落語「地獄八景亡者戯」(桂米朝、桂枝雀)

† 1時間を超える演目だが、時代のアドリブを入れることで演者の個性が大きく反映される。笑いを評価することは避けるが、米朝師匠は風格のある芸、枝雀師匠は観客との一体化を目指した芸ということができよう。米朝師匠は自らも近日来演と登場させて笑いを誘っている。話にメリハリがあり口舌が素晴らしい。枝雀師匠は、恐らく米朝師匠のものを意識して好対照となるように練られている。同じ演目でありながら静と動といような感じである。枝雀師匠の表現力は当代一だろう。

‡ 落語の源流は仏教の説教であり日本人には馴染みの風景が展開する。三途の川や閻魔の裁きなどのプロットは外せないが、その前後の風景をアレンジすることでアドリブができる。こうした亡くなった後の風景に親和性を感じる年齢になってきた上で、死ぬことに対する思いも最近違った意味を持つようになった。それは死後の世界があるとかないとか、輪廻転生するか否かといった二元論でなく、生きていることも死ぬことも同じ延長線上にあるという思いである。何よりも心強いのは亡者の方が多くて安心感があることだ。あの人もこの人も、すでにあちらにいる。こっちよりもあっちの方が馴染むのだ。地獄の風景は、生きる戒めとして語られたものだが、この演目では地獄の沙汰も金次第という現代の皮肉も語ることが落語でしかできないことなのだ。笑わせた上で、死後のことを考えさせることが人生を考えることになるのだろう。



桂米朝 「地獄八景亡者戯」



桂枝雀 Shijaku Katsura 地獄八景亡者戯 1/2 落語 Rakugo


桂枝雀 Shijaku Katsura 地獄八景亡者戯 2/2 落語 Rakugo


参考

米朝さん登場の「地獄八景」熱演 米団治さん、父ゆかりの演目
2015/03/20 北海道新聞

 上方落語家で人間国宝の桂米朝さんの死去から一夜明けた20日、長男桂米団治さん(56)は大阪市西成区の寄席「動楽亭」に出演、噺の中に米朝さんを登場させるなど熱のこもった高座をやり遂げ、観客を沸かせた。

 約50人のファンらが詰め掛けた寄席に、米団治さんは黒紋付き姿で現れ、噺のまくらで、米朝さんが亡くなった経緯を説明、「本当に大往生。さすが人間国宝」と笑わせた。その後「やっぱりこれかなと思って」と、古い噺を米朝さんが再構成した代表演目「地獄八景亡者戯」の前半を演じた。



追記  2016/1/25
米朝さん「地獄八景」これが原点 半世紀前の音声を発見 (朝日新聞)
http://digital.asahi.com/articles/ASJ170C5VJ16PTFC01V.html?rm=563

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勇気をだして

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きっとかなうよ

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声をだしていこう!

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たまには贅沢しよう

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速報

コンクラーベ 新法王を選出
2013年3月14日 4時7分 NHK

新しいローマ法王を選ぶ選挙「コンクラーベ」で13日の午後の投票が行われ、日本時間午前3時過ぎにバチカンのシスティーナ礼拝堂の煙突から白い煙が上がり、続いてサンピエトロ大聖堂に設置された鐘がなり、法王が選ばれたことが明らかになりました。

日本時間13日未明に始まった今回のコンクラーベは、5回目の投票で法王が選出される結果となり、このあとサンピエトロ大聖堂のバルコニーに新しい法王が姿を見せることになっています。

サンピエトロ広場に集まった数万人の人々は大きな歓声を上げて新しい法王の誕生を祝っています。

新法王の選出から登場まで
バチカンのシスティーナ礼拝堂で行われているコンクラーベで、投票総数の3分の2以上の票を集めた枢機卿が新しいローマ法王に選ばれると、礼拝堂の煙突から投票用紙を燃やした白い煙があがるとともに、サンピエトロ大聖堂の鐘が鳴らされ、外部に知らされます。

システィーナ礼拝堂では、枢機卿団の長老が法王に選ばれた人に対し、「法王に選ばれたことを受諾するかどうか」、そして、「法王としてどのように名乗るか」を尋ねます。

続いて、新しい法王は、礼拝堂の奥にある「涙の部屋」と名付けられた3メートル四方ほどの部屋に1人で入り、誰が選ばれてもよいよう、あらかじめ3つのサイズが用意された法王の衣装を身にまといます。「涙の部屋」とは、この瞬間に新しい法王が自らの職責の重さに涙するとされたことから、つけられた名前だということです。

部屋から出てきた法王に対し、枢機卿団が改めて忠誠を誓う儀式が行われ、それに続いて、今回は新しい法王がシスティーナ礼拝堂に隣接する別の礼拝堂に移り、神に祈りを捧げる予定だということです。

このあと、枢機卿団の代表がサンピエトロ大聖堂の正面にあるバルコニーに出て、ラテン語で、新法王の誕生を告げるとともに、その名を明らかにします。それを受けて、新法王がバルコニーに姿を見せ、ラテン語で「都市、そして世界に」と述べて世界中のカトリック信者を祝福することになっています。

バチカンの報道官は記者団に対し、礼拝堂の煙突から白い煙が上がってから新しい法王が姿を見せるまで、少なくとも45分はかかるだろう、という見通しを明らかにしています。



新法王にベルゴリオ枢機卿
2013年3月14日 4時51分 NHK

新しいローマ法王を選ぶ選挙、コンクラーベでは、日本時間14日午前3時過ぎにバチカンの礼拝堂の煙突から法王が選出されたことを示す白い煙が上がり、アルゼンチン出身のホルヘ・ベルゴリオ枢機卿が第266代のローマ法王に選ばれ、フランシス1世と名乗ることが発表されました。

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このあと、法王に選ばれたフランシス1世がサンピエトロ大聖堂のバルコニーに姿を見せ、集まった数万人の人々を前に手を振ったあと、「世界全体の友情と愛と信頼のために祈りをささげ、実りある旅を続けることができることを期待したいと思います」と述べました。

ベルゴリオ枢機卿とは
新しいローマ法王に選ばれたホルヘ・ベルゴリオ枢機卿は、アルゼンチンの首都ブエノスアイレス出身の76歳。中南米出身の法王が誕生するのは初めてです。

ベルゴリオ枢機卿は聖職者としてのほとんどの期間をアルゼンチンで過ごし、1997年にブエノスアイレスの大司教に就任したあと、2001年に枢機卿に任命されました。

前回のコンクラーベでも有力な候補として名前が挙がり、前の法王のベネディクト16世の次に多くの票を獲得したとも伝えられています。

人工中絶や同性愛などには反対の立場を示しているものの、最も保守的とされる南米のカトリック教会を穏健的な思想へと導いていると評価されてきました。

2日目での選出
コンクラーベはこの100年間で、今回も含め9回行われています。

このうち、最も早く法王が決まったのは、1939年のピウス12世で、2日目に3回目の投票で選ばれました。続いて、1978年のヨハネ・パウロ1世と、前回、2005年のベネディクト16世が、いずれも2日目に4回目の投票で選ばれました。

2日目に5回目の投票で新しい法王が決まった今回のコンクラーベは、それに続く早さです。

一方、この100年間で最も時間がかかったのは、1922年にピウス11世が選ばれたコンクラーベで、5日目に14回目の投票で決まりました。



新法王にアルゼンチン出身のベルゴリョ枢機卿
2013年3月14日 04:43 読売新聞

 ベネディクト16世の退位に伴う新法王選出会議「コンクラーベ」は2日目の13日夕(日本時間14日未明)、4~5回目の投票を行い、アルゼンチン出身でブエノスアイレス大司教のホルヘ・マリオ・ベルゴーリョ枢機卿(76)を、第266第法王に選出した。「フランチェスコ1世」を名乗る。

 中南米出身者が法王に就くのは初めて。欧州以外の出身者が法王に就くのは、約1300年ぶり。カトリック教会の信徒12億人のうち、約4割が中南米に集まるなど、かつては欧州中心に発展した教会の「重心」が欧州以外に移っている現状を反映した形となった。【ローマ=末続哲也】



新教皇フランチェスコ1世誕生 教皇Twitterでも速報
ITmedia News

第266代ローマ教皇にブエノスアイレス大司教のホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿が選出され、「フランチェスコ1世」を名乗ることになった。

システィナ礼拝堂から黒煙が上った後、教皇の公式Twitterアカウント「@pontifex」は教皇選出時のラテン語の決まり文句で「HABEMUS PAPAM FRANCISCUM」(We have pope Francis=われらは教皇フランチェスコを得た)と速報した。前教皇ベネディクト13世が始めた同アカウントには175万のフォロワーがいる。

フランチェスコ1世がTwitterをどう使っていくのか、使わないのかは不明。ちなみに「@pope_francesco」というアカウントは教皇選出の直後に気の早い何者かに取得されており、「Free to Sell」と書かれている。



新法王 統治能力の高さに定評
2013年3月14日 8時2分 NHK

新しいローマ法王にアルゼンチン出身のフランチェスコ1世が選ばれたことについて、日本人の教会法の専門家は、統治能力の高さに定評がある人物で改革の必要性が指摘される法王庁を治めていくのにふさわしいと評価された、という見方を示しました。

法王庁立グレゴリアン大学で教会法を専門とし、みずからもカトリックの司祭である菅原裕二教授は、13日、NHKの取材に対し、本命候補が不在と言われたコンクラーベだが、かなり早く終わったという印象だと述べました。

そのうえで、新しい法王に選ばれたフランチェスコ1世について、「アルゼンチンで統治能力の高さに定評がある一方で、バチカンで勤めた経験がなく、しがらみがないことから、改革の必要性が指摘されている法王庁を治めていくのにふさわしいと評価された」という見方を示しました。

また、中南米から初めて法王が誕生したことについて、菅原教授は「これまでにない法王名を名乗るなど新しさを打ち出す一方、ヨーロッパにルーツをもつ人物でもあり、バランスのとれた人選ではないか」と述べました。

そのうえで、「法王名の由来であるアッシジの聖フランチェスコは、改革をもたらし貧しい人とともにある聖人として崇敬されていることから、新法王はこうした路線を歩むというメッセージを込めたのではないか」という見方を示しました。



新法王はサッカー好きな庶民派、初の南米出身
2013年3月15日 TBS

 新しいローマ法王を選ぶコンクラーベ。13日、ついに白い煙が上がり、法王の選出は終わりました。新法王はアルゼンチンのベルゴリオ枢機卿です。法王名はフランシスコ1世となりました。サッカー好きの庶民派として知られています。

 システィーナ礼拝堂に設置された煙突から出る白い煙。新法王誕生が世界中に伝えられた瞬間です。祝福の鐘が鳴らされます。そして、新しいローマ法王がバルコニーに姿を現すと・・・大歓声で迎えられた新法王は、アルゼンチンのブエノスアイレス大司教ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿。法王名はフランシスコ1世と決まりました。

 アルゼンチンでは旗が振られ、ドラムも登場するなどお祭りのようです。

 「教会が変わる」
 「これから貧しい人々のために働いてほしい。キスを送ります、頑張って!」

 南北アメリカ大陸から法王が選ばれるのは初めてのことです。

 「兄弟姉妹の皆さん、こんばんは。私の兄弟なる枢機卿たちは法王を世界の果てまで探しに行ったようです。しかし、私たちはここにいます」(フランシスコ1世)

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 12億人のカトリック信者のトップであり、266代法王となったフランシスコ1世は、厳格な戒律で知られるイエズス会出身の初の法王でもあります。イギリスのある大手ブックメーカーでは25倍ものオッズがついた大穴でした。

 フランシスコ1世は1936年の生まれの76歳。学生時代には化学を学び、呼吸器系の疾病で片方の肺を失っています。

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 「固い政治家の世界で彼の良さが輝くのかどうか。(法王になって)うれしいと同時にとても心配」(イエズス会神学院 ホアン・アイダル院長)

 移動に地下鉄などを利用するなどの庶民派で、積極的に貧困対策にも取り組んできました。また、サッカー好きでも知られています。

 「彼はアルゼンチンのサン・ロレンソのファンになってますね。(アルゼンチンは)次はワールドカップ優勝を狙えるんじゃないんですか」(アルゼンチンレストラン ディエゴさん)

 一夜明け、聖母マリアに祈りを捧げるフランシスコ1世。数々のスキャンダルに揺れるカトリック教会にとって、ヨーロッパ以外の法王選出は新たな時代の幕開けと言えそうです。



「慈善団体に成り下がる」=カトリックの改革訴え―新ローマ法王
2013年3月15日 時事通信社

 新ローマ法王フランシスコ1世は14日、自らを法王に選出した枢機卿を前に初めてのミサを執り行った。イタリアANSA通信によると新法王は、カトリック教会が改革に取り組まなければ、「教会は単なる慈善団体に成り下がる」と強い危機感を示した。

 ミサは法王選出会議「コンクラーベ」を正式閉会する儀式として、会場となったバチカンのシスティーナ礼拝堂で開催。新法王はこの中で「神をたたえなければ、カトリック教会は教会ではなく、慈善活動NGO団体になってしまう」と語った。【バチカン市時事】



バチカンで「コンクラーベ」終了ミサ 新法王は独自の存在感示す
2013年3月15日 FNN

バチカンで14日、新ローマ法王を決める選挙会議「コンクラーベ」の終了を告げるミサが行われた。新たな法王となったフランシスコ1世は、早速、独自の存在感を示している。

フランシスコ1世は、114人の枢機卿らとともに、コンクラーベが行われたシスティーナ礼拝堂でミサを執り行った。

13日、新法王に選ばれたあと、初めて姿を見せた際には、赤い飾りマントや金の十字架を身につけず、注目されたフランシスコ1世。

ローマ法王庁によると、宿舎に戻る際にも、法王専用の車ではなく、ほかの枢機卿とともにマイクロバスに乗り、食事会ではジョークも言っていたという。

ローマ法王庁のロンバルディ報道官は「(フランシスコ1世は)『わたしを選んだあなたたちを、神が許してくださるように』と言っていました」と話した。

バチカン改革への期待が寄せられているフランシスコ1世の即位式は、19日に行われる。



新法王 圧倒的多数で選出と伝える
2013年3月16日 NHK

新しいローマ法王にフランシスコ1世を選出した「コンクラーベ」について、イタリアの新聞はフランシスコ1世が最終的な投票で選出に必要な投票総数の3分の2を大きく上回る票を獲得して法王に選ばれたと伝えました。

今回のコンクラーベは世界各国の115人の枢機卿が参加して秘密を守って行われ、2日目の今月13日、アルゼンチン出身のベルゴリオ枢機卿が新しい法王に選ばれフランシスコ1世となりました。

これについて、15日付けのイタリアの有力紙「コリエレ・デラ・セラ」は、バチカン内部の情報として、フランシスコ1世が5回目の投票で選出に必要な投票総数の3分の2を大きく上回る90を超える票を獲得して選出されたと伝えました。

また、フランシスコ1世は当初、有力視されていなかったものの、事前の枢機卿会議で「教会は民衆とともに歩むべきだ」と訴えた演説が枢機卿たちの心を打ち、有力候補に浮上したとしています。

そして、アメリカ地域の枢機卿たちのまとまった支持や、有力な年配の枢機卿たちの後押しもあって、選出につながったとしています。

一方、当初は最も有力とされていたイタリアのスコラ枢機卿については、ほかのイタリアの枢機卿たちの支持を得ることができず、選出には至らなかったと伝えています。



<新ローマ法王>コンクラーベで90票以上獲得
2013年3月16日 毎日新聞社

 15日付イタリア紙コリエレ・デラ・セラは新ローマ法王フランシスコ1世(76)が法王選挙会議(コンクラーベ)で、選出に必要な参加枢機卿115人の3分の2を大きく上回る90票以上を獲得して選出されたと報じた。

 アイルランドのブラディ・アーマー大司教の話として伝えた。投票の際、フランシスコ1世の得票が選出に必要な77票に達すると会場から拍手が起きたという。

 コリエレ・デラ・セラ紙によると、コンクラーベに先立つ準備会合で、イタリア人枢機卿団の有力者は、「身内」のスコラ・ミラノ大司教(71)を推さないことで一致したという。スコラ大司教を排除したいイタリア勢と、「米州法王」を望むドーラン・ニューヨーク大司教ら米国枢機卿団の間で「合意」が成立した結果、フランシスコ1世の選出に結びついたと分析している。【ローマ福島良典】



新ローマ法王:初ツイート「友たちへ、心から感謝する」と
2013年3月18日 毎日新聞

 新ローマ法王に選ばれたフランシスコ1世(76)は17日、インターネットの短文投稿サイト・ツイッターで「親愛なる友たちへ、心から感謝する。私のために祈り続けてほしい」と法王として初めて投稿した。歴代法王で初めてツイッターを始めた前任のベネディクト16世(85)の路線を継承した形だ。



フランシスコ新法王就任=バチカンで式典「弱者に守りを」―「質素な教会」体現
2013年3月19日 時事通信社

 約1300年ぶりに欧州以外から選ばれたフランシスコ新ローマ法王(76)の就任式典が19日、バチカン市のサンピエトロ広場で開かれた。各国政府首脳や広場に集まった数万人の信者らが見守る中、世界で約12億人の信者を抱えるカトリック教会の頂点に立つ法王に正式就任した。

 新法王は式典で、ローマ法王の権威を示す五つの赤い十字架が刺しゅうされた白い羊毛製肩掛け「パリウム」を受け取った。その後、鍵を手にした初代法王、聖ペテロの姿がデザインされた銀製の「漁師の指輪」が右手の薬指に与えられ、第266代法王に正式就任した。

 新法王はメッセージで「人を守ることはわれわれの責任だ」と強調。思いやりの心を持ち、「社会で忘れられがちな子供、老人、貧しい人々を守らなければならない」と訴えるとともに、戦争のない平和な世界の実現を呼び掛けた。

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 フランシスコ新法王の祭服は、金色だった前法王ベネディクト16世と異なりシンプルな白。信念とする「質素な教会」を体現した。新法王の意向で式典は約2時間で終わるように簡素化された。【バチカン市時事】



フランシスコ新ローマ法王、前法王ベネディクト16世と会談
2013/03/24 FNN

フランシスコ新ローマ法王は23日、2月退位した前の法王、ベネディクト16世とローマ郊外で会談し、昼食などをともにした。

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フランシスコ法王は23日、ローマ郊外で生活しているベネディクト16世を、ヘリコプターで訪ねた。ベネディクト16世は、フランシスコ法王を握手で出迎え、その後、礼拝堂でそろって祈りをささげたほか、昼食をともにした。

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法王が存命中に退位するのは、およそ600年ぶりのことで、新法王と退位した法王が会談するのも、異例のこととなる。会談の内容は明らかになっていないが、機密文書漏えい問題や、神父による児童への性的虐待など、カトリック教会が抱える問題などについて意見交換したとみられる。



少年院で初の「洗足式」=異例の女性出席-ローマ法王
2013/03/29 時事通信社

 フランシスコ新ローマ法王は28日、ローマの少年院に収容されている10人の少年と2人の少女に対し、復活祭(イースター)の前に行われる儀式「洗足式」を執り行った。洗足式が少年院で行われたり、女性が出席したりしたのは初めて。先例にとらわれず、救済を必要とする人びとに寄り添うカトリック教会を目指す新法王の姿勢を鮮明にした。
 法王は少年院で「頂点にある者は、人々に奉仕しないといけない。これは私の義務であり、心から喜んで行う」と語った。法王は一人ひとりに向かってひざまずき、足に水を掛け清めた後、口付けして回った。
 歴代の法王は、聖職者を対象に洗足式を行ってきた。今回の出席者にはイスラム教徒も含まれており、これも前例がない。初の南米出身の法王は他にも新たな試みに取り組んでいるが、保守的な信者の間で不満が広がる可能性もある。【ローマAFP=時事】



フォロワー500万人突破=3週間で倍増―ローマ法王
2013年4月5日 時事通信社

 バチカン(ローマ法王庁)は4日、短文投稿サイト「ツイッター」を通じたフランシスコ法王(76)のつぶやきフォロワー(登録読者)が500万人を突破したと明らかにした。新法王に決まった3月13日から約3週間でほぼ倍増したという。
 法王の公式アカウントは2012年12月、ソーシャルメディアを通じた信者とのつながりを期待し、前法王ベネディクト16世(85)が開設。英語やイタリア語など9言語で信仰の大切さなどを説いた法王のメッセージが発信されている。日本語は含まれていない。
 フランシスコ法王は選出後から「心より御礼を申し上げます。私のために祈りをささげ続けてください」などとつぶやいている。アカウントは「@pontifex」。【ジュネーブ時事】

 

ココロもほっとに!

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速報

ローマ法王、28日に退位へ…伊メディア報道
2013年2月11日 読売新聞

 イタリアのメディアは11日、ローマ法王ベネディクト16世(85)が28日に退位すると伝えた。

 体力的な問題を理由としている。後継の法王は、ベネディクト16世の退位後に開かれる法王選出会議(コンクラーベ)で決定されるという。

 ベネディクト16世はドイツ出身。2005年4月、前法王ヨハネ・パウロ2世の後を継いで法王に就任した。【ローマ=末続哲也】



ローマ法王が表明“職を退く”
2013年2月11日 NHK

ローマ法王庁によりますと、ローマ法王ベネディクト16世は、11日に行われた枢機卿を集めた会議で、今月28日をもって辞任することを明らかにしました。

ベネディクト16世は、その場で枢機卿たちに対し、「何度にもわたって、神に対し良心に照らして考えた結果、高齢に達しているわが身が、法王としての職務を全うすることができないという確信を持った」と、辞任する理由を説明したということです。ベネディクト16世は、85歳で、高齢に加え、健康不安がしばしば取りざたされていました。



ローマ法王、28日に退位=85歳「年齢のため」―後継者決定まで空席・バチカン
2013年2月11日 時事通信社

 ローマ法王ベネディクト16世(85)は11日、教会会議で、高齢を理由に28日午後8時(日本時間3月1日午前4時)をもって退位する考えを表明した。バチカン(ローマ法王庁)が明らかにした。法王が存命中に退位するのは極めて異例。

 1927年4月16日、ドイツ生まれの法王は、先代のヨハネ・パウロ2世の死去を受け2005年4月に第265代の法王に即位した。在位期間は8年にわずかに満たないことになる。

 教会会議で法王は「神の前で何度も自分の意思を確認した」と強調。その結果「年齢のため、もはや責務にふさわしい力を失っていると確信するに至った」と決断の背景を説明した。また、退位が持つ「意味の重さは十分、分かっている」とも述べた。【ジュネーブ時事】



ローマ法王が月末に退位 6百年ぶり、高齢で重責果たせず
2013/2/11 中日新聞

 ローマ法王庁(バチカン)報道官は11日、ローマ法王ベネディクト16世(85)が高齢のため2月28日をもって退位すると発表した。バチカンのメディアによると、法王は11日、枢機卿会議で、重責を果たせないと感じたため引退を決めた、と述べた。

 法王は前法王ヨハネ・パウロ2世の後を受け、2005年4月、法王に選出された。先代法王に続き、生命や家族の重要さを説き、保守的立場を貫いた。法王庁(バチカン)報道官によると、法王の辞任は約600年ぶり。

 法王は「体力的、心理的、精神的に務めが果たせなくなると辞任する権利と責任がある」と述べていた。【ローマ共同】



ローマ法王退位 世界に波紋
2013年2月12日 NHK

ローマ法王ベネディクト16世が法王の座を退く意向を示したことは、世界で驚きをもって受け止められており、各国の政治指導者が相次いで声明を発表したほか、カトリック信者が世界で最も多いブラジルでも波紋が広がっています。

ローマ法王ベネディクト16世(85)は、高齢による体力の低下を理由に今月28日をもって法王の座を退く意向を示し、後任の法王は来月、ローマ法王庁で開かれる「コンクラーベ」と呼ばれる会議で選ばれる見通しです。

ローマ法王が在任中にみずから座を退くと表明するのは極めて異例で、世界で驚きをもって受け止められています。

これまでにアメリカのオバマ大統領やドイツのメルケル首相らが、法王の功績をたたえる声明を発表したほか、国連のパン・ギムン事務総長も「法王は世界の貧困や飢餓の問題に取り組み、人権や平和を促進した。その英知の上に世界に対話と寛容が築かれることを希望する」という声明を出しました。一方、世界で最も多い1億2500万人のカトリック信者がいるとされるブラジルでは、ことし7月に開かれるカトリック教会の祭典にベネディクト16世が出席することになっていただけに、突然の退位のニュースは大きく伝えられています。

地元のカトリック教会は、祭典には新たに選出される法王が出席する見通しを示しており、市民からは「ベネディクト16世が来られないのは残念だが、新しい法王の訪問と祝福に期待したい」といった声が上がっていました。



ローマ法王:600年ぶり 28日での「生前退位」表明
2013年02月12日 毎日新聞

 世界約12億人のキリスト教カトリック信徒の頂点に立つ第265代ローマ法王ベネディクト16世(85)が11日、高齢を理由に2月28日午後8時(日本時間3月1日午前4時)で退位すると表明した。法王は伝統的に終身在位制で、バチカン(ローマ法王庁)関係者によると、生前退位は中世以来約600年ぶり。次期法王は法王選挙会議(コンクラーベ)で3月末までに選出される見通しで、それまで法王の座は空位。ベネディクト16世の在位期間は8年弱となる。

 法王は11日、バチカンで開かれた枢機卿会議で「高齢のため、私の体力は法王職の遂行にふさわしくないと確信するに至った」とラテン語で表明した。さらに「変化が早い現代、教会統治には心身両面の強さが必要だが、ここ数カ月で体力が衰えた」と述べた。

 法王は昨年末のクリスマス前後に疲れた様子を見せ、消息筋によると、バチカンの庭で倒れたところを目撃された。イタリアのANSA通信はバチカン機関紙編集長の話として、法王は数カ月前に退位を決断していたと伝えた。

 法王は2010年11月に出版されたインタビュー集「世界の光:ローマ法王と教会、そして時代のしるし」の中で「法王が体力的、精神的、心理的に重要な務めを果たせないと自覚した場合、辞任する権利、時には義務がある」と述べていた。

 ベネディクト16世は前法王ヨハネ・パウロ2世の死去(当時84歳)に伴うコンクラーベで05年4月19日、78歳の高齢で第265代法王に選出され即位。生命や家族の価値観を重視する保守的な立場を取り、同性愛者同士の結婚を認めない姿勢を貫いた。元執事による秘密文書漏えい事件や、神父らによる児童性的虐待などカトリック教会を巡るスキャンダルへの対応にも追われた。

 対外的には在任中にトルコ、レバノンを訪問し、アラビア語を謁見(えっけん)式の公用語に採用するなどイスラム世界との関係改善を心がけた。また、「規制なき金融資本主義」への批判を強める一方、昨年12月、インターネット上で短文を発信する投稿サービス・ツイッターで「つぶやき」を始めたばかりだった。

 生前退位は、ローマとフランス・アビニョンに法王庁が分裂し、法王3人が乱立する事態となった1415年、分裂解消などのためグレゴリウス12世が辞任を強いられて以来という。次期法王は80歳未満の枢機卿によるコンクラーベで選ばれる。バチカン報道官は「(3月末の)復活祭までには新法王が選出されているだろう」との見通しを示した。

 ベネディクト16世は1927年4月16日、ドイツ・バイエルン州マルクトル生まれ。本名はヨゼフ・ラツィンガー。ドイツの大学で神学を教え、法王庁の教理省長官を務めた。

スキャンダルの中 開かれた教会実現に腐心

 11日に退位の意向を表明したローマ法王ベネディクト16世は、バチカン(ローマ法王庁)がスキャンダルに揺れる中で退場の道を選んだ。保守的な考えを前面に打ち出す一方で、他宗教との対話やITを活用した情報発信を通じて「開かれた教会」の実現にも腐心した法王だった。

 法王デビューはつまずきから始まった。即位の翌06年にドイツの大学で講演した際、イスラム教の預言者ムハンマドが「邪悪と残酷さをもたらした」とのビザンチン帝国皇帝の言葉を引用、「ジハード(聖戦)は神に反する」と述べ、イスラム世界の反発を招いた。

 だが、その後、イスラム諸国との関係改善に乗り出し、トルコ訪問ではモスク(イスラム礼拝堂)を訪れ、大歓迎を受けた。09年にはロシアとバチカンの外交関係を樹立し、11世紀に分裂した東方正教会との和解に道筋を付けた。

 先代のヨハネ・パウロ2世に比べ、カリスマ性に欠けると言われてきた法王。バチカン高官は両者の相違について「ポーランドの純粋なカトリック社会で育った前国王に比べ、プロテスタントなどの信徒が多いドイツ出身の現国王は他宗教のことを気にかけてきた」と指摘する。

 ベネディクト16世を知る人々は法王の人柄を「優しい」「礼儀正しい」と形容する。海外からの訪問者は丁重にもてなすのが通例だ。カトリック教会の聖職者による未成年者の性的虐待が欧米で明らかになった事件では「教会内の罪」に立ち向かう必要性を強調し、被害者に謝罪した。

 だが、スキャンダルへの対応では法王の優しさが「あだ」となるケースもあった。バチカンの秘密文書を持ち出して有罪判決を受けた元執事に昨年末のクリスマス前に恩赦を与えた際には、バチカン内部からも「恩赦の必要はないのでは」と疑問の声が出た。

 最近では現代社会のあり方に警鐘を鳴らす場面が目立った。同性愛者同士の「結婚」を通常の結婚と同列視することに異を唱える立場を堅持。また、ツイッターでの情報発信を始める一方、ハイテク社会を生きる現代人が陥りがちな自己中心主義を批判するなど、グローバル化時代への対応に苦慮するバチカンの姿も浮き彫りになった。【ローマ福島良典】



ローマ法王ベネディクト16世「カトリックを見捨てない」=最後の日曜日の祈り
2013/02/24 時事通信社

 ローマ法王ベネディクト16世(85)は24日、バチカンで2月末の退位前で最後となる日曜日恒例の祈りをささげた。サンピエトロ広場に詰め掛けた約10万人の信者を前に「(退位後も)カトリック教会を見捨てはしない」と語り掛けた。信者を思い続ける気持ちを強く訴え、約8年間の在任中ほぼ毎週開いてきた祈りを締めくくった。

 広場に面する建物のテラスに姿を現した法王は「主は私が信者に一層尽くすため、山に登るよう求めているが、これはカトリック教会を置き去りにすることではない」と強調。高齢を理由とした退位後も信者と共にいると話した。

 法王は退位前日の27日、サンピエトロ広場で一般謁見(えっけん)を行う。法王として信者の前に公の場で姿を見せるのはこれが最後となる。【ローマ時事】



法王選出会議、前倒しも=ベネディクト16世が規定改正-バチカン
2013/02/25 時事通信社

 2月末に退位するローマ法王ベネディクト16世(85)は25日、後継者を選出する会議「コンクラーベ」に関し、前倒し開催できるよう規定の改定に署名した。従来の規定なら3月中旬の開催だったが、上旬でも可能になる。

 新規定は「(コンクラーベに参加する)枢機卿が(バチカンに)いることを前提に、前倒しで開くこともできる」と改正された。ベネディクト16世は法王の不在期間短縮のため、コンクラーベの早期実施を望んでいるとされる。【ローマ時事】



ローマ法王、信者にお別れ=バチカンで最後の謁見
2013年2月27日 時事通信社

 ローマ法王ベネディクト16世(85)は27日、バチカンのサンピエトロ広場で28日の退位を前に最後の一般謁見(えっけん)を行った。法王は広場に集まった10万人を超える信者らに「退位後も信者と共にいる」と別れの言葉を語った。

 信者らを前に法王が祈りをささげる一般謁見は通常、バチカンの屋内で催されるが、この日は快晴に恵まれた広場で執り行われた。

 法王はカトリック教会で起きた数々の不祥事を念頭に、「荒波や逆風にさらされた」と自らの在任期間を振り返った。ただ「神はわれわれと共に船におり、決して沈むようなことはさせない」と強調。カトリックへの信仰を持ち続けるよう呼び掛けた。【ローマ時事】



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ローマ法王、異例の生前退位表明 米「進歩的な後継者を期待」
2013年2月25日 産経ニュース【環球異見】

 ローマ法王ベネディクト16世(85)による退位表明は世界に驚きと衝撃をもたらした。事実上、終身制の法王の生前退位表明は約600年ぶりで、「高齢のため体力が自らの職務にそぐわなくなった」とする決断に対しては「教会の活性化に資する」(英紙)などおおむね好意的だ。業績についての評価には手厳しいものもあるが、各紙とも次期法王に力強い改革者を求める見解では一致している。

 ▼フィナンシャル・タイムズ(英国)

 ■革命的で勇気ある決断

 英各紙は、ローマ法王の退位表明をおおむね好意的に伝えた。特に、英紙フィナンシャル・タイムズは12日付社説で、生前の退位表明が保守的なカトリック教会の「前例」となり教会の活性化に資する可能性があるとして高く評価し、「退位表明は変化のチャンスだ」と期待を示した。

 社説はまず、「ベネディクト16世は近代化や改革を進めるというより伝統を重んじる保守的なカトリック教会の考え方を反映していた」と評したが、法王が自ら退位を表明したことは、「革命的なことで、勇気ある決断だった」と強調。

 ただ、聖職者による未成年者への性的虐待問題では「対応があまりに遅く、強い指導力を示すことはできなかった」と批判し、イスラム教を「悪」と呼んだり、ホロコースト(ユダヤ人虐殺)の存在を否定し破門されていた聖職者を教会に呼び戻したりしたとし、業績には疑問を呈した。

 そのうえで、「法王の退位は、これらの問題を再検討するチャンスである」と期待を寄せる一方、教会内の伝統派とリベラル派の対立がかつてないほど深まる危険性を指摘。「新法王は、教会内の分断の問題解決にも当たらなければならない」とくぎを刺した。

 新法王については、現、前両法王ともに保守的な枢機卿会で選出されたことから、「急進的な改革を願っている人たちは落胆することになる」とも予測。

 さらに、「発展途上国出身の新法王を推している人たちもいる。そうなれば歴史的なことだが、新法王を地理的要因で決めてはいけない。カトリック教会は、若くエネルギーあふれる指導者を必要としている。その人は強靱(きょうじん)な体力と不屈の精神力を兼ね備えた事実上の経営者でなくてはならない」と締めくくった。(ロンドン 内藤泰朗)

 ▼フランクフルター・アルゲマイネ(ドイツ)

 ■自身が教会の良心 証明

 ローマ法王ベネディクト16世の出身国、ドイツでは保守系紙フランクフルター・アルゲマイネが12日付社説で、世界的カリスマだった前法王ヨハネ・パウロ2世と対比させる形で、生前退位を決心した法王の功績を分析している。

 冷戦時代から21世紀初頭までカトリック教会を率いた前法王が死去した際、葬儀には国際社会の首脳や要人が多く詰めかけた。社説は、普遍的な人権尊重に尽力して「世界の良心」との名声を得、その死も「公的なもの」だった前法王に対し、現法王は「異なる最終章を選んだ」と指摘する。

 青年時代から内向的な知識人だった法王は世界志向の前法王とは一線を画し、在位中の所信や職務遂行のやり方にも違いが表れていた。社説はその背景に、「最も偉大な神学者」である法王が「教会の良心」であることを義務と認識していたことがあると分析する。

 法王は信徒への文書を通じて「信仰が生きがいある選択肢」であることを示し、昨年にはイエス・キリストの伝記3部作を完結させている。社説は「前法王が『会いたい人』なら、法王は『話を聞きたい人』だ」と両者を比較し、「法王は自ら課した方針をほぼ満たした」と評価した。

 前法王は死去の前、その判断が自らのものなのか不明なほど、体力や精神力が衰退していたとされる。法王は過去、体力的な限界を迎えれば身を引く可能性を示唆し、それを実行した。社説は「退位で法王は自身が『教会の良心』だと証明した」ともたたえている。

 ただ、前・現法王が「似ている」点もあると指摘する。それは「両者とも法王庁や枢機卿の権謀に苦労したこと」だ。法王庁の内部闘争もささやかれる中、社説は「後継者はあらゆる面での改革を避けられない」と強調した。(ベルリン 宮下日出男)

 ▼ワシントン・ポスト(米国)

 ■進歩的な後継者を期待

 12日付の米紙ワシントン・ポスト社説は、カトリックの伝統的な価値観を重んじる保守派とされたローマ法王ベネディクト16世は「良くも悪くも変革に激しく抵抗してきた」と批判的に論じ、カトリック教会に変化を求める信者は、次期法王に「進歩的な後継者」が選出されることを望むしかないと強調した。

 米国社会でも宗教や社会的価値観をめぐる保守とリベラルの分断が指摘されて久しい。社説はカトリック教会の分断に踏み込み、リベラル色の強い見解を示した。

 社説は冒頭から、法王が在任8年で踏み出した「一番大胆な行動は、彼が最後に取ったものだったかもしれない」と手厳しい。

 カトリック教会の「進歩派」が聖職者の生涯独身の見直しや女性の登用を求めたが、法王は一貫して拒絶したと指摘。同性愛の権利を認める動きが世界に広がる中、法王は同性愛を「不自然」であり、容認できないと非難してきたと強調する。

 また、聖職者による未成年者への性的虐待事件への対応も「不十分」と切り捨て、カトリック信者の重心が南米やアフリカ、アジアに移り始めているのに法王は「欧州のカトリックの復興」に取り組んだとも批判的に論じた。

 結果的に法王の在任中に諸問題は解決せず、就任時と同様の「(教会を)衰退させている問題を残したまま(法王は)去っていく」と指摘。とりわけ、「過去の教義に対する譲歩なしの執着のみが、信仰を保てる」ことを力説する“保守性”を疑問視した。

 一方で、保守的な論調の米紙ウォールストリート・ジャーナルの手に掛かるとその評価は一転。12日付社説は「現代社会の腐食から伝統を守る模範」と高く評価しており、米社会の分断を映す内容となっている。(ワシントン 犬塚陽介)



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参考 法王退位後、マスコミに出演し解説した

バチカンの聖と俗―日本大使の一四〇〇日
上野 景文

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単行本: 243ページ
出版社: かまくら春秋社 (2011/8/1)

「聖」なる国家の「俗」への挑戦
前駐バチカン大使が語るカトリック総本山の体験的文明・文化論

世界一小さな独立国家バチカンの特異な「歴史」と「今」、そして「未来」を熱く語る!

宗教機関であると同時に独立国であり、卓越した外交プレーヤーでもある。そんなバチカンの本質に、前バチカン大使が鋭く切り込んだ1冊。

第I部:「バチカン・カトリック教会」について、その「容姿・風貌・特質」の観察。
第II部:バチカンから欧州・世界を眺めると、どのような景色が見えるか。
第III部:それらの観察が日本、そして日本人に投げかける意味を考察。

<著者紹介>
上野 景文 (うえの・かげふみ)
1948年東京生まれ。1970年東京大学教養学部を卒業後、外務省入省。1973年英ケンブリッジ大学経済学部卒業、のちに修士課程修了。国際交流基金総務部長、スペイン公使、メルボルン総領事、駐グアテマラ大使、国際研修協力機構(JITCO)常務理事を経て、2006年10月より2010年9月まで、駐バチカン大使、2011年4月より杏林大学外国語学部客員教授。著書に『現代日本文明論 神を呑み込んだカミガミの物語』(第三企画)ほか。論文、エッセイ多数。




上野景文 元駐バチカン大使 2011.11.11- 日本記者クラブ 


「バチカンの聖と俗」(バチカンを通して世界を見る) - 日本記者クラブ PDF資料

新著『「バチカンの聖と俗」-日本大使の一四〇〇日』発行に寄せて
上野景文 杏林大学客員教授

この7月14日に、かまくら春秋社から上梓した「バチカンの聖と俗」(日本大使の一四〇〇日)は、昨年秋迄の4年にわたる駐バチカン大使の時代の体験を綴ったものです。特に2008~2010年には、JIBOのSPECIAL REPORTS 欄に 「ZOOM UP: バチカンに考える」シリーズを連載しましたが、新著はそれらを柱にしていますので、一部なりともお読みになられた方もおられるかと思います。
全体として、「文明論としてバチカンを論じること」を主眼としており、バチカンで「発見」した様々な特質に触れました。

たとえば、
●「俗」にも根を張っていることが、 バチカンに「懐の深さ」を与えている。換言すれば、「聖」だけで成り立っていたとすれば、カトリックは他の諸宗派と何ら変わらないものになるだろう。

●キリスト教から見て本来異質と思われるものすら次々と「呑み込んで」来たことで、バチカン・カトリックは世界中に根を張ることになった。

●イデオロギーの純粋性を求めないという点で、バチカン・カトリックは、日本の「お仲間」と言える。

●一五〇〇年、一〇〇〇年の昔のことを、今日か昨日のことのように見做し、「過去にこだわる」バチカンの姿勢は、数十年前のことすら「古い」の一語で「切り棄てて」しまう今日の日本人に、反省材料を提示してくれている。

●西欧北部で進行中の「キリスト教離れ」は、時として、「神なき新たな信仰」を生んでいる。伝統的生命・家族倫理に挑戦する新思潮・新信仰は、伝統を守らんとするバチカンを困惑させており、両者の「対決」は、「ミニ文明摩擦」の様相を呈している。

●社会経済問題に絶えずコメントするバチカンの姿勢は、社会経済問題にかかわろうとしない(ように見える)日本の宗教者の姿勢と好対照をなす。
等々です。

以上の諸点をご参照の上、ご関心ありという場合には、(イタリア・欧州在留者でもアマゾン、楽天等を通じて簡単にご入手頂けますので)是非ともお読み下さい。




ローマ法王:後継選出 コンクラーベは12日から
2013年03月09日 毎日新聞

 ローマ法王ベネディクト16世の退位を受けてバチカン(ローマ法王庁)で開かれていた枢機卿会議は8日、後継を選ぶ法王選挙会議(コンクラーベ)を12日から開くと決めた。バチカン報道官が発表した。聖職者による性的虐待や不透明な資金運用などのスキャンダルで揺れる中、伝統に従ってイタリアなど欧州から後継者が出るか、改革断行のために中南米など他地域出身の次期法王を選んで新風を吹き込むかが焦点だ。

 コンクラーベには選挙資格を持つ80歳未満の枢機卿117人のうち体調悪化やスキャンダルを抱えて参加しない2人を除く115人が参加。内訳は欧州60人、中南米19人、北米14人、アフリカ11人、アジア10人、オセアニア1人。バチカンのシスティーナ礼拝堂で3分の2の77票以上の支持を獲得するまで秘密投票を繰り返す。

 候補には、イタリアのアンジェロ・スコラ・ミラノ大司教(71)、ブラジルのオディロ・ペドロ・シェレル・サンパウロ大司教(63)、カナダのマルク・ウエレット枢機卿(68)らが取りざたされているが、混戦模様だ。

 スペインのカルロス・アミーゴ・バリェホ・セビリア名誉大司教(78)は毎日新聞などの取材に「教会は世界規模に広がっており、黒人法王や中南米出身の法王が選ばれても驚かない」と述べた。

 コンクラーベは通例、法王死去後に開かれるが、今回はベネディクト16世が「名誉法王」として存命中に開催される異例のケースとなる。バチカン報道官は「前法王が存命していることが(選出に)影響を与えることはない」と説明している。【ローマ福島良典】


ココロもホットに!

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