日本の国歌も、同じように扱える時代が来てほしいものだ。



Beethoven - Seven Variations Opus WoO 78 - God Save The King 100%

Seven Variations Opus WoO 78 - God Save The King piano
Composer: L.V. Beethoven (17 december 1770 -- 26 march 1827)
Composed in: 1803
Program used: Synthesia


<国歌>英国愛国歌「ルール・ブリタニア!(Rule, Britannia!)」

歌詞

1.When Britain first at Heav'n's command
 Arose from out the azure main;
 Arose, arose from out the azure main;
 This was the charter, the charter of the land,
 And guardian angels sang this strain;

(Chorus)
 Rule, Britannia! Britannia, rule the waves:
 Britons never never never will(shall) be slaves.

2.The nations not so blest as thee,
 Shall in their turns to tyrants fall;
 Shall in their turns to tyrants fall;
 While thou shalt flourish, shalt flourish great and free,
 The dread and envy of them all.
 (Chorus)

3.Still more majestic shalt thou rise,
 More dreadful from each foreign stroke;
 More dreadful, dreadful from each foreign stroke;
 As the loud blast, loud blast that tears the skies,
 Serves but to root thy native oak.
 (Chorus)

4.Thee haughty tyrants ne'er shall tame,
 All their attempts to bend thee down
 All their attempts to bend thee down
 Will but arouse, arouse thy generous flame;
 But work their woe, and thy renown.
 (Chorus)

5.To thee belongs the rural reign;
 Thy cities shall with commerce shine;
 Thy cities, thy cities shall with commerce shine;
 All thine shall be the subject main,
 And every shore it circles thine.
 (Chorus)

6.The Muses, still with freedom found,
 Shall to thy happy coast repair;
 Shall to thy happy coast repair;
 Blest Isle! With matchless beauty crowned,
 And manly hearts to guide the fair.
 (Chorus)

《ドイツ3大B探究メモ》
ベートーヴェンとイギリス音楽との関係には浅からぬものがある。
特にスコットランド民謡の編曲はよく知られている。

WoO78は、 おそらくジョン・ブルの手による『ゴッド・セイヴ・ザ・キング』を主題に作曲されたものであり、 演奏も比較的容易な小型の変奏曲でありながら、 工夫を凝らした佳品となっている。

Brilliant Classics ドイツ3大B:作品全集6

Disc. 4 Brahms
悲劇的序曲
ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

† ブラームスの作品でとても好きなのが悲劇的序曲である。いろいろと実況盤やスタジオ録音を聴いてきた。途中で弱奏の弦の中でオーボエが悲しい旋律を奏でるところが一番ぐっとくるね。

‡ この作品の演奏に関しては、決して一様な演奏にはならないことと、どれもが自己主張をできる不思議な曲だと思っている。だから名盤とかは私には考えられない。


Otto Klemperer "Tragic Overture" Brahms

Philharmonia Orchestra
Otto Klemperer, conductor
London, 29.III.1957

《ドイツ3大B探究メモ》
「悲劇的序曲」は1880年にオーストリアのイシルで「大学祝典序曲」と同時期に作曲され、1880年12月26日にハンス・リヒター指揮、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団によって初演された。ブラームスは、友人のフリッツ・ジムロックへの手紙の中で、「学生歌を使ったり、様々な技巧を凝らしたりして、この陽気な大学祝典序曲を書いた」そして「悲劇的序曲も書かないではいられなかった」と述べている。また2つの作品の標題に悩んでいた彼は、作曲家のライネッケに宛てた手紙の中で、「一方は涙を誘い、もう一方は陽気な笑いを誘う」と表現している。

曲は2分の2拍子の厳格なソナタ形式で書かれ、Allegro non troppoで演奏される。力強い2つの和音から始まり、弦楽器による第1主題が提示され、管楽器によって緊迫感が増幅していく。柔らかく穏やかな第2主題の後、激しい跳躍による力強い第1主題が再び現れ、結尾に入る。クラリネットのわびしい旋律とともに速度が緩むとすぐに元に戻り、管楽器の行進曲風の律動と弦楽器の三連音で力強く進んで、激しい4つの和音で終わる。悲しみに打ちひしがれるのではなく、人生に立ち向かう意志の強さに満ちている曲である。

Brilliant Classics ドイツ3大B:作品全集5

ブルックナー
交響曲第8番第4楽章 Finale. Feierlich, nicht schnell
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ&ザールブリュッケン放響

† この曲の第3楽章と第4楽章が共に25分前後の演奏時間を要する大曲である。そして、この部分の長さにより80分しか収録できないCDは一枚か二枚組に分かれるという微妙な時間帯になるのでファンには、どうしても気になってしまう。

‡ それ以前に、ブルックナーの交響曲には版の問題があり、ノヴァーク版とかハース版…とか改訂版がいくつも存在するという異様さがある。私は全くこだわらないし、曲が変わる訳ではなく例えばクライマックスにシンバルが入ったりとか…。ところが、ここにこだわるファンは多くて誰でも評論家になれる箇所である。


Bruckner: Symphony No. 8 (4/4)

Gewandhausorchester Leipzig
Dirigent: Riccardo Chailly
04.03.2011

《ドイツ3大B探究メモ》
演奏時間にして80分を越す長大な曲であり、ブルックナーの交響曲のみならず、古今の交響曲における最高傑作に挙げられることもある名作。
 初演は1892年12月のウィーン楽友協会の大ホール。ヨハネス・ブラームスやフーゴー・ヴォルフなどの著名な音楽家たちも聴衆として訪れた。

ブルックナーの版問題 - Wikipedia

Brilliant Classics ドイツ3大B:作品全集4

ブルックナー
交響曲第6番イ長調 第2楽章 Adagio.Sehr feierlich
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ&ザールブリュッケン放響

† ブルックナーは、第4・7番あたりが入門曲で、第5・8・9番あたりが通です。そして、3・2番になるとオタク。人気がないのが第6番ですが、実は再評価したのが第6番を、クーベリック指揮バイエルン放響の海賊盤ライヴCDで聴き始めた時でした。むかしサヴァリッシュ指揮NHK交響楽団が演奏した録音も好きです。特に第2楽章が素敵!

‡ この曲、日本のブルックナー指揮大家であった朝比奈隆さんが苦手としていた曲です。そして、この曲の録音は他の曲に比べて少ないという印象を受けます。なお、クーベリックは録音と実演ではまったく演奏が違います!実演は凄い演奏ばかりです。加えて、チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィルのSONY映像は、凄い凄い演奏です!



Kubelik/Bruckner Symphony No. 6 2nd mov't 1/2

Rafael Kubelik conducts the Bavarian Radio Symphony Orchestra


Bruckner Symphony No 6 A major Celibidache Mpo Mvt 2 1 Adagio Sehr feierlich

《ドイツ3大B探究メモ》
ブルックナーの交響曲は,実演では第3番以降の中期から後期の作品が聞かれることが多いのですが,この6番は初期の交響曲なみに「演奏されない曲」です。そのため,中期以降の曲の中では「ブルックナー的ではない」と言われることのある曲です。「ブルックナー休止」はほとんどなく,重苦しい感じもあまりしません。また,全体にブルックナーとしては珍しくリズミカルな感じもあります。とはいえ,「ブルックナー開始」はあるし,「ブルックナーリズム」もあります。華やかな金管のファンファーレも沢山出てきます。ブルックナーとしては短か目とはいえ演奏時間も1時間近くかかる壮大なものです。

第6番は後期の作品群への転換期に立つ作品で,ブルックナーの交響曲の中では地味な存在ですが,人生の明るい面や平安な朗らかさに目を向けた作品として独自の魅力を持った作品となっています。

Brilliant Classics ドイツ3大B:作品全集3

CD1 Beethoven
交響曲第1番ハ長調op.21
 シュターツカペレ・ドレスデン
 ヘルベルト・ブロムシュテット指揮

† Beethovenなら、英雄・運命・田園・合唱と定番は決まっているのだが、2・4番が好きになり、1番から将来を予見できれば大したものだ。ブロムシュテット盤は、もはや古い定番であるのだが新鮮さは消えない。オーケストラの響きといい入門盤としてはお薦めしたい。下記動画は、フルヴェンに敬意を記して。

‡ Brucknerの交響曲シリーズでも1・2番を習作として見做し、3番以降から交響曲シリーズを始める指揮者も多い。ただ、そこらへんは天才たちは凄いよ。ショスタコービッチなどは1番など大学の卒業制作の作品らしいけど、完璧な仕上がり。この一曲だけでも、どこかの音大作曲家教授就任は間違いない出来栄えだよ。



Wilhelm Furtwängler "Symphony No. 1 " Beethoven (1. Mov.)

Symphony No. 1 in C Major op. 21
by Ludwig van Beethoven (1770-1827)
1. Movement "Adagio molto-Allegro con brio"
SDR Symphony Orchestra
Wilhelm Furtwängler, conductor
Stuttgart 30.III.1954

《ドイツ3大B探究メモ》
この曲が初演された時,ベートーヴェンは29歳でした。すでにピアノソナタを10曲ほど,弦楽四重奏曲を6曲ほど書いています。同時期に書いている作品には,ピアノ・ソナタ「月光」,ヴァイオリン・ソナタ「春」などがあり,名声を確立しつつある時期の作品といえます。

その一方,ベートーヴェンの他の交響曲に比べると,ハイドンやモーツァルトといったウィーンの先輩作曲家の影響が顕著です。古典的な様式美の中にベートーヴェンの新鮮な感覚やアイデアが垣間見える魅力的な作品といえます。

Brilliant Classics ドイツ3大B:作品全集2

CD47 Beethoven
ピアノ・ソナタ全集 第23番「熱情」
 アルフレート・ブレンデル(p)
 録音:1962-64(ステレオ)

† 実は、Beethovenのピアノソナタを聴いていて、新たな体験をしています。なぜなら、たれプーさん♪のクラシック体験のはじまりはBeethovenの弦楽四重奏曲からだったからです。以下の動画は、珍しいピアノフォルテによる演奏。響きが違いますね。完成度の高い作品です。

‡ なお、ブリリアント全集のBeethovenピアノソナタ全集はブレンデル盤が使用されていますが、ブレンデルは3種類の全集を完成させており、むろん後期なれば完成度・円熟度が上がっていると思われます。ブリリアント全集収録は第一回目の録音です。


Beethoven Piano Sonata No. 23 "Appassionata" 1st mvt. on fortepiano

Beethoven: Piano Sonata Op. 57 No. 23 "Appassionata" I Allegro assai
Hiroaki Ooi (fortepiano)
Jones-Round 1805 5-octave and a half
ベートーヴェン:ピアノソナタ No. 23 『熱情』Op. 57 第1楽章
大井浩明(フォルテピアノ)
ジョーンズラウンド

《ドイツ3大B探究メモ》
「三大ピアノソナタ」とは!?
ベートーベンは番号付きのピアノソナタを全部で32曲も作曲していますが、その中でも特に第八番「悲愴」・第十四番「月光」・第二十三番「熱情」を「ベートーベンの三大ピアノソナタ」と呼んでいます。しかし、この通称と組み合わせは生前のベートーベンが決めたものではありません。レコード会社によって、抱き合わせにされたものが「三大ピアノソナタ」の正体なのです。しかし、営業上の意図を抜きにしてもこの三曲のピアノソナタは、32曲のピアノソナタの中でも上位に位置する完成度と内容を持った曲であるのは確かなのです。

ピアノソナタ第二十三番「熱情」の曲調
「熱情」は、まるでピアニストの指先から炎が燃え上がるような激しいメロディを持っています。冒頭は「月光」のような「序破急」を思わせるのですが、主旋律に入ると同時に最初から最後までクライマックスといえるほどの盛り上がりを見せます。「本当の熱情というものは、炎のように揺らめきながらも決して消えることはないものである」とばかりに強弱を付けた旋律は、まさしく「ベートーベンの三大ピアノソナタ」にふさわしい快作であるといえます。ベートーベンは、「熱情」を作曲した後は「傑作の森」時代にあってもピアノソナタを作曲しませんでした。1809年に第二十四番嬰ヘ長調「テレーゼ」を作曲するまで、ピアノソナタから手を引いたのです。そういった意味で、「熱情」はベートーベンのピアノソナタの最高傑作であるといえます。
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